J.I.Mail News No.721:2015.09.03ご紹介
2015年9月3日 お仕事■□■ ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━┓
J.I.メールニュース No.721 2015.09.03 発行
<巻頭寄稿文> 「加子母村(かしもむら)」
┗━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ ■□■
「加子母村(かしもむら)」
元岐阜県加子母村長 粥川 眞策
【粥川 眞策(かゆかわ しんさく)氏:略歴】
大正13年岐阜県加子母村に生れる。小学1年生のとき満州事変と上海事変、2年生のとき5・15事件、5年生のとき2・26事件が起る。中学1年生のとき日中戦争、高校2年生のとき太平洋戦争が始まる。高校卒業後岐阜市役所に勤務、昭和19年軍隊に入隊、20年復員、戦後食料増産に励み、のち林業で生計を立てる。昭和38年村議員に当選。昭和49~昭和60年 村議長に就任。平成3~17年の合併まで村長就任。
―――――――――――――――――――――――――――――
以前にもメールニュースでご紹介したことのある元加子母村長の粥川眞策さんから8月初めに次のような葉書を頂きました。粥川さんは、今年91才です。長年、山合いの小村の経営に携わりながら日本の社会をずっと見てこられた粥川さんの意見には、賛否は別にして、私たちが考えるべき多くのことが含まれていると思い、ご紹介したいと思いました。(構想日本代表 加藤 秀樹)
* * * * *
暑中お見舞いもうしあげます。今年は殊の外の暑さです。
加子母も今は元気ですが、将来が心配です。私の住む隣保班は、戦争が済んだ頃は戸数が16戸で、人口が97人でした。中津川市に合併した2005年には、戸数が12戸で38人、現在は9戸で24人、20年後は9戸で12人、40年後は2戸で4人です。
加子母は20年後でも、40年後でも村の様子が判る村です。数十年後には加子母が無くなります。そのころは、加子母だけでなく太平洋上の孤島も、無人化するでしょう。
私たちの父祖が、長いあいだ守り育ててきた太平洋の資源が、近隣諸国の破壊と侵略と争奪の地域になるでしょう。少子化の是正こそ、軍艦や大砲で国を守る以上に大切な政策です。そして今やらなければ取り返しのつかない政策です。
現在は世の中が進歩して、結婚し難い若者や子供を育て難い夫婦が増えていますから、結婚の奨励も大切ですが、それと共に子供を産んで育てることのできる夫婦に、一人でも多く産んでもらうことが、より現実的で合理的な考え方です。
そのためには職場などは妊婦を大切にし、社会生活では、子供や妊婦のいる家庭を温かく応援する仕組みが必要です。子供の手当も、子供の数が増えるほど子供一人当たりの金額が、累進的に増額されるような方式を考えるべきです。
日本人の庶民生活の特色は国際的に賞賛されています。義理と人情に厚く親切心が旺盛で、困っている人を見ると援けずにはいられない性情です。
この庶民の心をこよなく愛したのが、エドワード・モースや小泉八雲でした。そしてその思いやりの心は、キリスト教やイスラム教と違って、全く異質の文化です。日本人が少なくなったからといって、外国人が代ることはできません。
郷に入れば郷に従う心が外国人にはあまり無いからです。日本人の賞賛される生活が失われたら、人類の損失にもなります。
参考 NPO法人かしもむら http://www.kashimo.jp/
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*みなさんのご意見をお待ちしています。(800字以内でお願いします)info@kosonippon.org
いただいたご意見はバックナンバーと共に「読者の声」として以下に掲載しています。メルマガにて抜粋掲載をさせていただくこともございます。 http://www.kosonippon.org/mail/index.php
*不掲載をご希望の場合は必ずその旨を明記して下さい。氏名、肩書きは、特にご指示がなければそのまま掲載します。匿名、ハンドルネームをご希望の場合は必ず明記して下さい。なお、盗作、名誉毀損、人権侵害、差別的な記述などの投稿は禁止いたします。
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J.I.メールニュース No.721 2015.09.03 発行
<巻頭寄稿文> 「加子母村(かしもむら)」
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「加子母村(かしもむら)」
元岐阜県加子母村長 粥川 眞策
【粥川 眞策(かゆかわ しんさく)氏:略歴】
大正13年岐阜県加子母村に生れる。小学1年生のとき満州事変と上海事変、2年生のとき5・15事件、5年生のとき2・26事件が起る。中学1年生のとき日中戦争、高校2年生のとき太平洋戦争が始まる。高校卒業後岐阜市役所に勤務、昭和19年軍隊に入隊、20年復員、戦後食料増産に励み、のち林業で生計を立てる。昭和38年村議員に当選。昭和49~昭和60年 村議長に就任。平成3~17年の合併まで村長就任。
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以前にもメールニュースでご紹介したことのある元加子母村長の粥川眞策さんから8月初めに次のような葉書を頂きました。粥川さんは、今年91才です。長年、山合いの小村の経営に携わりながら日本の社会をずっと見てこられた粥川さんの意見には、賛否は別にして、私たちが考えるべき多くのことが含まれていると思い、ご紹介したいと思いました。(構想日本代表 加藤 秀樹)
* * * * *
暑中お見舞いもうしあげます。今年は殊の外の暑さです。
加子母も今は元気ですが、将来が心配です。私の住む隣保班は、戦争が済んだ頃は戸数が16戸で、人口が97人でした。中津川市に合併した2005年には、戸数が12戸で38人、現在は9戸で24人、20年後は9戸で12人、40年後は2戸で4人です。
加子母は20年後でも、40年後でも村の様子が判る村です。数十年後には加子母が無くなります。そのころは、加子母だけでなく太平洋上の孤島も、無人化するでしょう。
私たちの父祖が、長いあいだ守り育ててきた太平洋の資源が、近隣諸国の破壊と侵略と争奪の地域になるでしょう。少子化の是正こそ、軍艦や大砲で国を守る以上に大切な政策です。そして今やらなければ取り返しのつかない政策です。
現在は世の中が進歩して、結婚し難い若者や子供を育て難い夫婦が増えていますから、結婚の奨励も大切ですが、それと共に子供を産んで育てることのできる夫婦に、一人でも多く産んでもらうことが、より現実的で合理的な考え方です。
そのためには職場などは妊婦を大切にし、社会生活では、子供や妊婦のいる家庭を温かく応援する仕組みが必要です。子供の手当も、子供の数が増えるほど子供一人当たりの金額が、累進的に増額されるような方式を考えるべきです。
日本人の庶民生活の特色は国際的に賞賛されています。義理と人情に厚く親切心が旺盛で、困っている人を見ると援けずにはいられない性情です。
この庶民の心をこよなく愛したのが、エドワード・モースや小泉八雲でした。そしてその思いやりの心は、キリスト教やイスラム教と違って、全く異質の文化です。日本人が少なくなったからといって、外国人が代ることはできません。
郷に入れば郷に従う心が外国人にはあまり無いからです。日本人の賞賛される生活が失われたら、人類の損失にもなります。
参考 NPO法人かしもむら http://www.kashimo.jp/
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*みなさんのご意見をお待ちしています。(800字以内でお願いします)info@kosonippon.org
いただいたご意見はバックナンバーと共に「読者の声」として以下に掲載しています。メルマガにて抜粋掲載をさせていただくこともございます。 http://www.kosonippon.org/mail/index.php
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10/25・26『自治体財政研究会』案内紹介
2015年9月2日 お仕事 自治体財政研究会(財政研)は、保守主義の立場にあります。保守主義には二つの立場があります。一つは昨日と同じ明日を望む立場です。もう一つの立場は、原理原則を守り続ける立場です。財政研では、多くの人が忘れた原理原則を確認します。
民主主義は、多数決ですべての物事を決めるのではありません。略奪を中心とする主権の行使を多数決で決めるのです。略奪を好まない人には、何でも多数決で決められるのは、迷惑な話です。
政府の会計を公会計が扱います。会計というのは、数字合わせではありません。仕事を任せた人に会って、その功績を計ることです。そして、その人には仕事を続けさせていいのか、あるいは辞めてもらうのか、を決めます。会計は、その人の功績をわかるようにします。税を預けるに足る能力を見出すことができなければ、子どもにツケが回ります。税は悪事に使われます。
公会計研究所の公会計は、有権者が代表者を選ぶ際に、有用な情報を提供します。
自治体財政研究会は、2007年11月の東京開催から始まり、札幌、仙台、静岡、名古屋、京都、神戸、福岡の開催を含め38回を数えています。多くの議会議員やその候補者、首長や財政担当職員、公認会計士、税理士、会社経営者、研究者、学生、一般市民などの幅広い層のみなさまにご参加いただき、大変好評を得ています。ぜひともこの機会に貴自治体のみなさまにもご参加いただきたく、ご案内申し上げる次第です。
公会計研究所 代 表
千葉商科大学大学院教授
吉 田 寛
●日 時/2015年10月25日(日) 10:30~16:35
(希望者のみの「講師との意見交換会」は17:00)
26日(月) 9:20~16:50
●会 場/Galleria商.Tokyo(千葉商科大学 丸の内サテライト)
TEL:03-3216-5220
所在地/東京都千代田区丸の内3-1-1
国際ビル1階(日比谷濠側入り口)
【 会 場 へ の ア ク セ ス 】
JR「有楽町駅」より徒歩2分
東京メトロ有楽町線「有楽町駅」直結
都営地下鉄三田線「日比谷駅」直結(B4出口)
●対 象/主に地方自治体議員と首長及びその候補者、
自治体財政に関心のある方、公認会計士、税理士、公務員など
●定 員/50名程度(先着順で締め切らせていただきます)
●研究会参加費/20,000円(2回目以降の参加者、学生は10,000円)
●講師との意見交換会参加費/5,000円
※研究会及び意見交換会への参加費は、当日受付にてお支払いください。
●主 催/公会計研究所
千葉商科大学会計専門職大学院
●事務局・お問い合わせ連絡先/
日本税制改革協議会
東京都港区赤坂1-3-15-7F
TEL:03-5545-7280 FAX:03-5545-0931
E-mail:info@jtr.gr.jp
「 自 治 体 財 政 研 究 会 」 i n 丸 の 内
なぜ我々は税金を払うのでしょうか。義務だからですか? 法律で決まっているからですか? 主権と権力が分離した民主制を標榜する社会では、税を負担する承諾がなければ税を負担させてはなりません。「代表なければ課税無し」です。
会計の基本的な機能は、帳簿を作ったり、財務諸表を作ったりすることではありません。能力のある人か、能力のない人なのかを伝えることが重要な機能です。公会計は、選挙で選ばれる首長の税を扱う能力を伝えなければなりません。
税負担に承諾を与えることのできない将来世代に負担を残してはなりません。公会計が、まず伝えなければならないのは将来世代にツケをまわしたか、否かです。
「自治体財政研究会」は公会計研究所と千葉商科大学専門職大学院の共催により、財政再建に真剣に取り組もうとしている自治体議員や首長とその候補者、自治体職員、自治体財政に関心のある方を対象に開催します。「子供にツケをまわさない」とはどういうことなのかを一緒に学んでいきましょう。
スケジュール
------------------------------------------------------------------------------------------------------------
10 月 25 日(日)
9:50~ 開場
10:00~ 受付
10:30~10:45 参加者ガイダンス
10:45~12:15 吉田 寛
子供にツケをまわさない!~この人でいいのか?~
12:15~13:15 昼食
(日曜日のため近隣ビルの飲食店・コンビ二等をご利用ください。)
13:15~14:45 菅原 敏夫
自治体財政分析の基礎
15:05~16:35 福嶋 裕彦
本当に自治が必要になる! ~人口減少時代の地域経営~
17:00~19:00 講師との意見交換会(近隣の飲食店を予定)
※参加ご希望の方は、事前にお申し込みください。
------------------------------------------------------------------------------------------------------------
10 月 26 日(月)
9:00~ 開場
9:20~10:50 K.サム 田淵
日本の地域再生における米国型PPP応用の可能性
11:10~12:20 内山 優
グラスルーツが社会変革に果たす役割 ~日本変革のうねり~
12:20~12:35 J T R からのお知らせ
12:35~13:30 昼食(地階の飲食店・コンビニ等をご利用ください。)
13:30~15:00 野口理佐子
地方財政にやさしい環境政策 ~子供にツケをまわす環境政策と
15:20~16:50 吉田 寛
子供にツケをまわさない! ~役所のバランスシートを読む、
首長のバランスシートを作る~
-------------------------------------------------------------------------------------------------------------
チラシ表面ご案内 http://www.jtr.gr.jp/upload/A4_zaiseiken39_a_02_cs3.pdf
チラシ裏面ご案内 http://www.jtr.gr.jp/upload/A4_zaiseiken39_b_02_cs3.pdf
申込用紙 ご案内 http://www.jtr.gr.jp/upload/mousikomi01.pdf
民主主義は、多数決ですべての物事を決めるのではありません。略奪を中心とする主権の行使を多数決で決めるのです。略奪を好まない人には、何でも多数決で決められるのは、迷惑な話です。
政府の会計を公会計が扱います。会計というのは、数字合わせではありません。仕事を任せた人に会って、その功績を計ることです。そして、その人には仕事を続けさせていいのか、あるいは辞めてもらうのか、を決めます。会計は、その人の功績をわかるようにします。税を預けるに足る能力を見出すことができなければ、子どもにツケが回ります。税は悪事に使われます。
公会計研究所の公会計は、有権者が代表者を選ぶ際に、有用な情報を提供します。
自治体財政研究会は、2007年11月の東京開催から始まり、札幌、仙台、静岡、名古屋、京都、神戸、福岡の開催を含め38回を数えています。多くの議会議員やその候補者、首長や財政担当職員、公認会計士、税理士、会社経営者、研究者、学生、一般市民などの幅広い層のみなさまにご参加いただき、大変好評を得ています。ぜひともこの機会に貴自治体のみなさまにもご参加いただきたく、ご案内申し上げる次第です。
公会計研究所 代 表
千葉商科大学大学院教授
吉 田 寛
●日 時/2015年10月25日(日) 10:30~16:35
(希望者のみの「講師との意見交換会」は17:00)
26日(月) 9:20~16:50
●会 場/Galleria商.Tokyo(千葉商科大学 丸の内サテライト)
TEL:03-3216-5220
所在地/東京都千代田区丸の内3-1-1
国際ビル1階(日比谷濠側入り口)
【 会 場 へ の ア ク セ ス 】
JR「有楽町駅」より徒歩2分
東京メトロ有楽町線「有楽町駅」直結
都営地下鉄三田線「日比谷駅」直結(B4出口)
●対 象/主に地方自治体議員と首長及びその候補者、
自治体財政に関心のある方、公認会計士、税理士、公務員など
●定 員/50名程度(先着順で締め切らせていただきます)
●研究会参加費/20,000円(2回目以降の参加者、学生は10,000円)
●講師との意見交換会参加費/5,000円
※研究会及び意見交換会への参加費は、当日受付にてお支払いください。
●主 催/公会計研究所
千葉商科大学会計専門職大学院
●事務局・お問い合わせ連絡先/
日本税制改革協議会
東京都港区赤坂1-3-15-7F
TEL:03-5545-7280 FAX:03-5545-0931
E-mail:info@jtr.gr.jp
「 自 治 体 財 政 研 究 会 」 i n 丸 の 内
なぜ我々は税金を払うのでしょうか。義務だからですか? 法律で決まっているからですか? 主権と権力が分離した民主制を標榜する社会では、税を負担する承諾がなければ税を負担させてはなりません。「代表なければ課税無し」です。
会計の基本的な機能は、帳簿を作ったり、財務諸表を作ったりすることではありません。能力のある人か、能力のない人なのかを伝えることが重要な機能です。公会計は、選挙で選ばれる首長の税を扱う能力を伝えなければなりません。
税負担に承諾を与えることのできない将来世代に負担を残してはなりません。公会計が、まず伝えなければならないのは将来世代にツケをまわしたか、否かです。
「自治体財政研究会」は公会計研究所と千葉商科大学専門職大学院の共催により、財政再建に真剣に取り組もうとしている自治体議員や首長とその候補者、自治体職員、自治体財政に関心のある方を対象に開催します。「子供にツケをまわさない」とはどういうことなのかを一緒に学んでいきましょう。
スケジュール
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10 月 25 日(日)
9:50~ 開場
10:00~ 受付
10:30~10:45 参加者ガイダンス
10:45~12:15 吉田 寛
子供にツケをまわさない!~この人でいいのか?~
12:15~13:15 昼食
(日曜日のため近隣ビルの飲食店・コンビ二等をご利用ください。)
13:15~14:45 菅原 敏夫
自治体財政分析の基礎
15:05~16:35 福嶋 裕彦
本当に自治が必要になる! ~人口減少時代の地域経営~
17:00~19:00 講師との意見交換会(近隣の飲食店を予定)
※参加ご希望の方は、事前にお申し込みください。
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10 月 26 日(月)
9:00~ 開場
9:20~10:50 K.サム 田淵
日本の地域再生における米国型PPP応用の可能性
11:10~12:20 内山 優
グラスルーツが社会変革に果たす役割 ~日本変革のうねり~
12:20~12:35 J T R からのお知らせ
12:35~13:30 昼食(地階の飲食店・コンビニ等をご利用ください。)
13:30~15:00 野口理佐子
地方財政にやさしい環境政策 ~子供にツケをまわす環境政策と
15:20~16:50 吉田 寛
子供にツケをまわさない! ~役所のバランスシートを読む、
首長のバランスシートを作る~
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チラシ表面ご案内 http://www.jtr.gr.jp/upload/A4_zaiseiken39_a_02_cs3.pdf
チラシ裏面ご案内 http://www.jtr.gr.jp/upload/A4_zaiseiken39_b_02_cs3.pdf
申込用紙 ご案内 http://www.jtr.gr.jp/upload/mousikomi01.pdf
加藤特許事務所:知財とびうめ便り44号
2015年9月1日 就職・転職◆━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━◆
「加藤特許事務所 ~知財 とびうめ便り~」 Vol.44
発信日:2015年 9月 1日 発信者:加藤特許事務所
◆━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━◆
★ 目 次 ★
1.弁理士コラム
●知財を取り巻く環境の変化について
2.知財ニュース
●特許庁、新たな外国特許情報サービス「FOPISER」を開始
3.連載 知財講座
●第44回:特許「国内優先出願」
4.イベント案内
●平成27年度実務者向け知的財産権制度説明会開催
5.事務所からのお知らせ
●特許庁の中小企業向け支援策の紹介
――――――――――――――――――――――――――――――――――――
1.弁理士コラム
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●知財を取り巻く環境の変化について
私が、知的財産の業界に入って今年で8年目になりますが、特に近年、知的財産を取り巻く環境はダイナミックに変化しており、数年前の常識は既に通用しなくなっていると強く感じています。
特許法1条に「発明の保護及び利用を図ることにより、発明を奨励し、もって産業の発達に寄与することを目的とする」とされているように、特許法の目的はあくまでも「(日本国内の)産業の発達」であり、発明の保護及び利用を制度として定めた産業振興法といえます。そのため、産業振興施策として、その時々の社会状況に応じて特許庁自体の運用自体が変わることも起こり得ます。
一例を挙げますと、製造方法で特定した物の発明(プロダクトバイプロセスクレーム)について、これまでの特許庁の審査運用を半ば否定する最高裁判決が出され、特許庁の審査基準自体の改定を迫られています(現在は暫定審査基準での運用)。
また、本年度と昨年度の「特許出願件数」と「特許登録件数」について、特許庁の統計データを確認したところ、6月末時点(1月~6月まで)での特許出願件数は、本年、昨年ともに約16万件で、ほぼ変わりありませんが、特許登録件数は、6月末時点で約9万7千件と昨年同期より約22%(約2万1千件)も減少していました。
もちろん単純な数字のみで比較できない面もありますが、実務担当としても本年度に入り特許審査が以前より厳しくなったと感じており、特許庁が、審査をより厳格に行う運用になったこと自体は間違いないと判断しています。
なお、この理由としては、推測になりますが、FA11(特許審査待ち期間を11か月以内)を達成するために審査自体が若干甘くなっていたことへの反動や、特許異議申立制度が復活したこと等の影響と考えています。
このように特許庁の運用自体も時代と共に変化していますし、来年以降も職務発明制度の改定、特許法条約(PLT)への加盟等、知的財産を取り巻く環境はさらにダイナミックに変化していくようです。
弊所ではこのような変化を十分に踏まえ、皆様方の知的財産権の取得のみならず、その活用について的確にアドバイスできるよう日々研鑽を続けていきます。
弁理士 森 博
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2.知財ニュース
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●特許庁、新たな外国特許情報サービス「FOPISER」を開始
特許庁は、新たな外国特許情報の照会サービス「FOPISER(フォピサー)」を、本年8月7日より開始しました。
このフォピサーは、すでに特許情報プラットフォーム「J-PlatPat」で提供されている欧米・中国・韓国等の諸外国以外の特許情報への照会を、日本語のインターフェースを通じて無料で行うことを可能とするもので、サービス開始当初においては、ロシア・台湾・オーストラリアの特許・実用新案文献、及びロシア・台湾の意匠文献を照会することができます。
照会可能な外国特許情報については、順次拡大を図り、次はフィリピン、シンガポール等の特許情報の掲載を予定しています。
システムの詳細は、下記のPDFをご参照ください。
[URL] http://www.meti.go.jp/press/2015/08/20150806001/20150806001.pdf
「フォピサー」へリンクはこちら。
[URL] https://www.foreignsearch.jpo.go.jp/
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3.連載 知財講座
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第44回:特許「国内優先出願」
国内優先出願は、特許法第41条に規定される、特許出願等に基づく優先権(国内優先権)を主張した特許出願です。
「優先権」とは、パリ条約において規定された概念であり、いずれかの同盟国において正規に特許出願若しくは実用新案をした者又はその承継人は、他の同盟国において出願をすることに関し、1年間の優先権を有するという制度ですが、この制度を、日本国内の後の出願においても適用するというのが国内優先権の趣旨です。
本制度により、先の基本的な発明の出願の後に、当該発明と後の改良発明とを包括的な発明としてまとめた内容で特許出願を行うことができ、技術開発の成果が漏れのない形で円滑に特許権として保護されることが容易になります。
国内優先権を主張できる者は、先の出願の出願人です。したがって、先の出願の出願人と後の出願との出願人とが、後の出願の時点において同一であることが必要です。
国内優先権の主張ができる期間は原則として先の出願の日から1年です。国内優先出願の利用形態として、次に掲げる(1)~(4)が考えられます。
(1)実施形態の補充型:先の出願に記載した実施形態が説明不足なので補足した場合や、先の出願の発明に含まれる別の実施形態を追加して確実に権利化を図りたい場合
