“人生50年・・・”と織田信長が舞った時代、いや戦前は当然平均寿命が50歳、で当たり前でした。それから比べるといまや80歳から90歳の平均寿命の時代です。
だったら、現代人はその寿命が延びたお陰をどう感謝して「生涯現役社会づくり」に活かしているか自ら顧るべきではないでしょうか?
  5・19開催「第16回:生涯現役フォーラム」と5・23開催「第317回生涯現役塾」に参加された橋本あき江さんが強力に提唱される「七掛けの人生」論にどうか皆様も率直なご意見をお聞かせください。お待ちしています。
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「 七 掛 け の 人 生 」                        
                                             橋 本 あ き 江

  この言葉を聴いたことがありませんか? 私は25年前に職場の上司から教わりました。これを聴いて、わが意を得たりと思いまして、それ以来周りの方にコピーを上げています。
  戦争が終わった時、親戚の叔母さんが60歳で、腰が90度に曲がっていましたが、今ではそんな方はいませんよね。私は昭和21年に小学校に入りましたので、今年72歳です。でも年賀状には私よりも一回りも下なのに、ずっと以前から「もう年なので・・・」と書いてくる方が何人もおります。今は、平均寿命が男性は79才・女性は86才になったのに、又身体はずっと若いのに、心だけは昔のままなのです。

  戦後は、定年が50歳でしたね。それから55才・60才・65才となりました。この定年が意味するものは何でしょうか。武士がお殿様に一生お仕えする年齢という風習の名残なのです。またそれは寿命をも表していました。つまり生きている間はお仕えします、という意味です。数年前まで、大企業は終身雇用制をとるのがステータスでした。つまり皆殿様の家来をやっていたのです。
  知人の大企業勤めをしていた人の話ですが、「100%会社に尽くしていないと思われると困るので、趣味の事は決して会社では言わなかった」そうです。
バブルがはじけて世の中変りました。つまり、社員は殿様の家来じゃないんだ、自分も一人の人間なんだ、と思いはじめましました。ところが心はそのままの方が多いと思いませんか。

  さ~そこで「七掛けの人生」の出番です。昔の人生50年と、今の80年とは同じなのです。やり方は簡単です。自分の年に、0.7を掛けて下さい。
   今 50才の方は  × 0.7 = 昔の 35才
   今 60才      × 0.7 = 昔の 42才
   今 70才      × 0.7 = 昔の 49才
   今 80才      × 0.7 = 昔の 56才
   今 90才      × 0.7 = 昔の 63才
   今 100才       × 0.7 = 昔の 70才 と考えて下さい。

  七掛けの人生で、心が若返るとどうなりますか?
  心と身体は密接ですから、細胞の働きが活発になり、嬉しい・楽しい・ありがたいと思うと、良いホルモンが出ます。免疫力を高め、血液をサラサラにします。それに反してマイナス思考をすると毒素を出すホルモンが出て、元気を失ってしまいます。「私はもう年だから」と言っただけで、自分から老けて行っているのですよ。自分の年を3割引くと、ホラ若くなったでしょう? 気持ちだけではなく、一寸おしゃれして、ついでに恋もして(ドラマの主人公にだって効果は同じ?)下さい。
  世の中ガラリと変りました。こんな時求められるのは、ズバリ「若々しく見える人」です。

  これまでの高齢者は、一般に弱者と見られて来ましたが、戦後の高学歴社会を体験した団塊の世代の方は、今では知的財産だけでなく、年金や貯蓄など金融資産があります。更に高齢者全体が増えるので、健康な高齢者の絶対者が増えて行きます。
  これからの国際化・情報化時代に、21世紀の日本人は大きな役割があります。七掛けの人生であなたの真価を更に発揮してみませんか?