Town News 箱根版:生涯 秘密箱 職人
2016年12月6日 お仕事タウンニュース神奈川県湘南・県西地区 掲載号 2016年12月3日
紹介URL = http://www.townnews.co.jp/0609/2016/12/02/360344.html
生 涯 「 秘 密 箱 」 職 人 ま だ 手 は 動 く
一見すると普通の木箱。すぐに開けられそうだが、どこを探しても蓋らしきものが見当たらず、簡単には開かない。「秘密箱」といえば、箱根町民ならおなじみだろう。秘密箱を長年作り続けた二宮義之さん(87)を訪ねた。
作 品 を 叩 き 壊 し た 父
湯本の築80年の建物は使い込んだ建具に囲まれ、ノミやカンナがずらり。職人が差し出した「箱」に記者が四苦八苦していると「ここを押してごらん」と秘密を明かしてくれた。
二宮さんは湯本尋常高等小の頃から家業を手伝い始めた。父・儀之助さんは秘密箱の創始者とも言われる指物職人・大川隆次郎の流れを組む工房で修行した職人で口癖は「学校が終わったらすぐ帰ってこい」。二宮さんは卒業後、家業から逃げたい一心で平塚の軍需工場入りを決めた。配属先は航空機プロペラの試作部門だったが、入社当時にはあった材料のジュラルミンは、物資不足で次第に木材へと変わり、心の内で戦争の先行きに気付いたという。工場は空襲で焼け、終戦を迎えた。
箱根に帰ってみると、意外な事に家業の秘密箱造りが忙しくなっていた。進駐軍の土産として発注が舞い込むように。明るい兆しが出てきたものの、父の厳しさは相変わらず、二宮さんが作った品を突然金槌で叩き壊す事もあった。「どこが悪いの、って聞いても教えてくれない。『自分で確かめろ』『直せ』とね」と目を細めた。サラリーマンのように定収入があるわけではなく、旅館に栄養ドリンク剤を売り歩くなど、副業もこなした。
力 作 を 買 っ て く れ た 人
長年連れ添った妻のマサ子さんは27年前に他界した。お見合いで一目ぼれし、白無垢姿がまぶしかった妻は、その後旅館のパートで働き、家を支えてくれた。「俺は肩身が狭かったけど、本当に助けられた」。作品を展示会で売り続けているうちに「良いモノを残したい」という思いも膨む。そんな背中を見てマサ子さんが察したのか、ある展示会で「私が買うよ」とお金を出してくれた事もあった。
昭和46年、あるデザインコンクールに家具を出品したところ、特別賞に輝いた。20年以上も作り続け他人に認められたのはこれが初めてだった。自宅の一角に賞状を飾った実演コーナーを作り、通りがかりのハイカーを招き入れては1時間ほど作業について語った。気付くと何も売れていない日も多かった。代表作のひとつに、秘密箱の中に秘密箱を内蔵した「ダブルシークレット」がある。これは米国のパズル愛好家の間で話題となり、オークションで取引されたり、海を超えて問合せが来るようになった。そんな人気商品も、今では作ることができない。
今 の 口 癖 は 「 悔 し い 」
1年前、作業中に握っていたノミを落とし、脳梗塞が判明。数カ月リハビリを重ねた結果、ようやく握れるようにはなった。それでも肩から指先まで痺れ、材料を押さえられなくなった。「仕事できないのは悔しいね。『生涯現役』が口癖だったのに、ただ飯食らってテレビ観てるんだよ」と天井をあおぐ。外出先で自分ではない誰かが作った秘密箱を手に取ると、カタカタ音をたてる事がある。「隙間なく美しく仕上げないといけないのに、カンナも使えない職人がいる」――本物について一通り語り終えると「これあげる」と、おもむろに1枚の栞(しおり)を取り出した。寄木を削った「ズク」にリボンを通し、ゆっくりと細いビニール袋に納める日課は、手の訓練の一環。「箱を作りたいよ」。生涯現役とは言わずとも生涯職人であり続ける。まだ終わるわけにはいかない。
紹介URL = http://www.townnews.co.jp/0609/2016/12/02/360344.html
生 涯 「 秘 密 箱 」 職 人 ま だ 手 は 動 く
一見すると普通の木箱。すぐに開けられそうだが、どこを探しても蓋らしきものが見当たらず、簡単には開かない。「秘密箱」といえば、箱根町民ならおなじみだろう。秘密箱を長年作り続けた二宮義之さん(87)を訪ねた。
作 品 を 叩 き 壊 し た 父
湯本の築80年の建物は使い込んだ建具に囲まれ、ノミやカンナがずらり。職人が差し出した「箱」に記者が四苦八苦していると「ここを押してごらん」と秘密を明かしてくれた。
二宮さんは湯本尋常高等小の頃から家業を手伝い始めた。父・儀之助さんは秘密箱の創始者とも言われる指物職人・大川隆次郎の流れを組む工房で修行した職人で口癖は「学校が終わったらすぐ帰ってこい」。二宮さんは卒業後、家業から逃げたい一心で平塚の軍需工場入りを決めた。配属先は航空機プロペラの試作部門だったが、入社当時にはあった材料のジュラルミンは、物資不足で次第に木材へと変わり、心の内で戦争の先行きに気付いたという。工場は空襲で焼け、終戦を迎えた。
箱根に帰ってみると、意外な事に家業の秘密箱造りが忙しくなっていた。進駐軍の土産として発注が舞い込むように。明るい兆しが出てきたものの、父の厳しさは相変わらず、二宮さんが作った品を突然金槌で叩き壊す事もあった。「どこが悪いの、って聞いても教えてくれない。『自分で確かめろ』『直せ』とね」と目を細めた。サラリーマンのように定収入があるわけではなく、旅館に栄養ドリンク剤を売り歩くなど、副業もこなした。
力 作 を 買 っ て く れ た 人
長年連れ添った妻のマサ子さんは27年前に他界した。お見合いで一目ぼれし、白無垢姿がまぶしかった妻は、その後旅館のパートで働き、家を支えてくれた。「俺は肩身が狭かったけど、本当に助けられた」。作品を展示会で売り続けているうちに「良いモノを残したい」という思いも膨む。そんな背中を見てマサ子さんが察したのか、ある展示会で「私が買うよ」とお金を出してくれた事もあった。
昭和46年、あるデザインコンクールに家具を出品したところ、特別賞に輝いた。20年以上も作り続け他人に認められたのはこれが初めてだった。自宅の一角に賞状を飾った実演コーナーを作り、通りがかりのハイカーを招き入れては1時間ほど作業について語った。気付くと何も売れていない日も多かった。代表作のひとつに、秘密箱の中に秘密箱を内蔵した「ダブルシークレット」がある。これは米国のパズル愛好家の間で話題となり、オークションで取引されたり、海を超えて問合せが来るようになった。そんな人気商品も、今では作ることができない。
今 の 口 癖 は 「 悔 し い 」
1年前、作業中に握っていたノミを落とし、脳梗塞が判明。数カ月リハビリを重ねた結果、ようやく握れるようにはなった。それでも肩から指先まで痺れ、材料を押さえられなくなった。「仕事できないのは悔しいね。『生涯現役』が口癖だったのに、ただ飯食らってテレビ観てるんだよ」と天井をあおぐ。外出先で自分ではない誰かが作った秘密箱を手に取ると、カタカタ音をたてる事がある。「隙間なく美しく仕上げないといけないのに、カンナも使えない職人がいる」――本物について一通り語り終えると「これあげる」と、おもむろに1枚の栞(しおり)を取り出した。寄木を削った「ズク」にリボンを通し、ゆっくりと細いビニール袋に納める日課は、手の訓練の一環。「箱を作りたいよ」。生涯現役とは言わずとも生涯職人であり続ける。まだ終わるわけにはいかない。
⑫理事会/372生涯現役塾/2017望年会
2016年12月5日 お仕事 日 本 生 涯 現 役 推 進 協 議 会 &
NPO法人 ライフ・ベンチャー・クラブ の 活 動 に
ご 支 援 く だ さ る 会 員 皆 様
皆様には日々「生涯現役社会づくり」ご支援を本当に有難うございます。
2016年度末の理事会&第372回生涯現役展開塾/2017望年会をご案内します。
【12月合同理事会ご案内】
日時: 2 0 1 6 年 1 2 月 1 4 日 (水) 1 3 : 0 0 ~ 1 4 : 3 0
会場: ライフ・ベンチャー事務所【八重洲口会館 B2F】
議題: 1) 本年度理事会運営体制総括と新年度改革決意
2) 本年度全理事の活動総括と来年度改革提案
3) 生涯現役協・NPO/LVC両団体本年総括と新年改革案
4) その他提案事項 以上
本年も毎月定例的企画・運営による生涯現役シリーズ塾を各自スケジュール化で
意欲的に取組む 『生涯現役社会づくり』プラットフォーム活動を展開しました。
地の利最高東京駅3分/ライフ・ベンチャ-事務所を存分にご活用ください。
NPO ライフ・ベンチャ-・クラブは、JR東京駅八重洲北口改札を真っ直ぐ出た処
東京駅・大丸デパート向い側真正面です(日興証券が一階にあるビルのB2階)
*****************************************************************
『あなたと日本を元気に!!』できる!! 生涯現役実践道場への 自主的ご参加で
あなたがご活躍する地域から 次々と民活力が盛上がる絆の輪が拡がります!!
--------------------------------------------------------------------------------------------------
2016年春期/秋期実施イベント&2017年春期予定(各土曜13:30~16:50)
④Summit 4/23(済) ⑤Summit 10/15(済) ⑥Summit 4/15(予)
--------------------------------------------------------------------------------------------------
2017/12/14(理事会13:00/第372回生涯現役シリーズ塾15:00/2017望年会17:00)
12/14 1/25 2/22 3/22 4/26 5/24
******************************************************************
日 本 生 涯 現 役 推 進 協 議 会
NPO法人 ラ イ フ ・ ベ ン チ ャ ー ・ ク ラ ブ
代 表 東 瀧 邦 次
TEL:03-3517-6667 FAX:03-3517-6668
E-mail: info@sgsk.net or lvcinfo@sgsk.net
URL: http://www.sgsk.net
Blog: http://40591.diarynote.jp/
Facebook : http://www.facebook.com/sgsk.net
Facebook2:https://www.facebook.com/yaesu3min
******************************************************
【 第372回 生 涯 現 役 塾 & 2017望 年 会 ご 案 内】
2 0 2 0 年 生 涯 現 役 推 進 役
百 万 名 の 礎 は あ な た で す ‼
日時:2016年12月14日(水)15:00~19:00
会場:八 重 洲 口 会 館 会 議 室
(中央区八重洲1-7-20 八重洲会館ビル B2階:03-3517-6667)
(案 内 図 URL=http://www.sgsk.net/construction/access.html)
日 本 生 涯 現 役 推 進 協 議 会 &
NPO法人 ラ イ フ・ベ ン チ ャ ー・ク ラ ブ へ の ご支援感謝します。
月例生涯現役シリーズ塾は通算第372回。歳末恒例の望年会も同日開催します。
“ 夢 と 希 望 が 溢 れ る 意 義 あ る 生 涯 現 役
あ な た も わ た し も 日 本 も 元 気 に
新 2 0 1 7 年 に 挑 む ” 懇親の集いです。
生涯現役活動歴31年を重ね、来2017新年は『生涯現役プロデューサー』決意行動で、超高齢化日本への私共人財の付加価値創造をどう社会貢献できるかの重要な年。発題講師:新川理事ほか、ご発表皆様による「第372回:生涯現役塾」は、次ステージに大躍進していく『100万人連携プラットフォーム』構築の発進源になり得るものと期待します。
記
★ 第 一 部: 第 372 回『 生 涯 現 役 全 国 展 開 塾 第 八 弾 』
演 題:
「生涯現役110番中心に会員増強・運動推進で100万人へ!!」 (15:00~16:45)
基調講演:新川 政信(株式会社かい援隊本部代表取締役会長) (15:00~15:30)
発 表: 全 員 参 加 フ リ ー デ ィ ス カ ッ シ ョ ン (15:30~16:30)
まとめ: 江 島 優
(東京エクゼクティブ‣サーチ株式会社代表取締役会長) (16:30~16:45)
進 行: 東瀧 邦次
(日本生涯現役推進協議会&NPO 法人ライフ・ベンチャー・クラブ代表)
★ 第 二 部: 2 0 1 7 望 年 の 懇 親 会 (17:00~19:00)
生涯現役塾の終了後 第一部に引続き、同八重洲口会館会場で恒例の望年懇親会を行います。
司会:増田事務局長により全参加者が主役の、2016生涯現役実践談一言、 2017新年への夢・希望・抱負 各2分限話は何より仲間友情への最大サービスで~す。
幹事:中島 信・増田龍一・水上久忠・山本芳治・湯浅雅文(五十音順) …………………………………………………………………………………
参加費: ① 生涯現役塾/1,000円
② 2017望年会/2,000円
③ 塾・望年会/3,000円
申込先: NPO 法人ライフ・ベンチャー・クラブ運営事務局
会 場: 東京都中央区八重洲1-7-20 八重洲口会館 会議室B2F
電 話: 03(3517)6667 Fax:03(3517)6668
E-mail : info@sgsk.net /
U R L: http://www.sgsk.net
………………………………………………………………………………………
第372回 生涯現役シリーズ塾 & 2017望年会
参 加 申 込 書 2016 年12 月 日
NPO法人 ライフ・ベンチャー・クラブ事務局 宛
氏名______________
TEL or FAX or Mail________________
NPO法人 ライフ・ベンチャー・クラブ の 活 動 に
ご 支 援 く だ さ る 会 員 皆 様
皆様には日々「生涯現役社会づくり」ご支援を本当に有難うございます。
2016年度末の理事会&第372回生涯現役展開塾/2017望年会をご案内します。
【12月合同理事会ご案内】
日時: 2 0 1 6 年 1 2 月 1 4 日 (水) 1 3 : 0 0 ~ 1 4 : 3 0
会場: ライフ・ベンチャー事務所【八重洲口会館 B2F】
議題: 1) 本年度理事会運営体制総括と新年度改革決意
2) 本年度全理事の活動総括と来年度改革提案
3) 生涯現役協・NPO/LVC両団体本年総括と新年改革案
4) その他提案事項 以上
本年も毎月定例的企画・運営による生涯現役シリーズ塾を各自スケジュール化で
意欲的に取組む 『生涯現役社会づくり』プラットフォーム活動を展開しました。
地の利最高東京駅3分/ライフ・ベンチャ-事務所を存分にご活用ください。
NPO ライフ・ベンチャ-・クラブは、JR東京駅八重洲北口改札を真っ直ぐ出た処
東京駅・大丸デパート向い側真正面です(日興証券が一階にあるビルのB2階)
*****************************************************************
『あなたと日本を元気に!!』できる!! 生涯現役実践道場への 自主的ご参加で
あなたがご活躍する地域から 次々と民活力が盛上がる絆の輪が拡がります!!
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2016年春期/秋期実施イベント&2017年春期予定(各土曜13:30~16:50)
④Summit 4/23(済) ⑤Summit 10/15(済) ⑥Summit 4/15(予)
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2017/12/14(理事会13:00/第372回生涯現役シリーズ塾15:00/2017望年会17:00)
12/14 1/25 2/22 3/22 4/26 5/24
******************************************************************
日 本 生 涯 現 役 推 進 協 議 会
NPO法人 ラ イ フ ・ ベ ン チ ャ ー ・ ク ラ ブ
代 表 東 瀧 邦 次
TEL:03-3517-6667 FAX:03-3517-6668
E-mail: info@sgsk.net or lvcinfo@sgsk.net
URL: http://www.sgsk.net
Blog: http://40591.diarynote.jp/
Facebook : http://www.facebook.com/sgsk.net
Facebook2:https://www.facebook.com/yaesu3min
******************************************************
【 第372回 生 涯 現 役 塾 & 2017望 年 会 ご 案 内】
2 0 2 0 年 生 涯 現 役 推 進 役
百 万 名 の 礎 は あ な た で す ‼
日時:2016年12月14日(水)15:00~19:00
会場:八 重 洲 口 会 館 会 議 室
(中央区八重洲1-7-20 八重洲会館ビル B2階:03-3517-6667)
(案 内 図 URL=http://www.sgsk.net/construction/access.html)
日 本 生 涯 現 役 推 進 協 議 会 &
NPO法人 ラ イ フ・ベ ン チ ャ ー・ク ラ ブ へ の ご支援感謝します。
月例生涯現役シリーズ塾は通算第372回。歳末恒例の望年会も同日開催します。
“ 夢 と 希 望 が 溢 れ る 意 義 あ る 生 涯 現 役
あ な た も わ た し も 日 本 も 元 気 に
新 2 0 1 7 年 に 挑 む ” 懇親の集いです。
生涯現役活動歴31年を重ね、来2017新年は『生涯現役プロデューサー』決意行動で、超高齢化日本への私共人財の付加価値創造をどう社会貢献できるかの重要な年。発題講師:新川理事ほか、ご発表皆様による「第372回:生涯現役塾」は、次ステージに大躍進していく『100万人連携プラットフォーム』構築の発進源になり得るものと期待します。
記
★ 第 一 部: 第 372 回『 生 涯 現 役 全 国 展 開 塾 第 八 弾 』
演 題:
「生涯現役110番中心に会員増強・運動推進で100万人へ!!」 (15:00~16:45)
基調講演:新川 政信(株式会社かい援隊本部代表取締役会長) (15:00~15:30)
発 表: 全 員 参 加 フ リ ー デ ィ ス カ ッ シ ョ ン (15:30~16:30)
まとめ: 江 島 優
(東京エクゼクティブ‣サーチ株式会社代表取締役会長) (16:30~16:45)
進 行: 東瀧 邦次
(日本生涯現役推進協議会&NPO 法人ライフ・ベンチャー・クラブ代表)
★ 第 二 部: 2 0 1 7 望 年 の 懇 親 会 (17:00~19:00)
生涯現役塾の終了後 第一部に引続き、同八重洲口会館会場で恒例の望年懇親会を行います。
司会:増田事務局長により全参加者が主役の、2016生涯現役実践談一言、 2017新年への夢・希望・抱負 各2分限話は何より仲間友情への最大サービスで~す。
幹事:中島 信・増田龍一・水上久忠・山本芳治・湯浅雅文(五十音順) …………………………………………………………………………………
参加費: ① 生涯現役塾/1,000円
② 2017望年会/2,000円
③ 塾・望年会/3,000円
申込先: NPO 法人ライフ・ベンチャー・クラブ運営事務局
会 場: 東京都中央区八重洲1-7-20 八重洲口会館 会議室B2F
電 話: 03(3517)6667 Fax:03(3517)6668
E-mail : info@sgsk.net /
U R L: http://www.sgsk.net
………………………………………………………………………………………
第372回 生涯現役シリーズ塾 & 2017望年会
参 加 申 込 書 2016 年12 月 日
NPO法人 ライフ・ベンチャー・クラブ事務局 宛
氏名______________
TEL or FAX or Mail________________
生涯現役促進地域連携事業 本来意味
2016年12月4日 お仕事URL=http://edit.diarynote.jp/home/diary/edit/?time_id=201612040748579420
【ニッセイ基礎研究所さんの最新投稿情報を受け取る】
ニッセイ基礎研究所は、国内外の経済・金融問題をはじめ、年金・介護等の社会保障問題や住宅・都市問題を中心に、中立公正な立場で基礎的かつ問題解決型の調査・研究を実施しているシンクタンクです。メールマガジン「基礎研Report Head Line」を配信中。
生 涯 現 役 促 進 地 域
連 携 事 業 の 本 来 の 意 味 :
研 究 員 の 眼
「生涯現役 促進地域 連携事業」が本年4月からスタートしている。
正確には、10月末の時点で事業を実施する地域が決定されたところであり、これから各地で本格的に始動されていくところである。
この事業は、厚生労働省が高年齢者雇用安定法の改正を行った上で主導する事業であり、リタイアした後の高齢者の活躍の場を拡げることに国として本気性を持って取組むことを表明した事業と言える。
このことについては本年6月の時点で筆者もその動向を報告したが、"いま地域で何が起こっているのか、その意味合いとは何か"、今一度概説したい。
※ 高齢者雇用政策の新たな展開~地域における高齢者の多様な就業機会の確保・拡充に向けて
当事業が創設された背景については、改めて申し上げるまでもないと思われるが、「高齢者の雇用促進」は安倍政権が目指す「一億総活躍社会の実現」に向けた重要な政策課題の一つである。
個人にとっても、リタイアした後の活躍の場が拡がるかどうかについては、セカンドライフの設計に大きな影響を及ぼすことである。
しかしながら、65歳以上の高齢者が働ける場(仕事)は決して多くはない。
リタイアした後、新たな仕事を見つけようとハローワークやシルバー人材センター(会員になる必要がある)に行っても、選択肢が限られるなかで自分が望む仕事を見つけられず、働くことを諦めてしまっている人が少なくないと想像する。
こうしたなかで、高齢者の就労希望ニーズに応えつつ、その高齢者の力をそれぞれの地域が有する課題の解決に活かすことを企図して創設されたのが今回の生涯現役促進地域連携事業である。
当事業は、地方自治体(都道府県/市区町村)が中心となって、まず所定の「地域高年齢者就業機会確保計画」を策定し、地域の関係機関(労使関係者や金融機関等)が連携する「協議会」(*1)がその計画を遂行する。
協議会の中には事業統括員、事業推進者、支援員からなる事務局が置かれ、協議会メンバーである関係機関と連携しながら、地域内での高齢者の多様な活躍場所の開拓とマッチングを行っていくことが想定されている。
冒頭に少し述べたが、当事業はいきなり全国展開されるわけではなく、今年度は厚生労働省の公募に手を挙げた地方自治体の中から採択された地域のみが実施されることになっている。
2回(1次・2次)の公募を経て、最終的には以下の15地域が採択され、今年度から生涯現役促進地域連携事業が進められることになっている。
<「生涯現役促進地域連携事業」実施地域(2016 年度)>
1. 秋田県大館市
2. 千葉県柏市
3. 神奈川県
4. 神奈川県鎌倉市
5. 愛知県
6. 京都府
7. 大阪府
8. 大阪府豊中市
9. 岡山県総社市
10. 鳥取県米子市
11. 愛媛県松山市
12. 徳島県
13. 福岡県
14. 大分県
15. 長崎県
※ 都道府県及び市区町村が当事業の主体になることができる
この15地域は少なくとも高齢者雇用促進に積極的な地域であり先駆的なモデル地域になっていくところと言える。
では実際、これらの地域でどのようなことが行われようとしているのか、少しでも理解を促すために図表1〔下記URLの図表をご参照〕を描いてみた。
これは「高齢者の仕事の内容(性質)」と「それを開拓し斡旋する機関がカバーする範囲」を付置したものである(あくまで筆者のイメージ)。
URL=http://www.huffingtonpost.jp/nissei-kisokenkyujyo/cjob-old-people_b_13343572.html
2016-12-01-1480566859-3863367-eye16111711.jpg
縦軸には「仕事の難易度(≒賃金の高さ)」、横軸には「企業ニーズが強い仕事と地域ニーズが強い仕事(営利・非営利的な仕事と言い換えても良いかもしれない)」を置いて、この中に「民間の派遣・紹介企業」、「シルバー人材センター」、「ハローワーク」、そして「生涯現役促進地域連携事業(協議会)」を付置した。
ここで申し上げたいことは、ご覧のとおり、高齢者が活躍できる仕事の範囲が拡大するということ、特に福祉や子育て、あるいは観光産業の強化、地場産業の担い手不足解消といった地域として有する課題の解決(左側)に生涯現役促進地域連携事業(協議会)が中心となって高齢者の仕事を拡充させていく方向にあるということである。
個人(高齢者)にとっては、活躍できる選択肢が拡がる可能性があり、期待されるところである。
しかし、地域社会の制度・システムという見方をしたときに、もともと高齢者に仕事を提供する公的な機関としてハローワークとシルバー人材センターがあったにも関わらず、なぜ生涯現役促進地域連携事業(協議会)を創設する必要があったのか、疑問を持たれたのではないかと思う。
限られた社会的なコストを考えても、重複的(重畳的)な取り組みは避けたほうが良いのは当然である。
ここで誤解を招きやすいこととして、ハローワークやシルバー人材センターだけでは高齢者雇用の促進が進まない(足りない)から当事業が創設されたと考えられがちだが、決してそうではない。
生涯現役促進地域連携事業創設の本来の意味は、高齢者の雇用促進という重要な社会的課題に対して、地域が一体となって取り組む"仕組み"を創ることである。一つの"まちづくり"と言い換えられることである。
これまでハローワークやシルバー人材センターだけに高齢者の雇用促進の役割を委ねていたものを、地域における多様な機関が連携して協働していくことを進めようとしているのである。"一人でやるよりみんなで取り組む"ほうが成果が大きくなることは言うまでもない。
仮に、生涯現役促進地域連携事業をリードする協議会(事務局)が孤立する形で自分たちのできることだけを行うのであれば、ハローワーク、シルバー人材センターに継ぐ第3極の機関に過ぎないわけで、それでは本来の目的を果たすことにはならない。コストとしても無駄と言わざるを得ない。
