タウンニュース:歩こう秋の箱根・小涌谷
2018年11月3日 お仕事日 本 生 涯 現 役 推 進 協 議 会 &
NPO法人 ラ イ フ ・ ベ ン チ ャ ー ・ ク ラ ブ 活 動 で
ご 支 援 く だ さ る 会 員 皆 様
タウンニュース藤沢版掲載号:2018年11月2日号
掲載URL=https://www.townnews.co.jp/0601/2018/11/02/456084.html
概ね60歳以上のシニア対象
歩 こ う 「 秋 の 箱 根 ・ 小 涌 谷 」
ハイキング企画の参加者を募集
シニアや団塊世代の人が生き甲斐を感じられる様な活動をサポートするため、様々な取組みを実施している民間組織「日本生涯現役推進協議会」では11月27日(火)に秋のハイキングを催行する。
同会の湘南支部が実施するこの企画は概ね60歳以上のシニアが対象。箱根登山鉄道「宮ノ下駅」改札前に集合し、小涌谷の千条の滝や箱根強羅公園など約4時間の散策ルートを巡る。
参加費は1人5千円(軽食付/公園入園料別途)で先着20人限定。申込み、詳細は日本生涯現役推進協議会・湘南支部【電話】0466・53・5512へ。
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タウンニュース港北区版掲載号 2018年11月2日
ご参考URL=https://www.townnews.co.jp/0103/2018/11/01/455127.html
生涯現役つなしま会
落 語 と 手 品 で 一 笑 い
つ な し ま 寄 席
生涯現役つなしま会【ライフ・ベンチャー・クラブの創設支援に亥より東急東横沿線で発足】は12月2日(日)、「第8回つなしま寄席」を開催する。午後2時〜4時予定。会場は大豆戸地域ケアプラザ2階。会費300円(会員は無料)。
かながわ楽笑会が出演し、落語や手品などを披露する。問い合わせは山内さん【電話】045・541・5435へ。
NPO法人 ラ イ フ ・ ベ ン チ ャ ー ・ ク ラ ブ 活 動 で
ご 支 援 く だ さ る 会 員 皆 様
タウンニュース藤沢版掲載号:2018年11月2日号
掲載URL=https://www.townnews.co.jp/0601/2018/11/02/456084.html
概ね60歳以上のシニア対象
歩 こ う 「 秋 の 箱 根 ・ 小 涌 谷 」
ハイキング企画の参加者を募集
シニアや団塊世代の人が生き甲斐を感じられる様な活動をサポートするため、様々な取組みを実施している民間組織「日本生涯現役推進協議会」では11月27日(火)に秋のハイキングを催行する。
同会の湘南支部が実施するこの企画は概ね60歳以上のシニアが対象。箱根登山鉄道「宮ノ下駅」改札前に集合し、小涌谷の千条の滝や箱根強羅公園など約4時間の散策ルートを巡る。
参加費は1人5千円(軽食付/公園入園料別途)で先着20人限定。申込み、詳細は日本生涯現役推進協議会・湘南支部【電話】0466・53・5512へ。
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タウンニュース港北区版掲載号 2018年11月2日
ご参考URL=https://www.townnews.co.jp/0103/2018/11/01/455127.html
生涯現役つなしま会
落 語 と 手 品 で 一 笑 い
つ な し ま 寄 席
生涯現役つなしま会【ライフ・ベンチャー・クラブの創設支援に亥より東急東横沿線で発足】は12月2日(日)、「第8回つなしま寄席」を開催する。午後2時〜4時予定。会場は大豆戸地域ケアプラザ2階。会費300円(会員は無料)。
かながわ楽笑会が出演し、落語や手品などを披露する。問い合わせは山内さん【電話】045・541・5435へ。
日生基礎研:生涯現役社会と働き方改革
2018年11月2日 お仕事日 本 生 涯 現 役 推 進 協 議 会 &
NPO法人 ラ イ フ ・ ベ ン チ ャ ー ・ ク ラ ブ 活 動 で
ご 支 援 く だ さ る 会 員 皆 様
ニッセイ基礎研究所 > 経済 > 労働市場 >
ご参考URL=https://www.nli-research.co.jp/report/detail/id=60015?site=nli
生 涯 現 役 社 会 と 働 き 方 改 革
~ 求 め ら れ る 政 府 の 積 極 関 与 ~
経済研究部 専務理事 エグゼクティブ・フェロー
櫨(はじ) 浩一
1――人手不足の深刻化
9月の失業率は2.3%という低水準となり、求職者と求人との比率である有効求人倍率は1.64倍で1974年1月以来の高水準だった。労働市場の需給は改善を超えて人手不足が深刻化している。
少子化で子供の数が減少してきた日本では、学校を卒業して社会に出ていく若者は減少を続けており、企業が高齢者の退職で生まれる空席を新卒者の採用で埋めようとしても、新卒者の絶対数が足りていない。第二次世界大戦終了直後に生まれた団塊の世代は、2012年には65歳に達して年金生活をする年代に達した。団塊世代の人口は1歳あたり220万人程度で、毎年労働市場に入ってくる20歳程度の人口120万人とは100万人もの差がある。
団塊世代の大波が通り過ぎた後の世代でも毎年65歳に達する人口は150万人を超えており、新たに働きはじめる人達の人口との差は数十万人にのぼるだろう。日本の出生率は下げ止まったとは言っても、ひとりの女性が一生の間に産む子供の数を示す合計特殊出生率は2017年で1.43と、人口が増加も減少もしない水準である2.07を大きく下回っている。子供の数の減少は止まっておらず、高齢で引退する人を新卒者の採用では埋めきれないという構図は今後も長期に続くと見られている。
2――働き方改革の意味
政府が進めてきた働き方改革では、長時間労働の是正に注目が集まっているが、それだけが目的ではない。日本社会の働き方を変えることで、高齢者や女性がもっと活躍できるようにするということにも重要な意味がある。高齢者が働けるようすることは、日本経済が直面している人手不足という問題を緩和すると同時に高齢者に対する所得保障の必要性を縮小させて若い世代の負担を軽減するという一石二鳥の政策だ。多くの高齢者が社会保障を支える側に回るということも加えれば、一石三鳥とも言えるだろう。
日本では、高齢になっても健康な間は働き続けたいと考える人が多いということは良く知られているが、これは高齢化率が他の先進諸国よりはるかに高くなるとされている日本には大きな幸運だ。
2017年の就業者数は6530万人で、ピークだった1997年の6557万人と比べると27万人の減少となっている。これまで就業者の中心だった15~60歳未満の就業者が5680万人から5203万人へと477万人の減少となっている一方、60歳以上の就業者は877万人から1328万人へと451万人も増加した。
増加が続く60歳以上の高年齢就業者 中でも65歳以上の就業者は、469万人から807万人へと338万人も増加している。公的年金が支給されはじめる65歳を超えても働き続けたいと考える人は多いが、1日の勤務時間の調整、午前中か午後の半日だけ働くなどの勤務時間の柔軟性や、週休3日あるいは隔日出勤など勤務日の柔軟性がなければ、働き続けることは難しい。企業が職場での働き方を大幅に改革しなければ、高齢でも働き続けることができる社会の実現はおぼつかない。
3――求められる政府の積極関与
政府は生涯現役社会の実現に向け65歳以上への継続雇用年齢の引上げに向けた検討を開始した。現在の高年齢者雇用安定法では、企業に65歳までの安定した雇用を確保することが義務付けられているが、これをさらに引き上げて行こうという方向で議論が進んでいる模様だ。
働くことには様々な意味があるが、所得を得て自分の生活を支えるという意味合いは年齢が高まるに従って弱まり、社会への貢献や生きがい、健康の維持といった色彩が濃くなる。年齢を加えることで高まる能力もあるが、残念ながら作業速度など様々な能力の低下は避けられない。働き方改革で高齢になっても働ける環境を整備することは企業にとってプラスの面が大きいが、誰もが生涯にわたって働き続けられるようにするということは、採算に縛られる民間企業の活動とは異質の部分が大きくなり、整合性が保てないケースが増えるだろう。
人手不足が深刻となる中で企業側としても年齢に関わらず同じ業務を続けて欲しい人が増えるだろうが、誰もが同じ業務を続けるわけにはいかない。これまで定年年齢の引き上げや高年齢者の雇用確保の義務付けが、高年齢者の就業増加に大きな役割を果たしてきたことは確かだが、年齢によらず一生働き続けられるように適切な仕事を用意するという義務を企業にだけ負わせるのは負担が大き過ぎる。政府がもっと積極的な役割を果たすべきだろう。
NPO法人 ラ イ フ ・ ベ ン チ ャ ー ・ ク ラ ブ 活 動 で
ご 支 援 く だ さ る 会 員 皆 様
ニッセイ基礎研究所 > 経済 > 労働市場 >
ご参考URL=https://www.nli-research.co.jp/report/detail/id=60015?site=nli
生 涯 現 役 社 会 と 働 き 方 改 革
~ 求 め ら れ る 政 府 の 積 極 関 与 ~
経済研究部 専務理事 エグゼクティブ・フェロー
櫨(はじ) 浩一
1――人手不足の深刻化
9月の失業率は2.3%という低水準となり、求職者と求人との比率である有効求人倍率は1.64倍で1974年1月以来の高水準だった。労働市場の需給は改善を超えて人手不足が深刻化している。
少子化で子供の数が減少してきた日本では、学校を卒業して社会に出ていく若者は減少を続けており、企業が高齢者の退職で生まれる空席を新卒者の採用で埋めようとしても、新卒者の絶対数が足りていない。第二次世界大戦終了直後に生まれた団塊の世代は、2012年には65歳に達して年金生活をする年代に達した。団塊世代の人口は1歳あたり220万人程度で、毎年労働市場に入ってくる20歳程度の人口120万人とは100万人もの差がある。
団塊世代の大波が通り過ぎた後の世代でも毎年65歳に達する人口は150万人を超えており、新たに働きはじめる人達の人口との差は数十万人にのぼるだろう。日本の出生率は下げ止まったとは言っても、ひとりの女性が一生の間に産む子供の数を示す合計特殊出生率は2017年で1.43と、人口が増加も減少もしない水準である2.07を大きく下回っている。子供の数の減少は止まっておらず、高齢で引退する人を新卒者の採用では埋めきれないという構図は今後も長期に続くと見られている。
2――働き方改革の意味
政府が進めてきた働き方改革では、長時間労働の是正に注目が集まっているが、それだけが目的ではない。日本社会の働き方を変えることで、高齢者や女性がもっと活躍できるようにするということにも重要な意味がある。高齢者が働けるようすることは、日本経済が直面している人手不足という問題を緩和すると同時に高齢者に対する所得保障の必要性を縮小させて若い世代の負担を軽減するという一石二鳥の政策だ。多くの高齢者が社会保障を支える側に回るということも加えれば、一石三鳥とも言えるだろう。
日本では、高齢になっても健康な間は働き続けたいと考える人が多いということは良く知られているが、これは高齢化率が他の先進諸国よりはるかに高くなるとされている日本には大きな幸運だ。
2017年の就業者数は6530万人で、ピークだった1997年の6557万人と比べると27万人の減少となっている。これまで就業者の中心だった15~60歳未満の就業者が5680万人から5203万人へと477万人の減少となっている一方、60歳以上の就業者は877万人から1328万人へと451万人も増加した。
増加が続く60歳以上の高年齢就業者 中でも65歳以上の就業者は、469万人から807万人へと338万人も増加している。公的年金が支給されはじめる65歳を超えても働き続けたいと考える人は多いが、1日の勤務時間の調整、午前中か午後の半日だけ働くなどの勤務時間の柔軟性や、週休3日あるいは隔日出勤など勤務日の柔軟性がなければ、働き続けることは難しい。企業が職場での働き方を大幅に改革しなければ、高齢でも働き続けることができる社会の実現はおぼつかない。
3――求められる政府の積極関与
政府は生涯現役社会の実現に向け65歳以上への継続雇用年齢の引上げに向けた検討を開始した。現在の高年齢者雇用安定法では、企業に65歳までの安定した雇用を確保することが義務付けられているが、これをさらに引き上げて行こうという方向で議論が進んでいる模様だ。
働くことには様々な意味があるが、所得を得て自分の生活を支えるという意味合いは年齢が高まるに従って弱まり、社会への貢献や生きがい、健康の維持といった色彩が濃くなる。年齢を加えることで高まる能力もあるが、残念ながら作業速度など様々な能力の低下は避けられない。働き方改革で高齢になっても働ける環境を整備することは企業にとってプラスの面が大きいが、誰もが生涯にわたって働き続けられるようにするということは、採算に縛られる民間企業の活動とは異質の部分が大きくなり、整合性が保てないケースが増えるだろう。
人手不足が深刻となる中で企業側としても年齢に関わらず同じ業務を続けて欲しい人が増えるだろうが、誰もが同じ業務を続けるわけにはいかない。これまで定年年齢の引き上げや高年齢者の雇用確保の義務付けが、高年齢者の就業増加に大きな役割を果たしてきたことは確かだが、年齢によらず一生働き続けられるように適切な仕事を用意するという義務を企業にだけ負わせるのは負担が大き過ぎる。政府がもっと積極的な役割を果たすべきだろう。
加藤国際特許/知財とびうめ便りVol.63
2018年11月1日 お仕事日 本 生 涯 現 役 推 進 協 議 会 &
NPO法人 ラ イ フ ・ ベ ン チ ャ ー ・ ク ラ ブ 活 動 で
ご 支 援 く だ さ る 会 員 皆 様
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「加藤合同国際特許事務所~知財とびうめ便り~」 Vol.63
発信日:2018年 11月 1日 発信者:加藤合同国際特許事務所
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◇ 目 次 ◇
1.弁理士コラム
◆秘密情報の取扱いについて
2.知財ニュース
◆iPS細胞に関する特許、旭化成が通常実施権を取得
3.連載 知財講座
◆第63回:特許「特許権の効力について」
4. 事務所からのお知らせ(イベント含む)
◆平成30年度実務者向け知的財産権制度説明会開催
5.所員ほのぼの日記
◆娘と一緒に合気道
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1.弁理士コラム
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◆秘密情報の取扱いについて
昨今、インターネット、パーソナルコンピュータ、スマートフォン等を使用することが当たり前になっています。現地代理人やクライアントの皆さんとも、メールで情報をやりとりすることが一般化しています。
メールは、やりとりの履歴も残ってとても便利ですが、反面、使い方によっては情報漏洩のリスクを伴います。しかし、特に、あまり特許事務所のサービスを利用されたことがない方から、出願前のデータ等が裸のままメールに添付され、送信されることが多発しています。
これは、絶対にやめてください。おわかりのとおり、メールを送信すると、インターネット上の見えないサーバ群を情報が通過します。その際、誰が情報を見ているのか分かりません。ひょっとするとこれで新規性が喪失されていることもあり得るので、大変危険です。
特許事務所へデータをメールで送信される場合には、次の手順(1)~(3)を確実に履行して下さい。
(1)送りたいデータを暗号化する。フォーマットは、Zipが一般的といえます。例えば、WinZip等のアプリケーションが使いやすいでしょう。この際、パスワードを設定し記録しておきます。
(2)暗号化したデータを添付したメール1を特許事務所へ送信します。
(3)パスワードを記載したメール2(メール1とは異なります。)を作成し、できるだけメール1とは時間を空けずに、別メールとして特許事務所へ送信します。
※(3)は、メールではなく、ファクス等の他の通信手段であって外部に漏れないものを使っても結構です。
但し、暗号化されたデータの拡張子が、例えば、exe等であるとき、受信側のネットワークからはじかれることがあります。その際には、例えば、ex_等のように拡張子を書き換えて対応して下さい。なお、自己解凍型のファイルは使わない方が無難であると思われます。
拡張子を書き換えるには、コマンドプロンプトを使えば確実です。しかし、苦手な方は、パソコンが得意な方に代行してもらえば良いと思います。
(1)~(3)が面倒だと思われるのであれば、例えば、CD、DVD等の記録媒体へデータをコピーし、それを郵送されれば、安全です。但し、若干時間がかかりますが。
くれぐれも、予期せず新規性を失うおそれのある行為は、避けて頂きますようお願いします。
弁理士 平野 一幸
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2.知財ニュース
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◆iPS細胞に関する特許、旭化成が通常実施権を取得
旭化成は10月17日、iPS細胞(人工多能性幹細胞)に関する特許について、京都大学などのiPS細胞の知的財産を管理するiPSアカデミアジャパン(京都市左京区)と通常実施権を取得するライセンス契約を締結したと発表しました。
取得した通常実施権は、iPSアカデミアジャパンが管理する特許のうち、外傷性関節軟骨損傷の治療用途を対象にiPS細胞を利用する非独占的通常実施権と、iPS細胞の軟骨分化誘導技術に関する特許の独占的通常実施権です。
旭化成は今後、スポーツや交通事故により関節軟骨が損傷する「外傷性関節軟骨損傷」を対象に、iPS細胞由来の再生医療等製品の開発と実用化に向け、京都大学iPS細胞研究所の妻木範行教授と共同研究を進めていくとしています。
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3.連載 知財講座
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◆第63回:特許「特許権の効力について」
特許権の効力について、特許法には「特許権者は、業として特許発明の実施をする権利を専有する。(特許法第68条)」と規定されています。したがって、原則として、特許権者は業として特許発明を実施することができ、他人が無断で業として特許発明を実施することはできません。
この特許法第68条の具体的な意味として主な言葉は次のように解されています。「業として」とは、広く事業としての意味であり、公共事業等も含まれます。この「業として」にあたらないのは、個人的な実施や家庭的な実施と言われています。「実施」とは、特許法第2条第3項に規定されている行為で、発明が「物」か「方法」か「物を生産する方法」かによって変わります。
特許権者が専有する特許発明についてですが、「特許発明の技術的範囲は、願書に添付した特許請求の範囲の記載に基づいて定めなければならない。(特許法第70条)」と規定されています。特許請求の範囲の用語の意義は、明細書や図面を考慮して解釈します。
ある商品(物)や方法が特許発明の技術的範囲に属するかの判断にあたっては、特許請求の範囲の請求項に記載された要件をすべて満たすとき、技術的範囲に含まれます。
なお、特許請求の範囲の請求項には、よく「~である請求項1に記載の方法。」等の表現がされますが、これは、そこで引用する請求項の要件も考慮して解釈することになりますので、多くの場合、請求項1などの独立請求項の方が技術的範囲(権利範囲)が広い請求項となります。
ここで特許制度は、発明の保護と利用を図ることで、産業の発達に寄与するためのものです。また、技術の進歩や国際交通等に対する配慮などから、特許権の効力が及ばない範囲もあります。
例えば、試験・研究のためにする特許発明の実施や、単に日本国内を通過するに過ぎない船舶若しくは航空機又はこれらに使用する機械、器具、装置その他の物、特許出願時から日本にある物、医師・歯科医師の処方せんによる調剤等に対しては、特許権の効力が及びません。
また、法律の規定により他人による実施が認められる場合もあり、先使用権や各種裁定実施権も規定されています。さらに、利用関係が生じていたり、専用実施権の設定により自ら実施できない場合もあります。
特許権という強力な権利を活用するために、その効力を理解して周辺の権利なども把握して適切な権利を取得することが重要になります。
┏━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━┓
4.事務所からのお知らせ
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◆平成30年度実務者向け知的財産権制度説明会開催
特許庁は、知的財産権の業務に携わっている実務者の方を対象に、制度の円滑な運用を図るため、実務上必要な知識の習得を目的とした実務者向け説明会を全国の主要都市で開催します。
参加には事前の申込が必要で、参加費は無料です。九州での開催日は、次の通りです。
<福岡県>
第1回 10月 3日(済)
第2回 10月16日(済)
第3回 11月13日
第4回 11月20日
第5回 12月 5日
<熊本県>
第1回 10月30日(済)
<鹿児島県>
第1回 11月 7日
<沖縄県>
第1回 12月20日
詳細については、下記のURLをご覧ください。
[URL] http://www.jit2018.go.jp/
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5.所員ほのぼの日記
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◆娘と一緒に合気道
1年程前から小学3年生の娘と一緒に合気道を習い始めました。
娘のメンタルが弱いところがあるため、何かしら武道をやらせたいと思ったのですが、柔道、空手、剣道などは痛いと言ってすぐに止めてしまいそうです。
そこで、相手と戦わない合気道であればもしかしたら続けてくれるんじゃないかと思って選んでみました。
ちょうど近くに道場があったため、「お父さんと一緒に合気道習ってみらん?」と無料体験に連れて行きました。
体験後に「どう?習ってみらん?」と聞くと、娘は「やる!」と言うのです。
これには驚きました。
連れて行ったものの、まさか本当にやる気になるとは思いませんでした。
最初の頃は子供は週2回、私は週1回稽古に行っていました。
ところが、稽古の回数が違うというのもあるでしょうが、思っていた以上に娘の上達が速いのです。
私は焦りました。
「このままでは娘に負けてしまう」
父としてはまだまだ娘に負ける訳にはいきません。
最初は週1回しか行っていなかった稽古に週2回行くようにしました。
週1回だと次の稽古までの間が長すぎ、忘れてしまっていたのが、週2回だと随分違います。
おかげさまで、先日、娘と同時に色帯になりました。
なんとか面目は保てたようです。
合気道には柔道や剣道のような試合がありません。
その代わり、基本の型をきちんと実行できるかの審査があります。
一通りの技を覚え、応用できるようになれば黒帯です。
娘は黒帯を目指すそうなので、必然的に私も目指すことになります。
合気道は護身術と言われていますが、恐らく達人にでもならない限り護身にはならないと思います。
つまり、黒帯になってからが本番なのです。
娘には早く黒帯になって自分の身を守れるようになってもらいたいものです。
_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/
★ 編集・発行:加藤合同国際特許事務所 -メルマガ事務局-
福岡市博多区博多駅前3丁目25番21号 博多駅前ビジネスセンター411号
URL:http://www.kato-pat.jp/
TEL:092-413-5378 E-mail:mail@kato-pat.jp
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NPO法人 ラ イ フ ・ ベ ン チ ャ ー ・ ク ラ ブ 活 動 で
ご 支 援 く だ さ る 会 員 皆 様
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「加藤合同国際特許事務所~知財とびうめ便り~」 Vol.63
発信日:2018年 11月 1日 発信者:加藤合同国際特許事務所
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◇ 目 次 ◇
1.弁理士コラム
◆秘密情報の取扱いについて
2.知財ニュース
◆iPS細胞に関する特許、旭化成が通常実施権を取得
3.連載 知財講座
◆第63回:特許「特許権の効力について」
4. 事務所からのお知らせ(イベント含む)
◆平成30年度実務者向け知的財産権制度説明会開催
5.所員ほのぼの日記
◆娘と一緒に合気道
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1.弁理士コラム
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◆秘密情報の取扱いについて
昨今、インターネット、パーソナルコンピュータ、スマートフォン等を使用することが当たり前になっています。現地代理人やクライアントの皆さんとも、メールで情報をやりとりすることが一般化しています。
メールは、やりとりの履歴も残ってとても便利ですが、反面、使い方によっては情報漏洩のリスクを伴います。しかし、特に、あまり特許事務所のサービスを利用されたことがない方から、出願前のデータ等が裸のままメールに添付され、送信されることが多発しています。
これは、絶対にやめてください。おわかりのとおり、メールを送信すると、インターネット上の見えないサーバ群を情報が通過します。その際、誰が情報を見ているのか分かりません。ひょっとするとこれで新規性が喪失されていることもあり得るので、大変危険です。
特許事務所へデータをメールで送信される場合には、次の手順(1)~(3)を確実に履行して下さい。
(1)送りたいデータを暗号化する。フォーマットは、Zipが一般的といえます。例えば、WinZip等のアプリケーションが使いやすいでしょう。この際、パスワードを設定し記録しておきます。
(2)暗号化したデータを添付したメール1を特許事務所へ送信します。
(3)パスワードを記載したメール2(メール1とは異なります。)を作成し、できるだけメール1とは時間を空けずに、別メールとして特許事務所へ送信します。
※(3)は、メールではなく、ファクス等の他の通信手段であって外部に漏れないものを使っても結構です。
但し、暗号化されたデータの拡張子が、例えば、exe等であるとき、受信側のネットワークからはじかれることがあります。その際には、例えば、ex_等のように拡張子を書き換えて対応して下さい。なお、自己解凍型のファイルは使わない方が無難であると思われます。
拡張子を書き換えるには、コマンドプロンプトを使えば確実です。しかし、苦手な方は、パソコンが得意な方に代行してもらえば良いと思います。
(1)~(3)が面倒だと思われるのであれば、例えば、CD、DVD等の記録媒体へデータをコピーし、それを郵送されれば、安全です。但し、若干時間がかかりますが。
くれぐれも、予期せず新規性を失うおそれのある行為は、避けて頂きますようお願いします。
弁理士 平野 一幸
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2.知財ニュース
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◆iPS細胞に関する特許、旭化成が通常実施権を取得
旭化成は10月17日、iPS細胞(人工多能性幹細胞)に関する特許について、京都大学などのiPS細胞の知的財産を管理するiPSアカデミアジャパン(京都市左京区)と通常実施権を取得するライセンス契約を締結したと発表しました。
取得した通常実施権は、iPSアカデミアジャパンが管理する特許のうち、外傷性関節軟骨損傷の治療用途を対象にiPS細胞を利用する非独占的通常実施権と、iPS細胞の軟骨分化誘導技術に関する特許の独占的通常実施権です。
旭化成は今後、スポーツや交通事故により関節軟骨が損傷する「外傷性関節軟骨損傷」を対象に、iPS細胞由来の再生医療等製品の開発と実用化に向け、京都大学iPS細胞研究所の妻木範行教授と共同研究を進めていくとしています。
