2016年7月26日17時49分  【スポーツ報知】
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  落語家・桂歌丸(79)が26日、東京・新橋演舞場で「桂歌丸芸歴65周年記念落語会」を行った。

  冒頭ではせり上がりで登場し、ひとりで口上を行った歌丸。芝居好きで知られるだけに「今日は念願がかなった」と感慨深げ。5月に50年間出演を続けた日本テレビ系演芸番組「笑点」を勇退したが口上では「噺家を卒業したわけではございません」とあいさつ。さらに「息の続く限り取り組んで参りたい。息の続く限り落語家としての桂歌丸を見ていただきたい」と生涯現役を宣言した。

  中入り後には三遊亭小遊三(69)、三遊亭円楽(66)と芸談を披露。「(先代の)円楽師匠の司会が一番やりやすかった。小遊三さんの答えの時、顔を見ているのが楽しかった。エッチがかった答えを言うときはすげえうれしそうだった」と笑点のエピソードを明かした。

  今後もやりたい落語があると語る歌丸に円楽が「死ねませんね」と問いかけると「死にません。死ぬときはあなたを道連れにします」と笑わせていた。トリでは「竹の水仙」をたっぷりと演じ、大きな拍手を浴びていた。
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【日刊大衆】転載ご参考URL = http://taishu.jp/23550.php

   96歳の現役タカラジェンヌも!? 知られざる宝塚の「定年退職」

  宝塚歌劇団は、未婚の女性だけで構成されているのはよく知られている。多くのタカラジェンヌは20~30代で卒業し、新たな人生を歩み出す。タカラジェンヌは若くして卒業するイメージが強いが、中には「ベテラン」として長く舞台を支える者もいる。実は宝塚には「定年退職制度」まで存在しているのだ。

  現在、宝塚の定年は満60歳の誕生日。6年目以降のタカラジェンヌは、個別のタレント契約を締結するため、その内容によっては定年を延長することもでき、松本悠里や轟悠など、劇団理事を兼任しているような場合には定年制度が適用されない。ちなみに、「白ばらのプリンス」と呼ばれた春日野八千代は、2012年に96歳で逝去するまで“生涯現役”を貫いている。

  こうしたベテランの存在は、宝塚の舞台に深みを与えている。そして、その位置づけもだんだん変わってくる。たとえば、在籍年が上になると、組全体をまとめる「組長」「副組長」という立場となり、管理職としての役割も果たす。また、芝居や歌、踊りなど特に秀でた才能を見出されれば、「専科」というポジションに異動。通常の5組に所属することなく、演出家の要望に応じて公演に特別出演する役割となる。老け役など、他のタカラジェンヌにはできない役を演じることが多い。

  宝塚の舞台を彩るのは、若いタカラジェンヌだけではない。年次を重ねたからこそ出せる魅力を持つベテランは、宝塚になくてはならない存在だ。