どうすれば地域一体となって取組むことができるのか、先行する15地域においてはその形(仕組み)づくりが問われているのである。
繰り返しになるが重要なことは、協議会を構成する機関が各々主体的に取り組み、有機的な協働体制を確立することである。
そのモデルができた先に、高齢者が活き活きと活躍する活力ある地域の未来が訪れることになるであろう。筆者としても期待を込めて今後もその動向を注視していきたい。
【 関 連 レ ポ ー ト 】
※ 高齢者雇用政策の新たな展開~地域における高齢者の多様な就業機会の確保・拡充に向けて
※ 4人に1人は友人ゼロ(日本の高齢者)~4カ国比較調査から見える日本の高齢者の実態
※ 生涯現役社会の環境整備に関する一考察~地域における65歳以上の就業促進に向けて
(*1) 筆者もメンバーである千葉県柏市の協議会は、柏市(保健福祉部、経済産業部)、柏商工会議所、柏市沼南商工会、柏市社会福祉協議会、柏市シルバー人材センター、日本政策金融金庫(松戸支店)、東京大学高齢社会総合研究機構、一般社団法人セカンドライフファクトリーから構成される。(2016年11月17日「研究員の眼」より転載)
株式会社ニッセイ基礎研究所
生活研究部 主任研究員 前田 展弘
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生 涯 現 役 促 進 地 域
連 携 事 業 の 本 来 の 意 味 :
研 究 員 の 眼
「生涯現役 促進地域 連携事業」が本年4月からスタートしている。
正確には、10月末の時点で事業を実施する地域が決定されたところであり、これから各地で本格的に始動されていくところである。
この事業は、厚生労働省が高年齢者雇用安定法の改正を行った上で主導する事業であり、リタイアした後の高齢者の活躍の場を拡げることに国として本気性を持って取組むことを表明した事業と言える。
このことについては本年6月の時点で筆者もその動向を報告したが、"いま地域で何が起こっているのか、その意味合いとは何か"、今一度概説したい。
※ 高齢者雇用政策の新たな展開~地域における高齢者の多様な就業機会の確保・拡充に向けて
当事業が創設された背景については、改めて申し上げるまでもないと思われるが、「高齢者の雇用促進」は安倍政権が目指す「一億総活躍社会の実現」に向けた重要な政策課題の一つである。
個人にとっても、リタイアした後の活躍の場が拡がるかどうかについては、セカンドライフの設計に大きな影響を及ぼすことである。
しかしながら、65歳以上の高齢者が働ける場(仕事)は決して多くはない。
リタイアした後、新たな仕事を見つけようとハローワークやシルバー人材センター(会員になる必要がある)に行っても、選択肢が限られるなかで自分が望む仕事を見つけられず、働くことを諦めてしまっている人が少なくないと想像する。
こうしたなかで、高齢者の就労希望ニーズに応えつつ、その高齢者の力をそれぞれの地域が有する課題の解決に活かすことを企図して創設されたのが今回の生涯現役促進地域連携事業である。
当事業は、地方自治体(都道府県/市区町村)が中心となって、まず所定の「地域高年齢者就業機会確保計画」を策定し、地域の関係機関(労使関係者や金融機関等)が連携する「協議会」(*1)がその計画を遂行する。
協議会の中には事業統括員、事業推進者、支援員からなる事務局が置かれ、協議会メンバーである関係機関と連携しながら、地域内での高齢者の多様な活躍場所の開拓とマッチングを行っていくことが想定されている。
冒頭に少し述べたが、当事業はいきなり全国展開されるわけではなく、今年度は厚生労働省の公募に手を挙げた地方自治体の中から採択された地域のみが実施されることになっている。
2回(1次・2次)の公募を経て、最終的には以下の15地域が採択され、今年度から生涯現役促進地域連携事業が進められることになっている。
<「生涯現役促進地域連携事業」実施地域(2016 年度)>
1. 秋田県大館市
2. 千葉県柏市
3. 神奈川県
4. 神奈川県鎌倉市
5. 愛知県
6. 京都府
7. 大阪府
8. 大阪府豊中市
9. 岡山県総社市
10. 鳥取県米子市
11. 愛媛県松山市
12. 徳島県
13. 福岡県
14. 大分県
15. 長崎県
※ 都道府県及び市区町村が当事業の主体になることができる
この15地域は少なくとも高齢者雇用促進に積極的な地域であり先駆的なモデル地域になっていくところと言える。
では実際、これらの地域でどのようなことが行われようとしているのか、少しでも理解を促すために図表1〔下記URLの図表をご参照〕を描いてみた。
これは「高齢者の仕事の内容(性質)」と「それを開拓し斡旋する機関がカバーする範囲」を付置したものである(あくまで筆者のイメージ)。
URL=http://www.huffingtonpost.jp/nissei-kisokenkyujyo/cjob-old-people_b_13343572.html
2016-12-01-1480566859-3863367-eye16111711.jpg
縦軸には「仕事の難易度(≒賃金の高さ)」、横軸には「企業ニーズが強い仕事と地域ニーズが強い仕事(営利・非営利的な仕事と言い換えても良いかもしれない)」を置いて、この中に「民間の派遣・紹介企業」、「シルバー人材センター」、「ハローワーク」、そして「生涯現役促進地域連携事業(協議会)」を付置した。
ここで申し上げたいことは、ご覧のとおり、高齢者が活躍できる仕事の範囲が拡大するということ、特に福祉や子育て、あるいは観光産業の強化、地場産業の担い手不足解消といった地域として有する課題の解決(左側)に生涯現役促進地域連携事業(協議会)が中心となって高齢者の仕事を拡充させていく方向にあるということである。
個人(高齢者)にとっては、活躍できる選択肢が拡がる可能性があり、期待されるところである。
しかし、地域社会の制度・システムという見方をしたときに、もともと高齢者に仕事を提供する公的な機関としてハローワークとシルバー人材センターがあったにも関わらず、なぜ生涯現役促進地域連携事業(協議会)を創設する必要があったのか、疑問を持たれたのではないかと思う。
限られた社会的なコストを考えても、重複的(重畳的)な取り組みは避けたほうが良いのは当然である。
ここで誤解を招きやすいこととして、ハローワークやシルバー人材センターだけでは高齢者雇用の促進が進まない(足りない)から当事業が創設されたと考えられがちだが、決してそうではない。
生涯現役促進地域連携事業創設の本来の意味は、高齢者の雇用促進という重要な社会的課題に対して、地域が一体となって取り組む"仕組み"を創ることである。一つの"まちづくり"と言い換えられることである。
これまでハローワークやシルバー人材センターだけに高齢者の雇用促進の役割を委ねていたものを、地域における多様な機関が連携して協働していくことを進めようとしているのである。"一人でやるよりみんなで取り組む"ほうが成果が大きくなることは言うまでもない。
仮に、生涯現役促進地域連携事業をリードする協議会(事務局)が孤立する形で自分たちのできることだけを行うのであれば、ハローワーク、シルバー人材センターに継ぐ第3極の機関に過ぎないわけで、それでは本来の目的を果たすことにはならない。コストとしても無駄と言わざるを得ない。
どうすれば地域一体となって取組むことができるのか、先行する15地域においてはその形(仕組み)づくりが問われているのである。
繰り返しになるが重要なことは、協議会を構成する機関が各々主体的に取り組み、有機的な協働体制を確立することである。
そのモデルができた先に、高齢者が活き活きと活躍する活力ある地域の未来が訪れることになるであろう。筆者としても期待を込めて今後もその動向を注視していきたい。
【 関 連 レ ポ ー ト 】
※ 高齢者雇用政策の新たな展開~地域における高齢者の多様な就業機会の確保・拡充に向けて
※ 4人に1人は友人ゼロ(日本の高齢者)~4カ国比較調査から見える日本の高齢者の実態
※ 生涯現役社会の環境整備に関する一考察~地域における65歳以上の就業促進に向けて
(*1) 筆者もメンバーである千葉県柏市の協議会は、柏市(保健福祉部、経済産業部)、柏商工会議所、柏市沼南商工会、柏市社会福祉協議会、柏市シルバー人材センター、日本政策金融金庫(松戸支店)、東京大学高齢社会総合研究機構、一般社団法人セカンドライフファクトリーから構成される。(2016年11月17日「研究員の眼」より転載)
株式会社ニッセイ基礎研究所
生活研究部 主任研究員 前田 展弘
J.I.Mail News 「10円貯金でイイ未来を」
2016年12月3日 お仕事■□■ ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━┓
J.I.メールニュース No.785 2016.12.01 発行
「 1 0 円 」 の 貯 金 で 、 ち ょ っ と イ イ コ ト 未 来 に 残 し ま せ ん か !?
┗━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ ■□■
<巻頭寄稿文>
「10円」の貯金で、ちょっとイイコト未来に残しませんか!?
2015なめがた市民100人委員会メンバー 川尻 みさき
-------------------------------------------------------------------------------------------------
茨城県行方市。ここで始まったことについてのお話です。
「行方=なめがた」と読みます。2005年の平成の市町村大合併のとき、難読市名と新聞で取り上げられました。関東地方の天気予報で、「鹿行(ろっこう)地域」と言われるエリアにあります。「鹿」が鹿嶋市で「行」が行方市。ここにはあやめで有名な潮来市や、神栖市、鉾田市も含まれています。
こんなに説明がいる片田舎で、昨年、行政と構想日本、市民約100人が半年にわたり政府の地方創生政策を受けて話し合いを行い、市民が総合戦略書作りに携わりました。人口約3万5千人からコンピューターが無作為に抽出した3千人に委員募集を兼ねたアンケートが行われ、その回答者の中から「なめがた市民100人委員会」が発足。4つの班に分かれて市の事業のレビューを行ったうえで、いま行方市はどんな状況なのか、自分たちや子どもたちの未来をどうするといいのか、などについてみんなで考えました。
私が参加した班のテーマは、「健康・福祉・高齢者」。
資料を見てビックリしたのは、健康寿命の年齢が男女ともに60代と低いこと。腎臓の透析に至っては県下一の人数で、不健康で長生きする市民の多さでした。
何度目かの集まりの最後に「健康についてできることを考えてみましょう」という宿題が、構想日本から出されました。
そこで提案したのが「おかげさまで、10円貯金」でした。
月に一度健康だったかどうか振り返り、ケガもせず、風邪も引かないで元気に過ごせたら「おかげさまで」と10円を貯金。一年でひとり120円ですが、もし市民3万人がしたら300万円くらいになります。集まったお金の半分は、小中学生のために、もう半分はハンディキャップを持っている人たちのために使ってもらっては、と考えました。自分の健康管理で社会貢献ができるという、ダブルで役立てられるプランです。
100人委員会は昨年度で終了しましたが、その後も、10人ほどの有志が集まって、月に一度ご飯を食べながら意見交換する会を行っています。メンバーは学校の先生、福祉関係者、店舗経営者、主婦、サラリーマンなど職種はさまざま。今では気心も知れて、いろんな意見が飛び出します。ときには脱線することもありますが、雑談にもヒントがあるかもしれないと、ワイワイガヤガヤ。100人委員会で半年間楽しく話し合えたことが忘れがたく、今も続いている感じです。
さて10円貯金ですが、始めるにはきっかけが必要と、それぞれ自分にとっての「健康探し」をしました。ダイエット、ボケないように気をつける、毎日1万歩歩く、ラジオ体操をする、指導する子どもたちが目標達成したら…、などなど。ひと月に10円ではなく、その日の成果で10円貯金する人もいて、それも自由。今年の年末にはみんなの貯金箱を持ち寄って、集計してみようことになりました。
当たり前のことですが、誰もが健康で長生きしたいと思っています。健康であることは、市民が市のためにできることのひとつでしょう。10円貯金は個人の健康貯金ですが、世のための預金=“世金”になったらいいね、と話しています。
これを読んでくださったみなさんも、ご自分の「健康探し」をして、10円貯金を始めてみませんか?
-------------------------------------------------------------------------------------------------
川尻 みさき(わかじり みさき)氏プロフィール
1959年茨城県生まれ。清泉女子大学文学部キリスト教文化学科卒業。日経メディカル編集部、日本グラフィックデザイナー協会、情報誌の制作会社などを経て、現在はフリーの編集ディレクター、ライター。食関連(料理、料理人、栄養学)を中心に取材。TBSの屋上でミツバチを飼育するプロジェクト「みつばちあ」にも参加中。
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J.I.メールニュース No.785 2016.12.01 発行
「 1 0 円 」 の 貯 金 で 、 ち ょ っ と イ イ コ ト 未 来 に 残 し ま せ ん か !?
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<巻頭寄稿文>
「10円」の貯金で、ちょっとイイコト未来に残しませんか!?
2015なめがた市民100人委員会メンバー 川尻 みさき
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茨城県行方市。ここで始まったことについてのお話です。
「行方=なめがた」と読みます。2005年の平成の市町村大合併のとき、難読市名と新聞で取り上げられました。関東地方の天気予報で、「鹿行(ろっこう)地域」と言われるエリアにあります。「鹿」が鹿嶋市で「行」が行方市。ここにはあやめで有名な潮来市や、神栖市、鉾田市も含まれています。
こんなに説明がいる片田舎で、昨年、行政と構想日本、市民約100人が半年にわたり政府の地方創生政策を受けて話し合いを行い、市民が総合戦略書作りに携わりました。人口約3万5千人からコンピューターが無作為に抽出した3千人に委員募集を兼ねたアンケートが行われ、その回答者の中から「なめがた市民100人委員会」が発足。4つの班に分かれて市の事業のレビューを行ったうえで、いま行方市はどんな状況なのか、自分たちや子どもたちの未来をどうするといいのか、などについてみんなで考えました。
私が参加した班のテーマは、「健康・福祉・高齢者」。
資料を見てビックリしたのは、健康寿命の年齢が男女ともに60代と低いこと。腎臓の透析に至っては県下一の人数で、不健康で長生きする市民の多さでした。
何度目かの集まりの最後に「健康についてできることを考えてみましょう」という宿題が、構想日本から出されました。
そこで提案したのが「おかげさまで、10円貯金」でした。
月に一度健康だったかどうか振り返り、ケガもせず、風邪も引かないで元気に過ごせたら「おかげさまで」と10円を貯金。一年でひとり120円ですが、もし市民3万人がしたら300万円くらいになります。集まったお金の半分は、小中学生のために、もう半分はハンディキャップを持っている人たちのために使ってもらっては、と考えました。自分の健康管理で社会貢献ができるという、ダブルで役立てられるプランです。
100人委員会は昨年度で終了しましたが、その後も、10人ほどの有志が集まって、月に一度ご飯を食べながら意見交換する会を行っています。メンバーは学校の先生、福祉関係者、店舗経営者、主婦、サラリーマンなど職種はさまざま。今では気心も知れて、いろんな意見が飛び出します。ときには脱線することもありますが、雑談にもヒントがあるかもしれないと、ワイワイガヤガヤ。100人委員会で半年間楽しく話し合えたことが忘れがたく、今も続いている感じです。
さて10円貯金ですが、始めるにはきっかけが必要と、それぞれ自分にとっての「健康探し」をしました。ダイエット、ボケないように気をつける、毎日1万歩歩く、ラジオ体操をする、指導する子どもたちが目標達成したら…、などなど。ひと月に10円ではなく、その日の成果で10円貯金する人もいて、それも自由。今年の年末にはみんなの貯金箱を持ち寄って、集計してみようことになりました。
当たり前のことですが、誰もが健康で長生きしたいと思っています。健康であることは、市民が市のためにできることのひとつでしょう。10円貯金は個人の健康貯金ですが、世のための預金=“世金”になったらいいね、と話しています。
これを読んでくださったみなさんも、ご自分の「健康探し」をして、10円貯金を始めてみませんか?
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川尻 みさき(わかじり みさき)氏プロフィール
1959年茨城県生まれ。清泉女子大学文学部キリスト教文化学科卒業。日経メディカル編集部、日本グラフィックデザイナー協会、情報誌の制作会社などを経て、現在はフリーの編集ディレクター、ライター。食関連(料理、料理人、栄養学)を中心に取材。TBSの屋上でミツバチを飼育するプロジェクト「みつばちあ」にも参加中。
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BRAIN NAVI⑳/ブレインワークス近藤
2016年12月2日 お仕事 日 本 生 涯 現 役 推 進 協 議 会 &
NPO法人 ライフ・ベンチャー・クラブ 活 動 を
ご 支 援 く だ さ る ご 関 係 者 の 皆 様
ブレインワークスの近藤です。
BRAIN NAVIの最新号を皆さまにお届けします。
気温もグッと低くなり、冬の到来が実感できる季節となりました。
気づけば今年もわずか1ヶ月です。
体調管理に気をつけてお過ごしください。
11月11日~11月13日に開催されたベトナム・カントー市の
「第2回越日経済・文化交流フェスティバルinカントー」は
大盛況のうちに幕を閉じました。
今年も大きな手ごたえをつかむことができました。
日越の新たな交流の姿を確信できたイベントといえます。
12月14日には第4回アジア食ビジネスセミナーを
ベトナム・カントー市で開催いたします。
先日、弊社が運営支援するジャパンスタイルマルシェ&レストラン
―ENISHI(縁)―の2号店が、カントー市初の
本格的日本食レストランとしてオープンし、
ベトナム地方都市の日本食への関心はますます高まっています。
皆さまぜひご参加ください。
【 臥 龍 点 睛 】
第20回 日本とベトナムの地方連携が動き出す
11月11日~13日、ベトナム・メコンデルタ地方の中心都市であるカントー市にて「第2回越日文化・経済交流フェスティバルinカントー」が開催。大盛況でイベントを終えることができました。
昨年に引き続き、カントー市人民委員会とカントー市商工会議所が中心となり、弊社が オーガナイザーという形で数ヶ月の準備期間を経てその日を迎えることになりました。
今回のイベントの最大のテーマは日本とベトナムの地方を結びつけ、新たな経済・文化交流の形を創りだすことでした。海外から日本を見ると、その中心はやはり東京であり、首都圏であり、その他も大阪などの大都市圏が中心です。ベトナムもその例に漏れず、やはり中心視されるのは東京であり、大阪です。しかし、日本の地方都市の魅力は私たち日本人ですら知り得ていないのが実情ではないでしょうか? 食、伝統工芸品、観光名所など、海外の人たちにとって新鮮に映るはずです。
一方、日本から海外を見るときの視点もやはり大都市中心になりがちです。ベトナムでいえば、ハノイ、ホーチミンが中心で、いわばその都市の存在しか知り得ていません。経済規模が異なるという点は当たり前の事実です。しかし、これも当たり前のことですが、日本もベトナムも大都市圏があり、地方圏があります。日本でも地方には地方の魅力があり、ベトナムにも地方の魅力が存在します。
弊社は長年、日本とベトナム両国の経済・文化交流活動に力を入れてきました。お互いの国を理解し合うためには、経済的な交流のみならず、文化、スポーツなどの交流の必要性を感じ続けて きたからです。
ベトナム・メコンデルタ地方のカントー市とのお付き合いはずいぶん古くなります。もともと、農業分野で交流を続けてきましたが、昨今では、そのテーマがICTや飲食分野など多岐に渡っています。カントー市は120万人の人口を擁し、今まさに発展の只中にあることは現地に赴いたことのある方ならば、実感いただけたはずです。
今回のイベントには日本の地方圏から多数の方々にご参加いただきました。青森県、新潟県、石川県、沖縄県などを中心に、ステージイベントではご当地キャラが登場し、地元の子供たちを楽しませていました。その様子を現地で眺めながら確信しました。これからの日越連携の鍵は、日本の地方とベトナムの地方を繋ぐことです。それが、日越関係にさらなる厚みを与えることになり、多様な経済と文化の交流を実現できると考えています。
今年も昨年同様、「ビューティーコンテスト」を開催しました。狙いはここで入賞した方々に日越の親善大使を担ってもらうことです。優勝者と準優勝者の2名は来春にベトナムの親善大使として、地方圏へ訪問してもらいます。そして、彼女たちの目には日本の地方圏がどのように映るのでしょうか? その魅力をベトナムで発信してもらい、相互交流と相互理解を深めていければと思います。
カントー市はどことなく素朴で時間がゆっくり流れているように感じられます。ホーチミン市の喧騒とはまた違うベトナムの一面を感じることができるでしょう。日本の地方圏で育った方たちは、なんとなく懐かしさも感じるのではないでしょうか。来年はこの地にさらに多くの日本の地方圏の魅力を伝えたいと思っています。
NPO法人 ライフ・ベンチャー・クラブ 活 動 を
ご 支 援 く だ さ る ご 関 係 者 の 皆 様
ブレインワークスの近藤です。
BRAIN NAVIの最新号を皆さまにお届けします。
気温もグッと低くなり、冬の到来が実感できる季節となりました。
気づけば今年もわずか1ヶ月です。
体調管理に気をつけてお過ごしください。
11月11日~11月13日に開催されたベトナム・カントー市の
「第2回越日経済・文化交流フェスティバルinカントー」は
大盛況のうちに幕を閉じました。
今年も大きな手ごたえをつかむことができました。
日越の新たな交流の姿を確信できたイベントといえます。
12月14日には第4回アジア食ビジネスセミナーを
ベトナム・カントー市で開催いたします。
先日、弊社が運営支援するジャパンスタイルマルシェ&レストラン
―ENISHI(縁)―の2号店が、カントー市初の
本格的日本食レストランとしてオープンし、
ベトナム地方都市の日本食への関心はますます高まっています。
皆さまぜひご参加ください。
【 臥 龍 点 睛 】
第20回 日本とベトナムの地方連携が動き出す
11月11日~13日、ベトナム・メコンデルタ地方の中心都市であるカントー市にて「第2回越日文化・経済交流フェスティバルinカントー」が開催。大盛況でイベントを終えることができました。
昨年に引き続き、カントー市人民委員会とカントー市商工会議所が中心となり、弊社が オーガナイザーという形で数ヶ月の準備期間を経てその日を迎えることになりました。
今回のイベントの最大のテーマは日本とベトナムの地方を結びつけ、新たな経済・文化交流の形を創りだすことでした。海外から日本を見ると、その中心はやはり東京であり、首都圏であり、その他も大阪などの大都市圏が中心です。ベトナムもその例に漏れず、やはり中心視されるのは東京であり、大阪です。しかし、日本の地方都市の魅力は私たち日本人ですら知り得ていないのが実情ではないでしょうか? 食、伝統工芸品、観光名所など、海外の人たちにとって新鮮に映るはずです。
一方、日本から海外を見るときの視点もやはり大都市中心になりがちです。ベトナムでいえば、ハノイ、ホーチミンが中心で、いわばその都市の存在しか知り得ていません。経済規模が異なるという点は当たり前の事実です。しかし、これも当たり前のことですが、日本もベトナムも大都市圏があり、地方圏があります。日本でも地方には地方の魅力があり、ベトナムにも地方の魅力が存在します。
弊社は長年、日本とベトナム両国の経済・文化交流活動に力を入れてきました。お互いの国を理解し合うためには、経済的な交流のみならず、文化、スポーツなどの交流の必要性を感じ続けて きたからです。
ベトナム・メコンデルタ地方のカントー市とのお付き合いはずいぶん古くなります。もともと、農業分野で交流を続けてきましたが、昨今では、そのテーマがICTや飲食分野など多岐に渡っています。カントー市は120万人の人口を擁し、今まさに発展の只中にあることは現地に赴いたことのある方ならば、実感いただけたはずです。
今回のイベントには日本の地方圏から多数の方々にご参加いただきました。青森県、新潟県、石川県、沖縄県などを中心に、ステージイベントではご当地キャラが登場し、地元の子供たちを楽しませていました。その様子を現地で眺めながら確信しました。これからの日越連携の鍵は、日本の地方とベトナムの地方を繋ぐことです。それが、日越関係にさらなる厚みを与えることになり、多様な経済と文化の交流を実現できると考えています。
今年も昨年同様、「ビューティーコンテスト」を開催しました。狙いはここで入賞した方々に日越の親善大使を担ってもらうことです。優勝者と準優勝者の2名は来春にベトナムの親善大使として、地方圏へ訪問してもらいます。そして、彼女たちの目には日本の地方圏がどのように映るのでしょうか? その魅力をベトナムで発信してもらい、相互交流と相互理解を深めていければと思います。
カントー市はどことなく素朴で時間がゆっくり流れているように感じられます。ホーチミン市の喧騒とはまた違うベトナムの一面を感じることができるでしょう。日本の地方圏で育った方たちは、なんとなく懐かしさも感じるのではないでしょうか。来年はこの地にさらに多くの日本の地方圏の魅力を伝えたいと思っています。
山陽新聞Digital:生涯現役応援センター
2016年12月1日 お仕事山陽新聞Digital URL=http://www.sanyonews.jp/article/454402
活 動 提 供 し 「 生 涯 現 役 」 を 後 押 し
岡 山 の セ ン タ ー 開 設 1 年 、
仲 間 づ く り も 進 む
第一線を退いても社会に役立ちたい-。意欲ある60代以上に活動の場を提供する岡山市の「生涯現役応援センター」が、ひまわり福祉会館(同市北区大供)に開設されて1年余が過ぎました。社会参加を希望するシニアと、受け入れ先の施設や企業をマッチングし、これまでに155件が“成約”。登録者同士の交流、仲間づくりも広がるなど、成果を挙げています。