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3.連載 知財講座
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◆第63回:特許「特許権の効力について」
特許権の効力について、特許法には「特許権者は、業として特許発明の実施をする権利を専有する。(特許法第68条)」と規定されています。したがって、原則として、特許権者は業として特許発明を実施することができ、他人が無断で業として特許発明を実施することはできません。
この特許法第68条の具体的な意味として主な言葉は次のように解されています。「業として」とは、広く事業としての意味であり、公共事業等も含まれます。この「業として」にあたらないのは、個人的な実施や家庭的な実施と言われています。「実施」とは、特許法第2条第3項に規定されている行為で、発明が「物」か「方法」か「物を生産する方法」かによって変わります。
特許権者が専有する特許発明についてですが、「特許発明の技術的範囲は、願書に添付した特許請求の範囲の記載に基づいて定めなければならない。(特許法第70条)」と規定されています。特許請求の範囲の用語の意義は、明細書や図面を考慮して解釈します。
ある商品(物)や方法が特許発明の技術的範囲に属するかの判断にあたっては、特許請求の範囲の請求項に記載された要件をすべて満たすとき、技術的範囲に含まれます。
なお、特許請求の範囲の請求項には、よく「~である請求項1に記載の方法。」等の表現がされますが、これは、そこで引用する請求項の要件も考慮して解釈することになりますので、多くの場合、請求項1などの独立請求項の方が技術的範囲(権利範囲)が広い請求項となります。
ここで特許制度は、発明の保護と利用を図ることで、産業の発達に寄与するためのものです。また、技術の進歩や国際交通等に対する配慮などから、特許権の効力が及ばない範囲もあります。
例えば、試験・研究のためにする特許発明の実施や、単に日本国内を通過するに過ぎない船舶若しくは航空機又はこれらに使用する機械、器具、装置その他の物、特許出願時から日本にある物、医師・歯科医師の処方せんによる調剤等に対しては、特許権の効力が及びません。
また、法律の規定により他人による実施が認められる場合もあり、先使用権や各種裁定実施権も規定されています。さらに、利用関係が生じていたり、専用実施権の設定により自ら実施できない場合もあります。
特許権という強力な権利を活用するために、その効力を理解して周辺の権利なども把握して適切な権利を取得することが重要になります。
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4.事務所からのお知らせ
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◆平成30年度実務者向け知的財産権制度説明会開催
特許庁は、知的財産権の業務に携わっている実務者の方を対象に、制度の円滑な運用を図るため、実務上必要な知識の習得を目的とした実務者向け説明会を全国の主要都市で開催します。
参加には事前の申込が必要で、参加費は無料です。九州での開催日は、次の通りです。
<福岡県>
第1回 10月 3日(済)
第2回 10月16日(済)
第3回 11月13日
第4回 11月20日
第5回 12月 5日
<熊本県>
第1回 10月30日(済)
<鹿児島県>
第1回 11月 7日
<沖縄県>
第1回 12月20日
詳細については、下記のURLをご覧ください。
[URL] http://www.jit2018.go.jp/
┏━━━━━━━━━━━━━━━━━━━┓
5.所員ほのぼの日記
┗━━━━━━━━━━━━━━━━━━━┛
◆娘と一緒に合気道
1年程前から小学3年生の娘と一緒に合気道を習い始めました。
娘のメンタルが弱いところがあるため、何かしら武道をやらせたいと思ったのですが、柔道、空手、剣道などは痛いと言ってすぐに止めてしまいそうです。
そこで、相手と戦わない合気道であればもしかしたら続けてくれるんじゃないかと思って選んでみました。
ちょうど近くに道場があったため、「お父さんと一緒に合気道習ってみらん?」と無料体験に連れて行きました。
体験後に「どう?習ってみらん?」と聞くと、娘は「やる!」と言うのです。
これには驚きました。
連れて行ったものの、まさか本当にやる気になるとは思いませんでした。
最初の頃は子供は週2回、私は週1回稽古に行っていました。
ところが、稽古の回数が違うというのもあるでしょうが、思っていた以上に娘の上達が速いのです。
私は焦りました。
「このままでは娘に負けてしまう」
父としてはまだまだ娘に負ける訳にはいきません。
最初は週1回しか行っていなかった稽古に週2回行くようにしました。
週1回だと次の稽古までの間が長すぎ、忘れてしまっていたのが、週2回だと随分違います。
おかげさまで、先日、娘と同時に色帯になりました。
なんとか面目は保てたようです。
合気道には柔道や剣道のような試合がありません。
その代わり、基本の型をきちんと実行できるかの審査があります。
一通りの技を覚え、応用できるようになれば黒帯です。
娘は黒帯を目指すそうなので、必然的に私も目指すことになります。
合気道は護身術と言われていますが、恐らく達人にでもならない限り護身にはならないと思います。
つまり、黒帯になってからが本番なのです。
娘には早く黒帯になって自分の身を守れるようになってもらいたいものです。
_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/
★ 編集・発行:加藤合同国際特許事務所 -メルマガ事務局-
福岡市博多区博多駅前3丁目25番21号 博多駅前ビジネスセンター411号
URL:http://www.kato-pat.jp/
TEL:092-413-5378 E-mail:mail@kato-pat.jp
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「日本生涯現役推進協議会」 会報 177
2018年10月31日 お仕事日 本 生 涯 現 役 推 進 協 議 会 &
NPO法人 ラ イ フ ・ ベ ン チ ャ ー ・ ク ラ ブ 活 動 で
ご 支 援 く だ さ る 会 員 皆 様
******************************************************************
日 本 生 涯 現 役 推 進 協 議 会
ヘ ッ ド ラ イ ン ニ ュ ー ス
事務局報告 第177 号 2018年 10月31日発行
******************************************************************
◎ 2 0 1 8 / 10 / 1 ~ 2 0 1 8 / 10 / 3 1 の当Blog「タイトル掲載一覧表」
日 付 タイトル
2018年10月31日 「日本生涯現役推進協議会」 会報 177
2018年10月30日 NPOライフ・ベンチャー・クラブ会報157
2018年10月29日 コミュニケーションに欠かせぬ“誉める”
2018年10月28日 生涯現役=自主自立≠他力奴隷でない
2018年10月27日 少子高齢化克服の具体策が聞きたい
2018年10月26日 宋文洲:「信用」をどう構築すればいいか
2018年10月25日 日経 xTECHデータ活用実践フォーラム
2018年10月24日 11/7・8 開催「Cybozu Days 2018 東京」
2018年10月23日 ジャパネット高田/明るい老後の作り方
2018年10月22日 引退アリババ会長語る「リーダー資質」
2018年10月21日 先送りできぬ「生涯現役社会」財源論
2018年10月20日 オホーツク“夢の庭”へ77歳「花の神様」
2018年10月19日 Town News :卒サラリーマン/生涯現役
2018年10月18日 朝日DIJITAL:人の成長が企業の成長
2018年10月17日 PR Times:東京通信大学公開講座2018
2018年10月16日 【生涯現役脳を!】高齢者死因Top 肺炎
2018年10月15日 読売ONLINE:何歳まで会社で働ける?
2018年10月14日 10/24:十月定例理事会は午後1時開催
2018年10月13日 第394 回 生涯現役シリーズ塾ご案内
2018年10月12日 論説:生涯現役社会働けだけでは寂しい
2018年10月11日 RITAWORKS代表佐藤正隆氏ご来訪
2018年10月10日 日経新聞/川崎証券部次長:一目均衡
2018年10月 9日 @nifty News:しゃベルシネマ樹木希林
2018年10月 8日 産経WEST:第二の人生を56歳で開業
2018年10月 7日 @nifty News:年金失業保険化の現実
2018年10月 6日 マネーポスト:「見た目でシニア割適用」
2018年10月 5日 マネーポスト:「私たちは現金世代」
2018年10月 4日 タウンニュース:50歳以上の大学始まる
2018年10月 3日 読売ONLINE:求人狙うは「若手」60代
2018年10月 2日 東洋経済:「生涯現役社会」の現実味
2018年10月 1日 Yahoo News:10月1日「生涯現役の日」 以 上
NPO法人 ラ イ フ ・ ベ ン チ ャ ー ・ ク ラ ブ 活 動 で
ご 支 援 く だ さ る 会 員 皆 様
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日 本 生 涯 現 役 推 進 協 議 会
ヘ ッ ド ラ イ ン ニ ュ ー ス
事務局報告 第177 号 2018年 10月31日発行
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◎ 2 0 1 8 / 10 / 1 ~ 2 0 1 8 / 10 / 3 1 の当Blog「タイトル掲載一覧表」
日 付 タイトル
2018年10月31日 「日本生涯現役推進協議会」 会報 177
2018年10月30日 NPOライフ・ベンチャー・クラブ会報157
2018年10月29日 コミュニケーションに欠かせぬ“誉める”
2018年10月28日 生涯現役=自主自立≠他力奴隷でない
2018年10月27日 少子高齢化克服の具体策が聞きたい
2018年10月26日 宋文洲:「信用」をどう構築すればいいか
2018年10月25日 日経 xTECHデータ活用実践フォーラム
2018年10月24日 11/7・8 開催「Cybozu Days 2018 東京」
2018年10月23日 ジャパネット高田/明るい老後の作り方
2018年10月22日 引退アリババ会長語る「リーダー資質」
2018年10月21日 先送りできぬ「生涯現役社会」財源論
2018年10月20日 オホーツク“夢の庭”へ77歳「花の神様」
2018年10月19日 Town News :卒サラリーマン/生涯現役
2018年10月18日 朝日DIJITAL:人の成長が企業の成長
2018年10月17日 PR Times:東京通信大学公開講座2018
2018年10月16日 【生涯現役脳を!】高齢者死因Top 肺炎
2018年10月15日 読売ONLINE:何歳まで会社で働ける?
2018年10月14日 10/24:十月定例理事会は午後1時開催
2018年10月13日 第394 回 生涯現役シリーズ塾ご案内
2018年10月12日 論説:生涯現役社会働けだけでは寂しい
2018年10月11日 RITAWORKS代表佐藤正隆氏ご来訪
2018年10月10日 日経新聞/川崎証券部次長:一目均衡
2018年10月 9日 @nifty News:しゃベルシネマ樹木希林
2018年10月 8日 産経WEST:第二の人生を56歳で開業
2018年10月 7日 @nifty News:年金失業保険化の現実
2018年10月 6日 マネーポスト:「見た目でシニア割適用」
2018年10月 5日 マネーポスト:「私たちは現金世代」
2018年10月 4日 タウンニュース:50歳以上の大学始まる
2018年10月 3日 読売ONLINE:求人狙うは「若手」60代
2018年10月 2日 東洋経済:「生涯現役社会」の現実味
2018年10月 1日 Yahoo News:10月1日「生涯現役の日」 以 上
NPOライフ・ベンチャー・クラブ会報157
2018年10月30日 お仕事日 本 生 涯 現 役 推 進 協 議 会 &
NPO法人 ラ イ フ ・ ベ ン チ ャ ー ・ ク ラ ブ 活 動 で
ご 支 援 く だ さ る 会 員 皆 様
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N P O 法 人 ラ イ フ ・ ベ ン チ ャ ー ・ ク ラ ブ
ホ ッ ト ラ イ ン ニ ュ ー ス
事 務 局 報 告 第 157 号 2018年 10月30日 発行
*******************************************************************
◎ 10 / 2 4 開 催: 10月生涯現役協・NPO・LVC合同理事会報告
10月両団体合同理事会議事録
日 時: 2018年10月24日(水)13時15分~14時30分
会 場: ライフ・ベンチャー事務所
参加者: 東瀧代表、中上、新川、持田、高橋、若林、江島、石橋、水上、増田
(10名。敬称略、順不同)
内 容:
1.報 告 事 項
(1)事 務 局 報 告
・⑨サミット参加者アンケート紹介
(2)サミット参加者の各1分目途の意見発表
(3)⑨サミット実行委員長報告
・今回のサミットは今までにない論議の素材になったものと認識している。開催実行委員長の貴重な役割を引受けさせていただき、よかった。
・時間等諸制約もあり丁寧な説明が出来なかったこと、開催当日の混乱があったこと、この点残念。しかしながら今回試み(障がい者雇用、女性活躍、外国人雇用の取り上げ等々)の評価について現時点で判断するのは性急に過ぎる感がある。適正な評価は暫し時間がかかるのではないかと思う。
・シニア人材は経験豊富であり知識も蓄積されている。多世代・多文化が共生する社会の中でシニア人材の果たす役割は益々大きくなるのではないか。
2. 協 議 事 項
(1)次回予定の『⑩生涯現役サミット』開催日はは4月20日(土)、会場は従来同様の東京都しごとセンター会場を仮押さえできている。(代表)
・スピーカーは本年6月に一昨年秋開催⑤サミット基調講演者のファンケル池森創業者に依頼して、開催日次第でお引受けの約束をしていただいた。ただし同社側の都合予定もあり、その時は別途手立てを考えねばならない。前回の講演機会を好機に、「生涯現役働き方制度改革」の考えを自社で実践したい旨第2部パネルで発言され、その翌年4月から新社長就任で「生涯現役で働きたい人に働いて貰えるよう新就業規則で実行している」とのことだ。サミット開催の趣旨は、何よりもわが生涯現役グループの意図する生涯現役実践を連携・率先してリーダー的な企業・団体実力者の発言であれば、自社従業員や、期待して参会した出席者に夢と希望を持ってもらえると思う。(代表)
(2)第394回生涯現役塾と11月・12月塾/望年会企画の件
・10月第394回塾と11月第395回塾は松延シニアFB伝道師によるFBライフ・ベンチャーグループの会員情報交流スキルを一人でも多くの会員・入会希望者が参画して「生涯現役社会創りネットワーク」への輪を拡げる意識が高まるようにしたい。望年会会場は昨年同様に「庄屋/20名」程度で予定する。
(3)高齢社会NGO連携協議会(高連協)との関与に関する件
・高連協は2016年2月1日開催の故吉田専務理事急逝による緊急理事会で運営体制の先行きが明白でないままに、NPO法人LVクラブとしては、東瀧が理事会員団体としての責任が持てないと退会宣言して2016・2017年度は会費不払いでクラブ総会決算処理済みである。しかし、本年9月18日開催の高連協臨時総会で明確な2018年度事業計画・予算、事業推進体制、会則改正、役員・事務局長選任等決議報告書を退会会員にも再度送付の上、再加入勧誘の依頼があった。
・そこで、その返答検討のため、早速新事務局長玉置氏から今後の高連協活動基本方針等を聴取の上、次回理事会に諮るため、9月30日に東瀧・野口雄一両名で会見する予定である。
以 上
NPO法人 ラ イ フ ・ ベ ン チ ャ ー ・ ク ラ ブ 活 動 で
ご 支 援 く だ さ る 会 員 皆 様
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N P O 法 人 ラ イ フ ・ ベ ン チ ャ ー ・ ク ラ ブ
ホ ッ ト ラ イ ン ニ ュ ー ス
事 務 局 報 告 第 157 号 2018年 10月30日 発行
*******************************************************************
◎ 10 / 2 4 開 催: 10月生涯現役協・NPO・LVC合同理事会報告
10月両団体合同理事会議事録
日 時: 2018年10月24日(水)13時15分~14時30分
会 場: ライフ・ベンチャー事務所
参加者: 東瀧代表、中上、新川、持田、高橋、若林、江島、石橋、水上、増田
(10名。敬称略、順不同)
内 容:
1.報 告 事 項
(1)事 務 局 報 告
・⑨サミット参加者アンケート紹介
(2)サミット参加者の各1分目途の意見発表
(3)⑨サミット実行委員長報告
・今回のサミットは今までにない論議の素材になったものと認識している。開催実行委員長の貴重な役割を引受けさせていただき、よかった。
・時間等諸制約もあり丁寧な説明が出来なかったこと、開催当日の混乱があったこと、この点残念。しかしながら今回試み(障がい者雇用、女性活躍、外国人雇用の取り上げ等々)の評価について現時点で判断するのは性急に過ぎる感がある。適正な評価は暫し時間がかかるのではないかと思う。
・シニア人材は経験豊富であり知識も蓄積されている。多世代・多文化が共生する社会の中でシニア人材の果たす役割は益々大きくなるのではないか。
2. 協 議 事 項
(1)次回予定の『⑩生涯現役サミット』開催日はは4月20日(土)、会場は従来同様の東京都しごとセンター会場を仮押さえできている。(代表)
・スピーカーは本年6月に一昨年秋開催⑤サミット基調講演者のファンケル池森創業者に依頼して、開催日次第でお引受けの約束をしていただいた。ただし同社側の都合予定もあり、その時は別途手立てを考えねばならない。前回の講演機会を好機に、「生涯現役働き方制度改革」の考えを自社で実践したい旨第2部パネルで発言され、その翌年4月から新社長就任で「生涯現役で働きたい人に働いて貰えるよう新就業規則で実行している」とのことだ。サミット開催の趣旨は、何よりもわが生涯現役グループの意図する生涯現役実践を連携・率先してリーダー的な企業・団体実力者の発言であれば、自社従業員や、期待して参会した出席者に夢と希望を持ってもらえると思う。(代表)
(2)第394回生涯現役塾と11月・12月塾/望年会企画の件
・10月第394回塾と11月第395回塾は松延シニアFB伝道師によるFBライフ・ベンチャーグループの会員情報交流スキルを一人でも多くの会員・入会希望者が参画して「生涯現役社会創りネットワーク」への輪を拡げる意識が高まるようにしたい。望年会会場は昨年同様に「庄屋/20名」程度で予定する。
(3)高齢社会NGO連携協議会(高連協)との関与に関する件
・高連協は2016年2月1日開催の故吉田専務理事急逝による緊急理事会で運営体制の先行きが明白でないままに、NPO法人LVクラブとしては、東瀧が理事会員団体としての責任が持てないと退会宣言して2016・2017年度は会費不払いでクラブ総会決算処理済みである。しかし、本年9月18日開催の高連協臨時総会で明確な2018年度事業計画・予算、事業推進体制、会則改正、役員・事務局長選任等決議報告書を退会会員にも再度送付の上、再加入勧誘の依頼があった。
・そこで、その返答検討のため、早速新事務局長玉置氏から今後の高連協活動基本方針等を聴取の上、次回理事会に諮るため、9月30日に東瀧・野口雄一両名で会見する予定である。
以 上
コミュニケーションに欠かせぬ“誉める”
2018年10月29日 お仕事日 本 生 涯 現 役 推 進 協 議 会 &
NPO法人 ラ イ フ ・ ベ ン チ ャ ー ・ ク ラ ブ 活 動 で
ご 支 援 く だ さ る 会 員 皆 様
■ブログ更新情報■ 朝倉千恵子からの音声メッセージ
~『コミュニケーションに欠かせない“誉める”ということ』Vol.352~
http://blog.asakurachieko.com/?p=12695?m20181029
--------------------------------------------
こんにちは、新規開拓スタッフです。
社内のある研修で、社会心理学者エイミー・カディさんの「ボディーランゲージが人を作る」という話を聞きました。
例えば、万歳をするイメージで手を空に向かって上げる自信のある姿勢をとると、たとえ自信がない時でも、脳内の化学物質の分泌が変わり実際に私たちの行動に良い影響を与えるというデータがあるそうです。
気分がのらない朝でも、大きな声で笑顔で挨拶をすると不思議と気分が良くなるということも、よく耳にする話です。
「形から入って心へアプローチする」自分自身をよりよくコントロールして、11月を迎えたいですね。
それでは、今週の音声ブログ【コミュニケーションに欠かせない“誉める”ということ】をお聞き下さい。
http://blog.asakurachieko.com/?p=12695?m20181029
===========
イチオシ情報
===========
◆【参加無料】11/7(水)、11/8(木)次世代型コミュニケーションのあり方を一挙大公開!人財教育フォーラム2018
https://www.shinkikaitaku.jp/seminar/forum2018.html?m20181029
-------------------------------------------------------------
◆【女性限定】仕事にも異性にも愛される人の法則とは!?
11/18(日)~開催!「女性のためのリーダーシップコミュニケーション集中講座」
https://www.shinkikaitaku.jp/seminar/leadercommunication1118.html?m20181029
-------------------------------------------------------------
◆“平成最後”の新年を楽しもう会!2019年1/12(土)
https://www.shinkikaitaku.jp/special/newyearparty.html?m20180910
===========
セミナー情報
===========
◆10/24(水) 「とにかく、私、変わりたい!」女性限定セミナー◆
https://www.shinkikaitaku.jp/seminar/women3step.html?m20181029
--------------------------------------------------------------
◆11/5(月)6日(火)【熊本】プロが学びに来る!営業力強化セミナー◆
https://www.shinkikaitaku.jp/seminar/kyusyu-salespower.html?m20181029
-------------------------------------------------------------
◆11/15(木)開催!20代若手向け!仕事基礎力強化研修 基礎編◆
http://www.shinkikaitaku.jp/seminar/work.html?m20181029
-------------------------------------------------------------
◆11/17(土)「挑戦が楽しめる私になる」朝倉千恵子のパワーアップセミナー◆
https://www.shinkikaitaku.jp/seminar/powerup.html?m20181029
-------------------------------------------------------------
◆11/19(月)20日(火)【静岡】営業力強化セミナー◆
https://www.shinkikaitaku.jp/seminar/alljapan-sales.html
-------------------------------------------------------------
◆11/22(木)ユーザー企業様に参加を限らせていただいております◆
人材育成に熱心な経営トップ同士が交流できる懇談会
https://www.shinkikaitaku.jp/seminar/executive.html?m20181029
------------------------------------------------------------
◆11/23(金・祝)~開催!アナウンサー直伝、女性経営者のための話し方講座◆
https://www.shinkikaitaku.jp/seminar/presentation.html?m20181029
-------------------------------------------------------------
◆12/3(月)4日(火)【東京】営業力強化セミナー◆
https://www.shinkikaitaku.jp/seminar/alljapan-sales.html
-------------------------------------------------------------
===========
オススメ動画
===========
◆困リーダーと伸びしろお君◆
今ドキ若者の育成に悩む困リーダーと、ヤル気はあるけど空回りの伸びしろお君。
二人をとりまく「まさか!?」な日常に密着した動画です。
https://www.shinkikaitaku.jp/komaleader/?topbanar?m20181029
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NPO法人 ラ イ フ ・ ベ ン チ ャ ー ・ ク ラ ブ 活 動 で
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■ブログ更新情報■ 朝倉千恵子からの音声メッセージ
~『コミュニケーションに欠かせない“誉める”ということ』Vol.352~
http://blog.asakurachieko.com/?p=12695?m20181029
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こんにちは、新規開拓スタッフです。
社内のある研修で、社会心理学者エイミー・カディさんの「ボディーランゲージが人を作る」という話を聞きました。
例えば、万歳をするイメージで手を空に向かって上げる自信のある姿勢をとると、たとえ自信がない時でも、脳内の化学物質の分泌が変わり実際に私たちの行動に良い影響を与えるというデータがあるそうです。
気分がのらない朝でも、大きな声で笑顔で挨拶をすると不思議と気分が良くなるということも、よく耳にする話です。
「形から入って心へアプローチする」自分自身をよりよくコントロールして、11月を迎えたいですね。
それでは、今週の音声ブログ【コミュニケーションに欠かせない“誉める”ということ】をお聞き下さい。
http://blog.asakurachieko.com/?p=12695?m20181029
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イチオシ情報
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◆【参加無料】11/7(水)、11/8(木)次世代型コミュニケーションのあり方を一挙大公開!人財教育フォーラム2018
https://www.shinkikaitaku.jp/seminar/forum2018.html?m20181029
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◆【女性限定】仕事にも異性にも愛される人の法則とは!?
