私達は『夢と希望のある日本』をどう創るか
2011年12月17日 お仕事 本年最終例会『第312回:生涯現役塾/生涯現役で日本を元気に!第十二弾』の東京エグゼクティブサーチ(株)江島 優 社長の講演録(記録:水上NPO/LVC理事)が水上理事より送付されましたので、ご紹介いたします。
-------------------------------------------------------------------------------------------------
世 界 の 激 変 期 に 夢 と 希 望 の も て る
日 本 を ど う 創 る の か ?
1990年代は「生涯現役」と言う言葉だけで十分魅力があって、大いにマスコミを賑わし、多くの取材が舞いこむ一世代があった。現在は「生涯現役」と言う言葉だけは当り前に庶民のこころに浸透をしてきたように思える。
しかし、現実は「生涯現役社会の実現」の構築までには到らず、まだ始まったばかりである。例えば、会社を還暦定年により多くのサラリーマンは地域社会に戻りはしたが、一部の人達を除く大勢の人達は、生涯現役実践者からの誘いをじっと待つばかりで、「どう生きがいを見いだしたらいいのか」「どのように地域参加していいのか」が分からず、いたずらに時間を過ごしているのが現状である。
彼らの多くは、再就職で仕事にありつきたいと思っていても、残念ながらその希望はかなえられない。次世代のために、あるいは社会にこれまでの恩返しをしないまま、不完燃焼のまま、天国に行ってしまうようなことが起こり始めるのではないかと危惧している。だから、折角の日本のシニア人的資源が活用されない今の、このままでは本当に勿体ないことである。
これでは将来、日本の全ての分野で、衰退もしくは没落が始まるのではないか? 日本人の中には、既に逃げ場所を探している人達さえいる。もう、日本にいることが危険だと思って、外国の銀行に預金を移したり、住む場所を確保したりしている富裕層がいる。そのような危機的な不安定な状況に危惧感を抱いているのは日本だけではない。欧州の各国でも起きている。でも、私自身は日本から決して逃げたりはしない。これからする重要な仕事がある。それは、日本の若者を育成することで日本の自衛防衛をする、大事な仕事があるからだ。
先日、母校の高等学校で講演をした。彼ら高校生は毎晩遅くまでパソコンでインターネットなどをしているので、授業時間も午後3時頃になると居眠りをしてしまう、と教員がこぼしていた。そこで、当日の講演では彼らを眠らせないように講演台から降り、直接彼ら彼女らの席に近寄って日本の国旗についての謂われを確認してみた。だが、誰も応えられなかった。
日本だけが白地の真ん中に赤い太陽がある、「太陽がある唯一の国家なのだ」と力説した。では、国旗に月や星がある国はどこの国かと聞くと、アメリカやキューバ、トルコだと、答える学生が現れた。では、なぜそれが国旗に取り入れられているのか、と質問すると答えられなかった。それは、それらの民族国家は狩猟をしていた文化を持っていたからだ。と、こんな調子で講演したら、誰も居眠りする学生はいなかった。大事なことは確りと教えることだと思う。
今の大人の責任は、子どもに何も教えずにただ過保護に育てしまっている。だから、成長した子どもが家庭内暴力で、夫婦が寝るとき鍵を閉めてないと安心できない家庭すらあると聞いてあきれる。いま若年層(15歳~34歳)は1800万人で、昔流で言えば“ごくつぶし”と言われ、半人前の存在だった。しっかりしないと先輩からつまみだされた。
ところが現在、フリーターが350万人もいる。彼ら彼女らは3K(汚い、危険、きつい仕事)では働かないようにしている。さらに、ニートが250万人で合計すると600万人もいる。3人に1人が生産人口に該当しながら非正規労働化している。これは、わが国の早急に改善すべき重要な課題である。
その重要な課題と言えば、今の日本外交は全くの謝罪外交そのものである。受身で謝ってしまえば、こちら側の非になってしまう。アメリカは先の太平洋戦争で、日本全土62カ所に焼夷弾を投下し、子どもや老人市民を無差別に殺戮した。そして、原子爆弾を広島と長崎に投下し、同じように市民を殺戮したが、まだその残忍な非道な行為を日本に謝罪をしていない。
また、崩壊前のソ連は日ソ条約を一方的に破棄し、シベリアで93万人を強制拉致し虜留者85万人の復員すべき同胞が日本の土を踏まずに命を落としている。
こういう不合理を不問にして、なぜ謝罪外交をしなければいけないのか。先の太平洋戦争では日本が貴い命の犠牲を払った結果、フランスやオランダなど植民地にされていたアジア諸国が開放された現実がある。
かって、欧米白人が私たち黄色人種も野蛮であると言っていた。日本人はもっとこれまでしてきた社会正義に基づいた過去の戦いに公平な評価をした上で、日本人としての誇りをもつべきである。
あるアメリカ人と先日話しをする機会があった。日本人の性格とは、①過度にお人よし、②騙され安い(真面目な国民を政治家が騙し、日本はアメリカに騙され、悪い奴らが、エステら語学教育、結婚情報サービスなどで若者を騙し、高齢者が多額のお金を振り込め詐欺で騙されている等々)③平和呆けしている ④自分の国を自分で守れない、守る姿勢が感じられない。このような日本の弱点となる性格の指摘を社会全体の教育では教えていない。
そして多くの国民が日本将来について、無関心や無知や無視や無責任をしている受身の状況では、日本は衰退から没落の道を歩むことになってしまう。だから、特に若い人達には地勢学、日本の歴史を教育しなくてはならない。家庭や学校、会社で教えないことがある。そして、最近は読書離れで大事なことを知らないことが多くなっている。また、政府も政治も無関心な態度ですましていることが多いので、悔しいので何とかしたい。そのために『生涯現役塾』の果たす役割が重要であることを申し添えたい。
今日は日頃のわが思いを飾らず述べた話しだと皆様から受け止めていただければ有難い。 以 上
-------------------------------------------------------------------------------------------------
世 界 の 激 変 期 に 夢 と 希 望 の も て る
日 本 を ど う 創 る の か ?