「社会の中に居場所を見つけることができました。生活に張りが出て、毎日が充実しています」。退職直後の昨年5月、家族の仕事の関係で岡山市に越してきた竹内則子さん(61)。転居後数カ月は自由を謳歌(おうか)していましたが、知人がおらず、孤独感が募りました。「誰にも必要とされない寂しさから『この先ずっとこんな生活が続くなんて耐えられない、なんとかしたい』と思っていた」といいます。
市の広報紙でセンターの案内を目にしたのは、そんな矢先でした。すぐセンターに登録。長年、音楽に関わる仕事をしていた経験をもとに、市内の高齢者施設で行われる音楽療法のサポートや、公民館などで開かれる行事でピアノ伴奏をするなど週2回程度、ボランティアに励むようになりました。竹内さんは「『また歌を歌って』と言われたり、施設の職員に感謝されたりすると、すごくうれしくて、こちらがお礼を言いたいくらい。“定年うつ”も吹き飛びました」と喜んでいます。
■ □ ■
昨年9月末に設立されたセンターの大きな目標は、自立して生活ができる「健康寿命」を延ばすことです。厚生労働省の研究班の調査によると、市の健康寿命は男性69.0歳、女性は72.7歳と全国平均(男性70.4歳、女性73.6歳)より低く、男女とも平均寿命とは10年以上開いています。少子高齢化が進む中、現役世代をフォローするとともに、長年培ってきた知識や経験を生かして社会貢献することによって心と体の健康を維持してもらう―というビジョンを描いています。運営は、市から事業委託された市社会福祉協議会が担っています。
活動を希望するシニアは、まず電話で面談を予約。登録カードに職歴や特技などを書き込み、そのカードをもとに、市社協のコーディネーターがその場で活動の提案をします。「草取りといった環境整備やレクリエーションの手伝いなど何かしらできることはあります。面談を通じてその人に合った活動を提供するようにしています」と、コーディネーターの木村永里子さん(41)。
受け入れ先は115件(10月末現在)あり、高齢者・子育て施設など福祉分野がほとんどを占めています。登録者は60~90代の125人。 “仕事”は、高齢者の話し相手や買い物の見守り、将棋・囲碁の相手のほか、保育園や幼稚園では、洗濯、読み聞かせ、英語を教えたりとさまざま。無償が8割を占めますが、外国人技能実習生の社会人教育指導(時給1200円)、高齢者施設で食事の配膳手伝い(2時間1500円)といった有償も含まれています。
■ □ ■
センターは3カ月に1回、登録者が集う交流会を開いたり、区ごとに年間4回、健康などをテーマにしたセミナーを開催。その中で生まれた触れ合いから、配偶者と死別した独身者らでつくるおひとりさまの会「サンフラワー」が10月に発足しました。約20人が月2回、センターがあるひまわり福祉会館に集まり、家電製品の知識、落語、和服の着付けなど特技を実演したり、互いの身の上を話し合ったり…。2年前に妻を亡くした世話人の千房新太郎さん(73)=岡山市=は「ボランティアで癒やされ、この会で同じような境遇の新しい仲間に出会えた。人に会って話をすることで社会とつながっていると実感します」と言います。
シニアが活躍する場としてはシルバー人材センターも知られていますが、こちらは会費や入会金が必要で、仕事はすべて有償です。これに対し、応援センターは登録無料。ボランティアや就業の相談も受け付けており、木村さんは「長い老後をどう過ごすかが課題。週1回、月1回でもいいから何か活動することで生き方が変わっている。さらに力を入れて、シニアの地域デビューを後押ししていきたい」と話しています。
活 動 提 供 し 「 生 涯 現 役 」 を 後 押 し
岡 山 の セ ン タ ー 開 設 1 年 、
仲 間 づ く り も 進 む
第一線を退いても社会に役立ちたい-。意欲ある60代以上に活動の場を提供する岡山市の「生涯現役応援センター」が、ひまわり福祉会館(同市北区大供)に開設されて1年余が過ぎました。社会参加を希望するシニアと、受け入れ先の施設や企業をマッチングし、これまでに155件が“成約”。登録者同士の交流、仲間づくりも広がるなど、成果を挙げています。
「社会の中に居場所を見つけることができました。生活に張りが出て、毎日が充実しています」。退職直後の昨年5月、家族の仕事の関係で岡山市に越してきた竹内則子さん(61)。転居後数カ月は自由を謳歌(おうか)していましたが、知人がおらず、孤独感が募りました。「誰にも必要とされない寂しさから『この先ずっとこんな生活が続くなんて耐えられない、なんとかしたい』と思っていた」といいます。
市の広報紙でセンターの案内を目にしたのは、そんな矢先でした。すぐセンターに登録。長年、音楽に関わる仕事をしていた経験をもとに、市内の高齢者施設で行われる音楽療法のサポートや、公民館などで開かれる行事でピアノ伴奏をするなど週2回程度、ボランティアに励むようになりました。竹内さんは「『また歌を歌って』と言われたり、施設の職員に感謝されたりすると、すごくうれしくて、こちらがお礼を言いたいくらい。“定年うつ”も吹き飛びました」と喜んでいます。
■ □ ■
昨年9月末に設立されたセンターの大きな目標は、自立して生活ができる「健康寿命」を延ばすことです。厚生労働省の研究班の調査によると、市の健康寿命は男性69.0歳、女性は72.7歳と全国平均(男性70.4歳、女性73.6歳)より低く、男女とも平均寿命とは10年以上開いています。少子高齢化が進む中、現役世代をフォローするとともに、長年培ってきた知識や経験を生かして社会貢献することによって心と体の健康を維持してもらう―というビジョンを描いています。運営は、市から事業委託された市社会福祉協議会が担っています。
活動を希望するシニアは、まず電話で面談を予約。登録カードに職歴や特技などを書き込み、そのカードをもとに、市社協のコーディネーターがその場で活動の提案をします。「草取りといった環境整備やレクリエーションの手伝いなど何かしらできることはあります。面談を通じてその人に合った活動を提供するようにしています」と、コーディネーターの木村永里子さん(41)。
受け入れ先は115件(10月末現在)あり、高齢者・子育て施設など福祉分野がほとんどを占めています。登録者は60~90代の125人。 “仕事”は、高齢者の話し相手や買い物の見守り、将棋・囲碁の相手のほか、保育園や幼稚園では、洗濯、読み聞かせ、英語を教えたりとさまざま。無償が8割を占めますが、外国人技能実習生の社会人教育指導(時給1200円)、高齢者施設で食事の配膳手伝い(2時間1500円)といった有償も含まれています。
■ □ ■
センターは3カ月に1回、登録者が集う交流会を開いたり、区ごとに年間4回、健康などをテーマにしたセミナーを開催。その中で生まれた触れ合いから、配偶者と死別した独身者らでつくるおひとりさまの会「サンフラワー」が10月に発足しました。約20人が月2回、センターがあるひまわり福祉会館に集まり、家電製品の知識、落語、和服の着付けなど特技を実演したり、互いの身の上を話し合ったり…。2年前に妻を亡くした世話人の千房新太郎さん(73)=岡山市=は「ボランティアで癒やされ、この会で同じような境遇の新しい仲間に出会えた。人に会って話をすることで社会とつながっていると実感します」と言います。
シニアが活躍する場としてはシルバー人材センターも知られていますが、こちらは会費や入会金が必要で、仕事はすべて有償です。これに対し、応援センターは登録無料。ボランティアや就業の相談も受け付けており、木村さんは「長い老後をどう過ごすかが課題。週1回、月1回でもいいから何か活動することで生き方が変わっている。さらに力を入れて、シニアの地域デビューを後押ししていきたい」と話しています。
「日本生涯現役推進協議会」会報154号
2016年11月30日 お仕事日 本 生 涯 現 役 推 進 協 議 会
ヘ ッ ド ラ イ ン ニ ュ ー ス
事務局報告 第154号 2016年 11月30日発行
******************************************************************
◎ 2 0 1 6 / 1 1 / 1 ~ 2 0 1 6 / 1 1 / 3 0 の当Blog「掲載テーマ一覧表」
日 付 タイトル
2016年11月30日 「日本生涯現役推進協議会」会報154号
2016年11月29日 NPOライフ・ベンチャー‣クラブ会報134号
2016年11月28日 人工知能使ってデータ自身考えさせる3
2016年11月27日 人工知能使ってデータ自身考えさせる2
2016年11月26日 人工知能使ってデータ自身考えさせる1
2016年11月25日 日経BP Mail: 挑戦を加速、働き方改革
2016年11月24日 J.I.Mail News No.784 2016.11.24 発行
2016年11月23日 生涯現役社会づくり推進LinkBlog研鑽
2016年11月22日 稲盛和夫「人生をいかに生きるべきか」
2016年11月21日 12/14:理事会・372生涯現役塾・望年会
2016年11月20日 Zuu Online:「老後不安」皆無人生対策
2016年11月19日 Alterna:「アコヤフォーラム2016」ご案内
2016年11月18日 生涯現役促進地域連携事業本来の意
2016年11月17日 Alterna誌:「トヨタ環境チャレンジ2050」
2016年11月16日 新人漫画家へ / 生涯現役たれ!! 紹介
2016年11月15日 「オーナー」タイプと「犠牲者」タイプ優劣
2016年11月14日 開業資金ゼロ「テンポアップ」HPご紹介
2016年11月13日 11/16 理事会:第371回生涯現役塾案内
2016年11月12日 そば打ち名人「生涯現役」 71歳高橋さん
2016年11月11日 イアン・ブレマー氏:2017年の世界展望
2016年11月10日 日経ご案内11/29「働く未来フォーラム」
2016年11月 9日 12/3:第31回個人投資家向け会社説明
2016年11月 8日 11/21:「トップメッセージフォーラム2016」
2016年11月 7日 姫路市:「生涯現役フェスティバル2016」
2016年11月 6日 伊藤氏:いつもご相談に応じる神に感謝
2016年11月 5日 日経BP「挑戦を加速する、働き方改革」
2016年11月 4日 横須賀市大賞:山口氏/生涯現役目指す
2016年11月 3日 Alterna:[新〕CSR検定全国15会場実施
2016年11月 2日 加藤特許事務所:知財とびうめ便Vol.51
2016年11月 1日 日経BP社:「生産性・売上げ 同時向上」 以 上
ヘ ッ ド ラ イ ン ニ ュ ー ス
事務局報告 第154号 2016年 11月30日発行
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◎ 2 0 1 6 / 1 1 / 1 ~ 2 0 1 6 / 1 1 / 3 0 の当Blog「掲載テーマ一覧表」
日 付 タイトル
2016年11月30日 「日本生涯現役推進協議会」会報154号
2016年11月29日 NPOライフ・ベンチャー‣クラブ会報134号
2016年11月28日 人工知能使ってデータ自身考えさせる3
2016年11月27日 人工知能使ってデータ自身考えさせる2
2016年11月26日 人工知能使ってデータ自身考えさせる1
2016年11月25日 日経BP Mail: 挑戦を加速、働き方改革
2016年11月24日 J.I.Mail News No.784 2016.11.24 発行
2016年11月23日 生涯現役社会づくり推進LinkBlog研鑽
2016年11月22日 稲盛和夫「人生をいかに生きるべきか」
2016年11月21日 12/14:理事会・372生涯現役塾・望年会
2016年11月20日 Zuu Online:「老後不安」皆無人生対策
2016年11月19日 Alterna:「アコヤフォーラム2016」ご案内
2016年11月18日 生涯現役促進地域連携事業本来の意
2016年11月17日 Alterna誌:「トヨタ環境チャレンジ2050」
2016年11月16日 新人漫画家へ / 生涯現役たれ!! 紹介
2016年11月15日 「オーナー」タイプと「犠牲者」タイプ優劣
2016年11月14日 開業資金ゼロ「テンポアップ」HPご紹介
2016年11月13日 11/16 理事会:第371回生涯現役塾案内
2016年11月12日 そば打ち名人「生涯現役」 71歳高橋さん
2016年11月11日 イアン・ブレマー氏:2017年の世界展望
2016年11月10日 日経ご案内11/29「働く未来フォーラム」
2016年11月 9日 12/3:第31回個人投資家向け会社説明
2016年11月 8日 11/21:「トップメッセージフォーラム2016」
2016年11月 7日 姫路市:「生涯現役フェスティバル2016」
2016年11月 6日 伊藤氏:いつもご相談に応じる神に感謝
2016年11月 5日 日経BP「挑戦を加速する、働き方改革」
2016年11月 4日 横須賀市大賞:山口氏/生涯現役目指す
2016年11月 3日 Alterna:[新〕CSR検定全国15会場実施
2016年11月 2日 加藤特許事務所:知財とびうめ便Vol.51
2016年11月 1日 日経BP社:「生産性・売上げ 同時向上」 以 上
NPOライフ・ベンチャー‣クラブ会報134号
2016年11月29日 お仕事N P O 法 人 ラ イ フ ・ ベ ン チ ャ ー ・ ク ラ ブ
ホ ッ ト ラ イ ン ニ ュ ー ス
事 務 局 報 告 第 134 号 2016年 11月29日 発行
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◎ 11/16(水)開催:生涯現役協・NPO/LVC理事会の記録ご報告
1、開催日時: 2016年11月16日水曜日15:00~17:00
2、開催場所: 東京都中央区八重洲1-7-20 八重洲口会館B2F
ライフ・ベンチャー事務所 会議室
3、出席者 : 東瀧、新川、水上、持田、江島、内山、中島、増田、向井、根本、
西村、中川各氏 計12名
4、理事会内容:
(1) 本年度振り返りと新年度へ向けての展望
(持田) 『生涯現役Ⓡ110番』の展開、さかし案ネットの展示会を実施した。ガス電君及びZero to Oneでメトロネット支援など進めたい。
(増田) 『生涯現役Ⓡ110番』依頼の現在実績計21件。内訳は、 起業1件、事業相談9件、求職8件、その他3件。 (中上) 健康経営の流れにのって 、福田さん起業のメトロネット支援したい。定期採用で、一生同一企業勤務のような就社ではなく、自分の生き方を自覚した就職・起業促進したい。 (西村) 「生涯現役」という意味が、世間一般の理解と本会での意味付けが違う。しっかりとここを強調して行きたい。 (江島) LV生涯現役活動スタートから、東瀧さんと一緒にやってきた。10人中9人は、途中でやめて行く。内容を、よく理解してもらい参加魅力ある会にして行きたい。
(内山) ”枯れ木も山のにぎわい”の思いで参加してきた。もう少し、動きを広げたい。
(新川) 110番進めたい。ここから成功事例を生み、次回のサミットでの発表・登壇などに繋げたい。 (東瀧) 「かい援隊本部」との一体化運営が出来始めてきた。事務局体制も着々と整備し始めている。「かい援隊本部」との協働に会員が総力でご協力いただいて、ひとりが一人ふたりと伝える体得・自覚した共感力を集約したい。ひとり単独での力量では、精々30名程度の集客力が限度。協働意識が生まれれば、積算も足し算から掛け算に急増するはずだ。
(2) 『生涯現役Ⓡ110番/ちらし』これまでの配布実績 (新川) 事務所に、毎日3~5人は来て頂く。その都度、必ずお渡ししている。浦和市から要請があり200枚送った。 (江島) 素晴らしいパンフレット。あとワンポント、アクセントをつけると、もっと良くなると思う。
(東瀧) 「生涯現役」の使用許諾している組織を通じての配布もあろかと思う。
(3) 12月の理事会、定例、望年会企画案
(新川理事)より、下記説明。
開催日 12月14日
時間割
13:00~14:30 理事会
15:00~15:30 新川理事、基調講演
15:30~16:30 全員参加のフリーディスカッション
16:30~16:45 江島理事まとめ
17:00~19:00 望年会
会費は、2000円/一人
食事は、片付けもあるのでケイタリング会社に依頼する。
上記で、進める事で承認された。
(4) 本年目標新会員増強対策
(新川) 『生涯現役Ⓡ110番』を活用して、自然ないざないを進める。
(内山) 次に入会するかたへの力添えもお願いしつつ勧誘すると良いのでは。
(向井) 例えば、Zero to Oneと生涯現役とは、少し狙いやターゲットが違う。自分のやっているサイトは30~40才台のスタートアッパー。ターゲットを明確にしたらどうか。
(東瀧) まずは、自分の「生涯現役実践意欲」を確立すること。これを基本に進めないとダメ。
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◎ 12/14(水)『第372回生涯現役全国展開塾/2017望年会』のご案内
第372回 生 涯 現 役 全 国 展 開 塾 & 2017 望 年 会
2 0 2 0 年 生 涯 現 役 推 進 役
百 万 名 の 礎 は あ な た に ‼
日時:2 0 1 6 年 1 2 月 1 4 日(水) 15:00~19:00
会場:八 重 洲 口 会 館 会 議 室
(中央区八重洲1-7-20 八重洲会館ビル B2階:03-3517-6667)
(案 内 図 URL=http://www.sgsk.net/construction/access.html)
30余年に亙る皆様方の日本生涯現役推進協議会 & NPO ライフ・ベンチャー・クラブへの絶大なご支援感謝します。
月例生涯現役シリーズ塾は、今回通算372回を重ね、歳末恒例望年会31回目開催の集いで“ 夢と希望が溢れる意義ある生涯現役 あなたもわたしも日本も元気に新2017年に挑む”懇親の集いをします。
生涯現役活動歴31年から来2017年は、『生涯現役プロデューサー』行動加速で超高齢化日本に、私共人財の付加価値創造をどう社会貢献できるか、ご案内の新川理事ほかご発表皆様方で「第372回:生涯現役塾」は、次ステージに大躍進していく『100万人目標プラットフォーム』構築の発進源になり得るものと期待します。
記
☆ 第一部:第 372 回『 生 涯 現 役 全 国 展 開 塾 第 八 弾 』
演 題: 「生涯現役110番中心に会員増強・運動推進で100万人へ!!」(15:00~16:45)
基調講演:新川 政信(株式会社かい援隊本部代表取締役会長) (15:00~15:30)
発 表:全員参加フリーディスカッション (15:30~16:30)
まとめ: 江 島 優
(東京エクゼクティブ‣サーチ株式会社 代表取締役会長)(16:30~16:45)
進 行: 東瀧 邦次
(日本生涯現役推進協議会&NPO 法人ライフ・ベンチャー・クラブ 代表)
☆ 第二部:NPO 恒例 / 2017 望年の懇親会 (17:00~19:00)
生涯現役塾の終了後 第一部に引続き、同八重洲口会館会場で恒例の望年懇親会を行います。 増田事務局長司会で全参加者主役の生涯現役実践2016年総括 / 2017年抱負 2分スピーチ。
幹事:中島 信・増田龍一・水上久忠・山本芳治・湯浅雅文(五十音順)
………………………………………………………………………………………
参加費: ① 生涯現役塾/1,000円 & ② 望年会/2,000円
③塾+望年会/3,000円
申込先: NPO 法人ライフ・ベンチャー・クラブ運営事務局
会 場: 東京都中央区八重洲1-7-20 八重洲口会館会議室B2F
電 話: 03(3517)6667 Fax: 03(3517)6668
E-mail : info@sgsk.net /
U R L: http://www.sgsk.net
………………………………………………………………………………………
第372回 生涯現役シリーズ塾 &
2017望年会 参加申込書 2016 年 12月 日
NPO法人 ライフ・ベンチャー・クラブ事務局 宛
氏名______________
TEL or FAX or Mail________________
ホ ッ ト ラ イ ン ニ ュ ー ス
事 務 局 報 告 第 134 号 2016年 11月29日 発行
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◎ 11/16(水)開催:生涯現役協・NPO/LVC理事会の記録ご報告
1、開催日時: 2016年11月16日水曜日15:00~17:00
2、開催場所: 東京都中央区八重洲1-7-20 八重洲口会館B2F
ライフ・ベンチャー事務所 会議室
3、出席者 : 東瀧、新川、水上、持田、江島、内山、中島、増田、向井、根本、
西村、中川各氏 計12名
4、理事会内容:
(1) 本年度振り返りと新年度へ向けての展望
(持田) 『生涯現役Ⓡ110番』の展開、さかし案ネットの展示会を実施した。ガス電君及びZero to Oneでメトロネット支援など進めたい。
(増田) 『生涯現役Ⓡ110番』依頼の現在実績計21件。内訳は、 起業1件、事業相談9件、求職8件、その他3件。 (中上) 健康経営の流れにのって 、福田さん起業のメトロネット支援したい。定期採用で、一生同一企業勤務のような就社ではなく、自分の生き方を自覚した就職・起業促進したい。 (西村) 「生涯現役」という意味が、世間一般の理解と本会での意味付けが違う。しっかりとここを強調して行きたい。 (江島) LV生涯現役活動スタートから、東瀧さんと一緒にやってきた。10人中9人は、途中でやめて行く。内容を、よく理解してもらい参加魅力ある会にして行きたい。
(内山) ”枯れ木も山のにぎわい”の思いで参加してきた。もう少し、動きを広げたい。
(新川) 110番進めたい。ここから成功事例を生み、次回のサミットでの発表・登壇などに繋げたい。 (東瀧) 「かい援隊本部」との一体化運営が出来始めてきた。事務局体制も着々と整備し始めている。「かい援隊本部」との協働に会員が総力でご協力いただいて、ひとりが一人ふたりと伝える体得・自覚した共感力を集約したい。ひとり単独での力量では、精々30名程度の集客力が限度。協働意識が生まれれば、積算も足し算から掛け算に急増するはずだ。
(2) 『生涯現役Ⓡ110番/ちらし』これまでの配布実績 (新川) 事務所に、毎日3~5人は来て頂く。その都度、必ずお渡ししている。浦和市から要請があり200枚送った。 (江島) 素晴らしいパンフレット。あとワンポント、アクセントをつけると、もっと良くなると思う。
(東瀧) 「生涯現役」の使用許諾している組織を通じての配布もあろかと思う。
(3) 12月の理事会、定例、望年会企画案
(新川理事)より、下記説明。
開催日 12月14日
時間割
13:00~14:30 理事会
15:00~15:30 新川理事、基調講演
15:30~16:30 全員参加のフリーディスカッション
16:30~16:45 江島理事まとめ
17:00~19:00 望年会
会費は、2000円/一人
食事は、片付けもあるのでケイタリング会社に依頼する。
上記で、進める事で承認された。
(4) 本年目標新会員増強対策
(新川) 『生涯現役Ⓡ110番』を活用して、自然ないざないを進める。
(内山) 次に入会するかたへの力添えもお願いしつつ勧誘すると良いのでは。
(向井) 例えば、Zero to Oneと生涯現役とは、少し狙いやターゲットが違う。自分のやっているサイトは30~40才台のスタートアッパー。ターゲットを明確にしたらどうか。
(東瀧) まずは、自分の「生涯現役実践意欲」を確立すること。これを基本に進めないとダメ。
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◎ 12/14(水)『第372回生涯現役全国展開塾/2017望年会』のご案内
第372回 生 涯 現 役 全 国 展 開 塾 & 2017 望 年 会
2 0 2 0 年 生 涯 現 役 推 進 役
百 万 名 の 礎 は あ な た に ‼
日時:2 0 1 6 年 1 2 月 1 4 日(水) 15:00~19:00
会場:八 重 洲 口 会 館 会 議 室
(中央区八重洲1-7-20 八重洲会館ビル B2階:03-3517-6667)
(案 内 図 URL=http://www.sgsk.net/construction/access.html)
30余年に亙る皆様方の日本生涯現役推進協議会 & NPO ライフ・ベンチャー・クラブへの絶大なご支援感謝します。
月例生涯現役シリーズ塾は、今回通算372回を重ね、歳末恒例望年会31回目開催の集いで“ 夢と希望が溢れる意義ある生涯現役 あなたもわたしも日本も元気に新2017年に挑む”懇親の集いをします。
生涯現役活動歴31年から来2017年は、『生涯現役プロデューサー』行動加速で超高齢化日本に、私共人財の付加価値創造をどう社会貢献できるか、ご案内の新川理事ほかご発表皆様方で「第372回:生涯現役塾」は、次ステージに大躍進していく『100万人目標プラットフォーム』構築の発進源になり得るものと期待します。
記
☆ 第一部:第 372 回『 生 涯 現 役 全 国 展 開 塾 第 八 弾 』
演 題: 「生涯現役110番中心に会員増強・運動推進で100万人へ!!」(15:00~16:45)
基調講演:新川 政信(株式会社かい援隊本部代表取締役会長) (15:00~15:30)
発 表:全員参加フリーディスカッション (15:30~16:30)
まとめ: 江 島 優
(東京エクゼクティブ‣サーチ株式会社 代表取締役会長)(16:30~16:45)
進 行: 東瀧 邦次
(日本生涯現役推進協議会&NPO 法人ライフ・ベンチャー・クラブ 代表)
☆ 第二部:NPO 恒例 / 2017 望年の懇親会 (17:00~19:00)
生涯現役塾の終了後 第一部に引続き、同八重洲口会館会場で恒例の望年懇親会を行います。 増田事務局長司会で全参加者主役の生涯現役実践2016年総括 / 2017年抱負 2分スピーチ。
幹事:中島 信・増田龍一・水上久忠・山本芳治・湯浅雅文(五十音順)
………………………………………………………………………………………
参加費: ① 生涯現役塾/1,000円 & ② 望年会/2,000円
③塾+望年会/3,000円
申込先: NPO 法人ライフ・ベンチャー・クラブ運営事務局
会 場: 東京都中央区八重洲1-7-20 八重洲口会館会議室B2F
電 話: 03(3517)6667 Fax: 03(3517)6668
E-mail : info@sgsk.net /
U R L: http://www.sgsk.net
………………………………………………………………………………………
第372回 生涯現役シリーズ塾 &
2017望年会 参加申込書 2016 年 12月 日
NPO法人 ライフ・ベンチャー・クラブ事務局 宛
氏名______________
TEL or FAX or Mail________________
人工知能使ってデータ自身考えさせる3
2016年11月28日 お仕事第3回 矢野 和男 氏
人工知能は幸せな職場の夢を見るか?
