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毎日新聞スポニチ:2018年5月27日
参考URL=https://mainichi.jp/articles/20180527/spn/00m/200/002000c

    西城秀樹さん告別式
            野口五郎 涙の弔辞「ラブソング極めて」
(スポニチ)

 急性心不全のため16日に63歳で死去した歌手の西城秀樹(さいじょう・ひでき、本名木本龍雄=きもと・たつお)さんの葬儀・告別式が26日、東京・青山葬儀所で営まれた。献花に訪れたファンが最長3・5キロに及ぶ列をなし、1万人以上が参列した。「新御三家」の盟友、野口五郎(62)が涙ながらに弔辞。昭和の大スターは万雷の「ヒデキコール」の中、人生のステージの幕を下ろした。

 脳梗塞の後遺症と闘いながら生涯現役を貫いた不世出のアイドル。その死を惜しみ、開式前から押し寄せたファンの列は最長3・5キロに及んだ。

 出棺時。人で埋まった会場に、79年の東京・後楽園球場でのライブ音源が流れた。西城さんの「いくぞー!分かっとるな!死ぬ気でノれよ!!」の絶叫から「ヤングマン」が始まると、ファンは「YMCA」の身ぶりで大合唱。響き渡る歌声。そこには、永遠のスターの息吹があった。

 自然発生した「アンコール」の声と、名曲「ブルースカイブルー」が会場に響く中、西城さんの棺は会場を去った。しかしファンは去らず、敷地内に殺到。退場を促すアナウンスが流れても約20分も人がごった返す、葬儀としては異例の事態となった。リハビリの過程でも歌い続け、コンサートではファンが席を奪い合うほど愛された男だからこその光景だった。

 参列者の胸を打ったのが、全盛期の栄光もリハビリの苦しさも知り尽くす野口の弔辞だった。何げない会話からヒット曲「ブーメランストリート」のパロディー曲「ブーメランストレート」ができたこと、他人に曲を提供しない野口が西城さんに最初で最後の書き下ろしをしたこと--。楽しい思い出に続き、15年の還暦パーティーでのことを語った。

 「僕が“抱いていいか”と君を抱きしめた。君が僕を一瞬抱きしめ返そうとした瞬間、君の全体重が僕にかかった。僕の全身が震えた。こんなぎりぎりで立っていたのか。こんな状態でファンの前で立っていたのか」

 還暦パーティーの西城さんは「YMCA」の手ぶりでバランスの崩れるような状態だった。それでも舞台に立ち続けた偉大さを称賛した。そして今、人生という舞台を降りた友を「もうリハビリしなくていいからね」と涙ながらにねぎらった。

 「本物のラブソングを届ける歌手を目指していたことを、僕は知っている。おまえの思うラブソングを天国で極めてくれ。ヒデキ、お疲れさま。そしてありがとう」。不自由な体から解き放たれた西城さん。会場の誰もが、天国で思う存分歌う姿を思い浮かべた。(スポニチ)
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毎日新聞2018年5月26日 地方版
ご参考URL= https://mainichi.jp/articles/20180526/ddl/k24/040/259000c

   三銀ふるさと三重文化賞
          美術部門受賞、組紐作家・松山好成さん報告 
                   名張市長を訪問 /三重


 県の文化向上に貢献した人を顕彰する2017年度「三銀ふるさと三重文化賞」で、美術部門の受賞者に選ばれた名張市桔梗が丘3の組紐(くみひも)作家、松山好成さん(72)が25日、市役所で亀井利克市長に受賞を報告した。

 松山さんは家業の組紐制作を25歳ごろから始め、1993年に東海伝統工芸展に初入選。以来、日本伝統工芸士会作品展特選など公募展で多数の入賞や入選を果たす一方、「伊賀くみひも伝統工芸士」の認定を受けるなど地元業界の振興に尽力してきた。

 手掛けるのは和装の帯締めだけ。化学染料は使わず、絹糸を草木染めする工程から制作は始まるのが特徴。草木染めすることで色合いが優しくなり、バランス良く仕上がるという。

 この日は三銀ふるさと三重文化賞だけでなく、第49回東海伝統工芸展で岐阜県知事賞を、さらに第52回日本伝統工芸染織展で山陽新聞賞をそれぞれ受賞したことも合わせて、亀井市長に報告。松山さんは「長年取り組んできた結果、評価してもらいうれしい。これを励みにもっとがんばりたい」と語った。亀井市長は「名張の誇り。生涯現役で頑張ってほしい」と激励していた。【衛藤達生】 〔伊賀版〕
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河北新報 ON LINE NEWS 宮城のニュース:2018年05月24日
ご参考URL= https://www.kahoku.co.jp/tohokunews/201805/20180524_13004.html

   発達障害のケアに情熱 40年、親子1万組支援 仙台の専門医金野さん

 対人関係に困難を抱える自閉スペクトラム症や注意欠如・多動症など、発達障害がある子どもとその家族のケアに長年、小児科医の金野公一さん(77)=仙台市太白区=が取り組んできた。発達障害という概念が広まっていない時代から独学で研究を始め、これまでに関わった親子は1万組を超える。数少ない専門医として、自ら重い病と闘う今も親向けの勉強会や講演会を精力的に重ねている。

 金野さんは現在、社会福祉法人仙台はげみの会(仙台市)などが運営する児童発達支援センターや市の発達相談支援センター、障害者福祉事業所の嘱託医を務める。
 「親を育てることが私の仕事」との信念から発達障害の傾向がある2、3歳児の親を対象にした勉強会を続けている。気になることや対応方法などを少人数で話し合い、多くの子どもや大人を診た経験を踏まえて助言する。
 金野さんは「発達障害児には穏やかに暮らせる大人になってほしい。小さいうちから、その子に合わせた人生の在り方を考えることが大切だ」と強調する。
 一関市で生まれ、東北大医学部に進んだ。2歳下の弟は中学生の頃から学校に行かなくなり、精神疾患と判断された。家庭で暴力を振るい、母親が苦労していた。医師として、家族の役に立とうと思った。
 駆け出しの秋田大病院小児科では、てんかんや脳性まひなど小児神経領域の診療に当たった。
 1978年、新設された仙台市心身障害者相談センター(現・市発達相談支援センター)に非常勤で勤め始め、専門を発達障害に変えた。センター長を務めた後、横浜市の療育センターでも所長として自閉症などの診療・相談に従事した。
 昨年1月、腎臓がんが転移した腰椎を骨折し、寝たきりになった。だが放射線治療を受け再び歩けるようになり、約1年後に診療を再開。太白区の高齢者向け住宅から電動車いす、歩行器、公共交通機関を使って診察に通っている。
 発達障害と診断される子どもは増えているが、専門医はまだ少ない。「生涯現役でいたい」と意気込む。
     ◇
 仙台はげみの会は6月6日午前10時半から、金野さんの講演会を青葉区の市福祉プラザで開く。定員は先着70人で、参加申し込みは5月31日まで。連絡先は市田子西たんぽぽホーム022(258)8825。
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タウンニュース:掲載号:2018年5月24日号
ご参考URL=https://www.townnews.co.jp/0304/2018/05/24/432772.html

   町田市で4人目の名誉市民として
                顕彰された指揮者の 荒谷 俊治さん

                       南つくし野在住 88歳

     生 涯 現 役 と し て タ ク ト 振 る
 ○…町田市表彰式で4人目の名誉市民として顕彰された。「すごい賞をいただいた。まさに青天のへきれき。これからの人生、この賞を傷つけることなく、いい音楽家でありたい」と喜びを口にした。式典の終わりの記念演奏では合唱団を前にサプライズでタクトを振り、会場をわかせた。版画家の畦地梅太郎氏、文筆家の白洲正子氏、造形美術家の三橋國民氏に続く受賞となり、名だたる人物たちと肩を並べる存在になった。

 ○…1930年に広島市で生まれ、72年から町田に暮らす。指揮を石丸寛、作曲を高田三郎の各氏に師事。59年に東京放送合唱団を指揮してデビューした。30年以上にわたる音楽文化に寄与した功績で、2002年度東京都文化功労者表彰を受ける。日本指揮者協会の中では最長老の指揮者であり、2003年2月〜13年3月には4代目の会長の責を担い、現在は顧問を務める。

 ○…著名な指揮者として活躍する一方、市内を中心に活動する町田フィルハーモニー交響楽団・合唱団の音楽監督と指揮者を務め、市内外の音楽家の指導や育成、地域音楽の発展に寄与する。また日本国内はもとより海外においてもオーケストラ、合唱、バレエなどの大規模音楽舞台芸術の分野で幅広く活躍する。