11/18(日)~開催!「女性のためのリーダーシップコミュニケーション集中講座」
https://www.shinkikaitaku.jp/seminar/leadercommunication1118.html?m20181029
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◆“平成最後”の新年を楽しもう会!2019年1/12(土)
https://www.shinkikaitaku.jp/special/newyearparty.html?m20180910
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セミナー情報
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◆10/24(水) 「とにかく、私、変わりたい!」女性限定セミナー◆
https://www.shinkikaitaku.jp/seminar/women3step.html?m20181029
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◆11/5(月)6日(火)【熊本】プロが学びに来る!営業力強化セミナー◆
https://www.shinkikaitaku.jp/seminar/kyusyu-salespower.html?m20181029
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◆11/15(木)開催!20代若手向け!仕事基礎力強化研修 基礎編◆
http://www.shinkikaitaku.jp/seminar/work.html?m20181029
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◆11/17(土)「挑戦が楽しめる私になる」朝倉千恵子のパワーアップセミナー◆
https://www.shinkikaitaku.jp/seminar/powerup.html?m20181029
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◆11/19(月)20日(火)【静岡】営業力強化セミナー◆
https://www.shinkikaitaku.jp/seminar/alljapan-sales.html
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◆11/22(木)ユーザー企業様に参加を限らせていただいております◆
人材育成に熱心な経営トップ同士が交流できる懇談会
https://www.shinkikaitaku.jp/seminar/executive.html?m20181029
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◆11/23(金・祝)~開催!アナウンサー直伝、女性経営者のための話し方講座◆
https://www.shinkikaitaku.jp/seminar/presentation.html?m20181029
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◆12/3(月)4日(火)【東京】営業力強化セミナー◆
https://www.shinkikaitaku.jp/seminar/alljapan-sales.html
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オススメ動画
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◆困リーダーと伸びしろお君◆
今ドキ若者の育成に悩む困リーダーと、ヤル気はあるけど空回りの伸びしろお君。
二人をとりまく「まさか!?」な日常に密着した動画です。
https://www.shinkikaitaku.jp/komaleader/?topbanar?m20181029
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生涯現役=自主自立≠他力奴隷でない
2018年10月28日 お仕事日 本 生 涯 現 役 推 進 協 議 会 &
NPO法人 ラ イ フ ・ ベ ン チ ャ ー ・ ク ラ ブ 活 動 で
ご 支 援 く だ さ る 会 員 皆 様
真摯な「生涯現役」の正当用語を下記の標題のような使われ方をすると、日本古来の伝統的な勤勉性はないがしろにされ、自主自立の道徳心は無視された、沈痛な重老齢社会くたばる日本 の未来像に全国民が迷走させられるだけだ。
寿幸齢社会はばたく日本 への未来像を全国民に力強く夢と希望を掲げてリードできる政管産学のトップでなければ、『生涯現役』用語の底力を本気で活用できる価値を認めないのが、わが日本生涯現役推進協議会の存在する所以である。
どうかご関係各位の以下のような行政主導に対して、悲惨な他力奴隷像しか映らない国民層には、どう対応すべきかの創意・挑戦策を提起すべきか、意欲的なご献策を大いに期待する。
*****************************************************************
@niftyニュース/2018年10月25日 09時26分 日刊ゲンダイDIGITAL
ご参考URL=https://news.nifty.com/article/domestic/gendai/12136-111622/
年 金 カ ッ ト 、 低 賃 金 ・・・
「 7 0 歳 ま で 働 く 社 会 」 の 悲 惨 な 風 景
安倍首相は3選を決めた直後の10月5日、首相官邸で開催された未来投資会議でこう語った。
「生涯現役社会の実現に向けて、意欲ある高齢者の皆さんに働く場を準備するため、65歳以上への継続雇用年齢の引き上げに向けた検討を開始します」
つまり、65歳定年延長どころか「70歳まで働かせる社会」をつくる「政府方針」を明らかにしたのだ。
高齢者の雇用年齢の引き上げは始まっている。5月末には空調事業の大手ダイキン工業が、定年を60歳から65歳に引き上げ、希望すれば70歳まで再雇用する方針を発表した。いよいよ、70歳まで働く雇用政策が現実化しつつあるのだ。
人生100歳時代を迎える中で、より長く働くことはいいに違いない。しかし、70歳まで働かされるということは、年金の受給開始も70歳からになることがセットになる。政府の狙いがそこにあるのは明らかだ。
70歳まで働く社会はどうなるか――。経済アナリストの森永卓郎氏が言う。
「今、70歳定年がある民間企業はほぼ6分の1で大部分は再雇用、勤務延長で、給与は半分から3分の1に下がります。今後は人手不足から外国人労働者が導入され、さらに賃金水準は下がる。しかし、年金支給が遅くなるため低賃金でも働かざるを得ない。そんな社会になるということです」
安倍政権になり、人口減少から就業者は増えたが、急増したのは低賃金で働く高齢者だ。では、定年後の高齢者はどんな仕事をしているのか、再雇用の現場について、大手電機メーカー幹部がこう言う。
「役職定年者はまず人材開発関連の子会社に移り、そこで再雇用の会社を紹介されます。しかし、キャリアを生かせる仕事はほとんどありません。中にはグループ会社が手掛ける現場の交通整理の仕事を斡旋される人も少なくありません」
さらに、再雇用されても、現場の社員は元管理職に遠慮し、一方、元管理職は現場に口出しするなど、部署内の環境はギクシャクしてくるという。
データブック「国際労働比較2018」(労働政策研究・研修機構)によると、65歳以上の男性労働力率は日本は31.7%、米国24.0%、英国14.4%、ドイツ9.3%だ。すでに日本人は十分働いてきているのだ。
「65歳を過ぎれば肉体的にもきつい。それでも生きていくため、低賃金でも必死に働かなければならない社会になるんです」(森永氏)
70歳まで働かされる働き方改革で、老後の豊かな生活が待っているとは思えない。
NPO法人 ラ イ フ ・ ベ ン チ ャ ー ・ ク ラ ブ 活 動 で
ご 支 援 く だ さ る 会 員 皆 様
真摯な「生涯現役」の正当用語を下記の標題のような使われ方をすると、日本古来の伝統的な勤勉性はないがしろにされ、自主自立の道徳心は無視された、沈痛な重老齢社会くたばる日本 の未来像に全国民が迷走させられるだけだ。
寿幸齢社会はばたく日本 への未来像を全国民に力強く夢と希望を掲げてリードできる政管産学のトップでなければ、『生涯現役』用語の底力を本気で活用できる価値を認めないのが、わが日本生涯現役推進協議会の存在する所以である。
どうかご関係各位の以下のような行政主導に対して、悲惨な他力奴隷像しか映らない国民層には、どう対応すべきかの創意・挑戦策を提起すべきか、意欲的なご献策を大いに期待する。
*****************************************************************
@niftyニュース/2018年10月25日 09時26分 日刊ゲンダイDIGITAL
ご参考URL=https://news.nifty.com/article/domestic/gendai/12136-111622/
年 金 カ ッ ト 、 低 賃 金 ・・・
「 7 0 歳 ま で 働 く 社 会 」 の 悲 惨 な 風 景
安倍首相は3選を決めた直後の10月5日、首相官邸で開催された未来投資会議でこう語った。
「生涯現役社会の実現に向けて、意欲ある高齢者の皆さんに働く場を準備するため、65歳以上への継続雇用年齢の引き上げに向けた検討を開始します」
つまり、65歳定年延長どころか「70歳まで働かせる社会」をつくる「政府方針」を明らかにしたのだ。
高齢者の雇用年齢の引き上げは始まっている。5月末には空調事業の大手ダイキン工業が、定年を60歳から65歳に引き上げ、希望すれば70歳まで再雇用する方針を発表した。いよいよ、70歳まで働く雇用政策が現実化しつつあるのだ。
人生100歳時代を迎える中で、より長く働くことはいいに違いない。しかし、70歳まで働かされるということは、年金の受給開始も70歳からになることがセットになる。政府の狙いがそこにあるのは明らかだ。
70歳まで働く社会はどうなるか――。経済アナリストの森永卓郎氏が言う。
「今、70歳定年がある民間企業はほぼ6分の1で大部分は再雇用、勤務延長で、給与は半分から3分の1に下がります。今後は人手不足から外国人労働者が導入され、さらに賃金水準は下がる。しかし、年金支給が遅くなるため低賃金でも働かざるを得ない。そんな社会になるということです」
安倍政権になり、人口減少から就業者は増えたが、急増したのは低賃金で働く高齢者だ。では、定年後の高齢者はどんな仕事をしているのか、再雇用の現場について、大手電機メーカー幹部がこう言う。
「役職定年者はまず人材開発関連の子会社に移り、そこで再雇用の会社を紹介されます。しかし、キャリアを生かせる仕事はほとんどありません。中にはグループ会社が手掛ける現場の交通整理の仕事を斡旋される人も少なくありません」
さらに、再雇用されても、現場の社員は元管理職に遠慮し、一方、元管理職は現場に口出しするなど、部署内の環境はギクシャクしてくるという。
データブック「国際労働比較2018」(労働政策研究・研修機構)によると、65歳以上の男性労働力率は日本は31.7%、米国24.0%、英国14.4%、ドイツ9.3%だ。すでに日本人は十分働いてきているのだ。
「65歳を過ぎれば肉体的にもきつい。それでも生きていくため、低賃金でも必死に働かなければならない社会になるんです」(森永氏)
70歳まで働かされる働き方改革で、老後の豊かな生活が待っているとは思えない。
少子高齢化克服の具体策が聞きたい
2018年10月27日 お仕事日 本 生 涯 現 役 推 進 協 議 会 &
NPO法人 ラ イ フ ・ ベ ン チ ャ ー ・ ク ラ ブ 活 動 で
ご 支 援 く だ さ る 会 員 皆 様
日経社説:2018.10.25付/
URL=https://www.nikkei.com/article/DGXKZO3689503025102018EA1000/
【日経社説】 少子高齢化を克服する具体策が聞きたい
自民党総裁選で勝利した安倍晋三首相は、あと3年の任期でいったい何を成し遂げるのか――。24日に召集された臨時国会の最大の焦点はそこにある。
首相は衆参両院本会議の所信表明演説で「激動する世界を、そのど真ん中でリードする日本を創り上げる。次の3年間、私はその先頭に立つ決意だ」と強調した。重点政策に掲げたのは、国土強靱(きょうじん)化、地方創生、外交・安全保障の3つの柱だ。
今国会で政府は西日本豪雨や北海道地震に対応する2018年度補正予算案の早期成立をめざす。迅速な復旧作業は当然だが、公共事業費のバラマキを避けるには災害に強い都市の将来像とセットで議論していく必要がある。
地方創生では「全世代型社会保障」「生涯現役の雇用制度」「即戦力となる外国人材の受け入れ」に言及した。首相は「少子高齢化という我が国最大のピンチもまた、チャンスに変えることができるはずだ」と訴えた。
安倍政権がめざす社会保障改革の中身はまだ不明確だ。医療や介護などの歳出膨張をどう抑え、19年10月に消費税率を10%に引き上げた後に財政健全化にいかに道筋をつけるか。具体策を早く明らかにしてもらいたい。
政府は外国人労働者の受け入れ拡大に向けた入国管理法改正案を今国会に提出する。野党は就労を目的とした新たな在留資格について「事実上の移民政策だ」と指摘し、対決姿勢を強めている。
介護、農業、建設分野などの人手不足を緩和し、成長力を底上げしていく方向性は正しい。同時に来日した外国人の生活を安定させて治安の悪化を避ける環境整備などについて、与野党で議論をもっと深める必要がある。
首相は憲法改正に関して「政党が具体的な改正案を示すことで、国民の理解を深める努力を重ねていく」と強調した。
自民党は憲法審査会に9条への自衛隊明記を含む改憲4項目の考え方を示す方針だ。幅広い合意形成には、他党の意見に耳を傾ける謙虚な姿勢が大事だろう。
2日に発足した第4次安倍改造内閣では、新閣僚らの「政治とカネ」をめぐる疑惑が相次いで報じられた。野党は森友、加計両学園問題も引き続き追及していく構えだ。政府・与党は政治不信を招かないように、事実関係を国会で丁寧に説明していく責任がある。
NPO法人 ラ イ フ ・ ベ ン チ ャ ー ・ ク ラ ブ 活 動 で
ご 支 援 く だ さ る 会 員 皆 様
日経社説:2018.10.25付/
URL=https://www.nikkei.com/article/DGXKZO3689503025102018EA1000/
【日経社説】 少子高齢化を克服する具体策が聞きたい
自民党総裁選で勝利した安倍晋三首相は、あと3年の任期でいったい何を成し遂げるのか――。24日に召集された臨時国会の最大の焦点はそこにある。
首相は衆参両院本会議の所信表明演説で「激動する世界を、そのど真ん中でリードする日本を創り上げる。次の3年間、私はその先頭に立つ決意だ」と強調した。重点政策に掲げたのは、国土強靱(きょうじん)化、地方創生、外交・安全保障の3つの柱だ。
今国会で政府は西日本豪雨や北海道地震に対応する2018年度補正予算案の早期成立をめざす。迅速な復旧作業は当然だが、公共事業費のバラマキを避けるには災害に強い都市の将来像とセットで議論していく必要がある。
地方創生では「全世代型社会保障」「生涯現役の雇用制度」「即戦力となる外国人材の受け入れ」に言及した。首相は「少子高齢化という我が国最大のピンチもまた、チャンスに変えることができるはずだ」と訴えた。
安倍政権がめざす社会保障改革の中身はまだ不明確だ。医療や介護などの歳出膨張をどう抑え、19年10月に消費税率を10%に引き上げた後に財政健全化にいかに道筋をつけるか。具体策を早く明らかにしてもらいたい。
政府は外国人労働者の受け入れ拡大に向けた入国管理法改正案を今国会に提出する。野党は就労を目的とした新たな在留資格について「事実上の移民政策だ」と指摘し、対決姿勢を強めている。
介護、農業、建設分野などの人手不足を緩和し、成長力を底上げしていく方向性は正しい。同時に来日した外国人の生活を安定させて治安の悪化を避ける環境整備などについて、与野党で議論をもっと深める必要がある。
首相は憲法改正に関して「政党が具体的な改正案を示すことで、国民の理解を深める努力を重ねていく」と強調した。
自民党は憲法審査会に9条への自衛隊明記を含む改憲4項目の考え方を示す方針だ。幅広い合意形成には、他党の意見に耳を傾ける謙虚な姿勢が大事だろう。
2日に発足した第4次安倍改造内閣では、新閣僚らの「政治とカネ」をめぐる疑惑が相次いで報じられた。野党は森友、加計両学園問題も引き続き追及していく構えだ。政府・与党は政治不信を招かないように、事実関係を国会で丁寧に説明していく責任がある。
宋文洲:「信用」をどう構築すればいいか
2018年10月26日 お仕事日 本 生 涯 現 役 推 進 協 議 会 &
NPO法人 ラ イ フ ・ ベ ン チ ャ ー ・ ク ラ ブ 活 動 で
ご 支 援 く だ さ る 会 員 皆 様
ど う や っ て 「 信 用 」 を 構 築 す れ ば い い の か
宋 文洲
私は日本で起業しましたが、本音を言えば生まれ育った中国で会社を始めたかった。 それは親、兄弟だけではなく、昔から知っている親友がいたからです。 大学院卒業後まもなく会社を立ち上げた私にとって、一番辛かったのが信用できる協力者がいないことでした。 「信用」は組織管理やチームワークの基本です。 我ながら「信用」がない中、よく起業できたなと思います。
経営者時代は、信用できない人材でも使わざるを得なかった。決して私は他人を信じやすい善人ではありません。たとえ信用できない人がいても、そのリスクを減らすシステムを作ったのです。むしろ「信用」に頼らない心構えが、経営者としての私を成長させてくれたといえるでしょう。
家族や信用できる友人と会社を始めても、経営規模を拡大させれば、見知らぬ人間と仕事をする機会は必ず出てきます。その中には裏切る人も出てくるでしょう。信用していた部下が、豹変して別な顔を見せることもよくあります。そうしたケースを見るにつけ、私も人間不信に陥ったことがありました。
ただ「信用」はまさに組織の核です。それを作り出すことこそ経営者の最も重要な役割です。
「信用する」と「信用される」。どちらが先かといえば、間違いなく「信用する」が先です。他人を信用できない人はどうすればいいのか。コツはあります。それは他人を信用しているフリをすることです。その上で、たとえ裏切られても命取りにならないよう、リスクコントロールをしておけばいいのです。
「三国志」にこんな記述があります。ぎりぎりの戦いに勝った曹操が、敵陣から大量の書類を押収し、その中から自らの部下が敵に送った手紙を見付けます。 しかし曹操は封を開けることなく、全て焼却するよう命じたのです。
一見、信用できない人間を見付けるいい機会だと思ってしまいますが、曹操にしてみれば、戦の結果が分からない時に、負けた時の準備をする部下が出てくるのはやむを得ないのです。リーダーに何より求められるのはとにかく勝つこと。 勝利を重ねることでリーダーとしての信用は自然に増し、部下の動揺も減っていくのです。
経営者を長くやっていれば、他人を信用するかしないかは大した問題ではなくなります。「あの人は信用できる」という言い方が幼稚に聞こえるようになる。
ビジネスのためこちらは信用を守りますが、相手に信用を守ってもらえる保証はどこにもない。そうした心構えが自然と出来上がるのです。契約内容などでリスクを減らそうとしますが、それでもカバーできないケースはたくさんあります。 とにかく用心するしかない。しかもこちらが用心していること自体、相手に知られないよう配慮する必要があります。
中国ではリーダーの心得として「用人不疑、疑人不用」という諺があります。「使う人を疑わず、疑う人を使わず」という意味ですが、その本質は、信用できない人を信用するふりをして使いこなし、どうしても使えない人材を外せということです。こうした過程で起きた心労は経営者としての成長の肥やしにするしかありません。
頭で分かっていても、なかなか真似できることではない。ただ、この「信用」をめぐる考え方はサラリーマンの皆さんも肝に銘じてもらいたいと思います。 (週刊文春2018年3月29日春の特大号より)
NPO法人 ラ イ フ ・ ベ ン チ ャ ー ・ ク ラ ブ 活 動 で
ご 支 援 く だ さ る 会 員 皆 様
ど う や っ て 「 信 用 」 を 構 築 す れ ば い い の か
宋 文洲
私は日本で起業しましたが、本音を言えば生まれ育った中国で会社を始めたかった。 それは親、兄弟だけではなく、昔から知っている親友がいたからです。 大学院卒業後まもなく会社を立ち上げた私にとって、一番辛かったのが信用できる協力者がいないことでした。 「信用」は組織管理やチームワークの基本です。 我ながら「信用」がない中、よく起業できたなと思います。
経営者時代は、信用できない人材でも使わざるを得なかった。決して私は他人を信じやすい善人ではありません。たとえ信用できない人がいても、そのリスクを減らすシステムを作ったのです。むしろ「信用」に頼らない心構えが、経営者としての私を成長させてくれたといえるでしょう。
家族や信用できる友人と会社を始めても、経営規模を拡大させれば、見知らぬ人間と仕事をする機会は必ず出てきます。その中には裏切る人も出てくるでしょう。信用していた部下が、豹変して別な顔を見せることもよくあります。そうしたケースを見るにつけ、私も人間不信に陥ったことがありました。
ただ「信用」はまさに組織の核です。それを作り出すことこそ経営者の最も重要な役割です。
「信用する」と「信用される」。どちらが先かといえば、間違いなく「信用する」が先です。他人を信用できない人はどうすればいいのか。コツはあります。それは他人を信用しているフリをすることです。その上で、たとえ裏切られても命取りにならないよう、リスクコントロールをしておけばいいのです。
「三国志」にこんな記述があります。ぎりぎりの戦いに勝った曹操が、敵陣から大量の書類を押収し、その中から自らの部下が敵に送った手紙を見付けます。 しかし曹操は封を開けることなく、全て焼却するよう命じたのです。
一見、信用できない人間を見付けるいい機会だと思ってしまいますが、曹操にしてみれば、戦の結果が分からない時に、負けた時の準備をする部下が出てくるのはやむを得ないのです。リーダーに何より求められるのはとにかく勝つこと。 勝利を重ねることでリーダーとしての信用は自然に増し、部下の動揺も減っていくのです。
経営者を長くやっていれば、他人を信用するかしないかは大した問題ではなくなります。「あの人は信用できる」という言い方が幼稚に聞こえるようになる。
ビジネスのためこちらは信用を守りますが、相手に信用を守ってもらえる保証はどこにもない。そうした心構えが自然と出来上がるのです。契約内容などでリスクを減らそうとしますが、それでもカバーできないケースはたくさんあります。 とにかく用心するしかない。しかもこちらが用心していること自体、相手に知られないよう配慮する必要があります。
中国ではリーダーの心得として「用人不疑、疑人不用」という諺があります。「使う人を疑わず、疑う人を使わず」という意味ですが、その本質は、信用できない人を信用するふりをして使いこなし、どうしても使えない人材を外せということです。こうした過程で起きた心労は経営者としての成長の肥やしにするしかありません。
頭で分かっていても、なかなか真似できることではない。ただ、この「信用」をめぐる考え方はサラリーマンの皆さんも肝に銘じてもらいたいと思います。 (週刊文春2018年3月29日春の特大号より)
日経 xTECHデータ活用実践フォーラム
2018年10月25日 お仕事日 本 生 涯 現 役 推 進 協 議 会 &
NPO法人 ラ イ フ ・ ベ ン チ ャ ー ・ ク ラ ブ 活 動 で
ご 支 援 く だ さ る 会 員 皆 様
日経 xTECH 主催 2018年11月8日(木)
経営者・リーダーのためのデータ活用実践フォーラム
「分析」で終わらず会社を強くする!
アイデアから素早く価値を生むためのデータ活用実践法
■ご来場登録(無料)・詳細はこちらから
⇒ http://h.nikkeibp.co.jp/h.jsp?no=373497
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
次々に創出される新技術、めまぐるしく変化するビジネス環境。デジタル経済、デジタルトランスフォーメーション ( デジタル変革 ) の進展はとどまることを知りません。デジタル技術を自社にどう取り込むかは経営戦略そのものと言えるでしょう。
こうした激しい変化の時代に重要なのは、変化の方向性を察知することと、「顧客はこう考えるはず」 といった「かつての常識」にとらわれないことです。
"個客"に敏感になり、状況を客観的に把握し、次の一手を考えることが経営者・リーダーには求められます。
その際欠かせないのが「データ」です。アド ( 広告 ) テクノロジー、スマートフォン・SNSなどの普及により、個人属性だけでなく、行動や感情といったデータまでも取得できる時代が到来しました。
MAやBIツールの導入により、データをマーケティングに取り込むことは容易になりましたが、「分析」にとどまっていませんでしょうか。この激動の時代に会社を強くするのは、アイデアから素早く価値を生むためのデータ活用です。
分析にとどまらず、データを活用して、もっとアクションを。
本セミナーではデータ活用による実践と成果、データから新たな価値を生むための最適解をお伝えさせて頂く予定です。
皆さまのビジネスの一助となる本セミナーに、是非、ご参加ください。
■ご来場登録(無料)・詳細はこちらから
⇒ http://h.nikkeibp.co.jp/h.jsp?no=373497
────────────────────────────
・日 時:2018年11月8日(木) 13:00~17:40(受付開始 12:30~)予定
・会 場:ホテル雅叙園東京 2F (東京都目黒区下目黒1-8-1)
・主 催:日経 xTECH
・協 力:日経コンピュータ
・協 賛:アシスト,EVERRISE,
マイクロストラテジー・ジャパン,SAS Institute Japan(ABC順)
・受講料:無料 (事前登録制)
◆ お申込/詳細はこちらから
→ http://h.nikkeibp.co.jp/h.jsp?no=373497
────────────────────────────
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
【基調講演】
“人材”דデータ”で価値を生み出す
~SOMPOホールディングスにおけるデータ活用~
SOMPOホールディングス
チーフ・データサイエンティスト
中林 紀彦 氏
■ご来場登録(無料)・詳細はこちらから
⇒ http://h.nikkeibp.co.jp/h.jsp?no=373497
────────────────────────────
【特別講演】
マーケターの夢を実現する分析
~アップリフトモデリングの事例
日本航空
Web販売部 1to1マーケティンググループ アシスタントマネジャー
渋谷 直正 氏
■ご来場登録(無料)・詳細はこちらから
⇒ http://h.nikkeibp.co.jp/h.jsp?no=373497
────────────────────────────
_/_/ 開催概要 _/_/
・日 時:2018年11月8日(木) 13:00~17:40(受付開始 12:30~)予定
・会 場:ホテル雅叙園東京 2F (東京都目黒区下目黒1-8-1)
・主 催:日経 xTECH
・協 力:日経コンピュータ
・協 賛:アシスト,EVERRISE,
マイクロストラテジー・ジャパン,SAS Institute Japan(ABC順)
・受講料:無料 (事前登録制)
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※講演内容、講演者は予告なく変更になる場合があります。予めご了承ください。
最新情報はWebサイトでご確認ください。
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▼「日経ID」と「日経BPパスポート」について
https://account.nikkeibp.co.jp/guide/
▼今回のご案内に関するお問い合わせ先
https://bpcgi.nikkeibp.co.jp/form-cgi/formhtml.cgi?form=ask_bpmail/index.html
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Copyright(C) 2018 日経BP社
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・主 催:日経 xTECH
・協 力:日経コンピュータ
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チーフ・データサイエンティスト
中林 紀彦 氏
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日本航空
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渋谷 直正 氏
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マイクロストラテジー・ジャパン,SAS Institute Japan(ABC順)
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11/7・8 開催「Cybozu Days 2018 東京」
2018年10月24日 お仕事日 本 生 涯 現 役 推 進 協 議 会 &
NPO法人 ラ イ フ ・ ベ ン チ ャ ー ・ ク ラ ブ 活 動 で
ご 支 援 く だ さ る 会 員 皆 様
≪ C y b o z u D a y s 2 0 1 8 東 京 ≫
昨今ブームになった「働き方改革」は「残業一律禁止」など画一的なものが多くかえって仕事がしにくくなったという声も。そこでサイボウズは「もっと楽しく働く・幸せに働く」働き方改革をご提案します。個人が自ら考え、楽しさを感じられるカイシャこそ人が集まり、伸びていくのではないでしょうか。
サイボウズ社長 青野が、「楽しいは正義」をテーマに熱く語ります!