汎用の人工知能=AIを使ってデータの活用を進めて行く中で、人間のハピネス度までも測れることを発見したのは、日立の研究開発グループで研究を続けている矢野和男博士。そして、幸福なグループは生産性が高いことを明らかにされました。インタビューの最終回は、AIの分析結果をフィードバックすることで、人々を幸せにすることもできるという興味深いお話をご紹介します。
業務改善には人間のデータが欠かせない
日立の人間行動データの取得技術は、他社より進んでいると思います。それは、日立は13年前から人間に関するデータの重要性に気づき、大量に収集しているからです。
今後、経済を活性化させるための命題は、ナレッジワーカー、サービスワーカーの生産性向上です。そのためには日々変化するナレッジワーカーたちの行動をまず知る必要があるのです。
例えば前回紹介した汎用AIによる物流倉庫における事例でも、作業者がその日、倉庫内をどのよう作業したかという作業記録データを活用しました。 その倉庫では「1日の総作業時間の短縮」を指標=アウトカムに設定し、過去の作業データを材料に学習することで、AIが最適な集品順序を自動で作ります。 それを翌日、作業指示書として作業者へ出力し、作業者はその指示書に基づいて集品するわけですが、例えば順路を変えてみるなど、作業者も臨機応変に工夫をします。その日が終わると人工知能はそうした工夫もすべて取り込み、翌日の指示書に反映させます。つまりその倉庫では、毎日データを介して、人間とAIが学習し合い、生産性を高めていったのです。
幸せかどうかもデータに表れている
人間の行動データを採る中で最近ブレークスルーがあったのは、行動データによって人間の活性度と幸福感=ハピネス度がわかるということです。
われわれは加速度センサーで測定した人間の行動データを100万日分以上持っていますが、これらのデータを解析している中で人の動きのさまざまなパターン――歩いている時、喋っている時、食事している時、パソコンを操作している時・・・などが見えてきます。これをもう少し推し進めたら、もしかしたら人間のハピネス度がわかるのではないかと考えました。
そこで研究を始めたわけですが、どう進めたかというと、まず20の質問を468人、10個の組織に聞きました。今週幸せだった日は何日くらいありましたか、楽しかった日、孤独だった日、悲しかった日は何日くらいありましたか、などという問いに0から3の4段階で答えてもらいます。一番ハッピーな人は、3点×20問で60点満点。これを組織ごとに平均してみると、その組織がどのくらいハピネス度が高いかという数値が出ます。
そして、被験者の方に加速度センサーを付けていただき行動データを採取するわけですが、その10の組織のハピネス度の数値と行動データのある特徴とが強く相関していることがわかったのです。それは0.94という、私も意外なほどきわめて高い相関関係でした。
どういう特徴なのか簡単にいうと、行動の多様性がたくさん見られる組織は幸せな組織だ、ということなのです。ここで行動の多様性は動きが継続する長さで測ります。すなわち継続する時間が1分とか20分とか、人、時、場合によってバラバラだということです。長い時間動き続けている場合もあればそうでない場合もある。幸せな組織は動きが継続する長さが場合によって多様なのです。
ところが、不幸せな組織は、金太郎アメみたいに約10分で動きが止まってしまうことが多い。この動きさえ見れば、幸せな組織かそうでないかがわかります。 そしてハピネス度の高い集団というのは生産性も高いことが研究で明らかになりました。幸せとかハッピーというと「安楽」というイメージと結びつきそうですが、まったく違うのです。幸せな組織はむしろ活気があり、適度な緊張感のある組織です。
ある商材の販売を行うコールセンターなどでは、従業員のハピネス度が高い日はそうでない日に比べて受注率が34%も高いという結果が出ました。小売店舗でも従業員のハピネス度が高い日は、15%も売り上げが高かったのです。また、新商品開発のミッションを与えられた幾つかのグループで比較してみると、最初の2ヶ月間、メンバーの幸福度が高かったプロジェクトチームは、その後5年間にわたる売り上げが高かったのです。
幸せとはチームプレイ
ハピネスというものは個人のものだと皆さん思いますよね。ところがまったく違っていて、集団現象だということも行動データから明らかになっています。 昨年、福岡ダイエーホークスが日本一になった際に、工藤監督がインタビューで答えていました。今年はベンチの雰囲気づくりがとてもうまくいって、それが優勝に貢献した、と。福田、川島という二人の控え選手がピンチの時に声を出して、それがベンチの雰囲気をよくしたと言っていました。これは、ねぎらいの言葉のように聞こえますが、実際にこの通りのことが起こったのだとわたしは思います。
というのは、コールセンターの例でも、過去半年の受注実績のデータを見てみると、当然ながら人によって受注率の高い人も低い人もいます。四番バッターのような人もいれば、控え選手みたいな人もいるわけです。そして、多くの方は正社員ではないので出社する人の顔ぶれは毎日違います。ですから、四番バッターのような人が多く出社する日もあれば、そうでない日もあるわけです。
ところが四番バッターが多い日の受注が多いかというと、まったくそういう相関はなく、動きの多様性が高い日の受注率が高いのです。では、より動きの多様性の高い人たち自身の受注率がいいのかというと、必ずしもそうではないのです。つまりその人たちは、周りを活性化することで、チームの生産性を引き上げることに貢献しているのです。ホークスの福田選手、川島選手のように。四番バッターは、そういう人たちの活力を吸い込んで活躍しているということです。また四番バッターばかりを集めても、チームは強くならないということです。
それでは組織の活力を上げるにはどうしたらよいか。それは汎用AIによって、さまざまなコミュニケーションがハピネス度に影響していることがわかっています。例えば、従業員同士のランチタイムの雑談や、上司であるスーパーバイザーの声掛けなどです。
言葉では「組織の活性化が大事だ」と言われてきましたが、「活性」は測ることができないために結果として大事にされてこなかったのではないでしょうか。活性度を高めるのに貢献した人は、これまで企業においてまったく評価されてきませんでしたが、今後は評価の対象にすべきだと思います。
人工知能が、幸せで生産性の高い集団を作る
こうお考えの人がいるかもしれません。幸せの感じ方は仕事によって、国や文化によって違うだろうし、幸せの定義自体すら違うのではないかと。しかし客観的データはそんなことはないといっています。異なる業種や会社でも、行動の多様性とハピネス度は極めて強く相関していることが検証されているのです。 これにより汎用AIを活用して、人間の行動データをもとに活性度(ハピネス度)と生産性を上げるためにすべきことを自動でフィードバックすることができる、ということです。
すでに東京三菱UFJ銀行様と日本航空様では取り組みが始まっており、その成果をニュースリリースで発表させていただいています。
この先、経済の活性化のためにはナレッジワーカー、サービスワーカーの生産性を引き上げることが鍵です。しかもナレッジワーカーたちの業務は市場の変化によって日々変わりますし、メンバーが変わることも多いでしょう。すなわち従来のやり方では生産性を上げることは、きわめて難しいのです。
その時、彼らの行動データを日々取得し、ハピネス度向上をアウトカムとして「Hitachi AI Technology/H」に入力することで、どのような会議やコミュニケーションが必要で(あるいは不要で)、どのような時間の使い方に変えなければいけないかを(アドバイスを)汎用AIから得ることができます。
これにより生産性の向上を定量化できる形で実現することができます。データに基づきAIは状況変化に対応します。その結果、常に学習して成長し続ける組織が生まれます。これは、まさに汎用AIがなければできないサービスです。この取り組みはまだ始まったばかりですが、これから先の人類の幸せに貢献できるソリューションへと成長させていきたいと考えています。
人工知能は幸せな職場の夢を見るか?
汎用の人工知能=AIを使ってデータの活用を進めて行く中で、人間のハピネス度までも測れることを発見したのは、日立の研究開発グループで研究を続けている矢野和男博士。そして、幸福なグループは生産性が高いことを明らかにされました。インタビューの最終回は、AIの分析結果をフィードバックすることで、人々を幸せにすることもできるという興味深いお話をご紹介します。
業務改善には人間のデータが欠かせない
日立の人間行動データの取得技術は、他社より進んでいると思います。それは、日立は13年前から人間に関するデータの重要性に気づき、大量に収集しているからです。
今後、経済を活性化させるための命題は、ナレッジワーカー、サービスワーカーの生産性向上です。そのためには日々変化するナレッジワーカーたちの行動をまず知る必要があるのです。
例えば前回紹介した汎用AIによる物流倉庫における事例でも、作業者がその日、倉庫内をどのよう作業したかという作業記録データを活用しました。 その倉庫では「1日の総作業時間の短縮」を指標=アウトカムに設定し、過去の作業データを材料に学習することで、AIが最適な集品順序を自動で作ります。 それを翌日、作業指示書として作業者へ出力し、作業者はその指示書に基づいて集品するわけですが、例えば順路を変えてみるなど、作業者も臨機応変に工夫をします。その日が終わると人工知能はそうした工夫もすべて取り込み、翌日の指示書に反映させます。つまりその倉庫では、毎日データを介して、人間とAIが学習し合い、生産性を高めていったのです。
幸せかどうかもデータに表れている
人間の行動データを採る中で最近ブレークスルーがあったのは、行動データによって人間の活性度と幸福感=ハピネス度がわかるということです。
われわれは加速度センサーで測定した人間の行動データを100万日分以上持っていますが、これらのデータを解析している中で人の動きのさまざまなパターン――歩いている時、喋っている時、食事している時、パソコンを操作している時・・・などが見えてきます。これをもう少し推し進めたら、もしかしたら人間のハピネス度がわかるのではないかと考えました。
そこで研究を始めたわけですが、どう進めたかというと、まず20の質問を468人、10個の組織に聞きました。今週幸せだった日は何日くらいありましたか、楽しかった日、孤独だった日、悲しかった日は何日くらいありましたか、などという問いに0から3の4段階で答えてもらいます。一番ハッピーな人は、3点×20問で60点満点。これを組織ごとに平均してみると、その組織がどのくらいハピネス度が高いかという数値が出ます。
そして、被験者の方に加速度センサーを付けていただき行動データを採取するわけですが、その10の組織のハピネス度の数値と行動データのある特徴とが強く相関していることがわかったのです。それは0.94という、私も意外なほどきわめて高い相関関係でした。
どういう特徴なのか簡単にいうと、行動の多様性がたくさん見られる組織は幸せな組織だ、ということなのです。ここで行動の多様性は動きが継続する長さで測ります。すなわち継続する時間が1分とか20分とか、人、時、場合によってバラバラだということです。長い時間動き続けている場合もあればそうでない場合もある。幸せな組織は動きが継続する長さが場合によって多様なのです。
ところが、不幸せな組織は、金太郎アメみたいに約10分で動きが止まってしまうことが多い。この動きさえ見れば、幸せな組織かそうでないかがわかります。 そしてハピネス度の高い集団というのは生産性も高いことが研究で明らかになりました。幸せとかハッピーというと「安楽」というイメージと結びつきそうですが、まったく違うのです。幸せな組織はむしろ活気があり、適度な緊張感のある組織です。
ある商材の販売を行うコールセンターなどでは、従業員のハピネス度が高い日はそうでない日に比べて受注率が34%も高いという結果が出ました。小売店舗でも従業員のハピネス度が高い日は、15%も売り上げが高かったのです。また、新商品開発のミッションを与えられた幾つかのグループで比較してみると、最初の2ヶ月間、メンバーの幸福度が高かったプロジェクトチームは、その後5年間にわたる売り上げが高かったのです。
幸せとはチームプレイ
ハピネスというものは個人のものだと皆さん思いますよね。ところがまったく違っていて、集団現象だということも行動データから明らかになっています。 昨年、福岡ダイエーホークスが日本一になった際に、工藤監督がインタビューで答えていました。今年はベンチの雰囲気づくりがとてもうまくいって、それが優勝に貢献した、と。福田、川島という二人の控え選手がピンチの時に声を出して、それがベンチの雰囲気をよくしたと言っていました。これは、ねぎらいの言葉のように聞こえますが、実際にこの通りのことが起こったのだとわたしは思います。
というのは、コールセンターの例でも、過去半年の受注実績のデータを見てみると、当然ながら人によって受注率の高い人も低い人もいます。四番バッターのような人もいれば、控え選手みたいな人もいるわけです。そして、多くの方は正社員ではないので出社する人の顔ぶれは毎日違います。ですから、四番バッターのような人が多く出社する日もあれば、そうでない日もあるわけです。
ところが四番バッターが多い日の受注が多いかというと、まったくそういう相関はなく、動きの多様性が高い日の受注率が高いのです。では、より動きの多様性の高い人たち自身の受注率がいいのかというと、必ずしもそうではないのです。つまりその人たちは、周りを活性化することで、チームの生産性を引き上げることに貢献しているのです。ホークスの福田選手、川島選手のように。四番バッターは、そういう人たちの活力を吸い込んで活躍しているということです。また四番バッターばかりを集めても、チームは強くならないということです。
それでは組織の活力を上げるにはどうしたらよいか。それは汎用AIによって、さまざまなコミュニケーションがハピネス度に影響していることがわかっています。例えば、従業員同士のランチタイムの雑談や、上司であるスーパーバイザーの声掛けなどです。
言葉では「組織の活性化が大事だ」と言われてきましたが、「活性」は測ることができないために結果として大事にされてこなかったのではないでしょうか。活性度を高めるのに貢献した人は、これまで企業においてまったく評価されてきませんでしたが、今後は評価の対象にすべきだと思います。
人工知能が、幸せで生産性の高い集団を作る
こうお考えの人がいるかもしれません。幸せの感じ方は仕事によって、国や文化によって違うだろうし、幸せの定義自体すら違うのではないかと。しかし客観的データはそんなことはないといっています。異なる業種や会社でも、行動の多様性とハピネス度は極めて強く相関していることが検証されているのです。 これにより汎用AIを活用して、人間の行動データをもとに活性度(ハピネス度)と生産性を上げるためにすべきことを自動でフィードバックすることができる、ということです。
すでに東京三菱UFJ銀行様と日本航空様では取り組みが始まっており、その成果をニュースリリースで発表させていただいています。
この先、経済の活性化のためにはナレッジワーカー、サービスワーカーの生産性を引き上げることが鍵です。しかもナレッジワーカーたちの業務は市場の変化によって日々変わりますし、メンバーが変わることも多いでしょう。すなわち従来のやり方では生産性を上げることは、きわめて難しいのです。
その時、彼らの行動データを日々取得し、ハピネス度向上をアウトカムとして「Hitachi AI Technology/H」に入力することで、どのような会議やコミュニケーションが必要で(あるいは不要で)、どのような時間の使い方に変えなければいけないかを(アドバイスを)汎用AIから得ることができます。
これにより生産性の向上を定量化できる形で実現することができます。データに基づきAIは状況変化に対応します。その結果、常に学習して成長し続ける組織が生まれます。これは、まさに汎用AIがなければできないサービスです。この取り組みはまだ始まったばかりですが、これから先の人類の幸せに貢献できるソリューションへと成長させていきたいと考えています。
人工知能使ってデータ自身考えさせる2
2016年11月27日 お仕事第2回 矢野 和男 氏/
これからの企業に必要なのは汎用の人工知能
これまで用途特化型だった人工知能=AIが汎用になれば、活用範囲が一気に広がります。日立の研究開発グループで研究を続けている矢野和男博士は、世界の役に立ちたいという強い想いから、最初から汎用AIを構想していました。それを現実のシステムとして実現させることができたのは、長年の研究の中でようやく見いだした逆転の発想でした。汎用のAIでなければ企業の役に立たないと語る矢野博士。前回に引き続き、AIについてのお話を伺いました。
世界で初めての汎用AIの開発
チューリング・マシンから始まったコンピュータは、次第に汎用性を高めてきました。初期のコンピュータは業務が変わるたびにケーブルをいちいち繋ぎ直さなければならず大変でしたが、フォン・ノイマン型ではプログラム内蔵方式となり、汎用性を高めました。
実は人工知能=AIも同じ歴史をたどっていて、ようやくいま汎用化のフェーズに入ったのではないかなと思っています。AIという言葉は最近になってあちこちで聞かれるようになったイメージですが、ここ20年くらいの間に皆さんが気付かないうちにAIを使うようになっています。例えばウェブのお店での商品リコメンド機能や、ウェブの検索もみんなAIです。あるいはチェスや将棋用のAI、クイズ回答用のAIもありました。これらはすべて用途限定です。
でも、われわれの周囲には問題はつねにたくさんあります。それらは検索エンジンやリコメンドエンジンでは解くことはできません。「これからは多様な問題に対応できる汎用AIが必要だ」ということに、データの活用を進めるうちにかなり早い段階で、われわれは気付きました。誰もAIとか人工知能とか言っていない時期です。
すぐにさまざまなビジネスに貢献できた汎用AI
多くの新技術は、何かしらの用途ありきで開発されるので、基本的に「用途特化」で始まります。携帯も最初は自動車電話として用途特化で始まりました。それが汎用的なものに生まれ変わる節目があります。それは、その価値が認められ適用分野が広がり、コストが下がる時です。汎用化されることで、コストが下がり、さらに市場が広がり、またコストが下がり・・・そして自動車電話は今のスマートフォンまで汎用性を高めました。
われわれは、AIもこの汎用化の時期が近いという予測から、最初から「汎用AI」に注力することにしました。というのも、日立はこの汎用AIの実現に大変有利な立場にあると考えたからです。なぜなら日立は、電力、製造業、流通業、金融業、鉄道、交通、水など、世界に類を見ない幅広い分野の業種や顧客とつながっています。汎用AIの実現と自社のビジネスがもっとも整合する会社が日立だと考えたわけです。そして、いろんなビジネスのデータが、すでに社内で集められることも大きなメリットです。扱っている業態の広い日立だからこそ作れた汎用のAI、それが「Hitachi AI Technology/H」です。そしていま、すでに7分野24案件にまで実績を拡大することができています。
例えば、店舗での顧客単価15%向上、物流倉庫の生産性の8%アップ、水プラントのオペレーションコストの低減、コールセンターの受注率の20数%向上――これらはすべて汎用AI、「Hitachi AI Technology/H」が出した実績です。
同時に汎用AIであることは導入を容易にします。一つの会社の中にも改善すべき課題はいくらでもありますよね。例えば小売業でも、適正な発注量は何個か、売れ筋はどれか、従業員は何人必要か、この商品はどこに置くべきか・・・など、そのすべてに専用のAIプログラムを作っていては、時間もコストもかかり過ぎます。でも、汎用AIなら、これらに同じソフトウエアで対応することができ、したがって導入も容易になります。
「粒度」が異なることがデータ活用の障害だった
従来のコンピュータというのは演繹的でした。つまりプログラムという一般原理があって、そこに条件をいれると、より特定の結果(あるいはデータ)が導き出されるものです。汎用AIの実現にはそれとは真逆のものが求められます。いわば帰納的な処理で、データという特定条件におけるアウトカム(売上や生産性などの指標)の結果から、より一般的なアウトカム向上のための原理を導き出します。たとえば物流倉庫の例では生産性というアウトカムを向上するには、どう作業をスケジューリングしたらいいのか、どう商品を配置したらいいのか、という、より一般的な原理を見つけ出すわけです。
この考え方自体は簡単に聞こえるかもしれませんが、こうした帰納的なコンピュータを実現するには壁がありました。最大の壁は、アウトカムのデータと材料のデータの粒度がまったく違うということです。
それはどういうことかといいますと、例えばゴルフのアウトカムは何回打ったかという数字を下げることですよね。そしてその数字は、1ホールに1個、18ホール回って18個しかないわけです。ところがデータの方は、GPSや加速度センサーで集めれば、ミリセカンドの単位で1ホールあたり何万ものデータが取れるのです。シンプルな1個のアウトカムに対して、データはミリセカンド単位で膨大にある。この粒度にギャップがあるデータをどう扱うかというのが、大変に難しい課題です。よく記事の説明などでは「膨大なデータの間で相関を調べる」などと言いますが、粒度が異なるもの同士では相関なんか調べようがないのです。
従来は、「素振りの回数が多いと成績がいい」といった仮説をまず人間が作るわけです。素振りの平均回数なら1ホールに1つしかありませんので、相関が計算できます。しかし人間が仮説を作ったのでは大量のデータを扱っているメリットがまったくありません。結局、人間の想像の範疇から出ることはできません。
われわれは人間が仮説を作っていたら意味はないという結論に至り、データの粒度の問題をクリアし、仮説を自動で作るAIを実現したのです。「Hitachi AI Technology/H」は、膨大なデータからまず何百万個という仮説を作ります。その仮説群を、過去のデータと照らし合わせながらふるいにかけます。その中から非常に重要な要因をいくつか選び出し組み合わせて、アウトカムが上がるときの条件、すなわち仮説を作り出すのです。
ブランコの漕ぎ方を学ぶのも物流倉庫の業務を効率化したのも同じAI
われわれは実験として、この汎用AIにブランコの漕ぎ方を学習させてみました。モーターとジャイロを組み込んだ膝の関節が動くロボットをブランコにのせ、汎用AIにつなぎます。そして「振れ幅を大きくしろ」とアウトカムを設定しますが、ブランコの乗り方は一切教えません。どこで膝を曲げるかはAIが考えます。最初は闇雲に動くので、うまく振れたり振れなかったりしますが、たまたまある条件の時に膝を曲げて振れ幅が大きくなると、その実績を学んでいき、ついには人間と同じ漕ぎ方を学びました。さらに学習を続けさせると、なんと膝を一周期に二回曲げるという、AIならではの奥義――「二重伸縮」と呼んでいますが(笑)――を編み出しました。
このブランコの漕ぎ方を学んだ「Hitachi AI Technology/H」が物流倉庫でも動いています。ここでは集品効率を8%向上することに成功しました。 ブランコの実験では「振れ幅を大きくしろ」というアウトカムでしたが、物流倉庫の場合は「1日の総作業時間を短縮しろ」というアウトカムを設定しました。 物流倉庫の作業は、季節の移り変わり、売れ筋の変化、キャンペーン、特売などによって激しく上下します。そんな変化し続ける膨大な要因データに対して、仮説を作ることは人間には不可能です。でも汎用AIなら人間が寝ている間に、データをもとに毎日仮説を作り続けることができます。その結果、8%の生産性向上を実現したわけです。
例えば企業の中には売上情報や顧客情報など、人間が扱い切れない膨大なデータが存在します。でもその中に意思はありませんから、人間が「売上を上げる」という意思――アウトカムを決めてコンピュータにインプットしてあげなければならない。そうすればコンピュータは、「どうやったら売上が上がるのか」という仮説とそのための計算手順を膨大なデータから考えられます。これがすなわち、データからプログラムを生み出すということです。 最初、こうしたことを実行できるコンピュータはどこかにないかと探したんですが、そんな都合のいいものはどこにもありませんでした。仕方がないのでわれわれが自分で人工知能ソフトウエアを作りました。
また、ブランコのAIと倉庫のAIでは、プログラムを変えていないことが重要です。すなわちわれわれのAIは、アウトカムと入力するデータを変更しさえすれば、それぞれに応じた仮説を作ることができるのです。多種多様な課題に対して、膨大なデータをもとに自動で仮説を作り出す汎用AIはビジネスのさまざまなシーンで役立つだろうと考えています。 つづく
これからの企業に必要なのは汎用の人工知能
これまで用途特化型だった人工知能=AIが汎用になれば、活用範囲が一気に広がります。日立の研究開発グループで研究を続けている矢野和男博士は、世界の役に立ちたいという強い想いから、最初から汎用AIを構想していました。それを現実のシステムとして実現させることができたのは、長年の研究の中でようやく見いだした逆転の発想でした。汎用のAIでなければ企業の役に立たないと語る矢野博士。前回に引き続き、AIについてのお話を伺いました。
世界で初めての汎用AIの開発
チューリング・マシンから始まったコンピュータは、次第に汎用性を高めてきました。初期のコンピュータは業務が変わるたびにケーブルをいちいち繋ぎ直さなければならず大変でしたが、フォン・ノイマン型ではプログラム内蔵方式となり、汎用性を高めました。
実は人工知能=AIも同じ歴史をたどっていて、ようやくいま汎用化のフェーズに入ったのではないかなと思っています。AIという言葉は最近になってあちこちで聞かれるようになったイメージですが、ここ20年くらいの間に皆さんが気付かないうちにAIを使うようになっています。例えばウェブのお店での商品リコメンド機能や、ウェブの検索もみんなAIです。あるいはチェスや将棋用のAI、クイズ回答用のAIもありました。これらはすべて用途限定です。
でも、われわれの周囲には問題はつねにたくさんあります。それらは検索エンジンやリコメンドエンジンでは解くことはできません。「これからは多様な問題に対応できる汎用AIが必要だ」ということに、データの活用を進めるうちにかなり早い段階で、われわれは気付きました。誰もAIとか人工知能とか言っていない時期です。
すぐにさまざまなビジネスに貢献できた汎用AI
多くの新技術は、何かしらの用途ありきで開発されるので、基本的に「用途特化」で始まります。携帯も最初は自動車電話として用途特化で始まりました。それが汎用的なものに生まれ変わる節目があります。それは、その価値が認められ適用分野が広がり、コストが下がる時です。汎用化されることで、コストが下がり、さらに市場が広がり、またコストが下がり・・・そして自動車電話は今のスマートフォンまで汎用性を高めました。
われわれは、AIもこの汎用化の時期が近いという予測から、最初から「汎用AI」に注力することにしました。というのも、日立はこの汎用AIの実現に大変有利な立場にあると考えたからです。なぜなら日立は、電力、製造業、流通業、金融業、鉄道、交通、水など、世界に類を見ない幅広い分野の業種や顧客とつながっています。汎用AIの実現と自社のビジネスがもっとも整合する会社が日立だと考えたわけです。そして、いろんなビジネスのデータが、すでに社内で集められることも大きなメリットです。扱っている業態の広い日立だからこそ作れた汎用のAI、それが「Hitachi AI Technology/H」です。そしていま、すでに7分野24案件にまで実績を拡大することができています。
