日 本 生 涯 現 役 推 進 協 議 会 &  
       NPO法人 ラ イ フ ・ ベ ン チ ャ ー ・ ク ラ ブ  活 動 で 
                ご  支  援  く  だ  さ  る   会  員  皆  様


   格差社会は生ぬるい、大多数が貧困層
   移民政策、働き方改革、第四次革命、これらは結果として、今の労働者を淘汰します。格差社会という言葉では生ぬるい社会状況になっていることが予想されます。 日本総貧困層、かつての総中流社会という言葉が郷愁になっていることでしょう。
  東京オリンピックが終わり、5年の月日が流れた2025年の日本では、各地でマンションの空洞化がさらに深刻になり、空き家率も20%を超えているという予想をしている専門家もいます。
   不動産神話は崩壊、不動産投資は成り立たない、家を売りたくても買い手がいない、このような状況を、今の段階では想像できないかもしれませんが、人口減少が加速する社会において、不動産流通は厳しいものになるのは、容易に想像できるかと思います。そこに、日本人総所得の低下となれば、不動産を買える層は限られてきます。今のような低金利が続いているかどうかも疑問で、インフレが進めば金利は上昇します。 今までの常識と思われていたライフプランは成り立たなくなります。
  なにより恐ろしいのは、8年後の2025年問題に対して、政府の対策が見えないこと、報道もされていないこと、そして、私達国民がほとんど意識していないことなのです。まさに、このコラムは緊急報告です。2025年問題、それは人手不足と財政難です。そこから生まれるのは格差社会、社会保障縮小社会です。

   私たちが考えなければならないことは…
  賃金上昇なき物価高のコラムでも書いたとおり、これから必要なのは「現金」です。家庭内フリーキャッシュをいかに多く準備しておくかです。その現金準備方法は、あくまでも換金性が良いことが条件です。いつなんどきお金が必要になってくるかわかりませんからね。
   場合によっては、制度が変わってお金が引き出せないことも考えられます。有価証券のまま保有するよりも、現金にして持っていることが大事かもしれません。 換金性の悪い不動産や生命保険にお金を換えるのは、避けたほうが良いでしょう。
  今後の人生設計において強い味方となるのは投資であることは間違いないと思います。おそらく運用手法が強力な武器になると思いますが、投資・運用を行うにはきちんとした勉強が必要で、訓練も必要です。 単に投資信託を買えばよいという話ではありません。また投資信託で運用するだけでは、とても間に合わない状況になっていくと思われます。まさに緊急事態なのです。

   最 後 に
  危機感をあおるわけではありませんが、株式投資や為替投資を真剣に学ぶことをお勧めします。その際、絶対額を意識した投資を考えましょう。着地点を見据えた投資計画が必要です。この考え方については、機会があればお話します。
   今回は、もうあと8年も断たないうちに必ず訪れる「2025年問題」を意識してもらうためのコラムです。時間は待ってはくれませんからね・・・。(執筆者:原 彰 宏)