日本で最も「SDGsウォッシュ」なのは?
2019年1月5日 お仕事日 本 生 涯 現 役 推 進 協 議 会 &
NPO法人 ラ イ フ ・ ベ ン チ ャ ー ・ ク ラ ブ 諸 活 動 で
ご 支 援 く だ さ る 会 員 皆 様
日本で最も「SDGsウォッシュ」なのは?
新年あけましておめでとうございます。
Alterna誌編集長の森 摂です。 いつもお読みいただき、有難うございます。今年も宜しくお願いいたします。
SDGs(持続可能な開発目標)が2015年9月に国連で採択されて以来、3年余りが過ぎ、日本でもかなり浸透してきたように見えます。
そんな中、オルタナ最新号(2018年12月発売号)では第一特集「SDGsウォッシュ 回避への9行動」を掲載しました。
「SDGsウォッシュ」とは30年ほど前に海外で流行した「グリーンウォッシュ」から連想された言葉で、あえて訳すと「SDGsに真剣に取り組んでいないのに、取り組んでいるフリをすること」「うわべだけのSDGs」という意味になるでしょう。
元々、「グリーンウォッシュ」は「ホワイトウォッシュ」と「グリーン」を掛け合わせた言葉で、ホワイトウォッシュとは「うわべだけの」「白塗りでごまかした」という意味があります。
「環境に優しい」とか「地域に貢献している」は欺瞞の目で見られやすいのは洋の東西を問わない現象で、だからこそ、独自の哲学に貫かれた、首尾一貫した取り組みが求められていることは言うまでもありません。「SDGsウォッシュ」かどうかの見分け方は簡単です。要は「言っていることとやっていることが同じかどうか」です。
その意味で、日本で一番の「SDGsウォッシュ」は、安倍政権かもしれません。安倍首相は2018年6月のG7シャルルボア・サミット(カナダ)において、7カ国首脳の中で、トランプ米大統領と二人だけ「海洋プラスチック憲章」に署名しませんでした。
海洋プラスチック憲章は、英国、フランス、ドイツ、カナダ、イタリアの首脳が署名しました。
その内容は「プラスチックの管理における資源効率の高い持続可能なアプローチを目指す」とした上で(中略)、「不要なプラスチックの使用を避け、廃棄物の抑制を目指すとともに、様々な政策手段を通じて、廃棄物の抑制のために、回収、リユース、リサイクル、および廃棄管理を確実に考慮に入れてプラスチック製品がデザインされるように努める」ものです。
具体的には、
・2030 年までに、100%のプラスチックがリユース、リサイクル、また他に有効な選択肢がない場合は回収可能となるよう産業界と協力する
・2030 年までに、適用可能な場合にはプラスチック製品におけるリサイクル素材の割合を少なくとも50%増加させるために産業界と協力する
・産業界および中央政府・地方自治体の協力のもと、2030 年までにプラスチック包装の少なくとも55%をリサイクルおよびリユースし、2040 年までにすべてのプラスチックを 100%回収するーーなど具体的な数値が入っています(一般社団法人JEANによる全文仮和訳から)。
一部報道によると、「数値目標が義務的なもので年限が示されたため、産業界や関係各省と調整をする時間が足りなかった」「G7だけでなく、中国や韓国なども巻き込んだ取り組みにすべきだった」などと政権の言い訳が聞こえてきますが、国際社会からは強い批判を浴び続けています。
JEANは1980年代から海洋プラスチックゴミ問題に取り組んできました。2018年12月、国内外23037筆の署名を安倍首相と原田義昭環境相に提出し、海洋プラスチック憲章への1日も早い署名を求めました。
JEANの小島あずさ事務局長は「国際社会が協調して臨むべき海洋プラスチック汚染に対して、日本が後ろ向きであると見られれば、日本の企業にとってもマイナスイメージになる」と懸念しています。
SDGsの「目標14」のうちターゲット「14.1」では、「2025年までに、海洋ゴミや富栄養化を含む、特に陸上活による汚染など、あらゆる種類の海洋汚染を防止し、大幅に削減する」旨が明記されています。
このほか、パリ協定に基づく日本の温室効果ガス削減目標(2030年までに2013年度比26%削減)も「生ぬるい」との批判があるほか、2018年12月、商業捕鯨を再開するためIWC(国際捕鯨委員会)から脱退したことも、国内外から強い非難を浴びました。
国連持続可能な開発ソリューション・ネットワーク(SDSN)などによる国別の「SDGsの達成度ランキング」(2018年)は、日本は前年の11位から順位を落としたものの、15位に入りました。
しかし、上記のような事実から、私はとても日本が15位に入る資格はないと考えます。感覚的には、2018年12月に世界経済フォーラム(WEF)が発表した「グローバル・ジェンダー・ギャップ指数」(分野別の男女格差指数)における日本の順位(149カ国中110位、先進国で最低)と同じくらいの国際的位置付けに思えます。
大前研一創設NPO法人一新塾 - 社会起業…
社会起業・政策提言・市民活動で社会変革。 この一年で…
このように、「政府がSDGsにそぐわない行動をすることや、うわべだけの取り組みに終わること」は日本や日本企業への批判につながり、国や企業にとって大きなリスク要因になります。
ESG(環境・社会・ガバナンス)投資の重みが飛躍的に増した今、こうしたリスクは企業にとって株価の不安定要因につながりかねません。
日本政府は、SDGsへの取り組み不足が国や地域としての競争力を落とし、グローバル経済における貿易や投資への悪影響を及ぼしかねないことを認識すべきです。
SDGコンパスが規定する「アウトサイドイン・アプローチ」は、企業や組織が外部社会からの要請に対応し、事業リスクを低減し、チャンスを拡大することを提唱しています。
2019年は、大阪でG20サミット首脳会議が開かれる年です。日本政府が海洋プラスチックを含むさまざまな政策でリーダーシップを取り、日本が世界から尊敬され、日本企業がリスクを低減し、チャンスを拡大できるよう、大きく変革できる年になることを願って止みません。
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◆オルタナ55号 書店やアマゾン、富士山マガジンで好評販売中
第一特集「SDGsウォッシュ、回避への9行動」
SDGs(持続可能な開発目標)が2015年に国連で採択されて3年が
経った。今や多くの政治家や官僚、企業幹部が胸にSDGsのバッジを
着けている。だが、政府も企業も、そのバッジにふさわしい行動を
しているか。「SDGsウォッシュ(取り組んでいるフリをすること)」と言われないための、必要な行動を9つ掲げた。
・オルタナパーソン(ロングインタビュー)
「地域と事業の未来、SDGsで創る」(本田英一・日本生協連会長)
このほか21世紀のビジネスパーソンに必須の記事を満載しています。
詳しくは⇒ http://www.alterna.co.jp/25605
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■オルタナ人気記事ランキング(http://www.alterna.co.jp)
1)「オルタナ式英単語術」(5) aka,stem,jolt(相島淑美)
http://www.alterna.co.jp/25685
2)仏で気候変動デモ、黄色いベストも混じり富裕層批判
http://www.alterna.co.jp/25642
3)住友理工、SDGsをテーマに学生小論文アワード
http://www.alterna.co.jp/25699
4)マクロンは21世紀のマリー・アントワネットになるか
http://www.alterna.co.jp/25640
5)急速に変化する企業とNGO/NPOの関係性(森 摂)
http://www.alterna.co.jp/25733
6)SDGs対応をどう評価するか(千葉直紀)
http://www.alterna.co.jp/25635
7)「問題解決」でNPOマネジメントの底上げを
http://www.alterna.co.jp/25611
8)「統合報告 優秀企業大賞」にMS&AD
http://www.alterna.co.jp/25697
9)世界初、ブロックチェーンで電力の流れを把握へ
http://www.alterna.co.jp/25625
10)「聴覚情報処理障害」の要因を考える(三浦光仁)
http://www.alterna.co.jp/25720
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■オルタナ&オルタナS&CSRtodayお勧め記事
◆TGIフライデーズ、1月から紙ストローに
http://www.alterna.co.jp/25749
◆読み書き困難の「ディスレクシア」、日本人の8%にも
http://www.alterna.co.jp/25747
◆積水ハウス、社内会議でのペットボトル使用を禁止
http://www.alterna.co.jp/25756
◆ソーシャルアパレルブランドと掲げ5年、逆境を超えて
http://alternas.jp/work/challengers/76784
◆自然エネルギー拡大へ、人気ブランドがTシャツ販売
http://alternas.jp/joy/fashion/76759
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◆次回CSR検定試験(第4回2級試験と第9回3級試験)は
2019年4月21日(日)開催です。詳しくは⇒
2級:http://c.bme.jp/17/2802/2890/4256717
3級:http://c.bme.jp/17/2802/2891/4256717
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◆第5回「住友理工学生小論文アワード」エントリー受付中
住友理工は、第5回「住友理工学生小論文アワード」を実施します。本アワードは全国の大学生・大学院生・短大生・留学生・専門
学校生が対象で、今回のテーマは「SDGsを達成するためにどうイノベーションを起こすか-『未来に選ばれる会社』とは-」です。
最優秀賞には賞金100万円、最優秀次席に50万円、優秀賞に10万円が
贈られます。ぜひご応募ください。
詳しくは⇒ http://c.bme.jp/17/2802/2933/4320053
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◆1/11 CSRリーダー会議@東京(CSR検定合格者のための勉強会)
開演:16:00(16:00~16:20 自己紹介タイム)
第1部:講演(16:20~17:00)
「積水ハウスは『タラノア対話』にどう取り組んだか」
(石田建一・積水ハウス常務執行役員環境推進部長)
気候変動枠組条約「パリ協定」の目標実現に向けて
必須のプロセスとされる「タラノア対話」とは何か。
積水ハウスはどう取り組んだのか、詳説して頂きます。
第2部:SDGsワークショップ(17:10~18:30)
社会課題の解決を起点に自社事業を創出する「アウトサイドイン・
アプローチ」というSDGsの手法を使ったワークショップです。
ファシリテーター:森 摂(オルタナ編集長)
とき:1月11日(金)16:00~18:30(その後懇親会を開きます)
ところ:博展本社2階セミナールーム(東京・中央)
申込は⇒ http://c.bme.jp/17/2802/2928/4287335
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◆1/31 SDGsで会社選び、日経新聞が就活セミナー
日本経済新聞社グループが、国連が定めた「持続可能な開発目標」の達成に向けた企業の取り組みを支援するプロジェクト「日経SDGs
フォーラム」。今回のテーマは、日経HRとの「会社選びの新基準:SDGs達成に向けた企業の取り組み」です。企業選びの新しい指標としての「SDGs」「ESG」「ダイバーシティ」「健康経営」、そして働く企業を選ぶ際になぜこれらの指標が重要となるかを議論します。
とき:1月31日(木)13:30~17:00
ところ:日経ホール(東京・千代田)参加費:無料
詳しくは⇒ http://alternas.jp/joy/date/76796
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◆2/2 ユニバーサルマナーから始まる共生社会~情報バリアの解消を目指して~
NPO法人インフォメーションギャップバスターは電話応対におけるコミュニケーションバリアを解消する「電話リレーサービス」の普及・啓発を目的としたセミナーを開きます。
とき:2月2日(土)15:00~17:30
ところ:日比谷コンベンションホール(日比谷図書文化館)大ホール
参加費:2000円(通常料金)1500円(早割料金)
定員:200名
詳しくは⇒ http://www.infogapbuster.org/?p=2498
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◆2/12 デロイト トーマツ 地域課題解決フォーラム
気仙沼市の菅原市長による震災から8年を経た地域の現状と課題についての基調講演と、キリン、三菱地所、リクルートライフスタイル、
デロイト トーマツ グループによるパネルディスカッションを通して、復興支援からの学びを共有しながら、今後日本の各地域が抱える地域課題に対して、企業は何をできるのか、未来に向けた議論を深めます。
とき:2月12日(火)16:00~18:00
ところ:東京商工会議所(東京・千代田)
定員:150名 入場料:無料(事前登録制)
詳しくは⇒ https://tohmatsu.smartseminar.jp/public/seminar/view/4871
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◆3/6~7 サステナブル・ブランド国際会議2019東京/学生招待枠も
「サステナブル・ブランド国際会議」は、サステナビリティとブラ
ンディングの統合を目指す国際会議で、世界12都市で毎年、順次開催
しています。今回は「Redesigning the Good Life(グッド・ライフ
実現に向けての「再構築」)をテーマに、国内外から識者や企業関係者
が集まります。オルタナ特別割引コード(20%オフ)もあります。
とき:3月6日(水)~3月7日(木)
ところ:ヒルトン東京お台場(東京都港区台場1丁目9-1)
詳しくは⇒ http://c.bme.jp/17/2802/2940/4320053
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オルタナ特別割引コード:SBNAL220
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また、大和ハウス工業の協力で、サステナビリティに興味・関心
のある大学生30名を招待する特別プログラムも用意しています。
1月末まで受け付けています(応募者多数の場合は抽選)。
SB University 2019 大学生 特別ご招待プログラム
⇒ http://c.bme.jp/17/2802/2932/4320053
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■サステナブル・ブランド ジャパンお勧め記事
◆日本の海洋プラスチックごみ対策がようやく始動
http://www.sustainablebrands.jp/news/jp/detail/1191407_1501.html
◆グリーンピース・ジャパン事務局長にアネスリー氏
http://www.sustainablebrands.jp/news/jp/detail/1191404_1501.html
◆COP24閉幕、パリ協定始動へ求められる野心的目標
http://www.sustainablebrands.jp/news/jp/detail/1191406_1501.html
◆アート化するサステナブル・マーケティング
http://www.sustainablebrands.jp/article/sbjeye/detail/1191445_1535.html
◆絵本ナビ、企業のSDGs推進を力に絵本棚の設置計画
http://www.sustainablebrands.jp/news/jp/detail/1191409_1501.html
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■EV・エコカー導入推進キャンペーン
(オルタナ×三井住友海上火災保険)のお知らせです。
2015年の気候変動枠組み条約・パリ協定以降、国としても
企業や組織としても、温室効果ガスの削減が急務になって
います。オルタナは、三井住友海上火災保険の協力の下、
EV(電気自動車)やプラグインハイブリッド車(PHV)、燃料
電池車などエコカーの導入を検討している企業や団体に、
車両本体の優待価格でのご案内(注)と、それによる温室効果
ガス削減の計算、さらには国際的イニシアティブ「EV100」
の申請サポートなどのサービスを始めることになりました。
詳しくは、info(a)alterna.co.jp に連絡先を記載の上、
お問い合わせください。※(a)を@に変えて送信ください。
(注)各ディーラーに接触する前に、弊社にお問い合わせ
頂くことが優待価格ご提示の条件となります。
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株式会社オルタナ 代表取締役・「オルタナ」編集長 森 摂
東京都目黒区駒場1-26-10-304 tel: 03-6407-0266
武蔵野大学大学院・環境研究科客員教授
一般社団法人CSR経営者フォーラム代表理事
特定非営利活動法人在外ジャーナリスト協会理事長
「サステナブル・ブランド国際会議」プロデューサー
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NPO法人 ラ イ フ ・ ベ ン チ ャ ー ・ ク ラ ブ 諸 活 動 で
ご 支 援 く だ さ る 会 員 皆 様
日本で最も「SDGsウォッシュ」なのは?
新年あけましておめでとうございます。
Alterna誌編集長の森 摂です。 いつもお読みいただき、有難うございます。今年も宜しくお願いいたします。
SDGs(持続可能な開発目標)が2015年9月に国連で採択されて以来、3年余りが過ぎ、日本でもかなり浸透してきたように見えます。
そんな中、オルタナ最新号(2018年12月発売号)では第一特集「SDGsウォッシュ 回避への9行動」を掲載しました。
「SDGsウォッシュ」とは30年ほど前に海外で流行した「グリーンウォッシュ」から連想された言葉で、あえて訳すと「SDGsに真剣に取り組んでいないのに、取り組んでいるフリをすること」「うわべだけのSDGs」という意味になるでしょう。
元々、「グリーンウォッシュ」は「ホワイトウォッシュ」と「グリーン」を掛け合わせた言葉で、ホワイトウォッシュとは「うわべだけの」「白塗りでごまかした」という意味があります。
「環境に優しい」とか「地域に貢献している」は欺瞞の目で見られやすいのは洋の東西を問わない現象で、だからこそ、独自の哲学に貫かれた、首尾一貫した取り組みが求められていることは言うまでもありません。「SDGsウォッシュ」かどうかの見分け方は簡単です。要は「言っていることとやっていることが同じかどうか」です。
その意味で、日本で一番の「SDGsウォッシュ」は、安倍政権かもしれません。安倍首相は2018年6月のG7シャルルボア・サミット(カナダ)において、7カ国首脳の中で、トランプ米大統領と二人だけ「海洋プラスチック憲章」に署名しませんでした。
海洋プラスチック憲章は、英国、フランス、ドイツ、カナダ、イタリアの首脳が署名しました。
その内容は「プラスチックの管理における資源効率の高い持続可能なアプローチを目指す」とした上で(中略)、「不要なプラスチックの使用を避け、廃棄物の抑制を目指すとともに、様々な政策手段を通じて、廃棄物の抑制のために、回収、リユース、リサイクル、および廃棄管理を確実に考慮に入れてプラスチック製品がデザインされるように努める」ものです。
具体的には、
・2030 年までに、100%のプラスチックがリユース、リサイクル、また他に有効な選択肢がない場合は回収可能となるよう産業界と協力する
・2030 年までに、適用可能な場合にはプラスチック製品におけるリサイクル素材の割合を少なくとも50%増加させるために産業界と協力する
・産業界および中央政府・地方自治体の協力のもと、2030 年までにプラスチック包装の少なくとも55%をリサイクルおよびリユースし、2040 年までにすべてのプラスチックを 100%回収するーーなど具体的な数値が入っています(一般社団法人JEANによる全文仮和訳から)。
一部報道によると、「数値目標が義務的なもので年限が示されたため、産業界や関係各省と調整をする時間が足りなかった」「G7だけでなく、中国や韓国なども巻き込んだ取り組みにすべきだった」などと政権の言い訳が聞こえてきますが、国際社会からは強い批判を浴び続けています。
JEANは1980年代から海洋プラスチックゴミ問題に取り組んできました。2018年12月、国内外23037筆の署名を安倍首相と原田義昭環境相に提出し、海洋プラスチック憲章への1日も早い署名を求めました。
JEANの小島あずさ事務局長は「国際社会が協調して臨むべき海洋プラスチック汚染に対して、日本が後ろ向きであると見られれば、日本の企業にとってもマイナスイメージになる」と懸念しています。
SDGsの「目標14」のうちターゲット「14.1」では、「2025年までに、海洋ゴミや富栄養化を含む、特に陸上活による汚染など、あらゆる種類の海洋汚染を防止し、大幅に削減する」旨が明記されています。
このほか、パリ協定に基づく日本の温室効果ガス削減目標(2030年までに2013年度比26%削減)も「生ぬるい」との批判があるほか、2018年12月、商業捕鯨を再開するためIWC(国際捕鯨委員会)から脱退したことも、国内外から強い非難を浴びました。
国連持続可能な開発ソリューション・ネットワーク(SDSN)などによる国別の「SDGsの達成度ランキング」(2018年)は、日本は前年の11位から順位を落としたものの、15位に入りました。
しかし、上記のような事実から、私はとても日本が15位に入る資格はないと考えます。感覚的には、2018年12月に世界経済フォーラム(WEF)が発表した「グローバル・ジェンダー・ギャップ指数」(分野別の男女格差指数)における日本の順位(149カ国中110位、先進国で最低)と同じくらいの国際的位置付けに思えます。
大前研一創設NPO法人一新塾 - 社会起業…
社会起業・政策提言・市民活動で社会変革。 この一年で…
このように、「政府がSDGsにそぐわない行動をすることや、うわべだけの取り組みに終わること」は日本や日本企業への批判につながり、国や企業にとって大きなリスク要因になります。
ESG(環境・社会・ガバナンス)投資の重みが飛躍的に増した今、こうしたリスクは企業にとって株価の不安定要因につながりかねません。
日本政府は、SDGsへの取り組み不足が国や地域としての競争力を落とし、グローバル経済における貿易や投資への悪影響を及ぼしかねないことを認識すべきです。
SDGコンパスが規定する「アウトサイドイン・アプローチ」は、企業や組織が外部社会からの要請に対応し、事業リスクを低減し、チャンスを拡大することを提唱しています。
2019年は、大阪でG20サミット首脳会議が開かれる年です。日本政府が海洋プラスチックを含むさまざまな政策でリーダーシップを取り、日本が世界から尊敬され、日本企業がリスクを低減し、チャンスを拡大できるよう、大きく変革できる年になることを願って止みません。
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◆オルタナ55号 書店やアマゾン、富士山マガジンで好評販売中
第一特集「SDGsウォッシュ、回避への9行動」
SDGs(持続可能な開発目標)が2015年に国連で採択されて3年が
経った。今や多くの政治家や官僚、企業幹部が胸にSDGsのバッジを
着けている。だが、政府も企業も、そのバッジにふさわしい行動を
しているか。「SDGsウォッシュ(取り組んでいるフリをすること)」と言われないための、必要な行動を9つ掲げた。
・オルタナパーソン(ロングインタビュー)
「地域と事業の未来、SDGsで創る」(本田英一・日本生協連会長)
このほか21世紀のビジネスパーソンに必須の記事を満載しています。
詳しくは⇒ http://www.alterna.co.jp/25605
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■オルタナ人気記事ランキング(http://www.alterna.co.jp)
1)「オルタナ式英単語術」(5) aka,stem,jolt(相島淑美)
http://www.alterna.co.jp/25685
2)仏で気候変動デモ、黄色いベストも混じり富裕層批判
http://www.alterna.co.jp/25642
3)住友理工、SDGsをテーマに学生小論文アワード
http://www.alterna.co.jp/25699
4)マクロンは21世紀のマリー・アントワネットになるか
http://www.alterna.co.jp/25640
5)急速に変化する企業とNGO/NPOの関係性(森 摂)
http://www.alterna.co.jp/25733
6)SDGs対応をどう評価するか(千葉直紀)
http://www.alterna.co.jp/25635
7)「問題解決」でNPOマネジメントの底上げを
http://www.alterna.co.jp/25611
8)「統合報告 優秀企業大賞」にMS&AD
http://www.alterna.co.jp/25697
9)世界初、ブロックチェーンで電力の流れを把握へ
http://www.alterna.co.jp/25625
10)「聴覚情報処理障害」の要因を考える(三浦光仁)
http://www.alterna.co.jp/25720
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■オルタナ&オルタナS&CSRtodayお勧め記事
◆TGIフライデーズ、1月から紙ストローに
http://www.alterna.co.jp/25749
◆読み書き困難の「ディスレクシア」、日本人の8%にも
http://www.alterna.co.jp/25747
◆積水ハウス、社内会議でのペットボトル使用を禁止
http://www.alterna.co.jp/25756
◆ソーシャルアパレルブランドと掲げ5年、逆境を超えて
http://alternas.jp/work/challengers/76784
◆自然エネルギー拡大へ、人気ブランドがTシャツ販売
http://alternas.jp/joy/fashion/76759
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◆次回CSR検定試験(第4回2級試験と第9回3級試験)は
2019年4月21日(日)開催です。詳しくは⇒
2級:http://c.bme.jp/17/2802/2890/4256717
3級:http://c.bme.jp/17/2802/2891/4256717
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◆第5回「住友理工学生小論文アワード」エントリー受付中
住友理工は、第5回「住友理工学生小論文アワード」を実施します。本アワードは全国の大学生・大学院生・短大生・留学生・専門
学校生が対象で、今回のテーマは「SDGsを達成するためにどうイノベーションを起こすか-『未来に選ばれる会社』とは-」です。
最優秀賞には賞金100万円、最優秀次席に50万円、優秀賞に10万円が
贈られます。ぜひご応募ください。
詳しくは⇒ http://c.bme.jp/17/2802/2933/4320053
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◆1/11 CSRリーダー会議@東京(CSR検定合格者のための勉強会)
開演:16:00(16:00~16:20 自己紹介タイム)
第1部:講演(16:20~17:00)
「積水ハウスは『タラノア対話』にどう取り組んだか」
(石田建一・積水ハウス常務執行役員環境推進部長)
気候変動枠組条約「パリ協定」の目標実現に向けて
必須のプロセスとされる「タラノア対話」とは何か。
積水ハウスはどう取り組んだのか、詳説して頂きます。
第2部:SDGsワークショップ(17:10~18:30)
社会課題の解決を起点に自社事業を創出する「アウトサイドイン・
アプローチ」というSDGsの手法を使ったワークショップです。
ファシリテーター:森 摂(オルタナ編集長)
とき:1月11日(金)16:00~18:30(その後懇親会を開きます)
ところ:博展本社2階セミナールーム(東京・中央)
申込は⇒ http://c.bme.jp/17/2802/2928/4287335
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◆1/31 SDGsで会社選び、日経新聞が就活セミナー
日本経済新聞社グループが、国連が定めた「持続可能な開発目標」の達成に向けた企業の取り組みを支援するプロジェクト「日経SDGs
フォーラム」。今回のテーマは、日経HRとの「会社選びの新基準:SDGs達成に向けた企業の取り組み」です。企業選びの新しい指標としての「SDGs」「ESG」「ダイバーシティ」「健康経営」、そして働く企業を選ぶ際になぜこれらの指標が重要となるかを議論します。