例えば、店舗での顧客単価15%向上、物流倉庫の生産性の8%アップ、水プラントのオペレーションコストの低減、コールセンターの受注率の20数%向上――これらはすべて汎用AI、「Hitachi AI Technology/H」が出した実績です。
同時に汎用AIであることは導入を容易にします。一つの会社の中にも改善すべき課題はいくらでもありますよね。例えば小売業でも、適正な発注量は何個か、売れ筋はどれか、従業員は何人必要か、この商品はどこに置くべきか・・・など、そのすべてに専用のAIプログラムを作っていては、時間もコストもかかり過ぎます。でも、汎用AIなら、これらに同じソフトウエアで対応することができ、したがって導入も容易になります。
「粒度」が異なることがデータ活用の障害だった
従来のコンピュータというのは演繹的でした。つまりプログラムという一般原理があって、そこに条件をいれると、より特定の結果(あるいはデータ)が導き出されるものです。汎用AIの実現にはそれとは真逆のものが求められます。いわば帰納的な処理で、データという特定条件におけるアウトカム(売上や生産性などの指標)の結果から、より一般的なアウトカム向上のための原理を導き出します。たとえば物流倉庫の例では生産性というアウトカムを向上するには、どう作業をスケジューリングしたらいいのか、どう商品を配置したらいいのか、という、より一般的な原理を見つけ出すわけです。
この考え方自体は簡単に聞こえるかもしれませんが、こうした帰納的なコンピュータを実現するには壁がありました。最大の壁は、アウトカムのデータと材料のデータの粒度がまったく違うということです。
それはどういうことかといいますと、例えばゴルフのアウトカムは何回打ったかという数字を下げることですよね。そしてその数字は、1ホールに1個、18ホール回って18個しかないわけです。ところがデータの方は、GPSや加速度センサーで集めれば、ミリセカンドの単位で1ホールあたり何万ものデータが取れるのです。シンプルな1個のアウトカムに対して、データはミリセカンド単位で膨大にある。この粒度にギャップがあるデータをどう扱うかというのが、大変に難しい課題です。よく記事の説明などでは「膨大なデータの間で相関を調べる」などと言いますが、粒度が異なるもの同士では相関なんか調べようがないのです。
従来は、「素振りの回数が多いと成績がいい」といった仮説をまず人間が作るわけです。素振りの平均回数なら1ホールに1つしかありませんので、相関が計算できます。しかし人間が仮説を作ったのでは大量のデータを扱っているメリットがまったくありません。結局、人間の想像の範疇から出ることはできません。
われわれは人間が仮説を作っていたら意味はないという結論に至り、データの粒度の問題をクリアし、仮説を自動で作るAIを実現したのです。「Hitachi AI Technology/H」は、膨大なデータからまず何百万個という仮説を作ります。その仮説群を、過去のデータと照らし合わせながらふるいにかけます。その中から非常に重要な要因をいくつか選び出し組み合わせて、アウトカムが上がるときの条件、すなわち仮説を作り出すのです。
ブランコの漕ぎ方を学ぶのも物流倉庫の業務を効率化したのも同じAI
われわれは実験として、この汎用AIにブランコの漕ぎ方を学習させてみました。モーターとジャイロを組み込んだ膝の関節が動くロボットをブランコにのせ、汎用AIにつなぎます。そして「振れ幅を大きくしろ」とアウトカムを設定しますが、ブランコの乗り方は一切教えません。どこで膝を曲げるかはAIが考えます。最初は闇雲に動くので、うまく振れたり振れなかったりしますが、たまたまある条件の時に膝を曲げて振れ幅が大きくなると、その実績を学んでいき、ついには人間と同じ漕ぎ方を学びました。さらに学習を続けさせると、なんと膝を一周期に二回曲げるという、AIならではの奥義――「二重伸縮」と呼んでいますが(笑)――を編み出しました。
このブランコの漕ぎ方を学んだ「Hitachi AI Technology/H」が物流倉庫でも動いています。ここでは集品効率を8%向上することに成功しました。 ブランコの実験では「振れ幅を大きくしろ」というアウトカムでしたが、物流倉庫の場合は「1日の総作業時間を短縮しろ」というアウトカムを設定しました。 物流倉庫の作業は、季節の移り変わり、売れ筋の変化、キャンペーン、特売などによって激しく上下します。そんな変化し続ける膨大な要因データに対して、仮説を作ることは人間には不可能です。でも汎用AIなら人間が寝ている間に、データをもとに毎日仮説を作り続けることができます。その結果、8%の生産性向上を実現したわけです。
例えば企業の中には売上情報や顧客情報など、人間が扱い切れない膨大なデータが存在します。でもその中に意思はありませんから、人間が「売上を上げる」という意思――アウトカムを決めてコンピュータにインプットしてあげなければならない。そうすればコンピュータは、「どうやったら売上が上がるのか」という仮説とそのための計算手順を膨大なデータから考えられます。これがすなわち、データからプログラムを生み出すということです。 最初、こうしたことを実行できるコンピュータはどこかにないかと探したんですが、そんな都合のいいものはどこにもありませんでした。仕方がないのでわれわれが自分で人工知能ソフトウエアを作りました。
また、ブランコのAIと倉庫のAIでは、プログラムを変えていないことが重要です。すなわちわれわれのAIは、アウトカムと入力するデータを変更しさえすれば、それぞれに応じた仮説を作ることができるのです。多種多様な課題に対して、膨大なデータをもとに自動で仮説を作り出す汎用AIはビジネスのさまざまなシーンで役立つだろうと考えています。 つづく
人工知能使ってデータ自身考えさせる1
2016年11月26日 お仕事第1回 矢野 和男 氏/
人工知能を使えばデータ自身に考えさせられます
URL=http://www.hitachi.co.jp/products/it/it-pf/mag/special/2016_01th/index.html
矢野 和男(やの かずお)氏:プロフィール
株式会社日立製作所 研究開発グループ技師長
1984年日立製作所入社。2003年頃からビッグデータの収集・活用技術で世界を牽引してきた。論文被引用2,500件、特許出願350件。人工知能からナノテクまで専門性の広さと深さで知られる。現在、研究開発グループ技師長。著書『データの見えざる手』は2014年のビジネス書ベスト10(Bookvinegar)に選ばれる。工学博士。IEEE フェロー。
近年、IoTを活用することで業務の効率化や隠れたトレンドの発見につなげようという機運が高まっていますが、収集した膨大なデータを使いこなすには人工知能=AIが欠かせないと、日立の研究開発グループで研究を続けている矢野和男博士は語ります。世界に類を見ない汎用AIの開発は、様々な企業の問題解決から人間のハピネス(幸福度)を高めることにまでつながるという興味深いお話を3回にわたってご紹介します。
IoTの活用には人工知能がかかせない
今、世の中でIoTとか人工知能=AIという言葉を頻繁に目にします。私の考えでは、この2つの言葉は別個のものではなく、IoTという概念の中にAIが入っているとも、AIという概念の中にIoTが入っているとも、どちらも言えると思っています。つまり、AIのないIoTはありえないのです。
近年、データを取得するセンサーやネットワーク技術が進化して、ウェラブル端末やロボットなどからデータを容易に採れるようになりました。すなわち、モノのインターネット=IoTです。しかし蓄積されたその情報量は膨大で、もはや人間の能力ではどうにも処理できるレベルではありません。その結果、IoTにはAIを活用した情報システムが必要不可欠なものになってきたのです。
近年話題のIoTですが、私は12、13年前から周囲に対して、その構想を語ってきました。当時、描いた図を見ると、センサーでデータを大量に集めてきてコンピュータで処理すると、自動的に何かフィードバックが出てくる、という今でも目にする図とほとんど同じものです。
そして雑誌などではそんな世界がもう来ているように書かれていますが、でもそうしたシステムはいっこうに実現されていませんし、最近まで実現する方法すらわかっていなかったのが実情です。かくいう私もその図式に則って研究していたのですが、失敗の連続でした。AIが現実のものとなることで、この状況が変わったのです。
じゃあIoTとAIは本当のところ、ビジネスや社会に何をもたらしてくれるのか。これを理解するために、そもそもコンピュータとは何だったのか、ということから考えた方がいいかもしれません。
従来の考え方ではもう生産性を高められない
19世紀末から20世紀の初めにフレデリック・テイラー(*)が提唱し実践した「科学的管理法」という考え方があります。これは業務をいろんなプロセスに分解し工具や手順を標準化し、合理的に組織化することで、それこそ何十年も技術を磨いてマイスターと呼ばれるようになってようやくできるようになる仕事が、ある程度の訓練で簡単に誰にでもできるようになるという考え方です。そして、この「科学的管理法」によって生産性がそれまでの約50倍にまで向上しました。生産性が上がったということは、少ないインプットで大きなアウトプット──つまり利益が出せるようになったということです。
当時は誰もそんなことができると信じていませんでした。というよりも、「親方と弟子」という既存の社会の仕組みを壊してしまうために、誰からも猛反対されました。しかし実際にフォード自動車の大量生産などで効果が実証され、この考え方が先進国に行き渡り、人々は豊かになっていったのです。
そして時代は20世紀後半になり、コンピュータが登場してきます。人々はコンピュータを有効に活用しようと「科学的管理法」の延長で、再度、業務をプロセスに分解して、組み替えます。すなわちいままで人間がこなしてきた作業のうち、定型化できるプロセスを切り出して、これをコンピュータにやらせようというわけです。その結果、われわれの業務の定型化はさらに進みました。コンピュータは柔軟ではありませんから、「それだとコンピュータに入力できませんからルールに従ってください」というわけです。これによってさらに生産性は上がり、先進国はますます経済を発展させることができたわけですが・・・。
でも「科学的管理法」をベースにしたここまでのやり方は、定型作業が中心の業務では大きな効果を発揮したのですが、いま、日本や先進国では、ナレッジワークやサービスワークが労働の7割8割を占めるようになってきました。ナレッジワークでは変化が命です。今日やっていることと明日やることは違うわけです。つまり、コンピュータで定型化できる業務はそうは多くないのです。
その結果、いま欧米や日本の生産性は頭打ちとなり、経済は伸び悩むことになってしまいました。また、所得格差も広がっています。所得格差を解消するためには、富を作り出さなければいけない。富を作り出すためには生産性を上げなければならない。でも、これまでのやり方ではもう生産性を上げることはできない。21世紀、これまでのコンピュータは限界に来たということなのです。そして同時に、この状況をどうやって打開するかが、いまやわれわれの課題なのだと思います。
(*)フレデリック・テイラー(1856~1915)アメリカ合衆国の技術者で経営学者。労働者の作業や道具の標準化で生産性向上を図る「科学的管理法」を発案。「科学的管理法」はこれまでの経営学の基礎のひとつ。
ナレッジワークをサポートできるのは人工知能
コンピュータはもともと人間の書いたプログラム通りに動くものです。人間が作った仮説や業務プロセスをプログラムとして入力すると、その通りに動きます。
しかし21世紀のコンピュータには、ナレッジワークの生産性を上げるために変化に応じて自動で学習したり、状況に合わせて成長したりすることが求められます。
一方で先述したように、スマートフォンやウェラブル端末、あるいはドローンなど、データを現実の世界から取得する技術は日進月歩していて、取得したデータにはまさに世の中の変化が現れています。
じゃあそれらのデータをプログラムの処理する対象とするのではなく、むしろコンピュータがプログラムを生み出す源にできないだろうか。世の中の変化を反映したデータが自動でプログラム化されることで、コンピュータは自分がやるべきことを柔軟に変えることができるのではないだろうか。これが私の考えるAIです。この考え方に基づき我々が開発した人工知能を「Hitachi AI Technology/H」と呼んでいます。
変化の中で仕事をするナレッジワーカーやサービスワーカーの生産性を抜本的に向上させたい。エンパワーさせたい。20世紀にテイラーがやったように。それがこのAIをつくった理由です。
プログラム不要のコンピュータの誕生
現実の世界から吸い上げた大量のデータをコンピュータで処理し、その結果を現実の世界にフィードバックするというシステムの構想は、先述の通り12、13年前からわれわれの中にありました。われわれは統計分析や機械学習などを使って、大量のデータから何かフィードバックを導き出そうと研究していましたが失敗の連続で、そのやり方ではコストと成果が見合わないということを学びました。
そして今から7年前ごろ、あることに気付き、研究の方向性を変えたんです。何に気付いたかというと、いくらデータを集めてもデータの中に「意思」はないということ。やはり「意思」の部分は人間が受け持たなければならないということです。
例えば企業の中には売上情報や顧客情報など、人間が扱い切れない膨大なデータが存在します。でもその中に意思はありませんから、人間が「売上を上げる」という意思――アウトカムを決めてコンピュータにインプットしてあげなければならない。そうすればコンピュータは、「どうやったら売上が上がるのか」という仮説とそのための計算手順を膨大なデータから考えられます。これがすなわち、データからプログラムを生み出すということです。 最初、こうしたことを実行できるコンピュータはどこかにないかと探したんですが、そんな都合のいいものはどこにもありませんでした。仕方がないのでわれわれが自分で人工知能ソフトウエアを作りました。
ここでわれわれのAIの大きなポイントは、「汎用」であるということです。つまり世の中で動いているさまざまなシステムと組み合わせることが可能なのです。例えば、ERPシステムにわれわれのAIを組み合わせるとAIベースの学習し成長するERPに変えることができます。SCMのシステムでもCRMのシステムでも、われわれのAIをつけると自分で学習して成長するシステムに変えることができます。
これまで、ある特定の業務専用のAIは数多く存在していました。しかし企業の中にはさまざまな業務があります。それぞれに専用のAIを作っていては、時間もコストもかかりすぎます。汎用のAI――「Hitachi AI Technology/H」は、企業のさまざまな課題にソリューションを提供することができるのです。 つづく
人工知能を使えばデータ自身に考えさせられます
URL=http://www.hitachi.co.jp/products/it/it-pf/mag/special/2016_01th/index.html
矢野 和男(やの かずお)氏:プロフィール
株式会社日立製作所 研究開発グループ技師長
1984年日立製作所入社。2003年頃からビッグデータの収集・活用技術で世界を牽引してきた。論文被引用2,500件、特許出願350件。人工知能からナノテクまで専門性の広さと深さで知られる。現在、研究開発グループ技師長。著書『データの見えざる手』は2014年のビジネス書ベスト10(Bookvinegar)に選ばれる。工学博士。IEEE フェロー。
近年、IoTを活用することで業務の効率化や隠れたトレンドの発見につなげようという機運が高まっていますが、収集した膨大なデータを使いこなすには人工知能=AIが欠かせないと、日立の研究開発グループで研究を続けている矢野和男博士は語ります。世界に類を見ない汎用AIの開発は、様々な企業の問題解決から人間のハピネス(幸福度)を高めることにまでつながるという興味深いお話を3回にわたってご紹介します。
IoTの活用には人工知能がかかせない
今、世の中でIoTとか人工知能=AIという言葉を頻繁に目にします。私の考えでは、この2つの言葉は別個のものではなく、IoTという概念の中にAIが入っているとも、AIという概念の中にIoTが入っているとも、どちらも言えると思っています。つまり、AIのないIoTはありえないのです。
近年、データを取得するセンサーやネットワーク技術が進化して、ウェラブル端末やロボットなどからデータを容易に採れるようになりました。すなわち、モノのインターネット=IoTです。しかし蓄積されたその情報量は膨大で、もはや人間の能力ではどうにも処理できるレベルではありません。その結果、IoTにはAIを活用した情報システムが必要不可欠なものになってきたのです。
近年話題のIoTですが、私は12、13年前から周囲に対して、その構想を語ってきました。当時、描いた図を見ると、センサーでデータを大量に集めてきてコンピュータで処理すると、自動的に何かフィードバックが出てくる、という今でも目にする図とほとんど同じものです。
そして雑誌などではそんな世界がもう来ているように書かれていますが、でもそうしたシステムはいっこうに実現されていませんし、最近まで実現する方法すらわかっていなかったのが実情です。かくいう私もその図式に則って研究していたのですが、失敗の連続でした。AIが現実のものとなることで、この状況が変わったのです。
じゃあIoTとAIは本当のところ、ビジネスや社会に何をもたらしてくれるのか。これを理解するために、そもそもコンピュータとは何だったのか、ということから考えた方がいいかもしれません。
従来の考え方ではもう生産性を高められない
19世紀末から20世紀の初めにフレデリック・テイラー(*)が提唱し実践した「科学的管理法」という考え方があります。これは業務をいろんなプロセスに分解し工具や手順を標準化し、合理的に組織化することで、それこそ何十年も技術を磨いてマイスターと呼ばれるようになってようやくできるようになる仕事が、ある程度の訓練で簡単に誰にでもできるようになるという考え方です。そして、この「科学的管理法」によって生産性がそれまでの約50倍にまで向上しました。生産性が上がったということは、少ないインプットで大きなアウトプット──つまり利益が出せるようになったということです。
当時は誰もそんなことができると信じていませんでした。というよりも、「親方と弟子」という既存の社会の仕組みを壊してしまうために、誰からも猛反対されました。しかし実際にフォード自動車の大量生産などで効果が実証され、この考え方が先進国に行き渡り、人々は豊かになっていったのです。
そして時代は20世紀後半になり、コンピュータが登場してきます。人々はコンピュータを有効に活用しようと「科学的管理法」の延長で、再度、業務をプロセスに分解して、組み替えます。すなわちいままで人間がこなしてきた作業のうち、定型化できるプロセスを切り出して、これをコンピュータにやらせようというわけです。その結果、われわれの業務の定型化はさらに進みました。コンピュータは柔軟ではありませんから、「それだとコンピュータに入力できませんからルールに従ってください」というわけです。これによってさらに生産性は上がり、先進国はますます経済を発展させることができたわけですが・・・。
でも「科学的管理法」をベースにしたここまでのやり方は、定型作業が中心の業務では大きな効果を発揮したのですが、いま、日本や先進国では、ナレッジワークやサービスワークが労働の7割8割を占めるようになってきました。ナレッジワークでは変化が命です。今日やっていることと明日やることは違うわけです。つまり、コンピュータで定型化できる業務はそうは多くないのです。
その結果、いま欧米や日本の生産性は頭打ちとなり、経済は伸び悩むことになってしまいました。また、所得格差も広がっています。所得格差を解消するためには、富を作り出さなければいけない。富を作り出すためには生産性を上げなければならない。でも、これまでのやり方ではもう生産性を上げることはできない。21世紀、これまでのコンピュータは限界に来たということなのです。そして同時に、この状況をどうやって打開するかが、いまやわれわれの課題なのだと思います。
(*)フレデリック・テイラー(1856~1915)アメリカ合衆国の技術者で経営学者。労働者の作業や道具の標準化で生産性向上を図る「科学的管理法」を発案。「科学的管理法」はこれまでの経営学の基礎のひとつ。
ナレッジワークをサポートできるのは人工知能
コンピュータはもともと人間の書いたプログラム通りに動くものです。人間が作った仮説や業務プロセスをプログラムとして入力すると、その通りに動きます。
しかし21世紀のコンピュータには、ナレッジワークの生産性を上げるために変化に応じて自動で学習したり、状況に合わせて成長したりすることが求められます。
一方で先述したように、スマートフォンやウェラブル端末、あるいはドローンなど、データを現実の世界から取得する技術は日進月歩していて、取得したデータにはまさに世の中の変化が現れています。
じゃあそれらのデータをプログラムの処理する対象とするのではなく、むしろコンピュータがプログラムを生み出す源にできないだろうか。世の中の変化を反映したデータが自動でプログラム化されることで、コンピュータは自分がやるべきことを柔軟に変えることができるのではないだろうか。これが私の考えるAIです。この考え方に基づき我々が開発した人工知能を「Hitachi AI Technology/H」と呼んでいます。
変化の中で仕事をするナレッジワーカーやサービスワーカーの生産性を抜本的に向上させたい。エンパワーさせたい。20世紀にテイラーがやったように。それがこのAIをつくった理由です。
プログラム不要のコンピュータの誕生
現実の世界から吸い上げた大量のデータをコンピュータで処理し、その結果を現実の世界にフィードバックするというシステムの構想は、先述の通り12、13年前からわれわれの中にありました。われわれは統計分析や機械学習などを使って、大量のデータから何かフィードバックを導き出そうと研究していましたが失敗の連続で、そのやり方ではコストと成果が見合わないということを学びました。
そして今から7年前ごろ、あることに気付き、研究の方向性を変えたんです。何に気付いたかというと、いくらデータを集めてもデータの中に「意思」はないということ。やはり「意思」の部分は人間が受け持たなければならないということです。
例えば企業の中には売上情報や顧客情報など、人間が扱い切れない膨大なデータが存在します。でもその中に意思はありませんから、人間が「売上を上げる」という意思――アウトカムを決めてコンピュータにインプットしてあげなければならない。そうすればコンピュータは、「どうやったら売上が上がるのか」という仮説とそのための計算手順を膨大なデータから考えられます。これがすなわち、データからプログラムを生み出すということです。 最初、こうしたことを実行できるコンピュータはどこかにないかと探したんですが、そんな都合のいいものはどこにもありませんでした。仕方がないのでわれわれが自分で人工知能ソフトウエアを作りました。
ここでわれわれのAIの大きなポイントは、「汎用」であるということです。つまり世の中で動いているさまざまなシステムと組み合わせることが可能なのです。例えば、ERPシステムにわれわれのAIを組み合わせるとAIベースの学習し成長するERPに変えることができます。SCMのシステムでもCRMのシステムでも、われわれのAIをつけると自分で学習して成長するシステムに変えることができます。
これまで、ある特定の業務専用のAIは数多く存在していました。しかし企業の中にはさまざまな業務があります。それぞれに専用のAIを作っていては、時間もコストもかかりすぎます。汎用のAI――「Hitachi AI Technology/H」は、企業のさまざまな課題にソリューションを提供することができるのです。 つづく
日経BP Mail: 挑戦を加速、働き方改革
2016年11月25日 お仕事╋━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━2016/11/25━
┃【日経BP Mail】 発信:日経BP社
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挑 戦 を 加 速 す る 、 働 き 方 改 革
― 変 化 を チ ャ ン ス に す る I T の 底 力 ―
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詳細はこちら ⇒ http://h.nikkeibp.co.jp/h.jsp?no=307171 ●●
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2 0 1 6 年 1 2 月 1 3 日 (火) 東京・品川 無料・事前登録制
組 織 の 実 力 と は 「 変 化 へ の 対 応 力 」 と
読 み 替 え る こ と も で き る ――。
ビジネスの環境は常に変化し続けています。2020年の東京オリンピックやインバウンド需要の増大といった市場環境の変化、AIやIoTを駆使した自動化など 5年前には考えられなかった大きな変化が訪れています。
新時代のリーダーに求められるのは、目まぐるしい環境変化をチャンスと捉え、 新たなビジョンを示すこと。そして最強の組織を作り上げ、結果を出すことです。
変化に対応する柔軟性が求められる時代だからこそ、IT仕事環境もまた安全で 自由度が高く、ハイパフォーマンスなものに磨き上げる必要があります。
使うだけのITから、生み出して守るIT、可能性を広げるITへ。
新時代のリーダーと組織の挑戦を力強く支えるITへ。
ここでしか聞けない、Windows 10 Proが実現する「変化をチャンスにする」IT力を 本セミナーでは分かりやすくご紹介します。
詳細はこちら ⇒ http://h.nikkeibp.co.jp/h.jsp?no=307171
■□∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞【本セミナーのポイント】∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞□■
● 基調講演は、ジャパネットたかた前社長の高田明さんです
● 日本マイクロソフト社長が、挑戦を加速する働き方改革を語ります
● 戸田覚さんがWindows10デバイスの、本当の選び方について解説します
● セキュリティの専門家が、最新動向について講演いたします
詳細はこちら ⇒ http://h.nikkeibp.co.jp/h.jsp?no=307171
■-------------------------------------------開催概要--------------------------------------------■
● 日時 2016年12月13日(火)11:00~17:00 (開場10:30)
● 会場 東京コンファレンスセンター・品川(東京都港区)
● 主催 ITpro Success(日経BP社)
● 特別協賛 日本マイクロソフト
● 定員 500名
● 受講料 無料(事前登録制)
● 対象者 中堅・中小企業の経営者層、ならびにそのIT推進担当者
[プログラム]
11:00-11:45
【基調講演】 夢持ち続け日々精進
◎ A and Live代表取締役(ジャパネットたかた前社長) 高田 明 氏
11:45-12:30
【講演】 挑戦を加速する、働き方改革 ~変化をチャンスにするITの底力~
◎ 日本マイクロソフト代表取締役社長 平野 拓也 氏
12:30-13:30
休憩 (豊富な展示コーナーをご体験ください。お楽しみ頂けます!)