 ○…7月8日(日)には町田市民ホールで行われる町田フィルハーモニー合奏団第17回演奏会の「ドイツ・レクイエム」で指揮をする。壮大な作品でブラームスの名前を一気に高めた傑作だ。妻の和子さんと並んで座った受賞後の記者会見では「今後はお酒を飲んでみんなと一緒に騒いだりできないな。町田で大人しくしていないといけないかも」と冗談めかした。音楽家として生涯現役を貫き、オケを指揮しタクトを振り続けるつもりだ。
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マネーポストWeb:暮らしのマネー/2018年5月22日 16:00
ご参考URL= https://www.moneypost.jp/280001

  「年齢不問の求人」を謳っても 65歳以上の実際の雇用は13.5%に過ぎない

 「人生100年時代」が現実になろうとしている。国連の推計では、現在68歳の日本人が100歳を迎える2050年には、100歳以上の人口が100万人を超える。

 未曽有の高齢社会に備えて政府の有識者会議は、「年齢に関係なく働き続けるエイジレス社会を実現する」との目標を掲げ、別の有識者会議は「年金75歳支給」の議論を始めた。

 もちろん、寿命が延びるのは喜ばしいことだ。「生涯現役社会」の構築をめざす政府の後押しのもと、定年後も健康を維持して75歳くらいまで働き続ければ、長生きする分の“費用”も稼ぐことができ、100歳までの人生を謳歌できる――そう心を躍らせる高齢者は多いはずだ。

 だが“バラ色の老後”の実現は難しい。現在は法律上、60歳の定年後も希望者全員を65歳まで「再雇用」することが義務づけられているが、65歳を超えると働く場が見つからないのが現実だ。

 ハローワークで職探しをしている71歳元メーカー勤務の男性が「再就職は絶望的です」と肩を落とす。

 「年齢や希望の職種を入力すると10件以上ヒットしますが、ほぼ書類選考で落とされます。返事があるのはマシなほうで、1か月近く待たされた結果、不採用という企業も少なくありません」

 人手不足が唱えられる現在、60歳以上の有効求人倍率は上がっているが、実際の就職者数は伸びていない。内閣府の調査(2015年)でも、60歳以上で就労を希望する割合は71.9%だが、65歳以上で実際に雇用されているのは13.5%だ。

   企 業 の 本 音
 この現実の裏側には企業の「本音」があるとハローワーク関係者が明かす。

「年齢に関わりなく採用機会を均等にするよう求める『雇用対策法10条』があるので表向き高齢者の募集は増えているが、本気で65歳以上を採用する企業は非常に少なく、応募があっても書類選考で切り捨てる。多くの企業はハナから65歳以上を相手にしていないということです」

 実際に65歳以上が採用されるのは、ビルメンテナンスや警備、清掃、ケアスタッフなど。就職できても高齢者の報酬は最低賃金に近く、東京都で時給958円、地域によっては時給700円台前半が目安となる。

 これではわずかしか老後の足しにならないうえ、慣れない肉体労働で仕事のやりがいを見出すのが難しく、健康を害する怖れもある。求職活動中の70歳元営業マンがつぶやく。

「面接に行ってもハローワークで見た条件と違う会社ばかり。『年齢不問』とは“できるだけ若い人を取りたい”という意味だとわかった。仕事のアテがなく貯金も少なく、これで100歳まで人生が続いたら私は一体どうなるのでしょうか……」

 75歳まで働けることはたしかに理想ではあるが、まるで現実味のない話でもある。

 こうした事態を避けるには、定年前の現役時代にきちんと老後のライフプランを立てて備えておく必要がある。何らかの形で働き続けるにしても「働き損」になっていないかを確認する必要もある。“働けば働くほど豊かになれる”というセオリーは、人生100年時代には必ずしも当てはまらない。  ※週刊ポスト2018年6月1日号
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沖縄タイムス+プラス ニュース2018年5月22日 05:15
ご参考=http://www.okinawatimes.co.jp/articles/-/254642

   97歳で現役! 沖縄の「芭蕉布」人間国宝、フランスのTV局注目

 沖縄県大宜味村喜如嘉で暮らし、重要無形文化財「芭蕉布」保持者で人間国宝の平良敏子さん(97)が15日、フランスの民間テレビ局「TF1」のドキュメンタリー番組の取材を受けた。平良さんは「取材を受けるよりも、良い物を作ろうと芭蕉布を織っている時の方が緊張する」とほほ笑みながら、カメラの前で人間国宝の技を披露した。

 番組内容は、沖縄の長寿を取り上げる25分間のドキュメンタリーで、平良さんのほかにも村内に住む高齢者の生活を追った。

 取材したオーレリアン・シャパラン記者によると、フランスでは62歳の定年を過ぎた後も仕事を続ける人は珍しく、平良さんのように生涯現役の高齢者は、フランス国民にとって興味深い存在だという。

 取材と撮影は芭蕉布会館や平良さんの自宅であり、カメラの前で糸を紡ぐ様子を見せ、芭蕉布が織り上がるまでの作業工程を説明。戦後の沖縄は米軍の占領下で、米国人の趣向に合うよう芭蕉布で作ったテーブルクロスやクッションなどの商品を開発した話も披露した。義娘で喜如嘉芭蕉布事業協同組合の平良美恵子理事長のサポートを受けながら、取材は進んだ。

 取材後、「耳が遠くなって、あんまり話せなかった」と照れ笑いを浮かべた平良さん。少し疲れた表情を浮かべながら椅子に腰掛けていたが「今も現役で毎日、朝から夕方まで仕事をしていますよ」と言葉を紡いだ。 
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女性自身: 2018年05月21日 06:00 JST
URL=https://jisin.jp/serial/%E3%82%A8%E3%83%B3%E3%82%BF%E3%83%A1/interview/34540

     89歳短大名誉教授の金言…女性の50代は“リスタート適齢期”

 最近、“現役バリバリ”で活躍している80歳以上の女性が目立ちます。「人生100年時代」ともいわれる今、年を重ねるほどに輝く秘訣は何なのか。素敵な大先輩の言葉に、大きなヒントがありました。“生涯現役”を実現するための50代の過ごし方――。

   「 夢 の よ う な こ と で す よ 」
 
 桐の箱から証書を広げて喜ぶのは、東海学園女子短大名誉教授の尾関清子さん(89)。30年以上にわたり、編布(縄文時代の布)についての研究を続け今年3月下旬、立命館大(京都市)から、博士号が授与された。

 編布とは、麻や木の皮の繊維を編んで作られたもので、尾関さんは全国各地の165遺跡から、約830点の編布そのものや土器に付いた編布の跡から、編み方や使った道具を分析。学位の取得はまったく考えていなかったが、’12年に研究をまとめた書籍『縄文の布-日本列島布文化の起源と特質』(雄山閣)を出版。今回の“女性で最高齢”での授与につながった。

 戦後の混乱期を生き抜いてきた尾関さんの人生は、波瀾万丈だ。16歳で終戦を迎えた尾関さんは、洋裁の専門学校に通った。父は小学校の先生で、趣味に絽刺しをしており、手先が器用なのは親譲り。支店長の依頼で、銀行員などをして働き、’53年4月に見合い結婚をした。ところが、3カ月で離婚。

 「嫁ぎ先での気苦労のせいか相当やつれてしまったようで、義父から『実家に帰って養生したら』と勧められたんです。実家に帰ったら親が『もう戻らなくていい』と、婚家先とはそれきりに。私は出戻るのが嫌で、実家に帰らず、東京の伯母の家で暮らすことになりました。そして、『もう結婚しないと決めたのだから、好きなことをとことんやる』と、手に職をつけようと手芸などを習い始めました」(尾関さん・以下同)

 3年後、名古屋で人形教室を始めた。当時、結婚するときに日本人形を持参する習慣があり、結婚前の女性たちが習いに来た。生徒たちの作品展を開いたところ、それを見た東海学園の関係者から「手芸の先生になってほしい」と懇願され、’64年に東海学園女子短大の講師として教壇に立ち、後に助教授になった。

 大きな転機が訪れたのは41歳のとき。一家の大黒柱だった父(享年63)が他界した。
 
 「父の死に直面した私は、『いずれ私も老いを迎えなければならない』と思いました。短大の講師と並行して人形教室を続けることは体力的に不可能と考え、人形教室を閉鎖しました。講師を続けるためには何か専門的な知識が必要と考え、上司と相談のうえ、名古屋工業大学に内地留学し、染色を学びました」
 
 そして50代。家政学科で学ぶ学生が時代とともに少なくなり、手芸の代わりに装飾史的な生活文化史を教えることに。ある先生から「誰も手がけていない分野を研究したほうがよい」と、“発生期の櫛”についての研究を始めた。縄文時代の遺跡を訪ねるうち、衣服をまとっている土偶が出土し、興味を抱いた。調べると縄文時代にも編み物があった。それが“編布”だった。

