日 本 生 涯 現 役 推 進 協 議 会 &  
 NPO法人 ライフ・ベンチャー・クラブ の 活 動 に 
   ご  支  援  く  だ  さ  る    会  員  皆  様

  いつも 皆様には 「生涯現役社会づくり」への ご支援を本当に有難うございます。 第345回生涯現役シリーズ塾では、【午後の部・夕方の部】で延べ31名のご参加をいただきました。
  つきましては、下記に【夕方の部】生涯現役塾の記録ご報告をさせていただきます。
                    記

【 第 3 4 5 回 生 涯 現 役 塾 議 事 録 】
[テーマ] ラジアント有機農法~フクシマ復興にも活用!
講 師:㈱ラジアント 杉浦武雄社長
「フクシマ復興応援ネットワーク」事務局 井上 仁氏、司会: 伊藤紘一
場 所:八重洲口会館B2会議室  時間:2014年9月24日午後6時~8時  
出 席:本農法に関心があり協力意思のある20名以上の方が多方面から参加!

  
  ハウス栽培で重要なのは茎や葉の温度ではなく根の温度つまり栄養の源である微生物が住む土壌の温度である。そこで温水パイプを土壌の深さ40~60cmに埋設し蓄熱する有機農法を杉浦社長が開発した。土壌中の、さまざまな微生物がバランスよく共存するように温度調節する。しかも夏には80℃の循環温水と太陽熱を併用し、人体に有害な化学農薬剤を使用せずに土壌消毒ができる。

  コストが安く収量は多く味も良く有害物質もないのがこの農法の特徴である。 10年以上100件超の栽培実績のうち幾つかの実例が報告がされた。

  一方、福島第一原発事故では、除染や帰還施策が難航し、今なお10数万人の被災者の皆さんが先の見えない避難生活を余儀なくされている。フクシマ復興応援ネットワーク(事務局:井上仁)http://www.belhyud.com/00.htm が設定した「13の復興再生課題」の中に、フクシマ復興再生につながる事業創出を!」がある。この課題に関連して「野菜、花卉類の栽培に化学農薬剤や化学肥料を使用しないラジアントハウス有機農法」が伊藤紘一参与によって紹介された。

  原発被災者の生きがいや働きがい、さらには生活再建への道筋づくりにつながる、過疎地活性化施策と一体となったフクシマ復興再生事業としての可能性を見極めるために、開発者の杉浦武雄さんの協力のもと、被災者、被災自治体、県、国に対して「実証栽培試験」の実施を呼びかけている。

  幸い、札幌では(土佐でも可能性あり)栽培試験を買って出る農家が見つかり、自治体や地方農協の協力も得られる見込みが立ちつつあると報告された。

  日本生涯現役推進協議会としては、ファンドも含めてこの運動を支援するとともに、この農法による農業をフクシマ復興事業として、あるいは全国の山間過疎地で展開する事業として取り組む、意欲のある起業家を募る予定である。 

  我が国のJAS認定有機農産物は全農産物の0.2%に過ぎず、欧米に比べて圧倒的に少ない。化学肥料も消毒用農薬も使用しない健康に益する有機農産物の生産を、フクシマ復興事業の一環として地域の再生エネルギーをも活用して、当農法により事業化し、そのノウハウを全国の過疎の中山間地に普及させ、中期的には我が国の有力な輸出産業にまでに発展させたいと切に願うものである。