(2)改良発明追加型:先の出願に記載した発明に基づいて考えられた改良発明を追加したい場合
(3)出願併合型:すでに出願済みの例えば2つの発明を1つにまとめて出願したい場合(但し、発明の単一性を満たすこと)
(4)上位概念抽出型:すでに出願済みの例えば2つの発明をまとめて、両発明を包含する上位概念としての発明として出願したい場合
但し、先の出願が、すでに放棄され、取り下げられ、又は却下されている場合等においては、国内優先権を主張して出願することはできません。
なお、特許要件(新規性、進歩性等)の判断は、国内優先出願に係る発明のうち、先の出願の明細書に記載されている発明については、先の出願の出願日が基準となります。
また、国内優先が認められた出願についての出願審査請求期間及び特許権の存続期間の起算日は、当該後の出願の出願日となります。
以上のように国内優先権に基づく出願は、すでに出願済み(先の出願)の発明に対して、実施形態の追加や改良発明・拡張発明を取り込んだ包括的な出願を行うことができますので、発明の質の向上が図れ、ひいては強い特許を取得することに結びつきます。
皆さま、ぜひこの国内優先出願の制度をご活用ください。
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4.イベント案内
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● 平成27年度実務者向け知的財産権制度説明会開催
特許庁は、知的財産権の業務に携わっている実務者の方を対象に、制度の円滑な運用を図るため、実務上必要な知識の習得を目的とした実務者向け説明会を全国の主要都市で開催します。
本説明会では特許・意匠・商標の審査基準やその運用、審判制度の運用等について、特許庁職員が解説します。参加の場合は、事前申込が必要で、参加は無料です。九州・沖縄での開催日は、次の通りです。
福岡市:11/16,12/3,12/14,12/21、熊本市:10/1,12/9、鹿児島市:12/15、那覇市:11/9
詳細は、下記のURLをご覧ください。
[URL] http://www.jiii.or.jp/h27_jitsumusya/index.html
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5.事務所からのお知らせ
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●特許庁の中小企業向け支援策の紹介
特許庁が実施している中小企業向け5つの支援策(審査請求料・特許料軽減制度、外国出願補助金等)について、特許庁は「中小企業と知財を"つなぐ"支援策」というタイトルで動画配信中です。
下記のURLより、動画をご覧いただけます。
[URL] https://www.youtube.com/watch?v=rS4arIZYZt8&feature=youtu.be
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加藤特許事務所
編集・発行: 加藤特許事務所 -メルマガ事務局-
福岡市博多区博多駅前3丁目25番21号 博多駅前ビジネスセンター411号
URL:http://www.kato-pat.jp/
TEL:092-413-5378 E-mail:mail@kato-pat.jp
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「加藤特許事務所 ~知財 とびうめ便り~」 Vol.44
発信日:2015年 9月 1日 発信者:加藤特許事務所
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★ 目 次 ★
1.弁理士コラム
●知財を取り巻く環境の変化について
2.知財ニュース
●特許庁、新たな外国特許情報サービス「FOPISER」を開始
3.連載 知財講座
●第44回:特許「国内優先出願」
4.イベント案内
●平成27年度実務者向け知的財産権制度説明会開催
5.事務所からのお知らせ
●特許庁の中小企業向け支援策の紹介
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1.弁理士コラム
――――――――――――――――――――――――――――――――――――
●知財を取り巻く環境の変化について
私が、知的財産の業界に入って今年で8年目になりますが、特に近年、知的財産を取り巻く環境はダイナミックに変化しており、数年前の常識は既に通用しなくなっていると強く感じています。
特許法1条に「発明の保護及び利用を図ることにより、発明を奨励し、もって産業の発達に寄与することを目的とする」とされているように、特許法の目的はあくまでも「(日本国内の)産業の発達」であり、発明の保護及び利用を制度として定めた産業振興法といえます。そのため、産業振興施策として、その時々の社会状況に応じて特許庁自体の運用自体が変わることも起こり得ます。
一例を挙げますと、製造方法で特定した物の発明(プロダクトバイプロセスクレーム)について、これまでの特許庁の審査運用を半ば否定する最高裁判決が出され、特許庁の審査基準自体の改定を迫られています(現在は暫定審査基準での運用)。
また、本年度と昨年度の「特許出願件数」と「特許登録件数」について、特許庁の統計データを確認したところ、6月末時点(1月~6月まで)での特許出願件数は、本年、昨年ともに約16万件で、ほぼ変わりありませんが、特許登録件数は、6月末時点で約9万7千件と昨年同期より約22%(約2万1千件)も減少していました。
もちろん単純な数字のみで比較できない面もありますが、実務担当としても本年度に入り特許審査が以前より厳しくなったと感じており、特許庁が、審査をより厳格に行う運用になったこと自体は間違いないと判断しています。
なお、この理由としては、推測になりますが、FA11(特許審査待ち期間を11か月以内)を達成するために審査自体が若干甘くなっていたことへの反動や、特許異議申立制度が復活したこと等の影響と考えています。
このように特許庁の運用自体も時代と共に変化していますし、来年以降も職務発明制度の改定、特許法条約(PLT)への加盟等、知的財産を取り巻く環境はさらにダイナミックに変化していくようです。
弊所ではこのような変化を十分に踏まえ、皆様方の知的財産権の取得のみならず、その活用について的確にアドバイスできるよう日々研鑽を続けていきます。
弁理士 森 博
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2.知財ニュース
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●特許庁、新たな外国特許情報サービス「FOPISER」を開始
特許庁は、新たな外国特許情報の照会サービス「FOPISER(フォピサー)」を、本年8月7日より開始しました。
このフォピサーは、すでに特許情報プラットフォーム「J-PlatPat」で提供されている欧米・中国・韓国等の諸外国以外の特許情報への照会を、日本語のインターフェースを通じて無料で行うことを可能とするもので、サービス開始当初においては、ロシア・台湾・オーストラリアの特許・実用新案文献、及びロシア・台湾の意匠文献を照会することができます。
照会可能な外国特許情報については、順次拡大を図り、次はフィリピン、シンガポール等の特許情報の掲載を予定しています。
システムの詳細は、下記のPDFをご参照ください。
[URL] http://www.meti.go.jp/press/2015/08/20150806001/20150806001.pdf
「フォピサー」へリンクはこちら。
[URL] https://www.foreignsearch.jpo.go.jp/
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3.連載 知財講座
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第44回:特許「国内優先出願」
国内優先出願は、特許法第41条に規定される、特許出願等に基づく優先権(国内優先権)を主張した特許出願です。
「優先権」とは、パリ条約において規定された概念であり、いずれかの同盟国において正規に特許出願若しくは実用新案をした者又はその承継人は、他の同盟国において出願をすることに関し、1年間の優先権を有するという制度ですが、この制度を、日本国内の後の出願においても適用するというのが国内優先権の趣旨です。
本制度により、先の基本的な発明の出願の後に、当該発明と後の改良発明とを包括的な発明としてまとめた内容で特許出願を行うことができ、技術開発の成果が漏れのない形で円滑に特許権として保護されることが容易になります。
国内優先権を主張できる者は、先の出願の出願人です。したがって、先の出願の出願人と後の出願との出願人とが、後の出願の時点において同一であることが必要です。
国内優先権の主張ができる期間は原則として先の出願の日から1年です。国内優先出願の利用形態として、次に掲げる(1)~(4)が考えられます。
(1)実施形態の補充型:先の出願に記載した実施形態が説明不足なので補足した場合や、先の出願の発明に含まれる別の実施形態を追加して確実に権利化を図りたい場合
(2)改良発明追加型:先の出願に記載した発明に基づいて考えられた改良発明を追加したい場合
(3)出願併合型:すでに出願済みの例えば2つの発明を1つにまとめて出願したい場合(但し、発明の単一性を満たすこと)
(4)上位概念抽出型:すでに出願済みの例えば2つの発明をまとめて、両発明を包含する上位概念としての発明として出願したい場合
但し、先の出願が、すでに放棄され、取り下げられ、又は却下されている場合等においては、国内優先権を主張して出願することはできません。
なお、特許要件(新規性、進歩性等)の判断は、国内優先出願に係る発明のうち、先の出願の明細書に記載されている発明については、先の出願の出願日が基準となります。
また、国内優先が認められた出願についての出願審査請求期間及び特許権の存続期間の起算日は、当該後の出願の出願日となります。
以上のように国内優先権に基づく出願は、すでに出願済み(先の出願)の発明に対して、実施形態の追加や改良発明・拡張発明を取り込んだ包括的な出願を行うことができますので、発明の質の向上が図れ、ひいては強い特許を取得することに結びつきます。
皆さま、ぜひこの国内優先出願の制度をご活用ください。
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4.イベント案内
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● 平成27年度実務者向け知的財産権制度説明会開催
特許庁は、知的財産権の業務に携わっている実務者の方を対象に、制度の円滑な運用を図るため、実務上必要な知識の習得を目的とした実務者向け説明会を全国の主要都市で開催します。
本説明会では特許・意匠・商標の審査基準やその運用、審判制度の運用等について、特許庁職員が解説します。参加の場合は、事前申込が必要で、参加は無料です。九州・沖縄での開催日は、次の通りです。
福岡市:11/16,12/3,12/14,12/21、熊本市:10/1,12/9、鹿児島市:12/15、那覇市:11/9
詳細は、下記のURLをご覧ください。
[URL] http://www.jiii.or.jp/h27_jitsumusya/index.html
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5.事務所からのお知らせ
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●特許庁の中小企業向け支援策の紹介
特許庁が実施している中小企業向け5つの支援策(審査請求料・特許料軽減制度、外国出願補助金等)について、特許庁は「中小企業と知財を"つなぐ"支援策」というタイトルで動画配信中です。
下記のURLより、動画をご覧いただけます。
[URL] https://www.youtube.com/watch?v=rS4arIZYZt8&feature=youtu.be
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加藤特許事務所
編集・発行: 加藤特許事務所 -メルマガ事務局-
福岡市博多区博多駅前3丁目25番21号 博多駅前ビジネスセンター411号
URL:http://www.kato-pat.jp/
TEL:092-413-5378 E-mail:mail@kato-pat.jp
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「日本生涯現役推進協議会」:会報139号
2015年8月31日 お仕事日 本 生 涯 現 役 推 進 協 議 会
ヘ ッ ド ラ イ ン ニ ュ ー ス
事務局報告 第139号 2015年 8月31日発行
******************************************************************
◎ 2 0 1 5 / 8/ 1 ~ 2 0 1 5 / 8 / 31 の当Blog「掲載テーマ一覧表」
日 付 タイトル
2015年8月31日 「日本生涯現役推進協議会」:会報139号
2015年8月30日 NPOライフ・ベンチャー・クラブ会報119号
2015年8月29日 横山光昭 氏:老後貧乏招く超メタボ家計
2015年8月28日 山崎氏:幸福な富裕者と不幸な富裕者4
2015年8月27日 山崎氏:幸福な富裕者と不幸な富裕者3
2015年8月26日 山崎氏:幸福な富裕者と不幸な富裕者2
2015年8月25日 山崎氏:幸福な富裕者と不幸な富裕者1
2015年8月24日 明後日『第356回生涯現役塾』開催案内
2015年8月23日 Cadot:「生涯現役はどこにでもある」②
2015年8月22日 Cadot:「生涯現役はどこにでもある」①
2015年8月21日 スポニチ:武井壮「現役時代より嬉しい」
2015年8月20日 山崎氏:デビュー20周年で生涯現役宣言
2015年8月19日 Zakzak:一人前になって初めて社会貢献
2015年8月18日 日本の人事部:己の健康は自分で守る!
2015年8月17日 Altarna誌:60歳で理事長を辞めた理由
2015年8月16日 戦後70年談話:安倍晋三首相 談話全文
2015年8月15日 持論抑え「おわび」加筆:戦後7 0年談話
2015年8月14日 福士蒼汰:戦争体験/聞けるのは今だけ
2015年8月13日 戦後70年、朝河貫一が求めた共存英知
2015年8月12日 2015/8/5開催:高連協役員会議事録
2015年8月11日 8/26:『第356回生涯現役塾』改訂版案内
2015年8月10日 出口治明・ライフネット生命会長兼CEO
2015年8月 9日 高橋氏:長崎原爆70周年&「ああ浦頭」
2015年8月 8日 8/26開催:『第356回生涯現役塾』ご案内
2015年8月 7日 草野氏「日立世界ふしぎ発見」生涯現役
2015年8月 6日 西條氏:組織力を最大限に伸ばす原理6
2015年8月 5日 西條氏:組織力を最大限に伸ばす原理5
2015年8月 4日 西條氏:組織力を最大限に伸ばす原理4
2015年8月 3日 西條氏:組織力を最大限に伸ばす原理3
2015年8月 2日 西條氏:組織力を最大限に伸ばす原理2
2015年8月 1日 西條氏:組織力を最大限に伸ばす原理1 以 上
-------------------------------------------------------------------------------------------------
◎ 30周年感謝 『第三回 生涯現役サッミト』開催ご案内
30周年感謝 第3回 生涯現役サミット
「生涯現役」とは、あなたご自身「生きがい実現への人生」です!
家族近隣楽しくなれば、本当の『生涯現役社会』へと変革します。
私たちが志す目標は、未来の夢と希望を仲間たちと創れる活動です。
それに挑む仲間の労苦や喜び・感謝の念は必ずや皆様に伝わります。
その波動から『生涯現役プラットフォーム』は各地域で創られます。
連携団体や企業・行政総て生涯現役発進源出動を待機の好機です。
当感謝会にご賛同の皆様は即「生涯現役社会創り」立役者なのです!
-----------------------------------------------------------------------------------
日 時/ 2 0 1 5 年 1 0 月 1 7 日(土) 開場 1 3 : 1 0
開演: 1 3 : 3 0 ~ 終了: 1 6 : 5 0
場 所/ 公益財団法人 東京しごと財団・地下大講堂
〒102‐0072 東京都千代田区飯田橋3-10-3/TEL:03-5211-1571
ご案内URL=http://www.shigotozaidan.jp/map2.html
協働費/ 前 売 券 1, 0 0 0 円( 当 日 券: 2, 0 0 0 円 )
主 催/ 日 本 生 涯 現 役 推 進 協 議 会
〒103-0028 東京都中央区八重洲1-7-20 八重洲口会館B2F
TEL:03-3517-6667 FAX:03-3517-6668
ホームページ:http://www.sgsk.net
問合せ先:info@sgsk.net
協 賛/ NPO ライフ・ベンチャー・クラブ/(株)かい援隊本部/(株)メタリンク/
(株)日本コンピュータ・ダイナミクス/東京エグゼクティブ・サーチ(株)/
(一社)高齢者活躍支援協議会/(NPO 関東シニアライフアドバイザー協会
後 援/ 高 齢 社 会 N G O 連 携 協 議 会
-----------------------------------------------------------------------------------------------
【スケジュール 】
司 会 吉田あつみ(日本生涯現役推進協議会 事務局長/NPO法人LVC 理事)
開会宣言 中 上 崇
(開催実行委員長/株式会社メタリンク 代表取締役社長/生涯現役協 理事)
下條 武男(日本生涯現役推進協議会 名誉顧問)
第一部 基 調 講 演 1 3 : 4 0 ~ 1 4 : 2 0
講 師:東瀧 邦次(日本生涯現役推進協議会/NPO法人 LVクラブ 代表)
略 歴:1984年、25年間のサラリーマン稼業を廃業、準備一年後、自主独立型脳力活用の生涯現役実践家仲間/任意団体ライフ・ベンチャー・クラブ(LVC)創設。1985生涯現役実践道場・月例生涯現役塾を発足。現在356回継続中。その間に首都圏主要鉄道沿線を拠点に各生涯現役・社会参加の14地域会創設を主導。1988年・1993年「生涯現役社会づくり」推進を目論む商標権取得。その使用許諾依頼先行政団体に無償協力。2004年日本生涯現役推進協議会創設。2005年ライフ・ベンチャー・クラブNPO化。2015年生涯現役塾創設30周年記念感謝会の「日本生涯現役推進協議会」主催10/17サミット開催。
テーマ:『 生 涯 現 役 3 0 周 年 感 謝
生 涯 現 役 社 会 実 践 体 発 動 』
第二部 生 涯 現 役 実 践 の 仲 間 た ち
1 4 : 2 0 ~ 1 6 : 0 0
(コーディネーター/共通テーマ)
東瀧 邦次(日本生涯現役推進協議会/NPO法人ライフ・ベンチャ-・クラブ 代表)
実践発表テーマ/ 生 涯 現 役 推 進 活 動 に つ い て
私 は 具 体 的 に こ う 貢 献 す る
(スピーカー/演 題)
◎ 柳原 正年(富山社会人大楽塾 代表/日本生涯現役推進協議会 理事)
「 生 涯 現 役 コ ン ビ ニ サ ロ ン ・
社 会 人 大 楽 塾 の 全 国 展 開 」
◎ 八久保宜美(株式会社 スリービーンズ 代表取締役)
「 ネ ッ ト 展 開 一 夜 に し て な ら ず
突 破 口 に す る た め の 発 信 力 」
◎ 井上 仁(フクシマ復興応援ネットワーク/プロジェクト実行責任者 事務局 )
「 生 涯 現 役 パ ワ ー で フ ク シ マ
再 生 農 業 ビ ジ ネ ス 開 拓 」
◎ 武 井 昭(有限会社 介護けやき/NPO法人市民ビジネスサポートセンター 代表 )
「 生 涯 現 役 実 践 家 と し て
地 域 社 会 で の 生 き が い 人 生 」
◎ 島崎 甲介( 株式会社 ショーテル 特命相談役 )
「 生 涯 現 役 社 会 実 現 へ の
共 感 ネ ッ ト ワ ー ク 開 発 推 進 」
◎ 高橋 育郎( ふるさとの歌を歌う会 代表/NPO法人 LVクラブ 理事 )
「 奇 跡 を 生 み だ す
生 涯 現 役 社 会 づ く り の 全 国 展 開 を ! 」
( 休 憩/名 刺 交 換 ほ か 1 5 : 0 0 ~ 1 5 : 1 0 )
◎ 竹村 之宏( 多摩大学名誉教授/ 竹村塾主宰/ 日本生涯現役推進協議会 理事 )
「 生 涯 現 役 時 代 の 生 き 甲 斐 と
社 会 参 加 活 動 の 生 き 様 創 り 」
◎ 門口 泰宣( 生 涯 現 役 か な ざ わ 会 代表世話人 )
「 地 域 密 着 型 の 仲 間 づ く り で
生 涯 現 役 社 会 創 り を 目 指 す 」
◎ 林 潤 二(株式会社 ロジスティックス・サービス 代表取締役)
「 セ カ ン ド ラ イ フ サ ポ ー ト に よ る 楽 し い 生 涯 現 役 社 会 創 り 展 開 」
◎ 上山 祐幸 ( CEO of Fabius Reserch Network for Public Policy )
「 市 民 全 員 で 考 え る 安 全 保 障
― 民 間 防 衛 の 視 点 か ら 考 え る ― 」
◎ 持田 昇一( 生涯現役ゼロワンクラブ・オープンシステムPM )
「 ゼ ロ ワ ン ク ラ ブ 人 生 二 毛 作 で
社 会 に 役 立 つ ベ ン チ ャ ー を サ ポ ー ト 」
第三部 生 涯 現 役 推 進 交 流 会 1 6 : 0 0 ~ 1 6 : 4 0
第一部/第二部 出 演 の 発 表 内 容、
[ 生 涯 現 役 社 会 づ く り ] 全 般 の 会 場・出 演 者 意 見 交 流
(コーディネータ-/決意表明)
◎ 新川 政信( ㊑かい援隊本部 代表取締役会長/生涯現役協 理事 )
㊑ か い 援 隊 本 部 の 数 値 目 標 と 夢 の あ る
「 生 涯 現 役 社 会 づ く り 」 へ の 具 体 施 策 決 意 表 明
閉会挨拶 江島 優(東京エグゼクティブ・サーチ㊑ 代表取締役会長)
1 6 : 4 0 ~ 1 6 : 4 5
二次会案内 水上 久忠(開催実行副委員長・NPO LVクラブ 理事)
以 上
ヘ ッ ド ラ イ ン ニ ュ ー ス
事務局報告 第139号 2015年 8月31日発行
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◎ 2 0 1 5 / 8/ 1 ~ 2 0 1 5 / 8 / 31 の当Blog「掲載テーマ一覧表」
日 付 タイトル
2015年8月31日 「日本生涯現役推進協議会」:会報139号
2015年8月30日 NPOライフ・ベンチャー・クラブ会報119号
2015年8月29日 横山光昭 氏:老後貧乏招く超メタボ家計
2015年8月28日 山崎氏:幸福な富裕者と不幸な富裕者4
2015年8月27日 山崎氏:幸福な富裕者と不幸な富裕者3
2015年8月26日 山崎氏:幸福な富裕者と不幸な富裕者2
2015年8月25日 山崎氏:幸福な富裕者と不幸な富裕者1
2015年8月24日 明後日『第356回生涯現役塾』開催案内
2015年8月23日 Cadot:「生涯現役はどこにでもある」②
2015年8月22日 Cadot:「生涯現役はどこにでもある」①
2015年8月21日 スポニチ:武井壮「現役時代より嬉しい」
2015年8月20日 山崎氏:デビュー20周年で生涯現役宣言
2015年8月19日 Zakzak:一人前になって初めて社会貢献
2015年8月18日 日本の人事部:己の健康は自分で守る!
2015年8月17日 Altarna誌:60歳で理事長を辞めた理由
2015年8月16日 戦後70年談話:安倍晋三首相 談話全文
2015年8月15日 持論抑え「おわび」加筆:戦後7 0年談話
2015年8月14日 福士蒼汰:戦争体験/聞けるのは今だけ
2015年8月13日 戦後70年、朝河貫一が求めた共存英知
2015年8月12日 2015/8/5開催:高連協役員会議事録
2015年8月11日 8/26:『第356回生涯現役塾』改訂版案内
2015年8月10日 出口治明・ライフネット生命会長兼CEO
2015年8月 9日 高橋氏:長崎原爆70周年&「ああ浦頭」
2015年8月 8日 8/26開催:『第356回生涯現役塾』ご案内
2015年8月 7日 草野氏「日立世界ふしぎ発見」生涯現役
2015年8月 6日 西條氏:組織力を最大限に伸ばす原理6
2015年8月 5日 西條氏:組織力を最大限に伸ばす原理5
2015年8月 4日 西條氏:組織力を最大限に伸ばす原理4
2015年8月 3日 西條氏:組織力を最大限に伸ばす原理3
2015年8月 2日 西條氏:組織力を最大限に伸ばす原理2
2015年8月 1日 西條氏:組織力を最大限に伸ばす原理1 以 上
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◎ 30周年感謝 『第三回 生涯現役サッミト』開催ご案内
30周年感謝 第3回 生涯現役サミット
「生涯現役」とは、あなたご自身「生きがい実現への人生」です!
家族近隣楽しくなれば、本当の『生涯現役社会』へと変革します。
私たちが志す目標は、未来の夢と希望を仲間たちと創れる活動です。
それに挑む仲間の労苦や喜び・感謝の念は必ずや皆様に伝わります。
その波動から『生涯現役プラットフォーム』は各地域で創られます。
連携団体や企業・行政総て生涯現役発進源出動を待機の好機です。
当感謝会にご賛同の皆様は即「生涯現役社会創り」立役者なのです!
