構想日本加藤代表:発足20年の挨拶
2017年1月9日 お仕事日 本 生 涯 現 役 現 役 推 進 協 議 会 &
N P O 法 人 ラ イ フ ・ ベ ン チ ャ ー ・ ク ラ ブ の ご 関 係 皆 様
あけましておめでとうございます。
今年で構想日本は発足20年になります。
この20年間を日本の経済についてメディア風に振り返ると、金融機関の破綻とその後の再編、2008年のリーマンショック、その間一貫して続くデフレ経済、そして急速に進む高齢化、地方の過疎化、経済格差、人口減少など暗い要素が目につきます。
しかし視点を変えると、日本社会と日本人の違った景色が見えると思うのです。
私の印象に過ぎないのですが、少し並べてみると、地方都市のショッピングセンターや都会のコンビニでの買い物、外食・中食。都会中心にペット、フラワーショップ、エステ、マッサージなどの店が入れ代わり立ち代わりできていることなどをみると、経済統計上個人の生活が豊かになっているわけではないけれど、多くの人が便利さ、楽しさ、ある種の余裕を求め、それが消費の重要な部分を占めるようになったと言うことはできるでしょう。
日本の若者が内向きになった、欧米への留学生が激減したという声をよく聞きます。
一方で、音楽、美術、演劇、建築などの分野で海外で活躍し、評価されている若い日本人は明らかに増えています。ミシュランガイドの星付きレストランのスー・シェフ(副料理長)で一番多いのは日本人だという話を聞いたこともあります。
東南アジアを拠点にビジネスをする若者も増えています。
海外で漫画、アニメなどサブカルチャーに限らず、和食や日本の生活習慣に関する理解も広がっています。
こうしてみると、日本人のある種の豊かさや世界での存在感は増しているのではないでしょうか。
そしてこれは戦後70年の平和と経済発展の果実だと思うのです。
「昭和元禄」という言葉が使われたのは1960年代、高度経済成長のピーク時でした。平成の今を江戸時代になぞらえるならば庶民文化が浸透した文化・文政(化政)期ということになるのでしょうか。「昭和元禄」が富の蓄積と文化の興隆の時代だとすれば、「平成化政」は富の消費と文化の爛熟期、すなわち戦後70年間を通してのピークなのかもしれません。
もしそうならば、江戸時代の庶民が化政文化を楽しんだ数十年後に幕末を迎え明治維新へと動いていくように、私たちも次の時代に向けた経済、政治、社会のあり方を考えないといけないでしょう。
長くなりましたが、構想日本が20年目を迎えて、どういう心づもりで仕事をしていくか、その問題認識を少し述べてみました。
具体的に行うことは過去数年間やってきたのと同じ、政治・行政さらに言えば世の中のこと全体の「自分事化」です。
私たちが過去70年間の平和や経済成長の蓄積を使って楽しむことに専念すればするほど、政治、行政はじめ社会のことは他人事になっていきます。
構想日本は、大勢の人が世の中のことに関わり自分事化することで、この果実を将来世代も共有できるようにしたいのです。
そんな気持ちでスタッフ一同今年も一生懸命やっていきます。
最後に、いつもながらで恐縮ですが、これらの活動を継続するため、その体力をつけるために、一人でも多くの方に会員(個人、法人)になって頂けますようお願い致します。
会員になって頂いた方の会費、経験、人のつながりをフル活用して、世の中を良くする活動を加速していきます。
どうぞよろしくお願い致します。
2 0 1 7 年 1 月 吉 日
構想日本代表 加 藤 秀 樹
N P O 法 人 ラ イ フ ・ ベ ン チ ャ ー ・ ク ラ ブ の ご 関 係 皆 様
あけましておめでとうございます。
今年で構想日本は発足20年になります。
この20年間を日本の経済についてメディア風に振り返ると、金融機関の破綻とその後の再編、2008年のリーマンショック、その間一貫して続くデフレ経済、そして急速に進む高齢化、地方の過疎化、経済格差、人口減少など暗い要素が目につきます。
しかし視点を変えると、日本社会と日本人の違った景色が見えると思うのです。
私の印象に過ぎないのですが、少し並べてみると、地方都市のショッピングセンターや都会のコンビニでの買い物、外食・中食。都会中心にペット、フラワーショップ、エステ、マッサージなどの店が入れ代わり立ち代わりできていることなどをみると、経済統計上個人の生活が豊かになっているわけではないけれど、多くの人が便利さ、楽しさ、ある種の余裕を求め、それが消費の重要な部分を占めるようになったと言うことはできるでしょう。
日本の若者が内向きになった、欧米への留学生が激減したという声をよく聞きます。
一方で、音楽、美術、演劇、建築などの分野で海外で活躍し、評価されている若い日本人は明らかに増えています。ミシュランガイドの星付きレストランのスー・シェフ(副料理長)で一番多いのは日本人だという話を聞いたこともあります。
東南アジアを拠点にビジネスをする若者も増えています。
海外で漫画、アニメなどサブカルチャーに限らず、和食や日本の生活習慣に関する理解も広がっています。
こうしてみると、日本人のある種の豊かさや世界での存在感は増しているのではないでしょうか。
そしてこれは戦後70年の平和と経済発展の果実だと思うのです。
「昭和元禄」という言葉が使われたのは1960年代、高度経済成長のピーク時でした。平成の今を江戸時代になぞらえるならば庶民文化が浸透した文化・文政(化政)期ということになるのでしょうか。「昭和元禄」が富の蓄積と文化の興隆の時代だとすれば、「平成化政」は富の消費と文化の爛熟期、すなわち戦後70年間を通してのピークなのかもしれません。
もしそうならば、江戸時代の庶民が化政文化を楽しんだ数十年後に幕末を迎え明治維新へと動いていくように、私たちも次の時代に向けた経済、政治、社会のあり方を考えないといけないでしょう。
長くなりましたが、構想日本が20年目を迎えて、どういう心づもりで仕事をしていくか、その問題認識を少し述べてみました。
具体的に行うことは過去数年間やってきたのと同じ、政治・行政さらに言えば世の中のこと全体の「自分事化」です。
私たちが過去70年間の平和や経済成長の蓄積を使って楽しむことに専念すればするほど、政治、行政はじめ社会のことは他人事になっていきます。
構想日本は、大勢の人が世の中のことに関わり自分事化することで、この果実を将来世代も共有できるようにしたいのです。
そんな気持ちでスタッフ一同今年も一生懸命やっていきます。
最後に、いつもながらで恐縮ですが、これらの活動を継続するため、その体力をつけるために、一人でも多くの方に会員(個人、法人)になって頂けますようお願い致します。
会員になって頂いた方の会費、経験、人のつながりをフル活用して、世の中を良くする活動を加速していきます。
どうぞよろしくお願い致します。
2 0 1 7 年 1 月 吉 日
構想日本代表 加 藤 秀 樹