「幸福度」のあり方で、真剣に考える必要があるのは、あくまでも当事者である私たち自身一人ひとりの生き様は、一体どうなのかである。「生き様における幸せ感度」として、他者はいざ知らず、自分は果たしてどうなのか…である。

  「幸福度」を客体的、客観的に捉えるのではなく、主体的、主観的に捉えてこそ生涯現役での「幸福度」が味わえるといえる。その意味では、「生涯現役」の語彙自体に「自分にとって生涯現役とは何か」の主体性があると思う。

  その趣旨からも、生涯現役から「幸福度」の評価基準に必要な項目を列記すると、生存する限り人間としての価値感である「尊厳」や「存在感」、「居場所」「生きがい目標」などがどう住民一人ひとりに実感されているかであろう。

  確かに現実の人生は、環境次第で「幸福度」が第三者的にはランキングが予想外の評価をされるのはやむを得ない。評価する人物の人生観・世界観によるフィルターを通して経済的・物質的見地から判断されると、どうしても精神性は過小評価となる。

  「生涯現役社会づくり」推進活動の真意は、経済至上の前20世紀型社会では全く省みる必要のなかった精神性の大切さを見直す21世紀の新たな生き方を学ぶ機会でもある。現実の見える「幸福度」だけに左右されることなく、むしろ将来の希望溢れる目標に挑む生涯現役の「幸福度」有無が真の生きがいとなるだろう。

  『生涯現役プロデューサー』仮登録は、既得の物質的な能力や財力などによる「幸福度」など論外である。最大の仮登録応募条件が「生涯現役社会づくり」推進の立役者として、自己の夢と希望を実現するためのベンチャー精神を発揮する気力が肝心である。そのための独自の「幸福度」を今後考案していきたいと思う。  以 上