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日 時/ 2 0 1 5 年 1 0 月 1 7 日(土) 開場 1 3 : 1 0
開演: 1 3 : 3 0 ~ 終了: 1 6 : 5 0
場 所/ 公益財団法人 東京しごと財団・地下大講堂
〒102‐0072 東京都千代田区飯田橋3-10-3/TEL:03-5211-1571
ご案内URL=http://www.shigotozaidan.jp/map2.html
協働費/ 前 売 券 1, 0 0 0 円( 当 日 券: 2, 0 0 0 円 )
主 催/ 日 本 生 涯 現 役 推 進 協 議 会
〒103-0028 東京都中央区八重洲1-7-20 八重洲口会館B2F
TEL:03-3517-6667 FAX:03-3517-6668
ホームページ:http://www.sgsk.net
問合せ先:info@sgsk.net
協 賛/ NPO ライフ・ベンチャー・クラブ/(株)かい援隊本部/(株)メタリンク/
(株)日本コンピュータ・ダイナミクス/東京エグゼクティブ・サーチ(株)/
(一社)高齢者活躍支援協議会/(NPO 関東シニアライフアドバイザー協会
後 援/ 高 齢 社 会 N G O 連 携 協 議 会
-----------------------------------------------------------------------------------------------
【スケジュール 】
司 会 吉田あつみ(日本生涯現役推進協議会 事務局長/NPO法人LVC 理事)
開会宣言 中 上 崇
(開催実行委員長/株式会社メタリンク 代表取締役社長/生涯現役協 理事)
下條 武男(日本生涯現役推進協議会 名誉顧問)
第一部 基 調 講 演 1 3 : 4 0 ~ 1 4 : 2 0
講 師:東瀧 邦次(日本生涯現役推進協議会/NPO法人 LVクラブ 代表)
略 歴:1984年、25年間のサラリーマン稼業を廃業、準備一年後、自主独立型脳力活用の生涯現役実践家仲間/任意団体ライフ・ベンチャー・クラブ(LVC)創設。1985生涯現役実践道場・月例生涯現役塾を発足。現在356回継続中。その間に首都圏主要鉄道沿線を拠点に各生涯現役・社会参加の14地域会創設を主導。1988年・1993年「生涯現役社会づくり」推進を目論む商標権取得。その使用許諾依頼先行政団体に無償協力。2004年日本生涯現役推進協議会創設。2005年ライフ・ベンチャー・クラブNPO化。2015年生涯現役塾創設30周年記念感謝会の「日本生涯現役推進協議会」主催10/17サミット開催。
テーマ:『 生 涯 現 役 3 0 周 年 感 謝
生 涯 現 役 社 会 実 践 体 発 動 』
第二部 生 涯 現 役 実 践 の 仲 間 た ち
1 4 : 2 0 ~ 1 6 : 0 0
(コーディネーター/共通テーマ)
東瀧 邦次(日本生涯現役推進協議会/NPO法人ライフ・ベンチャ-・クラブ 代表)
実践発表テーマ/ 生 涯 現 役 推 進 活 動 に つ い て
私 は 具 体 的 に こ う 貢 献 す る
(スピーカー/演 題)
◎ 柳原 正年(富山社会人大楽塾 代表/日本生涯現役推進協議会 理事)
「 生 涯 現 役 コ ン ビ ニ サ ロ ン ・
社 会 人 大 楽 塾 の 全 国 展 開 」
◎ 八久保宜美(株式会社 スリービーンズ 代表取締役)
「 ネ ッ ト 展 開 一 夜 に し て な ら ず
突 破 口 に す る た め の 発 信 力 」
◎ 井上 仁(フクシマ復興応援ネットワーク/プロジェクト実行責任者 事務局 )
「 生 涯 現 役 パ ワ ー で フ ク シ マ
再 生 農 業 ビ ジ ネ ス 開 拓 」
◎ 武 井 昭(有限会社 介護けやき/NPO法人市民ビジネスサポートセンター 代表 )
「 生 涯 現 役 実 践 家 と し て
地 域 社 会 で の 生 き が い 人 生 」
◎ 島崎 甲介( 株式会社 ショーテル 特命相談役 )
「 生 涯 現 役 社 会 実 現 へ の
共 感 ネ ッ ト ワ ー ク 開 発 推 進 」
◎ 高橋 育郎( ふるさとの歌を歌う会 代表/NPO法人 LVクラブ 理事 )
「 奇 跡 を 生 み だ す
生 涯 現 役 社 会 づ く り の 全 国 展 開 を ! 」
( 休 憩/名 刺 交 換 ほ か 1 5 : 0 0 ~ 1 5 : 1 0 )
◎ 竹村 之宏( 多摩大学名誉教授/ 竹村塾主宰/ 日本生涯現役推進協議会 理事 )
「 生 涯 現 役 時 代 の 生 き 甲 斐 と
社 会 参 加 活 動 の 生 き 様 創 り 」
◎ 門口 泰宣( 生 涯 現 役 か な ざ わ 会 代表世話人 )
「 地 域 密 着 型 の 仲 間 づ く り で
生 涯 現 役 社 会 創 り を 目 指 す 」
◎ 林 潤 二(株式会社 ロジスティックス・サービス 代表取締役)
「 セ カ ン ド ラ イ フ サ ポ ー ト に よ る 楽 し い 生 涯 現 役 社 会 創 り 展 開 」
◎ 上山 祐幸 ( CEO of Fabius Reserch Network for Public Policy )
「 市 民 全 員 で 考 え る 安 全 保 障
― 民 間 防 衛 の 視 点 か ら 考 え る ― 」
◎ 持田 昇一( 生涯現役ゼロワンクラブ・オープンシステムPM )
「 ゼ ロ ワ ン ク ラ ブ 人 生 二 毛 作 で
社 会 に 役 立 つ ベ ン チ ャ ー を サ ポ ー ト 」
第三部 生 涯 現 役 推 進 交 流 会 1 6 : 0 0 ~ 1 6 : 4 0
第一部/第二部 出 演 の 発 表 内 容、
[ 生 涯 現 役 社 会 づ く り ] 全 般 の 会 場・出 演 者 意 見 交 流
(コーディネータ-/決意表明)
◎ 新川 政信( ㊑かい援隊本部 代表取締役会長/生涯現役協 理事 )
㊑ か い 援 隊 本 部 の 数 値 目 標 と 夢 の あ る
「 生 涯 現 役 社 会 づ く り 」 へ の 具 体 施 策 決 意 表 明
閉会挨拶 江島 優(東京エグゼクティブ・サーチ㊑ 代表取締役会長)
1 6 : 4 0 ~ 1 6 : 4 5
二次会案内 水上 久忠(開催実行副委員長・NPO LVクラブ 理事)
以 上
NPOライフ・ベンチャー・クラブ会報119号
2015年8月30日 お仕事N P O 法 人 ラ イ フ ・ ベ ン チ ャ ー ・ ク ラ ブ
ホ ッ ト ラ イ ン ニ ュ ー ス
事 務 局 報 告 第 119 号 2015年 8月30日 発行
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◎ 八月定例「生涯現役協&NPO/LVクラブ合同理事会」ご報告
日 時: 2 0 1 5 年 8 月 2 6 日(水曜日) 1 5:0 0 ~ 1 7 : 1 0
場 所:ライフ・ベンチャー事務所
出席者:井上 仁、上田研二、上山祐幸、内山 優、江島 優、岡本憲之、鎌田健司、樫 孝光、高橋育郎、中上 章、中上 崇、新川政信、野島卓郎、東瀧邦次、藤倉雄、水上久忠、持田昇一、八久保宜美、湯浅雅文、吉田あつみ、(敬称略/50音順)計20名
議 題:
Ⅰ. 30周年感謝③サミット開催内容に関する件
30周年を期に「生涯現役社会運動」としての可視化が必要であり、過去の運動実績及び現在の活動状況や今後の未来展望を示していくことに決定。
第一部では30年間の感謝の言葉と活動報告を東瀧理事長より発表。第二部では具体的な形で活動している方々を紹介。また第二部のタイトルは「生涯現役実践の仲間たち」に決定。第三部ではこの思想のもと、「生涯現役社会国民運動」の未来像をどう現実的に進めていくかを、我々の団体が示していく事を決定。
前記三本の柱として①具体的なプラットホーム創り ②法人会員の拡大 ③生涯現役プロデューサーの集結育成
Ⅱ 同上ミット準備日程遂行担当に関する件
当日役割分担一覧表の作成は水上氏担当、開会宣言を中上 崇氏、第二部「生涯現役実践の仲間たち」司会進行役を東瀧理事長(塾長)、閉会宣言を江島 優氏担当。今後役割分担表に基づき役割を確定し、その他スピーカーの順番などについても順次確定していく。
第二部:スピーカー紹介は顔写真付配布資料作成、高橋育郎氏による生涯現役音頭は歌詞をスクリーンに映し、本人が朗読。また吉田あつみ氏をスピーカーとして追加を決定。
Ⅲ 「生涯現役社会」推進事業計画に関する件
プラットホームが存在しないと効果的活動が続けられないし、夢や希望の生き甲斐も産まれ難い。「生涯現役社会運動」の活動をする事によって連携が生まれ、連携なくして運動効果は無価値同然。
日本生涯現役推進協議会こそプラットホームであり、インキュベーターでもある。それぞれ連携団体でプラットホームを創り、各個人の自主性で目標を持ち、未来をどのように創造していくか考え、多様な人たちが新しいビジネスモデルを展開できるよう当団体が元祖的率先力でサポートすることを決定。 以上
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◎ 八月定例会:『第356回 生涯現役シリーズ塾』ご報告
第3 5 6回 生 涯 現 役 シ リ ー ズ 塾
生 涯 現 役 に 取 り 組 む 第 八 弾
生涯現役社会づくりで オンリーワンの生涯現役実践道場
日 時: 2 0 1 5 年 8 月 2 6 日 (水)
〔生涯現役実践塾〕 1 7 : 3 0 ~ 1 9 : 3 0
会 場: 八 重 洲 口 会 館 会 議 室
東京都中央区八重洲1-7-20 八重洲口会館 B2F
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テーマ:③ 生 涯 現 役 サ ミ ッ ト 提 言 :
「 わ た し の 生 涯 現 役 社 会 づ く り
挑 戦 は こ れ で す ! 」
進行役: 東 瀧 邦 次
( 日本生涯現役推進協議会・NPOライフ・ベンチャー・クラブ 代表 )
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講 師: 柳 原 正 年
( 富山社会人大楽塾 代表/日本生涯現役推進協議会 理事 )
略 歴: 平成12年、大手生命保険会社定年退職と同時に「富山社会人大楽塾」を設立。生涯現役健康生きがいづくりプラットホームづくりにチャレンジ。設立15年に当たる平成27年には「高齢社会」対応の「健康福祉インストラクター」養成事業を立ち上げ、生涯現役リーダーづくりに取り組んでいる。
講演A: 「 生 涯 現 役 コ ン ビ ニ サ ロ ン ・
社 会 人 大 楽 塾 の 全 国 展 開 」
内 容: 高齢コミュニティサロン(社会人大楽塾チェーン)の全国展開実証実験を開始。その第一弾として団塊女性のエンパワーメント事業「健康福祉インストラクター」養成を開始した。生涯現役というと男性向け言葉を女性向けに「健康福祉インストラクター」とネーミング、中高年女性のパワーを生涯現役社会に寄与することにより、シニア男性のプロデューサーへの参加意識を高めようとするものです。
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講 師: 八 久 保 宜 美 ( 株式会社 スリービーンズ 代表取締役 )
略 歴: 2012年 株式会社スリービーンズ設立。シニアでもできる仕事ではなくシニアならではの仕事創出に工夫を凝らす。特に介護事業所の生活相談員に着目し説明会やセミナーを開催。介護業界全体の底上げを図るべくシニアの知恵活用に最重点。また専門学校で若い学生に仕事に役立つ実務パソコン指導。平成流就活術やビジネスの基本は、転職や起業を目指すシニアにも有効。シニアの創職(就職&起業)に情報発信の側面から支援事業を展開。
演題B: 「 ネ ッ ト 展 開 一 夜 に し て な ら ず ・
突 破 口 に す る た め の 発 信 力 」
内 容: 弊社が運営する「デイサービス生活相談員ネットワーク」サイトを月間3万アクセス数にするまでの努力・独創的ノウハウでやってきたこと、これからやらなくてはならないこと、ネットから得たもの・失ったものなどを、実例でご紹介します。ネットを活用するためには何が必要なのかが分かります。
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講 師: 井 上 仁
( フクシマ復興応援ネットワーク事務局 PJ実行責任者 )
略 歴: 1983年から企業や自治体のプロジェクトマネジメントの実践研究を行う、ベルヒュード国際経営研究所を主宰。福島第一原発5、6号機が位置する双葉町で幼年、少年期を過ごす。「フクシマ問題は長丁場、原発被災者の自立、生活再建は全国民的応援課題」という思いで、2014年、フクシマ復興応援ネットワークを立ち上げる。現在フクシマだからこそ「子どもたちの未来のために安全・安心で健康な農業の開発・導入をめざすプロジェクト」推進の実行責任者。
演題C: 「 生 涯 現 役 パ ワ ー で
フ ク シ マ 再 生 農 業 ビ ジ ネ ス 開 拓 」
内 容: 自然栽培のやぶ田フアームで「有機JAS認証野菜」を省力、低コスト、高生産性で栽培する「環境保全型ハウス有機農法」の実証栽培プロジェクトを立ち上げ、その実績をもって日本太陽光発電プランナー協議会理事企業3社と提携し、フクシマに太陽光発電・売電とセットにした「ソーラーシェアリング農業ビジネス」として導入を図るプロセスをご案内します。
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講 師: 武 井 昭
(有限会社 介護けやき・NPO市民 ビジネス サポート センター 代表)
略 歴: 1992年情報関係の会社を退職後、中小企業診断士登録・経営コンサルタントとして独立、NPO法人市民ビジネスサポートセンターを開設し理事長として、商店街支援、創業塾開塾。2003年高齢者介護の(有)介護けやきを設立し代表取締役として世田谷区内の高齢者介護事業経営で現在に至る。
演題D: 「 生 涯 現 役 実 践 家 と し て
地 域 社 会 で の 生 き が い 人 生 」
内 容: 人生マラソン59歳でサラリーマン生活を終了し、コンサルタントとして自主独立の自営で、数社の経営支援、NPO法人を設立して世田谷区内の創業者を支援し、障碍者教育、任意団体せたがやアンビシャス設立の支援。69歳にて有限会社介護けやき設立、高齢者介護事業を設立して世田谷区内の高齢者介護にあたる。認知症高齢者の増加に伴い来2016年度は、区内高齢者対象施設設立を準備中です。
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参加費: 会員/1,000円 一般/2,000円
申込先: NPO法人 ライフ・ベンチャー・クラブ事務局
東京都中央区八重洲1-7-20 八重洲口会館 B2F
電 話:03(3517)6667 Fax:03(3517)6668
E-mail: info@sgsk.net or lvcinfo@sgsk.net
URL:http://www.sgsk.net or http://sgsk.net/70890
………………………………………………………………………………………
第 3 5 6 回 生 涯 現 役 シ リ ー ズ 塾 参 加 申 込 書
2 0 1 5 年 月 日
特定非営利活動法人 ライフ・ベンチャー・クラブ 事務局 宛
氏 名:__________________
TEL or FAX or Mail: _____________________
ホ ッ ト ラ イ ン ニ ュ ー ス
事 務 局 報 告 第 119 号 2015年 8月30日 発行
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◎ 八月定例「生涯現役協&NPO/LVクラブ合同理事会」ご報告
日 時: 2 0 1 5 年 8 月 2 6 日(水曜日) 1 5:0 0 ~ 1 7 : 1 0
場 所:ライフ・ベンチャー事務所
出席者:井上 仁、上田研二、上山祐幸、内山 優、江島 優、岡本憲之、鎌田健司、樫 孝光、高橋育郎、中上 章、中上 崇、新川政信、野島卓郎、東瀧邦次、藤倉雄、水上久忠、持田昇一、八久保宜美、湯浅雅文、吉田あつみ、(敬称略/50音順)計20名
議 題:
Ⅰ. 30周年感謝③サミット開催内容に関する件
30周年を期に「生涯現役社会運動」としての可視化が必要であり、過去の運動実績及び現在の活動状況や今後の未来展望を示していくことに決定。
第一部では30年間の感謝の言葉と活動報告を東瀧理事長より発表。第二部では具体的な形で活動している方々を紹介。また第二部のタイトルは「生涯現役実践の仲間たち」に決定。第三部ではこの思想のもと、「生涯現役社会国民運動」の未来像をどう現実的に進めていくかを、我々の団体が示していく事を決定。
前記三本の柱として①具体的なプラットホーム創り ②法人会員の拡大 ③生涯現役プロデューサーの集結育成
Ⅱ 同上ミット準備日程遂行担当に関する件
当日役割分担一覧表の作成は水上氏担当、開会宣言を中上 崇氏、第二部「生涯現役実践の仲間たち」司会進行役を東瀧理事長(塾長)、閉会宣言を江島 優氏担当。今後役割分担表に基づき役割を確定し、その他スピーカーの順番などについても順次確定していく。
第二部:スピーカー紹介は顔写真付配布資料作成、高橋育郎氏による生涯現役音頭は歌詞をスクリーンに映し、本人が朗読。また吉田あつみ氏をスピーカーとして追加を決定。
Ⅲ 「生涯現役社会」推進事業計画に関する件
プラットホームが存在しないと効果的活動が続けられないし、夢や希望の生き甲斐も産まれ難い。「生涯現役社会運動」の活動をする事によって連携が生まれ、連携なくして運動効果は無価値同然。
日本生涯現役推進協議会こそプラットホームであり、インキュベーターでもある。それぞれ連携団体でプラットホームを創り、各個人の自主性で目標を持ち、未来をどのように創造していくか考え、多様な人たちが新しいビジネスモデルを展開できるよう当団体が元祖的率先力でサポートすることを決定。 以上
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◎ 八月定例会:『第356回 生涯現役シリーズ塾』ご報告
第3 5 6回 生 涯 現 役 シ リ ー ズ 塾
生 涯 現 役 に 取 り 組 む 第 八 弾
生涯現役社会づくりで オンリーワンの生涯現役実践道場
日 時: 2 0 1 5 年 8 月 2 6 日 (水)
〔生涯現役実践塾〕 1 7 : 3 0 ~ 1 9 : 3 0
会 場: 八 重 洲 口 会 館 会 議 室
東京都中央区八重洲1-7-20 八重洲口会館 B2F
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テーマ:③ 生 涯 現 役 サ ミ ッ ト 提 言 :
「 わ た し の 生 涯 現 役 社 会 づ く り
挑 戦 は こ れ で す ! 」
進行役: 東 瀧 邦 次
( 日本生涯現役推進協議会・NPOライフ・ベンチャー・クラブ 代表 )
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講 師: 柳 原 正 年
( 富山社会人大楽塾 代表/日本生涯現役推進協議会 理事 )
略 歴: 平成12年、大手生命保険会社定年退職と同時に「富山社会人大楽塾」を設立。生涯現役健康生きがいづくりプラットホームづくりにチャレンジ。設立15年に当たる平成27年には「高齢社会」対応の「健康福祉インストラクター」養成事業を立ち上げ、生涯現役リーダーづくりに取り組んでいる。
講演A: 「 生 涯 現 役 コ ン ビ ニ サ ロ ン ・
社 会 人 大 楽 塾 の 全 国 展 開 」
内 容: 高齢コミュニティサロン(社会人大楽塾チェーン)の全国展開実証実験を開始。その第一弾として団塊女性のエンパワーメント事業「健康福祉インストラクター」養成を開始した。生涯現役というと男性向け言葉を女性向けに「健康福祉インストラクター」とネーミング、中高年女性のパワーを生涯現役社会に寄与することにより、シニア男性のプロデューサーへの参加意識を高めようとするものです。
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講 師: 八 久 保 宜 美 ( 株式会社 スリービーンズ 代表取締役 )
略 歴: 2012年 株式会社スリービーンズ設立。シニアでもできる仕事ではなくシニアならではの仕事創出に工夫を凝らす。特に介護事業所の生活相談員に着目し説明会やセミナーを開催。介護業界全体の底上げを図るべくシニアの知恵活用に最重点。また専門学校で若い学生に仕事に役立つ実務パソコン指導。平成流就活術やビジネスの基本は、転職や起業を目指すシニアにも有効。シニアの創職(就職&起業)に情報発信の側面から支援事業を展開。
演題B: 「 ネ ッ ト 展 開 一 夜 に し て な ら ず ・
突 破 口 に す る た め の 発 信 力 」
内 容: 弊社が運営する「デイサービス生活相談員ネットワーク」サイトを月間3万アクセス数にするまでの努力・独創的ノウハウでやってきたこと、これからやらなくてはならないこと、ネットから得たもの・失ったものなどを、実例でご紹介します。ネットを活用するためには何が必要なのかが分かります。
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講 師: 井 上 仁
( フクシマ復興応援ネットワーク事務局 PJ実行責任者 )
略 歴: 1983年から企業や自治体のプロジェクトマネジメントの実践研究を行う、ベルヒュード国際経営研究所を主宰。福島第一原発5、6号機が位置する双葉町で幼年、少年期を過ごす。「フクシマ問題は長丁場、原発被災者の自立、生活再建は全国民的応援課題」という思いで、2014年、フクシマ復興応援ネットワークを立ち上げる。現在フクシマだからこそ「子どもたちの未来のために安全・安心で健康な農業の開発・導入をめざすプロジェクト」推進の実行責任者。
演題C: 「 生 涯 現 役 パ ワ ー で
フ ク シ マ 再 生 農 業 ビ ジ ネ ス 開 拓 」
内 容: 自然栽培のやぶ田フアームで「有機JAS認証野菜」を省力、低コスト、高生産性で栽培する「環境保全型ハウス有機農法」の実証栽培プロジェクトを立ち上げ、その実績をもって日本太陽光発電プランナー協議会理事企業3社と提携し、フクシマに太陽光発電・売電とセットにした「ソーラーシェアリング農業ビジネス」として導入を図るプロセスをご案内します。
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講 師: 武 井 昭
(有限会社 介護けやき・NPO市民 ビジネス サポート センター 代表)
略 歴: 1992年情報関係の会社を退職後、中小企業診断士登録・経営コンサルタントとして独立、NPO法人市民ビジネスサポートセンターを開設し理事長として、商店街支援、創業塾開塾。2003年高齢者介護の(有)介護けやきを設立し代表取締役として世田谷区内の高齢者介護事業経営で現在に至る。
演題D: 「 生 涯 現 役 実 践 家 と し て
地 域 社 会 で の 生 き が い 人 生 」
内 容: 人生マラソン59歳でサラリーマン生活を終了し、コンサルタントとして自主独立の自営で、数社の経営支援、NPO法人を設立して世田谷区内の創業者を支援し、障碍者教育、任意団体せたがやアンビシャス設立の支援。69歳にて有限会社介護けやき設立、高齢者介護事業を設立して世田谷区内の高齢者介護にあたる。認知症高齢者の増加に伴い来2016年度は、区内高齢者対象施設設立を準備中です。
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参加費: 会員/1,000円 一般/2,000円
申込先: NPO法人 ライフ・ベンチャー・クラブ事務局
東京都中央区八重洲1-7-20 八重洲口会館 B2F
電 話:03(3517)6667 Fax:03(3517)6668
E-mail: info@sgsk.net or lvcinfo@sgsk.net
URL:http://www.sgsk.net or http://sgsk.net/70890
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第 3 5 6 回 生 涯 現 役 シ リ ー ズ 塾 参 加 申 込 書
2 0 1 5 年 月 日
特定非営利活動法人 ライフ・ベンチャー・クラブ 事務局 宛
氏 名:__________________
TEL or FAX or Mail: _____________________
横山光昭 氏:老後貧乏招く超メタボ家計
2015年8月29日 お仕事2015/8/26 6:30日本経済新聞 電子版
高 所 得 で も 貯 蓄 な し
老 後 貧 乏 招 く 超 メ タ ボ 家 計
家計再生コンサルタント 横山光昭
【横山光昭(よこやま・みつあき)プロフィール】 マイエフピー代表取締役。家計再生コンサルタント、ファイナンシャルプランナー。お金の使い方そのものを改善する独自のプログラムで、これまで8000人以上の赤字家計を再生。書籍・雑誌の執筆や講演も多く手掛け、「年収200万円からの貯金生活宣言」(ディスカヴァー・トゥエンティワン)をはじめとする著書は累計99万部。近著は「『おひとり』を不安0で生き抜く女子貯金」(祥伝社)。
-------------------------------------------------------------------------------------------------
「定年まで10年しかありません。これはかなりまずい状況ですよね・・・」と慌てて相談に来られたのは都内在住の会社役員Aさん(50)です。今まで専業主婦の奥さん(47)に家計は任せきりだったのですが、今年のお盆をきっかけに現状を知り、驚愕(きょうがく)したそうです。
