糟谷NPO/LVC理事「人の器研究会3」報告
2014年9月18日 お仕事 人 の 器 研 究 会 No.3
9月11日(木)11:00~13:00開催の「自分探し・天職探求・人の器研究会」での山本芳治氏と東瀧代表のトークショウ要旨【糟谷繁子NPO/ライフ・ベンチャー・クラブ理事:記録】を遅くなりましたが、下記ご報告します。当研究会は「生涯現役社会づくり」推進役として自分探しの生き甲斐づくりをライフワークとして志す方々に対して、特に役立つよう『生涯現役社会を担う人づくり』の立場で、山本・東瀧トークは事例など話題を提供できる人財評価や人物活用策なども話し合っています。
今回はまず、人の性格形成からトークが始まりました。性格形成は諺に「三つ子の魂百まで」といわれるように一生変わらないといわれています。一方で変えられるという説もあり、例えば子ども時代の劣等感などです。その欠点をどう克服するかといえば、社会経験で揉まれ本人が自覚した努力次第で、ある程度TPOで順応性は身に付くものです。でもそれは後天的な社会的性格で、先天的性格が変容したとはいえないものです。
その先天的性格は祖先・両親から受け継ぐ遺伝性と、生存本能的な脳細胞を形成する幼児期に両親・家族環境から受けた躾け教育です。19世紀の著名な進化論者C・R・ダーウィンに、幼児を連れて訪れた高貴な夫人が「この子に天才教育を何時から始めるべきでしょうか?」と質問したというのです。多分、「まだ幼児には早いですよ」と忠告されるかと彼女が思いきや、何とその幼児の歳を尋ねた上で、優しく生まれた時(胎教ならば妊娠当初)から愛児の生涯教育は始まっていると諭された真意は、先天的な性格形成が基礎的要素だという例えでしょうか。
戦争教育とは無縁の戦後世代の人たちには、いまネット検索で偉人か悪人か判断に迷いますが、明治維新後の歴史教育に登場した楠木正成のケースです。5百名程度の千早城で鎌倉幕府軍に反抗し、後醍醐天皇の建武中興の立役者となった功績者で、神戸湊川神社や皇居外苑楠像で「七生報国」精神を遺した忠臣人物。彼を母親が懐妊時に毘沙門天を夢見て、国難に報いる自らの使命を嫡男正行に「桜井の別れ」の場で涙ながらに伝え別れた悲しい情景、それを唱歌で幼い頃歌ったのを覚えています。
尾張中村の貧乏百姓小倅が、信長の草履取りから末は天下取りの関白・太閤への日本史上類例のない出世頭となった豊臣秀吉。彼も幼名日吉丸命名の謂れは、母親が懐妊時に太陽仮想妊娠とかイメージを拡大解釈したプラス思考も生涯最後の段で国益無き朝鮮の役で大暴走となると、前半人生も台無しのトンだ迷惑の限りでした。幼時の親が与えた先天的性格付けは、胎教を通して胎児に何を願い、何を念じるかは仇や疎かにできないものと存じます。
その意味で、誕生時の命名も大きな意味のある場合が多く、親は子に夢や希望で何の願いを込めているか、子どもには真実の愛情と親としての誇りを持って、子どもが生涯現役で背負う価値のある名前を意識して日々成長する心構えも伝えたいものです。それには夫婦が生涯を通して子どもに恥ずかしくない後姿を見せる生活態度が大切です。
現代に生きる私たち親や、またその親の世代は戦後学校教育の問題点をより深く認識できる余裕なく過ごしてきたような反省を覚えます。特に戦後の精神教育不足が物質偏重教育を生み、家庭教育も子どもの生涯生きがい創造人生の自立精神よりも、経済大国化日本がいつまでも永続する前提での、一流志向教育と一流大企業就職コース選択しか考えられない子どもペット化の盲愛で自立家庭教育など置き忘れては、社会構造大変革の21世紀には置いてけぼりを食うだけです。
父親が職場の仕事に精一杯で家庭を顧みる余裕がなく、母親が独り子どもの教育偏愛でママっこ家庭教育児や、両親共働きで家庭での親子関係が希釈な一人っ子などは、兄弟喧嘩どころか、外で自由な友達との人間関係を経験できません。幼児期からゲーム機相手にオタク族で過ごしては、人間社会での先天的性格形成に全く自立心など芽生えず、皮肉にも見事な成人ニート族を生み出すようなものです。