とき:1月31日(木)13:30~17:00
ところ:日経ホール(東京・千代田)参加費:無料
詳しくは⇒ http://alternas.jp/joy/date/76796
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◆2/2 ユニバーサルマナーから始まる共生社会~情報バリアの解消を目指して~
NPO法人インフォメーションギャップバスターは電話応対におけるコミュニケーションバリアを解消する「電話リレーサービス」の普及・啓発を目的としたセミナーを開きます。
とき:2月2日(土)15:00~17:30
ところ:日比谷コンベンションホール(日比谷図書文化館)大ホール
参加費:2000円(通常料金)1500円(早割料金)
定員:200名
詳しくは⇒ http://www.infogapbuster.org/?p=2498
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◆2/12 デロイト トーマツ 地域課題解決フォーラム
気仙沼市の菅原市長による震災から8年を経た地域の現状と課題についての基調講演と、キリン、三菱地所、リクルートライフスタイル、
デロイト トーマツ グループによるパネルディスカッションを通して、復興支援からの学びを共有しながら、今後日本の各地域が抱える地域課題に対して、企業は何をできるのか、未来に向けた議論を深めます。
とき:2月12日(火)16:00~18:00
ところ:東京商工会議所(東京・千代田)
定員:150名 入場料:無料(事前登録制)
詳しくは⇒ https://tohmatsu.smartseminar.jp/public/seminar/view/4871
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◆3/6~7 サステナブル・ブランド国際会議2019東京/学生招待枠も
「サステナブル・ブランド国際会議」は、サステナビリティとブラ
ンディングの統合を目指す国際会議で、世界12都市で毎年、順次開催
しています。今回は「Redesigning the Good Life(グッド・ライフ
実現に向けての「再構築」)をテーマに、国内外から識者や企業関係者
が集まります。オルタナ特別割引コード(20%オフ)もあります。
とき:3月6日(水)~3月7日(木)
ところ:ヒルトン東京お台場(東京都港区台場1丁目9-1)
詳しくは⇒ http://c.bme.jp/17/2802/2940/4320053
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オルタナ特別割引コード:SBNAL220
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また、大和ハウス工業の協力で、サステナビリティに興味・関心
のある大学生30名を招待する特別プログラムも用意しています。
1月末まで受け付けています(応募者多数の場合は抽選)。
SB University 2019 大学生 特別ご招待プログラム
⇒ http://c.bme.jp/17/2802/2932/4320053
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■サステナブル・ブランド ジャパンお勧め記事
◆日本の海洋プラスチックごみ対策がようやく始動
http://www.sustainablebrands.jp/news/jp/detail/1191407_1501.html
◆グリーンピース・ジャパン事務局長にアネスリー氏
http://www.sustainablebrands.jp/news/jp/detail/1191404_1501.html
◆COP24閉幕、パリ協定始動へ求められる野心的目標
http://www.sustainablebrands.jp/news/jp/detail/1191406_1501.html
◆アート化するサステナブル・マーケティング
http://www.sustainablebrands.jp/article/sbjeye/detail/1191445_1535.html
◆絵本ナビ、企業のSDGs推進を力に絵本棚の設置計画
http://www.sustainablebrands.jp/news/jp/detail/1191409_1501.html
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■EV・エコカー導入推進キャンペーン
(オルタナ×三井住友海上火災保険)のお知らせです。
2015年の気候変動枠組み条約・パリ協定以降、国としても
企業や組織としても、温室効果ガスの削減が急務になって
います。オルタナは、三井住友海上火災保険の協力の下、
EV(電気自動車)やプラグインハイブリッド車(PHV)、燃料
電池車などエコカーの導入を検討している企業や団体に、
車両本体の優待価格でのご案内(注)と、それによる温室効果
ガス削減の計算、さらには国際的イニシアティブ「EV100」
の申請サポートなどのサービスを始めることになりました。
詳しくは、info(a)alterna.co.jp に連絡先を記載の上、
お問い合わせください。※(a)を@に変えて送信ください。
(注)各ディーラーに接触する前に、弊社にお問い合わせ
頂くことが優待価格ご提示の条件となります。
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株式会社オルタナ 代表取締役・「オルタナ」編集長 森 摂
東京都目黒区駒場1-26-10-304 tel: 03-6407-0266
武蔵野大学大学院・環境研究科客員教授
一般社団法人CSR経営者フォーラム代表理事
特定非営利活動法人在外ジャーナリスト協会理事長
「サステナブル・ブランド国際会議」プロデューサー
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加藤特許事務所:知財とびうめ便Vol.64
2019年1月4日 お仕事日 本 生 涯 現 役 推 進 協 議 会 &
NPO法人 ラ イ フ ・ ベ ン チ ャ ー ・ ク ラ ブ 諸 活 動 で
ご 支 援 く だ さ る 会 員 皆 様
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「加藤合同国際特許事務所~知財とびうめ便り~」 Vol.64
発信日:2019年 1月 4日 発信者:加藤合同国際特許事務所
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◇ 目 次 ◇
1.弁 理 士 コ ラ ム
◆新春のご挨拶
2.知 財 ニ ュ ー ス
◆2017年全世界特許出願数は約317万件、中国がシェア4割超で7年連続1位、日本は3位
3.連 載 知 財 講 座
◆第64回:外国商標「マドプロ出願」
4.所員ほのぼの日記
◆「 下 町 ロ ケ ッ ト 」 を 観 て
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1. 弁 理 士 コ ラ ム
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◆新春のご挨拶
新年明けましておめでとうございます。
本年もどうぞよろしくお願いいたします。
皆様どのようなお正月をお迎えになられたでしょうか。
人間の本質的なことは昔も今もさほど変わらないはずですが、世の中の変化のスピードは年々早くなるように感じます。そのような変化が果たして良い方向に向かっているのか私にはよくわかりません。
さて、本年は私が事務所を創業して25年目の年となり、また、65歳という節目の年を迎えます。兼ねてから考えていたことですが、本年末をもって加藤合同国際特許事務所の代表を若い世代にバトンタッチし、来年2020年1月1日からは、経営者をはなれ一弁理士として活動してまいりたいと考えております。
あと一年ありますが、この25年間、皆様には本当にお世話になりありがとうございました。この場を借りて御礼申し上げます。
25年前、平成6年3月1日に博多区役所の隣のマンションの一室で、たった一人での創業でした。他の創業者もそうであるように、全く先行きの見えない真っ暗闇の中での発足で、あるのは唯々これから先生きていけるかの不安だけでした。
そのような私を支えてくれたのは、家族や所員はもちろんですが、「ものの考え方」でした。苦しみがあったればこそ、どのような逆境にあっても、「心ひとつの置き所」で生きていけることを知ることができました。中村天風氏、安岡正篤氏、鍵山秀三郎氏、致知をはじめ多くの書籍、そして、名も無くても一生懸命生きている多くの方々の生きざまでした。
「あなたの仕事がお客様にとってかけがえのないものであれば、決して廃れることは無い」
創業時に出会い、25年間私を支え続けてくれた言葉です。
私はこの言葉を胸に、この25年間を生きてきたように思います。
25年前平成6年は、日本経済がそれまでの成長路線から右肩下がりに転じた年でもあり、また、この25年間は、大企業の破綻や、中国の台頭に代表されるように特許業界にとっては激動の25年だったと思います。そのような中、自分で言うのもおかしいですが、特段の才能もない私が、良くここまでやってこれたと思っています。
特許業界は今劇的に変化しています。その変化はどうすることもできません。その中で生き延びていけるか否かは、ただただ、私どもがお客様にとって本当にかけがえのない存在になれるか否かにかかっています。
残された今年一年、燃える尽きる気持ちで全力投球し、今までお世話になった方々に少しでも恩返しができる年にしたいと思っています。
皆様にとっても良い一年となりますよう、祈念申し上げます。
代表 弁理士 加藤 久
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2. 知 財 ニ ュ ー ス
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◆2017年全世界特許出願数は約317万件、中国がシェア4割超で7年連続1位、日本は3位
世界知的所有権機関(WIPO)は12月6日、2017年の世界の特許、商標、意匠の出願件数などをまとめた「世界知的所有権統計」(World Intellectual Property Indicators )を発表しました。
世界全体の総出願件数は、前年比1.1%増の316万8900件となり、8年連続の増加なりました。毎年大幅増が続く中国が今年も全体の伸びのけん引役となっています。
国別では、中国が138万1594件(前年比14.2%増で全体の43.6%を占め7年連続1位、続いて2位アメリカの60万6956件(同0.2%増)、3位日本の31万8479件(同0.03%増)で、いずれも伸び悩んでいます。また、4位韓国20.5万件(同1.9%減)、5位欧州16.7万件(同4.5%増)となっており、上位5位の全体に占める割合は84.5%となっています。
また、世界全体の商標出願件数(件数=区分の数)は、前年比26.8%増で911万件です。国別では、中国が圧倒的な1位で570万件(世界の約63%)、2位アメリカ61万件、3位日本56万件、4位欧州37万件などとなっています。
詳細は、下記のURLからご覧いただけます。
https://www.wipo.int/pressroom/en/articles/2018/article_0012.html
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3. 連 載 知 財 講 座
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◆第64回:外国商標「マドプロ出願」
1.通常、外国で商標登録をする場合は、それぞれの国に個別に出願手続を行う必要があります。
しかし、出願国が1~2ヶ国であればまだしも、数ヶ国、十数ヶ国、数十ヶ国になると、手続や管理が非常に煩雑になります。
そこで、いわゆるマドリッド協定議定書という条約に基づく国際登録出願(マドプロ出願)を利用すれば、一つの願書で複数国に一括して手続を行うことでき、手続や管理の簡素化が図れます。
2.手続の概要
このマドプロ出願の簡単な流れですが、日本での商標の基礎出願・基礎登録があることを前提にして、日本国特許庁に願書を提出します。特許のPCT国際出願とは異なり、最初から権利化を希望する国を指定します。
出願後、日本国特許庁から国際事務局に出願書類が送られ、形式的な審査を経た上で、国際登録がされます。この国際登録は、国際事務局での国際登録がされたということにとどまり、各国での商標登録が完了したことを示すものではありません。
その後、各国の特許庁において審査が開始されます。国際事務局が一括して実体審査を行うのではなく、各国の特許庁がそれぞれ独自に審査を行います。国によって異なりますが、商標に識別力があるか、類似の先行商標がないか等が審査されます。
無事に審査を完了したら、国際事務局を通じて、各国での登録が完了することを示す通知が送られてきます。
審査で登録ができないことが判明したら、拒絶理由等が通知されます。このときは、当該国の現地代理人を選定して応答するのが通常です。応答手続が行われれば再度審査が行われ、問題がなければ、国際事務局を通じて、各国での登録が完了することを示す通知が送られてきます。
3.出願の要件
マドプロ出願を行うためには、以下の要件を満たす必要があります。
【1】日本国特許庁において既に商標出願または商標登録がされていること(基礎出願または基礎登録)。
【2】商標が同一であること
【3】指定する商品および役務が同一であるかその範囲内であること
【4】出願人または名義人が同一であること
4.メリット
マドプロ出願のメリットとして、以下が挙げられます。
【1】一通の願書で複数国に出願できるため、出願の手間を省けます。
【2】出願段階では各国における現地代理人を選定する必要がないため、それぞれの国に個別に出願する場合と比較して、出願時のコストを削減できます。
【3】審査の期限が決められています(領域指定の通報日から1年または1年6ヶ月)。このため、それぞれの国に個別に出願する場合と比較して、早期に登録を完了できることが多いといえます。
【4】権利期間の更新等の手続を一括して行えるため、権利の管理が容易となります。
5.デメリット
以上に対し、マドプロ出願のデメリットとして、以下が挙げられます。
【1】日本における商標の基礎出願または基礎登録が必要です。マドプロ出願時には日本の出願があれば足りますが、最終的に日本で商標が登録される必要があります。
【2】マドプロの加盟国への出願に限られます。マドプロ加盟国は102ヶ国(2018年12月末)です。近時、タイやインドネシアが加盟国になりましたし、近々、カナダが加盟国となります。しかし、台湾、香港、マレーシアなどは依然としてマドプロ加盟国ではないため、これらの国には別途、個別に出願する必要があります。
【3】セントラルアタックにより国際登録が取り消される可能性があります。すなわち、国際登録日から5年を経過する前に基礎出願または基礎登録が拒絶・無効等になった場合は、国際登録もその拒絶・無効等になった範囲内で取り消されてしまいます。
【4】各国で商標の態様を変えるなど、各国の事情に応じた出願ができません。
【5】各国の指定商品・指定役務は基礎出願・基礎登録の範囲内という制限があるため、各国独自の記載が認められない場合があります。また、区分の変更が認められていないため、日本とは区分が異なる国においては登録を受けられないことがあります。
【6】各国の審査で拒絶理由が通知された場合、現地代理人を通じて手続を行うことが必要となります。対応するための費用が必要となり、また国によっては、対応後、現地代理人を通じて登録証が送られる場合があります(登録証送付の費用がかかる場合があります)。
6.以上のように、メリットとデメリットの両方がありますので、外国への商標登録出願にあたっては、個別に各国出願をするのか、マドプロ出願をするのか、個別具体的に検討することとなります。ケースバイケースですので、是非とも弊所にご相談下さい。
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4. 所 員 ほ の ぼ の 日 記
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◆「下町ロケット」を観て
昨年の秋から、毎週楽しみに観ていたテレビドラマ「下町ロケット」が1月2日の新春ドラマスペシャルで最終回となりました。
知財に携わる身として、このドラマは外せない!との思いがあった・・と言えば聞こえはいいのですが、実は、2015年の前作放送のとき、お客様との打ち合わせで、「もちろん観ているでしょ」との勢いでこのドラマの話を持ち出され、苦笑いしかできなかったことがありました。
そのため、今作は、放送前から要チェックや!と意気込み、1月2日は、妻の実家にもかかわらず、テレビに噛り付いていました。
期待通り、いや期待以上に面白かったです。
特許絡みのストーリーは、テレビドラマとして、テンポよく、ドラマチックな展開にするため、突っ込みどころもありましたが、よくできていて、最後までワクワクしながら楽しめました。
そして、最後の佃 航平(阿部 寛)の言葉には心が震えました。以前、モノづくりの現場にいた身として、改めて、ユーザーと直に触れ合えるモノづくりっていいなぁと感じました。
今、私は、残念ながらドラマの軸にあった特許ではなく、デザイン(意匠)やブランド(商標)の権利化のお手伝いをするのが主な仕事です。
ですが、トランスミッションのような機械装置の開発では、やはり特許が重要になりますが、業種によっては、意匠、商標の方が重要になる場面も多いです。商品デザインもビジネスモデルも、日々、多様化し、進化していくので、自分の感性が時代遅れにならないように研鑽しつつ仕事をするのは大変ですが、佃 航平の言葉に、新年から改めて、お客様の事をとことん考える大事さを感じました。
ここ数年、全国的には低いとされる九州地区の知財意識を高めることを目標に、事務所をあげての営業活動に取り組んでいますが、このようなドラマ一つで、自分たちがやっている何十・何百倍もの訴求力があるんだろうなと思うと、少し虚しさを感じます。
でも、少しでも多くの人に知財の大切さと、面白さに気づいてもらえればいいなと感じました。
そして原作を読みつつ続編を楽しみにしようと思います。
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★ 編集・発行:加藤合同国際特許事務所 -メルマガ事務局-
福岡市博多区博多駅前3丁目25番21号 博多駅前ビジネスセンター411号
URL:http://www.kato-pat.jp/
TEL:092-413-5378 E-mail:mail@kato-pat.jp
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NPO法人 ラ イ フ ・ ベ ン チ ャ ー ・ ク ラ ブ 諸 活 動 で
ご 支 援 く だ さ る 会 員 皆 様
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「加藤合同国際特許事務所~知財とびうめ便り~」 Vol.64
発信日:2019年 1月 4日 発信者:加藤合同国際特許事務所
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◇ 目 次 ◇
1.弁 理 士 コ ラ ム
◆新春のご挨拶
2.知 財 ニ ュ ー ス
◆2017年全世界特許出願数は約317万件、中国がシェア4割超で7年連続1位、日本は3位
3.連 載 知 財 講 座
◆第64回:外国商標「マドプロ出願」
4.所員ほのぼの日記
◆「 下 町 ロ ケ ッ ト 」 を 観 て
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1. 弁 理 士 コ ラ ム
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◆新春のご挨拶
新年明けましておめでとうございます。
本年もどうぞよろしくお願いいたします。
皆様どのようなお正月をお迎えになられたでしょうか。
人間の本質的なことは昔も今もさほど変わらないはずですが、世の中の変化のスピードは年々早くなるように感じます。そのような変化が果たして良い方向に向かっているのか私にはよくわかりません。
さて、本年は私が事務所を創業して25年目の年となり、また、65歳という節目の年を迎えます。兼ねてから考えていたことですが、本年末をもって加藤合同国際特許事務所の代表を若い世代にバトンタッチし、来年2020年1月1日からは、経営者をはなれ一弁理士として活動してまいりたいと考えております。
あと一年ありますが、この25年間、皆様には本当にお世話になりありがとうございました。この場を借りて御礼申し上げます。
25年前、平成6年3月1日に博多区役所の隣のマンションの一室で、たった一人での創業でした。他の創業者もそうであるように、全く先行きの見えない真っ暗闇の中での発足で、あるのは唯々これから先生きていけるかの不安だけでした。
そのような私を支えてくれたのは、家族や所員はもちろんですが、「ものの考え方」でした。苦しみがあったればこそ、どのような逆境にあっても、「心ひとつの置き所」で生きていけることを知ることができました。中村天風氏、安岡正篤氏、鍵山秀三郎氏、致知をはじめ多くの書籍、そして、名も無くても一生懸命生きている多くの方々の生きざまでした。
「あなたの仕事がお客様にとってかけがえのないものであれば、決して廃れることは無い」
創業時に出会い、25年間私を支え続けてくれた言葉です。
私はこの言葉を胸に、この25年間を生きてきたように思います。
25年前平成6年は、日本経済がそれまでの成長路線から右肩下がりに転じた年でもあり、また、この25年間は、大企業の破綻や、中国の台頭に代表されるように特許業界にとっては激動の25年だったと思います。そのような中、自分で言うのもおかしいですが、特段の才能もない私が、良くここまでやってこれたと思っています。
特許業界は今劇的に変化しています。その変化はどうすることもできません。その中で生き延びていけるか否かは、ただただ、私どもがお客様にとって本当にかけがえのない存在になれるか否かにかかっています。
残された今年一年、燃える尽きる気持ちで全力投球し、今までお世話になった方々に少しでも恩返しができる年にしたいと思っています。
皆様にとっても良い一年となりますよう、祈念申し上げます。
代表 弁理士 加藤 久
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2. 知 財 ニ ュ ー ス
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◆2017年全世界特許出願数は約317万件、中国がシェア4割超で7年連続1位、日本は3位
世界知的所有権機関(WIPO)は12月6日、2017年の世界の特許、商標、意匠の出願件数などをまとめた「世界知的所有権統計」(World Intellectual Property Indicators )を発表しました。
世界全体の総出願件数は、前年比1.1%増の316万8900件となり、8年連続の増加なりました。毎年大幅増が続く中国が今年も全体の伸びのけん引役となっています。
国別では、中国が138万1594件(前年比14.2%増で全体の43.6%を占め7年連続1位、続いて2位アメリカの60万6956件(同0.2%増)、3位日本の31万8479件(同0.03%増)で、いずれも伸び悩んでいます。また、4位韓国20.5万件(同1.9%減)、5位欧州16.7万件(同4.5%増)となっており、上位5位の全体に占める割合は84.5%となっています。
また、世界全体の商標出願件数(件数=区分の数)は、前年比26.8%増で911万件です。国別では、中国が圧倒的な1位で570万件(世界の約63%)、2位アメリカ61万件、3位日本56万件、4位欧州37万件などとなっています。
詳細は、下記のURLからご覧いただけます。
https://www.wipo.int/pressroom/en/articles/2018/article_0012.html
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3. 連 載 知 財 講 座
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◆第64回:外国商標「マドプロ出願」
1.通常、外国で商標登録をする場合は、それぞれの国に個別に出願手続を行う必要があります。
しかし、出願国が1~2ヶ国であればまだしも、数ヶ国、十数ヶ国、数十ヶ国になると、手続や管理が非常に煩雑になります。
そこで、いわゆるマドリッド協定議定書という条約に基づく国際登録出願(マドプロ出願)を利用すれば、一つの願書で複数国に一括して手続を行うことでき、手続や管理の簡素化が図れます。
2.手続の概要
このマドプロ出願の簡単な流れですが、日本での商標の基礎出願・基礎登録があることを前提にして、日本国特許庁に願書を提出します。特許のPCT国際出願とは異なり、最初から権利化を希望する国を指定します。
出願後、日本国特許庁から国際事務局に出願書類が送られ、形式的な審査を経た上で、国際登録がされます。この国際登録は、国際事務局での国際登録がされたということにとどまり、各国での商標登録が完了したことを示すものではありません。
その後、各国の特許庁において審査が開始されます。国際事務局が一括して実体審査を行うのではなく、各国の特許庁がそれぞれ独自に審査を行います。国によって異なりますが、商標に識別力があるか、類似の先行商標がないか等が審査されます。
無事に審査を完了したら、国際事務局を通じて、各国での登録が完了することを示す通知が送られてきます。
審査で登録ができないことが判明したら、拒絶理由等が通知されます。このときは、当該国の現地代理人を選定して応答するのが通常です。応答手続が行われれば再度審査が行われ、問題がなければ、国際事務局を通じて、各国での登録が完了することを示す通知が送られてきます。
3.出願の要件
マドプロ出願を行うためには、以下の要件を満たす必要があります。
【1】日本国特許庁において既に商標出願または商標登録がされていること(基礎出願または基礎登録)。
【2】商標が同一であること
【3】指定する商品および役務が同一であるかその範囲内であること
【4】出願人または名義人が同一であること
4.メリット
マドプロ出願のメリットとして、以下が挙げられます。
【1】一通の願書で複数国に出願できるため、出願の手間を省けます。
【2】出願段階では各国における現地代理人を選定する必要がないため、それぞれの国に個別に出願する場合と比較して、出願時のコストを削減できます。
【3】審査の期限が決められています(領域指定の通報日から1年または1年6ヶ月)。このため、それぞれの国に個別に出願する場合と比較して、早期に登録を完了できることが多いといえます。
【4】権利期間の更新等の手続を一括して行えるため、権利の管理が容易となります。
5.デメリット
以上に対し、マドプロ出願のデメリットとして、以下が挙げられます。
【1】日本における商標の基礎出願または基礎登録が必要です。マドプロ出願時には日本の出願があれば足りますが、最終的に日本で商標が登録される必要があります。
【2】マドプロの加盟国への出願に限られます。マドプロ加盟国は102ヶ国(2018年12月末)です。近時、タイやインドネシアが加盟国になりましたし、近々、カナダが加盟国となります。しかし、台湾、香港、マレーシアなどは依然としてマドプロ加盟国ではないため、これらの国には別途、個別に出願する必要があります。
【3】セントラルアタックにより国際登録が取り消される可能性があります。すなわち、国際登録日から5年を経過する前に基礎出願または基礎登録が拒絶・無効等になった場合は、国際登録もその拒絶・無効等になった範囲内で取り消されてしまいます。
【4】各国で商標の態様を変えるなど、各国の事情に応じた出願ができません。
【5】各国の指定商品・指定役務は基礎出願・基礎登録の範囲内という制限があるため、各国独自の記載が認められない場合があります。また、区分の変更が認められていないため、日本とは区分が異なる国においては登録を受けられないことがあります。
【6】各国の審査で拒絶理由が通知された場合、現地代理人を通じて手続を行うことが必要となります。対応するための費用が必要となり、また国によっては、対応後、現地代理人を通じて登録証が送られる場合があります(登録証送付の費用がかかる場合があります)。
6.以上のように、メリットとデメリットの両方がありますので、外国への商標登録出願にあたっては、個別に各国出願をするのか、マドプロ出願をするのか、個別具体的に検討することとなります。ケースバイケースですので、是非とも弊所にご相談下さい。
┏━━━━━━━━━━━━━━━┓
4. 所 員 ほ の ぼ の 日 記
┗━━━━━━━━━━━━━━━┛
◆「下町ロケット」を観て
昨年の秋から、毎週楽しみに観ていたテレビドラマ「下町ロケット」が1月2日の新春ドラマスペシャルで最終回となりました。
知財に携わる身として、このドラマは外せない!との思いがあった・・と言えば聞こえはいいのですが、実は、2015年の前作放送のとき、お客様との打ち合わせで、「もちろん観ているでしょ」との勢いでこのドラマの話を持ち出され、苦笑いしかできなかったことがありました。
そのため、今作は、放送前から要チェックや!と意気込み、1月2日は、妻の実家にもかかわらず、テレビに噛り付いていました。