 「新潟県十日町市には、江戸時代から明治まで編布と同じ編み方の作業着が伝わり、博物館に復元されていることを知り、編み方を教わりに行きました。縄文時代の布の再現は難しいので、今まで誰も編布を復元しようとしなかった。そこで私は『縄文時代の人ができて、今の私たちにできないことはない』と思い、必死に再現しました」

 その道のりを、尾関さんは「先行研究がないので謎解きの連続でした」と簡単に言うが、編布と毛皮の衣服を着て、竪穴式住居を借り、学生たちと3日間泊まり込んで「冬季にどのように過ごせるのか」を調べたこともあったほど、何事もやると決めたらとことん追求する。

 「学生さんたちに伝えていることは『作る喜びを持つ』ということ。物を作ってできあがったときに楽しい、うれしいという感情が湧かないと続きません。その気持ちさえあれば、50代で始めたことでもずっと続けられますよ」

 17年をかけて本を書き上げるなど、日々の積み重ねが力になることを実証した人の言葉には、重みがある。
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日本経済新聞/2018/5/20付朝刊
URL=https://www.nikkei.com/article/DGKKZO30739240Q8A520C1MM8000/

     第6回 日 経「 星 新 一 賞 」 発 想 力 に 富 ん だ 物 語 募 集

 日本経済新聞社は理系的な発想力を問う文学賞、第6回日経「星新一賞」を実施します。星新一氏が残した作品は現実の科学を刺激し、未来を切り開きました。自由な発想で、未来につながる物語を募集します。人工知能(AI)による作品も受け付けます。

 ◇応募部門 一般、学生(25歳以下)、ジュニア(中学生以下)、団体による応募可

 ◇応募期間 6月1日~10月1日

 ◇審査発表 来年2月中旬、表彰式は来年3月上旬予定

 ◇応募方法 詳細は日経「星新一賞」サイト(http://hoshiaward.nikkei.co.jp)に。問い合わせは事務局03・5443・0906(土日祝日を除く)

 協賛 JBCCホールディングス、東京エレクトロン、アマダホールディングス、日本精工、旭化成ホームズ、スリーボンドほか

【注記】第6回日経「星 新一 賞」作品応募ページ(応募に当たっての注意事項)
   ご参照URL=https://hoshiaward.nikkei.co.jp/form/Start
   ※ 注意事項< 個人情報の取り扱いについて >確認・同意の上、応募mail-address へと進む。
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 ● 日経BP Mail:2018/05/18(発信:日経BP社)
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会場 :六本木アカデミーヒルズ
主催 :日経ビジネスオンライン
定員 :300名
受講料 :無料(事前登録制)
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プレジゼントOnline/2018/05/16 09:15

 「定年って生前葬だな」。脚本家の内館牧子氏が2015年に発表した小説『終わった人』は、こんな衝撃的な独白からはじまる。多くのシニア世代から共感を得て、現役世代を戦慄させた本作から、私たちは何を学ぶべきなのか。映画化(6月9日公開)に際し、内館牧子氏が語る――。

 「定年したら妻と温泉」はやせ我慢だった
 私内館がこの本を書こうと思ったのは、まわりが定年を迎えた頃のことでした。急にクラス会やサークルの集まりが増えたんです。そこでは、かつてのエリートたちがみんな暇になって、「終わって」いた。

 そのとき、ふと思い出したのは、40年ほど前に聞いた「定年する人たち」の言葉です。

 私は新卒で、コネで三菱重工に入社し、社内報を編集する部署にいました。そこでは定年を迎える人たちに全員に「第2の人生はどうなさいますか」と質問し、毎年記事にします。圧倒的に多かった答えは、「孫と遊ぶ」、「妻と温泉に行く」、そして「バラを育てる」「菊を育てる」。つまり、孫に生きるか、家庭に生きるか、趣味に生きるかの3択です。

 当時、私は若く、さして仕事に生きがいも感じていなかったので、彼らの言葉をそのまま受け取り、「もうラッシュにもまれることもなくていいですね」なんて答えていました。

 でも、彼らの言葉はやせ我慢だったんじゃないかと気づいたのは、シナリオライターとして駆け出した頃のこと。自分も仕事の面白さを知って、はじめて彼らの「もっと働きたい」「社会から必要とされたい」という本音が見えてきたんです。

 そして、さらに20年後、定年を迎えたまわりの人間を見て、改めて「あれは本音じゃなかったな」という確信が持てた。それで、特技のないエリートを主人公にして、彼が定年後の第2の人生に悪戦苦闘する小説を書こうと思いました。

 「終わった人」。同時にタイトルも思い浮かんでいました。

  東大法学部卒の銀行員が地獄を見る3つの理由  『終わった人』の主人公・田代壮介に特定のモデルはいません。私が見聞きした「第2の人生への軟着陸が難しい男」の要素を集めたのが彼です。

 壮介は、東大法学部卒の銀行員。こう聞くと輝かしい経歴ですが、実態は「元エリート」です。メガバンクで出世街道を走っていたのは40代の頃までで、最後は社員30人の関連会社の専務取締役で定年を迎えます。

 定年後の壮介が地獄を見ることになった原因は大きく3つ。ひとつは、サラリーマンとして「成仏」していないことです。

 安い給料かつ平社員で定年を迎えたとしても、「自分はとことんやった」と思う人はいるでしょう。でも、「成仏」とまで言える満足感を得るには、お金をある程度稼いで、妻子にも苦労はさせなかったという実感が必要。さらには、自分がした「いい仕事」が次々思い出せるうえ、人に自慢できるようなポジションにまで登りつめた――これくらいの条件がそろって初めてサラリーマンとして「成仏」できるのだと思う。でも、こんな人はそういません。

 80歳を過ぎても現役の「終わらない人」はまれ
 2つめは、エリートだったこと。エリートの壮介は、非エリートが見られなかった景色をいっぱい見ました。非エリートができない経験もたくさんして、いい目にもたくさんあった。でも、そこに落とし穴がある。現役時代と定年後の落差が激しいから、「自分は終わった」と強く感じるし、「社会から必要とされていない」と思えばつらいし痛い。

 最後の地獄は、つぶしがきかなくて、特技のない人間だったこと。たとえば外国語がペラペラなら、あるいは何かの分野で抜きんでた知識や技術があれば、定年後もそれを生かして働けるかもしれない。私のまわりの編集者も「肘掛けがなくなったよ」なんて愚痴を言いながら、定年後も結構楽しそうに働いています。これは、編集という特技を活かしつつ、うまく「軟着陸」できた人の好例でしょう。

 作中にも、壮介との対比にトシというフリーランスの男を登場させました。

 私も含め、フリーランスには「定年」はありません。でも、山田洋次監督や脚本家の橋田壽賀子さん、テレビプロデューサーの石井ふく子さんのように、80歳をとうに過ぎても現役バリバリなんていう「終わらない人」はまれで、多くの人は才能ある若手に徐々に仕事を奪われて「終わって」いく。

 でも、自分たちも若い頃、上の世代を蹴散らして最前線に立ったという覚えがあるし、フリーは腕がなければ30歳でも40歳でも仕事がなくなる。その現実を知っているから、覚悟もある。つまり、会社の看板に頼らず仕事をしてきた人は、自分に納得できるから、「成仏」しやすい。そして、エリートにはないアップダウンを経験しているから落差にも強い。ずっとエッジの上を生きてきた人は、一番軟着陸がうまいんですよ。

 私が思うに、定年を迎えた人がまずやるべきなのは、「自分の第1ステージは終わった」と観念すること。「自分はまだまだやれる」と思うかもしれないけど、本当にまだやれる人には、世間からお呼びがかかる。

 安倍首相は「終わった」から5年後に戻ってきた
 実際、定年してから請われて顧問になったり、壮介のように50代で関連会社に飛ばされたのに、何年かたって本社に呼び戻されたりした人を、私も何人か知っています。本当にまだやれる人だと周囲が認めたわけです。もちろん、会社員の場合は、運・不運も多分にあるので、実力ばかりとは言えませんけど。

 第1次安倍内閣が終わったとき、誰もが「安倍さんは終わった」と思った。本人だってそう思ったでしょう。でも、5年後には第2次安倍内閣として、華々しく帰ってきた。これは、運とタイミング、そしてまわりからの「まだやってください」という要望があったからだと思います。