豪華ゲスト陣が今年も登場!>>>> 南海キャンディーズ 山里 亮太 氏
眞鍋かをり 氏
一橋ビジネススクール教授 楠木 建 氏
帝京大学ラグビー部監督 岩出 雅之 氏
▼ ご来場登録・詳細はこちらから ▼
http://h.nikkeibp.co.jp/h.jsp?no=373479
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■注目のセッション1 【 DAY2 】11月8日(木)14:40~15:20
「好き嫌いの復権」 一橋ビジネススクール教授 楠木 建 氏
会社内での議論や意思決定では、好き嫌いについての話は意識的・無意識的に避 けられる傾向があります。しかし「実際には優れた会社ほど、好き嫌いのレベルで議論が飛び交っている」と一橋ビジネススクール教授 楠木 建 氏は言います。
「好き嫌い」を仕事に持ち込むとどのようなメリットがあるのか。様々な企業の事例を元に、楠木氏にご講演いただきます。
▼ ご来場登録・詳細はこちらから ▼
http://h.nikkeibp.co.jp/h.jsp?no=373479
=========================================================
■注目のセッション2【 DAY2 】11月8日(木)15:50~16:30
「常勝集団のプリンシプル ~組織づくりとリーダーシップ~」
帝京大学ラグビー部監督 岩出 雅之 氏
大学ラグビー界の常勝軍団である帝京大学ラグビー部。「ENJOY&TEAMWORK」をスローガンに掲げるその組織作りは、いわゆる体育会系の上下関係とは一線を画しています。ご自身の成功体験を捨て、「脱・体育会」など従来の常識を覆す数々の組織改革はどのように行われたのか、監督の岩出氏をお招きして講演いただきます。
▼ ご来場登録・詳細はこちらから ▼
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━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ Cybozu Days 2018 東京 開催概要
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
○会 期:2018年11月7日(水)・8日(木)
○会 場:幕張メッセ 国際展示場 5~6ホール
○主 催:サイボウズ株式会社
○参加費:無料(事前登録制)
▼ ご来場登録・詳細はこちらから ▼
http://h.nikkeibp.co.jp/h.jsp?no=373480
■ 基調講演 「楽しいは正義」 サイボウズ代表取締役社長 青野 慶久
少子高齢化、人手不足、育児や介護と仕事の両立。日本が抱えるこれらの課題がある中、理想とする働き方、生き方は人それぞれ。企業はどう取り組むべきか、社会はどう変わっていくべきか。やたらと叫ばれている「働き方改革」も画一的な内容では、個人のニーズに応えられずかえって逆効果。そこでサイボウズが新たに提案するのは「もっと楽しく働く・幸せに働く」働き方改革!
サイボウズ社長 青野が、「楽しいは正義」をテーマに熱くトークします。
【 DAY1 】11月7日(水)13:00~14:00 「 Product Keynote 」
プロダクトマネージャーとともに最新の製品情報とこれからの展開につ
いて語ります。
▼ ご来場登録・詳細はこちらから ▼
http://h.nikkeibp.co.jp/h.jsp?no=373480
【 DAY2 】11月8日(木)11:00~12:30 「楽しいは正義」
これからの働き方はどうあるべきなのか、「楽しいは正義」をテーマに
多彩なゲストをお招きしたトークディスカッションを行います。
モデレータ:サイボウズ 代表取締役社長 青野 慶久
ゲスト:慶應義塾大学大学院 教授 前野 隆司 氏
タレント 眞鍋 かをり氏
▼ ご来場登録・詳細はこちらから ▼
http://h.nikkeibp.co.jp/h.jsp?no=373479
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■ 特別講演 【 DAY2 】11月8日(木)17:00~18:00
南海キャンディーズ山里 亮太さん×サイボウズ代表取締役社長 青野 慶久
テレビ番組の司会やナレーターだけでなく、ネットニュース番組の記者などマルチな活躍をする山里氏。その関心分野はエンターテイメントに留まらずビジネスの分野など含め多岐に渡ります。その山里氏が来場者の代弁者として、働き方改革や副業などについて様々な視点でサイボウズと社長青野にツッコミを入れていきます。
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【Cybozu Days 2018 東京】 2018年11月7日(水)・8日(木)
幕張メッセ 国際展示場 5~6ホール (参加無料/事前登録制)
★詳細やお申込→ http://h.nikkeibp.co.jp/h.jsp?no=373480
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「 Cybozu Days 2018 」に関するお問い合わせ
E-mail:days@cybozu.co.jp
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▼「日経ID」と「日経BPパスポート」について
https://account.nikkeibp.co.jp/guide/
▼今回のご案内に関するお問い合わせ先
https://bpcgi.nikkeibp.co.jp/form-cgi/formhtml.cgi?form=ask_bpmail/index.html
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Copyright(C) 2018 日経BP社
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NPO法人 ラ イ フ ・ ベ ン チ ャ ー ・ ク ラ ブ 活 動 で
ご 支 援 く だ さ る 会 員 皆 様
≪ C y b o z u D a y s 2 0 1 8 東 京 ≫
昨今ブームになった「働き方改革」は「残業一律禁止」など画一的なものが多くかえって仕事がしにくくなったという声も。そこでサイボウズは「もっと楽しく働く・幸せに働く」働き方改革をご提案します。個人が自ら考え、楽しさを感じられるカイシャこそ人が集まり、伸びていくのではないでしょうか。
サイボウズ社長 青野が、「楽しいは正義」をテーマに熱く語ります!
豪華ゲスト陣が今年も登場!>>>> 南海キャンディーズ 山里 亮太 氏
眞鍋かをり 氏
一橋ビジネススクール教授 楠木 建 氏
帝京大学ラグビー部監督 岩出 雅之 氏
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■注目のセッション1 【 DAY2 】11月8日(木)14:40~15:20
「好き嫌いの復権」 一橋ビジネススクール教授 楠木 建 氏
会社内での議論や意思決定では、好き嫌いについての話は意識的・無意識的に避 けられる傾向があります。しかし「実際には優れた会社ほど、好き嫌いのレベルで議論が飛び交っている」と一橋ビジネススクール教授 楠木 建 氏は言います。
「好き嫌い」を仕事に持ち込むとどのようなメリットがあるのか。様々な企業の事例を元に、楠木氏にご講演いただきます。
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■注目のセッション2【 DAY2 】11月8日(木)15:50~16:30
「常勝集団のプリンシプル ~組織づくりとリーダーシップ~」
帝京大学ラグビー部監督 岩出 雅之 氏
大学ラグビー界の常勝軍団である帝京大学ラグビー部。「ENJOY&TEAMWORK」をスローガンに掲げるその組織作りは、いわゆる体育会系の上下関係とは一線を画しています。ご自身の成功体験を捨て、「脱・体育会」など従来の常識を覆す数々の組織改革はどのように行われたのか、監督の岩出氏をお招きして講演いただきます。
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━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ Cybozu Days 2018 東京 開催概要
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
○会 期:2018年11月7日(水)・8日(木)
○会 場:幕張メッセ 国際展示場 5~6ホール
○主 催:サイボウズ株式会社
○参加費:無料(事前登録制)
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■ 基調講演 「楽しいは正義」 サイボウズ代表取締役社長 青野 慶久
少子高齢化、人手不足、育児や介護と仕事の両立。日本が抱えるこれらの課題がある中、理想とする働き方、生き方は人それぞれ。企業はどう取り組むべきか、社会はどう変わっていくべきか。やたらと叫ばれている「働き方改革」も画一的な内容では、個人のニーズに応えられずかえって逆効果。そこでサイボウズが新たに提案するのは「もっと楽しく働く・幸せに働く」働き方改革!
サイボウズ社長 青野が、「楽しいは正義」をテーマに熱くトークします。
【 DAY1 】11月7日(水)13:00~14:00 「 Product Keynote 」
プロダクトマネージャーとともに最新の製品情報とこれからの展開につ
いて語ります。
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【 DAY2 】11月8日(木)11:00~12:30 「楽しいは正義」
これからの働き方はどうあるべきなのか、「楽しいは正義」をテーマに
多彩なゲストをお招きしたトークディスカッションを行います。
モデレータ:サイボウズ 代表取締役社長 青野 慶久
ゲスト:慶應義塾大学大学院 教授 前野 隆司 氏
タレント 眞鍋 かをり氏
▼ ご来場登録・詳細はこちらから ▼
http://h.nikkeibp.co.jp/h.jsp?no=373479
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■ 特別講演 【 DAY2 】11月8日(木)17:00~18:00
南海キャンディーズ山里 亮太さん×サイボウズ代表取締役社長 青野 慶久
テレビ番組の司会やナレーターだけでなく、ネットニュース番組の記者などマルチな活躍をする山里氏。その関心分野はエンターテイメントに留まらずビジネスの分野など含め多岐に渡ります。その山里氏が来場者の代弁者として、働き方改革や副業などについて様々な視点でサイボウズと社長青野にツッコミを入れていきます。
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【Cybozu Days 2018 東京】 2018年11月7日(水)・8日(木)
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ジャパネット高田/明るい老後の作り方
2018年10月23日 お仕事日 本 生 涯 現 役 推 進 協 議 会 &
NPO法人 ラ イ フ ・ ベ ン チ ャ ー ・ ク ラ ブ 活 動 で
ご 支 援 く だ さ る 会 員 皆 様
PRESIDENT 2018年11月12日号
ご参考URL=https://president.jp/articles/-/26501
ジャパネット高田 「 明 る い 老 後 の 作 り 方 」
どんな有名経営者でも、「生涯現役」という例はわずかだ。彼らは「退任後」をどう過ごしているのか。高田明氏は、66歳で「ジャパネットたかた」の経営から完全に退いた。そして思わぬ形でJリーグクラブの経営にかかわることになる。その顛末とは――。
予想もしなかった「サッカー経営」
一般論をいえば、心身が健康なら90歳でも会社経営はできます。しかし100年後も続く会社にするには、後継者を育て、いいタイミングでバトンをつないでいかなくてはなりません。私は2015年1月、66歳でジャパネットたかたの社長を退任しました。予定では翌年まで社長を続けるつもりでしたが、副社長だった長男の旭人をはじめ、社員たちの成長を感じたことから、退任を前倒しすることに決めたのです。
社長は退くが会長として残る、という道もありました。でも、創業者で世間に顔を知られている私が残っていれば、社員も取引先の方も社長と会長のどちらに顔を向けていいかわからず、やりにくいだろうと考えたのです。新体制となってからもジャパネットの業績は順調で、18年は過去最高の2000億円を超える売り上げを見込んでいるそうです。
実は、社長を退任した時点では次に何をやるかは考えていませんでした。とりあえず仕事の受け皿として個人事務所を設立すると、ありがたいことに講演などのご依頼をいただくようになり、2年ほどは忙しい日々を過ごしました。予想外の話が舞い込んだのは、17年3月のこと。プロサッカーJリーグ2部(J2)のV・ファーレン長崎(V長崎)について、旭人が「力を貸してほしい」といってきたのです。
ジャパネットは地元企業としてこのクラブのメーンスポンサーを務めていましたが、経営にはノータッチでしたから「累積赤字が3億円以上あり、倒産寸前」と聞かされたときは驚きました。しかし応援してくれる人たちや地域の子どもたちの夢を考えると、潰すことはできません。そこでV長崎をジャパネットの完全子会社にして、私が社長に就任し、建て直すことを決めたのです。まさか自分がJリーグのクラブを経営することになるとは、それまで考えたこともなかったのですが・・・。
私は「過去と他人は変えられないが、自分は変えられる。だから、今目の前のことに一生懸命になるべきだ」と考えています。自分の意思や努力では変えられないことで、くよくよ悩んでも仕方がありません。たとえば米国大統領の発言によって景気が左右されるとして、それを自分でどうにか変えることができるでしょうか? 無理ですよね。ところが多くの人は、自分の力ではコントロールできない未来や、どうやっても変えられない過去について悩みを巡らせます。その無駄な時間をスパッとゼロにして「今、自分が動けば変えられること」に集中する。そうすれば、必ず成果が出るはずです。
ここで大切なのは、ただ生きるのではなく、「今を一生懸命に」生きること。そうすれば、必ず誰かが見てくれているし、仲間が集まります。時には運も味方してくれるかもしれません。たとえばサッカーに一生懸命打ち込んだ選手なら、引退してもクラブの監督やコーチ、解説者として声がかかるでしょう。それはどんな仕事でも同じだと思います。
気持ち次第で、結果は変わる!
ところでV長崎は、17年のJ2リーグで快進撃が続き、J1に昇格することができました。しかし18年のシーズンは、初めてのJ1で終盤にきて最下位と苦しんでいます。勝負事はなんでもそうですが、サッカーには技術とともに「強いマインド」が必要だと思っています。厳しい練習で培ったスキルと、強い意志と情熱、この両輪が揃ってはじめて勝つことができる。負けるときは、そのどちらかが欠けているのではないでしょうか。
J1で戦う相手のレベルが高いのは確かですが、それでも序盤では強豪相手に十分戦えていた。V長崎に勝てる力は十分あると思っています。足りないのは気持ちではないか。だから私は、先日の試合前に選手や監督と話す機会をつくり「僕らは勝てる。残り試合を全部勝とう」と伝えました。その試合では、今一番勢いがある強豪に競り勝ちました。
できるんですよ。情熱があれば、元の力が2倍、3倍にもなる。これは私がテレビショッピングを通じて学んだことです。「この商品で生活がこんなふうに豊かになります。本当によい商品です」。そう心から想いを込めてお伝えすると、放送直後から電話が鳴りやまないほど商品が売れた経験が何度もあります。
常に一生懸命に今を生きていれば、人生に「失敗」はありません。これには少し説明が必要でしょう。たとえ結果が上手くいかなかったとしても、一生懸命やったことを試練という言葉に置き換えるのです。
失敗には2種類あって「やらなかった失敗」と「一生懸命にやらなかった失敗」の2つです。結果ではなく「今」を一生懸命に、プロセスを楽しむ。それが充実した人生を送る秘訣だと、私は考えています。
NPO法人 ラ イ フ ・ ベ ン チ ャ ー ・ ク ラ ブ 活 動 で
ご 支 援 く だ さ る 会 員 皆 様
PRESIDENT 2018年11月12日号
ご参考URL=https://president.jp/articles/-/26501
ジャパネット高田 「 明 る い 老 後 の 作 り 方 」
どんな有名経営者でも、「生涯現役」という例はわずかだ。彼らは「退任後」をどう過ごしているのか。高田明氏は、66歳で「ジャパネットたかた」の経営から完全に退いた。そして思わぬ形でJリーグクラブの経営にかかわることになる。その顛末とは――。
予想もしなかった「サッカー経営」
一般論をいえば、心身が健康なら90歳でも会社経営はできます。しかし100年後も続く会社にするには、後継者を育て、いいタイミングでバトンをつないでいかなくてはなりません。私は2015年1月、66歳でジャパネットたかたの社長を退任しました。予定では翌年まで社長を続けるつもりでしたが、副社長だった長男の旭人をはじめ、社員たちの成長を感じたことから、退任を前倒しすることに決めたのです。
社長は退くが会長として残る、という道もありました。でも、創業者で世間に顔を知られている私が残っていれば、社員も取引先の方も社長と会長のどちらに顔を向けていいかわからず、やりにくいだろうと考えたのです。新体制となってからもジャパネットの業績は順調で、18年は過去最高の2000億円を超える売り上げを見込んでいるそうです。
実は、社長を退任した時点では次に何をやるかは考えていませんでした。とりあえず仕事の受け皿として個人事務所を設立すると、ありがたいことに講演などのご依頼をいただくようになり、2年ほどは忙しい日々を過ごしました。予想外の話が舞い込んだのは、17年3月のこと。プロサッカーJリーグ2部(J2)のV・ファーレン長崎(V長崎)について、旭人が「力を貸してほしい」といってきたのです。
ジャパネットは地元企業としてこのクラブのメーンスポンサーを務めていましたが、経営にはノータッチでしたから「累積赤字が3億円以上あり、倒産寸前」と聞かされたときは驚きました。しかし応援してくれる人たちや地域の子どもたちの夢を考えると、潰すことはできません。そこでV長崎をジャパネットの完全子会社にして、私が社長に就任し、建て直すことを決めたのです。まさか自分がJリーグのクラブを経営することになるとは、それまで考えたこともなかったのですが・・・。
私は「過去と他人は変えられないが、自分は変えられる。だから、今目の前のことに一生懸命になるべきだ」と考えています。自分の意思や努力では変えられないことで、くよくよ悩んでも仕方がありません。たとえば米国大統領の発言によって景気が左右されるとして、それを自分でどうにか変えることができるでしょうか? 無理ですよね。ところが多くの人は、自分の力ではコントロールできない未来や、どうやっても変えられない過去について悩みを巡らせます。その無駄な時間をスパッとゼロにして「今、自分が動けば変えられること」に集中する。そうすれば、必ず成果が出るはずです。
ここで大切なのは、ただ生きるのではなく、「今を一生懸命に」生きること。そうすれば、必ず誰かが見てくれているし、仲間が集まります。時には運も味方してくれるかもしれません。たとえばサッカーに一生懸命打ち込んだ選手なら、引退してもクラブの監督やコーチ、解説者として声がかかるでしょう。それはどんな仕事でも同じだと思います。
気持ち次第で、結果は変わる!
ところでV長崎は、17年のJ2リーグで快進撃が続き、J1に昇格することができました。しかし18年のシーズンは、初めてのJ1で終盤にきて最下位と苦しんでいます。勝負事はなんでもそうですが、サッカーには技術とともに「強いマインド」が必要だと思っています。厳しい練習で培ったスキルと、強い意志と情熱、この両輪が揃ってはじめて勝つことができる。負けるときは、そのどちらかが欠けているのではないでしょうか。
J1で戦う相手のレベルが高いのは確かですが、それでも序盤では強豪相手に十分戦えていた。V長崎に勝てる力は十分あると思っています。足りないのは気持ちではないか。だから私は、先日の試合前に選手や監督と話す機会をつくり「僕らは勝てる。残り試合を全部勝とう」と伝えました。その試合では、今一番勢いがある強豪に競り勝ちました。
できるんですよ。情熱があれば、元の力が2倍、3倍にもなる。これは私がテレビショッピングを通じて学んだことです。「この商品で生活がこんなふうに豊かになります。本当によい商品です」。そう心から想いを込めてお伝えすると、放送直後から電話が鳴りやまないほど商品が売れた経験が何度もあります。
常に一生懸命に今を生きていれば、人生に「失敗」はありません。これには少し説明が必要でしょう。たとえ結果が上手くいかなかったとしても、一生懸命やったことを試練という言葉に置き換えるのです。
失敗には2種類あって「やらなかった失敗」と「一生懸命にやらなかった失敗」の2つです。結果ではなく「今」を一生懸命に、プロセスを楽しむ。それが充実した人生を送る秘訣だと、私は考えています。
引退アリババ会長語る「リーダー資質」
2018年10月22日 お仕事日 本 生 涯 現 役 推 進 協 議 会 &
NPO法人 ラ イ フ ・ ベ ン チ ャ ー ・ ク ラ ブ 活 動 で
ご 支 援 く だ さ る 会 員 皆 様
Forbs JAPAN 編集部:ビジネス / LOGO 2018/10/21 12:30
ご参考= https://forbesjapan.com/articles/detail/22744
引退宣言をしたアリババ会長が語った「リーダーに必要な資質」
9月17日から4日間、中国・天津で、世界経済フォーラムの国際会議「ニューチャンピオンズ年次総会(AMNC)2018」が開かれた。AMNCは、世界経済フォーラムが毎年冬の1月に開催するダボス会議にちなみ、「夏季ダボス」とも呼ばれている。
この夏季ダボスで、今回、李克強首相に続いて多くの注目を集めた人物がいる。それは、先ごろ、中国EC大手アリババグループの会長職を引退すると宣言したばかりのジャック・マーだ。
マーは最終日の9月20日に登壇し、引退後のビジョンや成功の秘訣、後継者指名したダニエル・チャンのことなど、1時間近く語った。定員300人超の会場は、開場と同時に満席となり、立ち見はもちろんのこと、会場内に入れない参加者も続出した。
マー引退のニュースが世界を駆け巡ったのは、9月10日。中国では親と子どもが先生に感謝の意を表す「教師の日」だ。それはマーの54歳の誕生日でもあった。その後の10日間、マーは多忙を極めたという。勝手な憶測や噂が飛び交い、彼のもとにはさまざまな世界のトップから「次は何をするんだ?」と電話やメッセージが相次いだからだ。
心ない噂のなかには、マーが多額のキャッシュを国外に持ち出す、というものまであった。彼はそれらについて、「悲しく思うし、フラストレーションもあるけれど、挑戦する人々はゴシップの海を泳ぐ方法を学び、生き残らないといけないんだ」と肩をすくめた。
また、マーの周囲も「突然の引退」にかなり混乱したようだ。しかし、彼にとって、今回のことは突然の話ではなかった。いまから24年前、事業を始めるために30歳で故郷の大学の英語教師を退職したマーは、「10年後に自分は大学に戻る」と決めていたのだ。
なぜ「引退」したのか?