経緯はこうです。お盆を過ぎたあたりから、奥さんが生活が苦しいと言いはじめました。原因は、帰省時に渡した「お盆玉」。東北地方では、お年玉のように親類の子どもたちに渡す習慣があるそうです。今年は例年より渡す子どもの数が多く、予算がかなりオーバーしたというのです。
「確かに子どもたちに教育費がかかる年なので毎月の支出は多いでしょう。でも、ある程度年収はあるわけですから、多少の臨時出費があっても問題ないはずなのに……」とAさんはショックを隠しきれない様子。Aさんの月収は手取りで60万円ほどあるうえ、ボーナスも夏冬それぞれ100万円超はあるそうです。Aさん夫婦のお子さんは、高校3年生の長男、中学2年生の双子の長女、次女です。確かに教育費がかかる年ごろですが、60万円もの生活費を使い切る理由にはなりません。聞けば貯蓄は80万円ほどしかないそうです。
ところが、奥さんには危機感がないそうです。「貯蓄はなくても退職金が2000万円ほど出るなら老後は大丈夫でしょ? 長男の進学費は、学資保険の満期金を充てればいいし」と言うそうです。しかし、退職時に住宅ローンが1500万円ほど残ってしまうことは全く考慮していません。早めに家計と共にお金に対する考え方を変えなければ、Aさん夫婦の老後破綻は明らかです。
まずは毎月の支出を把握すべく、奥さんを連れてきていただき、聞きながら家計状況をまとめました。
食べ盛りの子どもがいるので、毎月、米は30キロ必要、成長期だから変な食材は食べさせられないなど、様々な理由があって食費は毎月10万円前後かかってしまうとのこと。
日用品も消費する分と買いだめによって毎月1万5000円になっています。「万が一」への警戒が強く、すぐに連絡が取れるようにと家族全員がスマートフォン(スマホ)を持っています。固定電話も合わせ通信費は4万8000円もかかっています。5台のスマホと固定電話はキャリアをそろえ、割引してもらっているとアピールされていましたが、それでも高いように思います。
水道光熱費も、電気のつけっぱなし、水の使いすぎなどで3万円超に。生命保険料は学資保険なども含めて6万2000円。子どもは全員公立校に通っていますが、それぞれ塾に通わせているので教育費は7万1000円。どの費目をみても一般的な水準よりも支出が多く、あっという間に60万円の収入が消えています。Aさんも目を丸くして、驚きながら聞いていました。帰省時の費用や臨時支出等はボーナスで賄うため、ボーナスも残らないのです。
まずは、毎月の支出の仕方を変える必要があります。家計簿をつけるのは向いていないようでしたので、以前にも触れたことがある「お財布術」を取り入れてみることにしました。これは、いつもお財布から出す食費や日用品などの1週間の予算を決め、週単位で管理するものです。
毎週同じ曜日に、決めた一定の金額のお金を入れ、お金を入れる前の曜日に清算します。こうすると、お金の減るスピードが普段の週と同じかどうかを比較できますし、お金の減り具合をコントロールしようという気持ちも働きます。
予算が不足するなら翌週分から前借りし、余れば貯蓄に回すなどします。万が一に備え、臨時支出は財布の別のところに予備として保管します。さらに、ご主人やお子さんたちと相談し、どういう支出が必要で、どういうものが不要なのか考えることで家族で共有できるお金の価値観を作っていくことにしました。
「お財布術」は奥さんに向いていたようで、食費や日用品など、お財布からお金を出す費目に効果がすぐ出ました。食費は3万3000円も削減でき、日用品代も6000円減らしました。水道光熱費は家族でエコを意識し、LEDや節水・節電グッズも活用し7000円削減。通信費ははやりの格安SIMを利用し3万円削減です。
生命保険は長男の学資保険は満期が近いため、そのままにしましたが、夫婦分の保障を見直し、長女、次女の学資保険を解約して2万4000円削減しました。その他の費目も少しずつ見直しをして、5000円から1万円削減することができ、削減総額はなんと14万円にもなりました。ボーナスの使い方も予算を決め、半分以上は残すように努めることにしたそうです。
この生活を習慣化できれば、老後を迎える前に1500万円ほど貯蓄を増やせる可能性があります。奥さんいわく「お金のことをひとりで抱え込まなくてよいと思ったら楽になった」。しばらくは頑張れそうだとのことです。今までは、やりくりをひとりで考えなければならず、奥さんもつらかったようです。
最近、高所得者でも貯蓄がないという話をよく聞きます。実際に、結構よくあることなのです。むしろ年収400万円、500万円といった方たちの方が、よく貯蓄できている場合が多いものなのです。背景には、高所得であることへの甘えや、油断があるのでしょう。
しかし、高所得であっても貯蓄がなければあっという間に借金家計に転じてしまうこともよくあります。心当たりのある方は、気付いた時が変化のチャンス、お金の使い方を振り返ってみましょう。
高 所 得 で も 貯 蓄 な し
老 後 貧 乏 招 く 超 メ タ ボ 家 計
家計再生コンサルタント 横山光昭
【横山光昭(よこやま・みつあき)プロフィール】 マイエフピー代表取締役。家計再生コンサルタント、ファイナンシャルプランナー。お金の使い方そのものを改善する独自のプログラムで、これまで8000人以上の赤字家計を再生。書籍・雑誌の執筆や講演も多く手掛け、「年収200万円からの貯金生活宣言」(ディスカヴァー・トゥエンティワン)をはじめとする著書は累計99万部。近著は「『おひとり』を不安0で生き抜く女子貯金」(祥伝社)。
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「定年まで10年しかありません。これはかなりまずい状況ですよね・・・」と慌てて相談に来られたのは都内在住の会社役員Aさん(50)です。今まで専業主婦の奥さん(47)に家計は任せきりだったのですが、今年のお盆をきっかけに現状を知り、驚愕(きょうがく)したそうです。
経緯はこうです。お盆を過ぎたあたりから、奥さんが生活が苦しいと言いはじめました。原因は、帰省時に渡した「お盆玉」。東北地方では、お年玉のように親類の子どもたちに渡す習慣があるそうです。今年は例年より渡す子どもの数が多く、予算がかなりオーバーしたというのです。
「確かに子どもたちに教育費がかかる年なので毎月の支出は多いでしょう。でも、ある程度年収はあるわけですから、多少の臨時出費があっても問題ないはずなのに……」とAさんはショックを隠しきれない様子。Aさんの月収は手取りで60万円ほどあるうえ、ボーナスも夏冬それぞれ100万円超はあるそうです。Aさん夫婦のお子さんは、高校3年生の長男、中学2年生の双子の長女、次女です。確かに教育費がかかる年ごろですが、60万円もの生活費を使い切る理由にはなりません。聞けば貯蓄は80万円ほどしかないそうです。
ところが、奥さんには危機感がないそうです。「貯蓄はなくても退職金が2000万円ほど出るなら老後は大丈夫でしょ? 長男の進学費は、学資保険の満期金を充てればいいし」と言うそうです。しかし、退職時に住宅ローンが1500万円ほど残ってしまうことは全く考慮していません。早めに家計と共にお金に対する考え方を変えなければ、Aさん夫婦の老後破綻は明らかです。
まずは毎月の支出を把握すべく、奥さんを連れてきていただき、聞きながら家計状況をまとめました。
食べ盛りの子どもがいるので、毎月、米は30キロ必要、成長期だから変な食材は食べさせられないなど、様々な理由があって食費は毎月10万円前後かかってしまうとのこと。
日用品も消費する分と買いだめによって毎月1万5000円になっています。「万が一」への警戒が強く、すぐに連絡が取れるようにと家族全員がスマートフォン(スマホ)を持っています。固定電話も合わせ通信費は4万8000円もかかっています。5台のスマホと固定電話はキャリアをそろえ、割引してもらっているとアピールされていましたが、それでも高いように思います。
水道光熱費も、電気のつけっぱなし、水の使いすぎなどで3万円超に。生命保険料は学資保険なども含めて6万2000円。子どもは全員公立校に通っていますが、それぞれ塾に通わせているので教育費は7万1000円。どの費目をみても一般的な水準よりも支出が多く、あっという間に60万円の収入が消えています。Aさんも目を丸くして、驚きながら聞いていました。帰省時の費用や臨時支出等はボーナスで賄うため、ボーナスも残らないのです。
まずは、毎月の支出の仕方を変える必要があります。家計簿をつけるのは向いていないようでしたので、以前にも触れたことがある「お財布術」を取り入れてみることにしました。これは、いつもお財布から出す食費や日用品などの1週間の予算を決め、週単位で管理するものです。
毎週同じ曜日に、決めた一定の金額のお金を入れ、お金を入れる前の曜日に清算します。こうすると、お金の減るスピードが普段の週と同じかどうかを比較できますし、お金の減り具合をコントロールしようという気持ちも働きます。
予算が不足するなら翌週分から前借りし、余れば貯蓄に回すなどします。万が一に備え、臨時支出は財布の別のところに予備として保管します。さらに、ご主人やお子さんたちと相談し、どういう支出が必要で、どういうものが不要なのか考えることで家族で共有できるお金の価値観を作っていくことにしました。
「お財布術」は奥さんに向いていたようで、食費や日用品など、お財布からお金を出す費目に効果がすぐ出ました。食費は3万3000円も削減でき、日用品代も6000円減らしました。水道光熱費は家族でエコを意識し、LEDや節水・節電グッズも活用し7000円削減。通信費ははやりの格安SIMを利用し3万円削減です。
生命保険は長男の学資保険は満期が近いため、そのままにしましたが、夫婦分の保障を見直し、長女、次女の学資保険を解約して2万4000円削減しました。その他の費目も少しずつ見直しをして、5000円から1万円削減することができ、削減総額はなんと14万円にもなりました。ボーナスの使い方も予算を決め、半分以上は残すように努めることにしたそうです。
この生活を習慣化できれば、老後を迎える前に1500万円ほど貯蓄を増やせる可能性があります。奥さんいわく「お金のことをひとりで抱え込まなくてよいと思ったら楽になった」。しばらくは頑張れそうだとのことです。今までは、やりくりをひとりで考えなければならず、奥さんもつらかったようです。
最近、高所得者でも貯蓄がないという話をよく聞きます。実際に、結構よくあることなのです。むしろ年収400万円、500万円といった方たちの方が、よく貯蓄できている場合が多いものなのです。背景には、高所得であることへの甘えや、油断があるのでしょう。
しかし、高所得であっても貯蓄がなければあっという間に借金家計に転じてしまうこともよくあります。心当たりのある方は、気付いた時が変化のチャンス、お金の使い方を振り返ってみましょう。
山崎氏:幸福な富裕者と不幸な富裕者4
2015年8月28日 お仕事 私 の 見 た 「 幸 福 な 富 裕 者 と 不 幸 な 富 裕 者 」
そ の 決 定 的 違 い
(前編) – 山崎 和邦 わ が 追 憶 の 投 機 家 た ち ④
常 勝 の 心 得 「 自 分 の 本 業 を 知 る 者 に こ そ 、
相 場 の 神 は 味 方 す る 」
ウォール街には「つむじ風の真ん中にいる者ほど風の方向が分からないものだ」と和訳された格言がある。
目的と手段を取り違え、おカネをつくることにのめり込んでしまう人がいるが、これは却って逆効果を生む。株式投資にのめり込んでも、そんなに儲かるわけではない。儲かるどころか逆に大損する場合も多い。
現役ビジネスパーソンのポートフォリオは、本業における年収が中心に据えられていなければならない。
読者諸賢は、何らかの本業を持っておられる方々が多いと推測する。もし投資活動でおカネを増やし、それでもなお、自分は本業を中心にこれからの人生を築き上げていこうと考えられるなら、それはめっぽう正しい「生活態度」と言える。
私は読者諸賢と、富裕者になる前はもちろん、なった後でも必ず役に立つ「常勝の心得」を共有したいと思って本稿に取り組んだ。
その心得とは「株と絵は遠くから見よ」の口伝である。私の現職時代の先輩は「株と女は遠くから見よ」と言っていたが同じことだ。
要するに、株式投資にのめり込みすぎることなく、本業を中心に自分の人生を設計し、一定の距離を置きながら株式市場で着実に資金を増やしていく。これこそが最も大事な「常勝の心得、第一」であり、「幸福な富裕者」と「不幸な富裕者」を分かつ最大要因であり、多くの「幸福な富裕者」に共通する生活態度なのである。
本稿は、何十万人に1人の幸運に遭遇する投資家や、特別に才能のある投資家を対象にしたものではない。普通の、常識的な、99.9%の大多数を対象としている。だから、少々の努力を継続できれば、という条件付きではあるが、誰にもできる方法を述べるようにした。
天は、滅ぼそうとする富裕者に、まずカネを与える。その人はカネの毒にあたって自ら滅ぶ。さすれば天は手が省けるというものだ。このことを、くれぐれもご注意いただきたい。
次回の後編では、「幸福な富裕者」に共通する「最低限の法律・契約を守る規範意識」の大切さについて、さらに踏み込んで解説しよう。
私もこまれで証券マンとして、企業経営者として、一投機家として、様々な誘惑と戦ってきた。その経験を生かし、読者諸氏が魑魅魍魎の誘惑に打ち克つ方法について、具体的な事例を交えてご紹介する予定である。
私の知る「幸福な富裕者」は皆、法律や契約を執拗なほど頑なに守ってきた。勘違いしないでいただきたいが、これは倫理観ではなくあくまで損得勘定の話である。
※ 私の見た 「幸福な富裕者と不幸な富裕者」その決定的違い(後 編)に続く
そ の 決 定 的 違 い
(前編) – 山崎 和邦 わ が 追 憶 の 投 機 家 た ち ④
常 勝 の 心 得 「 自 分 の 本 業 を 知 る 者 に こ そ 、
相 場 の 神 は 味 方 す る 」
ウォール街には「つむじ風の真ん中にいる者ほど風の方向が分からないものだ」と和訳された格言がある。
目的と手段を取り違え、おカネをつくることにのめり込んでしまう人がいるが、これは却って逆効果を生む。株式投資にのめり込んでも、そんなに儲かるわけではない。儲かるどころか逆に大損する場合も多い。
現役ビジネスパーソンのポートフォリオは、本業における年収が中心に据えられていなければならない。
読者諸賢は、何らかの本業を持っておられる方々が多いと推測する。もし投資活動でおカネを増やし、それでもなお、自分は本業を中心にこれからの人生を築き上げていこうと考えられるなら、それはめっぽう正しい「生活態度」と言える。
私は読者諸賢と、富裕者になる前はもちろん、なった後でも必ず役に立つ「常勝の心得」を共有したいと思って本稿に取り組んだ。
その心得とは「株と絵は遠くから見よ」の口伝である。私の現職時代の先輩は「株と女は遠くから見よ」と言っていたが同じことだ。
要するに、株式投資にのめり込みすぎることなく、本業を中心に自分の人生を設計し、一定の距離を置きながら株式市場で着実に資金を増やしていく。これこそが最も大事な「常勝の心得、第一」であり、「幸福な富裕者」と「不幸な富裕者」を分かつ最大要因であり、多くの「幸福な富裕者」に共通する生活態度なのである。
本稿は、何十万人に1人の幸運に遭遇する投資家や、特別に才能のある投資家を対象にしたものではない。普通の、常識的な、99.9%の大多数を対象としている。だから、少々の努力を継続できれば、という条件付きではあるが、誰にもできる方法を述べるようにした。
天は、滅ぼそうとする富裕者に、まずカネを与える。その人はカネの毒にあたって自ら滅ぶ。さすれば天は手が省けるというものだ。このことを、くれぐれもご注意いただきたい。
次回の後編では、「幸福な富裕者」に共通する「最低限の法律・契約を守る規範意識」の大切さについて、さらに踏み込んで解説しよう。
私もこまれで証券マンとして、企業経営者として、一投機家として、様々な誘惑と戦ってきた。その経験を生かし、読者諸氏が魑魅魍魎の誘惑に打ち克つ方法について、具体的な事例を交えてご紹介する予定である。
私の知る「幸福な富裕者」は皆、法律や契約を執拗なほど頑なに守ってきた。勘違いしないでいただきたいが、これは倫理観ではなくあくまで損得勘定の話である。
※ 私の見た 「幸福な富裕者と不幸な富裕者」その決定的違い(後 編)に続く
山崎氏:幸福な富裕者と不幸な富裕者3
2015年8月27日 お仕事私 の 見 た「 幸 福 な 富 裕 者 と 不 幸 な 富 裕 者 」
そ の 決 定 的 違 い
(前編) – 山崎 和邦 わ が 追 憶 の 投 機 家 た ち ③
凡 人 に 「 幸 福 な 貧 者 」 は 不 可 能 、
自 然 体 の 「 幸 福 な 富 裕 者 」 を 目 指 せ
ところで、最初に挙げた4つのパターンのうち、(3)おカネがなくても幸福な人(幸福な貧者)は幸いなるかな、あえて利己心を抑制して精神の安寧を確保した哲人である。
京都郊外の1丈四方に棲んで静かに生きることを選んだ鴨長明や、ほとんど無銭のまま野たれ死に覚悟で作詩の旅に出た松尾芭蕉。あるいは架空の人物だが宮沢賢治が「雨にも負けず、風にも負けず……そういうものに私はなりたい」と書いた人――。
彼らのように、徹底的に金銭を無視して世間の片隅で静かに生きていけるなら、その人は確かに幸福であろう。
だが、その境地に達するよりは「幸福な富裕者」に達するほうが私には遥かにラクな道だと考えた。事実、その通りだった。私は大学2年の頃、「幸福な富裕者」と「幸福な貧者」のどちらを選ぶべきか大いに悩んだ。当時、左翼学生だった私は「幸福な貧者」にむしろ憧れる面すらあった。
その頃、のちに53年間の古女房となる幼な友だちは「おカネはなくても私たちが幸福と感じればそれが幸福なのよ」と哲学者めいたことを言ってくれもした。だが、私は教室でJ.M.ケインズと遭遇し、俄然おカネの世界に目覚めたのだった。
ケインズは官僚として学者として、また熱い恋の人として八面六臂の活躍をしたが、一方で投資市場の果敢なプレイヤーでもあって、個人で100億円ほどを儲け、母校ケンブリッジ大学の資金を運用して13倍に増やした傑物である。まさに「投機は自由のための彼の闘いであった」(R.F.ハロッド著『ケインズ伝』塩野谷九十九訳 / 東洋経済新報社 / 1967年)。
大学2年からの3年間、ケインズの生き方や理論に触れていくうち、私は左翼学生から「転向」して証券会社に進んだのであった。
「転向」は「変節」ではない。変節は自分自身の節義を破ることだから私たちは蔑視したが、転向はむしろ畏敬した。転向とは、自己の過ちを認識して自己批判した後に、方向を自ら変えることを宣言し進むことだからだ。
私はこの頃から、おカネと幸福との関係を真摯に考えるようになった。その結果が「幸福とは、やりたいことをやれて、やりたくないことをやらないでいられる自由な状態である」という明快な定義だった。そして、私には「幸福な貧者」よりも「幸福な富裕者」を目指すほうが、よほど容易かったのである。
だから、次頁で読者諸賢にご紹介する「幸せな富裕者」の生活態度も、鴨長明や松尾芭蕉になることに比べればはるかに簡単で、誰にも実践できるものとなる。 つづく
そ の 決 定 的 違 い
(前編) – 山崎 和邦 わ が 追 憶 の 投 機 家 た ち ③
凡 人 に 「 幸 福 な 貧 者 」 は 不 可 能 、
自 然 体 の 「 幸 福 な 富 裕 者 」 を 目 指 せ
ところで、最初に挙げた4つのパターンのうち、(3)おカネがなくても幸福な人(幸福な貧者)は幸いなるかな、あえて利己心を抑制して精神の安寧を確保した哲人である。
京都郊外の1丈四方に棲んで静かに生きることを選んだ鴨長明や、ほとんど無銭のまま野たれ死に覚悟で作詩の旅に出た松尾芭蕉。あるいは架空の人物だが宮沢賢治が「雨にも負けず、風にも負けず……そういうものに私はなりたい」と書いた人――。
彼らのように、徹底的に金銭を無視して世間の片隅で静かに生きていけるなら、その人は確かに幸福であろう。
だが、その境地に達するよりは「幸福な富裕者」に達するほうが私には遥かにラクな道だと考えた。事実、その通りだった。私は大学2年の頃、「幸福な富裕者」と「幸福な貧者」のどちらを選ぶべきか大いに悩んだ。当時、左翼学生だった私は「幸福な貧者」にむしろ憧れる面すらあった。
その頃、のちに53年間の古女房となる幼な友だちは「おカネはなくても私たちが幸福と感じればそれが幸福なのよ」と哲学者めいたことを言ってくれもした。だが、私は教室でJ.M.ケインズと遭遇し、俄然おカネの世界に目覚めたのだった。
ケインズは官僚として学者として、また熱い恋の人として八面六臂の活躍をしたが、一方で投資市場の果敢なプレイヤーでもあって、個人で100億円ほどを儲け、母校ケンブリッジ大学の資金を運用して13倍に増やした傑物である。まさに「投機は自由のための彼の闘いであった」(R.F.ハロッド著『ケインズ伝』塩野谷九十九訳 / 東洋経済新報社 / 1967年)。
大学2年からの3年間、ケインズの生き方や理論に触れていくうち、私は左翼学生から「転向」して証券会社に進んだのであった。
「転向」は「変節」ではない。変節は自分自身の節義を破ることだから私たちは蔑視したが、転向はむしろ畏敬した。転向とは、自己の過ちを認識して自己批判した後に、方向を自ら変えることを宣言し進むことだからだ。
私はこの頃から、おカネと幸福との関係を真摯に考えるようになった。その結果が「幸福とは、やりたいことをやれて、やりたくないことをやらないでいられる自由な状態である」という明快な定義だった。そして、私には「幸福な貧者」よりも「幸福な富裕者」を目指すほうが、よほど容易かったのである。
だから、次頁で読者諸賢にご紹介する「幸せな富裕者」の生活態度も、鴨長明や松尾芭蕉になることに比べればはるかに簡単で、誰にも実践できるものとなる。 つづく
山崎氏:幸福な富裕者と不幸な富裕者2
2015年8月26日 お仕事 私 の 見 た 「 幸 福 な 富 裕 者 と 不 幸 な 富 裕 者 」
そ の 決 定 的 違 い
(前編) – 山崎 和邦 わ が 追 憶 の 投 機 家 た ち ②
欲 す る べ き は カ ネ か 自 由 か ?
幸 福 な 富 裕 者 と 不 幸 な 富 裕 者 の 違 い
「幸福な富裕者」は、自由を求めて自律的に生きることを通し、自分なりの律法と健全な金銭観を持つに至る。だからこそ、カネを持った後も「カネの毒」に冒されないという共通点がある。「不幸な富裕者」にはそれらがないから不幸になる。
「幸福な富裕者」ないしそれを目指す者(本稿の対象)と、ジョージ・ソロスのように1兆円を慈善事業に投じたり、ジム・ロジャーズのようにオートバイで世界一周冒険旅行に出かけて各地で巨富を成したり、ジョン・テンプルトンのようにカリブ海で晩年を優雅に過ごしたり、そういう人々は違う。
「幸福な富裕者」は、巨万の富を目指して生きているわけではない。彼らが欲するのはズバリ「自由」である。私にしても、野村証券でヤリ手支店長だった若い頃から、78歳の現在に至るまで、目指すところは常にこの「自由」であった。
では「自由」とは何か。私の答えはいたって単純である。「やりたいことがやれること、かつ、やりたくないことをやらないでいられること」ただそれだけである。これ、自由の必要条件だ。
さらに、もう少し付け加えよう。やりたいことは結構あって、やらねばならないことはきわめて少ない、という状態がいちばん望ましい姿である。これ、自由の十分条件だ。
永井荷風は文学者としては多額の金融資産を持っていたことで有名であるが、それは「私の自由のためのカネだった」と書いている(『摘録 断腸亭日乗』岩波文庫 / 1987年)。彼はカネを作りながら文学をものした。彼は戦時中に、書きたくない戦争文学を書かないでいられる自由、やりたいことがやれる自由を求めて、おカネをつくったのである。
やりたいことは誰にでもあるはずだ。私もたくさんある。若い頃からやりたいことはたくさんあった。それは何かといえば、実はたいしたことではないのだ。いずれも、ささやかなものばかりである。
何回も行った海外の好きな国々や、いまだ行ってない秘境を自由な気分で旅したい。涼風爽やかな避暑地でゆったり読書をしてモノを書きたい。シングルプレヤーの座は保持できなくなったが、ゴルフの試合にもまだ挑戦したい。ケニアやタンザニアでのサファリや長野県での狩猟も続けたい。
あげればキリがないが、その多くはこれまでの人生の中でも、そして現在も実現中である。たとえば、海外旅行は好きなアフリカやアラビア地域を中心に年4回は行っているし、フライトは自由にパソコンを使えるようにビジネスクラス、ホテルは五つ星と決めている。狩猟歴は40余年で、毎冬の猟期に鹿や猪を2~5頭狩っている。ゴルフは――と書いていくと自慢話と思われそうなので、もうやめておこう。
だが、あなたにも、このような「やりたいこと」があるだろう。自分に置き換えて考えてみてほしい。要するに「自由」の選択肢を広げ、人生の可能性を広げるためには、おカネは多ければ多いほどよい、という順番である。私が「やりたいことをやれる自由」を謳歌できるのは、株式市場でつくってきた多少のおカネがあるからだ。
カネでは買えないものがあるのは確かだが、カネで買える自由や安定が非常に多くあることもまた事実であろう。カネがないとやりたいことは制限されてしまうし、第一に、心の安定も生まれない。古代の賢人曰く「恒産なくして恒心なし」である。
「不幸な富裕者」も、本来欲すべきはこの「自由」のはずなのだが、彼らは「カネこそすべて」の誤謬に陥いるため、幸福を実感できなかったり、自律的で質実な生活態度を維持できなくなって没落するのである。
自由と自律は不可分である。私はそれを、様々な書物――中学時代、英語教師に薦められた池田潔『自由と規律』(※1)、高校時代に読んだ井上靖『あすなろ物語』(※2)、大学のゼミ教授が三田評論に寄稿した、自由を求めて自律して生きる趣旨のエッセイなど――を通して学んだ。
富豪をめざす必要は私にはないが、カネをつくることは少しも悪いことではない。どころか、「度を超えた貪欲」の過ちさえ犯さなければ、その道程で自分が磨かれていくのである。 つづく
そ の 決 定 的 違 い
(前編) – 山崎 和邦 わ が 追 憶 の 投 機 家 た ち ②
欲 す る べ き は カ ネ か 自 由 か ?