  貴乃花はまだ「終わって」いない
 そういう意味では、貴乃花親方も今は世間から「終わった人」と思われているでしょう。「理事」から親方の階級でもっとも低い「年寄」に降格し、貴乃花一門の名前も消えるのですから。でも、貴乃花親方はまだ45歳。私は横綱審議委員だったとき何度も会って話していますが、彼は本当に相撲界のことを考えている、実力のある人物です。あの人にはたくさんの人が期待している。だから、きっとまた戻ってくるだろうと思います。

 でも、誰もがご承知のように、「終わらない人」のほうが珍しい。普通の人は、それなりの年齢になったら「現役時代は終わったな」と受け入れる方が、働きやすいのではないかしら。

 意外かもしれませんが、「終わる」と面白いこともあるんです。私も54歳から大学院に行きましたが、これは「土俵も男女共同参画に」という嵐が吹き荒れる中、相撲に関連して伝統というものを学んでおきたかっただけのこと。社会の役に立つとも思っていないし、社会も私に何かを期待してない。

 でも、だからこそ自分のやりたいことを好きなようにできる。やってみてあんまり面白くないな、疲れたな、もういいやと思ったら、そこでやめても全然構わない。こんな自由は現役時代の人にはないはずです。終わったからこそ、得る楽しさです。

 これまたふとやりたくなって、中村太地七段という今をときめく王座に将棋を習っていました。将棋が面白いのは、敵陣のあるところまで行くと、駒がひっくり返って(成って)、すごい力を持つこと。これは深いですよね。

 中村七段は故米長邦雄永世棋聖のお弟子さんなんですが、以前に米長先生が、私におっしゃっていた。「内館さん、人生も将棋もひっくりかえってからが強いんだよ」って。「終わった人」になって、一度ひっくり返ってからが、絶対に強いし、面白いっていうことですよ。
内館 牧子(うちだて・まきこ)

内館 牧子・脚本家:1948年、秋田県生まれ。武蔵野美術大学卒業後、三菱重工業に入社。13年半の会社員生活を経て87年に脚本家デビュー。主な作品に、ドラマ『都合のいい女』(フジテレビ)、『ひらり』『私の青空』(NHK朝の連続テレビ小説)、『毛利元就』(NHK大河ドラマ)、『週末婚』(TBS)などがある。大の格闘技ファン、特に好角家で知られ、2000年に女性初の日本相撲協会横綱審議委員会審議委員をつとめ、2010年1月に退任。2006年には、東北大学大学院文学研究科で、論文「大相撲の宗教学的考察―土俵という聖域」で修士号を取得。(構成=大高志帆)
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┏━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━┓
  「加藤合同国際特許事務所~知財とびうめ便り~」 号外
 発信日:2018年 5月17日          発信者:加藤合同国際特許事務所
┗━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━┛
◇ 補助金・助成金制度のお知らせ
 
 この度、中小企業等を対象とした【1】中小企業等外国出願支援事業および、【2】IT導入補助金の公募が開始(一部予定)されましたので、お知らせいたします。
【1】中小企業等外国出願支援事業について
 特許庁は、外国への事業展開等を計画している中小企業等に対して、外国出願にかかる費用の半額を助成します。
  補助率:1/2
  上限額:1企業に対する上限額:300万円(複数案件の場合)
  ※案件ごとの上限額:
    特許        150万円
    実用新案・意匠・商標 60万円
    冒認対策商標     30万円
 応募受付期間は、実施機関ごとに異なります。
   応募受付期間は、実施機関ごとに異なります。
   ・山口県 :5月16日(水)~6月15日(金)
   ・福岡県 :5月21日(水)~6月22日(金) (予定)
   ・佐賀県 :未定(5月中旬~下旬に発表予定)
   ・長崎県 :5月14日(月)~6月15日(金)
   ・熊本県 :4月18日(水)~6月15日(金)
   ・大分県 :5月 9日(水)~6月 8日(金)
   ・宮崎県 :5月 1日(火)~来年1月31日(木)
   ・鹿児島県:5月 8日(火)~6月 8日(金)
   ・沖縄県 :4月23日(月)~5月25日(金) 
   ・全国の実施機関のジェトロ(日本貿易振興機構)の応募受付期間:
         7月2日(月)~8月3日(金)(予定)
※ 予算残が生じた場合は、第二次募集がされることもあります。
  応募期間は短いですので、ご注意ください。
実施機関毎の募集状況や応募資格につきましては、下記のURLをご覧下さい。
[URL] https://www.jpo.go.jp/sesaku/shien_gaikokusyutugan.htm
【2】IT導入補助金について
 本年4月20日(金)より、中小企業・小規模事業者を対象とした、「サービス等生産性向上IT導入支援事業(通称:IT導入補助金)」の一次公募が開始されました。
 この「IT導入補助金」は、中小企業・小規模事業者等のみなさまが自社の課題やニーズに合ったITツール(ソフトウエア、サービス等)を導入する経費の一部を補助することで、業務効率化・売上アップをサポートするものです。
  補助率:1/2以下(例えばIT導入費が80万円の場合、補助上限は40万円となります。)
  上限額:50万円
  下限額:15万円
  ※交付決定(2018年6月14日)より前に契約・導入され発生した経費は補助対象となりません。
   交付決定を受けた後に補助事業を開始する必要があります。
<IT導入補助金の概要>
 補助金総額 :500億円(前年100億円)
 補助対象者 :中小企業、小規模事業者
 想定利用者数:135,000社(前年15,000社)
 補助金の対象:ソフトウェア、クラウド利用費、導入関連経費等
 ※本制度の補助対象となるITツールは、IT導入支援事業者が事前に申請し、登録されているものに限られます。
 (登録されているITツールは、下記「IT導入補助金特設サイト」でご確認頂けます。)
<スケジュール(交付申請~事業実績報告まで)>
 ■一次公募
 交付申請期間  :2018年4月20日(金)~6月4日(月)
 交付決定日   :2018年6月14日(木)
 事業実施期間  :2018年6月14日(木)~2018年9月14日(金)
 ※2018年度末(2019年3月末)から2022年度末(2023年3月末)までの5年間は、事業終了後の事業実施効果報告が必要です。
 ※二次公募は2018年6月中旬、三次公募は2018年8月中旬に交付申請開始の予定です。
 ※公募の回数は原則3回ですが、採択予定数に満たない場合には追加公募が実施されます。
 本制度の詳細につきましては、下記リンク先の「事業概要・スケジュール」及び「申請・手続き」等をご精読ください。
・IT導入補助金特設サイト(一般社団法人サービスデザイン推進協議会)
[URL] https://www.it-hojo.jp/
 【1】、【2】の補助金につき、ご不明な点がござましたら、弊所までお問い合わせください。[mail:post@kato-pat.jp]
 追って、担当よりご連絡いたします。
 現在、外国への出願やITツールの導入をご検討中の方は、これらの補助金のご活用も併せてご検討されてはいかがでしょうか。
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★ 編集・発行:加藤合同国際特許事務所 -メルマガ事務局-
 福岡市博多区博多駅前3丁目25番21号 博多駅前ビジネスセンター411号
 URL:http://www.kato-pat.jp/
 TEL:092-413-5378  E-mail:mail@kato-pat.jp
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 平素「生涯現役社会づくり」推進へのご支援に、感謝申し上げます。
 早いもので本年度も既に4ヶ月を優に経過、皆様方日頃のお力添えを加え、私たちは今月23日(水)午後に下記の通り5月理事会の後で『第 3 8 9 回 生 涯 現 役 シ リ ー ズ 塾』を開催します。どうか奮ってご参加をお待ちしています。
                    記
【五月定例合同理事会】
日 時: 2 0 1 8 年 5 月 2 3 日(水) 1 5 : 0 0 ~ 1 7 : 0 0
会 場: ライフ・ベンチャー事務所
内 容: 1. 報 告 事 項
       1) 事務局から月間報告
       2) 各参加者の活動情報
2. 協 議 事 項
       1) 第389回塾企画・第390回塾企画の件
       2) NPO法人今後の塾企画と会員増の件
       3) ⑨生涯現役サミット&サプリの件
       4) その他
【定例生涯現役塾】
  第 3 8 9 回 生 涯 現 役 シ リ ー ズ 塾
       生 涯 現 役 全 国 展 開 塾 2 0 1 8 第 五 弾
      「 生 涯 現 役 社 会 づ く り 」 3 3 年 の オ ン リ ー ワ ン 実 践 道 場
日 時: 2 0 1 8 年 5月23日(水)1 7 : 3 0 ~ 1 9 : 3 0
会 場: 八 重 洲 口 会 館 B 2 F 会 議 室
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趣 旨: ⑨生涯現役サミットへの準備研鑽塾
          「生涯現役プロデューサーⓇ養成2018年度版」
進行役: 東瀧 邦次
     ( 日本生涯現役推進協議会・NPOライフ・ベンチャー・クラブ 代表 )
内 容: 今秋10月6日(土)に東京都しごとセンター講堂で日本生涯現役推進協議会主催『⑨生涯現役ⓇSUMMIT』を開催します。生涯現役百万名国民運動展開実践本部『生涯現役プロデューサーⓇ(以下SGP)研鑽道場』で鋭意1984年創業者東瀧が構想中です。いまや「重老齢社会日本」だと危惧されながらも長寿社会活躍日本へ…生涯現役プロ集団が各地域の民間主導創造力で「生涯現役プラットフォーム」構築中なのをご存知でしょうか? 30有余年も相互研鑽を重ねた会員活動のお陰で、『生涯現役110番アプリ』発足が見事に結実されています。しかも協働する皆様が、生涯現役連帯旗振り役の広域人脈となり、『 Activ Seniorの日(仮) 』発案構想も準備中です。今後『生涯現役全国展開シリーズ塾』での連携実践力が倍増できる計画にぜひともご参画を‼
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Guest発意:岡本 憲之 ( NPO法人 日本シンクタンク・アカデミー 理事長 )
Appli発意:持田 昇一 ( さがし愛ネット合同会社 代表社員/ NPO/LVC 理事 )
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演 題: 「 2 0 2 0 生 涯 現 役 実 践 活 動 家 百 万 名
       『 生 涯 現 役 1 1 0 番 ア プ リ 』 1 0 万 ダ ウ ン ロ ー ド に
           連 携 の 『 A c t i v S e n i o r の 日 ( 仮 称 ) 』 提 言 も 出 現 ?
~『Activ Seniorの日』で祝長寿国家コラボレーション具体化への創成策No.4 ~
内 容: 遂に『生涯現役110番アプリ』が正式リリースとなって、各方面から大変注目を受けています。このアプリを元気シニアのプラットフォームとして、10万ダウンロードを早期に達成するため2の矢、3の矢、4の矢と今回のご提案です。
 生涯現役社会づくりのため、アプリ強力な助っ人ご提案『Activ Seniorの日』をアナタならどう活用しますか? 世代を超えたベンチャー精神溢れるドリームプランで、侃々語り合いたいと思います。アプリに役立つ機能から全国民の長寿祝福を祈願のビジネスモデルまで『生涯現役110番アプリ』と相乗した、夢描く抜群アイディアマラソンに忍耐強く挑戦しませんか‼
 どうかこの好機到来に皆様のご参加をお待ちしています。
【 タ イ ム ス ケ ジ ュ ー ル 】
17:30~17:40 代 表 挨 拶
17:40~18:30 スピーカー: 岡 本 憲 之 氏 / 持 田 昇 一 氏、
18:30~19:30 参加者全員主役の夢が膨らむフリーディスカッション
*******************************************************************
参加費: 会員/ 1,0 0 0円   一般/ 2,0 0 0円
申込先: NPO法人 ライフ・ベンチャー・クラブ事務局
    東京都中央区八重洲1-7-20  八重洲口会館 B2F
電 話:03(3517)6667    Fax:03(3517)6668
E-mail: info@sgsk.net or lvcinfo@sgsk.net
URL:http://www.sgsk.net or http://sgsk.net/70890
……………………………………………………………………………………
第389回 生涯現役シリーズ塾 参加申込書   2018 年 5月  日
特定非営利活動法人 ライフ・ベンチャー・クラブ 事務局 宛
氏 名:______  
TEL or FAX or Mail _________
        