それにしても、自らが創業したアリババグループが世界最大級の企業に成長したいま、引退に迷いはなかったのだろうか。
「54歳というのは、インターネットの世界では若くはない。でも他の産業やビジネスではまだ若い。自分も、もしかしたら、あと15、6年は他のことができるかもしれない。でも55歳、さらには60歳を超えたら、現状の仕事にしがみついてしまうものなのだ」
彼は、当初引退を予定していた40歳になったときから、それについて考えていたという。しかし、「まだ会社に明確な方向性が定まっておらず、引退は不可能だった。40歳で大学に戻って来られると思っていたのは、少しナイーブだったかもしれない」と苦笑する。
45歳のときも「50歳になったら辞めよう」と思っていたが、実現できず、「55歳の前にやらないと」と、とうとうこのタイミングになった。今回、会長を辞して、アリババグループの経営から退くことは、自身のなかでは3年前にすでに決定しており、引退に向けて時間をかけて組織体制を整えてきたという。
「50歳を超えたら、自分が本当に欲しいもの、必要なもの、諦めないといけないものを明確にしないといけない。これらのことがクリアになれば、決断は難しくない。私は自分のオフィスで死にたくはない。ビーチサイドで死ぬほうがいい。私はキャリアのために生まれてきたのではなく、さまざまなことを経験し、挑戦するために生まれてきたのだから」
中国をはじめとする多くのアジアの国々では、高齢でも引退せずに働き続けることを美徳とする風潮が強い。マーはそれに対して、「80歳になっても90歳になっても働けというが、私はそれが必要だとは思わない」と明確に否定した。
マーは、「引退は後戻りではない」と強調する。「私は会社から引退するが、それは私の人生にとっては大きな一歩だ。私はもっと興味があること、教育や環境、起業などに取り組む時間ができる」と、引退後の生活を心から楽しみにしているようだった。
教師とアントレプレナーに共通するもの
ジャック・マーは大学卒業後、1988年に生まれ故郷の杭州で英語教師としてのキャリアをスタートさせたが、MBAを取得するなどの、ビジネスパーソンとしてのトレーニングを受けた経験はない。そのマーが率いるアリババグループが、なぜこれほどまでの業績を成し遂げられたのか。
マー自身も、長らく自問してきた問いだという。「答えはたったひとつ、成功に導いた私のバックグラウンドが教師だったことにある」と言う。教師として修得した、人に教えて育てる「技術」が役に立ったという。そこから、中小企業のプラットフォームをつくり、社会に貢献し、従業員のキャリアパスを育てたことが、グループの成功へとつながった。
彼には、マーケティングのスキルも、テクノロジーの知識もなかった。家族から受け継いだ莫大な資産があるわけでもなかった。教師としてやったのは、生徒を選び、教育し、成長させること。アリババグループでの仕事も、タレントを探し、トレーニングして、成長させることだったという。
アリババグループは、マーとその教え子ら18人が共同で1999年に創業。中小企業向けの取引サイトで頭角を現し、ソフトバンクなどから100億円以上の巨額出資を受け、消費者向けECサイトの「タオバオ」や「アリペイ」を設立し、「Yahoo!」を傘下に収めるなど急成長を遂げた。
苦楽をともにしたメンバーたちによって、インターネットバブルも乗り越え、グループを育て上げた。マーは「私が最も誇りに思っているのは、ビジネスモデルではなく、われわれの優秀な人材が集まった組織をつくりあげたことだ」と胸を張る。
後継者に指名されたCEOのダニエル・チャンについては、「我々のタレント組織のトップのレイヤーにいる」と説明。さらに、チャンだけでなく、「第5世代まで、リーダーの候補者の準備がある」と語り、「人材の層が厚いことがグループの強さになった」と話す。
グループを牽引するメンバーたちは、それぞれ異なるスキルを持ち、お互いを補完しながら組織を強くしている。そのなかで、なぜダニエル・チャンを後継者に選んだのか。それは、チャンには自分にはないスキル、「システマティック・シンキング」があったからだという。
「起業家は気性が荒く、怒りをコントロールできないことがある。でも(アリババグループにとって)いまはシステマチックでロジカルな考え方が必要だ。巨大企業には彼のような責任感の強いリーダーが求められる。このような観点から、彼が適切な後継者だった」
グループのCEOとして、いまもホテル暮らしを強いられているというチャンだが、会長職に就けばさらに自宅に帰る時間は少なくなってしまう。逡巡するチャンを、マーは時間をかけて説得した。「彼が同意してくれたとき、とても感動した」と話す。
チャンには他にも不安があったようだ。そこで、「もし自分が良い成果を上げられなかったら、あなたは戻ってくるか」とマーに尋ねた。マーは「自分は会長職には戻らない。とはいえ、完全に去るわけではない。引退は、アリババグループを去るということではない。共同創業者として対応するし、会長やCEOではないが、株主であり、組織には永遠に関わっていく」と答えたという。
「創業者というのは親みたいなものだ。子供が大学まで行ったら、もうあまり直接的に助けることはできない。現実世界に向き合わせ、チャレンジさせることくらいしかできない。何かあればいつでも喜んでアドバイスするが、決断をするのは私ではない」
そして、自らも実際に携わってきた教育の素晴らしさを、最後にこう表現した。
「教えることは、自らの人生をも振り返ることになる。これまでオバマ元大統領やビル・ゲイツ、ウォーレン・バフェットなど、世界のさまざまな人物に出会えたし、それが私の栄養となっている。私は教師として、彼らの歴史的意義を考え、それを後世に伝えることができる。しかし、偉人たちから学ぶことも重要だが、もっと大事なのはそこから自分自身を知ることなのだ。自分であるということ、誰かを真似するのではなく自分らしくいること、それが大事なことなのだ」
そこには、54歳で引退を決めた世界的アントレプレナーの人生哲学が滲み出ていた。
NPO法人 ラ イ フ ・ ベ ン チ ャ ー ・ ク ラ ブ 活 動 で
ご 支 援 く だ さ る 会 員 皆 様
Forbs JAPAN 編集部:ビジネス / LOGO 2018/10/21 12:30
ご参考= https://forbesjapan.com/articles/detail/22744
引退宣言をしたアリババ会長が語った「リーダーに必要な資質」
9月17日から4日間、中国・天津で、世界経済フォーラムの国際会議「ニューチャンピオンズ年次総会(AMNC)2018」が開かれた。AMNCは、世界経済フォーラムが毎年冬の1月に開催するダボス会議にちなみ、「夏季ダボス」とも呼ばれている。
この夏季ダボスで、今回、李克強首相に続いて多くの注目を集めた人物がいる。それは、先ごろ、中国EC大手アリババグループの会長職を引退すると宣言したばかりのジャック・マーだ。
マーは最終日の9月20日に登壇し、引退後のビジョンや成功の秘訣、後継者指名したダニエル・チャンのことなど、1時間近く語った。定員300人超の会場は、開場と同時に満席となり、立ち見はもちろんのこと、会場内に入れない参加者も続出した。
マー引退のニュースが世界を駆け巡ったのは、9月10日。中国では親と子どもが先生に感謝の意を表す「教師の日」だ。それはマーの54歳の誕生日でもあった。その後の10日間、マーは多忙を極めたという。勝手な憶測や噂が飛び交い、彼のもとにはさまざまな世界のトップから「次は何をするんだ?」と電話やメッセージが相次いだからだ。
心ない噂のなかには、マーが多額のキャッシュを国外に持ち出す、というものまであった。彼はそれらについて、「悲しく思うし、フラストレーションもあるけれど、挑戦する人々はゴシップの海を泳ぐ方法を学び、生き残らないといけないんだ」と肩をすくめた。
また、マーの周囲も「突然の引退」にかなり混乱したようだ。しかし、彼にとって、今回のことは突然の話ではなかった。いまから24年前、事業を始めるために30歳で故郷の大学の英語教師を退職したマーは、「10年後に自分は大学に戻る」と決めていたのだ。
なぜ「引退」したのか?
それにしても、自らが創業したアリババグループが世界最大級の企業に成長したいま、引退に迷いはなかったのだろうか。
「54歳というのは、インターネットの世界では若くはない。でも他の産業やビジネスではまだ若い。自分も、もしかしたら、あと15、6年は他のことができるかもしれない。でも55歳、さらには60歳を超えたら、現状の仕事にしがみついてしまうものなのだ」
彼は、当初引退を予定していた40歳になったときから、それについて考えていたという。しかし、「まだ会社に明確な方向性が定まっておらず、引退は不可能だった。40歳で大学に戻って来られると思っていたのは、少しナイーブだったかもしれない」と苦笑する。
45歳のときも「50歳になったら辞めよう」と思っていたが、実現できず、「55歳の前にやらないと」と、とうとうこのタイミングになった。今回、会長を辞して、アリババグループの経営から退くことは、自身のなかでは3年前にすでに決定しており、引退に向けて時間をかけて組織体制を整えてきたという。
「50歳を超えたら、自分が本当に欲しいもの、必要なもの、諦めないといけないものを明確にしないといけない。これらのことがクリアになれば、決断は難しくない。私は自分のオフィスで死にたくはない。ビーチサイドで死ぬほうがいい。私はキャリアのために生まれてきたのではなく、さまざまなことを経験し、挑戦するために生まれてきたのだから」
中国をはじめとする多くのアジアの国々では、高齢でも引退せずに働き続けることを美徳とする風潮が強い。マーはそれに対して、「80歳になっても90歳になっても働けというが、私はそれが必要だとは思わない」と明確に否定した。
マーは、「引退は後戻りではない」と強調する。「私は会社から引退するが、それは私の人生にとっては大きな一歩だ。私はもっと興味があること、教育や環境、起業などに取り組む時間ができる」と、引退後の生活を心から楽しみにしているようだった。
教師とアントレプレナーに共通するもの
ジャック・マーは大学卒業後、1988年に生まれ故郷の杭州で英語教師としてのキャリアをスタートさせたが、MBAを取得するなどの、ビジネスパーソンとしてのトレーニングを受けた経験はない。そのマーが率いるアリババグループが、なぜこれほどまでの業績を成し遂げられたのか。
マー自身も、長らく自問してきた問いだという。「答えはたったひとつ、成功に導いた私のバックグラウンドが教師だったことにある」と言う。教師として修得した、人に教えて育てる「技術」が役に立ったという。そこから、中小企業のプラットフォームをつくり、社会に貢献し、従業員のキャリアパスを育てたことが、グループの成功へとつながった。
彼には、マーケティングのスキルも、テクノロジーの知識もなかった。家族から受け継いだ莫大な資産があるわけでもなかった。教師としてやったのは、生徒を選び、教育し、成長させること。アリババグループでの仕事も、タレントを探し、トレーニングして、成長させることだったという。
アリババグループは、マーとその教え子ら18人が共同で1999年に創業。中小企業向けの取引サイトで頭角を現し、ソフトバンクなどから100億円以上の巨額出資を受け、消費者向けECサイトの「タオバオ」や「アリペイ」を設立し、「Yahoo!」を傘下に収めるなど急成長を遂げた。
苦楽をともにしたメンバーたちによって、インターネットバブルも乗り越え、グループを育て上げた。マーは「私が最も誇りに思っているのは、ビジネスモデルではなく、われわれの優秀な人材が集まった組織をつくりあげたことだ」と胸を張る。
後継者に指名されたCEOのダニエル・チャンについては、「我々のタレント組織のトップのレイヤーにいる」と説明。さらに、チャンだけでなく、「第5世代まで、リーダーの候補者の準備がある」と語り、「人材の層が厚いことがグループの強さになった」と話す。
グループを牽引するメンバーたちは、それぞれ異なるスキルを持ち、お互いを補完しながら組織を強くしている。そのなかで、なぜダニエル・チャンを後継者に選んだのか。それは、チャンには自分にはないスキル、「システマティック・シンキング」があったからだという。
「起業家は気性が荒く、怒りをコントロールできないことがある。でも(アリババグループにとって)いまはシステマチックでロジカルな考え方が必要だ。巨大企業には彼のような責任感の強いリーダーが求められる。このような観点から、彼が適切な後継者だった」
グループのCEOとして、いまもホテル暮らしを強いられているというチャンだが、会長職に就けばさらに自宅に帰る時間は少なくなってしまう。逡巡するチャンを、マーは時間をかけて説得した。「彼が同意してくれたとき、とても感動した」と話す。
チャンには他にも不安があったようだ。そこで、「もし自分が良い成果を上げられなかったら、あなたは戻ってくるか」とマーに尋ねた。マーは「自分は会長職には戻らない。とはいえ、完全に去るわけではない。引退は、アリババグループを去るということではない。共同創業者として対応するし、会長やCEOではないが、株主であり、組織には永遠に関わっていく」と答えたという。
「創業者というのは親みたいなものだ。子供が大学まで行ったら、もうあまり直接的に助けることはできない。現実世界に向き合わせ、チャレンジさせることくらいしかできない。何かあればいつでも喜んでアドバイスするが、決断をするのは私ではない」
そして、自らも実際に携わってきた教育の素晴らしさを、最後にこう表現した。
「教えることは、自らの人生をも振り返ることになる。これまでオバマ元大統領やビル・ゲイツ、ウォーレン・バフェットなど、世界のさまざまな人物に出会えたし、それが私の栄養となっている。私は教師として、彼らの歴史的意義を考え、それを後世に伝えることができる。しかし、偉人たちから学ぶことも重要だが、もっと大事なのはそこから自分自身を知ることなのだ。自分であるということ、誰かを真似するのではなく自分らしくいること、それが大事なことなのだ」
そこには、54歳で引退を決めた世界的アントレプレナーの人生哲学が滲み出ていた。
先送りできぬ「生涯現役社会」財源論
2018年10月21日 お仕事日 本 生 涯 現 役 推 進 協 議 会 &
NPO法人 ラ イ フ ・ ベ ン チ ャ ー ・ ク ラ ブ 活 動 で
ご 支 援 く だ さ る 会 員 皆 様
徳島新聞/Tokushima Shimbun Site 10/20 9:00
ご参考URL= http://www.topics.or.jp/articles/-/114634
【社説】 生 涯 現 役 社 会 財 源 論 議 は 先 送 り で き ぬ
安倍晋三首相が、少子高齢化を「国難」と呼んで衆院を解散し、総選挙で勝利してから1年になる。
例えの良否は別として、深刻になる人口減と超高齢社会をどう乗り越えるかは、支える側の子や孫の将来を左右する重大事である。持続可能な社会保障を引き継ぐ方策はあるのか。未来を見据えた財源論議を先送りすることはできない。
首相は、処方箋の一つとして、現在、企業などに課している65歳までの継続雇用を、70歳まで引き上げる方針を打ち出した。残りの任期3年の「最大のチャレンジ」とし、「生涯現役社会」の実現を目指すという。
これには、二つの難題を同時に解決する「一石二鳥」の狙いがある。
一つは、人口減による人手不足対策だ。成長戦略の一環として位置づけたのは、働く高齢者を増やし、労働力を確保する狙いがあるためだ。
もう一つは、高齢者の能力や収入に応じ、支えられる側から社会保障制度を支える側に回ってもらう、そのための環境整備である。
まずは、年末までに中間報告をまとめ、3年間の工程表を含む実行計画を来夏までに決定。負担増などの痛みを伴う改革議論は、参院選後に先送りする構えだ。
来年秋の消費増税による景気停滞も懸念されている。不安に拍車を掛ける「痛み」論議は封印し、なるべく後回しにしたいのは理解できる。
しかし、政権側が論議の材料を示さないと、何も前に進まない。週明けからの臨時国会の論戦も、空虚なやりとりに終始するのではないか。
一口に60代後半と言っても、人それぞれに、健康状態や労働意欲が異なるのは、当然の生活実感だ。
現役並みに働き続けたい人はいるだろうし、収入の多寡より、社会貢献に生きがいを見いだす人もいるだろう。個々人に選択の自由があるなら、継続雇用を延長すること自体に異論のある人は少ないのではないか。
首相の言う「生涯現役社会」の先に何が待つのか、それを示さないまま参院選を戦うことは、有権者の負託に応える態度と言えない。
1年前の衆院選で打ち出した「全世代型社会保障」によって、消費増税分のうち2兆円を子育て、教育無償化に充てても、超高齢社会の現実は何ら変わらない。
2%の消費増税は、約4・4兆円の歳入に相当する。国の借金は883兆円。財政赤字を一挙に解決する方法など、見当たらない。「自転車操業」でも財政が破綻しないのは、超低金利政策で借金の利払いが抑え込まれているからにすぎない。
社会保障を破綻させず、暮らしの安心を子や孫の世代に引き継げるのか。野党側も、「増税反対」「弱い者いじめ」と反発するだけでなく、未来への責任を持った論議を積み上げてほしい。
NPO法人 ラ イ フ ・ ベ ン チ ャ ー ・ ク ラ ブ 活 動 で
ご 支 援 く だ さ る 会 員 皆 様
徳島新聞/Tokushima Shimbun Site 10/20 9:00
ご参考URL= http://www.topics.or.jp/articles/-/114634
【社説】 生 涯 現 役 社 会 財 源 論 議 は 先 送 り で き ぬ
安倍晋三首相が、少子高齢化を「国難」と呼んで衆院を解散し、総選挙で勝利してから1年になる。
例えの良否は別として、深刻になる人口減と超高齢社会をどう乗り越えるかは、支える側の子や孫の将来を左右する重大事である。持続可能な社会保障を引き継ぐ方策はあるのか。未来を見据えた財源論議を先送りすることはできない。
首相は、処方箋の一つとして、現在、企業などに課している65歳までの継続雇用を、70歳まで引き上げる方針を打ち出した。残りの任期3年の「最大のチャレンジ」とし、「生涯現役社会」の実現を目指すという。
これには、二つの難題を同時に解決する「一石二鳥」の狙いがある。
一つは、人口減による人手不足対策だ。成長戦略の一環として位置づけたのは、働く高齢者を増やし、労働力を確保する狙いがあるためだ。
もう一つは、高齢者の能力や収入に応じ、支えられる側から社会保障制度を支える側に回ってもらう、そのための環境整備である。
まずは、年末までに中間報告をまとめ、3年間の工程表を含む実行計画を来夏までに決定。負担増などの痛みを伴う改革議論は、参院選後に先送りする構えだ。
来年秋の消費増税による景気停滞も懸念されている。不安に拍車を掛ける「痛み」論議は封印し、なるべく後回しにしたいのは理解できる。
しかし、政権側が論議の材料を示さないと、何も前に進まない。週明けからの臨時国会の論戦も、空虚なやりとりに終始するのではないか。
一口に60代後半と言っても、人それぞれに、健康状態や労働意欲が異なるのは、当然の生活実感だ。
現役並みに働き続けたい人はいるだろうし、収入の多寡より、社会貢献に生きがいを見いだす人もいるだろう。個々人に選択の自由があるなら、継続雇用を延長すること自体に異論のある人は少ないのではないか。
首相の言う「生涯現役社会」の先に何が待つのか、それを示さないまま参院選を戦うことは、有権者の負託に応える態度と言えない。
1年前の衆院選で打ち出した「全世代型社会保障」によって、消費増税分のうち2兆円を子育て、教育無償化に充てても、超高齢社会の現実は何ら変わらない。
2%の消費増税は、約4・4兆円の歳入に相当する。国の借金は883兆円。財政赤字を一挙に解決する方法など、見当たらない。「自転車操業」でも財政が破綻しないのは、超低金利政策で借金の利払いが抑え込まれているからにすぎない。
社会保障を破綻させず、暮らしの安心を子や孫の世代に引き継げるのか。野党側も、「増税反対」「弱い者いじめ」と反発するだけでなく、未来への責任を持った論議を積み上げてほしい。
オホーツク“夢の庭”へ77歳「花の神様」
2018年10月20日 お仕事日 本 生 涯 現 役 推 進 協 議 会 &
NPO法人 ラ イ フ ・ ベ ン チ ャ ー ・ ク ラ ブ 活 動 で
ご 支 援 く だ さ る 会 員 皆 様
ニコニコニュース:2018/10/19 09:30ITmedia ビジネスオンライン
ご参考URL=https://news.nicovideo.jp/watch/nw4046811
オホーツク“夢の庭”と生きる77歳「花の神様」から教えられたこと
7月中旬――。冬には流氷が押し寄せるオホーツク海に近い北海道の地に足を運び、「夢の庭」と親しまれ、全国から多くの来園客が集まる植物園を訪ねた。
敷地内に足を踏み入れると、「植物園」と聞いてイメージする整然とした空間とは全く違う感じがする。一言でいえば「野性味あふれる花園」だ。野山のような広大な土地に、ぽつぽつと赤いタイマツソウ(モナルダ・ベルガモット)、黄色いヒメヒマワリ、紫色のカンパニュラなどが咲き誇っていて、来園客はその美しさに息をのむ。
咲く花は季節ごとに変わり、常に見頃の花を鑑賞することができる。4~5月はユキワリソウ、6月はルピナス、7月はタイマツソウ、8月はミソハギ、9月はミヤギノハギ――。だから熱心なリピーターが絶えない。ある来園者は「季節だけでなく、一日のうちでも朝、昼、夕方で匂う花が変わる。そんな楽しみ方ができるのが魅力」だと教えてくれた。
その「夢の庭」はシバザクラでも有名な、人口2600人ほどの滝上(たきのうえ)町にある。入り口の「日本一変(わ)っている花園 陽殖園」という一風変わった看板も目を引く。この「夢の庭」を63年の歳月をかけて作り上げたのが、今回ご紹介する「花の神様」こと高橋武市さん(77歳)だ。
● 全国から訪れる観光客 広大な土地をたった1人で管理
武市さんが運営する「陽殖園」は東京ドーム1.5個分に相当する8ヘクタールの巨大な花園で、武市さんは「自然風観光公園」と呼んでいる。14歳の時から自宅の裏山につるはしとスコップ、手押し車を使って道を作り、斜面に花を植えて、たった1人で築いてきた。
滝上町は1年の半分以上が雪で閉ざされ、植物を育てにくい。しかし、陽殖園には化学肥料も農薬も、水さえもやらずに厳しい環境で力強く生き抜いた800種の花が咲き誇っている。有名ガーデナーが計画的に配置するスタイルとは無縁な、「原始的」な花の世界が広がっているのだ。
武市さんは今でも陽殖園の造園から管理運営までを1人で手掛けており、全国の愛好家から「異色の庭園」として注目されている。武市さんによれば、来園客の7割程度は道外からだという。2015年には日本造園学会北海道支部の「北の造園遺産」にも認定された。
陽殖園は毎年4月29日に開園し、9月の最終日曜日に閉園をする。開園期間の毎週日曜日には、武市さんのガイド付きのツアーが開催され、記者も参加した7月中旬には雨にもかかわらず静岡県、愛知県、佐賀県などから熱心な観光客が15人以上訪れていたことに驚く。佐賀県の唐津市から訪れた親子は「武市さんが出ているテレビ番組を見ていつか来たいと思っていた。昨日のお昼に着いて楽しみにしていた。とても良い体験ができたのでもう1度来たい」と喜んでいた。
ただ、いざ陽殖園に足を踏み入れ歩いてみると、花園が8ヘクタールと広大なせいか、まるで山の中を歩いているようだ。1日で歩ききるのは大変である。「こんなに広大な庭園をどうやって管理しているのですか? 心が折れることはないのですか?」。思わず口をついた質問に武市さんは「オレの心は折れ(オレ)っぱなしだよ」と笑った。
「明日こそ明日こそ、と思って作ってきたよ。俺の場合は1日2日で完成できることじゃないから、来年は今年よりも良くする、という思いだよね。何でも少しずつの積み重ねなんだよ」
取材の最中に出会ったある来園客は、もう3年近く毎月通っているという。「武市さんの作業量が本当に信じられなくらい多いのです。普通のガーデナーなら、とても1人でできる作業量ではありません。こんなことができるのは世界的に見ても武市さんくらいしかいないのではないでしょうか」と教えてくれた。
● 貧しさが生んだ「花との出会い」
武市さんは小学校5年生から行商に出た。家は貧しい開拓農家で、野生のウサギの肉や皮、野菜を背負い生活のために売っていたのだ。当時は午前2時に起床して水くみなどをし、5時には野菜を売りに出てから学校へ通う毎日である。「勉強なんかする暇もなかった」という。
ある日、野菜籠に入れたレンゲツツジ3本が、野菜より高く売れたことがあった。武市さんはその時に「花って軽いのにこんなに高く売れるんだな」と驚いたという。
転機になったのは、進学するか就職するかを決めなければならなかった中学2年生のころだった。武市さんは、花を自分の一生の仕事とすると決めたのだ。自宅の裏山の斜面に小さな段々の花畑を造り、自分だけが育てるのではなく「太陽が育て殖やしてくれる庭」との思いを込めて「陽殖園」と名付けたという。
「俺だけが花園を作っていたんじゃ面白くないだろ? ただ花の苗を買って、それを植えているだけじゃあね。自然が勝手に育ててくれた方が楽しいじゃない」
ただ、この8ヘクタールの花園はとても自然にできた代物ではない。武市さんは花の仕入れも生育も全て独学でやってきた。幾度とない失敗を重ねて今の形があるのだ。中学卒業後、本格的に切り花の卸や鉢植えの行商を始めた当時も、温室で育てた主力のサボテンが寒波で壊滅したことがある。その時に「一生涯かけてこの土地で育つ花を育てよう」と誓ったという。
