松 下 幸 之 助 塾 : 隔 月 誌
【 朝 倉 千 枝 子 の 上 司 学 】
  仕 事 が で き て 愛 さ れ る ≪ 人 財 ≫ の 育 て 方

  日 本 中 の  “  や る 気  ”  に 火 を つ け て 回 る !  ②

  経 営 者 の 右 腕 に な り た い
  そうした過程で私が挑戦したい大きな夢・・・それは、日本全国を後援で回って、日本を元気にすることです。具体的には、全国の経営トップの代弁者として、たとえばその会社様の決起大会に出かけて講演し、社員の “ やる気 ” に火をつける仕事をしたい。
  来年(注:2013年7/8月号掲載文)、2014年6月に、株式会社 新規開拓は設立十周年を迎えます。私はこれまで年間300回以上、研修をご依頼くださった会社様を訪ねて一回あたり15名から20名様を対象に少人数で行う社員研修を、主に行ってきました。来年の6月以降は、こうした研修はすべて部下に任せて、私自身は身を引くつもりです。
  代わりに今後は、前回(注:⑪回テーマ=私が女性に厳しくする理由、できる理由)述べた女性教育に今以上に時間を費やすとともに、もう一つ、いま述べた講演活動にあてていく・・・。少人数での研修ではなく、一度に何百人でも相手に話ができる講演というかたちで、経営者の皆様の右腕としてお手伝いをさせていただきたいと思っています。
  経営者の右腕になると言っても、私の “ 社長 ” としてのキャリアは多くの先輩方には及びません。ですが、私には強みがあります。それは、16年以上にわたって営業として、また経営者として企業の現場を見、そこで働く方々の研修を目一杯の真剣さで行ってきたことです。現場を見れば “ この会社は伸びるな ” とか、“ この会社はジリ貧になるな ” ということがすぐに分かります。また90分の講演を行なえば、何がその会社の問題点で、何をすれば問題が解決するかを具体的に見つけることもできます。これこそが、現場を見続けてきた私の強みだと思います。
  これからの時代は、アジア諸国がものすごいスピードで成長してきます。ボーダレスで、アジアの人たちが日本の労働市場にもなだれ込んできます。彼らは今の日本の若者とは必死さが違う。その迫力とスピードについていけずにモタモタしていたら、企業も個人も、あっという間に追い抜かれたしまいます。
  さらには、I T がもっと進めば、会社の規模は今の半分で済むようになるかもしれない。そんな時代に、大量流入してくるアジアの若者も含めた労働市場で、二人のうちの一人に選ばれなければいけない時代が、もうすぐそこまで来ています。
  「真剣にやらなければ、あなたたちは要らなくなるんですよ」
  このようなことを、言いたくても言えない社長様はたくさんいます。部下育成で悩む社長様の気持ちもよく分かります。私自身が社長ですから。だからこそ、何千という企業の現場を見て、現場を変えてきた私に、社長様の代弁をさせていただきたいと思うのです。
  「私のように35歳からでも間に合います。まだ自分を変えられます!」
  そんなふうに社員のやる気に火をつけて、その会社様を、いや、日本を元気にしたいと思っています。日本再建を、まさに教育の現場から起こしていきたいと考えています。  つづく