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毎日新聞2018年5月13日 地方版
URL=https://mainichi.jp/articles/20180513/ddl/k31/070/295000c

    支局長からの手紙 : お宝を発掘しよう! /鳥取

 「おもしろい経験でした」。「シニアバンク」に登録している県歌人会会長の倉益敬さん(64)=米子市=は一昨年、昨年と県内の小中学生を対象に短歌の授業を持ちました。NHK文化センターの講座をはじめ、各地で教えてますが、学校で教えたのは初めてといいます。

 教え方はユニーク。かくれんぼをしたり、すもうをとったり、楽しみながら作ることを伝えました。賞を取った子もいたそうです。「子どもは素直で吸収力がある。学ぶことに興味を持ってくれたら」

 「とっとりいきいきシニアバンク『生涯現役』」。公共施設に貼ってあったポスターが気になりました。福祉人材バンクのように、働きたい高齢者と採用したい職場をつなぐ仕組みなのか。あるいはシルバー人材センターの別名か、それともボランティア活用の仕組みか。「どれでもありません。培ってきた能力・経験を登録してもらい、地域社会に還元してもらうんです」。県社会福祉協議会参事の勝原公一さん(69)は話します。

 登録者は60歳以上。スポーツ指導員、看護師、絵画、伝統工芸、園芸、楽器演奏、観光ガイドと分野はさまざま。資格・技能の条件は設けていませんが、登録者に依頼する場合、原則有償です。

 開始から3年がたち、登録者は1000人を超えましたが、勝原さんは「まだまだ」と言います。高齢者の活用を目指した全国に先駆けた仕組みで、和歌山県でも昨年、同趣旨のバンクがスタートしました。

 ただ、こうした取り組みは、他の似た制度ともうまく連携する必要があります。県社協は昨年4月から1カ所で相談できる「シニア活躍総合相談窓口」を設けました。シニアバンクのみならずボランティアバンク、シルバー人材センター、県立ハローワークとも連携しています。特技や経験の生かし方は一つではありません。依頼者にとっても、より適切な人材に出会えるはずです。

 勝原さんはバンクに登録しているシニアを「お宝」と呼びます。確かに、活動集を見ると、話を聞いたり、学んだりしたいお宝人材ばかりです。お宝も活用してこそ。ぜひ「発掘」してみませんか。【鳥取支局長・有田浩子/arita-h@mainichi.co.jp 】  
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 本日、下記のとおり向井 規浩会員【産金学官士連携ポータルサイトコミュニケーション「場」Ⓡ/ 参考URL:https://communicationba.jp】からかきのとおり、会員皆様に貴重な情報提供がありましたので、下記転載ご案内いたします。
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 お世話になります。
コミュニケーション「場」Ⓡからご案内をさせていただきます。
URL:https://communicationba.jp/

1.トピックス
①電気通信大学 ものづくりコンテスト2018
URL:https://communicationba.jp/jokutbwqf-261/#_261
 協賛企業様を募集しています。
 URL:https://communicationba.jp/jogtys8gy-261/#_261
②電気通信大学 産学連携DAY
 URL:https://communicationba.jp/jobj89l7h-261/#_261
③近畿大学 研究シーズ発表会
 URL:https://communicationba.jp/joucrclrz-261/#_261
④シンクロアスリート、イベント出展予定
※スケジュールURL:https://communicationba.jp/Synchro_athletes_Project/events/
※シンクロアスリート
URL:https://communicationba.jp/Synchro_athletes_Project/
試乗を希望される方は、株式会社西川精機製作所まで、お問い合せください。
※お問い合せURL:http://nishikawa-seiki.co.jp/contact/

⑤セミナー開催のお知らせ
第2回「シニアを活かす目のつけどころ」
セミナー開催:日時 5月16日(水)18:30~20:30
場所 一般社団法人 中野区産業振興推進機構(ICTCO)
主催:ICTCO
後援:中野区
URL:https://communicationba.jp/meiwakiyaku/cs/
中小企業・ベンチャーとアクティブシニアのマッチングについて、新たなスキームの提案をさせていただきます。
※4月から1年間、原則、毎月第三水曜日18:30より、開催いたします。
以上、よろしくお願い致します。
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〇第1回「シニアを活かす目のつけどころ」
セミナー開催:日時 4月18日(水)18:30~20:30
場所 一般社団法人 中野区産業振興推進機構(ICTCO)
URL:https://communicationba.jp/meiwakiyaku/cs/
株式会社ユピア
URL: https://communicationba.jp/YUPIA_Inc/
代表取締役 向井 規浩
東京都中野区本町2-33-2
電話番号:03-5304-5724
e-mail:norihiro.mukai@communicationba.jp
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iRONNA毎日テーマを議論する「スポーツ時事放談」
ご参考URL=https://ironna.jp/article/9666#

    「さらば宝石」イチローとダブる伝説の天才打者「E」

小林信也(作家、スポーツライター)
 イチローがマリナーズの「球団会長付き特別補佐」に就任した。今季は試合に出場しないが、来季以降の現役復帰に含みを残した「終身契約」だという。「事実上の引退」と報じるメディアもあるが、「50歳まで現役」を公言し、生涯現役のイメージの強いイチローらしい契約ではないだろうか。