1990年代は「生涯現役」と言う言葉だけで十分魅力があって、大いにマスコミを賑わし、多くの取材が舞いこむ一世代があった。現在は「生涯現役」と言う言葉だけは当り前に庶民のこころに浸透をしてきたように思える。
しかし、現実は「生涯現役社会の実現」の構築までには到らず、まだ始まったばかりである。例えば、会社を還暦定年により多くのサラリーマンは地域社会に戻りはしたが、一部の人達を除く大勢の人達は、生涯現役実践者からの誘いをじっと待つばかりで、「どう生きがいを見いだしたらいいのか」「どのように地域参加していいのか」が分からず、いたずらに時間を過ごしているのが現状である。
彼らの多くは、再就職で仕事にありつきたいと思っていても、残念ながらその希望はかなえられない。次世代のために、あるいは社会にこれまでの恩返しをしないまま、不完燃焼のまま、天国に行ってしまうようなことが起こり始めるのではないかと危惧している。だから、折角の日本のシニア人的資源が活用されない今の、このままでは本当に勿体ないことである。
これでは将来、日本の全ての分野で、衰退もしくは没落が始まるのではないか? 日本人の中には、既に逃げ場所を探している人達さえいる。もう、日本にいることが危険だと思って、外国の銀行に預金を移したり、住む場所を確保したりしている富裕層がいる。そのような危機的な不安定な状況に危惧感を抱いているのは日本だけではない。欧州の各国でも起きている。でも、私自身は日本から決して逃げたりはしない。これからする重要な仕事がある。それは、日本の若者を育成することで日本の自衛防衛をする、大事な仕事があるからだ。
先日、母校の高等学校で講演をした。彼ら高校生は毎晩遅くまでパソコンでインターネットなどをしているので、授業時間も午後3時頃になると居眠りをしてしまう、と教員がこぼしていた。そこで、当日の講演では彼らを眠らせないように講演台から降り、直接彼ら彼女らの席に近寄って日本の国旗についての謂われを確認してみた。だが、誰も応えられなかった。
日本だけが白地の真ん中に赤い太陽がある、「太陽がある唯一の国家なのだ」と力説した。では、国旗に月や星がある国はどこの国かと聞くと、アメリカやキューバ、トルコだと、答える学生が現れた。では、なぜそれが国旗に取り入れられているのか、と質問すると答えられなかった。それは、それらの民族国家は狩猟をしていた文化を持っていたからだ。と、こんな調子で講演したら、誰も居眠りする学生はいなかった。大事なことは確りと教えることだと思う。
今の大人の責任は、子どもに何も教えずにただ過保護に育てしまっている。だから、成長した子どもが家庭内暴力で、夫婦が寝るとき鍵を閉めてないと安心できない家庭すらあると聞いてあきれる。いま若年層(15歳~34歳)は1800万人で、昔流で言えば“ごくつぶし”と言われ、半人前の存在だった。しっかりしないと先輩からつまみだされた。
ところが現在、フリーターが350万人もいる。彼ら彼女らは3K(汚い、危険、きつい仕事)では働かないようにしている。さらに、ニートが250万人で合計すると600万人もいる。3人に1人が生産人口に該当しながら非正規労働化している。これは、わが国の早急に改善すべき重要な課題である。
その重要な課題と言えば、今の日本外交は全くの謝罪外交そのものである。受身で謝ってしまえば、こちら側の非になってしまう。アメリカは先の太平洋戦争で、日本全土62カ所に焼夷弾を投下し、子どもや老人市民を無差別に殺戮した。そして、原子爆弾を広島と長崎に投下し、同じように市民を殺戮したが、まだその残忍な非道な行為を日本に謝罪をしていない。
また、崩壊前のソ連は日ソ条約を一方的に破棄し、シベリアで93万人を強制拉致し虜留者85万人の復員すべき同胞が日本の土を踏まずに命を落としている。
こういう不合理を不問にして、なぜ謝罪外交をしなければいけないのか。先の太平洋戦争では日本が貴い命の犠牲を払った結果、フランスやオランダなど植民地にされていたアジア諸国が開放された現実がある。
かって、欧米白人が私たち黄色人種も野蛮であると言っていた。日本人はもっとこれまでしてきた社会正義に基づいた過去の戦いに公平な評価をした上で、日本人としての誇りをもつべきである。
あるアメリカ人と先日話しをする機会があった。日本人の性格とは、①過度にお人よし、②騙され安い(真面目な国民を政治家が騙し、日本はアメリカに騙され、悪い奴らが、エステら語学教育、結婚情報サービスなどで若者を騙し、高齢者が多額のお金を振り込め詐欺で騙されている等々)③平和呆けしている ④自分の国を自分で守れない、守る姿勢が感じられない。このような日本の弱点となる性格の指摘を社会全体の教育では教えていない。
そして多くの国民が日本将来について、無関心や無知や無視や無責任をしている受身の状況では、日本は衰退から没落の道を歩むことになってしまう。だから、特に若い人達には地勢学、日本の歴史を教育しなくてはならない。家庭や学校、会社で教えないことがある。そして、最近は読書離れで大事なことを知らないことが多くなっている。また、政府も政治も無関心な態度ですましていることが多いので、悔しいので何とかしたい。そのために『生涯現役塾』の果たす役割が重要であることを申し添えたい。
今日は日頃のわが思いを飾らず述べた話しだと皆様から受け止めていただければ有難い。 以 上