彼ら成人ニート族には、家族の生活力が崩壊している場合もあり、学校は出たけれど就職もせず、自分の力で働いて生きてゆく道を切り拓いてゆく気力もなく、親の脛かじりせざるを得ないのも、基はといえば親が過保護に育てた責任もあります。家庭は社会を構成する一単位であり、子どもは両親の生命を引き継ぐ宝物であると同時に、親の私有物ではなく、大人になれば自立して、社会貢献の働きをしながら、立派に生きてゆく力をつけることが当然親としての社会的義務だと悟るべきでしょう。
話代りますが人の器を量る事例として、社員の入社面接で「自分は運が強い」と応えた者を最優先で採用したパナソニック創業者松下幸之助氏の話は有名です。また、日露戦争で明治日本を大海戦で救った東郷平八郎海軍提督が最有力者として司令長官に任命される理由を明治天皇から尋ねられた山本権兵衛海軍大臣は、「東郷ほど運の強い男は他にいません」と即答したという話が伝わっています。
運とは、自分の夢を努力とタイミングで自ら引き寄せるもの、普段から自分の将来に青写真や夢を描き、夢・目標を懐いていれば、実現できるタイミングが巡ってきたときに即応して成功できる筈です。自分が夢中になれる世界を持つことが天職であり、転職によって本当に自分がやりたい仕事を選択すれば、それが天職へと変化します。
野球界で一郎は、日本コーチのアドバイスに従うよりも自己独自の創り出した打法によりアメリカ大リーグで名プレイヤーとなりました。ソニー創業者:井深 大氏は、天才が幼時に創られることを提唱して、幼児教育に非常に力を注がれました。フランス料理シェフ三国清三氏は北海道の漁師の子どもで、幼時に食べた新鮮な魚の味が生涯の味覚となり、ホテルオークラの鍋洗いから帝国ホテルに移籍し、後にフランスで修業して名シェフになりました。
歌舞伎の世界やオリンピック出場選手も幼時からの先天性教育訓練がいかに大事かを物語っています。適職はあるが失敗を恐れて挑戦しないと自分でチャンスを逃すのです。独りではなく良きパートナーや仲間を作って、協働の精神をもてばリスクは小さくなります。そのような余裕がなくても、在職中から定年後の心備えする方が良くて、二足の草鞋を履いても良い時代にだってきたようです。趣味でも、仕事でも時間を浪費しないよう慎重に自らを検証したいものです。
9月11日(木)11:00~13:00開催の「自分探し・天職探求・人の器研究会」での山本芳治氏と東瀧代表のトークショウ要旨【糟谷繁子NPO/ライフ・ベンチャー・クラブ理事:記録】を遅くなりましたが、下記ご報告します。当研究会は「生涯現役社会づくり」推進役として自分探しの生き甲斐づくりをライフワークとして志す方々に対して、特に役立つよう『生涯現役社会を担う人づくり』の立場で、山本・東瀧トークは事例など話題を提供できる人財評価や人物活用策なども話し合っています。
今回はまず、人の性格形成からトークが始まりました。性格形成は諺に「三つ子の魂百まで」といわれるように一生変わらないといわれています。一方で変えられるという説もあり、例えば子ども時代の劣等感などです。その欠点をどう克服するかといえば、社会経験で揉まれ本人が自覚した努力次第で、ある程度TPOで順応性は身に付くものです。でもそれは後天的な社会的性格で、先天的性格が変容したとはいえないものです。
その先天的性格は祖先・両親から受け継ぐ遺伝性と、生存本能的な脳細胞を形成する幼児期に両親・家族環境から受けた躾け教育です。19世紀の著名な進化論者C・R・ダーウィンに、幼児を連れて訪れた高貴な夫人が「この子に天才教育を何時から始めるべきでしょうか?」と質問したというのです。多分、「まだ幼児には早いですよ」と忠告されるかと彼女が思いきや、何とその幼児の歳を尋ねた上で、優しく生まれた時(胎教ならば妊娠当初)から愛児の生涯教育は始まっていると諭された真意は、先天的な性格形成が基礎的要素だという例えでしょうか。
戦争教育とは無縁の戦後世代の人たちには、いまネット検索で偉人か悪人か判断に迷いますが、明治維新後の歴史教育に登場した楠木正成のケースです。5百名程度の千早城で鎌倉幕府軍に反抗し、後醍醐天皇の建武中興の立役者となった功績者で、神戸湊川神社や皇居外苑楠像で「七生報国」精神を遺した忠臣人物。彼を母親が懐妊時に毘沙門天を夢見て、国難に報いる自らの使命を嫡男正行に「桜井の別れ」の場で涙ながらに伝え別れた悲しい情景、それを唱歌で幼い頃歌ったのを覚えています。