13:30-14:30
【専門家講演】 仕事を“変える”Windows 10デバイス、本当の選び方
◎ ビジネス書作家 戸田 覚 氏
14:30-15:15
【専門家講演】
知らないうちにあなたが加害者に!いますぐ出来る、セキュリティ対応とは
◎ 日本マイクロソフト マイクロソフトテクノロジーセンター長 澤 円 氏
15:45-16:45
【特別講演】 リーダーが明かす「コンパクトで最強のチーム作り」
◎ バルミューダ代表取締役 寺尾 玄 氏
詳細はこちら ⇒ http://h.nikkeibp.co.jp/h.jsp?no=307171
※講演者や講演時間など、プログラムは変更になる場合がございます。 予めご了承ください。
※登録手続完了後や受講証発行後においても、セミナーへの参加をお断りする場合がございます。 あらかじめご了承ください。
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● 特別協賛 日本マイクロソフト
● 定員 500名
● 受講料 無料(事前登録制)
● 対象者 中堅・中小企業の経営者層、ならびにそのIT推進担当者
[プログラム]
11:00-11:45
【基調講演】 夢持ち続け日々精進
◎ A and Live代表取締役(ジャパネットたかた前社長) 高田 明 氏
11:45-12:30
【講演】 挑戦を加速する、働き方改革 ~変化をチャンスにするITの底力~
◎ 日本マイクロソフト代表取締役社長 平野 拓也 氏
12:30-13:30
休憩 (豊富な展示コーナーをご体験ください。お楽しみ頂けます!)
13:30-14:30
【専門家講演】 仕事を“変える”Windows 10デバイス、本当の選び方
◎ ビジネス書作家 戸田 覚 氏
14:30-15:15
【専門家講演】
知らないうちにあなたが加害者に!いますぐ出来る、セキュリティ対応とは
◎ 日本マイクロソフト マイクロソフトテクノロジーセンター長 澤 円 氏
15:45-16:45
【特別講演】 リーダーが明かす「コンパクトで最強のチーム作り」
◎ バルミューダ代表取締役 寺尾 玄 氏
詳細はこちら ⇒ http://h.nikkeibp.co.jp/h.jsp?no=307171
※講演者や講演時間など、プログラムは変更になる場合がございます。 予めご了承ください。
※登録手続完了後や受講証発行後においても、セミナーへの参加をお断りする場合がございます。 あらかじめご了承ください。
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J.I.Mail News No.784 2016.11.24 発行
2016年11月24日 お仕事■□■ ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━┓
J.I.メールニュース No.784 2016.11.24 発行
「 日 本 の 大 麻 と そ の 文 化 を 守 り ま し ょ う 」
┗━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ ■□
<巻頭寄稿文>
「日本の大麻とその文化を守りましょう」
日本麻協議会 事務局代表 若園 和朗
------------------------------------------------------------------------------------------------
このタイトルを読んで、皆さんはどんなイメージを持たれたでしょうか?
最近、大麻について残念な事件が続いているので、もしかすると薬物乱用を企てる怪しい文章と思われたかもしれません。でも、もちろんそのような意図はありませんので安心して読み進めてください。
ところで、「大麻」は「麻(アサ科アサ属)」の別名ということはご存知でしたか?
つまり日本人が古来より親しんできた「麻」と「大麻」は同じ植物なのですが、このことを知らない方も多いと思います。
「大麻」=「恐ろしい薬物」というイメージのみが先行し、健全な作物としての「麻」とその文化を置き去りにしてしまっているというのが、日本の現状なのです。
こうした現状のせいで、本来なら尊重されるべき伝統的な「麻」の栽培者は、減少の一途。現在全国で僅か30名ほどしか残っておらず、存続の危機を迎えています。
このまま日本の麻文化を絶えさせてしまって良いのでしょうか?
日本人と大麻(麻)のかかわりはとても古く、縄文土器の模様は大麻の縄でつけられたものですし、登呂遺跡から出土するほとんどの服は大麻の繊維で作られていたと言われています。そして戦前まで、生活に不可欠な作物として盛んに栽培されてきました。しかし、昔の日本人が大麻を乱用したという話は聞いたことがありません。なぜ日本人は、戦前まで大麻を乱用することがなかったのでしょうか?
それは、日本の大麻はもともと、乱用できるような危険な品種ではないからです。
大麻の乱用の元になるのはTHC(テトラヒドロカンナビノール)という物質であることは、1960年代に明らかにされました。
そしてTHCの含有率は大麻の品種によって違いがあり、日本の大麻はTHCが少なく、無害な品種ということも理解できるようになりました。
ですが、残念ながらほとんどの日本人は、このことを知りません。また、わが国の法も制定当時(1948年)のままそれを区別しておらず、無害な品種に対しても未だに厳しい制限を課し、栽培を極めて難しいものにしているのです。
一方海外の状況はどうでしょう?
海外では近年、大麻は環境に優しい資源として注目が集まり、THCが少ない品種なら無害として法や制度を見直し、大麻の栽培を奨励する国が増えてきました。
例えばヨーロッパの多くの国では1990年代に制度を整え、現在ではTHCの含有率の低い品種を「産業用大麻」と呼び、ほぼ自由に栽培できるようになっています。
アメリカも2013年に法を改正し、無害な「産業用大麻」に限って栽培を推奨するようになりました。その結果2014年には700haであった栽培面積が、今年は6000haにまで拡大されているということです。
このようにTHCの含有率を元に、安全な品種と害のある品種を区別し、安全な品種のみ栽培すれば乱用は起こらないのです。わが国もそのようにしていくべきではないでしょうか?
日本の大麻(麻)の遺伝子は、縄文の時代から日本人と共に進化してきた、いわば国の宝。伝統文化を支えると同時に、様々な用途での活用が期待される作物です。しかも、乱用されないという有利な性質を持った品種です。
最近の大麻事件により、伝統を守ったり健全な産業として大麻を利用したりする目的での大麻栽培が厳しい状況に追い込まれています。この投稿がきっかけになり、大麻についての見方が変わり、麻と日本人のかかわりが本来の健全な良い姿に戻るよう切に願います。
なお、いわゆるマリファナ解禁を目指す人たちが大麻の乱用を正当化したいとの思惑のもとで、歪んだ形で日本の麻について論ずることが多く、知らない人は悪影響を受けるのではないかと心配しています。これまでに述べたように、日本の麻文化は乱用とは無縁。
乱用を許さないことこそわが国の良き伝統であるということを確認して、この稿を閉じたいと思います。
≪参考≫
「置き去りにされた作物としての視点」 http://medg.jp/mt/?p=6856
「ウィキペディア:アサ(麻、Cannabis)」https://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%82%A2%E3%82%B5
「北海道ヘンプネット:海外で見直される麻」http://hokkaido-hemp.net/foreign.html
「第2回日本麻協議会シンポジウムh28.5.4:麻布大学教授パトリック・コリンズ氏の講演」
「今から始める大麻栽培 無毒大麻を産業に活かす」http://agri-biz.jp/item/detail/7552
「映画:麻てらす(予告編)」https://www.youtube.com/watch?v=Lk1LoxRwVNk
------------------------------------------------------------------------------------------------
【若園 和朗(わかぞの かずろう)氏プロフィール】
2011年、筆者の住む岐阜県A町では祭礼のために栽培していた大麻の盗難事件が発生し、当局より栽培を禁じられ祭礼を続けることが困難な状態に。それを受け、大麻栽培復活のための活動を展開。その活動を通じて日本の大麻の窮状を知る。2014年より「日本麻協議会」を立ち上げ、わが国の大麻を守る活動を開始。現在、「日本麻協議会」事務局代表。ほかに「難治性疼痛患者支援協会ぐっどばいペイン」代表理事。
J.I.メールニュース No.784 2016.11.24 発行
「 日 本 の 大 麻 と そ の 文 化 を 守 り ま し ょ う 」
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<巻頭寄稿文>
「日本の大麻とその文化を守りましょう」
日本麻協議会 事務局代表 若園 和朗
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このタイトルを読んで、皆さんはどんなイメージを持たれたでしょうか?
最近、大麻について残念な事件が続いているので、もしかすると薬物乱用を企てる怪しい文章と思われたかもしれません。でも、もちろんそのような意図はありませんので安心して読み進めてください。
ところで、「大麻」は「麻(アサ科アサ属)」の別名ということはご存知でしたか?
つまり日本人が古来より親しんできた「麻」と「大麻」は同じ植物なのですが、このことを知らない方も多いと思います。
「大麻」=「恐ろしい薬物」というイメージのみが先行し、健全な作物としての「麻」とその文化を置き去りにしてしまっているというのが、日本の現状なのです。
こうした現状のせいで、本来なら尊重されるべき伝統的な「麻」の栽培者は、減少の一途。現在全国で僅か30名ほどしか残っておらず、存続の危機を迎えています。
このまま日本の麻文化を絶えさせてしまって良いのでしょうか?
日本人と大麻(麻)のかかわりはとても古く、縄文土器の模様は大麻の縄でつけられたものですし、登呂遺跡から出土するほとんどの服は大麻の繊維で作られていたと言われています。そして戦前まで、生活に不可欠な作物として盛んに栽培されてきました。しかし、昔の日本人が大麻を乱用したという話は聞いたことがありません。なぜ日本人は、戦前まで大麻を乱用することがなかったのでしょうか?
それは、日本の大麻はもともと、乱用できるような危険な品種ではないからです。
大麻の乱用の元になるのはTHC(テトラヒドロカンナビノール)という物質であることは、1960年代に明らかにされました。
そしてTHCの含有率は大麻の品種によって違いがあり、日本の大麻はTHCが少なく、無害な品種ということも理解できるようになりました。
ですが、残念ながらほとんどの日本人は、このことを知りません。また、わが国の法も制定当時(1948年)のままそれを区別しておらず、無害な品種に対しても未だに厳しい制限を課し、栽培を極めて難しいものにしているのです。
一方海外の状況はどうでしょう?
海外では近年、大麻は環境に優しい資源として注目が集まり、THCが少ない品種なら無害として法や制度を見直し、大麻の栽培を奨励する国が増えてきました。
例えばヨーロッパの多くの国では1990年代に制度を整え、現在ではTHCの含有率の低い品種を「産業用大麻」と呼び、ほぼ自由に栽培できるようになっています。
アメリカも2013年に法を改正し、無害な「産業用大麻」に限って栽培を推奨するようになりました。その結果2014年には700haであった栽培面積が、今年は6000haにまで拡大されているということです。
このようにTHCの含有率を元に、安全な品種と害のある品種を区別し、安全な品種のみ栽培すれば乱用は起こらないのです。わが国もそのようにしていくべきではないでしょうか?
日本の大麻(麻)の遺伝子は、縄文の時代から日本人と共に進化してきた、いわば国の宝。伝統文化を支えると同時に、様々な用途での活用が期待される作物です。しかも、乱用されないという有利な性質を持った品種です。
最近の大麻事件により、伝統を守ったり健全な産業として大麻を利用したりする目的での大麻栽培が厳しい状況に追い込まれています。この投稿がきっかけになり、大麻についての見方が変わり、麻と日本人のかかわりが本来の健全な良い姿に戻るよう切に願います。
なお、いわゆるマリファナ解禁を目指す人たちが大麻の乱用を正当化したいとの思惑のもとで、歪んだ形で日本の麻について論ずることが多く、知らない人は悪影響を受けるのではないかと心配しています。これまでに述べたように、日本の麻文化は乱用とは無縁。
乱用を許さないことこそわが国の良き伝統であるということを確認して、この稿を閉じたいと思います。
≪参考≫
「置き去りにされた作物としての視点」 http://medg.jp/mt/?p=6856
「ウィキペディア:アサ(麻、Cannabis)」https://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%82%A2%E3%82%B5
「北海道ヘンプネット:海外で見直される麻」http://hokkaido-hemp.net/foreign.html
「第2回日本麻協議会シンポジウムh28.5.4:麻布大学教授パトリック・コリンズ氏の講演」
「今から始める大麻栽培 無毒大麻を産業に活かす」http://agri-biz.jp/item/detail/7552
「映画:麻てらす(予告編)」https://www.youtube.com/watch?v=Lk1LoxRwVNk
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【若園 和朗(わかぞの かずろう)氏プロフィール】
2011年、筆者の住む岐阜県A町では祭礼のために栽培していた大麻の盗難事件が発生し、当局より栽培を禁じられ祭礼を続けることが困難な状態に。それを受け、大麻栽培復活のための活動を展開。その活動を通じて日本の大麻の窮状を知る。2014年より「日本麻協議会」を立ち上げ、わが国の大麻を守る活動を開始。現在、「日本麻協議会」事務局代表。ほかに「難治性疼痛患者支援協会ぐっどばいペイン」代表理事。
生涯現役社会づくり推進LinkBlog研鑽
2016年11月23日 お仕事 有限会社 ア リ ア
代表取締役 松 本 す み こ 様
貴社、貴NPO法人 愈々ご隆盛の段、大慶に存じ上げます。
ご丁寧にも、『生涯現役社会づくりプラットフォーム』拡充への具体的な「生涯現役社会の実現」をめざす、私どもの願いにサイト・リンクでご賛同を賜わり、本当に有難うございました。
早速ながら、ご厚意に甘えて貴有限会社 アリア、貴NPO法人 シニアわーくすRyoma21をリンクUPさせていただきましたので、ご高覧願い上げます。(ご説明字数調整をご寛容願います)
12月14日開催の『第372回生涯現役全国展開塾・2017望年会』で、今回をご縁にぜひご交流いただければ、誠に幸甚でございます。
末筆ながら、益々松本代表様のご健勝を切に祈念致します。
**************************************************************
『あなたと日本を元気に!』させる 生涯現役実践道場への 意欲的参加で
あなたご活躍の地域から 次々と民活力の盛り上がる大輪が拡がります!
--------------------------------------------------------------------------------------------------
2016年春・秋実施サミット/2017年春開催予定サミット(各土曜日13:00)
④Summit 4/23(済) ⑤Summit 10/15(済) ⑥Summit 4/15(予)
--------------------------------------------------------------------------------------------------
2016/12(理事会13:00 & 生涯現役塾15:00・望年会17:00)【時間ご注意】
12/14 1/25 2/22 3/22 4/26 5/24
**************************************************************
日 本 生 涯 現 役 推 進 協 議 会
NPO法人 ラ イ フ ・ ベ ン チ ャ ー ・ ク ラ ブ
代 表 東 瀧 邦 次
TEL:03-3517-6667 FAX:03-3517-6668
E-mail: info@sgsk.net URL: http://www.sgsk.net
Blog: http://40591.diarynote.jp/
Facebook: http://www.facebook.com/sgsk.net/
Facebook2:https://www.facebook.com/yaesu3min
**************************************************
From: 松本すみこ
Sent: Tuesday, November 22, 2016 12:53 PM
To: info@sgsk.net
Subject: リンクの件です
日 本 生 涯 現 役 推 進 協 議 会 東 瀧 様
お世話様です。
先日は、貴会サイトのリンク集への掲載をご提案をいただき、ありがとうございました。
お電話をいただいた時は、バタバタしていたものですから、あまりピンと来てませんでした。 すみません。
後から、ホームページを拝見して、ああ、こういうことかと理解した次第です。
リンク文面を作って、お送りしなければと思いながら、やはり忙しく、今頃になってしまいました。まだ可能でしょうか。
可能であれば、下記の2件をお願いしたいと存じます。
◆ 有限会社アリア http://www.arias.co.jp/
【説明文】企業、行政・自治体、研究機関、メディアなどで、シニア世代の動向研究とライフスタイル提案、市場コンサル、講演・講座の講師、執筆活動などを行っている。
◆NPO法人 シニアわーくす Ryoma21 http://www.ryoma21.jp/
【説明文】50歳以上のおとながアクティブに生きるための仲間作り、活躍の場作り、仕事作りを積極的に支援していくコミュニティ。おとなの自己実現のためのプラットフォーム。
よろしくお願いいたします。
************************************************
有限会社アリア 代表取締役 松本すみこ
sumikoma@arias.co.jp http://www.arias.co.jp/
〒104-0061 東京都中央区銀座6-6-1 銀座風月堂ビル
Tel:03-5537-7130 FAX:03-5537-5281
************************************************
代表取締役 松 本 す み こ 様
貴社、貴NPO法人 愈々ご隆盛の段、大慶に存じ上げます。
ご丁寧にも、『生涯現役社会づくりプラットフォーム』拡充への具体的な「生涯現役社会の実現」をめざす、私どもの願いにサイト・リンクでご賛同を賜わり、本当に有難うございました。
早速ながら、ご厚意に甘えて貴有限会社 アリア、貴NPO法人 シニアわーくすRyoma21をリンクUPさせていただきましたので、ご高覧願い上げます。(ご説明字数調整をご寛容願います)
12月14日開催の『第372回生涯現役全国展開塾・2017望年会』で、今回をご縁にぜひご交流いただければ、誠に幸甚でございます。
末筆ながら、益々松本代表様のご健勝を切に祈念致します。
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2016年春・秋実施サミット/2017年春開催予定サミット(各土曜日13:00)
④Summit 4/23(済) ⑤Summit 10/15(済) ⑥Summit 4/15(予)
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2016/12(理事会13:00 & 生涯現役塾15:00・望年会17:00)【時間ご注意】
12/14 1/25 2/22 3/22 4/26 5/24
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日 本 生 涯 現 役 推 進 協 議 会
NPO法人 ラ イ フ ・ ベ ン チ ャ ー ・ ク ラ ブ
代 表 東 瀧 邦 次
TEL:03-3517-6667 FAX:03-3517-6668
E-mail: info@sgsk.net URL: http://www.sgsk.net
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Facebook: http://www.facebook.com/sgsk.net/
Facebook2:https://www.facebook.com/yaesu3min
**************************************************
From: 松本すみこ
Sent: Tuesday, November 22, 2016 12:53 PM
To: info@sgsk.net
Subject: リンクの件です
日 本 生 涯 現 役 推 進 協 議 会 東 瀧 様
お世話様です。
先日は、貴会サイトのリンク集への掲載をご提案をいただき、ありがとうございました。
お電話をいただいた時は、バタバタしていたものですから、あまりピンと来てませんでした。 すみません。
後から、ホームページを拝見して、ああ、こういうことかと理解した次第です。
リンク文面を作って、お送りしなければと思いながら、やはり忙しく、今頃になってしまいました。まだ可能でしょうか。
可能であれば、下記の2件をお願いしたいと存じます。
◆ 有限会社アリア http://www.arias.co.jp/
【説明文】企業、行政・自治体、研究機関、メディアなどで、シニア世代の動向研究とライフスタイル提案、市場コンサル、講演・講座の講師、執筆活動などを行っている。
◆NPO法人 シニアわーくす Ryoma21 http://www.ryoma21.jp/
【説明文】50歳以上のおとながアクティブに生きるための仲間作り、活躍の場作り、仕事作りを積極的に支援していくコミュニティ。おとなの自己実現のためのプラットフォーム。
よろしくお願いいたします。
************************************************
有限会社アリア 代表取締役 松本すみこ
sumikoma@arias.co.jp http://www.arias.co.jp/
〒104-0061 東京都中央区銀座6-6-1 銀座風月堂ビル
Tel:03-5537-7130 FAX:03-5537-5281
************************************************
稲盛和夫「人生をいかに生きるべきか」
2016年11月22日 お仕事━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
◆ 稲盛和夫講演集 幸せになるための生き方 CD版 全5巻(CD6枚組)◆
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
~ 「 人 生 を い か に 生 き る べ き か 」
い ま こ そ 聞 く べ き 、
人 生 の 本 質 を と ら え た 講 演 集 ~
稲盛和夫氏が、各地で開催された「盛和塾」での講話と、一般市民に向けたフォーラムで語った講演をまとめた5巻組CD集。「人生をいかに生きるべきか」というテーマに沿った講演を集め、経営者のみならず、広く一般の方にも受け入れられる内容で構成しました。
2002年から2014年までという近年に行われた講演を集めたこのCD集は、稲盛氏の『決定版CD集』と言うべき商品です。
□┌┬──────────────
┌┼┘ 収 録 内 容
└┘□──────────────
第一巻 人生は運命的な人との出会いによって決定づけられる
第二巻 人は何のために生きるのか
第三巻 宗教について <前編・後編>
第四巻 人生について思うこと
第五巻 私の幸福論 ―幸福は心のあり方によって決まる―
『稲盛和夫講演集 幸せになるための生き方』の詳細はこちら
⇒ http://h.nikkeibp.co.jp/h.jsp?no=306808
【 収 録 内 容 】
第一巻
人生は運命的な人との出会いによって決定づけられる (約61分)
【2009年11月4日 盛和塾中部北陸地区塾長例会(名古屋)】
自分の人生は、素晴らしい人との出会いと、その人々の助けによって成り立っていると稲盛氏は言う。師と仰ぐ人物や、自身の人間性を高めてくれるような友人との運命的な出会い。それらに感謝の気持ちを持つことが他を思いやる気持ちへと繋がり、自らの人生が豊かなものになるのだと説く。
第二巻
人は何のために生きるのか (約76分)
【2014年8月6日 盛和塾「愛媛」市民フォーラム(愛媛)】
安岡正篤氏の著書『運命と立命』から、「どのような運命に遭遇しても善いことを思い、実行する人生を送ろう」と学んだ稲盛氏。初めて就職した会社での成功体験も、日本航空の再生も、そのことを常に心に留め、実践した結果であるという。そうした人生を送り、美しい魂を作り上げていくことこそが、人生の目的であると語る。
第三巻
宗教について <前編> (約52分)