期待通り、いや期待以上に面白かったです。
特許絡みのストーリーは、テレビドラマとして、テンポよく、ドラマチックな展開にするため、突っ込みどころもありましたが、よくできていて、最後までワクワクしながら楽しめました。
そして、最後の佃 航平(阿部 寛)の言葉には心が震えました。以前、モノづくりの現場にいた身として、改めて、ユーザーと直に触れ合えるモノづくりっていいなぁと感じました。
今、私は、残念ながらドラマの軸にあった特許ではなく、デザイン(意匠)やブランド(商標)の権利化のお手伝いをするのが主な仕事です。
ですが、トランスミッションのような機械装置の開発では、やはり特許が重要になりますが、業種によっては、意匠、商標の方が重要になる場面も多いです。商品デザインもビジネスモデルも、日々、多様化し、進化していくので、自分の感性が時代遅れにならないように研鑽しつつ仕事をするのは大変ですが、佃 航平の言葉に、新年から改めて、お客様の事をとことん考える大事さを感じました。
ここ数年、全国的には低いとされる九州地区の知財意識を高めることを目標に、事務所をあげての営業活動に取り組んでいますが、このようなドラマ一つで、自分たちがやっている何十・何百倍もの訴求力があるんだろうなと思うと、少し虚しさを感じます。
でも、少しでも多くの人に知財の大切さと、面白さに気づいてもらえればいいなと感じました。
そして原作を読みつつ続編を楽しみにしようと思います。
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★ 編集・発行:加藤合同国際特許事務所 -メルマガ事務局-
福岡市博多区博多駅前3丁目25番21号 博多駅前ビジネスセンター411号
URL:http://www.kato-pat.jp/
TEL:092-413-5378 E-mail:mail@kato-pat.jp
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高齢者雇用管理体制不備若者に皺寄
2019年1月3日 お仕事日 本 生 涯 現 役 推 進 協 議 会 &
NPO法人 ラ イ フ ・ ベ ン チ ャ ー ・ ク ラ ブ 諸 活 動 で
ご 支 援 く だ さ る 会 員 皆 様
@nifty NEWSポストセブン 2019年01月03日 07時00分
ご参考URL=https://news.nifty.com/article/domestic/society/12180-158564/
奨励される高齢者雇用 管理体制不備で若者にしわ寄せ
輝くシニアとして元気に働く高齢者が称賛され、政府も65歳以上の離職者を雇用した事業主に奨励金を支給する制度を実施している。若者とは違う丁寧な接客などが利用者には好評だと話題になったこともあるが、高齢者雇用に対応した労務管理のノウハウがないため、処理しきれない業務のしわ寄せが若者の負担になっている職場が少なくない。奨励金ほしさに高齢者雇用をすすめる事業者がある一方、それに対応しきれない現場の疲弊について、ライターの森鷹久氏がレポートする。
* * *
「どうもいらっしゃい…。こちらがね…メニューです。決まったら呼んでね…」
千葉県北西部にあるチェーン店系のファミリーレストランに入り席に着くと、筆者の父や母よりも高齢とみられる男性が、水と共にメニューを持ってきた。不慣れなのか加齢の為なのかはわからないが、どことなくぎこちない手つきに多少不安感を覚えるものの、若者にはない落ち着いた物腰、業務的ではない柔和な応対には「ほっこり」させられた気分になる。
大手レストランチェーンの「すかいらーく」は、パートやアルバイト従業員が希望すれば、75歳まで雇用できるよう制度を改めた。背景には深刻な人手不足があるが、高齢社会白書(内閣府・平成29年版)によれば、現在仕事をしている高齢者のうちおよそ57%が「75~80歳まで」「働けるうちはいつまでも」と答えている。「65~70歳まで働きたい」という回答も含めれば、高齢者の9割以上が高い就業意欲を持っていることがわかるように、高齢者の社会復帰は単に人手不足だけが理由ではないのだ。
就業者不足の穴を補うため、そして高齢者自身の就労意欲を満たすために高齢者雇用を推進する、といえばまさに「ウィンウィン」であるように思えるが、現場からは「早計だ」「安易すぎる」との声も上がる。東京都内の飲食店チェーンで店長を務める佐々木一郎さん(仮名・30代)は、自社が数年前から高齢者の積極雇用を推進してきたことで、店のマネージメントが狂ってしまったと話す。
「本社の方針もあり、うちの店では4~5人くらいの高齢アルバイトさんを雇いました。高齢者雇用促進の報道もあり、お客様からも最初は評判だったんです。ファストフード店らしくない対応はもとより、実際にクレーマーのようなお客様も減りました。しかし、マニュアルなどは、アルバイトが“若者であること”前提で作っていたために、様々なルール・仕組みの見直しを迫られました。休憩時間、シフト、作業内容など…結局、高齢者に働いてもらうために、若いアルバイト、社員がカバーをしなければならない、ということになったんです」(佐々木さん)
例えばレジ接客、調理や清掃などの業務は、各アルバイトがシフト時間内に交代でやってきた。業務内容に偏りがないよう、さらに言えば、アルバイト全員がどの業務でも対応できたほうが、経営者側としては都合がよい。しかし、そこに高齢者が入ってくると、話は変わる。高齢バイトは重いゴミ袋を持ち上げることはできないし、混雑時のテーブル清掃などはテキパキ働ける若いアルバイトでなければ客の回転率も低下する。若いバイトからは「前より仕事がつらい」などとの不満も漏れ出し、若者から順に店を辞めだす事態にまでなった。
「弊社はこの五年、お客様が減り続けており、そのテコ入れのためにも高齢者を迎える、という方法を取り入れたのかもしれません。…が、現場は疲弊しています。もちろん、高齢者を排除すべきとは言いませんが、もう少し、適材適所という言葉をわかってほしいというか…」(佐々木さん)
人手不足に悩む千葉県内の運送会社でも、高齢者の積極的な雇用を打ち出しているが、同社人事部の男性担当者(40代)は、理想と現実のはざまで頭を抱えているという。
「とにかく人手が足りない運送業界。倉庫内の荷捌きなどいわゆる"軽作業"は若者や外国人留学生のアルバイトにメインで働いてもらっていましたが、穴を埋めるために、そして補助金まで出るというので、当社でも高齢者の雇用に踏み切ったのです」(運送会社人事担当者)
我々にはあまりなじみがないが「特定求職者雇用開発助成金(生涯現役コース)」という、厚労省が定めた助成金制度が存在する。平たく言えば、65歳以上の高齢者を雇う事業主に、年換算で50~70万円の助成金が支払われる(条件付き)というもので、人手不足をより安価に補える、事業者にとってはまさに渡りに船といった助成金制度だ。しかし、この制度により高齢者が増えた事で、現場が疲弊、若い労働力の流出や職場環境の悪化が進んでいるというのだ。
「とにかくなんでもいいから人が欲しい、という会社の方針で、助成金制度を用い、十数人の高齢者を採用しましたが、若者と高齢者では出来る仕事に大きな差が出ます。週末、祝祭日前や深夜など、忙しい時間帯は若いバイトで回し、それ以外の比較的ヒマな時間帯を高齢者で回さざるを得なくなりました。会社は安い労働力として、今後も高齢者の採用を進めていくつもりでしょうが、老人に合わせなければならないのか、という若いスタッフのフラストレーションは爆発寸前です。とある現場では、日本人の若者のほとんどが辞めてしまい、高齢者と外国人のアルバイトしかおらず、オペレーションに苦労している、なんて事例でも出てきている」(運送会社人事担当者)
ほぼ同じ給与で働いているにもかかわらず「高齢者の仕事は楽なのではないか」、そうした不満を持つ若者が出てくるのも当然だろう。ここでも「高齢者に働いてもらうために若者が我慢を強いられる」という事態に陥っているのだ。現役世代も、現場復帰を望む高齢者も、そして外国人労働者も全員が満足できるという、三方が皆笑顔になるような職場環境づくりは確かに難しいのかもしれないが、この国をこの先長く担って行くはずの現役世代の取り分が減ったり、就労意欲を削ぐような仕組みでは、本末転倒というほかない。
NPO法人 ラ イ フ ・ ベ ン チ ャ ー ・ ク ラ ブ 諸 活 動 で
ご 支 援 く だ さ る 会 員 皆 様
@nifty NEWSポストセブン 2019年01月03日 07時00分
ご参考URL=https://news.nifty.com/article/domestic/society/12180-158564/
奨励される高齢者雇用 管理体制不備で若者にしわ寄せ
輝くシニアとして元気に働く高齢者が称賛され、政府も65歳以上の離職者を雇用した事業主に奨励金を支給する制度を実施している。若者とは違う丁寧な接客などが利用者には好評だと話題になったこともあるが、高齢者雇用に対応した労務管理のノウハウがないため、処理しきれない業務のしわ寄せが若者の負担になっている職場が少なくない。奨励金ほしさに高齢者雇用をすすめる事業者がある一方、それに対応しきれない現場の疲弊について、ライターの森鷹久氏がレポートする。
* * *
「どうもいらっしゃい…。こちらがね…メニューです。決まったら呼んでね…」
千葉県北西部にあるチェーン店系のファミリーレストランに入り席に着くと、筆者の父や母よりも高齢とみられる男性が、水と共にメニューを持ってきた。不慣れなのか加齢の為なのかはわからないが、どことなくぎこちない手つきに多少不安感を覚えるものの、若者にはない落ち着いた物腰、業務的ではない柔和な応対には「ほっこり」させられた気分になる。
大手レストランチェーンの「すかいらーく」は、パートやアルバイト従業員が希望すれば、75歳まで雇用できるよう制度を改めた。背景には深刻な人手不足があるが、高齢社会白書(内閣府・平成29年版)によれば、現在仕事をしている高齢者のうちおよそ57%が「75~80歳まで」「働けるうちはいつまでも」と答えている。「65~70歳まで働きたい」という回答も含めれば、高齢者の9割以上が高い就業意欲を持っていることがわかるように、高齢者の社会復帰は単に人手不足だけが理由ではないのだ。
就業者不足の穴を補うため、そして高齢者自身の就労意欲を満たすために高齢者雇用を推進する、といえばまさに「ウィンウィン」であるように思えるが、現場からは「早計だ」「安易すぎる」との声も上がる。東京都内の飲食店チェーンで店長を務める佐々木一郎さん(仮名・30代)は、自社が数年前から高齢者の積極雇用を推進してきたことで、店のマネージメントが狂ってしまったと話す。
「本社の方針もあり、うちの店では4~5人くらいの高齢アルバイトさんを雇いました。高齢者雇用促進の報道もあり、お客様からも最初は評判だったんです。ファストフード店らしくない対応はもとより、実際にクレーマーのようなお客様も減りました。しかし、マニュアルなどは、アルバイトが“若者であること”前提で作っていたために、様々なルール・仕組みの見直しを迫られました。休憩時間、シフト、作業内容など…結局、高齢者に働いてもらうために、若いアルバイト、社員がカバーをしなければならない、ということになったんです」(佐々木さん)
例えばレジ接客、調理や清掃などの業務は、各アルバイトがシフト時間内に交代でやってきた。業務内容に偏りがないよう、さらに言えば、アルバイト全員がどの業務でも対応できたほうが、経営者側としては都合がよい。しかし、そこに高齢者が入ってくると、話は変わる。高齢バイトは重いゴミ袋を持ち上げることはできないし、混雑時のテーブル清掃などはテキパキ働ける若いアルバイトでなければ客の回転率も低下する。若いバイトからは「前より仕事がつらい」などとの不満も漏れ出し、若者から順に店を辞めだす事態にまでなった。
「弊社はこの五年、お客様が減り続けており、そのテコ入れのためにも高齢者を迎える、という方法を取り入れたのかもしれません。…が、現場は疲弊しています。もちろん、高齢者を排除すべきとは言いませんが、もう少し、適材適所という言葉をわかってほしいというか…」(佐々木さん)
人手不足に悩む千葉県内の運送会社でも、高齢者の積極的な雇用を打ち出しているが、同社人事部の男性担当者(40代)は、理想と現実のはざまで頭を抱えているという。
「とにかく人手が足りない運送業界。倉庫内の荷捌きなどいわゆる"軽作業"は若者や外国人留学生のアルバイトにメインで働いてもらっていましたが、穴を埋めるために、そして補助金まで出るというので、当社でも高齢者の雇用に踏み切ったのです」(運送会社人事担当者)
我々にはあまりなじみがないが「特定求職者雇用開発助成金(生涯現役コース)」という、厚労省が定めた助成金制度が存在する。平たく言えば、65歳以上の高齢者を雇う事業主に、年換算で50~70万円の助成金が支払われる(条件付き)というもので、人手不足をより安価に補える、事業者にとってはまさに渡りに船といった助成金制度だ。しかし、この制度により高齢者が増えた事で、現場が疲弊、若い労働力の流出や職場環境の悪化が進んでいるというのだ。
「とにかくなんでもいいから人が欲しい、という会社の方針で、助成金制度を用い、十数人の高齢者を採用しましたが、若者と高齢者では出来る仕事に大きな差が出ます。週末、祝祭日前や深夜など、忙しい時間帯は若いバイトで回し、それ以外の比較的ヒマな時間帯を高齢者で回さざるを得なくなりました。会社は安い労働力として、今後も高齢者の採用を進めていくつもりでしょうが、老人に合わせなければならないのか、という若いスタッフのフラストレーションは爆発寸前です。とある現場では、日本人の若者のほとんどが辞めてしまい、高齢者と外国人のアルバイトしかおらず、オペレーションに苦労している、なんて事例でも出てきている」(運送会社人事担当者)
ほぼ同じ給与で働いているにもかかわらず「高齢者の仕事は楽なのではないか」、そうした不満を持つ若者が出てくるのも当然だろう。ここでも「高齢者に働いてもらうために若者が我慢を強いられる」という事態に陥っているのだ。現役世代も、現場復帰を望む高齢者も、そして外国人労働者も全員が満足できるという、三方が皆笑顔になるような職場環境づくりは確かに難しいのかもしれないが、この国をこの先長く担って行くはずの現役世代の取り分が減ったり、就労意欲を削ぐような仕組みでは、本末転倒というほかない。
Town News:”彩り鮮やか”個性派集団
2019年1月2日 お仕事日 本 生 涯 現 役 推 進 協 議 会 &
NPO法人 ラ イ フ ・ ベ ン チ ャ ー ・ ク ラ ブ 諸 活 動 で
ご 支 援 く だ さ る 会 員 皆 様
タウンニュース 三浦版掲載号:2019年1月1日号
ご参考URL=https://www.townnews.co.jp/0502/2019/01/01/463822.html
”彩り鮮やか”個性派集団 いきいきシニアの「元気の源」は
「私たちのまちをもっと元気に・楽しく・ハートフルに!」をモットーに、高齢者施設などへ笑顔を届ける芸能一座「フルーツバスケット」。明るく華やかなプログラムに定評があり、公演を心待ちにするファンも多い。座員は社会貢献、健康増進、いきがいづくり、発表の場を求めて集まった個性あふれる約180人。座長の山田良正さん(69・尾上町在住)は、「肩書きは関係なく、一人ひとりが主役」と胸を張る。
「これほどまでに大きくなるとは」。1991年の旗揚げから28年間のあゆみを山田さんは感慨深げに振り返る。
座員は元公務員をはじめ、日本画家、ダンサー、元教員や保育士、音楽家などプロ・アマチュア問わず多彩な顔を持っている。「彩り鮮やかな果物が山盛りのかご」をイメージして名づけられた、まさに「フルーツバスケット」そのものだ。
ピアノや三味線、フラメンコに昔なつかしい南京玉すだれ。個々の得意分野を生かした和洋中、バラエティに富んだ演目が特徴で、三浦市・横須賀市内の高齢者施設や敬老会、地域イベントなどを中心に、年20回余りボランティア公演を行っている。「仲間は宝。みんなで力を合わせれば、何でもできる気がする」
喜ぶ顔が原動力
前身となったのは、元横須賀市職員の山田さんが同僚たちとつくった歌、マジック、落語などを楽しむ趣味仲間の会。好きが高じて家族や知人を招き、発表会を開いていたところ友人からステージ出演を頼まれた。向かった先は、特別養護老人ホーム。“デビュー公演”の様子が地元紙に掲載されると、次々と依頼が舞い込むようになったという。温かい拍手や声援に手ごたえを感じ、「少しでも楽しんでもらえるなら」とメンバーの賛同もあって、地域を軸とした活動をスタートさせた。
小石川ひばり子に、マリー・ダイヤモンド。座員たちは第2の自分を表す芸名を持つ。「スター☆YAMADA」こと山田さんも自慢の衣装に身を包み、自宅のカラオケで鍛えた喉と持ち前のサービス精神で『空に太陽がある限り』を熱唱すれば、コンサート会場さながらの盛り上がりを見せる。観客を楽しませることは自身の喜びであり、継続するための原動力だ。
「生涯現役」で輝く
下は12歳から、上は92歳まで。その最高齢歌手「マーサはまなす」は、山田さんの母・まさえさん=同4番目。
まさえさんは70歳で一座に入って以降、幾度も大手術を経験。一時は要介護度3の認定も受けたこともあったというが、今では十八番の『雪椿』『ふたり酒』を歌い上げられるほど元気になった。子や孫ほど年の離れた座員から「マーサ」の名で親しまれ、観客からは握手を求められる人気者だ。
「ステージは表現の場であると同時に学びを得る場」と山田さん。楽しみに待ってくれている人の笑顔、向上心を持つ仲間の姿に常に刺激を受けている。「生涯現役」。輝く笑みをこぼした。
NPO法人 ラ イ フ ・ ベ ン チ ャ ー ・ ク ラ ブ 諸 活 動 で
ご 支 援 く だ さ る 会 員 皆 様
タウンニュース 三浦版掲載号:2019年1月1日号
ご参考URL=https://www.townnews.co.jp/0502/2019/01/01/463822.html
”彩り鮮やか”個性派集団 いきいきシニアの「元気の源」は
「私たちのまちをもっと元気に・楽しく・ハートフルに!」をモットーに、高齢者施設などへ笑顔を届ける芸能一座「フルーツバスケット」。明るく華やかなプログラムに定評があり、公演を心待ちにするファンも多い。座員は社会貢献、健康増進、いきがいづくり、発表の場を求めて集まった個性あふれる約180人。座長の山田良正さん(69・尾上町在住)は、「肩書きは関係なく、一人ひとりが主役」と胸を張る。
「これほどまでに大きくなるとは」。1991年の旗揚げから28年間のあゆみを山田さんは感慨深げに振り返る。
座員は元公務員をはじめ、日本画家、ダンサー、元教員や保育士、音楽家などプロ・アマチュア問わず多彩な顔を持っている。「彩り鮮やかな果物が山盛りのかご」をイメージして名づけられた、まさに「フルーツバスケット」そのものだ。
ピアノや三味線、フラメンコに昔なつかしい南京玉すだれ。個々の得意分野を生かした和洋中、バラエティに富んだ演目が特徴で、三浦市・横須賀市内の高齢者施設や敬老会、地域イベントなどを中心に、年20回余りボランティア公演を行っている。「仲間は宝。みんなで力を合わせれば、何でもできる気がする」
喜ぶ顔が原動力
前身となったのは、元横須賀市職員の山田さんが同僚たちとつくった歌、マジック、落語などを楽しむ趣味仲間の会。好きが高じて家族や知人を招き、発表会を開いていたところ友人からステージ出演を頼まれた。向かった先は、特別養護老人ホーム。“デビュー公演”の様子が地元紙に掲載されると、次々と依頼が舞い込むようになったという。温かい拍手や声援に手ごたえを感じ、「少しでも楽しんでもらえるなら」とメンバーの賛同もあって、地域を軸とした活動をスタートさせた。
小石川ひばり子に、マリー・ダイヤモンド。座員たちは第2の自分を表す芸名を持つ。「スター☆YAMADA」こと山田さんも自慢の衣装に身を包み、自宅のカラオケで鍛えた喉と持ち前のサービス精神で『空に太陽がある限り』を熱唱すれば、コンサート会場さながらの盛り上がりを見せる。観客を楽しませることは自身の喜びであり、継続するための原動力だ。
「生涯現役」で輝く
下は12歳から、上は92歳まで。その最高齢歌手「マーサはまなす」は、山田さんの母・まさえさん=同4番目。
まさえさんは70歳で一座に入って以降、幾度も大手術を経験。一時は要介護度3の認定も受けたこともあったというが、今では十八番の『雪椿』『ふたり酒』を歌い上げられるほど元気になった。子や孫ほど年の離れた座員から「マーサ」の名で親しまれ、観客からは握手を求められる人気者だ。
「ステージは表現の場であると同時に学びを得る場」と山田さん。楽しみに待ってくれている人の笑顔、向上心を持つ仲間の姿に常に刺激を受けている。「生涯現役」。輝く笑みをこぼした。
2019新発会案内と元旦7紙TOP・社説
2019年1月1日 お仕事日 本 生 涯 現 役 推 進 協 議 会 &
NPO法人 ラ イ フ ・ ベ ン チ ャ ー ・ ク ラ ブ 諸 活 動 で
ご 支 援 く だ さ る 会 員 皆 様
謹 ん で 新 春 の ご 挨 拶 を 申 し 上 げ ま す
私 た ち 生 涯 現 役 活 動 開 始 3 3 周 年 目 に 当 る 昨年 2 0 1 8 年 に も ま た 格 別 の お 力 添え を 賜 わ り 本 当 に 有 難 う ご ざ い ま し た
皆 様 ご 一 家 の 上 に ご 健 康 と ご 多 幸 を 心 か ら お 祈 り 申 し 上 げ
本 年 も ど う か 宜 し く ご 支 援 ・ ご 教 導 の 程 お 願 い 申 し 上 げ ま す
2 0 1 9 年 ( 平 成 3 1 年 ) 元 旦
-------------------------------------------------------------------------------------------------
新2019年に 私たちは『生涯現役社会づくり』推進には何を優先に考え、どう効果的に実践していくか、ともに研鑽する新発会を下記ご案内します。
記
【 2 0 1 9 新年度 新発会 兼 会員総会準備会 ご案内 】
日 時: 2 0 1 9 年 1 月 9 日 (水) 午後 3 時 ~ 5 時
会 場: ライフ・ベンチャー事務所
参加者: 会員の皆様以外にご入会希望でお誘いされたご同伴者大歓迎です
年会費: 会員ご継続2019年会費12,000円ご用意の方には当日拝受できます
*****************************************************************
「あなたと日本を元気に!」する『 生涯現役推進役百万人国民運動』への
意欲的参加で、『あなたと地域社会』に次々と民活力の大輪が拡がります!
-------------------------------------------------------------------------------------------------
2018年春・秋実施サミット/2019年春開催予定サミット(各土曜日13:00)
⑧Summit 4/21(済) ⑨Summit 10/6(済) ⑩Summit 4/20(予)
-------------------------------------------------------------------------------------------------
2019/1/23(理事会15:00 &生涯現役塾17:30)~6/26(理事会 &生涯現役塾)
1/23 2/27 3/27 4/24 5/22 6/26
*****************************************************************
日 本 生 涯 現 役 推 進 協 議 会
NPO法人 ラ イ フ ・ ベ ン チ ャ ー ・ ク ラ ブ
ラ イ フ ・ ベ ン チ ャ ー 株 式 会 社
代 表 東 瀧 邦 次
TEL:03-3517-6667 FAX:03-3517-6668
E-mail: info@sgsk.net URL: http://www.sgsk.net
Blog: http://40591.diarynote.jp/
Facebook: http://www.facebook.com/sgsk.net/
Facebook2:https://www.facebook.com/yaesu3min
**************************************************
【参考添付資料:2019年元旦主要新聞トップ見出し・論説(2018/2017年対比)】
新年元旦発行版【2019年上段/2018年中段/2017下段】で購入新聞7紙の表紙トップ記事と社説〔論説〕は次のとおりです。(関東2紙+全国5紙:順不同)
神 奈 川 新 聞
2019:〔トップ〕あざみ野―新百合延伸へ/みなとみらい最先端の未来都市へ
2018:〔トップ〕16歳、運命受入れ/20年前に北朝鮮核放棄寸前まで
2017:〔トップ〕桜木町駅南側に心改札/横浜銀事業継承に本腰
2019:〔論説〕新しい年に/確かな意志が時代開く
2018:〔論説〕時代の正体/岐路の憲法/ささやかな営みの先に
2017:〔論説〕時代の正体/ヘイトスピーチ考/相克乗り越えるために
東 京 新 聞
2019:〔トップ〕五輪渋滞 出口見えず/I O C、ナンバー規制提案/飼料作物から発電
2018:〔トップ〕福島除染「手抜き」/今も大量放置か/改憲 今年中の発議めざす
2017:〔トップ〕対話は力、強気をくじく/9条精神で地球憲章を/立体駐車場転落3人死亡
2019:〔社説〕分断の時代を超えて/年のはじめに考える
2018:〔社説〕明治150年と民主主義/年のはじめに考える
2017:〔社説〕日本の平和主義/不戦を誇る国であれ
朝 日 新 聞
2019:〔トップ〕昭和天皇 直筆原稿見つかる/エイジングニッポン 個人の生き方 新時代を左右
2018:〔トップ〕一瞬のハッピーがあれば、人はまた走れる/仮想通貨長者 把握へ
2017:〔トップ〕試される民主主義/特例法に「陛下固有の事情」
2019:〔社説〕政治改革30年の先に/権力のあり方を問い直す
2018:〔社説〕来たるべき民主主義/より長い時間軸の政治を
2017:〔社説〕憲法70年の年明けに/「立憲」の理念をより深く
毎 日 新 聞
2019:〔トップ〕平成という時代 ルーツ二つとも私/未来へつなぐ責任
2018:〔トップ〕「拉致解決 資金援助が条件」/計画公表前に受注文書
2017:〔トップ〕多文化主義の危機「白人優越」タブー正当化/天皇の意思明記せず
2019:〔社説〕次の扉へ A Iと民主主義/メカニズムの違いを知る
2018:〔社説〕国民国家の揺らぎ/初めから同質の国はない
2017:〔社説〕歴史の転機日本の針路は/世界とつながってこそ
産 経 新 聞
2019:〔トップ〕新元号 四月一日公表/新時代 科学力 日本人がたりない
2018:〔トップ〕中国、2030年までに空母4隻/自衛隊で「わが国存立」
2017:〔トップ〕小池知事、都議選に30人超/陛下は無言で立ち上がられた
2019:〔社説〕さらば、「敗北」の時代よ/年のはじめに
2018:〔社説〕繁栄守る道を自ら進もう/年のはじめに
2017:〔社説〕自ら日本の活路を開こう/年のはじめに
日 本 経 済 新 聞
2019:〔トップ〕つながる100億の脳/新幸福論 「人類」問い直す/東南ア環境都市へ協力
2018:〔トップ〕溶け行く境界 もう戻れない/デジタルの翼、個を放つ/混乱の先 描けるか
2017:〔トップ〕断絶を超えて「当り前」もうない/LNG、欧州大手と提携/NY株、年間2337ドル高
2019:〔社説〕不確実性にたじろかず改革進めよ
2018:〔社説〕順風の年こそ難題を片付けよう
2017:〔社説〕自由主義の旗守り、活力取り戻せ/揺れる世界と日本
読 売 新 聞
2019:〔トップ〕インフラ機密 国内厳守 中国サイバー警戒/原発一基分の洋上風力
2018:〔トップ〕中露企業 北へ密輸網/タンカー提供 決済仲介/児童ポルノ7200人購入名簿
2017:〔トップ〕中国海底に命名攻勢/秋篠宮さま「皇太子」待遇/懲役刑再犯防止へ転換
2019:〔社説〕米中対立の試練に立ち向かえ/新時代に適した財政・社会保障に
2018:〔社説〕緊張を安定に導く対北戦略を/眠っているカネは政策で動かせ
2017:〔社説〕反グローバリズムの拡大防げ/トランプ外交への対応が必要だ
NPO法人 ラ イ フ ・ ベ ン チ ャ ー ・ ク ラ ブ 諸 活 動 で
ご 支 援 く だ さ る 会 員 皆 様
謹 ん で 新 春 の ご 挨 拶 を 申 し 上 げ ま す
私 た ち 生 涯 現 役 活 動 開 始 3 3 周 年 目 に 当 る 昨年 2 0 1 8 年 に も ま た 格 別 の お 力 添え を 賜 わ り 本 当 に 有 難 う ご ざ い ま し た
皆 様 ご 一 家 の 上 に ご 健 康 と ご 多 幸 を 心 か ら お 祈 り 申 し 上 げ
本 年 も ど う か 宜 し く ご 支 援 ・ ご 教 導 の 程 お 願 い 申 し 上 げ ま す
2 0 1 9 年 ( 平 成 3 1 年 ) 元 旦
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新2019年に 私たちは『生涯現役社会づくり』推進には何を優先に考え、どう効果的に実践していくか、ともに研鑽する新発会を下記ご案内します。
記
【 2 0 1 9 新年度 新発会 兼 会員総会準備会 ご案内 】
日 時: 2 0 1 9 年 1 月 9 日 (水) 午後 3 時 ~ 5 時
会 場: ライフ・ベンチャー事務所
参加者: 会員の皆様以外にご入会希望でお誘いされたご同伴者大歓迎です
年会費: 会員ご継続2019年会費12,000円ご用意の方には当日拝受できます
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「あなたと日本を元気に!」する『 生涯現役推進役百万人国民運動』への
意欲的参加で、『あなたと地域社会』に次々と民活力の大輪が拡がります!