 試合に出ないのに、毎日チームに帯同し練習して、その背中で若い選手たちに範を示し続ける。そして選手たちからの疑問や質問にも答える。ちょっと不思議な感じもするが、イチローがただ理論だけで指導するコーチである方が違和感がある。

 25人のロースター(出場選手枠)を争う現役選手なら、常に自分のポジションを脅かすライバルだから他の選手は心理的に穏やかでない。球団はリスペクトゆえマイナーに落とせないイチローを確実に登録し続ける余裕もない。こうした思いや現実を見事に集約した契約に感じる。

 今季、イチローはレギュラー外野手が故障から復帰するまでが出番だと最初から分かっていた。そのため、最初の1カ月で「戦力」としての証明をする必要があった。しかし、残念ながら15試合の出場で41打数9安打、打率2割2分にとどまり、引き続き25人の中に残る意義を示せなかった。そのことはイチロー自身もよく理解しているから、今回の契約には十分な「リスペクトと配慮」を感じたはずだ。

 今回の契約を聞いて、ふと思い起こした打者がいる。ノンフィクション作家の沢木耕太郎さんが『敗れざる者たち』(文藝春秋)の中で、「さらば宝石」と題して書いた「E」という天才打者のことだ。沢木さんはこう書いている。

 引退して数年たつのに、Eは依然として3時間から6時間のハード・トレーニングを自宅で続けている。(中略)いつかどこかの球団が自分を必要として迎えに来てくれる、と頑なに信じ込んでいるらしいというのだ。

 Eとは、プロ野球史上最年少で2000本安打を達成し、首位打者2回、シーズン最多安打も4回記録している「安打製造機」榎本喜八である。

 打撃の師、荒川博さんから合気道を基礎とした打撃を伝授され、自らも合気道を学んで独自の打撃を追求し続けた。その打撃には多くの猛者たちが一目置く一方で、求道者の度合いが深すぎ、試合中や試合前後の奇行も目立ったため、次第に「変人扱い」されるようになったと言われている。

 沢木さんの作品の中でも、あえて「E」と書かれていることでも分かる通り、引退して数年経つのに現役に未練を残し続ける「哀しい男」といったニュアンスが強い。

 私は荒川博さんからしばしば話を聞いた経験があり、その中で語られた榎本喜八の打撃を想像すれば、たとえ50歳になってからでも榎本なら打てたのではないか、と想像が膨らむ。榎本の無念が今、「平成の天才打者」イチローによって、一つ払拭されたようにも感じる。

 榎本喜八とイチローは、性格的には少し違うようだが、「安打製造機」「求道者」という生き方には通じるものがあり、「どうすればヒットが打てるか」を追求し、把握していた打者という点でも歴史上、双璧を成すだろう。榎本には引退後、復帰の機会が与えられなかったが、イチローにはその可能性が残されている。

 榎本の無念を思えば、一層イチローにはリップサービス的な契約でなく、本当に50歳になっても打てる証明をする契約であること、そしてその日に向けて、精進と挑戦を続けることを強く期待したい。

 来春は東京でマリナーズの開幕戦(対アスレチックス)が予定されている。ベンチ入りの枠が海外公式戦では3つ増えるこの試合にイチローが出場する可能性は大いにある。まず「45歳でも打てる」という証明は東京で実現する可能性は高いだろう。さらに、レンタル移籍などを実現して、短期間でも日本のチームや海外のプロリーグで活躍し、「野球の伝道師」としてその役割を果たすことも期待したい。

 「イチローの『会長付き特別補佐』『生涯契約』ってどれだけすごい契約なのですか?」とよく尋ねられる。何と答えるべきか。たどり着いた答えは次の二つだ。

 一つは、イチローがメジャーのフィールドを「草野球」に変えてしまった、という事実である。

 野球好きのオヤジが、フル出場はできないが、好きなときに「打席に立たせろ」「マウンドで投げさせろ」のわがままが通用するのが、愛すべき草野球の舞台だ。そこで若い者に負けないホームランをかっ飛ばし、あるいは「いぶし銀」の投球を披露して、後輩たちから尊敬を集める生涯現役の野球オヤジが筆者の周りにもいる。イチローはそれをメジャーで実現する権利を手に入れてしまった。野球少年にとって、これ以上の幸福があるだろうか。

 もう一つは、イチローが一人のプロ選手としてすべてのメジャーリーガー、関係者たちを敬服させた点である。試合前の入念な準備、試合後の体調管理、オフの過ごし方に至るまで、そのすべてが第一線で長く活躍するための秘訣であり、他の現役選手の模範になっている。

 イチローはこれまで、さまざまな記録を打ち立てて、その実力を証明し、評価と敬意を獲得してきた。日本では、3年目の1994年にシーズン最多(当時)の210安打を記録。マリナーズでは一年目(2001年)に242安打を放って新人王に輝き、4年目には262安打のシーズン最多安打をマークした。日米通算4367安打、大リーグだけでも3089安打。ワールド・ベースボール・クラシック(WBC)での伝説も含め、彼が打ち立てた記録や活躍を挙げればきりがない。

 だが、44歳を迎え、現役選手としての今後を判断される段階になって、イチローが得たのはグラウンドでの結果ではなく、試合前後の準備や私生活も含めた「野球選手としての姿勢」だった。まさに、これ以上のリスペクトはないだろう。かつて世界の野球界において誰も勝ち得なかった「最高の栄誉」を手にしたと言っても過言ではない。

 イチローは記者会見で「野球の研究者でありたい」と彼らしい表現で今後の生き方を示唆した。ただ、これだけ現役選手として注目されながら、「イチローはなぜヒットを打てるのか?」という素朴な疑問だけはいまだ解明されていない。

 自身は「自分がどうやってヒットを打っているか、分かっている」と話しているが、メディアも含め、第三者はその核心にたどり着いていない。日本で鮮烈デビューした当初、「振り子打法」はイチローの代名詞だった。日本中の小中学生、高校生、プロ野球選手でさえ、振り子を真似した。

 ところが、「振り子2世」で大成した選手はその後も現れなかった。それどころか、メジャーに行った後、当のイチロー本人が振り子を封印し、あまり左右にぶれない打法に変わった。つまり、振り子が「打てる秘密」ではなかったのである。イチローにとっては「企業秘密」であろう、その打撃の真髄がすべて解き明かされたとき、きっと多くの選手の打撃が飛躍的に改善し、より野球の楽しさが伝わって、野球界は再び活気を取り戻すだろう。

 イチローは視力が悪いと言われている。 「目が悪いのに、なぜ打てるのか?」「150キロ以上の速球に、なぜスローモーションみたいな感覚でゆったり打てるのか?」、筆者自身聞いてみたいことは山ほどある。もちろん、イチローはすべての問いに明快な答えを持っているはずである。イチローが「会長付き特別補佐」に就任したことで、野球の楽しみがさらに広がったとも言えるだろう。
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スポーツ報知/2018年5月11日21:05
URL=http://www.hochi.co.jp/entertainment/20180511-OHT1T50254.html

    浅香光代、卒寿の祝宴で足を引きずり「男のたたりだと思います」

 今年2月20日に90歳を迎えた女優の浅香光代が11日、地元の東京・浅草で、卒寿の祝宴「浅香光代 ここまで来ました九十歳」を開催した。長く親交のあるタレントの萩本欽一(77)、毒蝮三太夫(82)、昨年政界を引退した亀井静香元金融相(81)らが出席した。

 浅香は舞台衣装で登壇すると、約5分の舞踊を披露。壇上でつまづき、足を引きずりながらも躍り終えると「足をひっくり返してしまって、これは男のたたりだと思います」とあいさつし、会場を笑わせた。「浅香光代、これからも頑張ります。よろしくお願いします」と力強く“生涯現役”を宣言した。

 毒蝮はあいさつに立ち、「まだ浅香のババアは生きていました」と毒を吐きながらも、「浅香光代とかけて、スカイツリーと解きます。私たちはそびえ立っているものを見ています」となぞかけで称えた。

 遅れて駆け付けた亀井氏は、そのまま登壇しあいさつ。浅香を「娘みたいな美しさがある」と持ち上げ、「それは大衆芸能の女王としてずっと君臨し続けたから」と称賛。すると浅香は、亀井氏の腕に絡みつき「ありがとう」と甘えるそぶりをみせた。亀井は「これから舞台に車椅子でも出てよ。まぁ時代劇に車椅子はなんだから、籠に乗ってでも出てよ」とエールを送った。

 祝宴の終了後、取材に応じた浅香は、卒寿を迎えたことについて「年を考えたことはない。今日だって90歳って誰のことと思った」と真面目に話し、「台本だって3回読めば暗記しちゃう」と胸を張った。

 祝宴には他にタレントの徳光和夫(77)、元プロレスラーでタレントのアニマル浜口(70)、こまどり姉妹らが出席した。
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ニコニコニュース 2018/05/08 16:39THE ANSWER
参考URL=http://news.nicovideo.jp/watch/nw3493834

    「人生を狂わされた」 元日本代表主将が笑う、
                         前ヘッドコーチとの“因縁”とは?