宗教について <後編> (約40分)
【2002年3月14日 盛和塾鹿児島塾長例会】
古来より、日本人は宗教と密接に関わってきた。しかし昨今では、来世利益を説く仏教やキリスト教は受け入れられず、現世利益を説く新興宗教に傾倒する人々が増えている。では、本当に「あの世」は存在しないのか?人が死ぬと魂はどこへゆくのか?そもそも魂とはどんなものであるか?哲学者・梅原猛氏との対談で話した内容も含め、浄土真宗と白隠禅師の「坐禅和讃」を中心に、宗教について語る。
第四巻
人生について思うこと (約60分)
【2007年9月19日 盛和塾第15回全国大会(京都)】
肉体の健康管理が叫ばれている昨今だが、「心の管理」に取り組むという人は少ない。啓蒙思想家ジェームズ・アレンは、「自分の心という庭を丹念に手入れしなさい」と言う。それは、「利己の心」を減らし、「利他の心」を増やす努力をすることだと稲盛氏は説く。松下幸之助氏や本田宗一郎氏、そして西郷南洲を例に、心を高める努力を怠らなかった人々の成功とその必要性を語る。
第五巻
私の幸福論 ―幸福は心のあり方によって決まる― (約74分)
【2013年12月17日 盛和塾西日本地区忘年塾長例会(滋賀)】
人が「幸せだな」と感じるためには、心のあり方がとても重要になってくる。では、どのような心のあり方が幸せをもたらしてくれるのか?稲盛氏は、自身の体験をもとに導き出した、「真面目に働くこと」「感謝の気持ちを持つこと」「反省すること」の三つをキーワードに解説する。
【講演の聞きどころ】
「私は、お客様と接する(日本航空の)社員の一人ひとりがどういう考え方を持ち、どのような気持ちで仕事をしなければならないのかということについても、直接現場で社員に語りかけてまいりました・・・・
社員たちの間にこの考え方が浸透するに従って、日本航空の業績は劇的なまでに改善していきました・・・
再建2年目には2000億円を超える過去最高の営業利益を達成いたしました。
私は、日本経済の再興のため、残った日本航空の社員たちの雇用を守るために、老骨にむち打って、無報酬で日本航空の再建に取り組んできました。社員たちも同じ思いになってくれ、再建に向けて懸命に取り組んでくれました。そのような『利他の心』だけで懸命な努力を続けている私を見て、神様が手を差し伸べてくれたのではないだろうか・・・」(第2巻「人は何のために生きるのか」より)
初めて就職した松風工業での再建体験も、日本航空の再建も、利他の心を持ち、善きことを思い、善きことを実行した結果に過ぎないと稲盛氏は語る。
【稲盛 和夫 (いなもり かずお)プロフィール】
1932年鹿児島県鹿児島市生まれ。1955年鹿児島大学工学部を卒業後、京都の碍子メーカー・松風工業に就職。1959年4月、知人より出資を得て、資本金300万円で京都セラミック株式会社(現京セラ)を設立。社長、 会長を経て、1997年から名誉会長を務める。1984年、電気通信事業の自由化に際し、第二電電企画株式会社を設立、会長に就任。2000年10月、DDI(第二電電)、KDD、IDOの合併によりKDDI株式会社を設立し、名誉会長に就任。2001年6月より最高顧問となる。2010年2月より、日本航空(JAL、現日本航空株式会社)会長に就任。代表取締役会長を経て、2013年4月より名誉会長、2015年4月名誉顧問となる。 一方、1984年には私財を投じ稲盛財団を設立し、理事長に就任。同時に国際賞「京都賞」を創設し、毎年11月に人類社会の進歩発展に功績のあった方々を顕彰している。他にもボランティアで、全90塾(海外34塾)11,100人余(2016年8月現在)の若い経営者が集まる経営塾「盛和塾」の塾長として、経営者の育成に心血を注ぐ。
◆ 稲盛和夫講演集 幸せになるための生き方 CD版 全5巻(CD6枚組)◆
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~ 「 人 生 を い か に 生 き る べ き か 」
い ま こ そ 聞 く べ き 、
人 生 の 本 質 を と ら え た 講 演 集 ~
稲盛和夫氏が、各地で開催された「盛和塾」での講話と、一般市民に向けたフォーラムで語った講演をまとめた5巻組CD集。「人生をいかに生きるべきか」というテーマに沿った講演を集め、経営者のみならず、広く一般の方にも受け入れられる内容で構成しました。
2002年から2014年までという近年に行われた講演を集めたこのCD集は、稲盛氏の『決定版CD集』と言うべき商品です。
□┌┬──────────────
┌┼┘ 収 録 内 容
└┘□──────────────
第一巻 人生は運命的な人との出会いによって決定づけられる
第二巻 人は何のために生きるのか
第三巻 宗教について <前編・後編>
第四巻 人生について思うこと
第五巻 私の幸福論 ―幸福は心のあり方によって決まる―
『稲盛和夫講演集 幸せになるための生き方』の詳細はこちら
⇒ http://h.nikkeibp.co.jp/h.jsp?no=306808
【 収 録 内 容 】
第一巻
人生は運命的な人との出会いによって決定づけられる (約61分)
【2009年11月4日 盛和塾中部北陸地区塾長例会(名古屋)】
自分の人生は、素晴らしい人との出会いと、その人々の助けによって成り立っていると稲盛氏は言う。師と仰ぐ人物や、自身の人間性を高めてくれるような友人との運命的な出会い。それらに感謝の気持ちを持つことが他を思いやる気持ちへと繋がり、自らの人生が豊かなものになるのだと説く。
第二巻
人は何のために生きるのか (約76分)
【2014年8月6日 盛和塾「愛媛」市民フォーラム(愛媛)】
安岡正篤氏の著書『運命と立命』から、「どのような運命に遭遇しても善いことを思い、実行する人生を送ろう」と学んだ稲盛氏。初めて就職した会社での成功体験も、日本航空の再生も、そのことを常に心に留め、実践した結果であるという。そうした人生を送り、美しい魂を作り上げていくことこそが、人生の目的であると語る。
第三巻
宗教について <前編> (約52分)
宗教について <後編> (約40分)
【2002年3月14日 盛和塾鹿児島塾長例会】
古来より、日本人は宗教と密接に関わってきた。しかし昨今では、来世利益を説く仏教やキリスト教は受け入れられず、現世利益を説く新興宗教に傾倒する人々が増えている。では、本当に「あの世」は存在しないのか?人が死ぬと魂はどこへゆくのか?そもそも魂とはどんなものであるか?哲学者・梅原猛氏との対談で話した内容も含め、浄土真宗と白隠禅師の「坐禅和讃」を中心に、宗教について語る。
第四巻
人生について思うこと (約60分)
【2007年9月19日 盛和塾第15回全国大会(京都)】
肉体の健康管理が叫ばれている昨今だが、「心の管理」に取り組むという人は少ない。啓蒙思想家ジェームズ・アレンは、「自分の心という庭を丹念に手入れしなさい」と言う。それは、「利己の心」を減らし、「利他の心」を増やす努力をすることだと稲盛氏は説く。松下幸之助氏や本田宗一郎氏、そして西郷南洲を例に、心を高める努力を怠らなかった人々の成功とその必要性を語る。
第五巻
私の幸福論 ―幸福は心のあり方によって決まる― (約74分)
【2013年12月17日 盛和塾西日本地区忘年塾長例会(滋賀)】
人が「幸せだな」と感じるためには、心のあり方がとても重要になってくる。では、どのような心のあり方が幸せをもたらしてくれるのか?稲盛氏は、自身の体験をもとに導き出した、「真面目に働くこと」「感謝の気持ちを持つこと」「反省すること」の三つをキーワードに解説する。
【講演の聞きどころ】
「私は、お客様と接する(日本航空の)社員の一人ひとりがどういう考え方を持ち、どのような気持ちで仕事をしなければならないのかということについても、直接現場で社員に語りかけてまいりました・・・・
社員たちの間にこの考え方が浸透するに従って、日本航空の業績は劇的なまでに改善していきました・・・
再建2年目には2000億円を超える過去最高の営業利益を達成いたしました。
私は、日本経済の再興のため、残った日本航空の社員たちの雇用を守るために、老骨にむち打って、無報酬で日本航空の再建に取り組んできました。社員たちも同じ思いになってくれ、再建に向けて懸命に取り組んでくれました。そのような『利他の心』だけで懸命な努力を続けている私を見て、神様が手を差し伸べてくれたのではないだろうか・・・」(第2巻「人は何のために生きるのか」より)
初めて就職した松風工業での再建体験も、日本航空の再建も、利他の心を持ち、善きことを思い、善きことを実行した結果に過ぎないと稲盛氏は語る。
【稲盛 和夫 (いなもり かずお)プロフィール】
1932年鹿児島県鹿児島市生まれ。1955年鹿児島大学工学部を卒業後、京都の碍子メーカー・松風工業に就職。1959年4月、知人より出資を得て、資本金300万円で京都セラミック株式会社(現京セラ)を設立。社長、 会長を経て、1997年から名誉会長を務める。1984年、電気通信事業の自由化に際し、第二電電企画株式会社を設立、会長に就任。2000年10月、DDI(第二電電)、KDD、IDOの合併によりKDDI株式会社を設立し、名誉会長に就任。2001年6月より最高顧問となる。2010年2月より、日本航空(JAL、現日本航空株式会社)会長に就任。代表取締役会長を経て、2013年4月より名誉会長、2015年4月名誉顧問となる。 一方、1984年には私財を投じ稲盛財団を設立し、理事長に就任。同時に国際賞「京都賞」を創設し、毎年11月に人類社会の進歩発展に功績のあった方々を顕彰している。他にもボランティアで、全90塾(海外34塾)11,100人余(2016年8月現在)の若い経営者が集まる経営塾「盛和塾」の塾長として、経営者の育成に心血を注ぐ。
12/14:理事会・372生涯現役塾・望年会
2016年11月21日 お仕事日 本 生 涯 現 役 推 進 協 議 会 &
NPO法人 ライフ・ベンチャー・クラブ の 活 動 に
ご 支 援 く だ さ る 会 員 皆 様
皆様には日々「生涯現役社会づくり」ご支援を本当に有難うございます。
2016年末開催の理事会&生涯現役塾/2017望年会をご案内します。
【12月合同理事会ご案内】
日時: 2 0 1 6 年 1 2 月 1 4 日(水) 1 3 : 0 0 ~ 1 4 : 3 0
会場: ライフ・ベンチャー事務所会議室【八重洲口会館 B2F】
議題: 1) 本年度理事会運営体制総括と新年度改革決意
2) 本年度全理事の活動総括と来年度改革提案
3) 生涯現役協・NPO/LVC両団体本年総括と新年改革案
4) その他提案事項 以上
本年も毎月定例的企画・運営日程の生涯現役塾を意欲的スケジュール化で
情熱的な方々と 『生涯現役社会づくり』プラットフォーム活動を展開しました。
全国一地の利最高東京駅3分のライフ・ベンチャ-事務所をフルご活用ください。
MPO ライフ・ベンチャ-・クラブは、JR東京駅八重洲北口改札を真っ直ぐ出た処
東京駅・大丸デパート真正面です(日興証券が一階にあるビルのB2階です)
*****************************************************************
『あなたと日本を元気に!!』できる!! 生涯現役実践道場への 自主的ご参加で
あなたがご活躍する地域から 次々と民活力が盛上がる絆の輪が拡がります!!
---------------------------------------------------------------------------------------------------
2016年春期/秋期実施イベント&2017年春期予定(各土曜13:30~16:50)
④Summit 4/23(済) ⑤Summit 10/15(済) ⑥Summit 4/15(予)
---------------------------------------------------------------------------------------------------
2017/12/14(理事会13:00/第372回生涯現役シリーズ塾15:00/2017望年会17:00)
12/14 1/25 2/22 3/22 4/26 5/24
******************************************************************
日 本 生 涯 現 役 推 進 協 議 会
NPO法人 ラ イ フ ・ ベ ン チ ャ ー ・ ク ラ ブ
代 表 東 瀧 邦 次
TEL:03-3517-6667 FAX:03-3517-6668
E-mail: info@sgsk.net or lvcinfo@sgsk.net
URL: http://www.sgsk.net
Blog: http://40591.diarynote.jp/
Facebook : http://www.facebook.com/sgsk.net
Facebook2:https://www.facebook.com/yaesu3min
******************************************************
【第372回生涯現役全国展開シリーズ塾・2017望年会ご案内】
第372回 生 涯 現 役 塾 & 2017望 年 会
2 0 2 0 年 生 涯 現 役 推 進 役
百 万 名 の 礎 は あ な た に ‼
日 時:2016年12月14日(水)15:00~19:00
会 場:①八重洲口会館会議室
(中央区八重洲1-7-20 八重洲会館ビル B2階:03-3517-6667)
(案 内 図 URL=http://www.sgsk.net/construction/access.html)
30余年に亙る皆様方の日本生涯現役推進協議会& NPO ライフ・ベンチャー・クラブへの絶大なご支援感謝します。
月例生涯現役シリーズ塾は、今回通算372回を重ね、歳末恒例望年会31回目開催の集いで “ 夢と希望が溢れる意義ある生涯現役 あなたもわたしも日本も元気に新2017年に挑む” 懇親の集いをします。
生涯現役活動歴31年から来2017年は、『生涯現役プロデューサー』行動加速で超高齢化日本に、私共人財の付加価値創造をどう社会貢献できるか、ご案内の新川理事ほかご発表皆様方で「第372回:生涯現役塾」は、次ステージに大躍進していく『100万人目標プラットフォーム』構築の発進源になり得ると期待します。
記
☆ 第一部:第 372 回『生涯現役全国展開塾 第八弾』
演 題: 「生涯現役110番中心に会員増強・運動推進で100万人へ!!」
(15:00~16:45)
基調講演:新川 政信(株式会社かい援隊本部代表取締役会長) (15:00~15:30)
発 表:全員参加フリーディスカッション (15:30~16:30)
まとめ:江島 優
(東京エクゼクティブ‣サーチ株式会社代表取締役会長)(16:30~16:45)
進 行: 東瀧 邦次
(日本生涯現役推進協議会&NPO 法人ライフ・ベンチャー・クラブ代表)
☆ 第二部:NPO 恒例 / 2017 望年の懇親会 (17:00~19:00)
生涯現役塾の終了後 第一部に引続き、同八重洲口会館会場で恒例の望年懇親会を行います。
増田事務局長司会で全参加者主役の生涯現役実践2016年総括 / 2017年抱負 2分スピーチ。
幹事:中島 信・成瀬和美・増田龍一・水上久忠・山本芳治・湯浅雅文(五十音順) ………………………………………………………………………………………
参加費:
① 生涯現役塾/1,000円 + ② 望年会/2,000円 = ③塾・望年会/3,000円
申込先: NPO 法人ライフ・ベンチャー・クラブ運営事務局
会 場: 東京都中央区八重洲1-7-20八重洲口会館会議室B2F
電 話: 03(3517)6667 Fax:03(3517)6668
E-mail : info@sgsk.net /
U R L: http://www.sgsk.net
………………………………………………………………………………………
第372回 生涯現役シリーズ塾 &
2017望年会 参加申込書 2016 年 月 日
NPO法人 ライフ・ベンチャー・クラブ事務局 宛
氏名______________ TEL or FAX or Mail________
NPO法人 ライフ・ベンチャー・クラブ の 活 動 に
ご 支 援 く だ さ る 会 員 皆 様
皆様には日々「生涯現役社会づくり」ご支援を本当に有難うございます。
2016年末開催の理事会&生涯現役塾/2017望年会をご案内します。
【12月合同理事会ご案内】
日時: 2 0 1 6 年 1 2 月 1 4 日(水) 1 3 : 0 0 ~ 1 4 : 3 0
会場: ライフ・ベンチャー事務所会議室【八重洲口会館 B2F】
議題: 1) 本年度理事会運営体制総括と新年度改革決意
2) 本年度全理事の活動総括と来年度改革提案
3) 生涯現役協・NPO/LVC両団体本年総括と新年改革案
4) その他提案事項 以上
本年も毎月定例的企画・運営日程の生涯現役塾を意欲的スケジュール化で
情熱的な方々と 『生涯現役社会づくり』プラットフォーム活動を展開しました。
全国一地の利最高東京駅3分のライフ・ベンチャ-事務所をフルご活用ください。
MPO ライフ・ベンチャ-・クラブは、JR東京駅八重洲北口改札を真っ直ぐ出た処
東京駅・大丸デパート真正面です(日興証券が一階にあるビルのB2階です)
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『あなたと日本を元気に!!』できる!! 生涯現役実践道場への 自主的ご参加で
あなたがご活躍する地域から 次々と民活力が盛上がる絆の輪が拡がります!!
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2016年春期/秋期実施イベント&2017年春期予定(各土曜13:30~16:50)
④Summit 4/23(済) ⑤Summit 10/15(済) ⑥Summit 4/15(予)
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2017/12/14(理事会13:00/第372回生涯現役シリーズ塾15:00/2017望年会17:00)
12/14 1/25 2/22 3/22 4/26 5/24
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日 本 生 涯 現 役 推 進 協 議 会
NPO法人 ラ イ フ ・ ベ ン チ ャ ー ・ ク ラ ブ
代 表 東 瀧 邦 次
TEL:03-3517-6667 FAX:03-3517-6668
E-mail: info@sgsk.net or lvcinfo@sgsk.net
URL: http://www.sgsk.net
Blog: http://40591.diarynote.jp/
Facebook : http://www.facebook.com/sgsk.net
Facebook2:https://www.facebook.com/yaesu3min
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【第372回生涯現役全国展開シリーズ塾・2017望年会ご案内】
第372回 生 涯 現 役 塾 & 2017望 年 会
2 0 2 0 年 生 涯 現 役 推 進 役
百 万 名 の 礎 は あ な た に ‼
日 時:2016年12月14日(水)15:00~19:00
会 場:①八重洲口会館会議室
(中央区八重洲1-7-20 八重洲会館ビル B2階:03-3517-6667)
(案 内 図 URL=http://www.sgsk.net/construction/access.html)
30余年に亙る皆様方の日本生涯現役推進協議会& NPO ライフ・ベンチャー・クラブへの絶大なご支援感謝します。
月例生涯現役シリーズ塾は、今回通算372回を重ね、歳末恒例望年会31回目開催の集いで “ 夢と希望が溢れる意義ある生涯現役 あなたもわたしも日本も元気に新2017年に挑む” 懇親の集いをします。
生涯現役活動歴31年から来2017年は、『生涯現役プロデューサー』行動加速で超高齢化日本に、私共人財の付加価値創造をどう社会貢献できるか、ご案内の新川理事ほかご発表皆様方で「第372回:生涯現役塾」は、次ステージに大躍進していく『100万人目標プラットフォーム』構築の発進源になり得ると期待します。
記
☆ 第一部:第 372 回『生涯現役全国展開塾 第八弾』
演 題: 「生涯現役110番中心に会員増強・運動推進で100万人へ!!」
(15:00~16:45)
基調講演:新川 政信(株式会社かい援隊本部代表取締役会長) (15:00~15:30)
発 表:全員参加フリーディスカッション (15:30~16:30)
まとめ:江島 優
(東京エクゼクティブ‣サーチ株式会社代表取締役会長)(16:30~16:45)
進 行: 東瀧 邦次
(日本生涯現役推進協議会&NPO 法人ライフ・ベンチャー・クラブ代表)
☆ 第二部:NPO 恒例 / 2017 望年の懇親会 (17:00~19:00)
生涯現役塾の終了後 第一部に引続き、同八重洲口会館会場で恒例の望年懇親会を行います。
増田事務局長司会で全参加者主役の生涯現役実践2016年総括 / 2017年抱負 2分スピーチ。
幹事:中島 信・成瀬和美・増田龍一・水上久忠・山本芳治・湯浅雅文(五十音順) ………………………………………………………………………………………
参加費:
① 生涯現役塾/1,000円 + ② 望年会/2,000円 = ③塾・望年会/3,000円
申込先: NPO 法人ライフ・ベンチャー・クラブ運営事務局
会 場: 東京都中央区八重洲1-7-20八重洲口会館会議室B2F
電 話: 03(3517)6667 Fax:03(3517)6668
E-mail : info@sgsk.net /
U R L: http://www.sgsk.net
………………………………………………………………………………………
第372回 生涯現役シリーズ塾 &
2017望年会 参加申込書 2016 年 月 日
NPO法人 ライフ・ベンチャー・クラブ事務局 宛
氏名______________ TEL or FAX or Mail________
Zuu Online:「老後不安」皆無人生対策
2016年11月20日 お仕事 20世紀初期「人生五十年」時代を経て、その世紀後半にはわが国医・食生活面での環境改善が進んだ「人生八十年」時代を迎え、いまや百歳以上長寿者が6万人超という、「人生目標百年」時代が現実化しつつあります。
しかし、かって経済大国/人生八十年を謳歌した頃に確定予測されていた筈の日本人口減少化や、高齢社会財政負担増などの重要課題対策怠慢が、バブル崩壊後の21世紀になって顕在化しています。その顕著な経済的高齢化現象が「老後不安」かも知れません。
私たち日本生涯現役推進協議会加盟団体は、30余年前の前記確定予測に基づく、各個人の「生涯現役自律人生」目標啓発団体/ライフ・ベンチャー・クラブを出発点に、生涯現役社会創りへの協働団体との連携活動を鋭意務めています。
その趣旨で、下記「老後不安」への孤独な思い込みに大切な人生計画を浪費されることなく、どうか生涯現役自律人生の生きがい創り仲間として、ご自分だけではなくご友人・知人皆様にもお声をかけて
『生涯現役プロデューサー』仮登録に挑んでいただきたいと願っております。
*****************************************************************
ZUU Online(提供:DAILYANDS)
老後の貧困で取り返しがつかなくなる前に知っておきたいこと
近頃、「老後貧困」「下流老人」といった言葉を耳にすることが増えてきました。そうは言っても、「貯金もしてるし、自分は大丈夫!」と思っていませんか? しかし、ほんのわずかな出来事から貧困層に転落してしまう老人が後を絶ちません。あなたの老後は大丈夫でしょうか?
■ 4人に1人!老後の貧困にあえぐ人が増加
「65歳の定年まで仕事をして、年金もしっかり納めて、これから少しはゆっくりした生活を送れるはず」。
今、そんな老人たちの間で貧困にあえぐ人が増加し、問題となっています。最低限の生活を送るための年収を生活保護と同程度の160万とした場合、2009年では約680万人、2014年には893万人と、わずか5年の間に急増。現在4人に1人が「老後貧困」なのです。
65歳まで勤めて貧困になるなんて、もともと貧乏な人だと思いますか? でも、夫が65歳定年まで会社で働いて妻が専業主婦だった場合、年金額は20万程度です。自営の方だと、同じケースで年金額は12〜13万程度。この金額で仮に500万円以上の貯金があったとしても、病気や怪我、災害があって被災したなど、不測の事態に対応するのは難しいでしょう。
年金や貯金だけでなく、働くという選択肢もあるにはあります。しかしシルバー人材センターなどに登録して、仕事が見つかったとしても収入は3〜5万円が相場であり、生活の向上はあまり見込めません。
■ 一人っ子が増えた事も原因のひとつ?
家制度がまだ健在だった頃、年取った親の面倒は子どもたちで見るものでした。しかし、核家族化が進み一人っ子が増えた今、そのスタイルはもはや過去のものでしかありません。
また、子ども世代の30〜40代が、離婚や病気などで実家に戻ってくるケースも増えています。
一人娘が離婚をしたり、一人息子が病気になったりして、収入のないまま実家に帰ってくると、親世代は成人しているとはいえ、面倒を見てしまいます。結果、自立が難しい子どもとその両親、共倒れとなりそうなケースが増えているのです。
こういったケースには、生活保護以外の何らかの社会保障が必要だと思いますが、現実問題として、なんの保障もないのが現状です。
■ 老後難民にならないために必要なのは現金?資産?
