日  本  生  涯  現  役  推  進  協  議  会  &
   N P O 法 人  ラ イ フ ・ ベ ン チ ャ ー ・ ク ラ ブ
               代  表   東   瀧    邦   次    様

お世話になっております。弊社がご縁をお受けした皆様へ同報しています。

  6/5に金沢にて、「北陸の観光産業の活性化に向けた新幹線を核とした交通の充実」と題して基調講演し、パネルディスカッションにも参加しました。
 http://www.hiac.or.jp/news/details/20140605.html

  6/26の北陸中日新聞にて以下の様に紹介されました。
 http://www.chunichi.co.jp/hokuriku/article/economy/hotspot/CK2014062602000205.html

  北陸本線は「先人が築いたせっかくのインフラ」です。現状は都市間輸送の役割が主体で、「駅間が長く」、地域輸送の「本数が少ない」のはやむを得ませんが、新幹線開業後は地域交通に特化し、駅数と本数を思い切って増やすことを提案しました。新たにできるインフラである北陸新幹線も高頻度運行が望まれま
す。そして、いずれも短編成化・ワンマン運転・新設駅の簡素化・無人駅での確
実な運賃収受等、投資経費と運営費を最小化する工夫も提案しました。

  さて、北陸新幹線開業を機に、他の鉄道やバスも含めて地域交通を徹底的に便利にしたら、北陸の未来をどれだけ拓けるか、歴史を振返って想像してみます。

  明治9年、東京・大阪・京都・名古屋に次ぐ日本第4の都市は金沢でした。三大都市圏の衛星都市は今ではいくつも政令指定都市ですが、横浜都心が幕末の開港前は人口482人の寒村だったのをはじめ、今とは様相が全く異なります。神戸が大都市になったのも開港以降です。札幌は屯田兵が開拓を始めた頃です。福岡・北九州が大都市になったのは、筑豊炭田の開発や官営八幡製鉄所の操業以降です。静岡・浜松・岡山・広島・熊本・鹿児島いずれも金沢より小都市でした。北陸では、富山も全国第12位の大都市でした。福井も21位でした。
 http://uub.jp/arc/arc59.html

  以来100数十年間、太平洋ベルト地帯を中心とした「表日本」中心のインフラ整備と地域開発が進み、北陸は「裏日本」の苦渋を舐めてきました。現代社会の人口ベスト15都市と政令指定都市は、札幌以外全て新幹線沿線です。日本地図をよく見て下さい。富山・砺波・金沢平野を併せると、政令指定都市となった仙台市の仙台平野、新潟市の越後平野に決して引けを取りません。三大都市圏と札幌以外の政令指定都市の平野の広がりと比べても決して負けません。北陸は、今まで交通インフラが不充分でポテンシャルを活かせませんでしたが、北陸新幹線開業を機に大きく飛躍できる可能性を持っています。
(以上の記述に誤りがないか、地理や歴史に詳しい方、アドバイスを頂けるとあ
りがたいです。)

  もう一つ、地勢条件を見てみます。東京駅からの鉄道走行キロは新潟・仙台・名古屋・富山・金沢の順ですが、都庁・県庁間の直線キロは意外なことに富山・新潟・名古屋・金沢・仙台の順で、北陸は思いのほか東京に近いのです。北陸新幹線の開業により、今までの時間距離の壁がなくなります。

  北陸の交通を便利にすることに意義を見出して下さったら以下をご覧下さい。pptはスライドショーにすると分かりやすく、配布用のpdfは同内容です。
 http://www.LRT.co.jp/140605hokuriku

  鉄道が本来の能力を発揮すればもっともっと社会に貢献できます。開発余地の大きなエリアの並行在来線は、決してお荷物ではなく宝の山です。北陸新幹線とともに北陸本線が有効活用され、北陸の新たな未来を拓けることを願っています。

  明治時代の都市人口ランキングにご関心を持った方、こんな面白い動画を見つけました。
 http://www.youtube.com/watch?v=fbI5Ed5KTes
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(株)ライトレール 代表取締役社長
   阿 部   等
http://www.LRT.co.jp、03-5985-1131
『満員電車がなくなる日』(角川SSC新書)
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