尾張中村の貧乏百姓小倅が、信長の草履取りから末は天下取りの関白・太閤への日本史上類例のない出世頭となった豊臣秀吉。彼も幼名日吉丸命名の謂れは、母親が懐妊時に太陽仮想妊娠とかイメージを拡大解釈したプラス思考も生涯最後の段で国益無き朝鮮の役で大暴走となると、前半人生も台無しのトンだ迷惑の限りでした。幼時の親が与えた先天的性格付けは、胎教を通して胎児に何を願い、何を念じるかは仇や疎かにできないものと存じます。
その意味で、誕生時の命名も大きな意味のある場合が多く、親は子に夢や希望で何の願いを込めているか、子どもには真実の愛情と親としての誇りを持って、子どもが生涯現役で背負う価値のある名前を意識して日々成長する心構えも伝えたいものです。それには夫婦が生涯を通して子どもに恥ずかしくない後姿を見せる生活態度が大切です。
現代に生きる私たち親や、またその親の世代は戦後学校教育の問題点をより深く認識できる余裕なく過ごしてきたような反省を覚えます。特に戦後の精神教育不足が物質偏重教育を生み、家庭教育も子どもの生涯生きがい創造人生の自立精神よりも、経済大国化日本がいつまでも永続する前提での、一流志向教育と一流大企業就職コース選択しか考えられない子どもペット化の盲愛で自立家庭教育など置き忘れては、社会構造大変革の21世紀には置いてけぼりを食うだけです。
父親が職場の仕事に精一杯で家庭を顧みる余裕がなく、母親が独り子どもの教育偏愛でママっこ家庭教育児や、両親共働きで家庭での親子関係が希釈な一人っ子などは、兄弟喧嘩どころか、外で自由な友達との人間関係を経験できません。幼児期からゲーム機相手にオタク族で過ごしては、人間社会での先天的性格形成に全く自立心など芽生えず、皮肉にも見事な成人ニート族を生み出すようなものです。
彼ら成人ニート族には、家族の生活力が崩壊している場合もあり、学校は出たけれど就職もせず、自分の力で働いて生きてゆく道を切り拓いてゆく気力もなく、親の脛かじりせざるを得ないのも、基はといえば親が過保護に育てた責任もあります。家庭は社会を構成する一単位であり、子どもは両親の生命を引き継ぐ宝物であると同時に、親の私有物ではなく、大人になれば自立して、社会貢献の働きをしながら、立派に生きてゆく力をつけることが当然親としての社会的義務だと悟るべきでしょう。
話代りますが人の器を量る事例として、社員の入社面接で「自分は運が強い」と応えた者を最優先で採用したパナソニック創業者松下幸之助氏の話は有名です。また、日露戦争で明治日本を大海戦で救った東郷平八郎海軍提督が最有力者として司令長官に任命される理由を明治天皇から尋ねられた山本権兵衛海軍大臣は、「東郷ほど運の強い男は他にいません」と即答したという話が伝わっています。
運とは、自分の夢を努力とタイミングで自ら引き寄せるもの、普段から自分の将来に青写真や夢を描き、夢・目標を懐いていれば、実現できるタイミングが巡ってきたときに即応して成功できる筈です。自分が夢中になれる世界を持つことが天職であり、転職によって本当に自分がやりたい仕事を選択すれば、それが天職へと変化します。
野球界で一郎は、日本コーチのアドバイスに従うよりも自己独自の創り出した打法によりアメリカ大リーグで名プレイヤーとなりました。ソニー創業者:井深 大氏は、天才が幼時に創られることを提唱して、幼児教育に非常に力を注がれました。フランス料理シェフ三国清三氏は北海道の漁師の子どもで、幼時に食べた新鮮な魚の味が生涯の味覚となり、ホテルオークラの鍋洗いから帝国ホテルに移籍し、後にフランスで修業して名シェフになりました。
歌舞伎の世界やオリンピック出場選手も幼時からの先天性教育訓練がいかに大事かを物語っています。適職はあるが失敗を恐れて挑戦しないと自分でチャンスを逃すのです。独りではなく良きパートナーや仲間を作って、協働の精神をもてばリスクは小さくなります。そのような余裕がなくても、在職中から定年後の心備えする方が良くて、二足の草鞋を履いても良い時代にだってきたようです。趣味でも、仕事でも時間を浪費しないよう慎重に自らを検証したいものです。