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2018年春・秋実施サミット/2019年春開催予定サミット(各土曜日13:00)
⑧Summit 4/21(済) ⑨Summit 10/6(済) ⑩Summit 4/20(予)
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2019/1/23(理事会15:00 &生涯現役塾17:30)~6/26(理事会 &生涯現役塾)
1/23 2/27 3/27 4/24 5/22 6/26
*****************************************************************
日 本 生 涯 現 役 推 進 協 議 会
NPO法人 ラ イ フ ・ ベ ン チ ャ ー ・ ク ラ ブ
ラ イ フ ・ ベ ン チ ャ ー 株 式 会 社
代 表 東 瀧 邦 次
TEL:03-3517-6667 FAX:03-3517-6668
E-mail: info@sgsk.net URL: http://www.sgsk.net
Blog: http://40591.diarynote.jp/
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Facebook2:https://www.facebook.com/yaesu3min
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【参考添付資料:2019年元旦主要新聞トップ見出し・論説(2018/2017年対比)】
新年元旦発行版【2019年上段/2018年中段/2017下段】で購入新聞7紙の表紙トップ記事と社説〔論説〕は次のとおりです。(関東2紙+全国5紙:順不同)
神 奈 川 新 聞
2019:〔トップ〕あざみ野―新百合延伸へ/みなとみらい最先端の未来都市へ
2018:〔トップ〕16歳、運命受入れ/20年前に北朝鮮核放棄寸前まで
2017:〔トップ〕桜木町駅南側に心改札/横浜銀事業継承に本腰
2019:〔論説〕新しい年に/確かな意志が時代開く
2018:〔論説〕時代の正体/岐路の憲法/ささやかな営みの先に
2017:〔論説〕時代の正体/ヘイトスピーチ考/相克乗り越えるために
東 京 新 聞
2019:〔トップ〕五輪渋滞 出口見えず/I O C、ナンバー規制提案/飼料作物から発電
2018:〔トップ〕福島除染「手抜き」/今も大量放置か/改憲 今年中の発議めざす
2017:〔トップ〕対話は力、強気をくじく/9条精神で地球憲章を/立体駐車場転落3人死亡
2019:〔社説〕分断の時代を超えて/年のはじめに考える
2018:〔社説〕明治150年と民主主義/年のはじめに考える
2017:〔社説〕日本の平和主義/不戦を誇る国であれ
朝 日 新 聞
2019:〔トップ〕昭和天皇 直筆原稿見つかる/エイジングニッポン 個人の生き方 新時代を左右
2018:〔トップ〕一瞬のハッピーがあれば、人はまた走れる/仮想通貨長者 把握へ
2017:〔トップ〕試される民主主義/特例法に「陛下固有の事情」
2019:〔社説〕政治改革30年の先に/権力のあり方を問い直す
2018:〔社説〕来たるべき民主主義/より長い時間軸の政治を
2017:〔社説〕憲法70年の年明けに/「立憲」の理念をより深く
毎 日 新 聞
2019:〔トップ〕平成という時代 ルーツ二つとも私/未来へつなぐ責任
2018:〔トップ〕「拉致解決 資金援助が条件」/計画公表前に受注文書
2017:〔トップ〕多文化主義の危機「白人優越」タブー正当化/天皇の意思明記せず
2019:〔社説〕次の扉へ A Iと民主主義/メカニズムの違いを知る
2018:〔社説〕国民国家の揺らぎ/初めから同質の国はない
2017:〔社説〕歴史の転機日本の針路は/世界とつながってこそ
産 経 新 聞
2019:〔トップ〕新元号 四月一日公表/新時代 科学力 日本人がたりない
2018:〔トップ〕中国、2030年までに空母4隻/自衛隊で「わが国存立」
2017:〔トップ〕小池知事、都議選に30人超/陛下は無言で立ち上がられた
2019:〔社説〕さらば、「敗北」の時代よ/年のはじめに
2018:〔社説〕繁栄守る道を自ら進もう/年のはじめに
2017:〔社説〕自ら日本の活路を開こう/年のはじめに
日 本 経 済 新 聞
2019:〔トップ〕つながる100億の脳/新幸福論 「人類」問い直す/東南ア環境都市へ協力
2018:〔トップ〕溶け行く境界 もう戻れない/デジタルの翼、個を放つ/混乱の先 描けるか
2017:〔トップ〕断絶を超えて「当り前」もうない/LNG、欧州大手と提携/NY株、年間2337ドル高
2019:〔社説〕不確実性にたじろかず改革進めよ
2018:〔社説〕順風の年こそ難題を片付けよう
2017:〔社説〕自由主義の旗守り、活力取り戻せ/揺れる世界と日本
読 売 新 聞
2019:〔トップ〕インフラ機密 国内厳守 中国サイバー警戒/原発一基分の洋上風力
2018:〔トップ〕中露企業 北へ密輸網/タンカー提供 決済仲介/児童ポルノ7200人購入名簿
2017:〔トップ〕中国海底に命名攻勢/秋篠宮さま「皇太子」待遇/懲役刑再犯防止へ転換
2019:〔社説〕米中対立の試練に立ち向かえ/新時代に適した財政・社会保障に
2018:〔社説〕緊張を安定に導く対北戦略を/眠っているカネは政策で動かせ
2017:〔社説〕反グローバリズムの拡大防げ/トランプ外交への対応が必要だ
「日本生涯現役推進協議会」 会報 179
2018年12月31日 お仕事日 本 生 涯 現 役 推 進 協 議 会 &
NPO法人 ラ イ フ ・ ベ ン チ ャ ー ・ ク ラ ブ 活 動 で
ご 支 援 く だ さ る 会 員 皆 様
******************************************************************
日 本 生 涯 現 役 推 進 協 議 会
ヘ ッ ド ラ イ ン ニ ュ ー ス
事務局報告 第179 号 2018年 12月31日発行
******************************************************************
◎ 2 0 1 8 / 1 2 / 1 ~ 2 0 1 8 / 1 2 / 3 1 の当Blog「タイトル掲載一覧表」
日 付 タイトル
2018年12月31日 「日本生涯現役推進協議会」 会報 179
2018年12月30日 NPOライフ・ベンチャー・クラブ会報159
2018年12月29日 元気現役:シニア世代就労意識と実状
2018年12月28日 現役少女漫画家最高齢細川女史83歳
2018年12月27日 12月21日:クレイジーケンバンドご紹介
2018年12月26日 JOINT 官庁通信社:介護職の賃上げ
2018年12月25日 プロテニス業界引退後「将棋現役」は?
2018年12月24日 皇位最後の誕生日会見「国民に感謝」
2018年12月23日 愛媛新聞Online:生涯現役は本人意欲
2018年12月22日 土堤内氏:生涯現役という人生の道楽
2018年12月21日 黒柳徹子「百歳迄出演欲/不思議発見」
2018年12月20日 秋田藤里町社福協 :健康寿命優良賞
2018年12月19日 不整脈治療/カテーテルアブレーション
2018年12月18日 Zakzak:「死を受け入れる準備」の証し
2018年12月17日 Diamond Online:過去の栄光型思考損
2018年12月16日 高年齢労働者労災防にAge Action100
2018年12月15日 文科省後援/健康管理能力検定3級2級
2018年12月14日 「お金持ちは年金をもらえない」逆差別
2018年12月13日 全国公開“ヴィヴィアン・ウエストウッド”
2018年12月12日 マクロンは21世紀マリー・アントワネット⁈
2018年12月11日 千葉県版アクティブシニア応援イベント
2018年12月10日 日本CHO協会『シニア活躍プログラム』
2018年12月 9日 社会福祉向上へ「竹の里園」開園20年
2018年12月 8日 12/12:第396回生涯現役塾/2019望年会
2018年12月 7日 80歳独身が50年かけた完璧な"終活"
2018年12月 6日 世界記録18個/104歳現役のスイマー⑤
2018年12月 5日 世界記録18個/104歳現役のスイマー④
2018年12月 4日 世界記録18個/104歳現役のスイマー③
2018年12月 3日 世界記録18個/104歳現役のスイマー②
2018年12月 2日 世界記録18個/104歳現役のスイマー①
2018年12月 1日 Tokyo FM「死ぬまで31%働く人」が31% 以 上
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Net IB News コダマの核心 2018年12月31日 23:00
ご参考URL=https://www.data-max.co.jp/article/27135
2 0 1 8 年 を 振 り 返 っ て
―誰もが「我が勝手」どうする!!~2019年―我々の覚悟
幼い子どもが「我が勝手」ならまだ大目に見られる。老人レポーターとして名を馳せている大山眞人氏が「老人は誰も彼もが我が勝手」と見捨てるように呟く。ここまではまだ個人レベルの話である。
“ゴーン欲の塊”によって再びニッサンは業績悪化か
一度は救世主であった人物が、サタンになり下がるかもしれない。『ゴーン欲の塊』排除を法的な策略で行った日本人最高経営責任者西川氏。仮に完全にゴーン氏を排除できたとしても、ニッサンの業績回復の糸口はみられない。(1)リコール問題を抱える国内での販売不振、(2)ゴーン氏に代わって国際戦略を大胆に展開する人材もいない。一番の根本原因は20年間もゴーン氏をトップに据えていたことである。ただ、日本経済のためにはニッサンは沈むわけにはいかないのである。
安倍さん、トランプの犬か!!
ニッサンという自動車国際企業が沈むのも“大事”だが、政界、いや国家運営も今、大試練に立たされている。『美しい国づくり』を政治信条にしてきた安倍首相はアメリカではなく『トランプの犬』に成り下がる様相を呈している。
安倍首相自身の部下掌握のポイントは“おべっか使い”を登用していることがその核心である。政治家も官僚も「覚え目出度きの忠誠心」を発揮する。
ところが、トランプ米大統領との関係に目を転じると安倍首相自身が『トランプの犬』として存在感を誇示している。いわれるままに最先端の武器の購入を増大させ2019年予算案では武器購入費が突出しているのだ。今後のアメリカとの通商交渉においても妥協につぐ妥協をしていくであろう。よく考えてみよう!!「犬コロ忠誠心」で接してもトランプが感謝の念をひとかけらも抱くわけがない。「安倍は俺の忠臣だ」と図に乗るだけであろう。
安倍さん!!貴方は誇るべき日本を“トランプの犬コロ”に仕立てるのか!!「我が勝手」な首相だ。
トランプ vs 習の面子の張り合いの果て トランプ大統領の評価すべきところは「公約は忠実に実行する」の1点だけである。お粗末極まりないのは国家組織の運営、幹部たちの使い方であろう。まるで一族会社の使用人扱いである。折しも新年早々の米国国防省トップ辞任の報道も流れている。FRBトップの更迭説も流れたが、これは否定した。大臣・長官クラスはプライドをもった知性に富んだ連中である。「こんな頭脳足らずの下で誰が働くか!!」と腹のなかで批判しているに違いない。
トランプは優秀な人材でも正論を吐き意見が対立すれば、即刻、クビにする「我が勝手」な奴よ!!
中国共産党総書記・習近平氏の野望も凄い――「アメリカを抜いて世界のトップに君臨する」と豪語している。中国は長い間、世界トップだったのだから、その覇権を取り返すプロジェクトには多数の中国人民にとって気分爽快なことだ。ところが習氏は「生涯現役」を超えて「生涯総書記」というように権力に固執している。中国の歴史を少し学べば誰もが「毛沢東と比較しても習の功績は、その足元にもおよばない」と断ずる。習総書記も我が名誉を後世に残すことだけに執着する「我が勝手」な人よ。
そしてこのトランプvs習の面子の張り合いの果てに2019年は大動乱時代に突入する。「我が勝手」な対立には中途半端な妥協はない。
我々庶民は「我が勝手」に生きて抵抗するしか道はないのか!!
NPO法人 ラ イ フ ・ ベ ン チ ャ ー ・ ク ラ ブ 活 動 で
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◎ 2 0 1 8 / 1 2 / 1 ~ 2 0 1 8 / 1 2 / 3 1 の当Blog「タイトル掲載一覧表」
日 付 タイトル
2018年12月31日 「日本生涯現役推進協議会」 会報 179
2018年12月30日 NPOライフ・ベンチャー・クラブ会報159
2018年12月29日 元気現役:シニア世代就労意識と実状
2018年12月28日 現役少女漫画家最高齢細川女史83歳
2018年12月27日 12月21日:クレイジーケンバンドご紹介
2018年12月26日 JOINT 官庁通信社:介護職の賃上げ
2018年12月25日 プロテニス業界引退後「将棋現役」は?
2018年12月24日 皇位最後の誕生日会見「国民に感謝」
2018年12月23日 愛媛新聞Online:生涯現役は本人意欲
2018年12月22日 土堤内氏:生涯現役という人生の道楽
2018年12月21日 黒柳徹子「百歳迄出演欲/不思議発見」
2018年12月20日 秋田藤里町社福協 :健康寿命優良賞
2018年12月19日 不整脈治療/カテーテルアブレーション
2018年12月18日 Zakzak:「死を受け入れる準備」の証し
2018年12月17日 Diamond Online:過去の栄光型思考損
2018年12月16日 高年齢労働者労災防にAge Action100
2018年12月15日 文科省後援/健康管理能力検定3級2級
2018年12月14日 「お金持ちは年金をもらえない」逆差別
2018年12月13日 全国公開“ヴィヴィアン・ウエストウッド”
2018年12月12日 マクロンは21世紀マリー・アントワネット⁈
2018年12月11日 千葉県版アクティブシニア応援イベント
2018年12月10日 日本CHO協会『シニア活躍プログラム』
2018年12月 9日 社会福祉向上へ「竹の里園」開園20年
2018年12月 8日 12/12:第396回生涯現役塾/2019望年会
2018年12月 7日 80歳独身が50年かけた完璧な"終活"
2018年12月 6日 世界記録18個/104歳現役のスイマー⑤
2018年12月 5日 世界記録18個/104歳現役のスイマー④
2018年12月 4日 世界記録18個/104歳現役のスイマー③
2018年12月 3日 世界記録18個/104歳現役のスイマー②
2018年12月 2日 世界記録18個/104歳現役のスイマー①
2018年12月 1日 Tokyo FM「死ぬまで31%働く人」が31% 以 上
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Net IB News コダマの核心 2018年12月31日 23:00
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2 0 1 8 年 を 振 り 返 っ て
―誰もが「我が勝手」どうする!!~2019年―我々の覚悟
幼い子どもが「我が勝手」ならまだ大目に見られる。老人レポーターとして名を馳せている大山眞人氏が「老人は誰も彼もが我が勝手」と見捨てるように呟く。ここまではまだ個人レベルの話である。
“ゴーン欲の塊”によって再びニッサンは業績悪化か
一度は救世主であった人物が、サタンになり下がるかもしれない。『ゴーン欲の塊』排除を法的な策略で行った日本人最高経営責任者西川氏。仮に完全にゴーン氏を排除できたとしても、ニッサンの業績回復の糸口はみられない。(1)リコール問題を抱える国内での販売不振、(2)ゴーン氏に代わって国際戦略を大胆に展開する人材もいない。一番の根本原因は20年間もゴーン氏をトップに据えていたことである。ただ、日本経済のためにはニッサンは沈むわけにはいかないのである。
安倍さん、トランプの犬か!!
ニッサンという自動車国際企業が沈むのも“大事”だが、政界、いや国家運営も今、大試練に立たされている。『美しい国づくり』を政治信条にしてきた安倍首相はアメリカではなく『トランプの犬』に成り下がる様相を呈している。
安倍首相自身の部下掌握のポイントは“おべっか使い”を登用していることがその核心である。政治家も官僚も「覚え目出度きの忠誠心」を発揮する。
ところが、トランプ米大統領との関係に目を転じると安倍首相自身が『トランプの犬』として存在感を誇示している。いわれるままに最先端の武器の購入を増大させ2019年予算案では武器購入費が突出しているのだ。今後のアメリカとの通商交渉においても妥協につぐ妥協をしていくであろう。よく考えてみよう!!「犬コロ忠誠心」で接してもトランプが感謝の念をひとかけらも抱くわけがない。「安倍は俺の忠臣だ」と図に乗るだけであろう。
安倍さん!!貴方は誇るべき日本を“トランプの犬コロ”に仕立てるのか!!「我が勝手」な首相だ。
トランプ vs 習の面子の張り合いの果て トランプ大統領の評価すべきところは「公約は忠実に実行する」の1点だけである。お粗末極まりないのは国家組織の運営、幹部たちの使い方であろう。まるで一族会社の使用人扱いである。折しも新年早々の米国国防省トップ辞任の報道も流れている。FRBトップの更迭説も流れたが、これは否定した。大臣・長官クラスはプライドをもった知性に富んだ連中である。「こんな頭脳足らずの下で誰が働くか!!」と腹のなかで批判しているに違いない。
トランプは優秀な人材でも正論を吐き意見が対立すれば、即刻、クビにする「我が勝手」な奴よ!!
中国共産党総書記・習近平氏の野望も凄い――「アメリカを抜いて世界のトップに君臨する」と豪語している。中国は長い間、世界トップだったのだから、その覇権を取り返すプロジェクトには多数の中国人民にとって気分爽快なことだ。ところが習氏は「生涯現役」を超えて「生涯総書記」というように権力に固執している。中国の歴史を少し学べば誰もが「毛沢東と比較しても習の功績は、その足元にもおよばない」と断ずる。習総書記も我が名誉を後世に残すことだけに執着する「我が勝手」な人よ。
そしてこのトランプvs習の面子の張り合いの果てに2019年は大動乱時代に突入する。「我が勝手」な対立には中途半端な妥協はない。
我々庶民は「我が勝手」に生きて抵抗するしか道はないのか!!
NPOライフ・ベンチャー・クラブ会報159
2018年12月30日 お仕事日 本 生 涯 現 役 推 進 協 議 会 &
NPO法人 ラ イ フ ・ ベ ン チ ャ ー ・ ク ラ ブ 活 動 で
ご 支 援 く だ さ る 会 員 皆 様
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N P O 法 人 ラ イ フ ・ ベ ン チ ャ ー ・ ク ラ ブ
ホ ッ ト ラ イ ン ニ ュ ー ス
事 務 局 報 告 第 159 号 2018年 12月30日 発行
******************************************************************
◎ 12 / 12 開 催: 12月生涯現役協・NPO・LVC合同理事会報告
12月両団体合同理事会議事録
日 時: 2018年12月12日(水)13時30分~14時50分
会 場: ライフ・ベンチャー事務所
参加者: 東瀧代表、中上、新川、持田、高橋、水上、糟谷、松延、堀優子、梅澤氏、野口雄一(11名。敬称略、順不同)
内 容:
1.報 告 事 項
(1) 代表の本年度総括・新年度決意
理事会機能は全参画者協働の意識高揚の場。会員各位が生涯現役社会推進先駆集団活動のSGSKと各人自主・自立念頭の実践参画型NPO/LVC連携の相乗成果が肝要。ライフ・ベンチャー・クラブ(略称:LVC)創設33年後、平成時代も来春新時代へ。くらぶ会員は自主・自立の生涯現役実践家仲間集団が絆となり、生涯現役社会創りに日本生涯現役推進協議会(略称:生涯現役協)発足で来年15年。超高齢社会21世紀日本未来が夢と希望の真価を世界に示せる「生涯現役社会」像は、民主導の生涯現役プラットフォーム諸機能が国主導の行政活動誘導するのが本筋。その総括前提で生涯現役協は民主導ネットワーカ―先駆け役。NPO/LVCは生涯現役自主・自立実践会員制の拡充に努めライフ・ベンチャー(株)主導の生涯現役プロデューサ-Ⓡ養成協働事業によりSGSK支援効果を発揮させたい。
(2) 参加者活動報告・意見発表
・若林監事から、自身の本年度活動(講演会)のうち①「どうなる団塊後の日本-1850万人が退場、未曽有の超高齢化社会へ-」、②「予言の書「日本の自殺考」再考」につき、当該資料を基に要約説明・発表。
・中上理事から駒沢大学長山教授「創業機運醸成のすすめ」についての文章を基に、日本において①開業率が上昇しない状況、②その中での起業家の実像、につき要約説明があり、最後に③企業活動の社会的機運の醸成につき付帯解説発表。
2.協 議 事 項
(1)⑩生涯現役サミット提言集約の件
(2)生涯現役塾への新年度基本方針の件
以上の両協議案件に関する協議時間不足のため、2019年1月9日午後3時に開催予定の新春懇談会打合せ事項として、次回1月理事会の協議事項とする。 以 上
NPO法人 ラ イ フ ・ ベ ン チ ャ ー ・ ク ラ ブ 活 動 で
ご 支 援 く だ さ る 会 員 皆 様
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N P O 法 人 ラ イ フ ・ ベ ン チ ャ ー ・ ク ラ ブ
ホ ッ ト ラ イ ン ニ ュ ー ス
事 務 局 報 告 第 159 号 2018年 12月30日 発行
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◎ 12 / 12 開 催: 12月生涯現役協・NPO・LVC合同理事会報告
12月両団体合同理事会議事録
日 時: 2018年12月12日(水)13時30分~14時50分
会 場: ライフ・ベンチャー事務所
参加者: 東瀧代表、中上、新川、持田、高橋、水上、糟谷、松延、堀優子、梅澤氏、野口雄一(11名。敬称略、順不同)
内 容:
1.報 告 事 項
(1) 代表の本年度総括・新年度決意
理事会機能は全参画者協働の意識高揚の場。会員各位が生涯現役社会推進先駆集団活動のSGSKと各人自主・自立念頭の実践参画型NPO/LVC連携の相乗成果が肝要。ライフ・ベンチャー・クラブ(略称:LVC)創設33年後、平成時代も来春新時代へ。くらぶ会員は自主・自立の生涯現役実践家仲間集団が絆となり、生涯現役社会創りに日本生涯現役推進協議会(略称:生涯現役協)発足で来年15年。超高齢社会21世紀日本未来が夢と希望の真価を世界に示せる「生涯現役社会」像は、民主導の生涯現役プラットフォーム諸機能が国主導の行政活動誘導するのが本筋。その総括前提で生涯現役協は民主導ネットワーカ―先駆け役。NPO/LVCは生涯現役自主・自立実践会員制の拡充に努めライフ・ベンチャー(株)主導の生涯現役プロデューサ-Ⓡ養成協働事業によりSGSK支援効果を発揮させたい。
(2) 参加者活動報告・意見発表
・若林監事から、自身の本年度活動(講演会)のうち①「どうなる団塊後の日本-1850万人が退場、未曽有の超高齢化社会へ-」、②「予言の書「日本の自殺考」再考」につき、当該資料を基に要約説明・発表。
・中上理事から駒沢大学長山教授「創業機運醸成のすすめ」についての文章を基に、日本において①開業率が上昇しない状況、②その中での起業家の実像、につき要約説明があり、最後に③企業活動の社会的機運の醸成につき付帯解説発表。
2.協 議 事 項
(1)⑩生涯現役サミット提言集約の件
(2)生涯現役塾への新年度基本方針の件
以上の両協議案件に関する協議時間不足のため、2019年1月9日午後3時に開催予定の新春懇談会打合せ事項として、次回1月理事会の協議事項とする。 以 上
元気現役:シニア世代就労意識と実状
2018年12月29日 お仕事日 本 生 涯 現 役 推 進 協 議 会 &
NPO法人 ラ イ フ ・ ベ ン チ ャ ー ・ ク ラ ブ 活 動 で
ご 支 援 く だ さ る 会 員 皆 様
Yshoo! Japan ニュース 12/29(土) 12:20 配信
ご参考URL=https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20181229-00010004-ffield-life
元気なうちは現役?シニア世代の就労意識と実状。なぜ働くのか?
「生涯現役、若いモンにはまだまだ負けん」。現代のシニアたちは本当にパワフルですよね。一般的には60歳が定年ですが、そのあとも希望して勤務を継続する人もいますし、転職して別の仕事に就く人もいます。
ヤングであれ、ミドルであれ、シニアであれ、元気に働く人の姿をみると、こちらも溌剌としますね。しかしながら、リタイアしたくとも事情により働かざるを得ない人がいるのも現実……。今、シニア世代の就労に対する意識や実状は、どうなっているのでしょう?
.
キャッチ(1):多くのシニアが仕事を続けたいと考えている
内閣府が発表した「平成29年版高齢社会白書」によると、平成28(2016)年の労働力人口は、6673万人だったそうです。
労働力人口のうち65~69歳は450万人、70歳以上は336万人。労働力人口総数に占める65歳以上の者の割合は、前年の11.3%から11.8%と上昇しました。昭和55(1980)年からの推移をみても、右肩上がりに増加を続けています。
また、「あなたは、何歳頃まで収入を伴う仕事をしたいですか?」という質問には、現在仕事をしている高齢者の約4割が「働けるうちはいつまでも」と回答したそうです。
「70歳くらいまでもしくはそれ以上」の回答とあわせると、約8割が高齢期でも仕事をしていきたいと考えていることが分かります。
65~69歳の労働人口は、平成23(2011)年以降、増加の一途を辿っています。シニアの多くが労働にたずさわっていく社会はしばらく続きそうですね。
.
キャッチ(2):シニアが働く理由はお金のためだけじゃない?
では、シニアたちはどんな理由で働いているのでしょう?