     元日本代表主将の菊谷崇氏が語る、
                    日本を熱狂させたエディー・ジョ―ンズHC

 日本でのラグビーW杯開幕まで8日で残り500日。記憶に新しい2015年イングランド大会。初戦で格上の南アフリカに大逆転勝ち。史上屈指の大番狂わせともいわれた快挙を成し遂げるなど1次リーグで3勝を挙げ、日本中をラグビーブームに巻き込んだ。あれから3年、初の日本での世界一決定戦が近づき、再び注目度が高まりつつある。

 昨季限りで現役を引退した元日本代表主将の菊谷崇氏が、自身の現役生活を振り返ると共に、2019年日本でW杯を戦う、桜の戦士たちへエールを送った。

 2度にわたるインタビュー。前編では、引退を決断した理由。そしてラガーマンとして、最も影響を受けたという前日本代表ヘッドコーチ(HC)エディー・ジョーンズとの“因縁”を語ってもらった。

 ◇ ◇ ◇
 FWを務め、力強い突破とタックルは屈指。“汗かき役”として運動量も日本で有数の存在だった。代表キャップ68は歴代5位。2011年のW杯ではキャプテンを務めた菊谷氏。1月14日のトップリーグ順位決定戦で、そのラグビー選手人生に幕を下ろした。2004年のトップリーグデビューから15年が経過していた。

「今のところは変わらない感じです。終わってから2週間くらいは、だらっとしていました。最近はボクシングをしていますね。近所にキックボクシングのジムがあったので、2年前からやっています。ラグビー選手としてプロになってから時間の余裕も増えたこともありますね。ヨガを取り入れたりもしています」

 そういって、柔和な笑みを見せた菊谷氏。38歳。体はまだまだ動く中で、引退を決めた理由はなんだったのか。

「引退を決めたのは昨年の冬。キヤノンと契約する前でした。キヤノンと話をして、移籍するのかなど色々な選択肢を考えていて、最終的に後輩としっかりと戦える状態で終えたいと思いました。一緒に自主練をする中で、優位に立てている状態でやめたかったのはありますね」

 笑いながら冗談っぽく話すが、真意のようだ。ぼろぼろになるまでやるという選択肢もある中で、菊谷氏はまだ一線級でやれる余力を残したままユニホームを脱ぐことにこだわった。

   「後輩に負けてから引退決めるのは腹が立つ」―菊谷氏の引き際の美学
 「後輩に負けてから引退決めるのは腹立つなと。ぐいぐい来てくれる後輩を上から見下ろして終わってやろうかなと(笑)」

 一方で40歳を超えても続けるベテラン選手もいる。生涯現役――。そこへのこだわりよりも、次の道へ進むことへのこだわりが上回った。

「それも東芝の大野(均)さんとか、釜石シーウェーブスの伊藤剛臣さんらもいて、そういった道も考えましたが、そういうところは、先輩方にお任せしようかなと。キヤノンに在籍して4年経つというところで、コーチの勉強もしていて、区切りもよかった。長く現役を続けたあとに指導者の道に進んでも、出遅れているかもしれない」

 指導者としての道がはっきりと見えていたからこそ、大きな迷いはなかった。そしてその道を示してくれた前日本代表ヘッドコーチのエディー・ジョーンズ(現イングランド代表HC)の存在もまた大きかった。2014-15シーズン前のキヤノン移籍の際に、※サンウルブズのコーチ就任の話を持ち掛けられたという。

 「エディーさんに来年から(サンウルブズの)FWコーチをしてもらえないかという話をもらいました。(キヤノン移籍から)2年しか経っていなかったので、その時は考えましたね。(キヤノンで)4年間はプレーしたいと思っていたので。今になって、それも思い出しました。あのとき自分がそう(4年)言っていたなと。エディーさんに断るときにそういった話もしていて、ちょうどよい区切りなんだろうなと思いました」

(※)サンウルブズは南半球最高峰のリーグ、スーパーラグビーに参戦する日本のチーム。ほぼ日本代表と言って差し支えない集団で、同リーグには2016年から参戦している。

 当時は現役を続けたい意向も強かったが、日本最高峰チームのコーチというは実に魅力的だった。かなり悩んだ末に結論を出した。

「3週間くらいは悩みましたね。だた、話持ってきてくれたのがエディーさんだったので、ちょっと待てよと。それはだいぶ悩みました。さすがに(キヤノンを)やめられなかった」

   「人生を狂わされた」と笑う、エディー・ジョーンズHCとの“因縁”とは?
 エディ―・ジョーンズとは少なからず“因縁”があるという菊谷氏。現在はイングランド代表のヘッドコーチを務め、快進撃を続ける名将には「人生を狂わされた」と笑う。2人の間にはどんなドラマがあったのか。

「やっぱりラグビー人生で一番影響を受けたのは、エディーさんですね。JK(ジョン・カーワン、※エディー・ジョーンズの前のHC)の時もハードにやって、個人的にもキャプテンをやらせてもらっていた。リーダー的なものを学ばせてもらいました。エディーさんになってからは選手として、ハードワークを学べたのでこれは大きかった。(エディーさんに)出会ってなかったら、トヨタからキヤノンへの移籍も考えなかった。向こうに家も建てていましたからね。やめる気はさらさらなかったので(笑)。エディーさんと一緒にやって考え方も変わりましたね」

 菊谷氏は2002年にトヨタ自動車に入社。社員選手として安定した生活を送っていたが、2014年にプロ契約を結びキヤノンに移籍したのだ。すでに愛知県・豊田市に住居も構えていた。安定した生活を捨てての挑戦の裏には何があったのだろうか。

「社員選手としてもプレーしていましたが、指導者というものがぼんやり見えてきて。トヨタではOBがスタッフになるんですが、やっと慣れてきたかなというくらいで終わってしまう。3年単位で変わっていた。コーチ、監督3年ずつ。それでは難しいなと。トヨタとも話したのですが、その文化は崩せないと。それなら、しっかりと勉強してからじゃないと、指導者は難しい。それでトヨタをやめて、プロになって、勉強しようと考えました」

 その裏にはエディー・ジョーンズとの出会いも大きかった。2013年12月から約3か月間、シーズン途中から英・サラセンズに練習生として参加。そして14年に移籍を決断した。

「エディーさんにも相談して、(将来指導者を目指すなら)海外を経験するのもいいよねと。完全にエディーさんのコネクションでしたね。海外だからと言って、大きく変わるものは特にありませんでした。練習の中身もそうですし、向こうはプロなので、フルタイムでラグビーをしているという部分は違いますが、そこまでスペシャルな感じではありませんでした。やることは一緒。そっちが大きかった。スタッフがたくさんいて、なるべく選手が何もしない状況を作ってくれている。洗濯から道具から、選手は何も家に持ち帰らない。スタッフ側がプロフェッショナルだとは感じました。プロと企業スポーツの違いでしょうね。プロテインも自分で作ればいいですからね(笑)」

   「単調なトレーニングはしないように」―社員からプロへ、
                                  そして指導者の道へ

 14-15シーズンからキヤノンでプロ選手としてプレー。社員選手からプロ選手へ、社業に携わることがなくなったことで、指導者を目指す中で、自分に使える時間は劇的に増えた。

 「僕の場合は大学院に行って、高校日本代表のコーチの活動も入って、そういう意味ではすごくいい経験をさせてもらいました。午前中に大学院に行って、午後から(チームの)練習、オフには(高校)代表の練習。コーチングの勉強をするためにチームも変わった。当時の監督と面識があったので、最初はU-20代表のキャンプにお邪魔させてもらいました。それからですね」

 トップリーガー、そして高校生の指導――。二足の草鞋を履き、充実した日々を送りながら、指導者としての奥深さも実感していったという。

 「U-17代表のFWコーチしてみませんかというお話をいただいて、それまでも(選手として)下の選手に教えることはありましたが、スタッフとしてミーティングから作り上げていく過程は経験したことがなかった。そういう意味では、想像はしていましたが、選手としてではなくて、コーチとして練習をデザインしていくことは責任があると感じましたね。選手側だったこれまでは、練習の時間がちょっとでも長くなると、文句というか…『ちょっと今日長いぞ』って言ったり(笑)。ベテランだったら特にそう感じますね。そう言うからには自分はそう言われるような練習にしたらあかんぞと。流れるように楽しく、ゲーム性のある練習を提供することを意識させる。単調なトレーニングよりは主体性もって、やっていくことが大事なので。そこを一番大事に、一番重要なポイントに置いています」