幸 福 な 富 裕 者 と 不 幸 な 富 裕 者 の 違 い
「幸福な富裕者」は、自由を求めて自律的に生きることを通し、自分なりの律法と健全な金銭観を持つに至る。だからこそ、カネを持った後も「カネの毒」に冒されないという共通点がある。「不幸な富裕者」にはそれらがないから不幸になる。
「幸福な富裕者」ないしそれを目指す者(本稿の対象)と、ジョージ・ソロスのように1兆円を慈善事業に投じたり、ジム・ロジャーズのようにオートバイで世界一周冒険旅行に出かけて各地で巨富を成したり、ジョン・テンプルトンのようにカリブ海で晩年を優雅に過ごしたり、そういう人々は違う。
「幸福な富裕者」は、巨万の富を目指して生きているわけではない。彼らが欲するのはズバリ「自由」である。私にしても、野村証券でヤリ手支店長だった若い頃から、78歳の現在に至るまで、目指すところは常にこの「自由」であった。
では「自由」とは何か。私の答えはいたって単純である。「やりたいことがやれること、かつ、やりたくないことをやらないでいられること」ただそれだけである。これ、自由の必要条件だ。
さらに、もう少し付け加えよう。やりたいことは結構あって、やらねばならないことはきわめて少ない、という状態がいちばん望ましい姿である。これ、自由の十分条件だ。
永井荷風は文学者としては多額の金融資産を持っていたことで有名であるが、それは「私の自由のためのカネだった」と書いている(『摘録 断腸亭日乗』岩波文庫 / 1987年)。彼はカネを作りながら文学をものした。彼は戦時中に、書きたくない戦争文学を書かないでいられる自由、やりたいことがやれる自由を求めて、おカネをつくったのである。
やりたいことは誰にでもあるはずだ。私もたくさんある。若い頃からやりたいことはたくさんあった。それは何かといえば、実はたいしたことではないのだ。いずれも、ささやかなものばかりである。
何回も行った海外の好きな国々や、いまだ行ってない秘境を自由な気分で旅したい。涼風爽やかな避暑地でゆったり読書をしてモノを書きたい。シングルプレヤーの座は保持できなくなったが、ゴルフの試合にもまだ挑戦したい。ケニアやタンザニアでのサファリや長野県での狩猟も続けたい。
あげればキリがないが、その多くはこれまでの人生の中でも、そして現在も実現中である。たとえば、海外旅行は好きなアフリカやアラビア地域を中心に年4回は行っているし、フライトは自由にパソコンを使えるようにビジネスクラス、ホテルは五つ星と決めている。狩猟歴は40余年で、毎冬の猟期に鹿や猪を2~5頭狩っている。ゴルフは――と書いていくと自慢話と思われそうなので、もうやめておこう。
だが、あなたにも、このような「やりたいこと」があるだろう。自分に置き換えて考えてみてほしい。要するに「自由」の選択肢を広げ、人生の可能性を広げるためには、おカネは多ければ多いほどよい、という順番である。私が「やりたいことをやれる自由」を謳歌できるのは、株式市場でつくってきた多少のおカネがあるからだ。
カネでは買えないものがあるのは確かだが、カネで買える自由や安定が非常に多くあることもまた事実であろう。カネがないとやりたいことは制限されてしまうし、第一に、心の安定も生まれない。古代の賢人曰く「恒産なくして恒心なし」である。
「不幸な富裕者」も、本来欲すべきはこの「自由」のはずなのだが、彼らは「カネこそすべて」の誤謬に陥いるため、幸福を実感できなかったり、自律的で質実な生活態度を維持できなくなって没落するのである。
自由と自律は不可分である。私はそれを、様々な書物――中学時代、英語教師に薦められた池田潔『自由と規律』(※1)、高校時代に読んだ井上靖『あすなろ物語』(※2)、大学のゼミ教授が三田評論に寄稿した、自由を求めて自律して生きる趣旨のエッセイなど――を通して学んだ。
富豪をめざす必要は私にはないが、カネをつくることは少しも悪いことではない。どころか、「度を超えた貪欲」の過ちさえ犯さなければ、その道程で自分が磨かれていくのである。 つづく
山崎氏:幸福な富裕者と不幸な富裕者1
2015年8月25日 お仕事【ご参考URL=http://www.mag2.com/p/money/4898】
私 の 見 た 「 幸 福 な 富 裕 者 と 不 幸 な 富 裕 者 」
そ の 決 定 的 違 い
(前編) – 山崎 和邦 わ が 追 憶 の 投 機 家 た ち ①
投資歴54年の山崎和邦氏による本連載。今回のテーマは「幸せなお金持ちに共通の特徴」です。お金がたくさんあるのに、幸福な人と不幸な人に分かれるのはなぜ?普通の人が「幸福な富裕者」になるための心構えを解説します(前編)。
※私の見た「幸福な富裕者と不幸な富裕者」その決定的違い(後編)はこちら
ヒ ト と お カ ネ の 組 み 合 わ せ は 4 パ タ ー ン 、
幸 せ へ の 道 は 2 通 り
ヒトとおカネの組み合わせには4通りある。そしてこの4通りしかない。
1. おカネがたくさんあって幸福な人(幸福な富裕者)
2. おカネがたくさんあっても不幸な人(不幸な富裕者)
3. おカネがなくても幸福な人(幸福な貧者)
4. おカネがなくて不幸な人(不幸な貧者)
金銭的に成功しても、精神的に不幸な人はたくさんいる。そいう人は「おカネでの成功者」ではあっても「幸福者」ではない。幸不幸は主観の問題であり、本人が幸福と思っていればそれは幸福なのだ。
よって、ほとんどの人々は1番目か3番目の形で幸福者になることを望む。また1番目と2番目の差、幸福になれる者とそうでない者の違いは、読者諸賢の関心を常に集めるところである。
そこで本稿では、まず1番目と2番目の違いが生まれる要因について述べる。次に、かつて左翼学生だった私自身が3番目を選ばなかった理由を説明する。最後に、現役ビジネスパーソンが「幸福な富裕者」になるための条件とポートフォリオ方針について触れてみたい。
私は仕事柄、これまでの人生で、資産運用に成功し財をなした富裕者をたくさん見てきた。
その中には、物心両面で成功しそれを持続できる人たちもいれば、一時成功しても没落する人たち、おカネがあっても幸福を感じられない人たちもいた。
彼らを分かつのは何であろうか?たくさんの「幸福な富裕者」と「不幸な富裕者」を観察することで、それぞれに共通する、何かしら一般的な傾向を見いだすことは可能だろうか。答えは是である。
簡単明瞭に言う。「幸福な富裕者」と「不幸な富裕者」この両者を分かつ最大の要因は、「運」をのぞけば、富を構築する過程やその後における「生活態度」にあった。
すなわち、1つには自律的で質実な生活態度。もう1つには最低限の法律・契約を必ず守るという規範意識。この2つの違いにほぼ全てがかかっている。
筆者の経験上、これがモロに市場活動の結果として反映される。市場からカネを獲って来ようとする心がけは、まず日ごろの生活態度から始まるのである。
もっとも私自身は「自律して生きている」と断言できるほど立派な人間ではない。ただ、そういうものを志向し生きている人間だというにすぎない。だがこの「志向」こそ、市場での誤りを少なくする投資の基本中の基本なのだ。
筆者がブラックマンデーや平成大バブル、リーマンショックにおいて事前に全株を売り抜けられたのも、大底を買って金融資産を構築できたのも、ひとえにこの生活態度のお陰であって、特別の放れ業ではない。質実な生活と常識があれば足りることである。
今秋刊行の拙著『賢者の投資、愚者の投資』(日本実業出版)では、証券会社の売買報告書を開示しつつ詳説する予定であるが、一番大切なのは理論や情報でなく「生活態度」であることは間違いない。
確かに運も大いにある。否、運ほど強いものはない、とも断言できる。現に私がこうしてココでイマ呼吸しているのも執筆しているのも皆「運」である。だが、こう言うこともできる。「運命は性格の中にある」のであり「人は自分の性格に合った事件にしか遭遇しない」のだと。芥川龍之介と小林秀雄の言葉である。
「不幸な富裕者」は、富を求める過程やその後の生活において態度を崩し、結果として法律か契約かのいずれかを、あるいはその両方を破ってしまう。またこのタイプは往々にして、常軌を逸して「貪欲」な傾向があった。これが良くないのだ。
ここで言う「貪欲」と、「利己心」は異なる。「利己心」は生物としてのヒトの遺伝子に組み込まれた誰もが持つものであり、決して悪いものではなく、むしろ健全なものだ。
利己心を悪と考える人も多いが、それは大いに間違っている。そういう人は思考放棄状態で暮らしてきた人間である。
現実には「利己心」ではなく「度を超えた貪欲」がヒトを誤らせる。健全な利己心がなければ富裕者にも成功者にもなれない。アダム・スミスは18世紀末に「利己心が公共の利益を促進していく」として自由市場経済の原理を説いたが、この辺はしっかり理解しておかねばならない。 つづく
私 の 見 た 「 幸 福 な 富 裕 者 と 不 幸 な 富 裕 者 」
そ の 決 定 的 違 い
(前編) – 山崎 和邦 わ が 追 憶 の 投 機 家 た ち ①
投資歴54年の山崎和邦氏による本連載。今回のテーマは「幸せなお金持ちに共通の特徴」です。お金がたくさんあるのに、幸福な人と不幸な人に分かれるのはなぜ?普通の人が「幸福な富裕者」になるための心構えを解説します(前編)。
※私の見た「幸福な富裕者と不幸な富裕者」その決定的違い(後編)はこちら
ヒ ト と お カ ネ の 組 み 合 わ せ は 4 パ タ ー ン 、
幸 せ へ の 道 は 2 通 り
ヒトとおカネの組み合わせには4通りある。そしてこの4通りしかない。
1. おカネがたくさんあって幸福な人(幸福な富裕者)
2. おカネがたくさんあっても不幸な人(不幸な富裕者)
3. おカネがなくても幸福な人(幸福な貧者)
4. おカネがなくて不幸な人(不幸な貧者)
金銭的に成功しても、精神的に不幸な人はたくさんいる。そいう人は「おカネでの成功者」ではあっても「幸福者」ではない。幸不幸は主観の問題であり、本人が幸福と思っていればそれは幸福なのだ。
よって、ほとんどの人々は1番目か3番目の形で幸福者になることを望む。また1番目と2番目の差、幸福になれる者とそうでない者の違いは、読者諸賢の関心を常に集めるところである。
そこで本稿では、まず1番目と2番目の違いが生まれる要因について述べる。次に、かつて左翼学生だった私自身が3番目を選ばなかった理由を説明する。最後に、現役ビジネスパーソンが「幸福な富裕者」になるための条件とポートフォリオ方針について触れてみたい。
私は仕事柄、これまでの人生で、資産運用に成功し財をなした富裕者をたくさん見てきた。
その中には、物心両面で成功しそれを持続できる人たちもいれば、一時成功しても没落する人たち、おカネがあっても幸福を感じられない人たちもいた。
彼らを分かつのは何であろうか?たくさんの「幸福な富裕者」と「不幸な富裕者」を観察することで、それぞれに共通する、何かしら一般的な傾向を見いだすことは可能だろうか。答えは是である。
簡単明瞭に言う。「幸福な富裕者」と「不幸な富裕者」この両者を分かつ最大の要因は、「運」をのぞけば、富を構築する過程やその後における「生活態度」にあった。
すなわち、1つには自律的で質実な生活態度。もう1つには最低限の法律・契約を必ず守るという規範意識。この2つの違いにほぼ全てがかかっている。
筆者の経験上、これがモロに市場活動の結果として反映される。市場からカネを獲って来ようとする心がけは、まず日ごろの生活態度から始まるのである。
もっとも私自身は「自律して生きている」と断言できるほど立派な人間ではない。ただ、そういうものを志向し生きている人間だというにすぎない。だがこの「志向」こそ、市場での誤りを少なくする投資の基本中の基本なのだ。
筆者がブラックマンデーや平成大バブル、リーマンショックにおいて事前に全株を売り抜けられたのも、大底を買って金融資産を構築できたのも、ひとえにこの生活態度のお陰であって、特別の放れ業ではない。質実な生活と常識があれば足りることである。
今秋刊行の拙著『賢者の投資、愚者の投資』(日本実業出版)では、証券会社の売買報告書を開示しつつ詳説する予定であるが、一番大切なのは理論や情報でなく「生活態度」であることは間違いない。
確かに運も大いにある。否、運ほど強いものはない、とも断言できる。現に私がこうしてココでイマ呼吸しているのも執筆しているのも皆「運」である。だが、こう言うこともできる。「運命は性格の中にある」のであり「人は自分の性格に合った事件にしか遭遇しない」のだと。芥川龍之介と小林秀雄の言葉である。
「不幸な富裕者」は、富を求める過程やその後の生活において態度を崩し、結果として法律か契約かのいずれかを、あるいはその両方を破ってしまう。またこのタイプは往々にして、常軌を逸して「貪欲」な傾向があった。これが良くないのだ。
ここで言う「貪欲」と、「利己心」は異なる。「利己心」は生物としてのヒトの遺伝子に組み込まれた誰もが持つものであり、決して悪いものではなく、むしろ健全なものだ。
利己心を悪と考える人も多いが、それは大いに間違っている。そういう人は思考放棄状態で暮らしてきた人間である。
現実には「利己心」ではなく「度を超えた貪欲」がヒトを誤らせる。健全な利己心がなければ富裕者にも成功者にもなれない。アダム・スミスは18世紀末に「利己心が公共の利益を促進していく」として自由市場経済の原理を説いたが、この辺はしっかり理解しておかねばならない。 つづく
明後日『第356回生涯現役塾』開催案内
2015年8月24日 お仕事日 本 生 涯 現 役 推 進 協 議 会 &
NPO法人 ライフ・ベンチャー・クラブ の 諸 活 動 に
ご 関 心 く だ さ る 皆 様
残 暑 お 見 舞 い 申 し 上 げ ま す 。
皆様方には 「生涯現役社会づくり」へのご支援を本当に有難うございます。
生涯現役活動30年、愈々民主導型展開の時節到来好機と期待しています。
つきましては、『第356回:生涯現役シリーズ塾 第八弾』開催ご案内します。
毎月定例で企画・運営される私たちの行事日程には意欲的ご参画精神で、
一人でも多く仲間を『生涯現役社会づくり』推進活動にお誘いしたいのです。
地の利日本一最高の、ライフ・ベンチャ-事務所を有効活用されませんか。
東京都中央区八重洲1-7-20八重洲口会館ビル地下2階
生涯現役実践道場の社会活力拠点は、東京駅八重洲北口改札を出た所
東京駅・大丸デパート向い側です。 (日興証券が一階にあるビルのB2階)
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『あなたと日本を元気に!』させる 生涯現役実践道場への 積極ご参加で
あなたご活躍の地域から 次々と民活力の盛り上がる大輪が拡がります!
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2014年秋期:実施サミット/2015年春・秋期:開催日(各土曜13:30~16:50)
①Summit 11/8(済) ②Summit 4/25(済) ③Summit 10/17(予定)
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2015年8月(理事会/15:00 & 生涯現役塾/17:30)~2016年1月【時間注意】
8/26 9/16 10/28 11/24 12/16 1/27
**************************************************************
日 本 生 涯 現 役 推 進 協 議 会
NPO法人 ラ イ フ ・ ベ ン チ ャ ー ・ ク ラ ブ
代 表 東 瀧 邦 次
TEL:03-3517-6667 FAX:03-3517-6668
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【 第 3 5 6 回 生 涯 現 役 シ リ ー ズ 塾ご案内 】
第3 5 6 回 生 涯 現 役 シ リ ー ズ 塾
生 涯 現 役 に 取 り 組 む 第 八 弾
生涯現役社会づくりではオンリーワンの生涯現役実践道場
日 時: 2 0 1 5 年 8 月 2 6 日 (水)
〔生涯現役実践塾〕 1 7 : 3 0 ~ 1 9 : 3 0
会 場: 八 重 洲 口 会 館 会 議 室
東京都中央区八重洲1-7-20 八重洲口会館 B2F
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テーマ: ③ 生 涯 現 役 サ ミ ッ ト/ 第二部 生 涯 現 役 実 践 の 仲 間 た ち
【 事 前 の 第 1 回 発 表 】
『 わ た し の 生 涯 現 役 社 会 づ く り 挑 戦 ご 報 告 』
進行役; 東 瀧 邦 次
( 日本生涯現役推進協議会・NPOライフ・ベンチャー・クラブ 代表 )
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講 師: 柳 原 正 年
( 富山社会人大楽塾 代表/日本生涯現役推進協議会 理事 )
略 歴: 平成12年、大手生命保険会社定年退職と同時に「富山社会人大楽塾」を設立。生涯現役健康生きがいづくりプラットホームづくりにチャレンジ。設立15年に当たる平成27年には「高齢社会」対応の「健康福祉インストラクター」養成事業を立ち上げ、生涯現役リーダーづくりに取り組んでいる。
講 演 A: 「 生 涯 現 役 コ ン ビ ニ サ ロ ン ・
社 会 人 大 楽 塾 の 全 国 展 開 」
内 容: 高齢コミュニティサロン(社会人大楽塾チェーン)の全国展開実証実験を開始。その第一弾として団塊女性のエンパワーメント事業「健康福祉インストラクター」養成を開始した。生涯現役というと男性向け言葉を女性向けに「健康福祉インストラクター」とネーミング、中高年女性のパワーを生涯現役社会に寄与することにより、シニア男性のプロデューサーへの参加意識を高めようとするもの。
-------------------------------------------------------------------------------------------------
講 師: 八 久 保 宜 美 ( 株式会社 スリービーンズ 代表取締役 )
略 歴: 2012年(株)スリービーンズ設立。シニアでもできる仕事ではなく、シニアならではの仕事創出に工夫を凝らす。特に介護事業所の生活相談人に着目し、説明会やセミナーを開催。介護業界全体の底上げを図るべくシニアの知恵活用に最重点。また専門学校で若い生徒に仕事に役立つ実務パソコン指導。平成流就活術やビジネスの基本は、転職や起業を目指すシニアにも有効。シニアの創職(就業&起業)に情報発信の側面から支援事業を展開活躍中。
演 題 B : 「 ネ ッ ト 展 開
一 夜 に し て な ら ず
突 破 口 に す る 発 信 力 」
内 容: 弊社が運営する「デイサービス生活相談員ネットワーク」サイトを月間3万アクセス数にする迄の努力・独創的ノウハウでやってきたこと、これからやらなくてはならないこと、ネットから得たもの・失ったものなど実例でご紹介します。ネット活用のためには何が必要なのかが必ず判ります。
-------------------------------------------------------------------------------------------------
講 師: 井 上 仁
( フクシマ復興応援ネットワーク事務局 PJ実行責任者 )
略 歴:1983年から企業や自治体のプロジェクトマネジメントの実践研究を行う、ベルヒュード国際経営研究所を主宰。フクシマ第一原発5、6号機が位置する二葉町で幼年、少年期を過ごす。「フクシマ問題は長丁場、原発被災者の自立、生活再建は全国民的対応課題」という思いで2014年フクシマ復興応援ネットワークを立ち上げる。現在フクシマだからこそ「子どもたちの安全・安心で健康な農業の開発・導入をめざすプロジェクト」推進の実行責任者として活躍中。
演 題 C: 「 生 涯 現 役 パ ワ ー で フ ク シ マ
再 生 農 業 ビ ジ ネ ス 開 拓 」
内 容: 自然栽培のやぶ田ファームで「有機JAS認証野菜」を省力、低コスト、高生産性で栽培する「環境保全型ハウス有機農法」の実証栽培プロジェクトを立ち上げ。その実績をもって日本太陽光発電プランナー協議会理事企業3社と提携し、フクシマに太陽光発電・売電とセットにした「ソーラーシェアリング」農業ビジネスとして導入を図るプロセスをご案内します。
-------------------------------------------------------------------------------------------------
講 師: 武 井 昭
( 有限会社 介護けやき・ NPO 市民ビジネス サポートセンター 代表 )
略 歴: 1992年情報関係の会社を退職後、中小企業診断士登録・経営コンサルタントとして独立、NPO法人市民ビジネスサポートセンターを開設し、理事長として。商店街支援、創業塾開塾。2003年高齢者介護の(有)介護けやきを設立・代表取締役として世田谷区内の高齢者介護事業経営で現在に至る。
演 題 D: 「 生 涯 現 役 実 践 家 と し て
地 域 社 会 で の 生 き が い 人 生 」
内 容: 人生マラソン59歳でサラリーマン生活を終了。コンサルタントとして自主独立の自営で、数社の経営支援、NPO法人を設立して世田谷区内の創業者支援。障碍者教育、任意団体せたがやアンビシャス設立の支援。69歳にて有限会社介護けやき設立。高齢者介護事業を創立して世田谷区内の高齢者介護に当る。認知賞高齢者の増加に伴い明2016年度は、区内高齢者対象施設設立に向け鋭意開設準備中。
------------------------------------------------------------------------------------------------
講 師: 高橋 育郎( 心 の ふ る さ と を 歌 う 会 代 表 )
略 歴: 1935年生れ。国民学校入学・卒業生として激動第二次世界大戦時の荒波にもまれた。1953年旧国鉄入社、中央大学法学部夜間部卒業。関東支社、千葉鉄道管理局と管理部門を歩き、民営化JRを1年経験した後に退職。第二の人生でLVクラブ生涯現役実践道場に出会い今日に至る。その間「心のふるさとを歌う会」創設を始めとして日本童謡協会にも入り、同人誌等により作詞作曲の機会を得る。
演 題 E: 「 奇 跡 を 生 み だ す
生 涯 現 役 社 会 づ く り の 全 国 展 開 を ! 」
内 容: 生涯現役を継続すれば奇跡が生まれるという話。1989年LVC入会当初の教訓では、自分の得意技を活かして、世のため人のためになるよう励むこと。そして脳力開発の教えで、人生冒険に邁進してきたた。得意技は歌を歌い曲を創る、それはシンガーソングライター。幸いにも歌の道を歩みたい念願を叶えられた。歌の会はじめ童謡協会での夢も実現、周囲に喜びや勇気を与えられる奇跡の感謝人生。
-------------------------------------------------------------------------------------------------
講 師: 島崎 甲介( 株式会社 ショーテル 特命相談役 )
略 歴: 2000年に(株)リクルート発行の求人誌「タウンワーク」立ち上げに参加。日本生涯現役推進協議会が目論む独創的な民主導『生涯現役社会づくり』実現への革新事業システム展開に向け、定年予備軍を抱える企業ニーズに対応しながら、サイト活用の生涯現役生きがい増進型の雇用創出策を協働開発中。
演 題 F: 「 生 涯 現 役 社 会 実 現 へ の
共 感 ネ ッ ト ワ ー ク 開 発 推 進 」
内 容: いまや「生涯現役」という言葉が当り前のように使われているが、「生涯現役」を実現できる土壌はまだまだです。生涯現役実現のためには、個人の幸せの実現と企業のニーズが合致することが必要。そのため「生涯現役社会」創りを目指す人たちと企業のネットワーク構築必要性を共有に鋭意努力中。
*****************************************************************
参加費: 会員/1 , 0 0 0 円 一般予約申込/2 , 0 0 0 円
申込先: NPO法人 ライフ・ベンチャー・クラブ事務局
東京都中央区八重洲1-7-20 八重洲口会館 B2F
電話:03(3517)6667 Fax:03(3517)6668
E-mail: info@sgsk.net or lvcinfo@sgsk.net
URL:http://www.sgsk.net or http://sgsk.net/70890
……………………………………………………………………………………
第 3 5 6 回 生涯現役シリーズ塾 参 加 申 込 書
2015 年 8月 日
特定非営利活動法人 ライフ・ベンチャー・クラブ 事務局 宛
氏 名:____________
TEL or FAX or Mail __________________
NPO法人 ライフ・ベンチャー・クラブ の 諸 活 動 に
ご 関 心 く だ さ る 皆 様
残 暑 お 見 舞 い 申 し 上 げ ま す 。
皆様方には 「生涯現役社会づくり」へのご支援を本当に有難うございます。
生涯現役活動30年、愈々民主導型展開の時節到来好機と期待しています。
つきましては、『第356回:生涯現役シリーズ塾 第八弾』開催ご案内します。
毎月定例で企画・運営される私たちの行事日程には意欲的ご参画精神で、
一人でも多く仲間を『生涯現役社会づくり』推進活動にお誘いしたいのです。
地の利日本一最高の、ライフ・ベンチャ-事務所を有効活用されませんか。
東京都中央区八重洲1-7-20八重洲口会館ビル地下2階
生涯現役実践道場の社会活力拠点は、東京駅八重洲北口改札を出た所
東京駅・大丸デパート向い側です。 (日興証券が一階にあるビルのB2階)
**************************************************************
『あなたと日本を元気に!』させる 生涯現役実践道場への 積極ご参加で
あなたご活躍の地域から 次々と民活力の盛り上がる大輪が拡がります!