~ 株式会社大和ネクスト銀行では、全国の働くシニア (60歳79歳) の男女を対象に、「働くシニアの仕事と生活に関する実態調査」をインターネットリサーチにより実施。1000名の有効サンプルを集計しました。
「現在、働いている理由」についての質問では、「日々の生活費のため(56.4%)」という回答が1位に上がりました。次に多かったのが「社会や人との接点のため(45.6%)」。
そして、「健康維持のため(44.1%)」、「今後の生活費のため(43.8%)」、「生活にハリがほしいため(35.0%)」と続きました。
みなさん、生活費を稼ぐ以外にも、人生を充実させるために働いていることが分かります。これをみて、「高齢者になっても生活費のために、あくせく働かねばならないのか……」と不安になる方もいるかもしれません。
しかし、男女別・年代別にみると、70代男性では「健康維持のため」が64.1%と最も多く、70代女性では「生活にハリがほしいため」の 51.9%が最も多い回答となりました。
また、「仕事が好きなため」 (46.2%) 、「自分を成長させるため」 (21.7%)などの回答にも、多くの票が集まりました。生きていくだけで精一杯どころか、充実したシニアライフを過ごすために働いていることがよく分かりますね。
キャッチ(3):働くシニアの手取り額の平均は22.1万円
続いて気になる「手取り」のお話です。
同アンケートによると、働くシニアの手取り額の平均は22.1万円/月。目標額については平均で28.4万円でした。差額はマイナス6.3万円。なかなか理想と現実が合致しない部分もあるようです。
また、「1カ月あたりの支出」を聞いてみたところ、「生活費」に関しては「5万円~10万円未満」が27.4%と、最も多い回答となりました。
次いで「10万円~15万円未満」(19.4%)。「15万円~20万円未満」(15.9%)、「20万円~30万円未満」(14.9%)と続きました。全体の平均は15.0万円でした。
「1カ月のおこづかい(自由に使えるお金)」は、「3万円~5万円未満」が最多回答。男女別にみてみると、男性は平均4.3万円、女性は平均2.7万円。全体の平均は3.5万円だったそうです。
若い世代の人たちも、今から将来の生活費を予想しておくほうが良いかもしれません。「自分が70歳になったとき、月収10万円を目指すにはどうしたらいいのか?」「おこづかいが3万円じゃ絶対足りない!じゃあどうやって増やそうか?」などなど。
シニアになっても稼いでいたいと思うのであれば、安定的に仕事が得られるように資格を取るもよし、支払いに追われないための貯蓄を考えるもよし。将来、お金に困ることだけは避けたいものです。
.
キャッチ(4):シニアにもおすすめの新しい働き方
では、シニアたちはどのような働き方をしているのでしょう。いくら仕事を続けたいと思っても、肉体は衰え、体力は落ちるもの。高齢になってから新しい資格や技術を身につけるのも難しい…。
そんなときに注目したいのが「クラウドソーシング」です。「クラウドソーシング」とは、インターネット上で企業が不特定多数の個人に業務を発注すること。近年、注目されている新しい業務形態です。
日本最大級のクラウドソーシング「クラウドワークス」などを運営している株式会社クラウドワークスでは、同サービスへ登録しているシニア世代の利用者に対して「クラウドワークスの利用動向」に関する調査を実施しました。
クラウドワークスの登録者数は4万人(2013年6月16日時点)。うち、シニア世代(50歳以上)は2649名で、全体の6.6%を占めるそうです。
収入についての調査では、クラウドワークスを利用しているシニア世代の73%が、毎月1万円(年間12万円)以上の収入を得ていることが分かりました。また、34%が毎月20万円(年間240万円)以上を稼いでいるそうです。
クラウドワークスを利用しているユーザーのうち、53%がフリーランスとして仕事を受注しており、残りの47%を主夫や主婦などの在宅ワーカー、パートや正社員として働きながらの副業としてクラウドワークスを利用している人が占めています。
クラウドソーシングのメリットは、時間や場所を選ばないこと。納期などはありますが、自分の状況にあわせて仕事を選ぶことができます。筆者もフリーランスのライターなのでよく利用するのですが、自宅はもちろん、カフェや図書館などでも仕事ができるのはありがたいことです。
すでに資格やスキルを持っている人であれば、それを生かした仕事を探すことができるでしょう。とくに技術がないという人も、データ入力やアンケート回答など、比較的誰にでもできる仕事であれば始めやすいのではないでしょうか。
シニアになってから再就職と思うと大変ですが、パートやアルバイトなどで働きつつ、もう半分をクラウドソーシングで稼ぐと考えれば、自分にもできそうな気がします。
働き方もずいぶんと多様化しています。いろいろな働き方がある現代では、「仕事とは、こうしなくてはならない」という考えは古いのかもしれません。自分にあったスタイルで、シニアになってからも楽しくお金を稼いでいきたいですね。
出典:
内閣府「平成29年版高齢社会白書」 高齢者の就労意欲について
株式会社大和ネクスト銀行「働くシニアの就業実態」 平均月収やおこづかい
株式会社クラウドワークス「シニア世代利用動向調査を実施」 平均収入額など
Text:畑 美雪(はた みゆき)フリーランス・ライター
ファイナンシャルフィールド編集部
NPO法人 ラ イ フ ・ ベ ン チ ャ ー ・ ク ラ ブ 活 動 で
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Yshoo! Japan ニュース 12/29(土) 12:20 配信
ご参考URL=https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20181229-00010004-ffield-life
元気なうちは現役?シニア世代の就労意識と実状。なぜ働くのか?
「生涯現役、若いモンにはまだまだ負けん」。現代のシニアたちは本当にパワフルですよね。一般的には60歳が定年ですが、そのあとも希望して勤務を継続する人もいますし、転職して別の仕事に就く人もいます。
ヤングであれ、ミドルであれ、シニアであれ、元気に働く人の姿をみると、こちらも溌剌としますね。しかしながら、リタイアしたくとも事情により働かざるを得ない人がいるのも現実……。今、シニア世代の就労に対する意識や実状は、どうなっているのでしょう?
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キャッチ(1):多くのシニアが仕事を続けたいと考えている
内閣府が発表した「平成29年版高齢社会白書」によると、平成28(2016)年の労働力人口は、6673万人だったそうです。
労働力人口のうち65~69歳は450万人、70歳以上は336万人。労働力人口総数に占める65歳以上の者の割合は、前年の11.3%から11.8%と上昇しました。昭和55(1980)年からの推移をみても、右肩上がりに増加を続けています。
また、「あなたは、何歳頃まで収入を伴う仕事をしたいですか?」という質問には、現在仕事をしている高齢者の約4割が「働けるうちはいつまでも」と回答したそうです。
「70歳くらいまでもしくはそれ以上」の回答とあわせると、約8割が高齢期でも仕事をしていきたいと考えていることが分かります。
65~69歳の労働人口は、平成23(2011)年以降、増加の一途を辿っています。シニアの多くが労働にたずさわっていく社会はしばらく続きそうですね。
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キャッチ(2):シニアが働く理由はお金のためだけじゃない?
では、シニアたちはどんな理由で働いているのでしょう?
~ 株式会社大和ネクスト銀行では、全国の働くシニア (60歳79歳) の男女を対象に、「働くシニアの仕事と生活に関する実態調査」をインターネットリサーチにより実施。1000名の有効サンプルを集計しました。
「現在、働いている理由」についての質問では、「日々の生活費のため(56.4%)」という回答が1位に上がりました。次に多かったのが「社会や人との接点のため(45.6%)」。
そして、「健康維持のため(44.1%)」、「今後の生活費のため(43.8%)」、「生活にハリがほしいため(35.0%)」と続きました。
みなさん、生活費を稼ぐ以外にも、人生を充実させるために働いていることが分かります。これをみて、「高齢者になっても生活費のために、あくせく働かねばならないのか……」と不安になる方もいるかもしれません。
しかし、男女別・年代別にみると、70代男性では「健康維持のため」が64.1%と最も多く、70代女性では「生活にハリがほしいため」の 51.9%が最も多い回答となりました。
また、「仕事が好きなため」 (46.2%) 、「自分を成長させるため」 (21.7%)などの回答にも、多くの票が集まりました。生きていくだけで精一杯どころか、充実したシニアライフを過ごすために働いていることがよく分かりますね。
キャッチ(3):働くシニアの手取り額の平均は22.1万円
続いて気になる「手取り」のお話です。
同アンケートによると、働くシニアの手取り額の平均は22.1万円/月。目標額については平均で28.4万円でした。差額はマイナス6.3万円。なかなか理想と現実が合致しない部分もあるようです。
また、「1カ月あたりの支出」を聞いてみたところ、「生活費」に関しては「5万円~10万円未満」が27.4%と、最も多い回答となりました。
次いで「10万円~15万円未満」(19.4%)。「15万円~20万円未満」(15.9%)、「20万円~30万円未満」(14.9%)と続きました。全体の平均は15.0万円でした。
「1カ月のおこづかい(自由に使えるお金)」は、「3万円~5万円未満」が最多回答。男女別にみてみると、男性は平均4.3万円、女性は平均2.7万円。全体の平均は3.5万円だったそうです。
若い世代の人たちも、今から将来の生活費を予想しておくほうが良いかもしれません。「自分が70歳になったとき、月収10万円を目指すにはどうしたらいいのか?」「おこづかいが3万円じゃ絶対足りない!じゃあどうやって増やそうか?」などなど。
シニアになっても稼いでいたいと思うのであれば、安定的に仕事が得られるように資格を取るもよし、支払いに追われないための貯蓄を考えるもよし。将来、お金に困ることだけは避けたいものです。
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キャッチ(4):シニアにもおすすめの新しい働き方
では、シニアたちはどのような働き方をしているのでしょう。いくら仕事を続けたいと思っても、肉体は衰え、体力は落ちるもの。高齢になってから新しい資格や技術を身につけるのも難しい…。
そんなときに注目したいのが「クラウドソーシング」です。「クラウドソーシング」とは、インターネット上で企業が不特定多数の個人に業務を発注すること。近年、注目されている新しい業務形態です。
日本最大級のクラウドソーシング「クラウドワークス」などを運営している株式会社クラウドワークスでは、同サービスへ登録しているシニア世代の利用者に対して「クラウドワークスの利用動向」に関する調査を実施しました。
クラウドワークスの登録者数は4万人(2013年6月16日時点)。うち、シニア世代(50歳以上)は2649名で、全体の6.6%を占めるそうです。
収入についての調査では、クラウドワークスを利用しているシニア世代の73%が、毎月1万円(年間12万円)以上の収入を得ていることが分かりました。また、34%が毎月20万円(年間240万円)以上を稼いでいるそうです。
クラウドワークスを利用しているユーザーのうち、53%がフリーランスとして仕事を受注しており、残りの47%を主夫や主婦などの在宅ワーカー、パートや正社員として働きながらの副業としてクラウドワークスを利用している人が占めています。
クラウドソーシングのメリットは、時間や場所を選ばないこと。納期などはありますが、自分の状況にあわせて仕事を選ぶことができます。筆者もフリーランスのライターなのでよく利用するのですが、自宅はもちろん、カフェや図書館などでも仕事ができるのはありがたいことです。
すでに資格やスキルを持っている人であれば、それを生かした仕事を探すことができるでしょう。とくに技術がないという人も、データ入力やアンケート回答など、比較的誰にでもできる仕事であれば始めやすいのではないでしょうか。
シニアになってから再就職と思うと大変ですが、パートやアルバイトなどで働きつつ、もう半分をクラウドソーシングで稼ぐと考えれば、自分にもできそうな気がします。
働き方もずいぶんと多様化しています。いろいろな働き方がある現代では、「仕事とは、こうしなくてはならない」という考えは古いのかもしれません。自分にあったスタイルで、シニアになってからも楽しくお金を稼いでいきたいですね。
出典:
内閣府「平成29年版高齢社会白書」 高齢者の就労意欲について
株式会社大和ネクスト銀行「働くシニアの就業実態」 平均月収やおこづかい
株式会社クラウドワークス「シニア世代利用動向調査を実施」 平均収入額など
Text:畑 美雪(はた みゆき)フリーランス・ライター
ファイナンシャルフィールド編集部
現役少女漫画家最高齢細川女史83歳
2018年12月28日 お仕事日 本 生 涯 現 役 推 進 協 議 会 &
NPO法人 ラ イ フ ・ ベ ン チ ャ ー ・ ク ラ ブ 活 動 で
ご 支 援 く だ さ る 会 員 皆 様
サイゾーpremium 2019年1月号 2018.12.28.
紹介URL=https://www.premiumcyzo.com/modules/member/2018/12/post_8981/
現役少女マンガ家最高齢は『王家の紋章』の細川智栄子先生(83歳!)
――描くも読むも老人ばかり、マンガ家超高齢化の哀楽
――「マンガ家は早死にする」そんな言説も今は昔。今や、70歳80歳になっても現役バリバリでマンガを描き続ける作家が増えている。超高齢社会に突入した日本において、「マンガ」に求められるものはどう変わっていくのか? 〈元〉マンガ編集者の〈元〉批評家・更科修一郎がその哀楽を眺める。
週刊少年マンガ誌での最年長連載記録だった水島新司(79歳)の『ドカベン ドリームトーナメント編』が完結し、さすがに少年マンガ誌の作家陣に70歳台はいなくなったが、あだち充(67歳)、秋本治(66歳)、高橋留美子(61歳)、板垣恵介(61歳)も還暦を超えている。筆者が若い頃は手塚治虫(享年60)、藤子・F・不二雄(享年62)、石ノ森章太郎(享年60)と、トキワ荘系の大御所が次々と早逝していたので「マンガ家は生涯現役だが、早死にする商売だ」と思っていたのだが、やなせたかし(享年94)、水木しげる(享年93)が長寿だったことで、ようやくそうでもないことがわかった。いや、定年のないマンガ業界はいつの間にか超高齢社会になっていた。
特に大御所マンガ家が執筆する「ビッグコミック」系列の青年マンガ誌は、『ゴルゴ13』『あぶさん』『浮浪雲』『三丁目の夕日』『釣りバカ日誌』……1970年代から続く大長寿連載が多かったので、現在もさいとう・たかを(82歳)を筆頭に70歳を超えたベテラン作家陣が支えている。ストーリーマンガ家の多くは作画アシスタントを使って描くプロダクション方式なので、設計図のネームを描くことさえできれば、執筆量は維持できるのだが、1話読み切りの短編を家内制手工業的に描いている作家は、体力的な問題から執筆ページ数を減らすなどの措置が必要になる。例えば、西岸良平(71歳)の『三丁目の夕日』は隔号連載(月1回)となり、『鎌倉ものがたり』は減ページで前後編になった。
大御所のひとり、ジョージ秋山(75歳)は17年に『浮浪雲』が完結してから新作を発表していない。最終回近くは作画がヨレヨレで読者を心配させたが、完結の1年ほど前からアシスタントを徐々に減らし、最後はほとんどひとりで描いていたようだ。とはいえ、退職金を積み立てるなど、福利厚生に気を使っていたことを元アシスタントがブログで回顧したり、放送作家の息子さんが東映と組んで『捨てがたき人々』『アシュラ』を映画化するなど、44年間の長期連載にふさわしい有終の美を飾ったといえよう。
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現役少女マンガ家最高齢は『王家の紋章』の細川智栄子先生(83歳!)
――描くも読むも老人ばかり、マンガ家超高齢化の哀楽
――「マンガ家は早死にする」そんな言説も今は昔。今や、70歳80歳になっても現役バリバリでマンガを描き続ける作家が増えている。超高齢社会に突入した日本において、「マンガ」に求められるものはどう変わっていくのか? 〈元〉マンガ編集者の〈元〉批評家・更科修一郎がその哀楽を眺める。
週刊少年マンガ誌での最年長連載記録だった水島新司(79歳)の『ドカベン ドリームトーナメント編』が完結し、さすがに少年マンガ誌の作家陣に70歳台はいなくなったが、あだち充(67歳)、秋本治(66歳)、高橋留美子(61歳)、板垣恵介(61歳)も還暦を超えている。筆者が若い頃は手塚治虫(享年60)、藤子・F・不二雄(享年62)、石ノ森章太郎(享年60)と、トキワ荘系の大御所が次々と早逝していたので「マンガ家は生涯現役だが、早死にする商売だ」と思っていたのだが、やなせたかし(享年94)、水木しげる(享年93)が長寿だったことで、ようやくそうでもないことがわかった。いや、定年のないマンガ業界はいつの間にか超高齢社会になっていた。
特に大御所マンガ家が執筆する「ビッグコミック」系列の青年マンガ誌は、『ゴルゴ13』『あぶさん』『浮浪雲』『三丁目の夕日』『釣りバカ日誌』……1970年代から続く大長寿連載が多かったので、現在もさいとう・たかを(82歳)を筆頭に70歳を超えたベテラン作家陣が支えている。ストーリーマンガ家の多くは作画アシスタントを使って描くプロダクション方式なので、設計図のネームを描くことさえできれば、執筆量は維持できるのだが、1話読み切りの短編を家内制手工業的に描いている作家は、体力的な問題から執筆ページ数を減らすなどの措置が必要になる。例えば、西岸良平(71歳)の『三丁目の夕日』は隔号連載(月1回)となり、『鎌倉ものがたり』は減ページで前後編になった。
大御所のひとり、ジョージ秋山(75歳)は17年に『浮浪雲』が完結してから新作を発表していない。最終回近くは作画がヨレヨレで読者を心配させたが、完結の1年ほど前からアシスタントを徐々に減らし、最後はほとんどひとりで描いていたようだ。とはいえ、退職金を積み立てるなど、福利厚生に気を使っていたことを元アシスタントがブログで回顧したり、放送作家の息子さんが東映と組んで『捨てがたき人々』『アシュラ』を映画化するなど、44年間の長期連載にふさわしい有終の美を飾ったといえよう。
12月21日:クレイジーケンバンドご紹介
2018年12月27日 お仕事日 本 生 涯 現 役 推 進 協 議 会 &
NPO法人 ラ イ フ ・ ベ ン チ ャ ー ・ ク ラ ブ 活 動 で
ご 支 援 く だ さ る 会 員 皆 様
めるも by GMO Billboard JAPAN 2018/12/27 12:05
ご参考URL=https://news.merumo.ne.jp/article/genre/8208857
クレイジーケンバンド、
恒例のクリスマスライブが今年も大盛況で終了
東洋一のサウンド・マシーンことクレイジーケンバンドが、クリスマス・スペシャルライブ【ビルボードライブ東京のクレイジーケンバンド】を、12月21日ビルボードライブ東京にて開催した。
今年8月には、約3年振りのアルバム『GOING TO A GO-GO』をリリース。さらに9月には、デビュー20周年を記念した横浜アリーナ公演を開催し大成功を収めたクレイジーケンバンドが、今年もビルボードライブのステージに登場。クリスマス・シーズンにぴったりな、心温まるエンタテインメント・ショウを繰り広げた。
「大映スターパレード」のド派手なオープニングと共に幕を開けた公演は、一曲目「ゴッドファーザー愛のテーマ」から大盛況。そして「GOING TO A GO-GO」と続き、思わず踊り出さずにはいられない痛快なリズムと、それに乗っかる煌びやかなホーンセクション、そして横山剣(Vo.)の圧倒的存在感を誇る歌が、会場をあっという間に華やかな空間へと彩っていく。
「最も緊張するお店、ビルボードライブ東京にやってきました」と語る横山。そんな言葉とは裏腹に、ライブもMCも超マイペースに進行していく。30年前、六本木の焼き肉屋で働いていたという洞口信也(Ba.)が音頭を取り、集まった満員のオーディエンス達と乾杯。賑やかなムードの中突入した中盤戦は、「ファイヤークラッカー」「クリスマスなんて、大嫌いっ!! なんちゃって」など、クリスマスに因んだ楽曲でさらにムードを盛り上げていった。
そんな中、「『クリスマスなんて、大嫌いっ!! なんちゃって』は甘すぎるので、同じ日にこんな曲を出しました」と、渋めの魅力が全開の「タイガー&ドラゴン」を投下。続く「発光!深夜族」では瀟洒なムードを醸し出し、さらにヘルメットにレーシングスーツ姿の横山が登場したかと思えば「あるレーサーの死」を熱唱するなど、めくるめく展開で観客を魅了した。
アンコールは、赤坂の夜景とミッドタウンの煌びやかなイルミネーションをバックに渾身のバラード曲「マイウェイ」。「生涯現役を目指してあと2,30年頑張っていきたいと思います!」という言葉を裏付けるような熱い歌と演奏で、この日のライブを締め括った。また、演奏終了後にはサポートメンバーのAyesha(Cho.)と高橋利光(Key.)がステージに残り、「Have Yourself A Merry Little Christmas」を披露。約1時間の怒涛のショウに幕を閉じた。
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めるも by GMO Billboard JAPAN 2018/12/27 12:05
ご参考URL=https://news.merumo.ne.jp/article/genre/8208857
クレイジーケンバンド、
恒例のクリスマスライブが今年も大盛況で終了
東洋一のサウンド・マシーンことクレイジーケンバンドが、クリスマス・スペシャルライブ【ビルボードライブ東京のクレイジーケンバンド】を、12月21日ビルボードライブ東京にて開催した。
今年8月には、約3年振りのアルバム『GOING TO A GO-GO』をリリース。さらに9月には、デビュー20周年を記念した横浜アリーナ公演を開催し大成功を収めたクレイジーケンバンドが、今年もビルボードライブのステージに登場。クリスマス・シーズンにぴったりな、心温まるエンタテインメント・ショウを繰り広げた。
「大映スターパレード」のド派手なオープニングと共に幕を開けた公演は、一曲目「ゴッドファーザー愛のテーマ」から大盛況。そして「GOING TO A GO-GO」と続き、思わず踊り出さずにはいられない痛快なリズムと、それに乗っかる煌びやかなホーンセクション、そして横山剣(Vo.)の圧倒的存在感を誇る歌が、会場をあっという間に華やかな空間へと彩っていく。
「最も緊張するお店、ビルボードライブ東京にやってきました」と語る横山。そんな言葉とは裏腹に、ライブもMCも超マイペースに進行していく。30年前、六本木の焼き肉屋で働いていたという洞口信也(Ba.)が音頭を取り、集まった満員のオーディエンス達と乾杯。賑やかなムードの中突入した中盤戦は、「ファイヤークラッカー」「クリスマスなんて、大嫌いっ!! なんちゃって」など、クリスマスに因んだ楽曲でさらにムードを盛り上げていった。
そんな中、「『クリスマスなんて、大嫌いっ!! なんちゃって』は甘すぎるので、同じ日にこんな曲を出しました」と、渋めの魅力が全開の「タイガー&ドラゴン」を投下。続く「発光!深夜族」では瀟洒なムードを醸し出し、さらにヘルメットにレーシングスーツ姿の横山が登場したかと思えば「あるレーサーの死」を熱唱するなど、めくるめく展開で観客を魅了した。
アンコールは、赤坂の夜景とミッドタウンの煌びやかなイルミネーションをバックに渾身のバラード曲「マイウェイ」。「生涯現役を目指してあと2,30年頑張っていきたいと思います!」という言葉を裏付けるような熱い歌と演奏で、この日のライブを締め括った。また、演奏終了後にはサポートメンバーのAyesha(Cho.)と高橋利光(Key.)がステージに残り、「Have Yourself A Merry Little Christmas」を披露。約1時間の怒涛のショウに幕を閉じた。
JOINT 官庁通信社:介護職の賃上げ
2018年12月26日 お仕事日 本 生 涯 現 役 推 進 協 議 会 &
NPO法人 ラ イ フ ・ ベ ン チ ャ ー ・ ク ラ ブ 活 動 で
ご 支 援 く だ さ る 会 員 皆 様
介護ニュースサイト 2018.12.20 社保審・介護給付費分科会
ご参考URL=https://articles.joint-kaigo.com/article-9/pg98.html
介護職の賃上げ、要件・ルールまとめ!
