世田谷区は団塊の世代が相次いで60歳定年を迎えるという2007年問題を見据え、2006年に生涯現役推進課を発足。企業を退職し地域に戻ったシニア世代に地元で活躍してもらおうと、さまざまな取り組みを行ってきた。「せたがや しにあライフ再発見」をうたう同誌は、シニア世代の区民目線で地域情報発信を始めようと2007年から毎年春と秋に発行され、16号目を迎える。

 フルカラーの全24ページで、世田谷にゆかりのある著名人のインタビューや、区内のおすすすめスポットや地域活動の紹介、スポーツで汗を流す中高年の姿など、豊富な話題を掲載する。制作スタッフは区民から募った50代から70代まで11人のスタッフで、企画・提案から取材・執筆まで担当。にぎやかな様子を表した、という同誌のタイトル「GAYAGAYA」も区民のアイデアによるもの。

 毎号3万部を発行し、区の公共施設や、区内の社会人向け講座を開講している大学、スーパー、病院、駅などで手にできる。「区民の方から、最新号の問い合わせも入るようになった。『発行日には図書館の開館時間に合わせて閲覧しに行った』という声も聞くようになって、ようやく浸透し始めてきたのを感じる」と担当の小東万理さん。

 「気軽に参加しやすい活動も紹介している。新しいことを見つけたり、始めたり、次の行動に移すきっかけになってくれれば」と担当係長の今澤英樹さんは話す。

 問い合わせは世田谷区地域福祉部生涯現役推進課まで。開庁時間は9時30分~17時。