ご参考URL= http://www.cafeglobe.com/2016/07/055692last_tango.html   
 生 涯 現 役 の 女 で あ る た め の 秘 訣 が こ こ に 。
    『 ラ ス ト ・ タ ン ゴ 』【 今 こ の 映 画 】

  「暑い季節にこそ、熱いものを食べるのは体にいい」といわれていますが、それは心も同じこと。夏バテすると体力だけでなく、気持ちも弱ってしまいがち。

  そんな季節だからこそ、胸を熱くする映画がオススメなのです。そんな女性たちに活力を与えてくれる作品とは、世界を席巻したある男女の人生を描いた7月9日公開の『ラスト・タンゴ』。

  1940年代、アルゼンチン・タンゴに革命を起こした伝説のダンスペアがブエノスアイレスに誕生した。それは、若き日のマリア・ニエベスとフアン・カルロス・コペス。その後、約50年間にわたって共に踊り、世界を魅了しつづけた2人は公私ともに離れられない存在でもあった。しかし、その栄光の裏にあったのは、愛だけでなく、嫉妬や裏切、そして別れ。

  そんな愛憎渦巻く生活のなかで、芸術的なタンゴ・ダンスを生み出すことができたのは、ほかでもないタンゴへの情熱とダンサーとしてお互いを尊敬しあう気持ちがあったから。ついにコンビを解消するにいたったマリアとフアンだったが、長い時を経て、固く閉ざしていた真実とタンゴへの思いを語りはじめることに......。

  カ ッ コ イ イ 女 の 生 き 様 を 学 ぶ !

  80歳過ぎたいまなお現役で輝き続けるマリアの姿に、「女の幸せとは何か」が見えてくるはず。そして、「人生で愛した男はひとりだけ」と言い切る潔さや、恋愛と同じく一途にタンゴへの情熱を貫く姿には、とにかくカッコイイの一言。世間では、「結婚している女性=勝ち組」といわれることも多く、独身でいることは負け組と感じてしまいがちな風潮ではあるけれど、結婚という型にはまらなかったマリアが見せるプライドや誇りに、"女の生きる道"を教えられるのです。

  そんな彼女でさえもひとりでいることの寂しさを見せる瞬間があるものの、たとえ生まれ変わっても同じ人生を歩むであろう彼女に感じられないものは、後悔の表情。人生において、仕事でも恋愛でも、自分のすべてをぶつけられる存在に出会えることこそ、人生の醍醐味。その味を知らぬまま生きていることのほうが不幸なのかもしれません。

  私も独身女性のひとりとして言いたいことは、結婚して家庭を持つことでしか知ることができない感情があることは、誰もがわかっているけれど、それを知らないことが女性としてマイナスなのではなく、逆に結婚を選ばないからこそ知ることのできる感情や経験があることも忘れないで欲しいということ。

  30代半ばに差しかかかると私のまわりでも次々に結婚や出産を経験しており、そんな友達の幸せな姿にうれしくなることはあっても、焦ったり、嫉妬したりしたことがないのは、自分の好きなことをする時間を楽しめているからかもしれません。

  波 乱 万 丈 の 人 生 が 与 え る 輝 き と は ?

  マリアのようにまわりに流されることなく、みずからの判断で人生を歩んでいる人は、働く女性にとっては憧れの存在。絶頂とどん底を味わい、それらすべてを乗り越えてきたらからこそ、新たな輝きを見せる彼女の笑顔は印象的なのです。

  私が好きなココ・シャネルの名言のひとつに「20歳の顔は自然の贈り物。50歳の顔はあなたの功績」というのがありますが、マリアから感じたことを続けるとするならば、「80歳の顔は女の歴史」。喜びや苦しみによって刻まれたシワの1本1本に込められた思いをタンゴのリズムとともに胸に刻んでください。

  そして、今回もうひとつの見どころはなんといっても美しいタンゴのダンスシーン。現在アルゼンチンで活躍している実力派ダンサーたちが、マリアとフアンの人生をタンゴで表現し、思わずため息が出るほど見とれてしまうはず。私も一度は挑戦してみたいダンスといえばタンゴですが、映画を観たあとは、タンゴ教室を検索してしまう人が続出してしまうかもしれません。

  まずは、大人の男女が醸し出す官能的な世界に酔いしれてみては?

  シ ネ マ か ら 学 ぶ 一 言

― 女の人生において、勝ち負けを決めるのは結婚しているかどうかではなく、後悔しない人生を歩めているかどうかで決まる。