新加算の基本設計決まる 来年10月実施へ
来年10月の介護報酬改定をめぐる議論を重ねてきた審議会が19日に審議報告をまとめた。政府が約束した介護職員の処遇改善をどう具現化していくか? その基本設計が決まった形だ。
第167回社会保障審議会介護給付費分科会資料
これまでの会合で提案されてきた方向性に大きな変化はない。厚生労働省は新たな加算の創設によって対応していく考えだ。審議報告に書かれたこと、担当者への取材で分かったことをまとめ、構想の具体像を改めて描いていく。
賃上げの趣旨
来年10月の賃上げは、介護職員の深刻な人手不足の解消につなげることが目的だ。大きな特徴はベテランが重視されること。辞めずに頑張り続けても給料が上がっていかない − 。そうした不満を解消する狙いがある。将来の生活をイメージしやすくしたり、キャリアアップの道筋を分かりやすくしたりすることで、新たに入ってくる人の増加や離職の防止につなげたいとしている。
賃上げの財源
賃上げにかかる経費は毎年およそ2000億円。勤続10年以上の介護福祉士について平均で月8万円の処遇改善を行う − 。これが算定根拠となった。厚労省は介護報酬に新加算を設けて事業所へ原資を支払う手法を選択。投じる公費は約1000億円で、残りの半分は40歳以上の保険料と利用者の自己負担で賄われる。公費の財源は10%へ引き上げられる消費税だ。
《 社保審・介護給付費分科会 19日 》
2000億円の配分方法
2000億円のリソースは現場へどのように配られるのか? 最初のステップとして、まずサービスの類型ごとに振り分けられる。既存の処遇改善加算と同じように、新加算もサービスの類型ごとに異なる加算率が設定される仕組みとなった。訪問介護が○○%、通所介護が○○%、特養が○○%、といった具合だ。
それぞれの具体的なパーセンテージは、「そのサービスに勤続10年以上の介護福祉士がどれくらいいるか」で決められる。今回の審議報告には、「経験・技能のある介護職員が多いサービスを高く評価する」と記された。各サービスの加算率は来年1月に公表される予定だ。
【関連記事】
ベテラン介護福祉士に優先配分 厚労省、処遇改善「新加算」の具体像提案
同じサービス内での配分方法
「勤続10年以上の介護福祉士の数」で決まるサービスごとの加算率だが、厚労省はそれぞれ2段階で設定していくことにした。片一方を少し低くし、その分をもう一方に上乗せする形で差をつける。質の高い人材の確保・育成に努めていたり、職場環境の改善に力を入れていたりする事業所を、相対的に高く評価するためだ。
厚労省は現場にかかる事務負担を考慮。現時点で把握できるデータの範囲も踏まえ、まずは介護福祉士の配置が手厚い事業所に多くの原資がいくようにする。サービス提供体制強化加算、特定事業所加算、日常生活継続支援加算のいずれか(*)を取っていることを、高い方の加算率を使える要件として設定した。2021年度に控える次の改定に向けて、事業所の取り組みをより精緻に評価できる方法について引き続き検討していくという。
* 今年度の改定で特定施設に新設された同様の「入居継続支援加算」も対象となる可能性がある。厚労省は年度内に判断するとした。
【関連記事】
処遇改善の新加算、同じサービスでも加算率は2段階 手厚い配置を評価
処遇改善の新加算、手厚い職員配置で増額 加算率2段階 体制強化加算が要件
事業所内での配分方法(1)
次は新加算の算定で得た増収分を事業所内でどう配分するかだ。厚労省は施策の趣旨が損なわれないよう、その優先順位を
1. 経験・技能のある介護職員
2. その他の介護職員
3. その他の職種
と定めた。“経験・技能のある介護職員”は勤続10年以上の介護福祉士が基本。ただし、個々の能力や職場内のバランス、人間関係などを勘案した無理のない賃上げが行われるよう、現場に一定の裁量権が与えられることになった。介護福祉士の資格を有することは要件となるが、「勤続10年」の考え方は個々の事業所の判断で決定してよいという。
厚労省が重視しているのは、現場を牽引する「リーダー級の介護職員」の処遇が十分に改善されること。これに該当すると認められれば、“業界10年”の介護福祉士も等しく高い評価を受けられる。介護福祉士になってから同じ職場で10年以上働いた人のみ、という厳格な運用にはならない。
【関連記事】
来年10月の賃上げ、“業界10年”の介護福祉士も 事業者が判断可能 厚労省
来秋の賃上げ、“リーダー級”の介護福祉士がメイン 業界10年も対象 厚労省
介護職の8万円賃上げ、“業界10年”も可 政府が決定 年収440万円ルールも
《 社保審・介護給付費分科会 19日 》
事業所内での配分方法(2)
“経験・技能のある介護職員”のうち、月8万円の賃上げとなる人、あるいは賃上げ後に年収が440万円を超える人を設定・確保しなければいけない、とのルールも設けられる。年収440万円は全産業の平均賃金(役職者を除く)。今の介護職員の平均賃金に8万円を足しても概ね等しい水準となる。その現場でリーダー級の活躍をする人材の賃金を、他の産業と比べても遜色のないレベルまで引き上げる狙いがある。
小規模で開設して間もないなど、やむを得ない事情でどうしても実現が難しい事業所には合理的な説明を求めていく − 。審議報告にはそう記載された。具体的にどんなケースで例外を認めるのか、厚労省は今後さらに検討を深めるとしている。年度末の通知やQ&Aなどで明らかにする予定。
【関連記事】
来秋の賃上げ、事業所ごとに月8万円担保 あくまでベテラン介護職優先 厚労省
介護職の8万円賃上げ、“業界10年”も可 政府が決定 年収440万円ルールも
事業所内での配分方法(3)
ルールはまだある。事業所内での配分にあたっては、
○ “経験・技能のある介護職員”の賃上げ額の平均は、“その他の介護職員”の賃上げ額の平均の2倍以上に保つ
○ “その他の職種”の賃上げ額の平均は、“その他の介護職員”の賃上げ額の平均の2分の1を超えてはいけない
の2つも必須とされた。3グループの賃上げ幅を2:1:0.5とする内容だ。あくまでも各グループの“平均”を指標とし、個々の賃上げ額をどうするかは事業者が判断できる。このルールの範囲内であれば、有望な若手などを高く評価することも可能だ。ただし、“その他の職種”の賃上げは年収440万円を超えない範囲でしか認められない。
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来秋の賃上げ、事業所ごとに月8万円担保 あくまでベテラン介護職優先 厚労省
新加算の算定要件
新加算は全ての事業所が無条件に取得できるわけではない。他の加算と同様に算定要件が定められる。既存の処遇改善加算の「加算I」から「加算III」のいずれかを取っていることだ。居宅介護支援や福祉用具貸与、訪問看護は対象外となる。加えて、
○ 処遇改善加算の「職場環境等要件」を満たす取り組みを複数行っていること
○ 処遇改善加算に基づく取り組みを、情報公表制度やホームページへの掲載などを通じて「見える化」していること
も不可欠とされた。厚労省は「職場環境等要件」について、現場での実効性が上がる方策を検討していく構えをみせている。必須の取り組みを作ったり、メニューを厳選したりすることを俎上に載せる考えだ。具体策は年度末に示す通知やQ&Aなどで明らかにする。
【関連記事】
新加算、処遇改善加算の取得が要件 大筋了承 ベテラン介護職の賃上げへ年内決定
処遇改善の新加算、手厚い職員配置で増額 加算率2段階 体制強化加算が要件
NPO法人 ラ イ フ ・ ベ ン チ ャ ー ・ ク ラ ブ 活 動 で
ご 支 援 く だ さ る 会 員 皆 様
介護ニュースサイト 2018.12.20 社保審・介護給付費分科会
ご参考URL=https://articles.joint-kaigo.com/article-9/pg98.html
介護職の賃上げ、要件・ルールまとめ!
新加算の基本設計決まる 来年10月実施へ
来年10月の介護報酬改定をめぐる議論を重ねてきた審議会が19日に審議報告をまとめた。政府が約束した介護職員の処遇改善をどう具現化していくか? その基本設計が決まった形だ。
第167回社会保障審議会介護給付費分科会資料
これまでの会合で提案されてきた方向性に大きな変化はない。厚生労働省は新たな加算の創設によって対応していく考えだ。審議報告に書かれたこと、担当者への取材で分かったことをまとめ、構想の具体像を改めて描いていく。
賃上げの趣旨
来年10月の賃上げは、介護職員の深刻な人手不足の解消につなげることが目的だ。大きな特徴はベテランが重視されること。辞めずに頑張り続けても給料が上がっていかない − 。そうした不満を解消する狙いがある。将来の生活をイメージしやすくしたり、キャリアアップの道筋を分かりやすくしたりすることで、新たに入ってくる人の増加や離職の防止につなげたいとしている。
賃上げの財源
賃上げにかかる経費は毎年およそ2000億円。勤続10年以上の介護福祉士について平均で月8万円の処遇改善を行う − 。これが算定根拠となった。厚労省は介護報酬に新加算を設けて事業所へ原資を支払う手法を選択。投じる公費は約1000億円で、残りの半分は40歳以上の保険料と利用者の自己負担で賄われる。公費の財源は10%へ引き上げられる消費税だ。
《 社保審・介護給付費分科会 19日 》
2000億円の配分方法
2000億円のリソースは現場へどのように配られるのか? 最初のステップとして、まずサービスの類型ごとに振り分けられる。既存の処遇改善加算と同じように、新加算もサービスの類型ごとに異なる加算率が設定される仕組みとなった。訪問介護が○○%、通所介護が○○%、特養が○○%、といった具合だ。
それぞれの具体的なパーセンテージは、「そのサービスに勤続10年以上の介護福祉士がどれくらいいるか」で決められる。今回の審議報告には、「経験・技能のある介護職員が多いサービスを高く評価する」と記された。各サービスの加算率は来年1月に公表される予定だ。
【関連記事】
ベテラン介護福祉士に優先配分 厚労省、処遇改善「新加算」の具体像提案
同じサービス内での配分方法
「勤続10年以上の介護福祉士の数」で決まるサービスごとの加算率だが、厚労省はそれぞれ2段階で設定していくことにした。片一方を少し低くし、その分をもう一方に上乗せする形で差をつける。質の高い人材の確保・育成に努めていたり、職場環境の改善に力を入れていたりする事業所を、相対的に高く評価するためだ。
厚労省は現場にかかる事務負担を考慮。現時点で把握できるデータの範囲も踏まえ、まずは介護福祉士の配置が手厚い事業所に多くの原資がいくようにする。サービス提供体制強化加算、特定事業所加算、日常生活継続支援加算のいずれか(*)を取っていることを、高い方の加算率を使える要件として設定した。2021年度に控える次の改定に向けて、事業所の取り組みをより精緻に評価できる方法について引き続き検討していくという。
* 今年度の改定で特定施設に新設された同様の「入居継続支援加算」も対象となる可能性がある。厚労省は年度内に判断するとした。
【関連記事】
処遇改善の新加算、同じサービスでも加算率は2段階 手厚い配置を評価
処遇改善の新加算、手厚い職員配置で増額 加算率2段階 体制強化加算が要件
事業所内での配分方法(1)
次は新加算の算定で得た増収分を事業所内でどう配分するかだ。厚労省は施策の趣旨が損なわれないよう、その優先順位を
1. 経験・技能のある介護職員
2. その他の介護職員
3. その他の職種
と定めた。“経験・技能のある介護職員”は勤続10年以上の介護福祉士が基本。ただし、個々の能力や職場内のバランス、人間関係などを勘案した無理のない賃上げが行われるよう、現場に一定の裁量権が与えられることになった。介護福祉士の資格を有することは要件となるが、「勤続10年」の考え方は個々の事業所の判断で決定してよいという。
厚労省が重視しているのは、現場を牽引する「リーダー級の介護職員」の処遇が十分に改善されること。これに該当すると認められれば、“業界10年”の介護福祉士も等しく高い評価を受けられる。介護福祉士になってから同じ職場で10年以上働いた人のみ、という厳格な運用にはならない。
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介護職の8万円賃上げ、“業界10年”も可 政府が決定 年収440万円ルールも
《 社保審・介護給付費分科会 19日 》
事業所内での配分方法(2)
“経験・技能のある介護職員”のうち、月8万円の賃上げとなる人、あるいは賃上げ後に年収が440万円を超える人を設定・確保しなければいけない、とのルールも設けられる。年収440万円は全産業の平均賃金(役職者を除く)。今の介護職員の平均賃金に8万円を足しても概ね等しい水準となる。その現場でリーダー級の活躍をする人材の賃金を、他の産業と比べても遜色のないレベルまで引き上げる狙いがある。
小規模で開設して間もないなど、やむを得ない事情でどうしても実現が難しい事業所には合理的な説明を求めていく − 。審議報告にはそう記載された。具体的にどんなケースで例外を認めるのか、厚労省は今後さらに検討を深めるとしている。年度末の通知やQ&Aなどで明らかにする予定。
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事業所内での配分方法(3)
ルールはまだある。事業所内での配分にあたっては、
○ “経験・技能のある介護職員”の賃上げ額の平均は、“その他の介護職員”の賃上げ額の平均の2倍以上に保つ
○ “その他の職種”の賃上げ額の平均は、“その他の介護職員”の賃上げ額の平均の2分の1を超えてはいけない
の2つも必須とされた。3グループの賃上げ幅を2:1:0.5とする内容だ。あくまでも各グループの“平均”を指標とし、個々の賃上げ額をどうするかは事業者が判断できる。このルールの範囲内であれば、有望な若手などを高く評価することも可能だ。ただし、“その他の職種”の賃上げは年収440万円を超えない範囲でしか認められない。
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新加算の算定要件
新加算は全ての事業所が無条件に取得できるわけではない。他の加算と同様に算定要件が定められる。既存の処遇改善加算の「加算I」から「加算III」のいずれかを取っていることだ。居宅介護支援や福祉用具貸与、訪問看護は対象外となる。加えて、
○ 処遇改善加算の「職場環境等要件」を満たす取り組みを複数行っていること
○ 処遇改善加算に基づく取り組みを、情報公表制度やホームページへの掲載などを通じて「見える化」していること
も不可欠とされた。厚労省は「職場環境等要件」について、現場での実効性が上がる方策を検討していく構えをみせている。必須の取り組みを作ったり、メニューを厳選したりすることを俎上に載せる考えだ。具体策は年度末に示す通知やQ&Aなどで明らかにする。
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2018年12月25日 お仕事日 本 生 涯 現 役 推 進 協 議 会 &
NPO法人 ラ イ フ ・ ベ ン チ ャ ー ・ ク ラ ブ 活 動 で
ご 支 援 く だ さ る 会 員 皆 様
Yahoo! Japan ニュース 12/25(火) 11:30配信 THE TENNIS DAILY
ご参考URL=https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20181225-00000002-tennisd-spo
2018年現役を終えた選手たち。生涯戦績やエピソード振り返り
2018年、惜しまれつつ現役生活に幕を閉じた選手たち。そのなかには、2002年にシングルス世界ランキング2位を記録したトミー・ハース(ドイツ)や、錦織圭(日本/日清食品)と同じIMGアカデミーを拠点とし錦織にも尊敬されるダブルス元世界1位マックス・ミルヌイ(ベラルーシ)らがいる。
気になるTOP10は...【2018最終】ATPランキング シングルス
そんな引退選手たちに敬意を表しつつ、その生涯成績やエピソードを振り返ってゆきたい。
2018年シーズン限りで現役を引退した、主な選手は以下の通り。
男子選手
■ トミー・ハース(ドイツ)40歳。
最高世界ランク:シングルス2位(2002年)、優勝15回、通算成績:569勝338敗
■ マックス・ミルヌイ(ベラルーシ)41歳。
最高世界ランク:ダブルス1位(2003年)、優勝52回、通算成績:780勝445敗
■ ミカエル・ユーズニー(ロシア)36歳。
最高世界ランク:シングルス8位(2008年)、優勝10回、通算成績:499勝416敗
■ ダニエル・ネスター(カナダ)46歳。
最高世界ランク:ダブルス1位(2002年)、優勝91回、通算成績:1062勝488敗
■ サム・グロス(オーストラリア)31歳。
最高世界ランク:ダブルス24位(2015年)、優勝2回、通算成績:69勝59敗
女子選手
■ アグネツカ・ラドバンスカ(ポーランド)29歳。
最高世界ランク:シングルス2位(2012年)、優勝20回、通算成績:594勝269敗
■ アレクサンドラ・ウォズニアク(カナダ)31歳。
最高世界ランク:シングルス21位(2009年)、優勝1回、通算成績:363勝246敗
■ 江口実沙(日本/橋本総業ホールディングス)26歳。
最高世界ランク:シングルス109位(2016年)、通算成績:235勝208敗
■ ケーシー・デラクア(オーストラリア)33歳。
最高世界ランク:ダブルス3位(2016年)、優勝7回、通算成績:342勝184敗
■ ボヤナ・ヨバノフスキー(セルビア)26歳。
最高世界ランク:シングルス32位(2014年)、優勝2回、通算成績:268勝211敗
◇ ◇ ◇
◆ 元世界2位の強豪、トミー・ハース。
ハースは、2002年にシングルス世界2位を記録した強豪。シングルスの通算成績は569勝338敗、ツアーで最後に勝利したのはロジャー・フェデラー(スイス)を破った、2017年6月の「メルセデス・カップ」だった。フェデラーとの関係で言うと、ハースは引退後「私のウィンブルドンでの一番の良い思い出は、ロジャー・フェデラーと対戦したことです」と語ったと「Tennis World USA」で報じられている。
そんなハースは、今年トーナメントディレクターを務めた「ATP1000 インディアンウェルズ」でフェデラーと仲の良い2ショットを見せ、同大会で正式に引退を発表した。なお、ハースは錦織と同じIMGアカデミーを拠点とする選手として古くからの交流があることで知られ、錦織はジュニア時代から非常に負けず嫌いとして知られる彼と接することで、プロの厳しさを教えられたとも言われる。
◆ 元ダブルス世界1位マックス・ミルヌイに、錦織も感謝。
2003年にダブルス世界1位を記録したミルヌイ。196cmの大きな身体や、恐れを知らないプレースタイルから「ビースト」というニックネームで呼ばれている。そのキャリアにおいて男子ダブルスで52個、男子シングルスで1個のタイトルを獲得した。こちらも同じIMGアカデミーであるミルヌイが引退を発表した際、錦織は自身のtwitterにコメントを投稿。「彼は僕がアカデミーの若手選手だった頃、たくさん一緒に練習させてくれました」「究極のプロ!いつもマックスがアドバイスをくれたことに、とても感謝しています」と想いをつづっていた。なお、2011、2012年「全仏オープン」ダブルス連覇した際のパートナー、ネスターも同じく今年引退。ネスターは46歳での引退で、ダブルス通算勝数は1062勝。
◆ 元世界8位ユーズニー「大佐」も花道飾る。
坊主頭や勝利後ファンに向けて行う敬礼、そしてその熱い闘志から「大佐」のニックネームで呼ばれるユーズニーも、今シーズンにキャリアを終えた。
2008年マイアミでのマスターズ大会では、重要な場面でロングラリーに競り負けると、悔しさのあまり自分の頭をラケットでガンガン叩き、頭から血を流したというエピソードもあるそんなユーズニーの引退時には、フェデラーも自身のTwitterで「ミカエルをリスペクトします。素晴らしいキャリアです」と賛辞を贈った。
◆ 女子は元世界2位ラドバンスカや、日本の江口実沙も引退。
女子は、元シングルス世界ランク2位のラドバンスカや、元ダブルス世界3位のデラクアらが引退。日本人選手では2014年に日本テニス選手権シングルスのタイトルを獲得した江口も。 江口は、自身のブログを更新し引退を報告。「今日まで私のことを応援してくださり本当にありがとうございました。おかげさまで悔いなく、楽しく笑って引退することができました。これからも私らしく、毎日楽しく過ごして行きます」とつづっている。
惜しまれつつも引退を決め、素晴らしい現役生活を終えた選手たちへ心から拍手を送りたい。 (テニスデイリー編集部)
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Yahoo! Japan ニュース 12/25(火) 11:30配信 THE TENNIS DAILY
ご参考URL=https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20181225-00000002-tennisd-spo
2018年現役を終えた選手たち。生涯戦績やエピソード振り返り
2018年、惜しまれつつ現役生活に幕を閉じた選手たち。そのなかには、2002年にシングルス世界ランキング2位を記録したトミー・ハース(ドイツ)や、錦織圭(日本/日清食品)と同じIMGアカデミーを拠点とし錦織にも尊敬されるダブルス元世界1位マックス・ミルヌイ(ベラルーシ)らがいる。
気になるTOP10は...【2018最終】ATPランキング シングルス
そんな引退選手たちに敬意を表しつつ、その生涯成績やエピソードを振り返ってゆきたい。
2018年シーズン限りで現役を引退した、主な選手は以下の通り。
男子選手
■ トミー・ハース(ドイツ)40歳。
最高世界ランク:シングルス2位(2002年)、優勝15回、通算成績:569勝338敗
■ マックス・ミルヌイ(ベラルーシ)41歳。
最高世界ランク:ダブルス1位(2003年)、優勝52回、通算成績:780勝445敗
■ ミカエル・ユーズニー(ロシア)36歳。
最高世界ランク:シングルス8位(2008年)、優勝10回、通算成績:499勝416敗
■ ダニエル・ネスター(カナダ)46歳。
最高世界ランク:ダブルス1位(2002年)、優勝91回、通算成績:1062勝488敗
■ サム・グロス(オーストラリア)31歳。
最高世界ランク:ダブルス24位(2015年)、優勝2回、通算成績:69勝59敗
女子選手
■ アグネツカ・ラドバンスカ(ポーランド)29歳。
最高世界ランク:シングルス2位(2012年)、優勝20回、通算成績:594勝269敗
■ アレクサンドラ・ウォズニアク(カナダ)31歳。
最高世界ランク:シングルス21位(2009年)、優勝1回、通算成績:363勝246敗
■ 江口実沙(日本/橋本総業ホールディングス)26歳。
最高世界ランク:シングルス109位(2016年)、通算成績:235勝208敗
■ ケーシー・デラクア(オーストラリア)33歳。
最高世界ランク:ダブルス3位(2016年)、優勝7回、通算成績:342勝184敗
■ ボヤナ・ヨバノフスキー(セルビア)26歳。
最高世界ランク:シングルス32位(2014年)、優勝2回、通算成績:268勝211敗
◇ ◇ ◇
◆ 元世界2位の強豪、トミー・ハース。
ハースは、2002年にシングルス世界2位を記録した強豪。シングルスの通算成績は569勝338敗、ツアーで最後に勝利したのはロジャー・フェデラー(スイス)を破った、2017年6月の「メルセデス・カップ」だった。フェデラーとの関係で言うと、ハースは引退後「私のウィンブルドンでの一番の良い思い出は、ロジャー・フェデラーと対戦したことです」と語ったと「Tennis World USA」で報じられている。
そんなハースは、今年トーナメントディレクターを務めた「ATP1000 インディアンウェルズ」でフェデラーと仲の良い2ショットを見せ、同大会で正式に引退を発表した。なお、ハースは錦織と同じIMGアカデミーを拠点とする選手として古くからの交流があることで知られ、錦織はジュニア時代から非常に負けず嫌いとして知られる彼と接することで、プロの厳しさを教えられたとも言われる。
◆ 元ダブルス世界1位マックス・ミルヌイに、錦織も感謝。
2003年にダブルス世界1位を記録したミルヌイ。196cmの大きな身体や、恐れを知らないプレースタイルから「ビースト」というニックネームで呼ばれている。そのキャリアにおいて男子ダブルスで52個、男子シングルスで1個のタイトルを獲得した。こちらも同じIMGアカデミーであるミルヌイが引退を発表した際、錦織は自身のtwitterにコメントを投稿。「彼は僕がアカデミーの若手選手だった頃、たくさん一緒に練習させてくれました」「究極のプロ!いつもマックスがアドバイスをくれたことに、とても感謝しています」と想いをつづっていた。なお、2011、2012年「全仏オープン」ダブルス連覇した際のパートナー、ネスターも同じく今年引退。ネスターは46歳での引退で、ダブルス通算勝数は1062勝。
◆ 元世界8位ユーズニー「大佐」も花道飾る。
坊主頭や勝利後ファンに向けて行う敬礼、そしてその熱い闘志から「大佐」のニックネームで呼ばれるユーズニーも、今シーズンにキャリアを終えた。
2008年マイアミでのマスターズ大会では、重要な場面でロングラリーに競り負けると、悔しさのあまり自分の頭をラケットでガンガン叩き、頭から血を流したというエピソードもあるそんなユーズニーの引退時には、フェデラーも自身のTwitterで「ミカエルをリスペクトします。素晴らしいキャリアです」と賛辞を贈った。
◆ 女子は元世界2位ラドバンスカや、日本の江口実沙も引退。
女子は、元シングルス世界ランク2位のラドバンスカや、元ダブルス世界3位のデラクアらが引退。日本人選手では2014年に日本テニス選手権シングルスのタイトルを獲得した江口も。 江口は、自身のブログを更新し引退を報告。「今日まで私のことを応援してくださり本当にありがとうございました。おかげさまで悔いなく、楽しく笑って引退することができました。これからも私らしく、毎日楽しく過ごして行きます」とつづっている。
惜しまれつつも引退を決め、素晴らしい現役生活を終えた選手たちへ心から拍手を送りたい。 (テニスデイリー編集部)
皇位最後の誕生日会見「国民に感謝」
2018年12月24日 お仕事日 本 生 涯 現 役 推 進 協 議 会 &
NPO法人 ラ イ フ ・ ベ ン チ ャ ー ・ ク ラ ブ 活 動 で
ご 支 援 く だ さ る 会 員 皆 様
平成天皇誕生日の昨日記者会見やNHK放映の「天皇運命の物語①」を拝見させていただき、立憲君主制の原点につき、改めてわが日本が世界に果たすべき平和運動の立ち位置を痛感させられた。
特に皇太子時代、英国エリザベス2世戴冠式に天皇ご名代として訪英に際し、第二次大戦の日本軍捕虜となった退役軍人たちが盛んな反日運動を起こしたとき、チャーチル首相の采配が見事に皇太子に対する共通する立憲君主制の貴重なご体験など学ばれたようだ。
------------------------------------------------------------------------------------------------
朝日新聞デジタル 島康彦 2018年12月23日00時00分
URL=https://www.asahi.com/articles/ASLD54D0JLD5UTIL01Q.html?ref=nmail
天皇陛下、平成最後の誕生日 涙声で「国民に感謝する」
誕生日前の会見は即位翌年の1990年からほぼ毎年行われてきたが、今回が最後となった。在位中の会見としても最後となる見通しで、陛下は約16分間、何度も感極まり、言葉を詰まらせながら思いを語った。
戦争を経験した天皇として、平和への思いに時間をかけた。戦後の平和や繁栄が多くの犠牲で築かれたことを忘れず「戦後生まれの人々にも正しく伝えていくことが大切」とし、「平成が戦争のない時代として終わろうとしていることに、心から安堵(あんど)しています」と語った。
また、皇太子時代を含めて11回にわたり訪れた沖縄について「実に長い苦難の歴史」をたどってきたと言及。皇后さまと歴史や文化を理解するよう努めてきたといい、「沖縄の人々が耐え続けた犠牲に心を寄せていくとの私どもの思いは、これからも変わることはありません」と述べた。
