日 本 生 涯 現 役 推 進 協 議 会 &  
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     「生涯現役プロデューサー(SGP)養成道場」  

  いつも「生涯現役社会創り」推進活動へのご尽力を心から感謝申し上げます。3/21開催:会員限定『第2回SGP養成道場』第3日目道場ご参画者の課題コラムへのご投稿資料を下記ご紹介させていただきます。
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                                 平成29年3月24日                  
                      マーケットインターフェース㈱ 中村雅弘 
           人 生 の 航 海 を 続 け ら れ る よ う に

人生はたびたび航海に例えられる。
嵐もあり、座礁もしながら、自分のコンパスヲもとに”自分の航海”をつづけていく。
人生、人生のイベントすべてが航海を作り出すのだ。

でも今までの人生を振り返ると、入学・進学・就職といった航海は、大きい船で決まった航路を進んで来たようなものではないか。
嵐はあっても、いくべき航路は決まってたり、多くの船員で大きな船を操舵しながら渡航地に進んでいく、そんな感覚を感じる。

ではこれからつづくシニアとしての”航海”は、どんなものになるのだろうか。

多くの方は、シニアを迎える中で、会社から離れ、新たなコミュニティの中で人生を送ることになる。
いわば、大きな船から小さなヨットに、航海士から船長として、航海を続けていく感じではないだろうか。
そう、小さい船ながらも、自分が船長になって漕ぎ出すのだ。

ヨットで世界一周に漕ぎ出す冒険家。あこがれは感じるけれども、自分でやるかと言われても怖くてできない。
人生も同じではないだろうか。突然、自分で航海を!となると、足がすくんでしまう。
自分で航海をしていくためには、訓練を通して不安や恐怖を克服していく必要があるのではないか。

例えば、船長になるためには、どんな訓練が必要だろうか。
地図や、コンパスの見方を知らないといけないだろう。
チームワークのためのコミュニケーションも必要だろう。
でも、船長になるために一番必要な訓練は、操船訓練(シミュレーション)なのだ。
実践なくして、大海原に出ていくことはできない。

私は、シニアが”船長”として航海をつづけていくために、
この“実践”していく、シミュレーションしていく仕組みを提供していきたいと思っている。
自分のスキルを、フリーとして生かせるか確認できる”場”づくりや
会社にいるうちにそれが実践できる制度
を提供していきたいと考えている。

もし、シニアに”自分で航海できそう”というスキルと勇気を提供することができれば、社会でより活躍できるだろうし、“老害”と言われることもなく、活用もされるようになるだろう。

多くのシニアがまっさらの紙に自分の航海図を描けるようになること
そこをサポートできるようになれる存在になれればと思っている。

社会でより活躍できるだろうし、“老害”と言われることもなく、活用もされるようになるだろう。

多くのシニアがまっさらの紙に自分の航海図を描けるようになること
そこをサポートできるようになれる存在になれればと思っている。   以 上
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        「 全 共 闘 」 と 「 は だ か の 王 様 」  
 東瀧先生、根本先生、誠に有難う御座いました。東瀧先生の城野哲学をベースした一途な人生論、社会論に加え根本先生にわたる御講話、大変勉強になりました。
 根本先生のご提示された公式
  社会とつながる力=X(自分の得意技)× Y(社会の要請、他人のニーズ) は、大原則かと思います。
 小生の研究するドラッカーは、正にこの公式を60年以上かけ、主要39冊、10,000ページ超える著作で、生涯論じました。ただ、こうしたこと理屈の話しより、今回の題を「社会とつながる力」から「社会を動かす、変える力」という少し踏み込んだイメージも含め、頭にう浮かんだことを、上記のタイトルでつらつら書きます。

