「自分にとって生涯現役とは、何だろうか?」と自問自答するなかで、いろいろなことを考えることが楽しい日々である。「生涯現役実践道場/ライフ・ベンチャー生涯現役シリーズ塾」で仲間と「生きがい探究」に没頭しても、肝心の金儲けはどうなるのかと訊かれると、目下発展途上中だと返答する。

  明確な有望ビジネスモデルを提示して世間の注目を浴びる段階で、わんさと資金が集まっている状況ではない。相変わらずのやせ我慢かも知れないが、確定予測の潜在顧客は無限に増える超高齢社会に突入しているのだからと・・・。

  世間知らず青二才の若造ならいざ知らず、人生仕上げの墓場が見え始めた後期高齢者の領域に入りながら、幼稚な発想など呑気に続けて一体何が生まれるの? 無駄なことはしないことだよ・・・と忠告したくなるのが、大部分の同年輩者たちの腰が上がらない原因だろうか。

  だからこそあなたたちには、独創的な刺激も目標もつくれない味気ない毎日の連続なんだよ・・・と説教ぶったところで、反論する相手にしてみれば、そこにご当人に役立つ筈の新たな「生きがい」発見など生まれないと、それこそ何の意味もないお節介というものだろう。

  「生涯現役などについては、少しも興味などない」と無関心を示す人たちに、どう対応すべきかを考えるよりも、その人の本心に想いを馳せれば、ご本人は何も「本当の生きがい探し」にも無関心なのだと、必ずしもいわないと思う。人間誰しも生きている限り、己が存在価値まで否定する筈はないからだ。

  そこで、主流派は「生涯現役」に無関心な人たちに、どのようにして「生涯現役」関心度の高い少数派への鞍替えを図ってもらうようにするか、その知恵比べを考えるのも老化防止の一助になるまいかと、仲間の皆さんご提案したいのである。

  そのために永年、30年近くもエンヤコラと「生涯現役塾」で、鞍替え予備群の協力者たちに試行錯誤の、涙ぐましい努力をしてきたではないか。低空飛行も長すぎると地上への墜落リスクが高いから、高度の騰がる作戦を考えろ!!  地上近くに「生涯現役社会」上昇気流も吹き出し始めているのだから・・・。   つづく