心に残ることとして、平成の時代に多発した自然災害を挙げた。多くの死者や被害があったことに「言葉に尽くせぬ悲しみを覚えます」。ボランティア活動など、人々の間に助け合いの気持ちや防災の意識が高まってきたことに勇気付けられると述べた。
来年4月に結婚60年を迎える皇后さまとの歩みも振り返った。「深い信頼」のもとで伴侶との旅を続けてきたと述べ、「長い年月、皇室と国民の双方への献身を、真心を持って果たしてきたことを、心から労(ねぎら)いたく思います」と感謝の気持ちを明かした。
最後に、代替わり後の新時代に言及。新天皇となる皇太子さま、皇嗣(こうし)となる秋篠宮さまについて「皇室の伝統を引き継ぎながら、日々変わりゆく社会に応じつつ道を歩んでいくことと思います」と語った。(島康彦)
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平成天皇誕生日の昨日記者会見やNHK放映の「天皇運命の物語①」を拝見させていただき、立憲君主制の原点につき、改めてわが日本が世界に果たすべき平和運動の立ち位置を痛感させられた。
特に皇太子時代、英国エリザベス2世戴冠式に天皇ご名代として訪英に際し、第二次大戦の日本軍捕虜となった退役軍人たちが盛んな反日運動を起こしたとき、チャーチル首相の采配が見事に皇太子に対する共通する立憲君主制の貴重なご体験など学ばれたようだ。
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朝日新聞デジタル 島康彦 2018年12月23日00時00分
URL=https://www.asahi.com/articles/ASLD54D0JLD5UTIL01Q.html?ref=nmail
天皇陛下、平成最後の誕生日 涙声で「国民に感謝する」
誕生日前の会見は即位翌年の1990年からほぼ毎年行われてきたが、今回が最後となった。在位中の会見としても最後となる見通しで、陛下は約16分間、何度も感極まり、言葉を詰まらせながら思いを語った。
戦争を経験した天皇として、平和への思いに時間をかけた。戦後の平和や繁栄が多くの犠牲で築かれたことを忘れず「戦後生まれの人々にも正しく伝えていくことが大切」とし、「平成が戦争のない時代として終わろうとしていることに、心から安堵(あんど)しています」と語った。
また、皇太子時代を含めて11回にわたり訪れた沖縄について「実に長い苦難の歴史」をたどってきたと言及。皇后さまと歴史や文化を理解するよう努めてきたといい、「沖縄の人々が耐え続けた犠牲に心を寄せていくとの私どもの思いは、これからも変わることはありません」と述べた。
心に残ることとして、平成の時代に多発した自然災害を挙げた。多くの死者や被害があったことに「言葉に尽くせぬ悲しみを覚えます」。ボランティア活動など、人々の間に助け合いの気持ちや防災の意識が高まってきたことに勇気付けられると述べた。
来年4月に結婚60年を迎える皇后さまとの歩みも振り返った。「深い信頼」のもとで伴侶との旅を続けてきたと述べ、「長い年月、皇室と国民の双方への献身を、真心を持って果たしてきたことを、心から労(ねぎら)いたく思います」と感謝の気持ちを明かした。
最後に、代替わり後の新時代に言及。新天皇となる皇太子さま、皇嗣(こうし)となる秋篠宮さまについて「皇室の伝統を引き継ぎながら、日々変わりゆく社会に応じつつ道を歩んでいくことと思います」と語った。(島康彦)
愛媛新聞Online:生涯現役は本人意欲
2018年12月23日 お仕事日 本 生 涯 現 役 推 進 協 議 会 &
NPO法人 ラ イ フ ・ ベ ン チ ャ ー ・ ク ラ ブ 活 動 で
ご 支 援 く だ さ る 会 員 皆 様
愛媛新聞ONLINE 2018年12月22日(土)(愛媛新聞)
ご参考URL=https://www.ehime-np.co.jp/article/news201812220009
【社説】19年度政府予算案 欠いた財政規律 将来不安拭えぬ
政府は、一般会計総額が初めて100兆円を突破する2019年度予算案を閣議決定した。
来年10月の消費税増税に伴う景気対策費に2兆円を計上したことが主因だ。しかし、対策にはキャッシュレス決済時のポイント還元制度といった効果に疑問符が付くものも多く、来年の統一地方選や参院選を意識したばらまきと言うほかない。
増税は、財政健全化と高齢化で膨らむ社会保障費の確保のために、国民の負担の下に行うものであることを忘れてはならない。この予算案では効果が薄れるばかりか、超少子高齢化が加速する中で国民が抱く不安も解消されないままだ。先行きが見通せない状況では、国民の節約志向は変わらず、子どもを産み育てようとする土壌も育まれない。掛け声だけでなく、実行力を伴う予算として、財政再建と社会保障制度改革の青写真を示し、将来への責任を果たさなければならない。
焦点となった社会保障費は、1兆円以上増加して34兆円台となった。幼児教育・保育の無償化の経費が加わったことが背景だが、高齢化による自然増も4768億円に上った。
厚生労働省は、高齢者人口がピークになる40年度には、社会保障費が190兆円に達すると試算。膨張する社会保障費が財政を圧迫し、予算編成の自由度を妨げている面は否定しない。ただ、過去の政策の反省もないまま、これまで社会や国に貢献してきた高齢者の負担を増やしたり、本人の意欲にかかわらず生涯現役を迫ったりするような議論が浮上していることは受け入れ難い。制度改革を国民へのさらなる負担増に結びつけるのは、責任放棄に等しいと肝に銘じるべきだ。
財政健全化には歳出抑制が前提だ。ところが、本来歯止めをかけるべき財務省が、安倍晋三首相周辺に増税を認めさせる代わりに歳出拡大を受け入れたため、まるで規律のない状態となっている。
防衛費は過去最高の5兆2574億円。地上配備型迎撃システム「イージス・アショア」取得費をはじめとする米国からの高額装備品購入が押し上げた。米朝首脳会談など国際情勢に変化の兆しが出ている中、従来通りの「東アジアの安全保障環境の厳しさ」を理由に聖域化することは看過できない。
相次ぐ災害で、防災減災対策は急務だが、「国土強靱(きょうじん)化」には1兆円以上が投じられ、景気対策の側面が濃くなっている。無駄遣いがないかどうかのチェックが欠かせない。
歳出の裏付けとなる歳入は、増税を反映し、過去最高の62兆4950億円を見込む。借り入れに当たる新規国債発行額は9年連続で減らしたが、32兆円を上回っており、依存体質は変わらない。高齢化で国の成長力が失われる現状で、税収の伸びは鈍化する可能性が高く、早急に財政規律を取り戻さなければ、健全化は遠のくばかりだ。
NPO法人 ラ イ フ ・ ベ ン チ ャ ー ・ ク ラ ブ 活 動 で
ご 支 援 く だ さ る 会 員 皆 様
愛媛新聞ONLINE 2018年12月22日(土)(愛媛新聞)
ご参考URL=https://www.ehime-np.co.jp/article/news201812220009
【社説】19年度政府予算案 欠いた財政規律 将来不安拭えぬ
政府は、一般会計総額が初めて100兆円を突破する2019年度予算案を閣議決定した。
来年10月の消費税増税に伴う景気対策費に2兆円を計上したことが主因だ。しかし、対策にはキャッシュレス決済時のポイント還元制度といった効果に疑問符が付くものも多く、来年の統一地方選や参院選を意識したばらまきと言うほかない。
増税は、財政健全化と高齢化で膨らむ社会保障費の確保のために、国民の負担の下に行うものであることを忘れてはならない。この予算案では効果が薄れるばかりか、超少子高齢化が加速する中で国民が抱く不安も解消されないままだ。先行きが見通せない状況では、国民の節約志向は変わらず、子どもを産み育てようとする土壌も育まれない。掛け声だけでなく、実行力を伴う予算として、財政再建と社会保障制度改革の青写真を示し、将来への責任を果たさなければならない。
焦点となった社会保障費は、1兆円以上増加して34兆円台となった。幼児教育・保育の無償化の経費が加わったことが背景だが、高齢化による自然増も4768億円に上った。
厚生労働省は、高齢者人口がピークになる40年度には、社会保障費が190兆円に達すると試算。膨張する社会保障費が財政を圧迫し、予算編成の自由度を妨げている面は否定しない。ただ、過去の政策の反省もないまま、これまで社会や国に貢献してきた高齢者の負担を増やしたり、本人の意欲にかかわらず生涯現役を迫ったりするような議論が浮上していることは受け入れ難い。制度改革を国民へのさらなる負担増に結びつけるのは、責任放棄に等しいと肝に銘じるべきだ。
財政健全化には歳出抑制が前提だ。ところが、本来歯止めをかけるべき財務省が、安倍晋三首相周辺に増税を認めさせる代わりに歳出拡大を受け入れたため、まるで規律のない状態となっている。
防衛費は過去最高の5兆2574億円。地上配備型迎撃システム「イージス・アショア」取得費をはじめとする米国からの高額装備品購入が押し上げた。米朝首脳会談など国際情勢に変化の兆しが出ている中、従来通りの「東アジアの安全保障環境の厳しさ」を理由に聖域化することは看過できない。
相次ぐ災害で、防災減災対策は急務だが、「国土強靱(きょうじん)化」には1兆円以上が投じられ、景気対策の側面が濃くなっている。無駄遣いがないかどうかのチェックが欠かせない。
歳出の裏付けとなる歳入は、増税を反映し、過去最高の62兆4950億円を見込む。借り入れに当たる新規国債発行額は9年連続で減らしたが、32兆円を上回っており、依存体質は変わらない。高齢化で国の成長力が失われる現状で、税収の伸びは鈍化する可能性が高く、早急に財政規律を取り戻さなければ、健全化は遠のくばかりだ。
土堤内氏:生涯現役という人生の道楽
2018年12月22日 お仕事日 本 生 涯 現 役 推 進 協 議 会 &
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ニッセイ基礎研究所・ライフデザイン 2018年12月20日
ご参考URL=https://www.nli-research.co.jp/report/detail/id=60403?site=nli
「 定 年 退 社 」 します!-「 生 涯 現 役 」 という人生の 「 道 楽 」
ニッセイ基礎研究所 社会研究部 主任研究員 土堤内 昭雄
政府の未来投資会議は、希望する高齢者がより長く働けるように企業の継続雇用年齢を65歳から70歳に引き上げる方針を表明した。働く高齢者を増やすことで人手不足を解消し、年金など社会保障制度の安定を図ることが目的だ。これまでも2013年に施行された改正高年齢者雇用安定法が、65歳までの雇用延長を企業に義務付けており、定年を65歳まで延ばす企業も増えつつある。今後は「生涯現役社会」を目標に、さらに定年を延長する動きも出てこよう。
「定年」とは、『官庁や企業などで退官・退職する決まりになっている一定の年齢』(新明解国語辞典)とある。一般的には「定年退職」という言葉が使われることが多い。その理由は、これまで多くの人が終身雇用制のもと長く同一企業で働き、「定年」を迎えることはすなわち「退職」を意味したからだろう。しかし、今日では定年後も嘱託で雇用を継続したり、あらたに個人事業主になって働いたりする人も増えており、必ずしも「定年」が「退職」とは限らないのである。
私は本日「定年」を迎えるが、定年後も原稿を書いたり講演したりという従来の仕事に変わりはなく、「定年退社」はするが「定年退職」はしない。人生100年時代の「生涯現役社会」においては、多くの人が「定年」が「退職」を意味するのではなく、年齢の定めのないあらたな仕事へ再出発するのかもしれない。政府には、同一企業での定年や雇用の延長だけではなく、定年後に個人が自らの能力を十分活かせるような「雇われない」働き方ができる多様な就業環境の整備が求められる。
私は満50歳の誕生月に初めてフルマラソンに挑戦した。その後、走る楽しみを覚え、15年近くもランニングをやっている。近年は10キロ程度を走ることもつらくなったが、定年を迎える節目に再度フルマラソンを走ろうと決意した。約1年間トレーニングを重ね、先日ホノルルマラソンを完走した。42.195キロのコースを走りながら、これまでの企業人生を振り返り、多くの方たちとの出会いに感謝するとともに、これから始まる定年後のあらたな暮らしへ想いを馳せた。
長寿化した人生において定年はひとつの通過点であり、あらたな社会との関係性を構築する好機だ。まだまだ人生というマラソンは続くが、以前と同じようなペースで走り続けることは難しいだろう。加齢を受容し、周囲の景色を楽しみながら歳相応の走り方が必要だ。年齢を重ねると健康状態や経済状況、人生観や価値観などは人によりさまざまだ。「生涯現役」とは、一人ひとりがマイペースで人生の最期に至るまでの道を楽しむ「道楽」というマラソンのことではないか、と思う。
NPO法人 ラ イ フ ・ ベ ン チ ャ ー ・ ク ラ ブ 活 動 で
ご 支 援 く だ さ る 会 員 皆 様
ニッセイ基礎研究所・ライフデザイン 2018年12月20日
ご参考URL=https://www.nli-research.co.jp/report/detail/id=60403?site=nli
「 定 年 退 社 」 します!-「 生 涯 現 役 」 という人生の 「 道 楽 」
ニッセイ基礎研究所 社会研究部 主任研究員 土堤内 昭雄
政府の未来投資会議は、希望する高齢者がより長く働けるように企業の継続雇用年齢を65歳から70歳に引き上げる方針を表明した。働く高齢者を増やすことで人手不足を解消し、年金など社会保障制度の安定を図ることが目的だ。これまでも2013年に施行された改正高年齢者雇用安定法が、65歳までの雇用延長を企業に義務付けており、定年を65歳まで延ばす企業も増えつつある。今後は「生涯現役社会」を目標に、さらに定年を延長する動きも出てこよう。
「定年」とは、『官庁や企業などで退官・退職する決まりになっている一定の年齢』(新明解国語辞典)とある。一般的には「定年退職」という言葉が使われることが多い。その理由は、これまで多くの人が終身雇用制のもと長く同一企業で働き、「定年」を迎えることはすなわち「退職」を意味したからだろう。しかし、今日では定年後も嘱託で雇用を継続したり、あらたに個人事業主になって働いたりする人も増えており、必ずしも「定年」が「退職」とは限らないのである。
私は本日「定年」を迎えるが、定年後も原稿を書いたり講演したりという従来の仕事に変わりはなく、「定年退社」はするが「定年退職」はしない。人生100年時代の「生涯現役社会」においては、多くの人が「定年」が「退職」を意味するのではなく、年齢の定めのないあらたな仕事へ再出発するのかもしれない。政府には、同一企業での定年や雇用の延長だけではなく、定年後に個人が自らの能力を十分活かせるような「雇われない」働き方ができる多様な就業環境の整備が求められる。
私は満50歳の誕生月に初めてフルマラソンに挑戦した。その後、走る楽しみを覚え、15年近くもランニングをやっている。近年は10キロ程度を走ることもつらくなったが、定年を迎える節目に再度フルマラソンを走ろうと決意した。約1年間トレーニングを重ね、先日ホノルルマラソンを完走した。42.195キロのコースを走りながら、これまでの企業人生を振り返り、多くの方たちとの出会いに感謝するとともに、これから始まる定年後のあらたな暮らしへ想いを馳せた。
長寿化した人生において定年はひとつの通過点であり、あらたな社会との関係性を構築する好機だ。まだまだ人生というマラソンは続くが、以前と同じようなペースで走り続けることは難しいだろう。加齢を受容し、周囲の景色を楽しみながら歳相応の走り方が必要だ。年齢を重ねると健康状態や経済状況、人生観や価値観などは人によりさまざまだ。「生涯現役」とは、一人ひとりがマイペースで人生の最期に至るまでの道を楽しむ「道楽」というマラソンのことではないか、と思う。
黒柳徹子「百歳迄出演欲/不思議発見」
2018年12月21日 お仕事日 本 生 涯 現 役 推 進 協 議 会 &
NPO法人 ラ イ フ ・ ベ ン チ ャ ー ・ ク ラ ブ 活 動 で
ご 支 援 く だ さ る 会 員 皆 様
@nifty News 芸能・エンタメ 2018年12月21日 02時43分 スポーツ報知
ご参考URL=https://news.nifty.com/article/entame/12265/12265-150731/
1500回放送「世界ふしぎ発見」全て出演!
黒 柳 徹 子 女 史 、「 1 0 0 歳 ま で 仕 事 す る 」
TBSの長寿番組「世界ふしぎ発見」(土曜・後9時)の放送1500回目の収録が20日、都内のスタジオで行われた。1986年4月19日の番組スタート時から出演するMCの草野仁(74)、解答者の黒柳徹子(85)、野々村真(54)らが参加し、収録後に取材に応じた。
「歴史と遊ぶ」をコンセプトに宇宙の誕生から現在まで古今東西のふしぎを紹介する番組。節目の1500回は1月19日に25分拡大版で放送される。
黒柳は、同番組が初めて出演するクイズ番組だったと告白。「小学校の時が戦時中だったものですから、歴史とか地理とか勉強していなかった。中学に上がっても歴史も地理も駄目だった。これで大人になったらどうしようという心配がずっとあった。歴史と地理を勉強せずに死ねないと思っていた」と振り返った。
そんな折に重延浩エグゼクティブプロデューサーから番組出演の依頼があった。「クイズに出てできないと『頭が悪いな』と思われて、他の番組に支障を来すので、出ないようにしていたが、これは勉強ができそうだと分かりやって参りました」。生来の負けず嫌いが顔をのぞかせ、図書館で本を借りて勉強したという。「始まった頃は50(歳)で、長かったなと思う」と振り返った。
番組関係者によると、番組スタートから1500回まで、草野とともに無欠席で出演し続けた。「仕事をしながら勉強ができて、出演料をもらえるなんて、こんなことない。毎週いろん問題を見たり、見たことのない風景を見たりできて、好奇心いっぱいです。100(歳)まで仕事をしていくつもり」と生涯現役宣言が飛び出した。
21歳で初出演した野々村は「一生懸命に答えることが自分の役目。(答える時に)ボケようと考えたことない。今54(歳)ですが、これからも一生懸命答えていきたい」。番組開始20年目にようやくパーフェクトに回答できたと、苦笑いで打ち明けた。
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@nifty News 芸能・エンタメ 2018年12月21日 02時43分 スポーツ報知
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1500回放送「世界ふしぎ発見」全て出演!
黒 柳 徹 子 女 史 、「 1 0 0 歳 ま で 仕 事 す る 」
TBSの長寿番組「世界ふしぎ発見」(土曜・後9時)の放送1500回目の収録が20日、都内のスタジオで行われた。1986年4月19日の番組スタート時から出演するMCの草野仁(74)、解答者の黒柳徹子(85)、野々村真(54)らが参加し、収録後に取材に応じた。
「歴史と遊ぶ」をコンセプトに宇宙の誕生から現在まで古今東西のふしぎを紹介する番組。節目の1500回は1月19日に25分拡大版で放送される。
黒柳は、同番組が初めて出演するクイズ番組だったと告白。「小学校の時が戦時中だったものですから、歴史とか地理とか勉強していなかった。中学に上がっても歴史も地理も駄目だった。これで大人になったらどうしようという心配がずっとあった。歴史と地理を勉強せずに死ねないと思っていた」と振り返った。
そんな折に重延浩エグゼクティブプロデューサーから番組出演の依頼があった。「クイズに出てできないと『頭が悪いな』と思われて、他の番組に支障を来すので、出ないようにしていたが、これは勉強ができそうだと分かりやって参りました」。生来の負けず嫌いが顔をのぞかせ、図書館で本を借りて勉強したという。「始まった頃は50(歳)で、長かったなと思う」と振り返った。
番組関係者によると、番組スタートから1500回まで、草野とともに無欠席で出演し続けた。「仕事をしながら勉強ができて、出演料をもらえるなんて、こんなことない。毎週いろん問題を見たり、見たことのない風景を見たりできて、好奇心いっぱいです。100(歳)まで仕事をしていくつもり」と生涯現役宣言が飛び出した。
21歳で初出演した野々村は「一生懸命に答えることが自分の役目。(答える時に)ボケようと考えたことない。今54(歳)ですが、これからも一生懸命答えていきたい」。番組開始20年目にようやくパーフェクトに回答できたと、苦笑いで打ち明けた。
秋田藤里町社福協 :健康寿命優良賞
2018年12月20日 お仕事日 本 生 涯 現 役 推 進 協 議 会 &
NPO法人 ラ イ フ ・ ベ ン チ ャ ー ・ ク ラ ブ 活 動 で
ご 支 援 く だ さ る 会 員 皆 様
秋田魅新報電子版 2018年12月18日 掲載紹介
ご参考URL=https://www.sakigake.jp/news/article/20181218AK0018/
藤里町社福協に優良賞 健康寿命をのばそう!アワード
健康寿命を延ばすための優れた取り組みを表彰する「第7回健康寿命をのばそう!アワード」の介護予防・高齢者生活支援分野で、秋田県藤里町社会福祉協議会が上から3番目に当たる「優良賞」を受賞した。町社福協が掲げる「町民全員が生涯現役」の一環として行う2事業が評価された。全国55の企業・団体・自治体の中から選ばれた。
2事業は町民が自分の特技を発表し合う「まち自慢クラブ」と、社会参加を促す「プラチナバンク」。いずれも昨年度から実施している。
まち自慢クラブは町民が毎週、同町藤琴の町農村環境改善センターに集まり、琴やギターといった特技を披露し合う内容。外出して他者と交流することで「介護予防」に位置付けている。
プラチナバンクは、町社福協が商品の開発や製造販売などの仕事の担い手を募集し、登録者は時給制や無償のボランティアなど多様な形で働くことができる。町民の活躍の場を広げ自己肯定感を育む狙い。20~90代の約340人が登録している。
今月上旬に町役場で受賞報告会が行われた。町社福協の菊池まゆみ会長(63)は「地方創生のつもりで始めた事業が地域住民の介護予防などにも通じていると評価していただき、うれしい。高齢者や障害者は支えられるだけの存在ではない。これからも活躍の場をつくっていきたい」とあいさつ。佐々木文明町長は「町民同士が町を盛り上げるような事業を率先して行ってほしい」と話した。
アワードは厚生労働省が2012年度から毎年実施。介護予防・高齢者生活支援分野のほか、生活習慣病予防、母子保健の計3分野から成る。各分野に貢献する取り組みを行う全国の企業や団体、自治体を表彰している。
NPO法人 ラ イ フ ・ ベ ン チ ャ ー ・ ク ラ ブ 活 動 で
ご 支 援 く だ さ る 会 員 皆 様
秋田魅新報電子版 2018年12月18日 掲載紹介
ご参考URL=https://www.sakigake.jp/news/article/20181218AK0018/
藤里町社福協に優良賞 健康寿命をのばそう!アワード
健康寿命を延ばすための優れた取り組みを表彰する「第7回健康寿命をのばそう!アワード」の介護予防・高齢者生活支援分野で、秋田県藤里町社会福祉協議会が上から3番目に当たる「優良賞」を受賞した。町社福協が掲げる「町民全員が生涯現役」の一環として行う2事業が評価された。全国55の企業・団体・自治体の中から選ばれた。
2事業は町民が自分の特技を発表し合う「まち自慢クラブ」と、社会参加を促す「プラチナバンク」。いずれも昨年度から実施している。
まち自慢クラブは町民が毎週、同町藤琴の町農村環境改善センターに集まり、琴やギターといった特技を披露し合う内容。外出して他者と交流することで「介護予防」に位置付けている。
プラチナバンクは、町社福協が商品の開発や製造販売などの仕事の担い手を募集し、登録者は時給制や無償のボランティアなど多様な形で働くことができる。町民の活躍の場を広げ自己肯定感を育む狙い。20~90代の約340人が登録している。
今月上旬に町役場で受賞報告会が行われた。町社福協の菊池まゆみ会長(63)は「地方創生のつもりで始めた事業が地域住民の介護予防などにも通じていると評価していただき、うれしい。高齢者や障害者は支えられるだけの存在ではない。これからも活躍の場をつくっていきたい」とあいさつ。佐々木文明町長は「町民同士が町を盛り上げるような事業を率先して行ってほしい」と話した。
アワードは厚生労働省が2012年度から毎年実施。介護予防・高齢者生活支援分野のほか、生活習慣病予防、母子保健の計3分野から成る。各分野に貢献する取り組みを行う全国の企業や団体、自治体を表彰している。
不整脈治療/カテーテルアブレーション
2018年12月19日 お仕事日 本 生 涯 現 役 推 進 協 議 会 &
NPO法人 ラ イ フ ・ ベ ン チ ャ ー ・ ク ラ ブ 活 動 で
ご 支 援 く だ さ る 会 員 皆 様
Zakzak by 夕刊フジ ライフ欄 2018.12.18
ご参考URL=https://www.zakzak.co.jp/lif/news/181218/lif1812180007-n1.html
【生涯現役をめざせ!】
不整脈治療に欠かせない「カテーテルアブレーション」
★ ゲスト 平尾見三・東京医科歯科大学教授(循環器内科)(3)
不整脈の治療法として国内だけで年間7~8万件行われている「カテーテルアブレーション(焼灼術=しょうしゃくじゅつ)」。1994年から保険適応となって急速に普及が進んだ。すでに治療法は確立しているが現在も進化を続け、日々新しい装置や技術が登場、今後ますますニーズが高まっていくことが予想されている。
朝田 心房細動をはじめ不整脈の標準的治療法「カテーテルアブレーション」について教えてください。
平尾 心房細動の揺れは、心臓やその周辺に震源地がいくつもある群発地震のようなイメージです。カテーテルアブレーションは、その震源地を沈静化して周囲に地震が起きないようにする治療です。熱を加えて行うので「焼灼=焼く」と表現したりします。
朝田 心臓という場所が場所なだけに一般の方が「焼灼」と聞くと、やはりなんだか恐ろしげな治療のように感じてしまいます。
平尾 すべてコントロールされている状態で行う治療ですから全然怖くないんですよ、とお伝えしています。静脈は太くて長く、まっすぐに伸びているのでカテーテルを3本くらい入れても大丈夫です。入院は3泊4日が普通で、手術そのものは2~3時間で終わります。
朝田 何歳くらいまで受けられますか。
平尾 ご本人が元気で治療を希望されれば85歳の方にも行います。とはいえ、アブレーションですべてが解決するわけではありません。高血圧や糖尿病、睡眠時無呼吸症候群(SAS)などがある方は、それらの治療をしっかり続けることが大事です。心房細動が再発して脳の大きな動脈に血栓が詰まると、半身麻痺や寝たきりになるリスクが高くなるので継続して注意が必要です。
朝田 脳の健康のためにも、まずは自分の脈のリズムを知り、心臓の不調にいち早く気付けるようにしたいものです。
平尾 ぜひ「検脈」の習慣をつけていただきたいですね。中年以降、特に65歳前後からは、どなたにも不整脈のリスクがあるということを自覚することが大事です。(協力・東京医科歯科大学)
■朝田隆(あさだ・たかし) 1982年東京医科歯科大学卒業。メモリークリニックお茶の水理事長、東京医科歯科大学医学部特任教授、医学博士。数々の認知症実態調査に関わるなど第一線で活躍中編著書多数。
■平尾見三(ひらお・けんぞう) 東京医科歯科大学循環器内科科長、医学部附属病院不整脈センターセンター長。専門研究領域は不整脈の病態生理解明と治療戦略。
NPO法人 ラ イ フ ・ ベ ン チ ャ ー ・ ク ラ ブ 活 動 で
ご 支 援 く だ さ る 会 員 皆 様
Zakzak by 夕刊フジ ライフ欄 2018.12.18
ご参考URL=https://www.zakzak.co.jp/lif/news/181218/lif1812180007-n1.html
【生涯現役をめざせ!】
不整脈治療に欠かせない「カテーテルアブレーション」
★ ゲスト 平尾見三・東京医科歯科大学教授(循環器内科)(3)