 § 1  全 共 闘
   全共闘は、きちんと書くと「全学共闘会議」ということになります。小生は所謂“全共闘世代”であります。ベトナムで激しい戦争が毎日報道され、戦闘機は、日本の米軍基地から飛んで行きます。どうこれを飲み込むのか。大学に行くと、何十年同じノート使った教授による、その場加かぎりの無気力授業。
  そんな中で、怒涛の動きが学生の間に生まれきたの全共闘ムーブメントでした。ひつこく、夜中まで社会のあり方、それと一人一人の関わりを論議、行動を語り戦います。
これは熱い日々ですが、小生はどうも、この中で出会う人々に人としの共感が持てませんでした。家の近くのタバコ屋のおばちゃんの一言に、はるかに絆を感じました。
「社会主義者は、その酒の飲み方がある。」という、運動を指導する経緯筋の文書を、こうした事への虚しさを痛感しつつ、凍り込む思いで見つめました。現実にも何も一つ変わりませんでした。「俺は、社会とは別に生きよう!」多くの学生(自分も入れて)が、思ったことです。

 § 2  あ る 売 れ な い 歌 手
 そんなことで、ライブハウスなど行くようになりました。そこで、少し才能がありそうな無名な歌手を見ました。彼は、そんな才能はドブに捨て去り、「社会へつながる、そこへの影響をあたえる。」ことに敢て背を向けてました。全く売ろうともしない、売れもしない歌、ただ自分を、当時のメロディーライン、歌唱法を無視して歌ってました。これには、心底共感しました。こんな姿が、思わぬ共感の渦を生み、彼は大きな流れの中心となって、皮肉にも日本の音楽シーンを大きく変えることになりました。“タクロー”こと吉田拓郎の誕生でした。

 § 3  最 近 の こ と
 私は、一応現役が終わった時、その職場での継続、会社の顧問とかの、お誘い
を頂いたが、何故か新入社員時代に戻りたくて、病院の女子事務員の下にアルバイ 
トで勤務した。病院というのは、医局、看護局、事務局で構成され、一番プレゼン 
スの低い部門の女性事務員の、またその下。大会社の本社部長からの華麗なる転身
でした。でも、これが本当に勉強になりました。大企業管理職何十年より、人が
よく分かりました。
 最近こんなことがありました。後輩の大会社幹部に、「たまには一杯やろうよ。」
声を掛けました。「中島さんには、みんなお世話になりました。皆に声かけて、
大いにやりましょう。」との返事でした。集まったのは3人。

 一方、下っ端の下っ端勤務だった病院のメンバーに、「OB会やらなか」って声を掛けました。「皆、くるかな?」って言ったら、昔の女性上司曰く「大丈夫、みんな中島さんのファンだから。」といことで、大いに声をかけて頂いて、医師だの、看護師だのも参加意向があり40人を超える御案内対象者となりました。今、この案内発行やら会場選定やらで、おお忙しです。
  人って、面白いですね。

 § 4   は だ か の 王 様
  19世紀の終わりのデンマークの全く同じ時代に2人の「人とは」と考えた
 有名人がいます。キエルケゴールとアンデルセン。実存主義元祖のキエルゴール
 は、教会の既存勢力と戦います。全共闘ですね。アンデルセンは、同じモチーフ
 ですが、童話を書きました。このアンデルセンのお話の一つに、誰でも知って
 いる「はだかの王様」があります。主要キャスト4人です。
  (その1) 王様   政治より、衣装が大好きな人
  (その2) 仕立屋  王様に、「バカには見えない」衣装を売り込んで
            王様をすっかりその気にさせ、衣装をせっせと作る
            ふりをする人
  (その3) 大臣   王様は、「自分に見えない事」が恐ろしいので、
            王様の指示で、作業進捗さぐり、素晴らし衣装
            が出来たと報告する人
  (その4) 子供   王様は、出来た衣装を見せびらかすために行った
            大パレードで、沢山の群衆が王様の衣装を褒め称える
            中で、「王様は、はだかだ!」と叫ぶ人
   集まった群衆は、子供の声で、「王様は、はだかだ!」と大騒ぎになります。
  でも、一旦始まったパレードは止まりません。「大喜びの群衆の中、パレード   は続く。」として、物語は終わります。この物語りの中に、全共闘も、売れない歌手も、病院の女性上司もみんな姿が見えます。私自身も隅に見えます。総て、この物語に流れ込んでいます。そんな気がします。

  大変貴重な講座、誠に有難うございました。 以 上   ( N N )