 現役時代に指導者への第一歩をすでに踏み出していたという菊谷氏。その眼はこれから先への希望で満ち溢れていた。

 後編では自身の“日の丸体験”を振り返るとともに、あの熱狂を巻き起こした2015年のエディージャパン内にあった“秘話”を明かし、2019年へ向かう日本代表へのエールも送った。(THE ANSWER編集部)
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時事通信/2018年5月10日 23:28 発信地:マレーシア
URL=http://www.afpbb.com/articles/-/3174185

    92歳で首相返り咲き=東方政策で経済発展-マハティール氏
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【5月10日 時事通信社】 10日に第7代首相に就任したマハティール氏(92)は、1981~2003年の22年間にわたり、第4代首相を務めた。この間、日本などに学ぶルックイースト(東方)政策を掲げ、経済発展を推進。ゴムやスズといった典型的な天然資源輸出国から工業国へ脱皮を図った。

 外交政策では、米英のイラク攻撃を「ひきょう者の帝国主義者」などと非難。歯に衣(きぬ)着せぬ発言で、「欧米型の価値観や秩序の押し付け」に異議を唱えた。

 汚職疑惑が発覚した第6代首相のナジブ氏に反発し、今回は野党から出馬。98年に自ら解任したアンワル元副首相と共闘する皮肉な状況も受け入れてナジブ政権打倒にまい進し、首相に返り咲いた。AFP通信によると、世界最高齢の指導者になる。

 ハスマ夫人(91)との結婚生活は60年以上になる。マハティール氏が参加する集会には夫人も姿を見せ、おしどり夫婦として知られる。

 マハティール氏は、夫婦円満を長く続けるには「寛容さが大切」と説く。長寿の秘訣(ひけつ)は「生涯現役」といい、「働くことは健康にとても良い」と力説。適度な運動、「何事も度を越えることはしない」と食べ過ぎないことにも留意しているという。 (c) 時事通信社
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スポーツ報知:2018.5.8/7:00
ご参考URL=http://www.hochi.co.jp/topics/20180507-OHT1T50256.html

   だるまちゃんシリーズの絵本作家
           ・加古里子さんが死去、「生涯現役」92歳


 「だるまちゃん」シリーズや「からすのパンやさん」などで知られる絵本作家で、児童文化研究家の加古里子(かこ・さとし、本名・中島哲=なかじま・さとし)さんが2日午前6時17分、慢性腎不全のために神奈川県藤沢市の自宅で死去していたことが7日、分かった。92歳だった。60年近い作家生活の中で、600点以上の作品を発表。今年に入ってからも新作を世に送り出すなど、「生涯現役」とし活躍を続けていた。

 東大工学部卒という経歴ながら、絵本を描くことで子供たちに夢を送り続けた加古さんが、静かに逝った。

 関係者によると、加古さんは9年ほど前から腎臓の持病があったものの、体調と相談しながら自宅で創作活動を行っていた。今年に入っても、1月15日に「だるまちゃん」シリーズの最新作「だるまちゃんとかまどんちゃん」など3作品を同時発刊。さらに、3月には小学校卒業時の絵日記をまとめた「過去六年間を顧みて」を発売していた。

 同月中旬にも編集者とやりとりを交わすなど元気な姿を見せていたが、その後体調を崩したという。亡くなる前日まで、ファンレターを読んでもらい、返事が書けないことを残念がると共に、仕事のことを口にするなど、生涯現役を貫いた。

 大学卒業後、化学工業会社「昭和電工」に就職し、研究所に勤める傍ら1950年代から参加した「セツルメント(社会事業)活動」が、創作活動の原点となった。ボランティアで週末の度に川崎市の工業地帯に通い、徹夜で準備した手作りの紙芝居を披露する中で子供向け作品のアイデアを練り、59年に「だむのおじさんたち」で絵本作家デビューした。

 その後も次々と作品を発表するが、中でも知られるのが67年の第1作「だるまちゃんとてんぐちゃん」から始まる「だるまちゃん」シリーズだ。主人公の「だるまちゃん」が全国各地の民話や伝説などに登場するキャラクターや動物たちと遊ぶ姿を描いたシリーズは全16作、合計389万部を記録。73年に発売され、240万部以上を売り上げた「からすのパンやさん」と並び、半世紀にわたって子供たちに愛され続けている。

 また、経歴を生かし「科学絵本」というジャンルを開拓。「かわ」「海」「宇宙」などの絵本では、身近なものから徐々にスケールを広げる手法で壮大な世界へ導き、「学ぶことは楽しいこと」というメッセージを読者に焼き付けた。

 葬儀・告別式は親族のみで執り行われた。後日、出版社3社による、しのぶ会が開かれる予定だ。

 ◆加古 里子(かこ・さとし)本名・中島哲。1926年3月31日、福井県国高村(現在の越前市)生まれ。33年に東京・板橋に転居。49年、東大工学部卒業後に昭和電工に入社。同社に勤務しながら子供向け紙芝居を手掛け、59年に「だむのおじさんたち」で絵本作家デビュー。67年に代表作のシリーズ第1作「だるまちゃんとてんぐちゃん」発表。73年に退社し、作家活動に専念。75年、「遊びの四季」で日本エッセイスト・クラブ賞受賞。2008年、菊池寛賞受賞。
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BOOKウォッチ/火曜J-CAST書評:2018/5/ 8
転載URL=https://www.j-cast.com/bookwatch/2018/05/08007320.html

     わ き 汗 か ら N H K を 離 れ た 真 相 ま で

BOOKウォッチ編集部コメント

 NHKの朝の情報番組「あさイチ」の司会を「卒業」すると同時に、同局を退職した有働由美子アナウンサー。転身を決意した理由は「生涯現役」を貫きたいためだったという。フリーになってから刊行された著書『ウドウロク』(新潮社)でそう述べている。

 「ウドウロク」は4年前に有働アナが上梓したエッセイ集。本書は「あさイチ」から去り、NHKを退職した機会をとらえて出版された文庫版で「人生で一番悩んだ」という「決断」までの経緯などを加筆した。今回の決断にいたったのは、著者が望む「生涯現役」が、NHKという大組織のなかでは通らない「エゴ」だから。「いつまでも現場にいたい」という思いをかなえるために飛び出した。

   あ さ イ チ 司 会 の よ う な 筆 運 び
 3月いっぱいで有働アナが「あさイチ」を去り、視聴者の間からは「有働ロス」を訴える声が上がっているという。だが有働アナが「エゴ」を通したことで、ロスは一過性で済むことになったのだから、ファンにとっては「決断」は歓迎すべきことに違いない。

 有働アナが、その不在により「ロス」を感じさせるほど支持されるのは、誠実さが伝わる司会ぶりや、気が利いた仕切りをこなす一方、NHKのほかのアナウンサーにはみられない、型破りであけすけな振る舞いが共感をよぶからだろう。

 本書に収められたエッセイも、あさイチの司会で発揮した才気煥発さを再現するような筆運び。楽しい出来事、愉快な話、つらい経験、悲しい思い出――、どんな種類の話でも、メリハリが効いた言葉づかいをしながら軽快なテンポで進めていく。書き手としても一流のストーリーテラーといえそう。

 有働アナといえば、自らも「避けては通れない」と述べているが、生放送中の「わき汗」で話題になったことがある。おそらく普通には、その後は、本人はなかったことにして、周りもタブー視しそうなものだが、本書では、臨場感に満ちた現場の様子から後日談までを披露。鹿児島生まれで、兵庫・大阪育ちという有働アナ。関西人特有ともいわれるサービス精神の持ち主であることもうかがえる。

   「 毒 親 」 的 存 在 だ っ た 父
 生い立ちや家族などにも触れ、母親との絆、父親が、このところ盛んに使われるようになってきた「毒親」のようだったことを明かす。著者は本書の随所で、50歳を目前にしてなお独身であることについての自虐を述べるのだが、それは、大学生のときも「門限8時半」を課すような父親の厳格さが遠因なのではないかと考えてしまう。

 また、仕事では、米ニューヨーク勤務を命じられたとき実は英語があまりできなかったことや、スポーツ番組の担当になって当時巨人の監督だった長嶋茂雄氏を取材し、長嶋氏が実は「阪神ファン」だったことを聞き出した秘話なども収められている。

 有働アナは今後「少々経年劣化した体」を休めたのちに活動を再開するという。NHKでは通せなかった「エゴ」がどのように発揮されるか楽しみだ。(BOOKウォッチ編集部)

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