不整脈の治療法として国内だけで年間7~8万件行われている「カテーテルアブレーション(焼灼術=しょうしゃくじゅつ)」。1994年から保険適応となって急速に普及が進んだ。すでに治療法は確立しているが現在も進化を続け、日々新しい装置や技術が登場、今後ますますニーズが高まっていくことが予想されている。
朝田 心房細動をはじめ不整脈の標準的治療法「カテーテルアブレーション」について教えてください。
平尾 心房細動の揺れは、心臓やその周辺に震源地がいくつもある群発地震のようなイメージです。カテーテルアブレーションは、その震源地を沈静化して周囲に地震が起きないようにする治療です。熱を加えて行うので「焼灼=焼く」と表現したりします。
朝田 心臓という場所が場所なだけに一般の方が「焼灼」と聞くと、やはりなんだか恐ろしげな治療のように感じてしまいます。
平尾 すべてコントロールされている状態で行う治療ですから全然怖くないんですよ、とお伝えしています。静脈は太くて長く、まっすぐに伸びているのでカテーテルを3本くらい入れても大丈夫です。入院は3泊4日が普通で、手術そのものは2~3時間で終わります。
朝田 何歳くらいまで受けられますか。
平尾 ご本人が元気で治療を希望されれば85歳の方にも行います。とはいえ、アブレーションですべてが解決するわけではありません。高血圧や糖尿病、睡眠時無呼吸症候群(SAS)などがある方は、それらの治療をしっかり続けることが大事です。心房細動が再発して脳の大きな動脈に血栓が詰まると、半身麻痺や寝たきりになるリスクが高くなるので継続して注意が必要です。
朝田 脳の健康のためにも、まずは自分の脈のリズムを知り、心臓の不調にいち早く気付けるようにしたいものです。
平尾 ぜひ「検脈」の習慣をつけていただきたいですね。中年以降、特に65歳前後からは、どなたにも不整脈のリスクがあるということを自覚することが大事です。(協力・東京医科歯科大学)
■朝田隆(あさだ・たかし) 1982年東京医科歯科大学卒業。メモリークリニックお茶の水理事長、東京医科歯科大学医学部特任教授、医学博士。数々の認知症実態調査に関わるなど第一線で活躍中編著書多数。
■平尾見三(ひらお・けんぞう) 東京医科歯科大学循環器内科科長、医学部附属病院不整脈センターセンター長。専門研究領域は不整脈の病態生理解明と治療戦略。
Zakzak:「死を受け入れる準備」の証し
2018年12月18日 お仕事日 本 生 涯 現 役 推 進 協 議 会 &
NPO法人 ラ イ フ ・ ベ ン チ ャ ー ・ ク ラ ブ 活 動 で
ご 支 援 く だ さ る 会 員 皆 様
Zakzak by 夕刊フジ ライフ欄 2018.12.17 ドクター和のニッポン臨終図巻
ご参考URL= https://www.zakzak.co.jp/lif/news/181217/lif1812170004-n1.html
女優・赤木春恵さん 親友、森光子さんとの“再会”は…
「死を受け入れる準備」の証しか 長尾和宏
女優の赤木春恵さんが11月29日、都内の病院で亡くなりました。94歳でした。死因は心不全とのことですが、その年齢や経過を考えると、老衰での大往生と言っても差し支えはないでしょう。
『渡る世間は鬼ばかり』の姑役のイメージが強いという人がいますが、私は『3年B組金八先生』の懐の深い女性校長役が大好きでした。2013年には、なんと88歳にして映画『ペコロスの母に会いに行く』に主演。「世界最高齢での映画初主演女優」としてギネスに認定されました。
その前には、過去に本連載でも書かせていただいた菅井きんさんも82歳で主演を務め、ギネス認定をされています。我が国の高齢の女優さんたちの活躍ぶりは世界に誇るべきものだと嬉しくなります。
そんな赤木さんですが、生涯現役で活躍したわけではありません。2015年に自宅で転倒、左大腿(だいたい)部を骨折して入院生活を余儀なくされました。リハビリに励みながら最後は自宅と施設を行き来する生活だったようです。
大腿骨頚部の骨折は、後期高齢者になるほどよく起こります。転倒という明らかなエピソードが無くても重い物を持ち上げただけでも簡単に折れる場合があります。大腿骨頚部骨折の手術を受けてもそのまま寝たきり、そして認知症という経過をたどる人は少なくありません。骨粗鬆(こつそしょう)症があると骨折しやすいので、日々のバランスのとれた食事と適度な運動、そして時にはお薬による介入が必要です。転倒・骨折を予防することが健康長寿の大きな鍵です。
赤木さんは入退院を繰り返すうちにパーキンソン病の症状も出てきて徐々に衰弱していったようです。しかし認知機能は最期までしっかり保たれていました。赤木さんは2012年に亡くなられた女優の森光子さんと長年の親友でした。お二人の出会いは戦時中に参加した陸軍慰問団のトラックの上だったそうですから、長い交流歴の重みに畏怖さえ覚えます。
娘さんによれば、亡くなる1カ月ほど前に、「森光子さんが来た」と話されたそうです。亡くなる少し前に、夢の中に大切な人が現れることは珍しくありません。在宅医療の現場にいると時に「〇〇さんが迎えに来た」と呟く患者さんがいますが、「そうか。会えて良かったね」と声をかけます。
これは決してオカルト的な会話ではなく、ご本人が「自分はもうすぐこの世から居なくなる」ことを敏感に察知し、先に逝った人の記憶を手繰り寄せている姿なのでしょう。つまり「死を受け入れる準備」ができている証しだとも言えます。
赤木さんは森さんに会った後、日に日に衰え、眠るように旅立ちました。今頃、あの世で思い出話に花を咲かせているのでしょうか。(長尾和宏)
■長尾和宏(ながお・かずひろ) 医学博士。東京医大卒業後、大阪大第二内科入局。1995年、兵庫県尼崎市で長尾クリニックを開業。外来診療から在宅医療まで「人を診る」総合診療を目指す。近著「薬のやめどき」「痛くない死に方」はいずれもベストセラー。関西国際大学客員教授。
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Zakzak by 夕刊フジ ライフ欄 2018.12.17 ドクター和のニッポン臨終図巻
ご参考URL= https://www.zakzak.co.jp/lif/news/181217/lif1812170004-n1.html
女優・赤木春恵さん 親友、森光子さんとの“再会”は…
「死を受け入れる準備」の証しか 長尾和宏
女優の赤木春恵さんが11月29日、都内の病院で亡くなりました。94歳でした。死因は心不全とのことですが、その年齢や経過を考えると、老衰での大往生と言っても差し支えはないでしょう。
『渡る世間は鬼ばかり』の姑役のイメージが強いという人がいますが、私は『3年B組金八先生』の懐の深い女性校長役が大好きでした。2013年には、なんと88歳にして映画『ペコロスの母に会いに行く』に主演。「世界最高齢での映画初主演女優」としてギネスに認定されました。
その前には、過去に本連載でも書かせていただいた菅井きんさんも82歳で主演を務め、ギネス認定をされています。我が国の高齢の女優さんたちの活躍ぶりは世界に誇るべきものだと嬉しくなります。
そんな赤木さんですが、生涯現役で活躍したわけではありません。2015年に自宅で転倒、左大腿(だいたい)部を骨折して入院生活を余儀なくされました。リハビリに励みながら最後は自宅と施設を行き来する生活だったようです。
大腿骨頚部の骨折は、後期高齢者になるほどよく起こります。転倒という明らかなエピソードが無くても重い物を持ち上げただけでも簡単に折れる場合があります。大腿骨頚部骨折の手術を受けてもそのまま寝たきり、そして認知症という経過をたどる人は少なくありません。骨粗鬆(こつそしょう)症があると骨折しやすいので、日々のバランスのとれた食事と適度な運動、そして時にはお薬による介入が必要です。転倒・骨折を予防することが健康長寿の大きな鍵です。
赤木さんは入退院を繰り返すうちにパーキンソン病の症状も出てきて徐々に衰弱していったようです。しかし認知機能は最期までしっかり保たれていました。赤木さんは2012年に亡くなられた女優の森光子さんと長年の親友でした。お二人の出会いは戦時中に参加した陸軍慰問団のトラックの上だったそうですから、長い交流歴の重みに畏怖さえ覚えます。
娘さんによれば、亡くなる1カ月ほど前に、「森光子さんが来た」と話されたそうです。亡くなる少し前に、夢の中に大切な人が現れることは珍しくありません。在宅医療の現場にいると時に「〇〇さんが迎えに来た」と呟く患者さんがいますが、「そうか。会えて良かったね」と声をかけます。
これは決してオカルト的な会話ではなく、ご本人が「自分はもうすぐこの世から居なくなる」ことを敏感に察知し、先に逝った人の記憶を手繰り寄せている姿なのでしょう。つまり「死を受け入れる準備」ができている証しだとも言えます。
赤木さんは森さんに会った後、日に日に衰え、眠るように旅立ちました。今頃、あの世で思い出話に花を咲かせているのでしょうか。(長尾和宏)
■長尾和宏(ながお・かずひろ) 医学博士。東京医大卒業後、大阪大第二内科入局。1995年、兵庫県尼崎市で長尾クリニックを開業。外来診療から在宅医療まで「人を診る」総合診療を目指す。近著「薬のやめどき」「痛くない死に方」はいずれもベストセラー。関西国際大学客員教授。
Diamond Online:過去の栄光型思考損
2018年12月17日 お仕事日 本 生 涯 現 役 推 進 協 議 会 &
NPO法人 ラ イ フ ・ ベ ン チ ャ ー ・ ク ラ ブ 活 動 で
ご 支 援 く だ さ る 会 員 皆 様
ダイヤモンド・オンライン 2018/12/17 06:00 野田 稔
ご参考URL=https://diamond.jp/articles/-/188557?page=2
定年後、幸せになれない「過去の栄光にしがみ付く人」の思考パターン
年を取るほど、隣の芝生は青く見えるもの
人を行動に駆り立てる動機付けには、外発的動機付けと内発的動機付けがあります。前者は報酬や称賛など、動機の源泉が自分の外にある場合をいい、後者は使命感や興味・関心、成長実感など、源泉が自分の内にある場合をいいます。
このうち外発的動機付けは、少々厄介な特徴を持っています。他者と比べることで、その満足度が変わってしまうという性質です。
例えば、ある人が頑張って仕事をして成果を挙げた結果、100万円のボーナスをもらったとします。もちろん、大喜びです。ところが、同じぐらいの年齢、職歴、能力のライバルがいて、実はその人も同じ100万円のボーナスをもらったらしいという噂を聞いたら、どうでしょうか。その喜びも色あせてしまうことでしょう。
自分はとても頑張って大成果を挙げたので、100万円ももらって鼻高々だったのに、「なんだ、あいつもか……」となってしまうわけです。
そして次に思うことはたぶん、「自分はあんなに頑張って、こんなに大きな成果を挙げたのに、それに比べてあいつの努力や成果なんてたいしたことないじゃないか!」という苛立ちとか嫉妬心が沸き起こってくるのではないでしょうか。
さらに、外発的動機付けが金額のように明確ではなく、上司や周りの人間の評判とか主観的な評価であった場合、ライバルの評判や評価はその人の努力や成果に比べて大きすぎると感じ、自分のそれは小さすぎると感じるものです。
ここで重要なのは、自分のインプット(努力や成果)に見合うアウトプット(報酬や評価)を求めるという心理です。これを社会的交換理論と呼びます。
インプットは自分が社会(組織)に提供するものであり、アウトプットは社会(組織)が自分に提供してくれる、いわばご褒美・広義の報酬です。
インプットで一番重要な要素は業績です。その他に学歴、努力、年齢などが含まれます。そしてアウトプットには給与といった報酬のほかに、地位、名誉、認知、称賛などが含まれます。
そうしたインプットを分母に置き、アウトプットを分子に置いて他人と比べます。その値が他人より大きければもちろん、あるいはイコールであれば人は安心しますが、もし小さいと、不公平に感じるものです。
「自分はこれだけ頑張って、これぐらいしかもらっていないのに、あいつはあれだけの業績であんなにもらっている。私は損をしている」と思う人が大多数です。
決してこの逆は思わない。なぜならば、人間というものは、自分のインプットは過大に評価し、アウトプットは過小に評価しがちな生き物だからです。それと同時に、他人のインプットは小さく見え、アウトプットは大きく見えるものです。
この傾向は年を取るにつれてひどくなっていきます。最後には、同じものを食べているにもかかわらず、「自分のステーキのほうが小さい」などと思うようになることもあるほどです。
日産自動車の前会長カルロス・ゴーン氏が、他の自動車会社の会長と自分を比べ、「20億円がもらいすぎだとはちっとも思わない」と言ったそうですが、本音では「日産を立て直した自分はもっともらって当然だ」と思っていたのではないでしょうか。
自分にとっての「本当の勲章」は何か?
かつて、社内に「叙勲局」という部署があった会社があります。歴代の経営者に相応の勲章を賜るように、政府と調整するのが仕事でした。「勲何等」という勲章は、それまでに積み上げてきたその人の社会への功績に対して授与されます。ですから、できるだけ長くその功績を積み上げて、少しでも高い位の勲章が授与されるようにするのが、叙勲局の担当者の仕事なわけです。早すぎてはいけないわけですが、かといって、遅きに失しても意味が減じてしまいます。
そうして授与される勲章は、アウトプットの中でも非常に重みのある要素であることはいうまでもありません。だからこそ、前の経営者の業績は小さく、勲章は大きく見えてしまうのに対し、自分の勲章は小さく見えてしまうものです。そうした経営者の気持ちを忖度して動くのが叙勲局の担当者であるわけです。
これもまた、老害の顕著な一例でしょう。我欲の醜さが表れやすい状況です。いわば承認欲求の肥大化ですが、そのことに本人だけは気がつかないものなのです。
叙勲などは、一般の人には遠い話かもしれませんが、その人なりに承認欲求の的となってしまう勲章はあるものです。
かく言う私にも、それはありました。
私にとっての重要なアウトプットの1つはテレビへの出演でした。かつて私はNHKのニュース番組のメインキャスターを務めていた時期がありました。仕事ですからインプットでもあるわけですが、私にとっては大切なアウトプット、社会からのご褒美でもあったのです。
それがいつしかなくなりました。正直に白状すれば、そのことで自分が非常に惨めに思えた時期もありました。
内容は違えども、多くの人にそうした経験は訪れるものだと思います。定年退職で肩書きがなくなった時も、それと似ているのかもしれません。
大企業の役職経験者ほど承認欲求の虜になりやすい
特に大企業で部長や取締役になっていた人は要注意です。過去のものであればあるほど、自分のインプットは大きく見えます。自分が得たもの、例えば企業内での役職は年を経るに従って、ものすごく大きくて価値のあるものになっていきます。「大企業の部長までも経験したような大物の俺様」ができ上がるわけです。
そのことに対して、定年後に彼が社会に要求するアウトプット(ご褒美)は、周囲からの尊敬と称賛でしょう。「重く大切に扱われてしかるべきである」と感じ始めます。言ってみれば、「認められたい、称賛されたい、大切にされたい」という、承認欲求の虜になってしまうわけです。ボランティアなどの現場でも、そうした証左がよく見受けられます。
そんな時に、その状況にいつまでも未練たらしく食い下がって、その栄光を吹聴して回るのか、それとも歩むべき方向をすっぱりと切り替えるのか、そこが重要です。
私の話に戻せば、それはちょうど55歳くらいの時に、切り替えようと努力をしました。そのために自分を見つめ直しました。まず、自分がどう認知され、称賛されているのかどうかを冷静に判断しようと努めました。すると、テレビの仕事はなくなったとしても、その他の仕事は充実している。自分を必要としてくれている人たちも決して少なくないと素直に認知できるようになってきました。
それまで見過ごしてきたことも見えてきました。わかりやすく言えば、有頂天の人間は、とても視野が狭いものなのです。輝くものを見据えてしまうと、昼間の星と同じように、その光に隠れて大切な星が見えなくなってしまうものです。
ところが目を転じると、星々がそこに確かに存在していると気がつく。それは家族であったり、仲間であったり。私の場合は学生であったり、読者であったりしました。もちろん、私を頼ってくれている仕事のクライアント、関係者もたくさんいました。自分のことを本当に大切にしてくれるのは誰なのか。その誰かを発見することで、人生の見え方は大きく変わっていきます。
それこそ叙勲だけが称賛ではありません。むしろ本当に自分を大切にしてくれる人からしっかりと認知され、称賛されているかどうかのほうが大事なのです。もし、そうでないとすれば、その状況の改善から努力すべきでしょう。昔からそこにいた人たちでも、新たに出会った人でもいいのですが、そういう人たちにインプットし、その人たちからアウトプットを得ることが本当に重要なのです。
幸せの基準を引き下げてみよう
過去を自慢することに生きがいを見つけて生きる人は過去にだけ生きていて、今を生きていない。ましてや未来に向かっても生きていない人です。過去のアウトプットでしか自分を認知できずに、これから新たな称賛も得られないと思っているのでしょう。
そういう人は、現実を直視するのが怖いのだと思います。誰からも必要とされていない自分がちっぽけに見えてしまいそうなのだと思います。会社以外で生きてこなかった人はそうなりがちです。
現実を直視しなければその後の人生は始まりません。
必要ならば、幸せの基準を下げるべきでしょう。野球にたとえるなら、先発完投型のエースが年を取って、リリーバー(中継ぎや抑え)としての役目を見出すのと同じです。そうした新たな居場所を見つけて、その場所で新たに認知と称賛を得られるように努力すべきです。
「幸せの基準を下げる」と言いましたが、これは言葉の綾です。下げるのではなく、本当は変えるのです。先発完投型のエースは確かに畏怖尊敬の対象ですが、今の野球を見れば、中継ぎから抑えまでを確立させた勝利の方程式といわれる面々は、決して先発完投型のエースよりも基準が下だとは見られないと言ったらいいでしょうか。
年齢に合った、その時々の状況に応じた見方をするだけで、本当の満足は得られるはずです。ビールでいうなら、1Lのジョッキを満タンにするためには1Lのビールが必要です。しかし500mLのジョッキであれば、500mLのビールで足ります。それでも同じく満タンです。
それでは自分をだましているにすぎないと思う人もいるかもしれません。最初はだましてもいいじゃないですか。それが自分にジャストフットするようになれば、前にもまして満足な人生になるはずです。 「嘘も方便」と言いますが、自分をだますのも方便なのです。
誰も過去の栄光になどすがる必要はありません。前向きな未来志向になって、培ってきた技を別の仕事に活かせばいいのです。
(明治大学専門職大学院グローバル・ビジネス研究科教授 野田 稔)
NPO法人 ラ イ フ ・ ベ ン チ ャ ー ・ ク ラ ブ 活 動 で
ご 支 援 く だ さ る 会 員 皆 様
ダイヤモンド・オンライン 2018/12/17 06:00 野田 稔
ご参考URL=https://diamond.jp/articles/-/188557?page=2
定年後、幸せになれない「過去の栄光にしがみ付く人」の思考パターン
年を取るほど、隣の芝生は青く見えるもの
人を行動に駆り立てる動機付けには、外発的動機付けと内発的動機付けがあります。前者は報酬や称賛など、動機の源泉が自分の外にある場合をいい、後者は使命感や興味・関心、成長実感など、源泉が自分の内にある場合をいいます。
このうち外発的動機付けは、少々厄介な特徴を持っています。他者と比べることで、その満足度が変わってしまうという性質です。
例えば、ある人が頑張って仕事をして成果を挙げた結果、100万円のボーナスをもらったとします。もちろん、大喜びです。ところが、同じぐらいの年齢、職歴、能力のライバルがいて、実はその人も同じ100万円のボーナスをもらったらしいという噂を聞いたら、どうでしょうか。その喜びも色あせてしまうことでしょう。
自分はとても頑張って大成果を挙げたので、100万円ももらって鼻高々だったのに、「なんだ、あいつもか……」となってしまうわけです。
そして次に思うことはたぶん、「自分はあんなに頑張って、こんなに大きな成果を挙げたのに、それに比べてあいつの努力や成果なんてたいしたことないじゃないか!」という苛立ちとか嫉妬心が沸き起こってくるのではないでしょうか。
さらに、外発的動機付けが金額のように明確ではなく、上司や周りの人間の評判とか主観的な評価であった場合、ライバルの評判や評価はその人の努力や成果に比べて大きすぎると感じ、自分のそれは小さすぎると感じるものです。
ここで重要なのは、自分のインプット(努力や成果)に見合うアウトプット(報酬や評価)を求めるという心理です。これを社会的交換理論と呼びます。
インプットは自分が社会(組織)に提供するものであり、アウトプットは社会(組織)が自分に提供してくれる、いわばご褒美・広義の報酬です。
インプットで一番重要な要素は業績です。その他に学歴、努力、年齢などが含まれます。そしてアウトプットには給与といった報酬のほかに、地位、名誉、認知、称賛などが含まれます。
そうしたインプットを分母に置き、アウトプットを分子に置いて他人と比べます。その値が他人より大きければもちろん、あるいはイコールであれば人は安心しますが、もし小さいと、不公平に感じるものです。
「自分はこれだけ頑張って、これぐらいしかもらっていないのに、あいつはあれだけの業績であんなにもらっている。私は損をしている」と思う人が大多数です。
決してこの逆は思わない。なぜならば、人間というものは、自分のインプットは過大に評価し、アウトプットは過小に評価しがちな生き物だからです。それと同時に、他人のインプットは小さく見え、アウトプットは大きく見えるものです。
この傾向は年を取るにつれてひどくなっていきます。最後には、同じものを食べているにもかかわらず、「自分のステーキのほうが小さい」などと思うようになることもあるほどです。
日産自動車の前会長カルロス・ゴーン氏が、他の自動車会社の会長と自分を比べ、「20億円がもらいすぎだとはちっとも思わない」と言ったそうですが、本音では「日産を立て直した自分はもっともらって当然だ」と思っていたのではないでしょうか。
自分にとっての「本当の勲章」は何か?
かつて、社内に「叙勲局」という部署があった会社があります。歴代の経営者に相応の勲章を賜るように、政府と調整するのが仕事でした。「勲何等」という勲章は、それまでに積み上げてきたその人の社会への功績に対して授与されます。ですから、できるだけ長くその功績を積み上げて、少しでも高い位の勲章が授与されるようにするのが、叙勲局の担当者の仕事なわけです。早すぎてはいけないわけですが、かといって、遅きに失しても意味が減じてしまいます。
そうして授与される勲章は、アウトプットの中でも非常に重みのある要素であることはいうまでもありません。だからこそ、前の経営者の業績は小さく、勲章は大きく見えてしまうのに対し、自分の勲章は小さく見えてしまうものです。そうした経営者の気持ちを忖度して動くのが叙勲局の担当者であるわけです。
これもまた、老害の顕著な一例でしょう。我欲の醜さが表れやすい状況です。いわば承認欲求の肥大化ですが、そのことに本人だけは気がつかないものなのです。
叙勲などは、一般の人には遠い話かもしれませんが、その人なりに承認欲求の的となってしまう勲章はあるものです。
かく言う私にも、それはありました。
私にとっての重要なアウトプットの1つはテレビへの出演でした。かつて私はNHKのニュース番組のメインキャスターを務めていた時期がありました。仕事ですからインプットでもあるわけですが、私にとっては大切なアウトプット、社会からのご褒美でもあったのです。
それがいつしかなくなりました。正直に白状すれば、そのことで自分が非常に惨めに思えた時期もありました。
内容は違えども、多くの人にそうした経験は訪れるものだと思います。定年退職で肩書きがなくなった時も、それと似ているのかもしれません。
大企業の役職経験者ほど承認欲求の虜になりやすい
特に大企業で部長や取締役になっていた人は要注意です。過去のものであればあるほど、自分のインプットは大きく見えます。自分が得たもの、例えば企業内での役職は年を経るに従って、ものすごく大きくて価値のあるものになっていきます。「大企業の部長までも経験したような大物の俺様」ができ上がるわけです。
そのことに対して、定年後に彼が社会に要求するアウトプット(ご褒美)は、周囲からの尊敬と称賛でしょう。「重く大切に扱われてしかるべきである」と感じ始めます。言ってみれば、「認められたい、称賛されたい、大切にされたい」という、承認欲求の虜になってしまうわけです。ボランティアなどの現場でも、そうした証左がよく見受けられます。
そんな時に、その状況にいつまでも未練たらしく食い下がって、その栄光を吹聴して回るのか、それとも歩むべき方向をすっぱりと切り替えるのか、そこが重要です。
私の話に戻せば、それはちょうど55歳くらいの時に、切り替えようと努力をしました。そのために自分を見つめ直しました。まず、自分がどう認知され、称賛されているのかどうかを冷静に判断しようと努めました。すると、テレビの仕事はなくなったとしても、その他の仕事は充実している。自分を必要としてくれている人たちも決して少なくないと素直に認知できるようになってきました。
それまで見過ごしてきたことも見えてきました。わかりやすく言えば、有頂天の人間は、とても視野が狭いものなのです。輝くものを見据えてしまうと、昼間の星と同じように、その光に隠れて大切な星が見えなくなってしまうものです。
ところが目を転じると、星々がそこに確かに存在していると気がつく。それは家族であったり、仲間であったり。私の場合は学生であったり、読者であったりしました。もちろん、私を頼ってくれている仕事のクライアント、関係者もたくさんいました。自分のことを本当に大切にしてくれるのは誰なのか。その誰かを発見することで、人生の見え方は大きく変わっていきます。
それこそ叙勲だけが称賛ではありません。むしろ本当に自分を大切にしてくれる人からしっかりと認知され、称賛されているかどうかのほうが大事なのです。もし、そうでないとすれば、その状況の改善から努力すべきでしょう。昔からそこにいた人たちでも、新たに出会った人でもいいのですが、そういう人たちにインプットし、その人たちからアウトプットを得ることが本当に重要なのです。
幸せの基準を引き下げてみよう
過去を自慢することに生きがいを見つけて生きる人は過去にだけ生きていて、今を生きていない。ましてや未来に向かっても生きていない人です。過去のアウトプットでしか自分を認知できずに、これから新たな称賛も得られないと思っているのでしょう。
そういう人は、現実を直視するのが怖いのだと思います。誰からも必要とされていない自分がちっぽけに見えてしまいそうなのだと思います。会社以外で生きてこなかった人はそうなりがちです。
現実を直視しなければその後の人生は始まりません。
必要ならば、幸せの基準を下げるべきでしょう。野球にたとえるなら、先発完投型のエースが年を取って、リリーバー(中継ぎや抑え)としての役目を見出すのと同じです。そうした新たな居場所を見つけて、その場所で新たに認知と称賛を得られるように努力すべきです。
「幸せの基準を下げる」と言いましたが、これは言葉の綾です。下げるのではなく、本当は変えるのです。先発完投型のエースは確かに畏怖尊敬の対象ですが、今の野球を見れば、中継ぎから抑えまでを確立させた勝利の方程式といわれる面々は、決して先発完投型のエースよりも基準が下だとは見られないと言ったらいいでしょうか。
年齢に合った、その時々の状況に応じた見方をするだけで、本当の満足は得られるはずです。ビールでいうなら、1Lのジョッキを満タンにするためには1Lのビールが必要です。しかし500mLのジョッキであれば、500mLのビールで足ります。それでも同じく満タンです。
それでは自分をだましているにすぎないと思う人もいるかもしれません。最初はだましてもいいじゃないですか。それが自分にジャストフットするようになれば、前にもまして満足な人生になるはずです。 「嘘も方便」と言いますが、自分をだますのも方便なのです。
誰も過去の栄光になどすがる必要はありません。前向きな未来志向になって、培ってきた技を別の仕事に活かせばいいのです。
(明治大学専門職大学院グローバル・ビジネス研究科教授 野田 稔)