農薬は50年前から使っていない。当時、農薬は「神の兵器」とも呼ばれており、使わないことを笑われた。それでも使わなかったのは、「殺虫剤や除草剤を使えば、昆虫や野鳥にも影響が出る。空気のおいしさも壊れてしまう。だから人間にとっても危険だと、理屈ではなく本能で嗅ぎ取っていた」からだ。除草剤をまくガーデナーが多い中、武市さんはひたすら草刈りをして、来園者が通る道を整えている。次から次へと生い茂る笹の葉もハサミで地表ぎりぎりまで刈り、それを3年ほど繰り返す。そうすると養分が行き渡らなくなった根は枯れ、そのまま肥料になるのだ。「今考えればゾッとするほど働いた」という。
「『この場所でやれることは何か』を模索してきたんだ。この場所を根城(ねじろ)にして一生をかけて何をやるか、とね。夢は自分で作るものだよ。現実にできる夢を見ないとね」
● 「人に褒められよう」は間違い 武市さんが語る「働く意味」
陽殖園ではかつて花の苗の通信販売などもしていたが、武市さんが62歳だった2003年から目的を観光に絞った。それまでは「長い下積み生活だった」と語る。開園期間中、武市さんは1日も休まない。「お客さんさえ来ればやるよ」と笑う。77歳になっても、つるはしとスコップ、手押し車を使い、広大な土地を管理している。ツアーで回った道を歩いていると、「かつてここは山だったんだよ。ほとんど手作業で作ったんだ」と教えてくれた。武市さんは60年以上、そんな地道な作業を来る日も来る日も続けているのだ。
陽殖園はこの10年ほどでメディアにも取り上げられるようになり、ようやく日の目を見ることになった。だが、「それまでの50年間は見向きもされなかった」と武市さんは笑う。誰にも評価されず、それでも一生をかけて仕事を完遂する――。こんな生き方を続けてきた武市さんに「働くこととはどういうことなのか」と尋ねると、こう教えてくれた。
「ちょこちょこやって、すぐ人に褒められようって発想をする人が多いかもしれないね。でも何十年とやって形になって初めて、それを見た人は『凄いなあ』と思う。仕事は他人が見て価値を決めるものだから、第三者から良いなあと思われるようにならないとダメだなあ。それまで自分を見失わないようにできるかどうかも大事だ」
● 働いた以上に欲しがる人ばかりだと「ギスギスした世の中」になる
「今は、自分の働いた以上に欲しがる人が多いかもしれないね。例えば1しか働いていないのに10もうけたということは、自分が働いた以外の、他のものをかき集めているということ。そういうことが増えてくればギスギスした世の中になるだろうね。自分がやっていることによって、周りが潤うような世の中にしていかなきゃ楽しくないだろう」
陽殖園に多くの観光客が来園するようになっても、武市さんのもうけは微々たるものである。なぜなら来園客から武市さんがもらうのは入園料の1000円、ガイドをする日曜日でもたった2000円だけなのだ。しかし武市さんは「それで町にお金が入るからいいんだ」とほほ笑む。陽殖園の近くにある「童話村たきのうえホテル渓谷」の宿泊料は1人1万円前後だ。東京の羽田空港からオホーツク紋別空港までの航空券代は片道5万円前後と高い。そのほかにお土産も買うだろう。武市さんにしてみれば「回りまわって地域に還元できる」というわけだ。
武市さんは「俺は1000円しかもらえないけど、これも幸せかな。それだけ周りに奉仕していることになるからね。自分だけ丸抱えをしているのは良くないよ。回りまわって自分の喜びになる」と穏やかな表情で語ってくれた。
観光は生活に不可欠なものではない。ある程度暮らしに余裕のある人が「心の食糧」を求めて来るものだと武市さんは言う。「うちに来る人も何かモノを持って帰るわけではないよね。でももう1回あそこに行きたい、と思って来ている。心の栄養が欲しくて来るんだよ」(武市さん)。
滝上町役場 商工観光課の晩久(ばん ひさし)商工観光係長は、武市さんが町の観光に貢献する意義を語る。
「陽殖園が知る人ぞ知る庭としてすっかり全国区になり、各地から多くの花好きの方々にお越しいただいております。陽殖園は今となっては、滝上町の観光振興になくてはならない存在となりました。武市さんの庭造りはまだまだ続いていきますので、これからも協力し合い多くのお客様をお迎えしたいと考えています」
● 「1回でも補助金をもらったらダメだ」
海外からの観光客が過去最高を記録し続けている。地方を訪れる訪日外国人も多く、観光の文脈では「地方創生」という言葉が定着してきた。一方で「地方創生」が自治体や企業にとっても「補助金獲得のマジックワードになっている」とさまざまなところで指摘されてもいる。武市さんも長年にわたってこの庭園を造ってきたのだから、補助金を原資にすることもできたはずだ。
「俺はね、助成金は一度ももらわなかった。だからこそいいたいことがいえるし、やりたいことができるんだよ。助成金をもらうと、誰かにお金を出してもらうわけだから、自分のアイデアをつぶされることも出てくる。でも、何かを作る人にとっては、アイデアというのは実に大事なものである場合が多い。ということは、お金をもらうこと以上に損をすることにもなりかねないよね」
武市さんいわく、助成金は「必要なことの何分の1かしか出ない」。だから1度もらったらその後2度3度と必要になる。そうなると、大事なアイデアに差し障りが出てくるのだ。
「役所の人はカネと口は出すけれども、その道のプロではない。だから本当に何かを成し遂げたいと考えれば、なんぼ苦しくてももらわないんだ。助成金をもらっている人はお金を出した人の言いなりになっている。プロとして生きるために一番大事なアイデアを削がれている。目先のアメ玉に飛びつくのが良いことじゃないんだよ」
● 痛感した「広告の無意味さ」
武市さんと話していて興味深かったのが、陽殖園の中吊り広告を出したときのエピソードだ。広告を出したのは1965年ころの1回だけだという。
「友達から『広告を出せ』といわれることが多くて、汽車に吊り広告を出したんだ。広告を出したら、さぞかしお客さんが来てくれるだろうと思った。でも汽車に乗ってみて気付いたんだよ。俺は広告を出した側だから一生懸命その広告をうれしい気持ちで見ているけど、周りを見たら誰も見ていないんだよね(笑)もちろんその広告を見て来園した客も、誰もいなかった。広告なんて1円にもならん、と最初に気づいたよ」
「これは俺が貧乏だったから良かったことだよね。貧乏だったがゆえに、いかに大事にお金を生かせるかを考え続けていたから、気付けたんだよ。生きていくのに必死だったからね。幸い広告には食い物にされなかった。こう考えると、お金があること、裕福であることが必ずしも幸せにつながるとは限らないんじゃないかなあ。もし俺が金持ちだったら、何が大切なのかに気付けなかったかもしれない。むしろお金があることが、不幸の素になるかもしれないね」
● 雑草だって花に見えてくる
武市さんは「裕福であることが必ずしも幸せに結び付かない」と思っている。では、武市さんはどんな時に幸福を見いだしているのだろうか。尋ねてみると、「一生懸命面倒を見てきた花が咲いたとき。『余は満足じゃ』という気持ちになる(笑)」という。花が咲く。その一瞬のために、77歳を迎えた今、雨の日も風の日も重労働を厭わないのだ。花が咲かず心が折れた日も数多い。
「当たり前だよ。100やって、形になることや他人に認められるのは1か2なんじゃないかな。でも1つのことが認められれば、いつか残りの部分も評価されるようになるんだ。突破口はその人によるけどね。自分の感性で『これだ』と思ったことをやらなきゃ。人以上に自分が大きくなろうと思ったら、ひらめきがとても大事だよ。どう実現するかはそのあとだけどね」
武市さんは自ら花の交配も手掛けていて、「皆から見捨てられた草花を生かして交配してやる」のだという。
「例えばこのヒメジョオンを作るのに40年かかったよ。一番青い花で良さそうなものを集めて交配させるんだ。1年で0.1ミリしか変わらなくても40年経てば4ミリの違いになる。4ミリ違えば違いが分かるでしょ? 分度器と同じだよ。最初の角度の違いは少しだけど、後になってかなりの広がりになる。だから『根本をどう見極めるか』が大事なんだ」
「何十年もかけて世話をすれば、どんな花にも“色気”が出てくる。花としての立場を得るんだよ。それを作ってやるのが俺の仕事だから」
どんな花でも手をかけて育ててあげれば色気が出てくる――。それは人間も同じですね、と武市さんに聞いた。
「そうだね。手をかけてあげることと、その人の努力も大事。2つが揃えばその道のトップにはなれなくても、そこそこの花にはなれるんじゃないかなあ」
● 「今まで生きてきた中で今が一番」 生涯現役貫く
武市さんは、「今まで生きてきた中で今が一番」だと言う。「俺の人生でね。人と比べて、ではないよ。始めた当時はお金も入ってこないし身体も壊しかけた。山だった場所に道を作るんだから大変だよ。果てしないことに思えた。でも続けてきたからこそ、今になってその積み重ねが生きてくる。だから今が幸せになるんだ。これからも自分の命が続く限りこの花園を作り続けるよ。でも俺が死んだら終わりだ。生涯現役を目指すには『自分で』やらないとダメなんだよ」
武市さんは77歳、独身だ。陽殖園も「俺一代のもの」と言い切る。武市さんが一から作り上げた広大な「へんてこ植物園」も、彼が亡くなれば管理する人はいなくなるのだ。
武市さんが生涯をかけて守りたいものは何なのだろうか。東京から遠く離れた北海道の地で、仕事とは何か、生きることとは何なのかを問いかけられた気がした。武市さんは来年の開園を目指して、今日も「庭」をいじり続けている。
NPO法人 ラ イ フ ・ ベ ン チ ャ ー ・ ク ラ ブ 活 動 で
ご 支 援 く だ さ る 会 員 皆 様
ニコニコニュース:2018/10/19 09:30ITmedia ビジネスオンライン
ご参考URL=https://news.nicovideo.jp/watch/nw4046811
オホーツク“夢の庭”と生きる77歳「花の神様」から教えられたこと
7月中旬――。冬には流氷が押し寄せるオホーツク海に近い北海道の地に足を運び、「夢の庭」と親しまれ、全国から多くの来園客が集まる植物園を訪ねた。
敷地内に足を踏み入れると、「植物園」と聞いてイメージする整然とした空間とは全く違う感じがする。一言でいえば「野性味あふれる花園」だ。野山のような広大な土地に、ぽつぽつと赤いタイマツソウ(モナルダ・ベルガモット)、黄色いヒメヒマワリ、紫色のカンパニュラなどが咲き誇っていて、来園客はその美しさに息をのむ。
咲く花は季節ごとに変わり、常に見頃の花を鑑賞することができる。4~5月はユキワリソウ、6月はルピナス、7月はタイマツソウ、8月はミソハギ、9月はミヤギノハギ――。だから熱心なリピーターが絶えない。ある来園者は「季節だけでなく、一日のうちでも朝、昼、夕方で匂う花が変わる。そんな楽しみ方ができるのが魅力」だと教えてくれた。
その「夢の庭」はシバザクラでも有名な、人口2600人ほどの滝上(たきのうえ)町にある。入り口の「日本一変(わ)っている花園 陽殖園」という一風変わった看板も目を引く。この「夢の庭」を63年の歳月をかけて作り上げたのが、今回ご紹介する「花の神様」こと高橋武市さん(77歳)だ。
● 全国から訪れる観光客 広大な土地をたった1人で管理
武市さんが運営する「陽殖園」は東京ドーム1.5個分に相当する8ヘクタールの巨大な花園で、武市さんは「自然風観光公園」と呼んでいる。14歳の時から自宅の裏山につるはしとスコップ、手押し車を使って道を作り、斜面に花を植えて、たった1人で築いてきた。
滝上町は1年の半分以上が雪で閉ざされ、植物を育てにくい。しかし、陽殖園には化学肥料も農薬も、水さえもやらずに厳しい環境で力強く生き抜いた800種の花が咲き誇っている。有名ガーデナーが計画的に配置するスタイルとは無縁な、「原始的」な花の世界が広がっているのだ。
武市さんは今でも陽殖園の造園から管理運営までを1人で手掛けており、全国の愛好家から「異色の庭園」として注目されている。武市さんによれば、来園客の7割程度は道外からだという。2015年には日本造園学会北海道支部の「北の造園遺産」にも認定された。
陽殖園は毎年4月29日に開園し、9月の最終日曜日に閉園をする。開園期間の毎週日曜日には、武市さんのガイド付きのツアーが開催され、記者も参加した7月中旬には雨にもかかわらず静岡県、愛知県、佐賀県などから熱心な観光客が15人以上訪れていたことに驚く。佐賀県の唐津市から訪れた親子は「武市さんが出ているテレビ番組を見ていつか来たいと思っていた。昨日のお昼に着いて楽しみにしていた。とても良い体験ができたのでもう1度来たい」と喜んでいた。
ただ、いざ陽殖園に足を踏み入れ歩いてみると、花園が8ヘクタールと広大なせいか、まるで山の中を歩いているようだ。1日で歩ききるのは大変である。「こんなに広大な庭園をどうやって管理しているのですか? 心が折れることはないのですか?」。思わず口をついた質問に武市さんは「オレの心は折れ(オレ)っぱなしだよ」と笑った。
「明日こそ明日こそ、と思って作ってきたよ。俺の場合は1日2日で完成できることじゃないから、来年は今年よりも良くする、という思いだよね。何でも少しずつの積み重ねなんだよ」
取材の最中に出会ったある来園客は、もう3年近く毎月通っているという。「武市さんの作業量が本当に信じられなくらい多いのです。普通のガーデナーなら、とても1人でできる作業量ではありません。こんなことができるのは世界的に見ても武市さんくらいしかいないのではないでしょうか」と教えてくれた。
● 貧しさが生んだ「花との出会い」
武市さんは小学校5年生から行商に出た。家は貧しい開拓農家で、野生のウサギの肉や皮、野菜を背負い生活のために売っていたのだ。当時は午前2時に起床して水くみなどをし、5時には野菜を売りに出てから学校へ通う毎日である。「勉強なんかする暇もなかった」という。
ある日、野菜籠に入れたレンゲツツジ3本が、野菜より高く売れたことがあった。武市さんはその時に「花って軽いのにこんなに高く売れるんだな」と驚いたという。
転機になったのは、進学するか就職するかを決めなければならなかった中学2年生のころだった。武市さんは、花を自分の一生の仕事とすると決めたのだ。自宅の裏山の斜面に小さな段々の花畑を造り、自分だけが育てるのではなく「太陽が育て殖やしてくれる庭」との思いを込めて「陽殖園」と名付けたという。
「俺だけが花園を作っていたんじゃ面白くないだろ? ただ花の苗を買って、それを植えているだけじゃあね。自然が勝手に育ててくれた方が楽しいじゃない」
ただ、この8ヘクタールの花園はとても自然にできた代物ではない。武市さんは花の仕入れも生育も全て独学でやってきた。幾度とない失敗を重ねて今の形があるのだ。中学卒業後、本格的に切り花の卸や鉢植えの行商を始めた当時も、温室で育てた主力のサボテンが寒波で壊滅したことがある。その時に「一生涯かけてこの土地で育つ花を育てよう」と誓ったという。
農薬は50年前から使っていない。当時、農薬は「神の兵器」とも呼ばれており、使わないことを笑われた。それでも使わなかったのは、「殺虫剤や除草剤を使えば、昆虫や野鳥にも影響が出る。空気のおいしさも壊れてしまう。だから人間にとっても危険だと、理屈ではなく本能で嗅ぎ取っていた」からだ。除草剤をまくガーデナーが多い中、武市さんはひたすら草刈りをして、来園者が通る道を整えている。次から次へと生い茂る笹の葉もハサミで地表ぎりぎりまで刈り、それを3年ほど繰り返す。そうすると養分が行き渡らなくなった根は枯れ、そのまま肥料になるのだ。「今考えればゾッとするほど働いた」という。
「『この場所でやれることは何か』を模索してきたんだ。この場所を根城(ねじろ)にして一生をかけて何をやるか、とね。夢は自分で作るものだよ。現実にできる夢を見ないとね」
● 「人に褒められよう」は間違い 武市さんが語る「働く意味」
陽殖園ではかつて花の苗の通信販売などもしていたが、武市さんが62歳だった2003年から目的を観光に絞った。それまでは「長い下積み生活だった」と語る。開園期間中、武市さんは1日も休まない。「お客さんさえ来ればやるよ」と笑う。77歳になっても、つるはしとスコップ、手押し車を使い、広大な土地を管理している。ツアーで回った道を歩いていると、「かつてここは山だったんだよ。ほとんど手作業で作ったんだ」と教えてくれた。武市さんは60年以上、そんな地道な作業を来る日も来る日も続けているのだ。
陽殖園はこの10年ほどでメディアにも取り上げられるようになり、ようやく日の目を見ることになった。だが、「それまでの50年間は見向きもされなかった」と武市さんは笑う。誰にも評価されず、それでも一生をかけて仕事を完遂する――。こんな生き方を続けてきた武市さんに「働くこととはどういうことなのか」と尋ねると、こう教えてくれた。
「ちょこちょこやって、すぐ人に褒められようって発想をする人が多いかもしれないね。でも何十年とやって形になって初めて、それを見た人は『凄いなあ』と思う。仕事は他人が見て価値を決めるものだから、第三者から良いなあと思われるようにならないとダメだなあ。それまで自分を見失わないようにできるかどうかも大事だ」
● 働いた以上に欲しがる人ばかりだと「ギスギスした世の中」になる
「今は、自分の働いた以上に欲しがる人が多いかもしれないね。例えば1しか働いていないのに10もうけたということは、自分が働いた以外の、他のものをかき集めているということ。そういうことが増えてくればギスギスした世の中になるだろうね。自分がやっていることによって、周りが潤うような世の中にしていかなきゃ楽しくないだろう」
陽殖園に多くの観光客が来園するようになっても、武市さんのもうけは微々たるものである。なぜなら来園客から武市さんがもらうのは入園料の1000円、ガイドをする日曜日でもたった2000円だけなのだ。しかし武市さんは「それで町にお金が入るからいいんだ」とほほ笑む。陽殖園の近くにある「童話村たきのうえホテル渓谷」の宿泊料は1人1万円前後だ。東京の羽田空港からオホーツク紋別空港までの航空券代は片道5万円前後と高い。そのほかにお土産も買うだろう。武市さんにしてみれば「回りまわって地域に還元できる」というわけだ。
武市さんは「俺は1000円しかもらえないけど、これも幸せかな。それだけ周りに奉仕していることになるからね。自分だけ丸抱えをしているのは良くないよ。回りまわって自分の喜びになる」と穏やかな表情で語ってくれた。
観光は生活に不可欠なものではない。ある程度暮らしに余裕のある人が「心の食糧」を求めて来るものだと武市さんは言う。「うちに来る人も何かモノを持って帰るわけではないよね。でももう1回あそこに行きたい、と思って来ている。心の栄養が欲しくて来るんだよ」(武市さん)。
滝上町役場 商工観光課の晩久(ばん ひさし)商工観光係長は、武市さんが町の観光に貢献する意義を語る。
「陽殖園が知る人ぞ知る庭としてすっかり全国区になり、各地から多くの花好きの方々にお越しいただいております。陽殖園は今となっては、滝上町の観光振興になくてはならない存在となりました。武市さんの庭造りはまだまだ続いていきますので、これからも協力し合い多くのお客様をお迎えしたいと考えています」
● 「1回でも補助金をもらったらダメだ」
海外からの観光客が過去最高を記録し続けている。地方を訪れる訪日外国人も多く、観光の文脈では「地方創生」という言葉が定着してきた。一方で「地方創生」が自治体や企業にとっても「補助金獲得のマジックワードになっている」とさまざまなところで指摘されてもいる。武市さんも長年にわたってこの庭園を造ってきたのだから、補助金を原資にすることもできたはずだ。
「俺はね、助成金は一度ももらわなかった。だからこそいいたいことがいえるし、やりたいことができるんだよ。助成金をもらうと、誰かにお金を出してもらうわけだから、自分のアイデアをつぶされることも出てくる。でも、何かを作る人にとっては、アイデアというのは実に大事なものである場合が多い。ということは、お金をもらうこと以上に損をすることにもなりかねないよね」
武市さんいわく、助成金は「必要なことの何分の1かしか出ない」。だから1度もらったらその後2度3度と必要になる。そうなると、大事なアイデアに差し障りが出てくるのだ。
「役所の人はカネと口は出すけれども、その道のプロではない。だから本当に何かを成し遂げたいと考えれば、なんぼ苦しくてももらわないんだ。助成金をもらっている人はお金を出した人の言いなりになっている。プロとして生きるために一番大事なアイデアを削がれている。目先のアメ玉に飛びつくのが良いことじゃないんだよ」
● 痛感した「広告の無意味さ」
武市さんと話していて興味深かったのが、陽殖園の中吊り広告を出したときのエピソードだ。広告を出したのは1965年ころの1回だけだという。
「友達から『広告を出せ』といわれることが多くて、汽車に吊り広告を出したんだ。広告を出したら、さぞかしお客さんが来てくれるだろうと思った。でも汽車に乗ってみて気付いたんだよ。俺は広告を出した側だから一生懸命その広告をうれしい気持ちで見ているけど、周りを見たら誰も見ていないんだよね(笑)もちろんその広告を見て来園した客も、誰もいなかった。広告なんて1円にもならん、と最初に気づいたよ」
「これは俺が貧乏だったから良かったことだよね。貧乏だったがゆえに、いかに大事にお金を生かせるかを考え続けていたから、気付けたんだよ。生きていくのに必死だったからね。幸い広告には食い物にされなかった。こう考えると、お金があること、裕福であることが必ずしも幸せにつながるとは限らないんじゃないかなあ。もし俺が金持ちだったら、何が大切なのかに気付けなかったかもしれない。むしろお金があることが、不幸の素になるかもしれないね」
● 雑草だって花に見えてくる
武市さんは「裕福であることが必ずしも幸せに結び付かない」と思っている。では、武市さんはどんな時に幸福を見いだしているのだろうか。尋ねてみると、「一生懸命面倒を見てきた花が咲いたとき。『余は満足じゃ』という気持ちになる(笑)」という。花が咲く。その一瞬のために、77歳を迎えた今、雨の日も風の日も重労働を厭わないのだ。花が咲かず心が折れた日も数多い。
「当たり前だよ。100やって、形になることや他人に認められるのは1か2なんじゃないかな。でも1つのことが認められれば、いつか残りの部分も評価されるようになるんだ。突破口はその人によるけどね。自分の感性で『これだ』と思ったことをやらなきゃ。人以上に自分が大きくなろうと思ったら、ひらめきがとても大事だよ。どう実現するかはそのあとだけどね」
武市さんは自ら花の交配も手掛けていて、「皆から見捨てられた草花を生かして交配してやる」のだという。
「例えばこのヒメジョオンを作るのに40年かかったよ。一番青い花で良さそうなものを集めて交配させるんだ。1年で0.1ミリしか変わらなくても40年経てば4ミリの違いになる。4ミリ違えば違いが分かるでしょ? 分度器と同じだよ。最初の角度の違いは少しだけど、後になってかなりの広がりになる。だから『根本をどう見極めるか』が大事なんだ」
「何十年もかけて世話をすれば、どんな花にも“色気”が出てくる。花としての立場を得るんだよ。それを作ってやるのが俺の仕事だから」
どんな花でも手をかけて育ててあげれば色気が出てくる――。それは人間も同じですね、と武市さんに聞いた。
「そうだね。手をかけてあげることと、その人の努力も大事。2つが揃えばその道のトップにはなれなくても、そこそこの花にはなれるんじゃないかなあ」
● 「今まで生きてきた中で今が一番」 生涯現役貫く
武市さんは、「今まで生きてきた中で今が一番」だと言う。「俺の人生でね。人と比べて、ではないよ。始めた当時はお金も入ってこないし身体も壊しかけた。山だった場所に道を作るんだから大変だよ。果てしないことに思えた。でも続けてきたからこそ、今になってその積み重ねが生きてくる。だから今が幸せになるんだ。これからも自分の命が続く限りこの花園を作り続けるよ。でも俺が死んだら終わりだ。生涯現役を目指すには『自分で』やらないとダメなんだよ」
武市さんは77歳、独身だ。陽殖園も「俺一代のもの」と言い切る。武市さんが一から作り上げた広大な「へんてこ植物園」も、彼が亡くなれば管理する人はいなくなるのだ。
武市さんが生涯をかけて守りたいものは何なのだろうか。東京から遠く離れた北海道の地で、仕事とは何か、生きることとは何なのかを問いかけられた気がした。武市さんは来年の開園を目指して、今日も「庭」をいじり続けている。
Town News :卒サラリーマン/生涯現役
2018年10月19日 お仕事日 本 生 涯 現 役 推 進 協 議 会 &
NPO法人 ラ イ フ ・ ベ ン チ ャ ー ・ ク ラ ブ 活 動 で
ご 支 援 く だ さ る 会 員 皆 様
タウンニュース緑区版掲載号:2018年10月18日号
ご参考URL=https://www.townnews.co.jp/0102/2018/10/18/453394.html
&https://www.townnews.co.jp/0102/2018/10/18/453286.html
鴨居在住 狩 野 陽 二 さ ん
定 年 後 の 居 場 所 作 り 綴 る
2 年 か け 著 書 が 完 成
狩野陽二さん(鴨居在住・85歳)が、会社を定年後の20余年で「地域活動」に重点を置いて、人生を楽しんでいる体験談などを約2年間かけてまとめた著書「サラリーマン卒業生の『生涯現役』〜「地域」での居場所づくり〜」がこのほど完成した=中面に関連記事。
完成した本のテーマは、約40年間のサラリーマン生活を終え「定年後の居場所(生きがい)づくり」。自身が定年後に取得した「健康生きがいづくりアドバイザー」としての視点で体験談などを交えながら綴られている。