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2014年秋期:実施サミット/2015年春・秋期:開催日(各土曜13:30~16:50)
①Summit 11/8(済) ②Summit 4/25(済) ③Summit 10/17(予定)
---------------------------------------------------------------------------------------------
2015年8月(理事会/15:00 & 生涯現役塾/17:30)~2016年1月【時間注意】
8/26 9/16 10/28 11/24 12/16 1/27
**************************************************************
日 本 生 涯 現 役 推 進 協 議 会
NPO法人 ラ イ フ ・ ベ ン チ ャ ー ・ ク ラ ブ
代 表 東 瀧 邦 次
TEL:03-3517-6667 FAX:03-3517-6668
E-mail: info@sgsk.net
URL: http://www.sgsk.net
Blog: http://40591.diarynote.jp/
Facebook : http://www.facebook.com/sgsk.net/
**************************************************
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【 第 3 5 6 回 生 涯 現 役 シ リ ー ズ 塾ご案内 】
第3 5 6 回 生 涯 現 役 シ リ ー ズ 塾
生 涯 現 役 に 取 り 組 む 第 八 弾
生涯現役社会づくりではオンリーワンの生涯現役実践道場
日 時: 2 0 1 5 年 8 月 2 6 日 (水)
〔生涯現役実践塾〕 1 7 : 3 0 ~ 1 9 : 3 0
会 場: 八 重 洲 口 会 館 会 議 室
東京都中央区八重洲1-7-20 八重洲口会館 B2F
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テーマ: ③ 生 涯 現 役 サ ミ ッ ト/ 第二部 生 涯 現 役 実 践 の 仲 間 た ち
【 事 前 の 第 1 回 発 表 】
『 わ た し の 生 涯 現 役 社 会 づ く り 挑 戦 ご 報 告 』
進行役; 東 瀧 邦 次
( 日本生涯現役推進協議会・NPOライフ・ベンチャー・クラブ 代表 )
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講 師: 柳 原 正 年
( 富山社会人大楽塾 代表/日本生涯現役推進協議会 理事 )
略 歴: 平成12年、大手生命保険会社定年退職と同時に「富山社会人大楽塾」を設立。生涯現役健康生きがいづくりプラットホームづくりにチャレンジ。設立15年に当たる平成27年には「高齢社会」対応の「健康福祉インストラクター」養成事業を立ち上げ、生涯現役リーダーづくりに取り組んでいる。
講 演 A: 「 生 涯 現 役 コ ン ビ ニ サ ロ ン ・
社 会 人 大 楽 塾 の 全 国 展 開 」
内 容: 高齢コミュニティサロン(社会人大楽塾チェーン)の全国展開実証実験を開始。その第一弾として団塊女性のエンパワーメント事業「健康福祉インストラクター」養成を開始した。生涯現役というと男性向け言葉を女性向けに「健康福祉インストラクター」とネーミング、中高年女性のパワーを生涯現役社会に寄与することにより、シニア男性のプロデューサーへの参加意識を高めようとするもの。
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講 師: 八 久 保 宜 美 ( 株式会社 スリービーンズ 代表取締役 )
略 歴: 2012年(株)スリービーンズ設立。シニアでもできる仕事ではなく、シニアならではの仕事創出に工夫を凝らす。特に介護事業所の生活相談人に着目し、説明会やセミナーを開催。介護業界全体の底上げを図るべくシニアの知恵活用に最重点。また専門学校で若い生徒に仕事に役立つ実務パソコン指導。平成流就活術やビジネスの基本は、転職や起業を目指すシニアにも有効。シニアの創職(就業&起業)に情報発信の側面から支援事業を展開活躍中。
演 題 B : 「 ネ ッ ト 展 開
一 夜 に し て な ら ず
突 破 口 に す る 発 信 力 」
内 容: 弊社が運営する「デイサービス生活相談員ネットワーク」サイトを月間3万アクセス数にする迄の努力・独創的ノウハウでやってきたこと、これからやらなくてはならないこと、ネットから得たもの・失ったものなど実例でご紹介します。ネット活用のためには何が必要なのかが必ず判ります。
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講 師: 井 上 仁
( フクシマ復興応援ネットワーク事務局 PJ実行責任者 )
略 歴:1983年から企業や自治体のプロジェクトマネジメントの実践研究を行う、ベルヒュード国際経営研究所を主宰。フクシマ第一原発5、6号機が位置する二葉町で幼年、少年期を過ごす。「フクシマ問題は長丁場、原発被災者の自立、生活再建は全国民的対応課題」という思いで2014年フクシマ復興応援ネットワークを立ち上げる。現在フクシマだからこそ「子どもたちの安全・安心で健康な農業の開発・導入をめざすプロジェクト」推進の実行責任者として活躍中。
演 題 C: 「 生 涯 現 役 パ ワ ー で フ ク シ マ
再 生 農 業 ビ ジ ネ ス 開 拓 」
内 容: 自然栽培のやぶ田ファームで「有機JAS認証野菜」を省力、低コスト、高生産性で栽培する「環境保全型ハウス有機農法」の実証栽培プロジェクトを立ち上げ。その実績をもって日本太陽光発電プランナー協議会理事企業3社と提携し、フクシマに太陽光発電・売電とセットにした「ソーラーシェアリング」農業ビジネスとして導入を図るプロセスをご案内します。
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講 師: 武 井 昭
( 有限会社 介護けやき・ NPO 市民ビジネス サポートセンター 代表 )
略 歴: 1992年情報関係の会社を退職後、中小企業診断士登録・経営コンサルタントとして独立、NPO法人市民ビジネスサポートセンターを開設し、理事長として。商店街支援、創業塾開塾。2003年高齢者介護の(有)介護けやきを設立・代表取締役として世田谷区内の高齢者介護事業経営で現在に至る。
演 題 D: 「 生 涯 現 役 実 践 家 と し て
地 域 社 会 で の 生 き が い 人 生 」
内 容: 人生マラソン59歳でサラリーマン生活を終了。コンサルタントとして自主独立の自営で、数社の経営支援、NPO法人を設立して世田谷区内の創業者支援。障碍者教育、任意団体せたがやアンビシャス設立の支援。69歳にて有限会社介護けやき設立。高齢者介護事業を創立して世田谷区内の高齢者介護に当る。認知賞高齢者の増加に伴い明2016年度は、区内高齢者対象施設設立に向け鋭意開設準備中。
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講 師: 高橋 育郎( 心 の ふ る さ と を 歌 う 会 代 表 )
略 歴: 1935年生れ。国民学校入学・卒業生として激動第二次世界大戦時の荒波にもまれた。1953年旧国鉄入社、中央大学法学部夜間部卒業。関東支社、千葉鉄道管理局と管理部門を歩き、民営化JRを1年経験した後に退職。第二の人生でLVクラブ生涯現役実践道場に出会い今日に至る。その間「心のふるさとを歌う会」創設を始めとして日本童謡協会にも入り、同人誌等により作詞作曲の機会を得る。
演 題 E: 「 奇 跡 を 生 み だ す
生 涯 現 役 社 会 づ く り の 全 国 展 開 を ! 」
内 容: 生涯現役を継続すれば奇跡が生まれるという話。1989年LVC入会当初の教訓では、自分の得意技を活かして、世のため人のためになるよう励むこと。そして脳力開発の教えで、人生冒険に邁進してきたた。得意技は歌を歌い曲を創る、それはシンガーソングライター。幸いにも歌の道を歩みたい念願を叶えられた。歌の会はじめ童謡協会での夢も実現、周囲に喜びや勇気を与えられる奇跡の感謝人生。
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講 師: 島崎 甲介( 株式会社 ショーテル 特命相談役 )
略 歴: 2000年に(株)リクルート発行の求人誌「タウンワーク」立ち上げに参加。日本生涯現役推進協議会が目論む独創的な民主導『生涯現役社会づくり』実現への革新事業システム展開に向け、定年予備軍を抱える企業ニーズに対応しながら、サイト活用の生涯現役生きがい増進型の雇用創出策を協働開発中。
演 題 F: 「 生 涯 現 役 社 会 実 現 へ の
共 感 ネ ッ ト ワ ー ク 開 発 推 進 」
内 容: いまや「生涯現役」という言葉が当り前のように使われているが、「生涯現役」を実現できる土壌はまだまだです。生涯現役実現のためには、個人の幸せの実現と企業のニーズが合致することが必要。そのため「生涯現役社会」創りを目指す人たちと企業のネットワーク構築必要性を共有に鋭意努力中。
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参加費: 会員/1 , 0 0 0 円 一般予約申込/2 , 0 0 0 円
申込先: NPO法人 ライフ・ベンチャー・クラブ事務局
東京都中央区八重洲1-7-20 八重洲口会館 B2F
電話:03(3517)6667 Fax:03(3517)6668
E-mail: info@sgsk.net or lvcinfo@sgsk.net
URL:http://www.sgsk.net or http://sgsk.net/70890
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第 3 5 6 回 生涯現役シリーズ塾 参 加 申 込 書
2015 年 8月 日
特定非営利活動法人 ライフ・ベンチャー・クラブ 事務局 宛
氏 名:____________
TEL or FAX or Mail __________________
Cadot:「生涯現役はどこにでもある」②
2015年8月23日 お仕事Home Funny Cute Impression Topics
ト イ レ 清 掃 員 の お ば さ ん を 馬 鹿 に し た 大 学 生 。
し か し 横 に い た お じ さ ん の “ ボ ソ ッ と 一 言 ” に
彼 ら は 凍 り 付 い た 。
大学生1の言葉より
“ こ ん な 仕 事 や だ よ な ー 。 ま じ で 無 理 だ わ 、俺 。”
大学生2の言葉より
“ い や 無 理 と か っ て レ ベ ル じ ゃ な い だ ろ !
ト イ レ の 掃 除 と か キ モ い っ て!!!
と り あ え ず こ う な っ た ら 人 間 の ゴ ミ だ わ!(笑)”
知らないフリをして、聞こえないフリをしました。
一生懸命悔しい気持ちと、怒りを食いしばり我慢しました。
ここで言い返したりしては、私はこの大学生たちの言う様に本当の”ゴミ”になってしまう様な気がしたからです。
(心の中で言い返す=認める事になる)
このような思いが、咄嗟に私の心で我慢するという選択を取ったのだと思います。
しかし、この大学生二人組は、この後凍り付くような窮地へと追い込まれる事となったのです。
この大学生たちのすぐ後ろから入ってきた一人のおじさん。
このおじさんが、大学生が私の事をバカにした後、ボソッと大学生に言葉を掛けます。
トイレで説教をするおじさん
“ 君たちは、就活生かい?
だとしたら、0点だね。
なぜなら君たちは、仕事の意味を履き違えているようだ。
どんな仕事でも、仕事があるという事は必要とされているからなんだよ。
立派な仕事。
誰にでも出来る仕事じゃないことをしてくれる人がいるから、君たちは何不自由なく便利に使えたり利用できるんだ。
いいかい?”ゴミ”なんて言葉を使うんじゃない。
掃除をする方が、掃除をして給与をもらうだろ?
これは、その仕事や人に対しての対価=ありがとうという報酬なんだよ。
そこにお金という対価が発生しているという事は、必要とされているからなんだ。
ゴミじゃないんだよ。
でも、きっと雇う側も仕事を与える側も、君たちの様な価値観の人間には何も渡さないと思うが、どう思う? ”
そう言い、ふと大学生が首から下げている名札を見てさらに笑みを浮かべこう言います。
“ ふむ。
面接か…楽しみだね。
そのロゴは私の会社のシンボルだ。
後で、面接室で続きを話そう。 ”
一瞬この意味が私には理解出来ませんでした。
しかし、大学生たちはすぐにこの意味を悟った様子。
どうやら、このおじさんは彼たちがこの後面接を受ける会社の社長だったのです。
私も、このビルの清掃をしていて何度か見かけた事はある顔でしたが、まさか会社の社長だったとは知りませんでした。
冒頭でも述べましたが、私はこの仕事を与えられているだけで感謝しています。
与えられている事、任せてもらえる喜びを知っているから…
世の中に仕事や与えられる責務は数えきれないほど種類があるでしょう。
しかし、それをバカにしたり差別したり比べる事は決して良くはない事だと思います。
その職種、その責務には全てに”事情”があり、”原因”があり、”目的”があるという事を忘れてはいけません。
この翌日から、トイレで用を足しながら大学生へ説教をした “ 少しワイルドなおじさん ” は、私を見る度に微笑んでくれます。
そして必ず一言声を掛けてくれます。
“ い つ も ご 苦 労 様 。”
ただ、その二人の大学生をこのビルで見かける事は、アレ以来一度もありません。
ト イ レ 清 掃 員 の お ば さ ん を 馬 鹿 に し た 大 学 生 。
し か し 横 に い た お じ さ ん の “ ボ ソ ッ と 一 言 ” に
彼 ら は 凍 り 付 い た 。
大学生1の言葉より
“ こ ん な 仕 事 や だ よ な ー 。 ま じ で 無 理 だ わ 、俺 。”
大学生2の言葉より
“ い や 無 理 と か っ て レ ベ ル じ ゃ な い だ ろ !
ト イ レ の 掃 除 と か キ モ い っ て!!!
と り あ え ず こ う な っ た ら 人 間 の ゴ ミ だ わ!(笑)”
知らないフリをして、聞こえないフリをしました。
一生懸命悔しい気持ちと、怒りを食いしばり我慢しました。
ここで言い返したりしては、私はこの大学生たちの言う様に本当の”ゴミ”になってしまう様な気がしたからです。
(心の中で言い返す=認める事になる)
このような思いが、咄嗟に私の心で我慢するという選択を取ったのだと思います。
しかし、この大学生二人組は、この後凍り付くような窮地へと追い込まれる事となったのです。
この大学生たちのすぐ後ろから入ってきた一人のおじさん。
このおじさんが、大学生が私の事をバカにした後、ボソッと大学生に言葉を掛けます。
トイレで説教をするおじさん
“ 君たちは、就活生かい?
だとしたら、0点だね。
なぜなら君たちは、仕事の意味を履き違えているようだ。
どんな仕事でも、仕事があるという事は必要とされているからなんだよ。
立派な仕事。
誰にでも出来る仕事じゃないことをしてくれる人がいるから、君たちは何不自由なく便利に使えたり利用できるんだ。
いいかい?”ゴミ”なんて言葉を使うんじゃない。
掃除をする方が、掃除をして給与をもらうだろ?
これは、その仕事や人に対しての対価=ありがとうという報酬なんだよ。
そこにお金という対価が発生しているという事は、必要とされているからなんだ。
ゴミじゃないんだよ。
でも、きっと雇う側も仕事を与える側も、君たちの様な価値観の人間には何も渡さないと思うが、どう思う? ”
そう言い、ふと大学生が首から下げている名札を見てさらに笑みを浮かべこう言います。
“ ふむ。
面接か…楽しみだね。
そのロゴは私の会社のシンボルだ。
後で、面接室で続きを話そう。 ”
一瞬この意味が私には理解出来ませんでした。
しかし、大学生たちはすぐにこの意味を悟った様子。
どうやら、このおじさんは彼たちがこの後面接を受ける会社の社長だったのです。
私も、このビルの清掃をしていて何度か見かけた事はある顔でしたが、まさか会社の社長だったとは知りませんでした。
冒頭でも述べましたが、私はこの仕事を与えられているだけで感謝しています。
与えられている事、任せてもらえる喜びを知っているから…
世の中に仕事や与えられる責務は数えきれないほど種類があるでしょう。
しかし、それをバカにしたり差別したり比べる事は決して良くはない事だと思います。
その職種、その責務には全てに”事情”があり、”原因”があり、”目的”があるという事を忘れてはいけません。
この翌日から、トイレで用を足しながら大学生へ説教をした “ 少しワイルドなおじさん ” は、私を見る度に微笑んでくれます。
そして必ず一言声を掛けてくれます。
“ い つ も ご 苦 労 様 。”
ただ、その二人の大学生をこのビルで見かける事は、アレ以来一度もありません。
Cadot:「生涯現役はどこにでもある」①
2015年8月22日 お仕事Home Funny Cute Impression Topics
ト イ レ 清 掃 員 の お ば さ ん を 馬 鹿 に し た 大 学 生 。
し か し 横 に い た お じ さ ん の ” ボ ソ ッ と 一 言 ” に
彼 ら は 凍 り 付 い た
トイレの清掃員は、とても簡単な仕事ではありません。
男女問わず、定期的に清掃に入り、便器の隅々まで清掃を行います。
もちろんゴム手袋をしての清掃ではありますが、時に頑固な汚れが付着していたり、ガムなどの粘着物が吐き捨てられている時は素手で作業する事だってあります。
私は、そんなトイレの清掃員をしてます。
ビル清掃の会社でパートとして働き、来る日も来る日もトイレの清掃やビルの共用部清掃を行っています。
とは言え、この作業が好きだからやっているなんてカッコいい事は言いませんし、言えません。
ただ、一つだけ言える事は「仕事があるだけで、仕事を与えられているだけで感謝している」という事。
元々は正社員として働いていたのですが、6年前に急にリストラをされてしまいました。
当時上司に言われた解雇理由は、今でも忘れません。
「”女性だから”、今後の事を考えて優先的に切って行いく事にした」
こんな無責任で酷い一言だけでした。
そんな経験を経てきた私にとって、どんな仕事でも差別されずに必要とされる仕事は有り難く、とてもやりがいのある事。
来年で55歳を迎えますが、日々喜んでトイレの清掃を行い、利用者が快く使用出来るよう心がけてピカピカにしています。
清掃中は、もちろんトイレ前に「清掃中」の立て看板を置いて作業をしますが、それでも利用者はどんどん入ってきます。
普段、利用者にとっては”空気”の様な存在である私達は、特段気にもしませんが気にもされていません。
それぐらいが丁度いいのです。
しかし、ちょうど1年程前にとても嫌な経験をしたのです。
いつも通り男子トイレの清掃に入り、小便器をゴシゴシと掃除していた時です。
ビジネスタワーでもあるそこでは、丁度どこの企業も新卒採用の面接を行っている時期でしたので、大学生などリクルートスーツに身を包んだ若者が頻繁に出入りしていました。
私が小便器を丁寧に掃除していると、笑いながらまだ初々しい姿の大学生2人がトイレへ入ってきたのです。
そしてすぐに小便器を掃除する私に向かって酷い言葉呟いてきました。
ト イ レ 清 掃 員 の お ば さ ん を 馬 鹿 に し た 大 学 生 。
し か し 横 に い た お じ さ ん の ” ボ ソ ッ と 一 言 ” に
彼 ら は 凍 り 付 い た
トイレの清掃員は、とても簡単な仕事ではありません。
男女問わず、定期的に清掃に入り、便器の隅々まで清掃を行います。
もちろんゴム手袋をしての清掃ではありますが、時に頑固な汚れが付着していたり、ガムなどの粘着物が吐き捨てられている時は素手で作業する事だってあります。
私は、そんなトイレの清掃員をしてます。
ビル清掃の会社でパートとして働き、来る日も来る日もトイレの清掃やビルの共用部清掃を行っています。
とは言え、この作業が好きだからやっているなんてカッコいい事は言いませんし、言えません。
ただ、一つだけ言える事は「仕事があるだけで、仕事を与えられているだけで感謝している」という事。
元々は正社員として働いていたのですが、6年前に急にリストラをされてしまいました。
当時上司に言われた解雇理由は、今でも忘れません。
「”女性だから”、今後の事を考えて優先的に切って行いく事にした」
こんな無責任で酷い一言だけでした。
そんな経験を経てきた私にとって、どんな仕事でも差別されずに必要とされる仕事は有り難く、とてもやりがいのある事。
来年で55歳を迎えますが、日々喜んでトイレの清掃を行い、利用者が快く使用出来るよう心がけてピカピカにしています。
清掃中は、もちろんトイレ前に「清掃中」の立て看板を置いて作業をしますが、それでも利用者はどんどん入ってきます。
普段、利用者にとっては”空気”の様な存在である私達は、特段気にもしませんが気にもされていません。
それぐらいが丁度いいのです。
しかし、ちょうど1年程前にとても嫌な経験をしたのです。
いつも通り男子トイレの清掃に入り、小便器をゴシゴシと掃除していた時です。
ビジネスタワーでもあるそこでは、丁度どこの企業も新卒採用の面接を行っている時期でしたので、大学生などリクルートスーツに身を包んだ若者が頻繁に出入りしていました。
私が小便器を丁寧に掃除していると、笑いながらまだ初々しい姿の大学生2人がトイレへ入ってきたのです。
そしてすぐに小便器を掃除する私に向かって酷い言葉呟いてきました。
スポニチ:武井壮「現役時代より嬉しい」
2015年8月21日 お仕事武井壮 マスターズ金は「現役時代より嬉しい」東京五輪にも意欲
16日に行われた「第21回世界マスターズ陸上競技選手権」(フランス・リヨン)の4×100メートル(40~44歳クラス)で優勝したタレントの武井壮(42)が21日、日本テレビ「スッキリ!!」に生出演。金メダル獲得の喜びを「現役時代より嬉しかった」と表現した。
武井はアンカーを務め、トップでバトンを受けるとそのままゴールインした。「2年前にマスターズ出てその時200(メートル走)だったんですけど銅メダルだったんですね。でもそこから1日1時間毎日トレーニングして世界一を獲るって宣言していたので、今回絶対に獲らなきゃいけないと思っていたんです」と思い入れを告白。
その思いがあっただけに「初めて世界一のゴールを切って現役時代より嬉しかったです」と万感の表情。「現役終わるとスポーツやっていた時は良かったって感じることがすごく多いんだけど、こんな喜びを感じられたってうれしい」と話した。
今後について視聴者投票で意見を募ると、「五輪出場」に期待する声が1位。武井は「東京もありますし、僕はその次のオリンピックもチャンスあると思います」と意欲満々で「体力だけは今のままキープして、60になっても100メートル11秒キープしたいと思います」と生涯現役を誓った。
マスターズのリレーメンバーは、昨年6月の「第34回沖縄マスターズ陸上競技選手権」で武井とともに42秒3をたたき出した、渡辺潤一(41)、譜久里武(44)、石黒文康(42)。タイムは42秒70。世界記録の42秒20には及ばなかったものの、マスターズの公式アジア記録と日本記録を更新。武井は13年の世界マスターズでも200メートル(40~44歳クラス)で銅メダルを獲得しており、2大会連続のメダルとなった。
16日に行われた「第21回世界マスターズ陸上競技選手権」(フランス・リヨン)の4×100メートル(40~44歳クラス)で優勝したタレントの武井壮(42)が21日、日本テレビ「スッキリ!!」に生出演。金メダル獲得の喜びを「現役時代より嬉しかった」と表現した。
武井はアンカーを務め、トップでバトンを受けるとそのままゴールインした。「2年前にマスターズ出てその時200(メートル走)だったんですけど銅メダルだったんですね。でもそこから1日1時間毎日トレーニングして世界一を獲るって宣言していたので、今回絶対に獲らなきゃいけないと思っていたんです」と思い入れを告白。
その思いがあっただけに「初めて世界一のゴールを切って現役時代より嬉しかったです」と万感の表情。「現役終わるとスポーツやっていた時は良かったって感じることがすごく多いんだけど、こんな喜びを感じられたってうれしい」と話した。
今後について視聴者投票で意見を募ると、「五輪出場」に期待する声が1位。武井は「東京もありますし、僕はその次のオリンピックもチャンスあると思います」と意欲満々で「体力だけは今のままキープして、60になっても100メートル11秒キープしたいと思います」と生涯現役を誓った。
マスターズのリレーメンバーは、昨年6月の「第34回沖縄マスターズ陸上競技選手権」で武井とともに42秒3をたたき出した、渡辺潤一(41)、譜久里武(44)、石黒文康(42)。タイムは42秒70。世界記録の42秒20には及ばなかったものの、マスターズの公式アジア記録と日本記録を更新。武井は13年の世界マスターズでも200メートル(40~44歳クラス)で銅メダルを獲得しており、2大会連続のメダルとなった。
山崎氏:デビュー20周年で生涯現役宣言
2015年8月20日 お仕事2015年8月19日21時36分 スポーツ報知
山崎まさよし、デビュー20周年で生涯現役宣言「体が動く限り」
シンガー・ソングライターの山崎まさよし(43)が19日、10年ぶりのベストアルバム「ROSE PERIOD ~the BEST 2005―2015~」のリリースイベントを都内で行った。
9月25日にデビュー20周年を迎える山崎は、演奏後にファン20人を壇上に招き、アルバムタイトルにちなんだロゼワインで乾杯。客席からも「おめでとう!」の声が次々と上がった。さらにファンからサプライズで大きなバラの花束を贈呈されると「薔薇が似合いませんね。本当にありがとうございます」と感無量。「体が動く限り、歌を歌っていきます」と生涯現役で歌い続けることを誓った。
山崎まさよし、デビュー20周年で生涯現役宣言「体が動く限り」
シンガー・ソングライターの山崎まさよし(43)が19日、10年ぶりのベストアルバム「ROSE PERIOD ~the BEST 2005―2015~」のリリースイベントを都内で行った。
9月25日にデビュー20周年を迎える山崎は、演奏後にファン20人を壇上に招き、アルバムタイトルにちなんだロゼワインで乾杯。客席からも「おめでとう!」の声が次々と上がった。さらにファンからサプライズで大きなバラの花束を贈呈されると「薔薇が似合いませんね。本当にありがとうございます」と感無量。「体が動く限り、歌を歌っていきます」と生涯現役で歌い続けることを誓った。
Zakzak:一人前になって初めて社会貢献
2015年8月19日 お仕事〈企業編〉シミック(1) 一人前になって初めて社会貢献
医薬品開発支援(CRO)の草分け的存在のシミック。当局への承認申請を含む新薬の開発全般において、製薬会社を途切れなくサポートする。シミックは社員の多様性や個性を貴ぶ社風が成長の一因といわれているが、中でも「平均年齢62歳、生涯現役!」を標榜する、戦略・薬事コンサルティング部を紹介したい。コンサルティング事業本部の佐藤昇本部長(65)に話を聞いた。
■最高齢コンサルタントは80歳
臨床試験では、対象となる患者さんのご理解と同意が不可欠。その同意説明文書の達人がいる。患者さんに分かりやすい文章をと、どんな薬がきてもサクサク対応する。御年80歳。毎日8時前に出勤し、めったに休むこともないくらい。バリバリの現役だ。
製剤工場もあるシミックだけに、何か特別なお薬でも? と勘ぐりたくなるが、楽しく働くことが元気の秘訣(ひけつ)らしい。40人ほどのメンバーは、製薬会社出身者が多い。定年後にシミックへ転職してくる人がほとんど。
メーカー時代の仕事は、範囲が狭く深かったが、シミックに来たとたん、担当間口が広がった部員が多いそうだ。客先がバラエティーに富み、製薬会社から大学、海外バイオベンチャーまで。相談に乗るうちに、各人幅広くいろいろな分野を担当。
「60歳過ぎてからも、新しいことをどんどん勉強できるなんて」とうれしい悲鳴を上げながら働くメンバーも。さすが、3人に1人が博士号を持つ頭脳集団。最先端技術に触れる毎日こそが、若さの源かもしれない。
■自分が一人前になって、初めて社会貢献できる
話を聞いた佐藤氏は、一時は医科大学で研究生活を送ったことも。ところが、“目に見えて社会に役立つことをやってみたくなって”外資系大手製薬会社へ転職。2002年からシミックへ。現在はコンサルティング事業本部の陣頭指揮を執る。
「とにかく忙しいです。仕事がお客さま相手なので、迅速な対応も必要です。ただ、アメリカのバイオベンチャーなどは、目が覚めるような発想の、最先端技術を見せてくれる。面白いこと考えるな、と感心します」と多様になった仕事を楽しんでいる。
最先端技術についていけるのも、素早い対応ができるのも、各人が「これは自信がある」という技術や経験を持つ専門家だからこそ。一人前になって初めて社会貢献ができると語る。
「医薬品の開発には、総合力が必要」と佐藤氏。社内の仲間や、医師、厚生労働省やクライアントとの関わりプラス科学・薬事知識に実行力・表現力・英語力。“コミュニケーション”なんて言葉が、薄っぺらに感じるほどの総合力が必要だ。
佐藤氏にとって、働くとは、生きがいそのものだそうだ。「同じ働くなら、その道のプロになるために仕事をして、日々何か進歩したなという生活を送ってほしい」と後輩たちにエールを送る。 (「オレンジ世代」取材班)
医薬品開発支援(CRO)の草分け的存在のシミック。当局への承認申請を含む新薬の開発全般において、製薬会社を途切れなくサポートする。シミックは社員の多様性や個性を貴ぶ社風が成長の一因といわれているが、中でも「平均年齢62歳、生涯現役!」を標榜する、戦略・薬事コンサルティング部を紹介したい。コンサルティング事業本部の佐藤昇本部長(65)に話を聞いた。
■最高齢コンサルタントは80歳
臨床試験では、対象となる患者さんのご理解と同意が不可欠。その同意説明文書の達人がいる。患者さんに分かりやすい文章をと、どんな薬がきてもサクサク対応する。御年80歳。毎日8時前に出勤し、めったに休むこともないくらい。バリバリの現役だ。
製剤工場もあるシミックだけに、何か特別なお薬でも? と勘ぐりたくなるが、楽しく働くことが元気の秘訣(ひけつ)らしい。40人ほどのメンバーは、製薬会社出身者が多い。定年後にシミックへ転職してくる人がほとんど。
メーカー時代の仕事は、範囲が狭く深かったが、シミックに来たとたん、担当間口が広がった部員が多いそうだ。客先がバラエティーに富み、製薬会社から大学、海外バイオベンチャーまで。相談に乗るうちに、各人幅広くいろいろな分野を担当。
「60歳過ぎてからも、新しいことをどんどん勉強できるなんて」とうれしい悲鳴を上げながら働くメンバーも。さすが、3人に1人が博士号を持つ頭脳集団。最先端技術に触れる毎日こそが、若さの源かもしれない。
■自分が一人前になって、初めて社会貢献できる
話を聞いた佐藤氏は、一時は医科大学で研究生活を送ったことも。ところが、“目に見えて社会に役立つことをやってみたくなって”外資系大手製薬会社へ転職。2002年からシミックへ。現在はコンサルティング事業本部の陣頭指揮を執る。
「とにかく忙しいです。仕事がお客さま相手なので、迅速な対応も必要です。ただ、アメリカのバイオベンチャーなどは、目が覚めるような発想の、最先端技術を見せてくれる。面白いこと考えるな、と感心します」と多様になった仕事を楽しんでいる。
最先端技術についていけるのも、素早い対応ができるのも、各人が「これは自信がある」という技術や経験を持つ専門家だからこそ。一人前になって初めて社会貢献ができると語る。
「医薬品の開発には、総合力が必要」と佐藤氏。社内の仲間や、医師、厚生労働省やクライアントとの関わりプラス科学・薬事知識に実行力・表現力・英語力。“コミュニケーション”なんて言葉が、薄っぺらに感じるほどの総合力が必要だ。
佐藤氏にとって、働くとは、生きがいそのものだそうだ。「同じ働くなら、その道のプロになるために仕事をして、日々何か進歩したなという生活を送ってほしい」と後輩たちにエールを送る。 (「オレンジ世代」取材班)
日本の人事部:己の健康は自分で守る!
