Alterna:編集長「ソーシャルな5forces」
2017年1月18日 お仕事日 本 生 涯 現 役 推 進 協 議 会 &
NPO法人 ライフ・ベンチャー・クラブ の 活 動 に
ご 支 援 く だ さ る 会 員 皆 様
いつもお世話になっております。
企業はなぜCSRに取り組むのでしょうか。そこにはどんな要素が働いているのでしょうか。これを一言で表すのは極めて難しいです。そこで、CSRという領域において、企業を取り巻く要因を分かりやすく図(案内URL=http://www.alterna.co.jp/20106/2)にしてみました。
ここで留意しなければならないのは、大企業と中堅・中小企業では、企業を取り巻くステークホルダーや環境要因が違う、ということです。
大企業の事業フィールドは、グローバルが基本です。進出先が数十カ国にわたる例も少なくありません。企業行動や製品・サービスが、進出先の文化や社会慣習とそぐわず、思わぬ批判や騒動を巻き起こした事例もこれまで数多く報告されてきました。
上場しているかどうかも、その企業のCSRの取り組みに大きく変えます。「コーポレート・ガバナンス・コード」も一事例です。
一方、横浜市立大学の影山摩子弥教授が指摘する通り、中小企業のCSRにおいて、最も重要なステークホルダーは「地域社会」です。
そして、これは大企業も同様ですが、従業員満足度(CS)やモチベーションが企業の生産性に大きく関わってきます。企業がCSRを導入することで、従業員満足度が向上することもよく知られています。
このような相関関係を、大企業版(図1)と中堅・中小企業版(図2)に分けて作成してみました。図1では、「国連」「株主・市場」「国家・地域」「市民/NGO」という4つの要素と、それに対する企業自身の動きの合計5つのベクトルを明示しました。
図2では、「地域社会」「従業員」「取引先」「市民/NPO」という4つの要素と、それに対する企業自身の動きの合計5つのベクトルを示しました。
この図を駒澤大学の青木茂樹教授に見せたところ、「マイケル・ポーター教授の5forces に似ていますね」とのコメントを頂きました。
実は「5forces」はよく知らなかったのですが、新規参入業者、代替品(間接競合)、供給業者、顧客、 競争業者(直接競合)という「五つの要因」が企業に影響して、その企業の収益率を決めるーーという考え方とのことです。
確かに、図1と図2はポーターの5forces に似ています。いわば「ソーシャルな5forces」とでも呼べるでしょうか。ここで付言すると、図2の領域(地域社会、従業員、取引先、市民/NPO)は当然のことながら大企業も無関係ではありません。いわば図1と図2は二階建てで、大企業は1階と2階は必須、中堅・中小企業は1階が必須ということになります。
カーリー・フィオリーナ・元ヒューレット・パッカードCEOは「企業は真空地帯に存在しているのではなく、さまざまな要因の元に社会的責任を果たす義務がある」と言及しました。
この「ソーシャルな5forces」を活かして、企業がさらにサステナブルな存在になれば、社会的なリスクを減らし、本業を加速させる好循環を実現できると確信しています。
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◆2/13 「オルタナ+」本誌連動セミナー「SDGsの賢い使い方」
オルタナ編集部は、雑誌オルタナに連動したセミナー企画「オルタナ+」を開催しています。今回はオルタナ47号に連動し、「SDGs(持続可能な開発目標)の賢い使い方」を開催します。オルタナ総研の川村雅彦所長が「SDGsをいかに経営に統合するか」を講演するほか、NTT(日本電信電話)の岡田善幸総務部門CSR推進室担当部長に事例をお話し頂きます。
とき: 2 月 1 3 日(月)19時~21時(受付開始:18時30分)
ところ:株式会社博展セミナールーム(東京都中央区築地1-13-14)
参加費:無料
詳細・申し込み⇒ http://c.bme.jp/17/2802/1040/
◆オルタナ48号 「グリーン・オーシャン大賞」の企業事例を募集
株式会社オルタナは、2017年3月末に発売する「オルタナ」48号(創刊10周年記念号)において、企業のCSR/CSV活動の事例特集「グリーン・オーシャン大賞」 を展開します。企業のCSR/CSV活動の事例を募集しています。応募頂いた事例のなかから選考を経て、本誌に掲載させて頂きます。
詳しくは⇒ http://c.bme.jp/17/2802/1041/
◆「働く意欲に応えたい」、ワタミの障がい者雇用
法定雇用率を上回る3.96%を達成するワタミグループで、障がい者雇用を担当し、働きがいのある職場づくりに取り組むワタミ人事部の吉田良二さんに話を聞きました。吉田さんは視覚障がいを持ちながら、マラソンに挑戦したり、社内のボランティア企画などに力を入れています。
詳しくは⇒ http://c.bme.jp/17/2802/1042/
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株式会社オルタナ 代表取締役編集長 森 摂
一般社団法人CSR経営者フォーラム代表理事
特定非営利活動法人在外ジャーナリスト協会理事長
「サステナブル・ブランド国際会議」プロデューサー
CSR検定委員会委員
特定非営利活動法人「街角に音楽を」理事
東京都目黒区駒場1-26-10-304 tel: 03-6407-0266