「定年後はのんびり自分の時間が欲しい」と思っていたという狩野さんだが、3カ月ほどで余暇時間を持て余してしまい、各種講演会に参加して時間を消化したエピソードも紹介されている。当時の事を「区役所は戸籍書類などを取りに行く場所で、市民講座などを開催しているとは知らなかった」と振り返った。
-------------------------------------------------------------------------------------------------
定年後の地域活動
狩野陽二さん著 経験談を書き綴った一冊
区内鴨居在住の狩野陽二さんの著書『サラリーマン卒業生の「生涯現役」〜「地域」での居場所づくり〜』が11月1日(木)、文芸社から販売される。税別600円。
数十年勤め上げた会社を定年した後、いわゆる地域デビューを果たし、どのようにして地域での居場所を作っていくかという問題を、著者自身が約20年かけて行ってきた活動の事例などと合わせて紹介された一冊だ。
【 10人に著書プレゼント 】 同書をタウンニュース読者10人にプレゼント。希望者は、はがきに〒、住所、氏名を明記の上、〒225―0014 横浜市青葉区荏田西2の1の3の3階 (株)タウンニュース社横浜北支社「狩野陽二 読者プレゼント係」まで応募を。11月30日(金)到着分まで有効。応募多数の場合は抽選とする。
NPO法人 ラ イ フ ・ ベ ン チ ャ ー ・ ク ラ ブ 活 動 で
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タウンニュース緑区版掲載号:2018年10月18日号
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&https://www.townnews.co.jp/0102/2018/10/18/453286.html
鴨居在住 狩 野 陽 二 さ ん
定 年 後 の 居 場 所 作 り 綴 る
2 年 か け 著 書 が 完 成
狩野陽二さん(鴨居在住・85歳)が、会社を定年後の20余年で「地域活動」に重点を置いて、人生を楽しんでいる体験談などを約2年間かけてまとめた著書「サラリーマン卒業生の『生涯現役』〜「地域」での居場所づくり〜」がこのほど完成した=中面に関連記事。
完成した本のテーマは、約40年間のサラリーマン生活を終え「定年後の居場所(生きがい)づくり」。自身が定年後に取得した「健康生きがいづくりアドバイザー」としての視点で体験談などを交えながら綴られている。
「定年後はのんびり自分の時間が欲しい」と思っていたという狩野さんだが、3カ月ほどで余暇時間を持て余してしまい、各種講演会に参加して時間を消化したエピソードも紹介されている。当時の事を「区役所は戸籍書類などを取りに行く場所で、市民講座などを開催しているとは知らなかった」と振り返った。
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定年後の地域活動
狩野陽二さん著 経験談を書き綴った一冊
区内鴨居在住の狩野陽二さんの著書『サラリーマン卒業生の「生涯現役」〜「地域」での居場所づくり〜』が11月1日(木)、文芸社から販売される。税別600円。
数十年勤め上げた会社を定年した後、いわゆる地域デビューを果たし、どのようにして地域での居場所を作っていくかという問題を、著者自身が約20年かけて行ってきた活動の事例などと合わせて紹介された一冊だ。
【 10人に著書プレゼント 】 同書をタウンニュース読者10人にプレゼント。希望者は、はがきに〒、住所、氏名を明記の上、〒225―0014 横浜市青葉区荏田西2の1の3の3階 (株)タウンニュース社横浜北支社「狩野陽二 読者プレゼント係」まで応募を。11月30日(金)到着分まで有効。応募多数の場合は抽選とする。
朝日DIJITAL:人の成長が企業の成長
2018年10月18日 お仕事日 本 生 涯 現 役 推 進 協 議 会 &
NPO法人 ラ イ フ ・ ベ ン チ ャ ー ・ ク ラ ブ 活 動 で
ご 支 援 く だ さ る 会 員 皆 様
朝日新聞Dialog2018/10/05 中小企業
頑張ろう!中小企業 ~経営の数だけ答えがある~
ご参考URL=http://www.asahi.com/dialog/articles/11852404
人の成長が企業の成長
スタッフが辞めないサロン「株式会社アイエフラッシュ」の秘密
[PR]エヌエヌ生命保険株式会社
埼玉県でまつ毛エクステサロンやスクールを展開する株式会社アイエフラッシュは、普通の専業主婦が、子どもがいても働ける会社をつくりたいという思いで設立し、今では20店舗を構えるまでに成長しています。中小企業の経営者から、事業にかける思いや、困難を乗り越えたエピソードなどを寄せてもらうコンテスト「『経営の数だけ答えがある』ストーリー審査会」(エヌエヌ生命保険株式会社主催)でグランプリに輝いた同社を、特別審査員を務めた元フジテレビアナウンサーの木佐彩子さんが訪ね、代表取締役の南まゆ子さんに、ストーリーに込めた思いを聞きました。
「働く場所がないなら、自分でつくればいい」 20代で起業
木佐 グランプリ受賞おめでとうございます。審査会では、南さんが応募されたストーリーを読んだ審査員全員が「純粋に応援したくなる」と口を揃えていました。私も同じ女性として、専業主婦からスタートした南さんがどのように会社を大きくしていったのか、今日はお話をたくさん伺いたいです。
南 ありがとうございます。私はもともと専業主婦になりたかったわけではなく、大学時代はツアーコンダクターを目指していました。英語の勉強はもちろん、大学在学中に専門学校にも通って資格も取得し、前向きに頑張っていたのですが、2001年にアメリカ同時多発テロが起きてしまい、旅行関係への就職が難しくなってしまったんです。
木佐 その年は“超”がつくほどの就職氷河期で、旅行関係だけでなく、企業への就職そのものが難しかったと言われていますよね。
南 本当にその通りで、求人がほとんどない年でした。探せば何かの職はあったと思うのですが、夢だったツアーコンダクターの道が突然閉ざされ、それまで頑張っていた分、糸がプツンと切れたような状態になってしまって……。他にやりたいことも見つからないまま飲食店でアルバイトをし、そのまま結婚、出産して専業主婦になったんです。
木佐 子育てって本当に大変なのに、よく、また働こうという気持ちが生まれましたね。
南 結局、働くことが好きなんだと思います。主婦業をしながら、もう一回働けないものか、ずっと考えていましたから。(笑)ただ残念なことに、当時は今よりも、子どもがいる女性を雇用してくれる会社が少なかったんです。でも保育園では必ず、先に働き先を見つけるように言われてしまう。そうこうするうちに、「もう自分でやったほうが早いかな」と思い始めて、28歳のときに起業したんです。
木佐 その発想がかっこいい!(笑)
南 ほぼ一人で子育てしていたようなものなので、ガッツだけはありましたし、起業してしまうほど「働きたい!」という意欲が強かったんだと思います。(笑)
病気をきっかけに、長く働き続けられる環境づくりをスタート
木佐 起業後、お店が軌道に乗り始めたと実感したのはいつぐらいですか。
南 売上は、起業直後から安定していました。1年目は年商5000万円くらいで、2年目は1億円、3年目は3億円と、ほぼ倍々で増えていきました。
木佐 すごい! では、あまり苦労しなかったんじゃないですか?(笑)
南 世間的にはそう思われているみたいですが、やっぱりいろいろありましたよ。(笑)というのも、最初は借り入れをせず、運転資金は学生時代からコツコツ貯め続けていた貯金のみ。資金繰りにはかなり頭を悩ませました。30歳の頃、過労で倒れてしまったこともありました。幼稚園児だった娘を母に預けて、1カ月間の入院生活。それまで休みなく働いてきたので、「あれ!?」って感じで、しばらく心がパニック状態でしたね。
木佐 創業3年目で、ちょっとホッとしたときですよね。でも、その入院期間があったからこそ、自分の経営を振り返ることができた部分はありませんか?
南 それはありますね。会社員の経験もなく会社を経営してしまったので、何が正しいのかがよく分からないまま3年間突っ走り、目先の利益しか見えてなかったと思います。でも、この状態を続けていると、いつかスタッフや、何より大切なお客様に大きな迷惑をかけてしまいかねない。そこで、施術を行わない管理者を店舗においたり、スタッフ全員が長く、快適に働き続けられる環境づくりに力を入れたりするようになりました。
木佐 会社が大きくなっていくなかで、勢いだけでは越えられない壁が存在するということですね。
南 スタッフが30名くらいまでは意外と何とかなるんです。それくらいの人数だと、私が「こうしたい!」と声を上げるとみんな付いてきてくれるので。でも30人を超えたくらいから組織として作り直す必要が出てくる。
木佐 30人くらいの規模でいいや、とは思わなかったんですか?
南 仕事が楽しくって、上を目指すのがやめられませんでしたし、会社を任せられる人と出会えたというのも大きかったですね。起業当初はホームサロンとして開業したのですが、ある介護施設の方から、その施設の一角にネイルサロンを出しませんか、という案内をいただき、そこに出店したことがきっかけで、系列の施設に数店続けて出店することができました。さらにその方が、私の危なっかしい姿を見てか、手伝わせてほしいと名乗り出てくれて、入社してくれたんです。こうした縁やタイミングといったものも、ここまで来るには影響していると思います。
美容業界の働き方改革が、業界全体の地位向上につながる
木佐 南さんの会社のすごいところは正社員の割合! なんとスタッフの9割が正社員なんですよね。
南 基本的にアルバイトやパートは雇っていません。研修生のときはパートタイマ―ですが、店舗に出る段階で正社員になってもらいます。だから、お客様の施術に入らせていただくスタッフは100%正社員。そのほうがお客様に安心していただけると考えています。
木佐 美容室をはじめとする美容業界って、離職率が高くて、人材確保が大変だと聞いたことがあります。
南 まつ毛エクステサロンではそこまでひどい話は聞きませんが、美容室のなかにはサービス残業が多かったり、社会保険に加入できなかったり、労働環境があまりよくない店もあると聞きます。そういう意味では、私は美容業界を変えていきたいと思っているんです。各サロン、美容室がきちんとした待遇と労働環境を整えると、そこで働く人たちの意識って、必ず高いほうへと変わっていく。そうすると才能やアイデア、労働意欲にあふれた人がたくさん美容業界に入ってくれて、やがては業界全体の地位向上につながっていくと信じています。
木佐 ということは、アイエフラッシュさんでは働き方改革が進んでいるということですか。
南 有給取得率100%! みんなきれいに使い切ります。もちろん産休、育休制度も整っていて、現在10人以上が産休取得中です。ここまでしている会社はあまりないので、出産を機に辞めるスタッフはいても、ほかの会社に移るために辞めるスタッフはあまりいません。
木佐 でも、子どもがいると「熱を出したから迎えにきてください」って保育園から電話があったりするじゃないですか。そういうときはどうしているんですか?
南 そういう場合は、途中から別のスタッフが担当します。スタッフが変わっても仕上がりに差がでないよう、技術は研修でしっかり指導するので問題ありません。
木佐 協力し合っている感じがすごくいいですね。日本の企業は女性の取締役の割合が低いと言われていますが、女性って肩書はどうでもよかったりしません? みんなと協力して、ほどよく仕事するほうがいいっていう人もけっこう多い気がします。
南 そう! 理想の働き方って、驚くほど人それぞれなんです。子どもと一緒にいたいから週休3日がいいとか、平日はフルタイムでガッツリ働いて土日は趣味を楽しみたいとか、いろんな人がいます。個々人の考え方はバラバラだけれど、みんなが力を合わせることで、お客様に喜んでいただけるサロンを維持していければいいですね。
木佐 ダイバーシティーってそういうことですよね。南さんの一人ひとりを尊重しようという気持ち、社員の皆様に伝わっていると思います。
お客様が安心して通えるサロンであるために、研修期間は半年
木佐 まつ毛エクステサロンって本当にいっぱいありますが、南さんのお店ならではの強みはどこにあるとお考えですか?
南 自慢したいくらいいっぱいあるのですが(笑)、まず眼科と医療提携しているというのが一つ。あとスタッフの技術を統一しているので、全員が同じ付け方をするという点。誰にあたっても上手だという安心感は、通い続けるお客様にとって重要だと思います。
木佐 全員の技術を高いレベルで統一するのってすごく大変だと思うのですが、どのように実現しているんですか?
南 うちは他のお店と比べると研修に長い時間をかけています。1週間研修して、すぐに接客させるお店もあるなか、うちは研修期間が半年。これはかなり長いほうです。多くの店がなぜ研修を短くするかというと、みんなすぐに辞めちゃうからなんです。早く辞められてしまうと、研修分の元が取れません。でも、うちの場合はできるだけ人に投資をしようという方針。半年かけて研修をしても、5年間頑張ってもらえれば、お店としてはプラスになります。だから面接の段階で「1年くらいで辞めるなら、他のお店のほうがいいよ」とはっきり言います。
木佐 研修は南さんが行うんですよね。ノウハウはどのように培ったんですか?
南 最初は東京のまつ毛エクステサロンのスクールに通いました。必要なエッセンスは取り入れて、でも「こうしたほうがいいな」という部分は改善しながらオリジナルを作り上げていったんです。ただそのスクール、受講料が1日10万円もするのに材料費は含まれていませんでした。それが個人的に嫌だったので、私が埼玉で、29800円という低料金で、50回分の材料もつけて、しかもマンツーマンのスクールを開いたところ、お客様がいっぱい来てくださいました。
木佐 なるほど。スクール事業はそこからスタートしたんですね。
南 なかには特に仕事にしたいわけではなく、趣味としてまつ毛エクステを習ってみたいお客様もいるので、そういう方に向けて3時間コースをつくってみたり、ネイルと耳つぼを勉強したいという声が多かったので講座内容を増やしたり。お客様の要望に合わせて増やしていったら、いつの間にかすごく幅広くなっていました。アイデアが思い浮かぶと、実行に移さなきゃ気が済まない。(笑)
木佐 働き者!(笑) でも、南さんには家事や育児など、母としての仕事もありますよね。
南 夕食もちゃんとつくっていますよ! シングルマザーなので、夜は娘と2人でゆっくり食事をします。だから基本的に残業はしません。資料を作ったり、メールを返信したり、家でできることは極力、家で行います。
木佐 そんなお忙しいなか、今回のストーリーを書いて応募してくださったんですね。
南 私としても発見の多い、よい経験になりました。文字数があまり多くなかったので、書いたものを削っていくことで、自分にとって本当に大切なものが浮かび上がってきました。私の場合はそれが「人材育成」。ただ、じゃあ私が特別なことをしたかというとそうではなく、有給や残業などの制度を国のルールに従って整えただけ。人を大切に、丁寧に育てるって、本当は当たり前のことですよね。
木佐 そうそう、“働き方改革”なんて言っちゃうと、大げさで難しいことのように聞こえるけれど、本当は人が人を雇う上で当たり前のことをすればいいんですよね。その当たり前のことができれば、従業員も長く働き続けてくれるし、結果的に、会社を大きくできる。
南 私も一経営者ですから、いつまでいてくれるか分からない従業員に、研修でお金をかけるのが嫌という気持ちはよく分かるんです。でも、半信半疑で人材育成にお金をかけてみたら、パズルのピースがはまっていくように、会社が健全に回り始めました。このことに、もっと多くの経営者が気づいてくれるとうれしいです。
木佐 南さんのような人材育成の取り組みが中小企業から広がっていけば、社会全体がもっと活性化し、女性の活躍の場も増えそうですね。本日はありがとうございました。
NPO法人 ラ イ フ ・ ベ ン チ ャ ー ・ ク ラ ブ 活 動 で
ご 支 援 く だ さ る 会 員 皆 様
朝日新聞Dialog2018/10/05 中小企業
頑張ろう!中小企業 ~経営の数だけ答えがある~
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埼玉県でまつ毛エクステサロンやスクールを展開する株式会社アイエフラッシュは、普通の専業主婦が、子どもがいても働ける会社をつくりたいという思いで設立し、今では20店舗を構えるまでに成長しています。中小企業の経営者から、事業にかける思いや、困難を乗り越えたエピソードなどを寄せてもらうコンテスト「『経営の数だけ答えがある』ストーリー審査会」(エヌエヌ生命保険株式会社主催)でグランプリに輝いた同社を、特別審査員を務めた元フジテレビアナウンサーの木佐彩子さんが訪ね、代表取締役の南まゆ子さんに、ストーリーに込めた思いを聞きました。
「働く場所がないなら、自分でつくればいい」 20代で起業
木佐 グランプリ受賞おめでとうございます。審査会では、南さんが応募されたストーリーを読んだ審査員全員が「純粋に応援したくなる」と口を揃えていました。私も同じ女性として、専業主婦からスタートした南さんがどのように会社を大きくしていったのか、今日はお話をたくさん伺いたいです。
南 ありがとうございます。私はもともと専業主婦になりたかったわけではなく、大学時代はツアーコンダクターを目指していました。英語の勉強はもちろん、大学在学中に専門学校にも通って資格も取得し、前向きに頑張っていたのですが、2001年にアメリカ同時多発テロが起きてしまい、旅行関係への就職が難しくなってしまったんです。
木佐 その年は“超”がつくほどの就職氷河期で、旅行関係だけでなく、企業への就職そのものが難しかったと言われていますよね。
南 本当にその通りで、求人がほとんどない年でした。探せば何かの職はあったと思うのですが、夢だったツアーコンダクターの道が突然閉ざされ、それまで頑張っていた分、糸がプツンと切れたような状態になってしまって……。他にやりたいことも見つからないまま飲食店でアルバイトをし、そのまま結婚、出産して専業主婦になったんです。
木佐 子育てって本当に大変なのに、よく、また働こうという気持ちが生まれましたね。
南 結局、働くことが好きなんだと思います。主婦業をしながら、もう一回働けないものか、ずっと考えていましたから。(笑)ただ残念なことに、当時は今よりも、子どもがいる女性を雇用してくれる会社が少なかったんです。でも保育園では必ず、先に働き先を見つけるように言われてしまう。そうこうするうちに、「もう自分でやったほうが早いかな」と思い始めて、28歳のときに起業したんです。
木佐 その発想がかっこいい!(笑)
南 ほぼ一人で子育てしていたようなものなので、ガッツだけはありましたし、起業してしまうほど「働きたい!」という意欲が強かったんだと思います。(笑)
病気をきっかけに、長く働き続けられる環境づくりをスタート
木佐 起業後、お店が軌道に乗り始めたと実感したのはいつぐらいですか。
南 売上は、起業直後から安定していました。1年目は年商5000万円くらいで、2年目は1億円、3年目は3億円と、ほぼ倍々で増えていきました。
木佐 すごい! では、あまり苦労しなかったんじゃないですか?(笑)
南 世間的にはそう思われているみたいですが、やっぱりいろいろありましたよ。(笑)というのも、最初は借り入れをせず、運転資金は学生時代からコツコツ貯め続けていた貯金のみ。資金繰りにはかなり頭を悩ませました。30歳の頃、過労で倒れてしまったこともありました。幼稚園児だった娘を母に預けて、1カ月間の入院生活。それまで休みなく働いてきたので、「あれ!?」って感じで、しばらく心がパニック状態でしたね。
木佐 創業3年目で、ちょっとホッとしたときですよね。でも、その入院期間があったからこそ、自分の経営を振り返ることができた部分はありませんか?
南 それはありますね。会社員の経験もなく会社を経営してしまったので、何が正しいのかがよく分からないまま3年間突っ走り、目先の利益しか見えてなかったと思います。でも、この状態を続けていると、いつかスタッフや、何より大切なお客様に大きな迷惑をかけてしまいかねない。そこで、施術を行わない管理者を店舗においたり、スタッフ全員が長く、快適に働き続けられる環境づくりに力を入れたりするようになりました。
木佐 会社が大きくなっていくなかで、勢いだけでは越えられない壁が存在するということですね。
南 スタッフが30名くらいまでは意外と何とかなるんです。それくらいの人数だと、私が「こうしたい!」と声を上げるとみんな付いてきてくれるので。でも30人を超えたくらいから組織として作り直す必要が出てくる。
木佐 30人くらいの規模でいいや、とは思わなかったんですか?
南 仕事が楽しくって、上を目指すのがやめられませんでしたし、会社を任せられる人と出会えたというのも大きかったですね。起業当初はホームサロンとして開業したのですが、ある介護施設の方から、その施設の一角にネイルサロンを出しませんか、という案内をいただき、そこに出店したことがきっかけで、系列の施設に数店続けて出店することができました。さらにその方が、私の危なっかしい姿を見てか、手伝わせてほしいと名乗り出てくれて、入社してくれたんです。こうした縁やタイミングといったものも、ここまで来るには影響していると思います。
美容業界の働き方改革が、業界全体の地位向上につながる
木佐 南さんの会社のすごいところは正社員の割合! なんとスタッフの9割が正社員なんですよね。
南 基本的にアルバイトやパートは雇っていません。研修生のときはパートタイマ―ですが、店舗に出る段階で正社員になってもらいます。だから、お客様の施術に入らせていただくスタッフは100%正社員。そのほうがお客様に安心していただけると考えています。
木佐 美容室をはじめとする美容業界って、離職率が高くて、人材確保が大変だと聞いたことがあります。
南 まつ毛エクステサロンではそこまでひどい話は聞きませんが、美容室のなかにはサービス残業が多かったり、社会保険に加入できなかったり、労働環境があまりよくない店もあると聞きます。そういう意味では、私は美容業界を変えていきたいと思っているんです。各サロン、美容室がきちんとした待遇と労働環境を整えると、そこで働く人たちの意識って、必ず高いほうへと変わっていく。そうすると才能やアイデア、労働意欲にあふれた人がたくさん美容業界に入ってくれて、やがては業界全体の地位向上につながっていくと信じています。
木佐 ということは、アイエフラッシュさんでは働き方改革が進んでいるということですか。
南 有給取得率100%! みんなきれいに使い切ります。もちろん産休、育休制度も整っていて、現在10人以上が産休取得中です。ここまでしている会社はあまりないので、出産を機に辞めるスタッフはいても、ほかの会社に移るために辞めるスタッフはあまりいません。
木佐 でも、子どもがいると「熱を出したから迎えにきてください」って保育園から電話があったりするじゃないですか。そういうときはどうしているんですか?
南 そういう場合は、途中から別のスタッフが担当します。スタッフが変わっても仕上がりに差がでないよう、技術は研修でしっかり指導するので問題ありません。
木佐 協力し合っている感じがすごくいいですね。日本の企業は女性の取締役の割合が低いと言われていますが、女性って肩書はどうでもよかったりしません? みんなと協力して、ほどよく仕事するほうがいいっていう人もけっこう多い気がします。
南 そう! 理想の働き方って、驚くほど人それぞれなんです。子どもと一緒にいたいから週休3日がいいとか、平日はフルタイムでガッツリ働いて土日は趣味を楽しみたいとか、いろんな人がいます。個々人の考え方はバラバラだけれど、みんなが力を合わせることで、お客様に喜んでいただけるサロンを維持していければいいですね。
木佐 ダイバーシティーってそういうことですよね。南さんの一人ひとりを尊重しようという気持ち、社員の皆様に伝わっていると思います。
お客様が安心して通えるサロンであるために、研修期間は半年
木佐 まつ毛エクステサロンって本当にいっぱいありますが、南さんのお店ならではの強みはどこにあるとお考えですか?
南 自慢したいくらいいっぱいあるのですが(笑)、まず眼科と医療提携しているというのが一つ。あとスタッフの技術を統一しているので、全員が同じ付け方をするという点。誰にあたっても上手だという安心感は、通い続けるお客様にとって重要だと思います。
木佐 全員の技術を高いレベルで統一するのってすごく大変だと思うのですが、どのように実現しているんですか?
南 うちは他のお店と比べると研修に長い時間をかけています。1週間研修して、すぐに接客させるお店もあるなか、うちは研修期間が半年。これはかなり長いほうです。多くの店がなぜ研修を短くするかというと、みんなすぐに辞めちゃうからなんです。早く辞められてしまうと、研修分の元が取れません。でも、うちの場合はできるだけ人に投資をしようという方針。半年かけて研修をしても、5年間頑張ってもらえれば、お店としてはプラスになります。だから面接の段階で「1年くらいで辞めるなら、他のお店のほうがいいよ」とはっきり言います。
木佐 研修は南さんが行うんですよね。ノウハウはどのように培ったんですか?