2015年8月18日 お仕事【従業員の心の健康を守る】──────────────────────
第2回 自 分 の 健 康 は 自 分 で 守 る
~新入社員から経営者まで立場に関係なく自己防衛を~
心の病について語られる時、真面目で几帳面など、病気になりやすいタイプや性格があると言われることがあります。自分がそういったタイプにあてはまると考える人は気を付けようとするかもしれませんが、自分はそういったタイプではないと思っている人は、防衛意識が低くなる危険性があります。いずれにせよ、メンタルヘルスを個人のタイプや性格で考えてはいけません。「自分は病気になるタイプではない」と考えている人の場合は、次の二つの理由から、より注意が必要です。
(1)真面目で几帳面な人でなくても、メンタルヘルスを害することがある
(2)本人の自己認識が異なっており、表面上はともかく、実は真面目で 几帳面な性格である
体の病と比較すると、心の病は医学的な研究や治療法がまだまだ発展途上にあります。「真面目で几帳面な人が病気になった」という事実があったとしても、そうでないタイプの人が病気にならないとは証明されていないのです。メンタルヘルスを維持・増進していくためには、誰もが不調になる危険性を自覚し、新入社員も経営者も、そしてもちろん人事パーソンも、全員が「自分のこと」として考えることが重要です。
前回ご紹介した「労働者の心の健康の保持増進のための指針」の中でも、自分で自分の健康を守ることが強調されています。この指針ではメンタルヘルス対策の実際の活動として、以下の「四つのケア」があげられています。
1.セルフケア
2.ラインによるケア(職場の上司や管理職によるケア)
3.事業場内産業保健スタッフによるケア
(産業医などの専門スタッフによるケア)
4.事業場外資源によるケア(病院や社外の専門家などと連携して行うケア)
この中でセルフケアは最も基本的、かつ最も重要な取り組みです。そして、従業員全員が自分の健康を自分で守るという意識を持つためには、人事パーソンによるサポートが必須となります。特に、下記のような偏見を抱いている人に対しては勉強会などを開催し、理解の促進を行なう必要があります。
・「自分に限って心の病にはならない」と思っている人
・「心の病は気の持ちようで治る」と思っている人
・「心の病にかかるのは弱いからだ」と思っている人
人事パーソンである皆さんも含めて、自分の健康は他人任せにせず自分で守るという意識を持つことが、何よりもの防止策となるのです。
<今週の一言>
「自分にも他人にもいたわりを持ち、心の健康を守るべし!」
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
◎発行/株式会社アイ・キュー『日本の人事部』運営事務局
公式Twitter : http://twitter.com/jinjibujp
公式Facebook: http://www.facebook.com/jinjibu.jp
第2回 自 分 の 健 康 は 自 分 で 守 る
~新入社員から経営者まで立場に関係なく自己防衛を~
心の病について語られる時、真面目で几帳面など、病気になりやすいタイプや性格があると言われることがあります。自分がそういったタイプにあてはまると考える人は気を付けようとするかもしれませんが、自分はそういったタイプではないと思っている人は、防衛意識が低くなる危険性があります。いずれにせよ、メンタルヘルスを個人のタイプや性格で考えてはいけません。「自分は病気になるタイプではない」と考えている人の場合は、次の二つの理由から、より注意が必要です。
(1)真面目で几帳面な人でなくても、メンタルヘルスを害することがある
(2)本人の自己認識が異なっており、表面上はともかく、実は真面目で 几帳面な性格である
体の病と比較すると、心の病は医学的な研究や治療法がまだまだ発展途上にあります。「真面目で几帳面な人が病気になった」という事実があったとしても、そうでないタイプの人が病気にならないとは証明されていないのです。メンタルヘルスを維持・増進していくためには、誰もが不調になる危険性を自覚し、新入社員も経営者も、そしてもちろん人事パーソンも、全員が「自分のこと」として考えることが重要です。
前回ご紹介した「労働者の心の健康の保持増進のための指針」の中でも、自分で自分の健康を守ることが強調されています。この指針ではメンタルヘルス対策の実際の活動として、以下の「四つのケア」があげられています。
1.セルフケア
2.ラインによるケア(職場の上司や管理職によるケア)
3.事業場内産業保健スタッフによるケア
(産業医などの専門スタッフによるケア)
4.事業場外資源によるケア(病院や社外の専門家などと連携して行うケア)
この中でセルフケアは最も基本的、かつ最も重要な取り組みです。そして、従業員全員が自分の健康を自分で守るという意識を持つためには、人事パーソンによるサポートが必須となります。特に、下記のような偏見を抱いている人に対しては勉強会などを開催し、理解の促進を行なう必要があります。
・「自分に限って心の病にはならない」と思っている人
・「心の病は気の持ちようで治る」と思っている人
・「心の病にかかるのは弱いからだ」と思っている人
人事パーソンである皆さんも含めて、自分の健康は他人任せにせず自分で守るという意識を持つことが、何よりもの防止策となるのです。
<今週の一言>
「自分にも他人にもいたわりを持ち、心の健康を守るべし!」
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◎発行/株式会社アイ・キュー『日本の人事部』運営事務局
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Altarna誌:60歳で理事長を辞めた理由
2015年8月17日 お仕事日 本 生 涯 現 役 推 進 協 議 会 &
NPO法人 ライフ・ベンチャー・クラブ
東 瀧 邦 次 さ ま
いつもお世話になっております。
今年6月、城南信用金庫の吉原毅理事長が60歳になったのを機に退任されました。その理由を、オルタナ・コラムニストのコーナーに寄稿頂きましたので、ご紹介致します。
本コラムでは、吉原理事長は退任の理由を少しオブラートに包んでおられます。しかし、以前、城南信用金庫では高齢・長期政権の元理事長が会社を私物化し、そのために内部が著しく混乱したという苦い経験と、それを繰り返してはならないという決意が、今回の60歳で任期満了で退任という潔い身の引き方の背景にあったと想像します。
その元理事長を理事会でクーデター解任したのが、元理事長の部下でもあった吉原氏でした。吉原氏は、脱原発キャンペーンや自然エネルギーシフトで有名になりましたが、一方で、「銀行に成り下がるな」という、これも見事な掛け声のもと、高い倫理性を職員に求めました。自ら理事長職の年収を支店長より低い1200万円に下げるなど、「自分にも厳しい経営」を貫きました。
それにしても、見事な引き際でした。翻って、東芝の不適切経理問題、ロッテや大塚家具のお家騒動ほか、さまざまな企業の不祥事の多くに高齢・長期政権の経営者が見え隠れしています。
「志」は必ず変質します。人は成功すれば、必ず守りに入り、古い価値観にしがみつくからです。経営者はできれば60歳、無理なら65歳、どんなに遅くても70歳までには一線から退くべきでしょう。吉原さんのコラムを読んで、同じ経営者として、改めて襟を正したいと思いました。
◆私が60歳で城南信金の理事長を辞めた理由[吉原 毅]
http://www.alterna.co.jp/15742
企業の目的は、利益の拡大ではなく社会貢献です。会社の憲法である定款の目的には、利益の拡大とは書いてありません。企業は、定款に記された様々な事業を実施することにより世のため、人の幸せのために活動するという公的な使命があるのです。(城南信用金庫相談役=吉原毅)
しかしながら、大企業のサラリーマンあがりの経営者の中には、高額な報酬をとり、自分の地位とカネ、つまり私的な利益のために、いつまでもトップの地位にしがみつき、そのために有能な人材を切り捨て、恐怖政治を行い、企業の使命を忘れた、目先の利益を追う、株主迎合の経営を行う者が少なくありません。
こうした企業社会の悪弊を打破するためには、トップも含めた経営者の定年制を導入し、例外なく定年を迎える仕組みをつくるしかありません。
「有能な経営者が短期間で交代するのは企業にとって惜しい」とか「後継者として相応しい者がいない」という理由で、トップの定年制導入に反対する意見もありますが、実際には、そんなことはありません。トップにいる者の言い訳か思い込みにすぎません。企業は一人で動いているのではないのです。
たとえ杓子定規と言われても、将来において独裁者が表れて長期間に渡って恐怖政治を行うリスクがあるわけですから、それを除去する仕組みをつくったほうが、長い目で見た場合に、企業にとって望ましいと思います。
そもそも「後継者に相応しい者がいない」とこぼすトップの行動をみると、自分の地位を脅かす有能な部下を、次々と切り捨てているからであることが少なくありません。やはり、企業経営者は、惰性に流されず、私心を捨て、常に世のため、人のためという公的な使命に徹することが大切です。そのためには、「メメントモリ(死を思え)」という言葉があるように、終わりを意識した覚悟と決意が必要です。
ハイデガーは「死に近づくときに良心の呼び声が聞こえる」と語りました。プラトンの国家論の中でソクラテスは「賢人政治」について語り、政権のトップにも定年制を設けて、後は、功績をたたえつつも、島流しにすべきと語っています。
こうした点を勘案し、私は、役員たるものは、決められた期間を使命達成のために全力で経営にあたることが大切だと考え、4年前に理事長に就任した際に、「トップも含めた役員60歳定年制」を打ち出しました。
またその変更には、株主総会に相当する総代会でなければできない旨を定款に記載しました。併せて、役員報酬を大幅に削減するとともに、地位肩書に関係なく、年齢により給与が決定される制度に改めました。
この結果、理事長よりも専務理事の方が給与が上になることがあります。給与と仕事は比例するという成果主義を否定して「仕事はカネではなく心意気でやるもの」という姿勢を示したものです。
あわせて、役員を卒業した方々による「顧問会議」を設置しました。理事長や理事は、最高意思決定機関である理事会のメンバーですが、定年制で交代するため、年齢が若く経験不足です。「顧問会議」は、それを指導し、支援するための制度であり、いわば枢密院です。
この設置は、ソニーの常務だった天外司朗先生の「長老型リーダーシップ」の影響を受けました。アメリカインディアンは、若い酋長が政治の実権を振るうのですが、酋長が判断に迷うときには、車座になって煙草をふかしている長老たちに相談し、長老がそれを支える伝統と智慧とを提供したのです。
日本でも江戸時代の隠居制度や水戸のご老公など、現役とベテランが支えあうことで政治を安定させる仕組みがありました。ロラン・バルトも、日本社会は、天皇と幕府で権威と権力を分離して、優れた政治を実現したと説明しています。
今回、自分が定年を迎えるに当たり、この4年の任期は、短いようでも、とても充実したやりがいのある期間でした。常にやるべきことは何かと考え、即刻実現することで、実に様々なことが実行できました。
「企業は社会に貢献するためにある」という観点から、「東日本大震災」「原発事故」などにも、逃げることなく、真剣に立ち向かいました。
社会貢献、社会福祉など、一般企業が目を向けない社会的な分野にあえて焦点をおいて、「みんなが仲良く安心して暮らせる社会」の実現に努めてきました。逆に、そうした社会的な視野や発想が、本業である金融分野でも、新たな事業や商品、人と人との強い絆を生み出しました。
1833年に英国のロッチデールで生まれた協同組織企業は、「お金を大切にする株式会社」の弊害を是正し、「人を大切にする、思いやりを大切にする」企業です。人間性回復のために生まれた社会運動の一環としての企業という使命を持っています。
現代の社会は、「自己中心主義」「孤独」「いじめ」「道徳や倫理の崩壊」などの「お金の弊害」「近代社会の病理」にむしばまれています。そうした時こそ、協同組織企業の金融部門である私たち信用金庫としては、地域を守って、地域の人々を幸せにするために、これからも全力を傾注していきたいと思います。
【吉原 毅:城南信用金庫 相談役プロフィール】
1955年東京都生まれ。慶應義塾大学卒業後、1977年に城南信用金庫へ入職する。企画部や理事・企画部長、常務理事・市場本部長、専務理事・事務本部長、業務本部長など多数の役職を経験。2010年に理事長として就任後は、東北大震災以降、被災地に対する支援活動、地域貢献活動、環境維持活動に注力する。特に、福島第一原発事故の翌月4月1日より「原発に頼らない安心できる社会へ」を宣言し、講演やシンポジウムを実施するとともに、金融を通じて自然エネルギーや省エネルギーを推進する。 また脱原発に関する情報を発信するために城南総合研究所を設立。原発再稼動反対、原発即時ゼロに積極果敢に取り組んだ。2015年6月に理事長を退任し、現在は相談役を務める。
NPO法人 ライフ・ベンチャー・クラブ
東 瀧 邦 次 さ ま
いつもお世話になっております。
今年6月、城南信用金庫の吉原毅理事長が60歳になったのを機に退任されました。その理由を、オルタナ・コラムニストのコーナーに寄稿頂きましたので、ご紹介致します。
本コラムでは、吉原理事長は退任の理由を少しオブラートに包んでおられます。しかし、以前、城南信用金庫では高齢・長期政権の元理事長が会社を私物化し、そのために内部が著しく混乱したという苦い経験と、それを繰り返してはならないという決意が、今回の60歳で任期満了で退任という潔い身の引き方の背景にあったと想像します。
その元理事長を理事会でクーデター解任したのが、元理事長の部下でもあった吉原氏でした。吉原氏は、脱原発キャンペーンや自然エネルギーシフトで有名になりましたが、一方で、「銀行に成り下がるな」という、これも見事な掛け声のもと、高い倫理性を職員に求めました。自ら理事長職の年収を支店長より低い1200万円に下げるなど、「自分にも厳しい経営」を貫きました。
それにしても、見事な引き際でした。翻って、東芝の不適切経理問題、ロッテや大塚家具のお家騒動ほか、さまざまな企業の不祥事の多くに高齢・長期政権の経営者が見え隠れしています。
「志」は必ず変質します。人は成功すれば、必ず守りに入り、古い価値観にしがみつくからです。経営者はできれば60歳、無理なら65歳、どんなに遅くても70歳までには一線から退くべきでしょう。吉原さんのコラムを読んで、同じ経営者として、改めて襟を正したいと思いました。
◆私が60歳で城南信金の理事長を辞めた理由[吉原 毅]
http://www.alterna.co.jp/15742
企業の目的は、利益の拡大ではなく社会貢献です。会社の憲法である定款の目的には、利益の拡大とは書いてありません。企業は、定款に記された様々な事業を実施することにより世のため、人の幸せのために活動するという公的な使命があるのです。(城南信用金庫相談役=吉原毅)
しかしながら、大企業のサラリーマンあがりの経営者の中には、高額な報酬をとり、自分の地位とカネ、つまり私的な利益のために、いつまでもトップの地位にしがみつき、そのために有能な人材を切り捨て、恐怖政治を行い、企業の使命を忘れた、目先の利益を追う、株主迎合の経営を行う者が少なくありません。
こうした企業社会の悪弊を打破するためには、トップも含めた経営者の定年制を導入し、例外なく定年を迎える仕組みをつくるしかありません。
「有能な経営者が短期間で交代するのは企業にとって惜しい」とか「後継者として相応しい者がいない」という理由で、トップの定年制導入に反対する意見もありますが、実際には、そんなことはありません。トップにいる者の言い訳か思い込みにすぎません。企業は一人で動いているのではないのです。
たとえ杓子定規と言われても、将来において独裁者が表れて長期間に渡って恐怖政治を行うリスクがあるわけですから、それを除去する仕組みをつくったほうが、長い目で見た場合に、企業にとって望ましいと思います。
そもそも「後継者に相応しい者がいない」とこぼすトップの行動をみると、自分の地位を脅かす有能な部下を、次々と切り捨てているからであることが少なくありません。やはり、企業経営者は、惰性に流されず、私心を捨て、常に世のため、人のためという公的な使命に徹することが大切です。そのためには、「メメントモリ(死を思え)」という言葉があるように、終わりを意識した覚悟と決意が必要です。
ハイデガーは「死に近づくときに良心の呼び声が聞こえる」と語りました。プラトンの国家論の中でソクラテスは「賢人政治」について語り、政権のトップにも定年制を設けて、後は、功績をたたえつつも、島流しにすべきと語っています。
こうした点を勘案し、私は、役員たるものは、決められた期間を使命達成のために全力で経営にあたることが大切だと考え、4年前に理事長に就任した際に、「トップも含めた役員60歳定年制」を打ち出しました。
またその変更には、株主総会に相当する総代会でなければできない旨を定款に記載しました。併せて、役員報酬を大幅に削減するとともに、地位肩書に関係なく、年齢により給与が決定される制度に改めました。
この結果、理事長よりも専務理事の方が給与が上になることがあります。給与と仕事は比例するという成果主義を否定して「仕事はカネではなく心意気でやるもの」という姿勢を示したものです。
あわせて、役員を卒業した方々による「顧問会議」を設置しました。理事長や理事は、最高意思決定機関である理事会のメンバーですが、定年制で交代するため、年齢が若く経験不足です。「顧問会議」は、それを指導し、支援するための制度であり、いわば枢密院です。
この設置は、ソニーの常務だった天外司朗先生の「長老型リーダーシップ」の影響を受けました。アメリカインディアンは、若い酋長が政治の実権を振るうのですが、酋長が判断に迷うときには、車座になって煙草をふかしている長老たちに相談し、長老がそれを支える伝統と智慧とを提供したのです。
日本でも江戸時代の隠居制度や水戸のご老公など、現役とベテランが支えあうことで政治を安定させる仕組みがありました。ロラン・バルトも、日本社会は、天皇と幕府で権威と権力を分離して、優れた政治を実現したと説明しています。
今回、自分が定年を迎えるに当たり、この4年の任期は、短いようでも、とても充実したやりがいのある期間でした。常にやるべきことは何かと考え、即刻実現することで、実に様々なことが実行できました。
「企業は社会に貢献するためにある」という観点から、「東日本大震災」「原発事故」などにも、逃げることなく、真剣に立ち向かいました。
社会貢献、社会福祉など、一般企業が目を向けない社会的な分野にあえて焦点をおいて、「みんなが仲良く安心して暮らせる社会」の実現に努めてきました。逆に、そうした社会的な視野や発想が、本業である金融分野でも、新たな事業や商品、人と人との強い絆を生み出しました。
1833年に英国のロッチデールで生まれた協同組織企業は、「お金を大切にする株式会社」の弊害を是正し、「人を大切にする、思いやりを大切にする」企業です。人間性回復のために生まれた社会運動の一環としての企業という使命を持っています。
現代の社会は、「自己中心主義」「孤独」「いじめ」「道徳や倫理の崩壊」などの「お金の弊害」「近代社会の病理」にむしばまれています。そうした時こそ、協同組織企業の金融部門である私たち信用金庫としては、地域を守って、地域の人々を幸せにするために、これからも全力を傾注していきたいと思います。
【吉原 毅:城南信用金庫 相談役プロフィール】
1955年東京都生まれ。慶應義塾大学卒業後、1977年に城南信用金庫へ入職する。企画部や理事・企画部長、常務理事・市場本部長、専務理事・事務本部長、業務本部長など多数の役職を経験。2010年に理事長として就任後は、東北大震災以降、被災地に対する支援活動、地域貢献活動、環境維持活動に注力する。特に、福島第一原発事故の翌月4月1日より「原発に頼らない安心できる社会へ」を宣言し、講演やシンポジウムを実施するとともに、金融を通じて自然エネルギーや省エネルギーを推進する。 また脱原発に関する情報を発信するために城南総合研究所を設立。原発再稼動反対、原発即時ゼロに積極果敢に取り組んだ。2015年6月に理事長を退任し、現在は相談役を務める。
戦後70年談話:安倍晋三首相 談話全文
2015年8月16日 お仕事 7 0 年 談 話 : 安 倍 晋 三 首 相 談 話 全 文
終戦七十年を迎えるにあたり、先の大戦への道のり、戦後の歩み、二十世紀という時代を、私たちは、心静かに振り返り、その歴史の教訓の中から、未来への知恵を学ばなければならないと考えます。
百年以上前の世界には、西洋諸国を中心とした国々の広大な植民地が、広がっていました。圧倒的な技術優位を背景に、植民地支配の波は、十九世紀、アジアにも押し寄せました。その危機感が、日本にとって、近代化の原動力となったことは、間違いありません。アジアで最初に立憲政治を打ち立て、独立を守り抜きました。日露戦争は、植民地支配のもとにあった、多くのアジアやアフリカの人々を勇気づけました。
世界を巻き込んだ第一次世界大戦を経て、民族自決の動きが広がり、それまでの植民地化にブレーキがかかりました。この戦争は、一千万人もの戦死者を出す、悲惨な戦争でありました。人々は「平和」を強く願い、国際連盟を創設し、不戦条約を生み出しました。戦争自体を違法化する、新たな国際社会の潮流が生まれました。
当初は、日本も足並みを揃えました。しかし、世界恐慌が発生し、欧米諸国が、植民地経済を巻き込んだ、経済のブロック化を進めると、日本経済は大きな打撃を受けました。その中で日本は、孤立感を深め、外交的、経済的な行き詰まりを、力の行使によって解決しようと試みました。国内の政治システムは、その歯止めたりえなかった。こうして、日本は、世界の大勢を見失っていきました。
満州事変、そして国際連盟からの脱退。日本は、次第に、国際社会が壮絶な犠牲の上に築こうとした「新しい国際秩序」への「挑戦者」となっていった。進むべき針路を誤り、戦争への道を進んで行きました。
そして七十年前。日本は、敗戦しました。
戦後七十年にあたり、国内外に斃れたすべての人々の命の前に、深く頭を垂れ、痛惜の念を表すとともに、永劫の、哀悼の誠を捧げます。
先の大戦では、三百万余の同胞の命が失われました。祖国の行く末を案じ、家族の幸せを願いながら、戦陣に散った方々。終戦後、酷寒の、あるいは灼熱の、遠い異郷の地にあって、飢えや病に苦しみ、亡くなられた方々。広島や長崎での原爆投下、東京をはじめ各都市での爆撃、沖縄における地上戦などによって、たくさんの市井の人々が、無残にも犠牲となりました。