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NPO法人 ライフ・ベンチャー・クラブ の 活 動 に
ご 支 援 く だ さ る 会 員 皆 様
いつもお世話になっております。
企業はなぜCSRに取り組むのでしょうか。そこにはどんな要素が働いているのでしょうか。これを一言で表すのは極めて難しいです。そこで、CSRという領域において、企業を取り巻く要因を分かりやすく図(案内URL=http://www.alterna.co.jp/20106/2)にしてみました。
ここで留意しなければならないのは、大企業と中堅・中小企業では、企業を取り巻くステークホルダーや環境要因が違う、ということです。
大企業の事業フィールドは、グローバルが基本です。進出先が数十カ国にわたる例も少なくありません。企業行動や製品・サービスが、進出先の文化や社会慣習とそぐわず、思わぬ批判や騒動を巻き起こした事例もこれまで数多く報告されてきました。
上場しているかどうかも、その企業のCSRの取り組みに大きく変えます。「コーポレート・ガバナンス・コード」も一事例です。
一方、横浜市立大学の影山摩子弥教授が指摘する通り、中小企業のCSRにおいて、最も重要なステークホルダーは「地域社会」です。
そして、これは大企業も同様ですが、従業員満足度(CS)やモチベーションが企業の生産性に大きく関わってきます。企業がCSRを導入することで、従業員満足度が向上することもよく知られています。
このような相関関係を、大企業版(図1)と中堅・中小企業版(図2)に分けて作成してみました。図1では、「国連」「株主・市場」「国家・地域」「市民/NGO」という4つの要素と、それに対する企業自身の動きの合計5つのベクトルを明示しました。
図2では、「地域社会」「従業員」「取引先」「市民/NPO」という4つの要素と、それに対する企業自身の動きの合計5つのベクトルを示しました。
この図を駒澤大学の青木茂樹教授に見せたところ、「マイケル・ポーター教授の5forces に似ていますね」とのコメントを頂きました。
実は「5forces」はよく知らなかったのですが、新規参入業者、代替品(間接競合)、供給業者、顧客、 競争業者(直接競合)という「五つの要因」が企業に影響して、その企業の収益率を決めるーーという考え方とのことです。
確かに、図1と図2はポーターの5forces に似ています。いわば「ソーシャルな5forces」とでも呼べるでしょうか。ここで付言すると、図2の領域(地域社会、従業員、取引先、市民/NPO)は当然のことながら大企業も無関係ではありません。いわば図1と図2は二階建てで、大企業は1階と2階は必須、中堅・中小企業は1階が必須ということになります。
カーリー・フィオリーナ・元ヒューレット・パッカードCEOは「企業は真空地帯に存在しているのではなく、さまざまな要因の元に社会的責任を果たす義務がある」と言及しました。
この「ソーシャルな5forces」を活かして、企業がさらにサステナブルな存在になれば、社会的なリスクを減らし、本業を加速させる好循環を実現できると確信しています。
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◆2/13 「オルタナ+」本誌連動セミナー「SDGsの賢い使い方」
オルタナ編集部は、雑誌オルタナに連動したセミナー企画「オルタナ+」を開催しています。今回はオルタナ47号に連動し、「SDGs(持続可能な開発目標)の賢い使い方」を開催します。オルタナ総研の川村雅彦所長が「SDGsをいかに経営に統合するか」を講演するほか、NTT(日本電信電話)の岡田善幸総務部門CSR推進室担当部長に事例をお話し頂きます。
とき: 2 月 1 3 日(月)19時~21時(受付開始:18時30分)
ところ:株式会社博展セミナールーム(東京都中央区築地1-13-14)
参加費:無料
詳細・申し込み⇒ http://c.bme.jp/17/2802/1040/
◆オルタナ48号 「グリーン・オーシャン大賞」の企業事例を募集
株式会社オルタナは、2017年3月末に発売する「オルタナ」48号(創刊10周年記念号)において、企業のCSR/CSV活動の事例特集「グリーン・オーシャン大賞」 を展開します。企業のCSR/CSV活動の事例を募集しています。応募頂いた事例のなかから選考を経て、本誌に掲載させて頂きます。
詳しくは⇒ http://c.bme.jp/17/2802/1041/
◆「働く意欲に応えたい」、ワタミの障がい者雇用
法定雇用率を上回る3.96%を達成するワタミグループで、障がい者雇用を担当し、働きがいのある職場づくりに取り組むワタミ人事部の吉田良二さんに話を聞きました。吉田さんは視覚障がいを持ちながら、マラソンに挑戦したり、社内のボランティア企画などに力を入れています。
詳しくは⇒ http://c.bme.jp/17/2802/1042/
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株式会社オルタナ 代表取締役編集長 森 摂
一般社団法人CSR経営者フォーラム代表理事
特定非営利活動法人在外ジャーナリスト協会理事長
「サステナブル・ブランド国際会議」プロデューサー
CSR検定委員会委員
特定非営利活動法人「街角に音楽を」理事
東京都目黒区駒場1-26-10-304 tel: 03-6407-0266
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