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木佐 なるほど。スクール事業はそこからスタートしたんですね。
南 なかには特に仕事にしたいわけではなく、趣味としてまつ毛エクステを習ってみたいお客様もいるので、そういう方に向けて3時間コースをつくってみたり、ネイルと耳つぼを勉強したいという声が多かったので講座内容を増やしたり。お客様の要望に合わせて増やしていったら、いつの間にかすごく幅広くなっていました。アイデアが思い浮かぶと、実行に移さなきゃ気が済まない。(笑)
木佐 働き者!(笑) でも、南さんには家事や育児など、母としての仕事もありますよね。
南 夕食もちゃんとつくっていますよ! シングルマザーなので、夜は娘と2人でゆっくり食事をします。だから基本的に残業はしません。資料を作ったり、メールを返信したり、家でできることは極力、家で行います。
木佐 そんなお忙しいなか、今回のストーリーを書いて応募してくださったんですね。
南 私としても発見の多い、よい経験になりました。文字数があまり多くなかったので、書いたものを削っていくことで、自分にとって本当に大切なものが浮かび上がってきました。私の場合はそれが「人材育成」。ただ、じゃあ私が特別なことをしたかというとそうではなく、有給や残業などの制度を国のルールに従って整えただけ。人を大切に、丁寧に育てるって、本当は当たり前のことですよね。
木佐 そうそう、“働き方改革”なんて言っちゃうと、大げさで難しいことのように聞こえるけれど、本当は人が人を雇う上で当たり前のことをすればいいんですよね。その当たり前のことができれば、従業員も長く働き続けてくれるし、結果的に、会社を大きくできる。
南 私も一経営者ですから、いつまでいてくれるか分からない従業員に、研修でお金をかけるのが嫌という気持ちはよく分かるんです。でも、半信半疑で人材育成にお金をかけてみたら、パズルのピースがはまっていくように、会社が健全に回り始めました。このことに、もっと多くの経営者が気づいてくれるとうれしいです。
木佐 南さんのような人材育成の取り組みが中小企業から広がっていけば、社会全体がもっと活性化し、女性の活躍の場も増えそうですね。本日はありがとうございました。
PR Times:東京通信大学公開講座2018
2018年10月17日 お仕事日 本 生 涯 現 役 推 進 協 議 会 &
NPO法人 ラ イ フ ・ ベ ン チ ャ ー ・ ク ラ ブ 活 動 で
ご 支 援 く だ さ る 会 員 皆 様
学校法人 日本教育財団 2018年10月17日 11時58分
ご参考URL=https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000154.000011137.html
【東京通信大学】「 公 開 講 座 2 0 1 8 」開催!
あの有名教授の講義をコクーンタワーで体験!
11/10(土)、11/17(土)、12/8(土) |定員各講座200名|参加無料
今年4月開学した「東京通信大学」は、このたび、「情報」「福祉」分野の教育を広く一般の方々にも知っていただく場として、新宿駅前キャンパス(総合校舎コクーンタワー)で、本学の指導陣による「 公 開 講 座 2 0 1 8 」を開催いたします。
テレビ、雑誌、YouTubeなど多くのメディアでも活躍中の有名・名物指導陣による3日間・計6つの講座。
「IoT」がもたらす生活の変化や、戦国武将に学ぶ健康術など、「人生100年時代」を楽しく、賢く生き抜くヒントが満載です!本学で活躍中のおしゃべりロボットも登場します。
当日は、質疑応答や意見交換の時間も設ける予定です。「現代社会で活躍したいすべての人へ、学びの機会を開放する」をモットーにする本学ならではの、多彩な大学教育の一端を直に体感できる機会です。ぜひ受講ください。
■ 講 座 概 要
1 1 / 1 0 (土) テーマ:情報と社会の関係を探る
【1 限目】
「IoT、ビッグデータ、AI(人工知能)で何が変わるのか」
情報マネジメント学部 学部長 教授 前川 徹
世界の産業を、私たちの暮らしを、さらに大きく変える高度ICT技術。いま話題の3つのキーワードで、本学の 学部長が変化の先を読み解きます。
【2 限目】
「ネットを活用して生涯にわたる学びをデザインする」
情報マネジメント学部 教授 加藤 泰久
社会に出てからも、人生の充実や向上のために学び続ける「生涯学習」。自分に適した方法を自ら選ぶ「ネット時代の学び方」を伝授。
1 1 / 1 7 (土) テーマ:将来の社会保障・福祉を探る
【1 限目】
「人生100年時代の社会保障」
人間福祉学部 学部長 教授 増田 雅暢
「人生100年時代」に向けて伸び続ける日本人の寿命。他方で少子高齢化が進み、人口減少社会へ。私たちの生活はどうなるのか? 社会保障は大丈夫? 生涯現役は可能? 本学の学部長が解説。
【2 限目】
「おしゃべりロボットと高齢者のコミュニケーション」
人間福祉学部 教授 高木美也子
情報マネジメント学部 助教 長沼 将一
医療・福祉の現場にも導入され、関心が高まるロボットと人との関係。人間福祉学部と情報マネジメント学部の教員、それぞれの視点での講義を展開。おしゃべりロボットも登場。
1 2 / 8 (土) テーマ:知の世界を探る
【1 限目】
「朝鮮半島で戦争が起きるか」
情報マネジメント学部 教授 重村 智計
北朝鮮の金正恩氏と米・トランプ大統領の劇的な会談から約半年。非核化・和平の進展は…第一人者の重村教授が最新事情を交え解説。
【2 限目】
「戦国武将の健康術」
人間福祉学部 准教授 植田 美津恵
徳川家康、豊臣秀吉、織田信長.… 歴史上の武将達にとって人生とは? 健康とは? 同タイトルの著書も手掛けたオーソリティが紐解きます。
■ 日程・お申込み詳細
日時:2 0 1 8 年 1 1 月 1 0 日(土)、1 1 月 1 7 日(土)、1 2 / 8 (土)
【1 限目】13:30~15:00/【2 限目】15:15~16:45
(予約可/無料/入退場自由/定員 各講座200名)
会場:東京通信大学 新宿駅前キャンパス(総合校舎コクーンタワー) 21F
(交 通 ア ク セ ス)
新宿(西口)駅前、徒歩3分。
JR・小田急・京王・地下鉄から地下街が直結。駅前から歩道橋が直結。
≪注意事項:申込される方はご一読ください≫
※当日参加も可能ですが、定員に達した場合は事前予約の方が優先となります。
▶ご予約はこちらから
https://campus.internet.ac.jp/eform/submit/id-apply-ext-entry
※複数人の申込みは、以下に記載のTELまたはメールでも申込みできます。申込みの際は受講する方全員の「氏名/カナ氏名/性別/年齢/職業/連絡先電話番号/希望講座(複数可)」をご連絡ください。
TEL. 03-3344-2222(代) 10:00~20:00 ※日曜・祝日を除く
E-mail nyugaku@internet.ac.jp
※内容・日程は変更になる場合があります。
■ 東京通信大学
今年2018年4月に開学した文部科学省認可の通信制大学。
1回約15分の講義動画をオンラインで受講、通学不要で卒業が可能。「時間・場所・費用」の制約を超え、より多くの人々に教育の門戸を広げています。「情報マネジメント学部」と「人間福祉学部」の2学部を設置。東京・大阪・名古屋の駅前にはキャンパスも構え、総合校舎であるコクーンタワーには教職員・学生との交流の場も用意。開学初年度ながら、すでに1009名の学生が学んでいます(2018年4月時点)。
東京通信大学HP:https://www.internet.ac.jp/
NPO法人 ラ イ フ ・ ベ ン チ ャ ー ・ ク ラ ブ 活 動 で
ご 支 援 く だ さ る 会 員 皆 様
学校法人 日本教育財団 2018年10月17日 11時58分
ご参考URL=https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000154.000011137.html
【東京通信大学】「 公 開 講 座 2 0 1 8 」開催!
あの有名教授の講義をコクーンタワーで体験!
11/10(土)、11/17(土)、12/8(土) |定員各講座200名|参加無料
今年4月開学した「東京通信大学」は、このたび、「情報」「福祉」分野の教育を広く一般の方々にも知っていただく場として、新宿駅前キャンパス(総合校舎コクーンタワー)で、本学の指導陣による「 公 開 講 座 2 0 1 8 」を開催いたします。
テレビ、雑誌、YouTubeなど多くのメディアでも活躍中の有名・名物指導陣による3日間・計6つの講座。
「IoT」がもたらす生活の変化や、戦国武将に学ぶ健康術など、「人生100年時代」を楽しく、賢く生き抜くヒントが満載です!本学で活躍中のおしゃべりロボットも登場します。
当日は、質疑応答や意見交換の時間も設ける予定です。「現代社会で活躍したいすべての人へ、学びの機会を開放する」をモットーにする本学ならではの、多彩な大学教育の一端を直に体感できる機会です。ぜひ受講ください。
■ 講 座 概 要
1 1 / 1 0 (土) テーマ:情報と社会の関係を探る
【1 限目】
「IoT、ビッグデータ、AI(人工知能)で何が変わるのか」
情報マネジメント学部 学部長 教授 前川 徹
世界の産業を、私たちの暮らしを、さらに大きく変える高度ICT技術。いま話題の3つのキーワードで、本学の 学部長が変化の先を読み解きます。
【2 限目】
「ネットを活用して生涯にわたる学びをデザインする」
情報マネジメント学部 教授 加藤 泰久
社会に出てからも、人生の充実や向上のために学び続ける「生涯学習」。自分に適した方法を自ら選ぶ「ネット時代の学び方」を伝授。
1 1 / 1 7 (土) テーマ:将来の社会保障・福祉を探る
【1 限目】
「人生100年時代の社会保障」
人間福祉学部 学部長 教授 増田 雅暢
「人生100年時代」に向けて伸び続ける日本人の寿命。他方で少子高齢化が進み、人口減少社会へ。私たちの生活はどうなるのか? 社会保障は大丈夫? 生涯現役は可能? 本学の学部長が解説。
【2 限目】
「おしゃべりロボットと高齢者のコミュニケーション」
人間福祉学部 教授 高木美也子
情報マネジメント学部 助教 長沼 将一
医療・福祉の現場にも導入され、関心が高まるロボットと人との関係。人間福祉学部と情報マネジメント学部の教員、それぞれの視点での講義を展開。おしゃべりロボットも登場。
1 2 / 8 (土) テーマ:知の世界を探る
【1 限目】
「朝鮮半島で戦争が起きるか」
情報マネジメント学部 教授 重村 智計
北朝鮮の金正恩氏と米・トランプ大統領の劇的な会談から約半年。非核化・和平の進展は…第一人者の重村教授が最新事情を交え解説。
【2 限目】
「戦国武将の健康術」
人間福祉学部 准教授 植田 美津恵
徳川家康、豊臣秀吉、織田信長.… 歴史上の武将達にとって人生とは? 健康とは? 同タイトルの著書も手掛けたオーソリティが紐解きます。
■ 日程・お申込み詳細
日時:2 0 1 8 年 1 1 月 1 0 日(土)、1 1 月 1 7 日(土)、1 2 / 8 (土)
【1 限目】13:30~15:00/【2 限目】15:15~16:45
(予約可/無料/入退場自由/定員 各講座200名)
会場:東京通信大学 新宿駅前キャンパス(総合校舎コクーンタワー) 21F
(交 通 ア ク セ ス)
新宿(西口)駅前、徒歩3分。
JR・小田急・京王・地下鉄から地下街が直結。駅前から歩道橋が直結。
≪注意事項:申込される方はご一読ください≫
※当日参加も可能ですが、定員に達した場合は事前予約の方が優先となります。
▶ご予約はこちらから
https://campus.internet.ac.jp/eform/submit/id-apply-ext-entry
※複数人の申込みは、以下に記載のTELまたはメールでも申込みできます。申込みの際は受講する方全員の「氏名/カナ氏名/性別/年齢/職業/連絡先電話番号/希望講座(複数可)」をご連絡ください。
TEL. 03-3344-2222(代) 10:00~20:00 ※日曜・祝日を除く
E-mail nyugaku@internet.ac.jp
※内容・日程は変更になる場合があります。
■ 東京通信大学
今年2018年4月に開学した文部科学省認可の通信制大学。
1回約15分の講義動画をオンラインで受講、通学不要で卒業が可能。「時間・場所・費用」の制約を超え、より多くの人々に教育の門戸を広げています。「情報マネジメント学部」と「人間福祉学部」の2学部を設置。東京・大阪・名古屋の駅前にはキャンパスも構え、総合校舎であるコクーンタワーには教職員・学生との交流の場も用意。開学初年度ながら、すでに1009名の学生が学んでいます(2018年4月時点)。
東京通信大学HP:https://www.internet.ac.jp/
【生涯現役脳を!】高齢者死因Top 肺炎
2018年10月16日 お仕事日 本 生 涯 現 役 推 進 協 議 会 &
NPO法人 ラ イ フ ・ ベ ン チ ャ ー ・ ク ラ ブ 活 動 で
ご 支 援 く だ さ る 会 員 皆 様
ZaKZaK by 夕刊フジ 2018.10.16
ご参考URL=https://www.zakzak.co.jp/lif/news/181016/lif1810160006-n1.html
【生涯現役脳をめざせ!】高齢者の死因
1 位 「 肺 炎 」 6 割 以 上 は 「 誤 嚥 性 」
★ゲスト宮崎泰成・東京医科歯科大学教授(統合呼吸器内科)(1)
著名人の訃報記事にしばしば登場する「誤嚥性肺炎(ごえんせいはいえん)」は、肺炎の大きな原因ながら一般にはあまり知られていない。高齢者(70歳以上)の死亡原因1位である肺炎の6~7割がこの誤嚥性肺炎だ。
朝田 誤嚥の引き金となる「むせ(咳=せき)」と誤嚥性肺炎の関係について教えてください。
宮崎 「むせ」は異物を排出しようとする「咳反射」によって起こります。咳反射がしっかりしていれば、食事中にむせたからといって肺炎になるわけではありません。ところが、年齢とともに咳反射が減り、さらに筋力が落ちて異物を掃き出す繊毛のはたらきも衰えてきます。それで異物が入りやすくなる=誤嚥が起きやすくなるのです。さらに、免疫力が低下すると異物と一緒に入ってくる黴菌(ばいきん)を殺せなくなって、発熱したり肺炎を起こしたりします。
朝田 だいたい何歳くらいからむせやすくなるのですか。
宮崎 60代くらいからでしょうか。70歳を超えていたらほとんどの人が予備軍と思われます。
朝田 どれくらいの頻度でむせるようだと注意したほうがいいのですか?
宮崎 食事のたびにむせているようなら要注意でしょう。しゃべったり笑ったりしてむせるのではなく、黙々と食べているのにむせるようなら嚥下(えんげ)機能(飲み込む力)が落ちているかもしれません。
朝田 飲み物と固形物ではどちらがむせやすいですか?
宮崎 液体の方がむせやすいです。まずは「水を飲んでむせる」から始まります。また、高齢者の肺炎の場合、誤嚥が原因かどうか本人にはよくわかっていないことも多いです。これが咳などの症状が出ない「不顕性(ふけんせい)誤嚥」で、実はこれがいちばん問題です。70代の誤嚥性肺炎の3割が、不顕性とされていて、寝ている間に苦しくなって翌朝には救急車で病院に入院した、ということもあります。寝ている間に唾液や胃液など大量の誤嚥があると、肺炎が一気に重症化することがあります。
朝田 誤嚥性肺炎の治療法はどのようなものですか。
宮崎 抗生物質で黴菌を殺すこと、肺炎が治ったら嚥下訓練を行います。
朝田 高齢期を迎える前に注意すべきことは?
宮崎 タバコはやめた方がいいですね。繊毛の動きや肺の免疫力を悪くしますし、脳梗塞のリスクも高めます。 (協力・東京医科歯科大学)
■朝田隆(あさだ・たかし) 1982年東京医科歯科大学卒業。メモリークリニックお茶の水理事長、東京医科歯科大学医学部特任教授、医学博士。数々の認知症実態調査に関わり、軽度認知障害(MCI)のうちに予防を始めることを強く推奨、デイケアプログラムの実施など第一線で活躍中。『効く!「脳トレ」ブック』(三笠書房)など編著書多数。
■宮崎泰成(みやざき・やすなり) 東京医科歯科大学附属病院快眠センター長。1990年3月東京医科歯科大学医学部卒、2001~04年米国ユタ大学ヒト分子生物学遺伝学プログラム研究員等を経て18年5月より現職。睡眠時無呼吸症・いびきの治療法・改善法、などに関する講演やメディア出演多数。13年第10回千葉保之・本間日臣記念賞受賞。
NPO法人 ラ イ フ ・ ベ ン チ ャ ー ・ ク ラ ブ 活 動 で
ご 支 援 く だ さ る 会 員 皆 様
ZaKZaK by 夕刊フジ 2018.10.16
ご参考URL=https://www.zakzak.co.jp/lif/news/181016/lif1810160006-n1.html
【生涯現役脳をめざせ!】高齢者の死因
1 位 「 肺 炎 」 6 割 以 上 は 「 誤 嚥 性 」
★ゲスト宮崎泰成・東京医科歯科大学教授(統合呼吸器内科)(1)
著名人の訃報記事にしばしば登場する「誤嚥性肺炎(ごえんせいはいえん)」は、肺炎の大きな原因ながら一般にはあまり知られていない。高齢者(70歳以上)の死亡原因1位である肺炎の6~7割がこの誤嚥性肺炎だ。
朝田 誤嚥の引き金となる「むせ(咳=せき)」と誤嚥性肺炎の関係について教えてください。
宮崎 「むせ」は異物を排出しようとする「咳反射」によって起こります。咳反射がしっかりしていれば、食事中にむせたからといって肺炎になるわけではありません。ところが、年齢とともに咳反射が減り、さらに筋力が落ちて異物を掃き出す繊毛のはたらきも衰えてきます。それで異物が入りやすくなる=誤嚥が起きやすくなるのです。さらに、免疫力が低下すると異物と一緒に入ってくる黴菌(ばいきん)を殺せなくなって、発熱したり肺炎を起こしたりします。
朝田 だいたい何歳くらいからむせやすくなるのですか。
宮崎 60代くらいからでしょうか。70歳を超えていたらほとんどの人が予備軍と思われます。
朝田 どれくらいの頻度でむせるようだと注意したほうがいいのですか?
宮崎 食事のたびにむせているようなら要注意でしょう。しゃべったり笑ったりしてむせるのではなく、黙々と食べているのにむせるようなら嚥下(えんげ)機能(飲み込む力)が落ちているかもしれません。
朝田 飲み物と固形物ではどちらがむせやすいですか?
宮崎 液体の方がむせやすいです。まずは「水を飲んでむせる」から始まります。また、高齢者の肺炎の場合、誤嚥が原因かどうか本人にはよくわかっていないことも多いです。これが咳などの症状が出ない「不顕性(ふけんせい)誤嚥」で、実はこれがいちばん問題です。70代の誤嚥性肺炎の3割が、不顕性とされていて、寝ている間に苦しくなって翌朝には救急車で病院に入院した、ということもあります。寝ている間に唾液や胃液など大量の誤嚥があると、肺炎が一気に重症化することがあります。
朝田 誤嚥性肺炎の治療法はどのようなものですか。
宮崎 抗生物質で黴菌を殺すこと、肺炎が治ったら嚥下訓練を行います。
朝田 高齢期を迎える前に注意すべきことは?
宮崎 タバコはやめた方がいいですね。繊毛の動きや肺の免疫力を悪くしますし、脳梗塞のリスクも高めます。 (協力・東京医科歯科大学)
■朝田隆(あさだ・たかし) 1982年東京医科歯科大学卒業。メモリークリニックお茶の水理事長、東京医科歯科大学医学部特任教授、医学博士。数々の認知症実態調査に関わり、軽度認知障害(MCI)のうちに予防を始めることを強く推奨、デイケアプログラムの実施など第一線で活躍中。『効く!「脳トレ」ブック』(三笠書房)など編著書多数。
■宮崎泰成(みやざき・やすなり) 東京医科歯科大学附属病院快眠センター長。1990年3月東京医科歯科大学医学部卒、2001~04年米国ユタ大学ヒト分子生物学遺伝学プログラム研究員等を経て18年5月より現職。睡眠時無呼吸症・いびきの治療法・改善法、などに関する講演やメディア出演多数。13年第10回千葉保之・本間日臣記念賞受賞。
読売ONLINE:何歳まで会社で働ける?
2018年10月15日 お仕事日 本 生 涯 現 役 推 進 協 議 会 &
NPO法人 ラ イ フ ・ ベ ン チ ャ ー ・ ク ラ ブ 活 動 で
ご 支 援 く だ さ る 会 員 皆 様
YOMIURI ONLINE 2018年10月15日
ご参考URL=https://yomidr.yomiuri.co.jp/article/20181009-OYTET50042/
Q 何 歳 ま で 会 社 で 働 け る ?
A 「65歳まで」制度義務付け
国内企業の7割超が、60歳を定年としていますが、60歳以降は働けないということではありません。企業には、高年齢者雇用安定法で、希望すれば65歳まで働ける制度の導入が義務付けられているためです。年齢にかかわりなく働き続けることができる「生涯現役社会」の実現に向けた取り組みです。
原則、65歳まで働ける何らかの制度を設けることが必要で、具体的には、企業は「継続雇用制度の導入」「定年の引き上げ」「定年制の廃止」のいずれかの措置を実施しなければなりません。
■ 継続雇用制度が主流
昨年6月時点の厚生労働省の集計では、65歳までの雇用を確保する仕組みとして、全体の約8割の企業が、継続雇用制度を選択しています。定年の見直しは計約2割と少数派です。
多くの企業が採用している継続雇用ですが、それまで本社勤務だった人が、子会社や関連会社などに移るケースも認められています。雇用の形態が、正社員から契約社員などに変わる例も多いようです。
継続雇用後の賃金が、それ以前より大幅に下がる人が多いという調査結果もあります。将来の生活設計のためにも、勤め先の人事担当部署に、60歳以降の雇用形態や賃金水準を確認しておきたいところです。
ただ、希望者全員が65歳まで働けるわけではない点には注意が必要です。厚労省は「個別の労働者の65歳までの雇用義務を企業に課すものではありません」と説明しています。
継続雇用の制度は希望者全員を対象とする必要がありますが、就業規則の解雇や退職の規定に当てはまる場合、継続雇用しないことができます。働き続けることを希望する場合は、職場で十分に力を発揮できるよう、体調管理なども重要になってきます。
■ 70歳以上まで働ける企業も
一方、元気な高齢者が増えていることや、深刻な人手不足を背景に、70歳以上まで働ける制度の導入企業も増えています。17年の集計では、全体の約23%に上っています。
政府は、継続雇用の年齢をさらに引き上げたい意向で、努力目標として企業に呼びかけることなどを検討しています。今後の動向が注目されます。
NPO法人 ラ イ フ ・ ベ ン チ ャ ー ・ ク ラ ブ 活 動 で
ご 支 援 く だ さ る 会 員 皆 様
YOMIURI ONLINE 2018年10月15日
ご参考URL=https://yomidr.yomiuri.co.jp/article/20181009-OYTET50042/
Q 何 歳 ま で 会 社 で 働 け る ?
A 「65歳まで」制度義務付け
国内企業の7割超が、60歳を定年としていますが、60歳以降は働けないということではありません。企業には、高年齢者雇用安定法で、希望すれば65歳まで働ける制度の導入が義務付けられているためです。年齢にかかわりなく働き続けることができる「生涯現役社会」の実現に向けた取り組みです。
原則、65歳まで働ける何らかの制度を設けることが必要で、具体的には、企業は「継続雇用制度の導入」「定年の引き上げ」「定年制の廃止」のいずれかの措置を実施しなければなりません。
■ 継続雇用制度が主流
昨年6月時点の厚生労働省の集計では、65歳までの雇用を確保する仕組みとして、全体の約8割の企業が、継続雇用制度を選択しています。定年の見直しは計約2割と少数派です。
多くの企業が採用している継続雇用ですが、それまで本社勤務だった人が、子会社や関連会社などに移るケースも認められています。雇用の形態が、正社員から契約社員などに変わる例も多いようです。
継続雇用後の賃金が、それ以前より大幅に下がる人が多いという調査結果もあります。将来の生活設計のためにも、勤め先の人事担当部署に、60歳以降の雇用形態や賃金水準を確認しておきたいところです。
ただ、希望者全員が65歳まで働けるわけではない点には注意が必要です。厚労省は「個別の労働者の65歳までの雇用義務を企業に課すものではありません」と説明しています。
継続雇用の制度は希望者全員を対象とする必要がありますが、就業規則の解雇や退職の規定に当てはまる場合、継続雇用しないことができます。働き続けることを希望する場合は、職場で十分に力を発揮できるよう、体調管理なども重要になってきます。
■ 70歳以上まで働ける企業も
一方、元気な高齢者が増えていることや、深刻な人手不足を背景に、70歳以上まで働ける制度の導入企業も増えています。17年の集計では、全体の約23%に上っています。
政府は、継続雇用の年齢をさらに引き上げたい意向で、努力目標として企業に呼びかけることなどを検討しています。今後の動向が注目されます。