戦火を交えた国々でも、将来ある若者たちの命が、数知れず失われました。中国、東南アジア、太平洋の島々など、戦場となった地域では、戦闘のみならず、食糧難などにより、多くの無辜の民が苦しみ、犠牲となりました。戦場の陰には、深く名誉と尊厳を傷つけられた女性たちがいたことも、忘れてはなりません。
何の罪もない人々に、計り知れない損害と苦痛を、我が国が与えた事実。歴史とは実に取り返しのつかない、苛烈なものです。一人ひとりに、それぞれの人生があり、夢があり、愛する家族があった。この当然の事実をかみしめる時、今なお、言葉を失い、ただただ、断腸の念を禁じ得ません。
これほどまでの尊い犠牲の上に、現在の平和がある。これが、戦後日本の原点であります。
二度と戦争の惨禍を繰り返してはならない。
事変、侵略、戦争。いかなる武力の威嚇や行使も、国際紛争を解決する手段としては、もう二度と用いてはならない。植民地支配から永遠に訣別し、すべての民族の自決の権利が尊重される世界にしなければならない。
先の大戦への深い悔悟の念と共に、我が国は、そう誓いました。自由で民主的な国を創り上げ、法の支配を重んじ、ひたすら不戦の誓いを堅持してまいりました。七十年間に及ぶ平和国家としての歩みに、私たちは、静かな誇りを抱きながら、この不動の方針を、これからも貫いてまいります。
我が国は、先の大戦における行いについて、繰り返し、痛切な反省と心からのお詫びの気持ちを表明してきました。その思いを実際の行動で示すため、インドネシア、フィリピンはじめ東南アジアの国々、台湾、韓国、中国など、隣人であるアジアの人々が歩んできた苦難の歴史を胸に刻み、戦後一貫して、その平和と繁栄のために力を尽くしてきました。
こうした歴代内閣の立場は、今後も、揺るぎないものであります。
ただ、私たちがいかなる努力を尽くそうとも、家族を失った方々の悲しみ、戦禍によって塗炭の苦しみを味わった人々の辛い記憶は、これからも、決して癒えることはないでしょう。
ですから、私たちは、心に留めなければなりません。
戦後、六百万人を超える引揚者が、アジア太平洋の各地から無事帰還でき、日本再建の原動力となった事実を。中国に置き去りにされた三千人近い日本人の子どもたちが、無事成長し、再び祖国の土を踏むことができた事実を。米国や英国、オランダ、豪州などの元捕虜の皆さんが、長年にわたり、日本を訪れ、互いの戦死者のために慰霊を続けてくれている事実を。
戦争の苦痛を嘗め尽くした中国人の皆さんや、日本軍によって耐え難い苦痛を受けた元捕虜の皆さんが、それほど寛容であるためには、どれほどの心の葛藤があり、いかほどの努力が必要であったか。
そのことに、私たちは、思いを致さなければなりません。
寛容の心によって、日本は、戦後、国際社会に復帰することができました。戦後七十年のこの機にあたり、我が国は、和解のために力を尽くしてくださった、すべての国々、すべての方々に、心からの感謝の気持ちを表したいと思います。
日本では、戦後生まれの世代が、今や、人口の八割を超えています。あの戦争には何ら関わりのない、私たちの子や孫、そしてその先の世代の子どもたちに、謝罪を続ける宿命を背負わせてはなりません。しかし、それでもなお、私たち日本人は、世代を超えて、過去の歴史に真正面から向き合わなければなりません。謙虚な気持ちで、過去を受け継ぎ、未来へと引き渡す責任があります。
私たちの親、そのまた親の世代が、戦後の焼け野原、貧しさのどん底の中で、命をつなぐことができた。そして、現在の私たちの世代、さらに次の世代へと、未来をつないでいくことができる。それは、先人たちのたゆまぬ努力と共に、敵として熾烈に戦った、米国、豪州、欧州諸国をはじめ、本当にたくさんの国々から、恩讐を越えて、善意と支援の手が差しのべられたおかげであります。
そのことを、私たちは、未来へと語り継いでいかなければならない。歴史の教訓を深く胸に刻み、より良い未来を切り拓いていく、アジア、そして世界の平和と繁栄に力を尽くす。その大きな責任があります。
私たちは、自らの行き詰まりを力によって打開しようとした過去を、この胸に刻み続けます。だからこそ、我が国は、いかなる紛争も、法の支配を尊重し、力の行使ではなく、平和的・外交的に解決すべきである。この原則を、これからも堅く守り、世界の国々にも働きかけてまいります。唯一の戦争被爆国として、核兵器の不拡散と究極の廃絶を目指し、国際社会でその責任を果たしてまいります。
私たちは、二十世紀において、戦時下、多くの女性たちの尊厳や名誉が深く傷つけられた過去を、この胸に刻み続けます。だからこそ、我が国は、そうした女性たちの心に、常に寄り添う国でありたい。二十一世紀こそ、女性の人権が傷つけられることのない世紀とするため、世界をリードしてまいります。
私たちは、経済のブロック化が紛争の芽を育てた過去を、この胸に刻み続けます。だからこそ、我が国は、いかなる国の恣意にも左右されない、自由で、公正で、開かれた国際経済システムを発展させ、途上国支援を強化し、世界の更なる繁栄を牽引してまいります。繁栄こそ、平和の礎です。暴力の温床ともなる貧困に立ち向かい、世界のあらゆる人々に、医療と教育、自立の機会を提供するため、一層、力を尽くしてまいります。
私たちは、国際秩序への挑戦者となってしまった過去を、この胸に刻み続けます。だからこそ、我が国は、自由、民主主義、人権といった基本的価値を揺るぎないものとして堅持し、その価値を共有する国々と手を携えて、「積極的平和主義」の旗を高く掲げ、世界の平和と繁栄にこれまで以上に貢献してまいります。
終戦八十年、九十年、さらには百年に向けて、そのような日本を、国民の皆様と共に創り上げていく。その決意であります。
平成二十七年八月十四日 内閣総理大臣 安倍 晋三
終戦七十年を迎えるにあたり、先の大戦への道のり、戦後の歩み、二十世紀という時代を、私たちは、心静かに振り返り、その歴史の教訓の中から、未来への知恵を学ばなければならないと考えます。
百年以上前の世界には、西洋諸国を中心とした国々の広大な植民地が、広がっていました。圧倒的な技術優位を背景に、植民地支配の波は、十九世紀、アジアにも押し寄せました。その危機感が、日本にとって、近代化の原動力となったことは、間違いありません。アジアで最初に立憲政治を打ち立て、独立を守り抜きました。日露戦争は、植民地支配のもとにあった、多くのアジアやアフリカの人々を勇気づけました。
世界を巻き込んだ第一次世界大戦を経て、民族自決の動きが広がり、それまでの植民地化にブレーキがかかりました。この戦争は、一千万人もの戦死者を出す、悲惨な戦争でありました。人々は「平和」を強く願い、国際連盟を創設し、不戦条約を生み出しました。戦争自体を違法化する、新たな国際社会の潮流が生まれました。
当初は、日本も足並みを揃えました。しかし、世界恐慌が発生し、欧米諸国が、植民地経済を巻き込んだ、経済のブロック化を進めると、日本経済は大きな打撃を受けました。その中で日本は、孤立感を深め、外交的、経済的な行き詰まりを、力の行使によって解決しようと試みました。国内の政治システムは、その歯止めたりえなかった。こうして、日本は、世界の大勢を見失っていきました。
満州事変、そして国際連盟からの脱退。日本は、次第に、国際社会が壮絶な犠牲の上に築こうとした「新しい国際秩序」への「挑戦者」となっていった。進むべき針路を誤り、戦争への道を進んで行きました。
そして七十年前。日本は、敗戦しました。
戦後七十年にあたり、国内外に斃れたすべての人々の命の前に、深く頭を垂れ、痛惜の念を表すとともに、永劫の、哀悼の誠を捧げます。
先の大戦では、三百万余の同胞の命が失われました。祖国の行く末を案じ、家族の幸せを願いながら、戦陣に散った方々。終戦後、酷寒の、あるいは灼熱の、遠い異郷の地にあって、飢えや病に苦しみ、亡くなられた方々。広島や長崎での原爆投下、東京をはじめ各都市での爆撃、沖縄における地上戦などによって、たくさんの市井の人々が、無残にも犠牲となりました。
戦火を交えた国々でも、将来ある若者たちの命が、数知れず失われました。中国、東南アジア、太平洋の島々など、戦場となった地域では、戦闘のみならず、食糧難などにより、多くの無辜の民が苦しみ、犠牲となりました。戦場の陰には、深く名誉と尊厳を傷つけられた女性たちがいたことも、忘れてはなりません。
何の罪もない人々に、計り知れない損害と苦痛を、我が国が与えた事実。歴史とは実に取り返しのつかない、苛烈なものです。一人ひとりに、それぞれの人生があり、夢があり、愛する家族があった。この当然の事実をかみしめる時、今なお、言葉を失い、ただただ、断腸の念を禁じ得ません。
これほどまでの尊い犠牲の上に、現在の平和がある。これが、戦後日本の原点であります。
二度と戦争の惨禍を繰り返してはならない。
事変、侵略、戦争。いかなる武力の威嚇や行使も、国際紛争を解決する手段としては、もう二度と用いてはならない。植民地支配から永遠に訣別し、すべての民族の自決の権利が尊重される世界にしなければならない。
先の大戦への深い悔悟の念と共に、我が国は、そう誓いました。自由で民主的な国を創り上げ、法の支配を重んじ、ひたすら不戦の誓いを堅持してまいりました。七十年間に及ぶ平和国家としての歩みに、私たちは、静かな誇りを抱きながら、この不動の方針を、これからも貫いてまいります。
我が国は、先の大戦における行いについて、繰り返し、痛切な反省と心からのお詫びの気持ちを表明してきました。その思いを実際の行動で示すため、インドネシア、フィリピンはじめ東南アジアの国々、台湾、韓国、中国など、隣人であるアジアの人々が歩んできた苦難の歴史を胸に刻み、戦後一貫して、その平和と繁栄のために力を尽くしてきました。
こうした歴代内閣の立場は、今後も、揺るぎないものであります。
ただ、私たちがいかなる努力を尽くそうとも、家族を失った方々の悲しみ、戦禍によって塗炭の苦しみを味わった人々の辛い記憶は、これからも、決して癒えることはないでしょう。
ですから、私たちは、心に留めなければなりません。
戦後、六百万人を超える引揚者が、アジア太平洋の各地から無事帰還でき、日本再建の原動力となった事実を。中国に置き去りにされた三千人近い日本人の子どもたちが、無事成長し、再び祖国の土を踏むことができた事実を。米国や英国、オランダ、豪州などの元捕虜の皆さんが、長年にわたり、日本を訪れ、互いの戦死者のために慰霊を続けてくれている事実を。
戦争の苦痛を嘗め尽くした中国人の皆さんや、日本軍によって耐え難い苦痛を受けた元捕虜の皆さんが、それほど寛容であるためには、どれほどの心の葛藤があり、いかほどの努力が必要であったか。
そのことに、私たちは、思いを致さなければなりません。
寛容の心によって、日本は、戦後、国際社会に復帰することができました。戦後七十年のこの機にあたり、我が国は、和解のために力を尽くしてくださった、すべての国々、すべての方々に、心からの感謝の気持ちを表したいと思います。
日本では、戦後生まれの世代が、今や、人口の八割を超えています。あの戦争には何ら関わりのない、私たちの子や孫、そしてその先の世代の子どもたちに、謝罪を続ける宿命を背負わせてはなりません。しかし、それでもなお、私たち日本人は、世代を超えて、過去の歴史に真正面から向き合わなければなりません。謙虚な気持ちで、過去を受け継ぎ、未来へと引き渡す責任があります。
私たちの親、そのまた親の世代が、戦後の焼け野原、貧しさのどん底の中で、命をつなぐことができた。そして、現在の私たちの世代、さらに次の世代へと、未来をつないでいくことができる。それは、先人たちのたゆまぬ努力と共に、敵として熾烈に戦った、米国、豪州、欧州諸国をはじめ、本当にたくさんの国々から、恩讐を越えて、善意と支援の手が差しのべられたおかげであります。
そのことを、私たちは、未来へと語り継いでいかなければならない。歴史の教訓を深く胸に刻み、より良い未来を切り拓いていく、アジア、そして世界の平和と繁栄に力を尽くす。その大きな責任があります。
私たちは、自らの行き詰まりを力によって打開しようとした過去を、この胸に刻み続けます。だからこそ、我が国は、いかなる紛争も、法の支配を尊重し、力の行使ではなく、平和的・外交的に解決すべきである。この原則を、これからも堅く守り、世界の国々にも働きかけてまいります。唯一の戦争被爆国として、核兵器の不拡散と究極の廃絶を目指し、国際社会でその責任を果たしてまいります。
私たちは、二十世紀において、戦時下、多くの女性たちの尊厳や名誉が深く傷つけられた過去を、この胸に刻み続けます。だからこそ、我が国は、そうした女性たちの心に、常に寄り添う国でありたい。二十一世紀こそ、女性の人権が傷つけられることのない世紀とするため、世界をリードしてまいります。
私たちは、経済のブロック化が紛争の芽を育てた過去を、この胸に刻み続けます。だからこそ、我が国は、いかなる国の恣意にも左右されない、自由で、公正で、開かれた国際経済システムを発展させ、途上国支援を強化し、世界の更なる繁栄を牽引してまいります。繁栄こそ、平和の礎です。暴力の温床ともなる貧困に立ち向かい、世界のあらゆる人々に、医療と教育、自立の機会を提供するため、一層、力を尽くしてまいります。
私たちは、国際秩序への挑戦者となってしまった過去を、この胸に刻み続けます。だからこそ、我が国は、自由、民主主義、人権といった基本的価値を揺るぎないものとして堅持し、その価値を共有する国々と手を携えて、「積極的平和主義」の旗を高く掲げ、世界の平和と繁栄にこれまで以上に貢献してまいります。
終戦八十年、九十年、さらには百年に向けて、そのような日本を、国民の皆様と共に創り上げていく。その決意であります。
平成二十七年八月十四日 内閣総理大臣 安倍 晋三
持論抑え「おわび」加筆:戦後7 0年談話
2015年8月15日 お仕事 戦後50年村山談話、戦後60年小泉談話に引続いての、戦後70年安倍談話の内容がどうなるかは、とくに中韓両国を意識し過ぎた内容吟味が政界・マスコミ中心に春先から論議を賑わしたと思う。
本日付日経新聞Dijital速報版政治欄URL=http://www.nikkei.com/article/DGXLASDE14H0E_U5A810C1PP8000/ を下記ご紹介したい。
首 相 、 持 論 抑 え 「 お わ び 」 加 筆 戦 後 7 0 年 談 話
支 持 率 低 下 、 安 保 法 案 が 影
安倍晋三首相は戦後70年談話の作成にあたり、「謝罪外交」からの脱却を狙う持論と、歴代内閣の認識を踏襲する現実論で揺れた。当初は先の大戦への「おわび」を記した1995年の村山談話の「上書き」を狙ったが、安全保障関連法案の審議に伴い内閣支持率が低下。公明党の要請も受けて「おわび」を加筆し、持論へのこだわりを抑えざるを得なくなった。
■ 「 好 き な よ う に や り た い 」
本格的に文言を練り始めたのは4月だった。談話は首相の口述を今井尚哉首相秘書官と兼原信克官房副長官補(外交担当)らが聞き取り、紙に起こす作業から始まった。「戦後70年に談話は必要はないといわれているかもしれない。だから今までと違う位置づけの談話にしたい。未来志向だ」。首相は指示した。
この時点で狙いは明確だった。「おわび」「侵略」は盛り込まず、村山談話を「上書き」する。「もう一度書く必要はない」。首相からこう聞いた関係者は多い。
4月下旬のアジア・アフリカ会議や米議会演説で首相は「反省」には触れたが、「おわび」は言及しなかった。「世間の反応を見る意味もあった」(首相周辺)という。目立った批判はなく、首相は自信を深めた。
ただ、あまりに保守色が強くなると、中国や韓国との関係は悪化する。首相周辺が5月下旬ごろ、水面下で中韓両国がどう反応するか探り始めると、やはり厳しい空気が伝わってきた。浮上したのが閣議決定をせず個人的見解の談話にする案だった。
首相は「今回は好きなようにやりたい。何にも縛られたくない」とも語った。首相の思いを存分に反映する、との狙いで6月に事務方が首相に「閣議決定も『おわび』『侵略』もなし」と提案し、具体化に動き始めた。
■ 公 明 の 要 請 「 承 り ま す 」
ところが、そうした検討が6月下旬に表面化すると、異論が上がる。保守派の自民党議員からは「閣議決定で公式な政府見解にすべきだ」。それより無視できなかったのは公明党だった。「勝手に激しい談話を出されても困る。中韓との関係をこじらせないでほしい」(幹部)と不満を募らせていたためだ。
「談話を出した後で公明党が批判をすると大変です。公明党と一致して決めるため、閣議決定した方がいいと思います」。6月下旬、側近の一人は首相に訴えた。
6月初旬には衆院憲法審査会で、参考人全員が安保法案を「違憲」と指摘。その後、自民党若手議員の勉強会で報道機関への「圧力発言」も表面化した。首相は揺れた。政権に逆風が吹き始めると、公明党を巻き込む閣議決定に傾いていった。
「14日に閣議決定する」。首相は今月5、6両日、自民党三役らを次々に官邸執務室に呼び、こう伝えた。その場で原案もみせ、了承を求めた。
7日には公明党の山口那津男代表とも協議。山口氏に示した原案には「おわび」「侵略」は明示しなかった。山口氏は「おわびの心があると相手方に伝わる誠意ある表現を使うべきだ」と求めると、首相は「承ります」と引き取った。
■ 「 多 く の 国 民 と 共 有 し た い 」
首相は悩んだ末に「できるだけ多くの国民と共有できるような談話を作りたい」と考え「おわび」の記述が固まった。
だが、その後も周囲には「今までの談話より発展的な位置づけにしたい。過去にとらわれないと分かるようにしたい」と注文した。「(将来世代に)謝罪を続ける宿命を背負わせてはなりません」と明記し、首相がこだわる「脱・謝罪外交」を掲げることにした。
「最終的にこうなりました」。首相は談話発表の数日前、山口氏に連絡した。公明党が求めるキーワードは盛り込まれた。「首相もギリギリのところだったんだろう」。同党幹部は首相の苦渋の決断を評価した。
「良かったでしょ」。14日夜、首相は自民党の高村正彦副総裁と都内のホテルで会食し、談話を自賛した。首相周辺は「安保法案の違憲問題から流れが変わったが、結果としてみんなが納得する内容になった」と胸をなで下ろした。
一方で、談話の作成に携わった一人は「首相は本音は納得していないんじゃないか」との見方を示す。首相を支持する保守派には、妥協に不満もくすぶっている。
本日付日経新聞Dijital速報版政治欄URL=http://www.nikkei.com/article/DGXLASDE14H0E_U5A810C1PP8000/ を下記ご紹介したい。
首 相 、 持 論 抑 え 「 お わ び 」 加 筆 戦 後 7 0 年 談 話
支 持 率 低 下 、 安 保 法 案 が 影
安倍晋三首相は戦後70年談話の作成にあたり、「謝罪外交」からの脱却を狙う持論と、歴代内閣の認識を踏襲する現実論で揺れた。当初は先の大戦への「おわび」を記した1995年の村山談話の「上書き」を狙ったが、安全保障関連法案の審議に伴い内閣支持率が低下。公明党の要請も受けて「おわび」を加筆し、持論へのこだわりを抑えざるを得なくなった。
■ 「 好 き な よ う に や り た い 」
本格的に文言を練り始めたのは4月だった。談話は首相の口述を今井尚哉首相秘書官と兼原信克官房副長官補(外交担当)らが聞き取り、紙に起こす作業から始まった。「戦後70年に談話は必要はないといわれているかもしれない。だから今までと違う位置づけの談話にしたい。未来志向だ」。首相は指示した。
この時点で狙いは明確だった。「おわび」「侵略」は盛り込まず、村山談話を「上書き」する。「もう一度書く必要はない」。首相からこう聞いた関係者は多い。
4月下旬のアジア・アフリカ会議や米議会演説で首相は「反省」には触れたが、「おわび」は言及しなかった。「世間の反応を見る意味もあった」(首相周辺)という。目立った批判はなく、首相は自信を深めた。
ただ、あまりに保守色が強くなると、中国や韓国との関係は悪化する。首相周辺が5月下旬ごろ、水面下で中韓両国がどう反応するか探り始めると、やはり厳しい空気が伝わってきた。浮上したのが閣議決定をせず個人的見解の談話にする案だった。
首相は「今回は好きなようにやりたい。何にも縛られたくない」とも語った。首相の思いを存分に反映する、との狙いで6月に事務方が首相に「閣議決定も『おわび』『侵略』もなし」と提案し、具体化に動き始めた。
■ 公 明 の 要 請 「 承 り ま す 」
ところが、そうした検討が6月下旬に表面化すると、異論が上がる。保守派の自民党議員からは「閣議決定で公式な政府見解にすべきだ」。それより無視できなかったのは公明党だった。「勝手に激しい談話を出されても困る。中韓との関係をこじらせないでほしい」(幹部)と不満を募らせていたためだ。
「談話を出した後で公明党が批判をすると大変です。公明党と一致して決めるため、閣議決定した方がいいと思います」。6月下旬、側近の一人は首相に訴えた。
6月初旬には衆院憲法審査会で、参考人全員が安保法案を「違憲」と指摘。その後、自民党若手議員の勉強会で報道機関への「圧力発言」も表面化した。首相は揺れた。政権に逆風が吹き始めると、公明党を巻き込む閣議決定に傾いていった。
「14日に閣議決定する」。首相は今月5、6両日、自民党三役らを次々に官邸執務室に呼び、こう伝えた。その場で原案もみせ、了承を求めた。
7日には公明党の山口那津男代表とも協議。山口氏に示した原案には「おわび」「侵略」は明示しなかった。山口氏は「おわびの心があると相手方に伝わる誠意ある表現を使うべきだ」と求めると、首相は「承ります」と引き取った。
■ 「 多 く の 国 民 と 共 有 し た い 」
首相は悩んだ末に「できるだけ多くの国民と共有できるような談話を作りたい」と考え「おわび」の記述が固まった。
だが、その後も周囲には「今までの談話より発展的な位置づけにしたい。過去にとらわれないと分かるようにしたい」と注文した。「(将来世代に)謝罪を続ける宿命を背負わせてはなりません」と明記し、首相がこだわる「脱・謝罪外交」を掲げることにした。
「最終的にこうなりました」。首相は談話発表の数日前、山口氏に連絡した。公明党が求めるキーワードは盛り込まれた。「首相もギリギリのところだったんだろう」。同党幹部は首相の苦渋の決断を評価した。
「良かったでしょ」。14日夜、首相は自民党の高村正彦副総裁と都内のホテルで会食し、談話を自賛した。首相周辺は「安保法案の違憲問題から流れが変わったが、結果としてみんなが納得する内容になった」と胸をなで下ろした。
一方で、談話の作成に携わった一人は「首相は本音は納得していないんじゃないか」との見方を示す。首相を支持する保守派には、妥協に不満もくすぶっている。