老後難民にならないために、現在の働く世代はどう対応すればよいのでしょうか?何といっても、ポイントはすぐに老後の資金作りを始めることですが、ただひたすら貯金だけでは心もとないですね。
貯金をする以外の手段として、考えられるのが投資です。投資には、株式投資、投資信託、外貨預金、不動産投資、FXなど多くの種類がありますが、どれが自分に向いているか見極め、老後に備えて早めにスタートすることをおすすめします。
比較的リスクの少ない投資信託だと、毎月貯金感覚で積み立てられて、長期間置いておくと複利で増えていくというメリットがあります。
最近では、もうひとつリスク少なめの選択として、確定拠出年金個人型が注目を集めています。所得税と住民税の軽減があり、運用による収益はすべて非課税。さらに受給時にも税金の控除があります。その他、保険会社が取り扱っている年金保険などもあり、こちらも税金の控除が受けられます。
いずれにしても、自分の懐だけでなく、世の中の仕組みや動きに敏感でなければ投資でお金を増やすことは難しいことです。資産か、現金かと聞かれればその両方が必要です。
ある程度まとまった現金がなければ、資産として運用も難しくなります。社会情勢も勉強し、早めに老後対策を始めて余裕ある老後を目指しましょう。
■ お金に頼らない生活様式や、心のあり方次第で老後も変わる
お金のことばかり書いてきましたが、貧困老後にならないためのもう一つのキーワードは「孤立しない」ことです。
どんなに備えていたとしても、不慮の事態が起こることもあります。そんな時、頼りになるのは周囲の人々。普段から親戚や近所の人たちと親しく付き合っていれば、なんらかの手を差し伸べてくれることでしょう。
また、田舎にいくと夫婦で年金12〜13万円でゆとりある生活をしている農家の方も多くいらっしゃいます。米や野菜は自分たちで作り、足りない肉や魚、調味料だけを購入。夜は早めに就寝し、朝日とともに起きる・・・。
都会で暮らしていると、現金を持っていないと不安になるものですが、田舎に行くとお金だけを頼らない生き方もあるのだな、と感心します。
周囲としっかり関係を築き、お金だけに頼らない生活を送れば、資金が少なくても心まで貧乏にならず、豊かな老後が見えてきますね。
■ 老後のために「今できること」を
今、働き盛りの世代が老後に備えて行うことは、どんな老後を送りたいかをしっかり考えることではないでしょうか。どこで、どんな生活を誰と送りたいかによって、備える金額は大きく異なってくるはずです。
しっかりとしたビジョンを持ち、計画を立てて、早めに備えておくことが大切です。老後を思い描くことは、自分の余生を豊かに生きることにもつながります。
井手あやこ氏/プロフィール:福岡出身、熊本在住のフリーライター。地元雑誌の編集のほか、webのコンテンツの作成も行っている。野菜ソムリエの資格を持ち、美味しい食べ物に目がない。趣味は食べ歩き。グルメのほか金融・医療・観光などの記事が得意。
しかし、かって経済大国/人生八十年を謳歌した頃に確定予測されていた筈の日本人口減少化や、高齢社会財政負担増などの重要課題対策怠慢が、バブル崩壊後の21世紀になって顕在化しています。その顕著な経済的高齢化現象が「老後不安」かも知れません。
私たち日本生涯現役推進協議会加盟団体は、30余年前の前記確定予測に基づく、各個人の「生涯現役自律人生」目標啓発団体/ライフ・ベンチャー・クラブを出発点に、生涯現役社会創りへの協働団体との連携活動を鋭意務めています。
その趣旨で、下記「老後不安」への孤独な思い込みに大切な人生計画を浪費されることなく、どうか生涯現役自律人生の生きがい創り仲間として、ご自分だけではなくご友人・知人皆様にもお声をかけて
『生涯現役プロデューサー』仮登録に挑んでいただきたいと願っております。
*****************************************************************
ZUU Online(提供:DAILYANDS)
老後の貧困で取り返しがつかなくなる前に知っておきたいこと
近頃、「老後貧困」「下流老人」といった言葉を耳にすることが増えてきました。そうは言っても、「貯金もしてるし、自分は大丈夫!」と思っていませんか? しかし、ほんのわずかな出来事から貧困層に転落してしまう老人が後を絶ちません。あなたの老後は大丈夫でしょうか?
■ 4人に1人!老後の貧困にあえぐ人が増加
「65歳の定年まで仕事をして、年金もしっかり納めて、これから少しはゆっくりした生活を送れるはず」。
今、そんな老人たちの間で貧困にあえぐ人が増加し、問題となっています。最低限の生活を送るための年収を生活保護と同程度の160万とした場合、2009年では約680万人、2014年には893万人と、わずか5年の間に急増。現在4人に1人が「老後貧困」なのです。
65歳まで勤めて貧困になるなんて、もともと貧乏な人だと思いますか? でも、夫が65歳定年まで会社で働いて妻が専業主婦だった場合、年金額は20万程度です。自営の方だと、同じケースで年金額は12〜13万程度。この金額で仮に500万円以上の貯金があったとしても、病気や怪我、災害があって被災したなど、不測の事態に対応するのは難しいでしょう。
年金や貯金だけでなく、働くという選択肢もあるにはあります。しかしシルバー人材センターなどに登録して、仕事が見つかったとしても収入は3〜5万円が相場であり、生活の向上はあまり見込めません。
■ 一人っ子が増えた事も原因のひとつ?
家制度がまだ健在だった頃、年取った親の面倒は子どもたちで見るものでした。しかし、核家族化が進み一人っ子が増えた今、そのスタイルはもはや過去のものでしかありません。
また、子ども世代の30〜40代が、離婚や病気などで実家に戻ってくるケースも増えています。
一人娘が離婚をしたり、一人息子が病気になったりして、収入のないまま実家に帰ってくると、親世代は成人しているとはいえ、面倒を見てしまいます。結果、自立が難しい子どもとその両親、共倒れとなりそうなケースが増えているのです。
こういったケースには、生活保護以外の何らかの社会保障が必要だと思いますが、現実問題として、なんの保障もないのが現状です。
■ 老後難民にならないために必要なのは現金?資産?
老後難民にならないために、現在の働く世代はどう対応すればよいのでしょうか?何といっても、ポイントはすぐに老後の資金作りを始めることですが、ただひたすら貯金だけでは心もとないですね。
貯金をする以外の手段として、考えられるのが投資です。投資には、株式投資、投資信託、外貨預金、不動産投資、FXなど多くの種類がありますが、どれが自分に向いているか見極め、老後に備えて早めにスタートすることをおすすめします。
比較的リスクの少ない投資信託だと、毎月貯金感覚で積み立てられて、長期間置いておくと複利で増えていくというメリットがあります。
最近では、もうひとつリスク少なめの選択として、確定拠出年金個人型が注目を集めています。所得税と住民税の軽減があり、運用による収益はすべて非課税。さらに受給時にも税金の控除があります。その他、保険会社が取り扱っている年金保険などもあり、こちらも税金の控除が受けられます。
いずれにしても、自分の懐だけでなく、世の中の仕組みや動きに敏感でなければ投資でお金を増やすことは難しいことです。資産か、現金かと聞かれればその両方が必要です。
ある程度まとまった現金がなければ、資産として運用も難しくなります。社会情勢も勉強し、早めに老後対策を始めて余裕ある老後を目指しましょう。
■ お金に頼らない生活様式や、心のあり方次第で老後も変わる
お金のことばかり書いてきましたが、貧困老後にならないためのもう一つのキーワードは「孤立しない」ことです。
どんなに備えていたとしても、不慮の事態が起こることもあります。そんな時、頼りになるのは周囲の人々。普段から親戚や近所の人たちと親しく付き合っていれば、なんらかの手を差し伸べてくれることでしょう。
また、田舎にいくと夫婦で年金12〜13万円でゆとりある生活をしている農家の方も多くいらっしゃいます。米や野菜は自分たちで作り、足りない肉や魚、調味料だけを購入。夜は早めに就寝し、朝日とともに起きる・・・。
都会で暮らしていると、現金を持っていないと不安になるものですが、田舎に行くとお金だけを頼らない生き方もあるのだな、と感心します。
周囲としっかり関係を築き、お金だけに頼らない生活を送れば、資金が少なくても心まで貧乏にならず、豊かな老後が見えてきますね。
■ 老後のために「今できること」を
今、働き盛りの世代が老後に備えて行うことは、どんな老後を送りたいかをしっかり考えることではないでしょうか。どこで、どんな生活を誰と送りたいかによって、備える金額は大きく異なってくるはずです。
しっかりとしたビジョンを持ち、計画を立てて、早めに備えておくことが大切です。老後を思い描くことは、自分の余生を豊かに生きることにもつながります。
井手あやこ氏/プロフィール:福岡出身、熊本在住のフリーライター。地元雑誌の編集のほか、webのコンテンツの作成も行っている。野菜ソムリエの資格を持ち、美味しい食べ物に目がない。趣味は食べ歩き。グルメのほか金融・医療・観光などの記事が得意。
Alterna:「アコヤフォーラム2016」ご案内
2016年11月19日 お仕事 日 本 生 涯 現 役 推 進 協 議 会
東 瀧 邦 次 様
いつもお世話になっております。
「アコヤフォーラム2016『ゆりかごからゆりかごへ』と持続可能な建築」のご案内です。
木材の開発・販売を行う池上産業(福山)は12月8日、「持続可能な建築とデザイン」をテーマに講演会を開催いたします。
( http://c.bme.jp/17/2802/913/1301756 )
建築から「真に持続可能な生産と消費のサイクル」を考えるフォーラムです。
当日は、ヨーロッパから5名の建築家や認証機関の専門家などをむかえて、世界で広がる循環型建築と「ゆりかごからゆりかごへ認証(Cradle to Cradle/C2C)」について講演を行います。
C2C認証とは、従来の製品サイクル「生産→使用→廃棄」(ゆりかごから墓場まで)の概念から、廃棄の概念をなくし、使用後もリサイクルできるデザインにする「生産→使用→生産」(ゆりかごからゆりかごへ)という考え方です。
建築だけでなく、デザインや環境に興味がある皆様のご参加をお待ちしております。
とき:2016年12月8日(木) 13:30~17:30(開場13:00)
ところ:木材会館「檜ホール」(東京都江東区新木場)
参加費:無料 ※ 事前申込が必要です ※同時通訳あり
定員:300人
共催:Accsys Technologies
後援:(一社)グリーンビルディングジャパン
【講演内容】
1.「ゆりかごからゆりかごへ認証:分子レベルから都市レベルまで」
2.「持続可能な環境実現に向けた生物由来の建築資材の必要性」
3.「実現されたゆりかごからゆりかごへ哲学と循環型建設」
4.「Park 20|20: 現実化される循環型経済」
詳しくは⇒ http://c.bme.jp/17/2802/914/1301756
================================================
配信者 株式会社オルタナ 編集部
東京都目黒区駒場1-26-10-304 tel: 03-6407-0266
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東 瀧 邦 次 様
いつもお世話になっております。
「アコヤフォーラム2016『ゆりかごからゆりかごへ』と持続可能な建築」のご案内です。
木材の開発・販売を行う池上産業(福山)は12月8日、「持続可能な建築とデザイン」をテーマに講演会を開催いたします。
( http://c.bme.jp/17/2802/913/1301756 )
建築から「真に持続可能な生産と消費のサイクル」を考えるフォーラムです。
当日は、ヨーロッパから5名の建築家や認証機関の専門家などをむかえて、世界で広がる循環型建築と「ゆりかごからゆりかごへ認証(Cradle to Cradle/C2C)」について講演を行います。
C2C認証とは、従来の製品サイクル「生産→使用→廃棄」(ゆりかごから墓場まで)の概念から、廃棄の概念をなくし、使用後もリサイクルできるデザインにする「生産→使用→生産」(ゆりかごからゆりかごへ)という考え方です。
建築だけでなく、デザインや環境に興味がある皆様のご参加をお待ちしております。
とき:2016年12月8日(木) 13:30~17:30(開場13:00)
ところ:木材会館「檜ホール」(東京都江東区新木場)
参加費:無料 ※ 事前申込が必要です ※同時通訳あり
定員:300人
共催:Accsys Technologies
後援:(一社)グリーンビルディングジャパン
【講演内容】
1.「ゆりかごからゆりかごへ認証:分子レベルから都市レベルまで」
2.「持続可能な環境実現に向けた生物由来の建築資材の必要性」
3.「実現されたゆりかごからゆりかごへ哲学と循環型建設」
4.「Park 20|20: 現実化される循環型経済」
詳しくは⇒ http://c.bme.jp/17/2802/914/1301756
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配信者 株式会社オルタナ 編集部
東京都目黒区駒場1-26-10-304 tel: 03-6407-0266
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生涯現役促進地域連携事業本来意味
2016年11月18日 お仕事2016年11月17日
生 涯 現 役 促 進 地 域 連 携 事 業 の 本 来 の 意 味
生活研究部 主任研究員 前 田 展 弘
「生涯現役促進地域連携事業」が本年4月からスタートしている。正確には、10月末の時点で事業を実施する地域が決定されたところであり、これから各地で本格的に始動されていくところである。この事業は、厚生労働省が高年齢者雇用安定法の改正を行った上で主導する事業であり、リタイアした後の高齢者の活躍の場を拡げることに国として本気性を持って取組むことを表明した事業と言える。このことについては本年6月の時点で筆者もその動向を報告したが1、“いま地域で何が起こっているのか、その意味合いとは何か”、今一度概説したい。
当事業が創設された背景については、改めて申し上げるまでもないと思われるが、「高齢者の雇用促進」は安倍政権が目指す「一億総活躍社会の実現」に向けた重要な政策課題の一つである。個人にとっても、リタイアした後の活躍の場が拡がるかどうかについては、セカンドライフの設計に大きな影響を及ぼすことである。
しかしながら、65歳以上の高齢者が働ける場(仕事)は決して多くはない。リタイアした後、新たな仕事を見つけようとハローワークやシルバー人材センター(会員になる必要がある)に行っても、選択肢が限られるなかで自分が望む仕事を見つけられず、働くことを諦めてしまっている人が少なくないと想像する。
こうしたなかで、高齢者の就労希望ニーズに応えつつ、その高齢者の力をそれぞれの地域が有する課題の解決に活かすことを企図して創設されたのが今回の生涯現役促進地域連携事業である。
当事業は、地方自治体(都道府県/市区町村)が中心となって、まず所定の「地域高年齢者就業機会確保計画」を策定し、地域の関係機関(労使関係者や金融機関等)が連携する「協議会」2がその計画を遂行する。協議会の中には事業統括員、事業推進者、支援員からなる事務局が置かれ、協議会メンバーである関係機関と連携しながら、地域内での高齢者の多様な活躍場所の開拓とマッチングを行っていくことが想定されている。
冒頭に少し述べたが、当事業はいきなり全国展開されるわけではなく、今年度は厚生労働省の公募に手を挙げた地方自治体の中から採択された地域のみが実施されることになっている。2回(1次・2次)の公募を経て、最終的には以下の15地域が採択され、今年度から生涯現役促進地域連携事業が進められることになっている。
「生涯現役促進地域連携事業」実施地域(2016年度)
この15地域は少なくとも高齢者雇用促進に積極的な地域であり、先駆的なモデル地域になっていくところと言える。では実際、これらの地域でどのようなことが行われようとしているのか、少しでも理解を促すために図表1を描いてみた。
これは「高齢者の仕事の内容(性質)」と「それを開拓し斡旋する機関がカバーする範囲」を付置したものである(あくまで筆者のイメージ)。縦軸には「仕事の難易度(≒賃金の高さ)」、横軸には「企業ニーズが強い仕事と地域ニーズが強い仕事(営利・非営利的な仕事と言い換えても良いかもしれない)」を置いて、この中に「民間の派遣・紹介企業」、「シルバー人材センター」、「ハローワーク」、そして「生涯現役促進地域連携事業(協議会)」を付置した。
ここで申し上げたいことは、ご覧のとおり、高齢者が活躍できる仕事の範囲が拡大するということ、特に福祉や子育て、あるいは観光産業の強化、地場産業の担い手不足解消といった地域として有する課題の解決(左側)に生涯現役促進地域連携事業(協議会)が中心となって高齢者の仕事を拡充させていく方向にあるということである。
図表1:地域のおける高齢者の仕事と開拓実施機関のカバー範囲(イメージ)
個人(高齢者)にとっては、活躍できる選択肢が拡がる可能性があり、期待されるところである。しかし、地域社会の制度・システムという見方をしたときに、もともと高齢者に仕事を提供する公的な機関としてハローワークとシルバー人材センターがあったにも関わらず、なぜ生涯現役促進地域連携事業(協議会)を創設する必要があったのか、疑問を持たれたのではないかと思う。
限られた社会的なコストを考えても、重複的(重畳的)な取り組みは避けたほうが良いのは当然である。ここで誤解を招きやすいこととして、ハローワークやシルバー人材センターだけでは高齢者雇用の促進が進まない(足りない)から当事業が創設されたと考えられがちだが、決してそうではない。生涯現役促進地域連携事業創設の本来の意味は、高齢者の雇用促進という重要な社会的課題に対して、地域が一体となって取り組む“仕組み”を創ることである。一つの“まちづくり”と言い換えられることである。
これまでハローワークやシルバー人材センターだけに高齢者の雇用促進の役割を委ねていたものを、地域における多様な機関が連携して協働していくことを進めようとしているのである。“一人でやるよりみんなで取り組む”ほうが成果が大きくなることは言うまでもない。仮に、生涯現役促進地域連携事業をリードする協議会(事務局)が孤立する形で自分たちのできることだけを行うのであれば、ハローワーク、シルバー人材センターに継ぐ第3極の機関に過ぎないわけで、それでは本来の目的を果たすことにはならない。コストとしても無駄と言わざるを得ない。どうすれば地域一体となって取組むことができるのか、先行する15地域においてはその形(仕組み)づくりが問われているのである。
繰り返しになるが重要なことは、協議会を構成する機関が各々主体的に取り組み、有機的な協働体制を確立することである。そのモデルができた先に、高齢者が活き活きと活躍する活力ある地域の未来が訪れることになるであろう。筆者としても期待を込めて今後もその動向を注視していきたい。
生 涯 現 役 促 進 地 域 連 携 事 業 の 本 来 の 意 味
生活研究部 主任研究員 前 田 展 弘
「生涯現役促進地域連携事業」が本年4月からスタートしている。正確には、10月末の時点で事業を実施する地域が決定されたところであり、これから各地で本格的に始動されていくところである。この事業は、厚生労働省が高年齢者雇用安定法の改正を行った上で主導する事業であり、リタイアした後の高齢者の活躍の場を拡げることに国として本気性を持って取組むことを表明した事業と言える。このことについては本年6月の時点で筆者もその動向を報告したが1、“いま地域で何が起こっているのか、その意味合いとは何か”、今一度概説したい。
当事業が創設された背景については、改めて申し上げるまでもないと思われるが、「高齢者の雇用促進」は安倍政権が目指す「一億総活躍社会の実現」に向けた重要な政策課題の一つである。個人にとっても、リタイアした後の活躍の場が拡がるかどうかについては、セカンドライフの設計に大きな影響を及ぼすことである。
しかしながら、65歳以上の高齢者が働ける場(仕事)は決して多くはない。リタイアした後、新たな仕事を見つけようとハローワークやシルバー人材センター(会員になる必要がある)に行っても、選択肢が限られるなかで自分が望む仕事を見つけられず、働くことを諦めてしまっている人が少なくないと想像する。
こうしたなかで、高齢者の就労希望ニーズに応えつつ、その高齢者の力をそれぞれの地域が有する課題の解決に活かすことを企図して創設されたのが今回の生涯現役促進地域連携事業である。
当事業は、地方自治体(都道府県/市区町村)が中心となって、まず所定の「地域高年齢者就業機会確保計画」を策定し、地域の関係機関(労使関係者や金融機関等)が連携する「協議会」2がその計画を遂行する。協議会の中には事業統括員、事業推進者、支援員からなる事務局が置かれ、協議会メンバーである関係機関と連携しながら、地域内での高齢者の多様な活躍場所の開拓とマッチングを行っていくことが想定されている。
冒頭に少し述べたが、当事業はいきなり全国展開されるわけではなく、今年度は厚生労働省の公募に手を挙げた地方自治体の中から採択された地域のみが実施されることになっている。2回(1次・2次)の公募を経て、最終的には以下の15地域が採択され、今年度から生涯現役促進地域連携事業が進められることになっている。
「生涯現役促進地域連携事業」実施地域(2016年度)
この15地域は少なくとも高齢者雇用促進に積極的な地域であり、先駆的なモデル地域になっていくところと言える。では実際、これらの地域でどのようなことが行われようとしているのか、少しでも理解を促すために図表1を描いてみた。
これは「高齢者の仕事の内容(性質)」と「それを開拓し斡旋する機関がカバーする範囲」を付置したものである(あくまで筆者のイメージ)。縦軸には「仕事の難易度(≒賃金の高さ)」、横軸には「企業ニーズが強い仕事と地域ニーズが強い仕事(営利・非営利的な仕事と言い換えても良いかもしれない)」を置いて、この中に「民間の派遣・紹介企業」、「シルバー人材センター」、「ハローワーク」、そして「生涯現役促進地域連携事業(協議会)」を付置した。
ここで申し上げたいことは、ご覧のとおり、高齢者が活躍できる仕事の範囲が拡大するということ、特に福祉や子育て、あるいは観光産業の強化、地場産業の担い手不足解消といった地域として有する課題の解決(左側)に生涯現役促進地域連携事業(協議会)が中心となって高齢者の仕事を拡充させていく方向にあるということである。
図表1:地域のおける高齢者の仕事と開拓実施機関のカバー範囲(イメージ)
個人(高齢者)にとっては、活躍できる選択肢が拡がる可能性があり、期待されるところである。しかし、地域社会の制度・システムという見方をしたときに、もともと高齢者に仕事を提供する公的な機関としてハローワークとシルバー人材センターがあったにも関わらず、なぜ生涯現役促進地域連携事業(協議会)を創設する必要があったのか、疑問を持たれたのではないかと思う。
限られた社会的なコストを考えても、重複的(重畳的)な取り組みは避けたほうが良いのは当然である。ここで誤解を招きやすいこととして、ハローワークやシルバー人材センターだけでは高齢者雇用の促進が進まない(足りない)から当事業が創設されたと考えられがちだが、決してそうではない。生涯現役促進地域連携事業創設の本来の意味は、高齢者の雇用促進という重要な社会的課題に対して、地域が一体となって取り組む“仕組み”を創ることである。一つの“まちづくり”と言い換えられることである。
これまでハローワークやシルバー人材センターだけに高齢者の雇用促進の役割を委ねていたものを、地域における多様な機関が連携して協働していくことを進めようとしているのである。“一人でやるよりみんなで取り組む”ほうが成果が大きくなることは言うまでもない。仮に、生涯現役促進地域連携事業をリードする協議会(事務局)が孤立する形で自分たちのできることだけを行うのであれば、ハローワーク、シルバー人材センターに継ぐ第3極の機関に過ぎないわけで、それでは本来の目的を果たすことにはならない。コストとしても無駄と言わざるを得ない。どうすれば地域一体となって取組むことができるのか、先行する15地域においてはその形(仕組み)づくりが問われているのである。
繰り返しになるが重要なことは、協議会を構成する機関が各々主体的に取り組み、有機的な協働体制を確立することである。そのモデルができた先に、高齢者が活き活きと活躍する活力ある地域の未来が訪れることになるであろう。筆者としても期待を込めて今後もその動向を注視していきたい。
Alterna誌:「トヨタ環境チャレンジ2050」
2016年11月17日 お仕事 日 本 生 涯 現 役 推 進 協 議 会 &
NPO法人 ライフ・ベンチャー・クラブ ご 関 係 の 皆 様
環 境 の 長 期 目 標 で
ト ヨ タ 自 動 車 の 背 中 を 押 し た N G O
昨年10月14日、トヨタ自動車は環境の長期目標「トヨタ環境チャレンジ2050」を発表した。「2050年までに新車平均走行時CO2排出量を90%削減」「ライフサイクル視点で、材料・部品・モノづくりを含めたトータルでのCO2排出ゼロ」「グローバル規模で工場CO2排出ゼロ」など意欲的な内容で、内外からの評価を一気に高めた。(オルタナ編集長・森 摂)
高い長期目標を掲げてチャレンジする手法は「バックキャスティング」と呼ばれる。スウェーデン軍隊に端を発するこの手法は、「未来起点」の発想と「有言実行型」が大きな特徴だ。
一方、日本ではまだ「不言実行」「現状からの積み上げ型」を旨とする企業が多い。「できもしないことを外部に約束して、できなかったら恥だ」と考える経営者が多数だ。トヨタも例外なく、「不言実行」を良しとする社風だった。
それがなぜ、一転して大胆な長期目標を打ち出したのか。その背後には、あるNGOの存在があった。
そのNGOとは、WWF(世界自然保護基金)ジャパンだ。WWFインターナショナルは1961年の設立で、いまや世界最大規模の自然環境保護団体である。
事の発端は、WWFジャパンが2015年2月に発表した「企業の温暖化対策ランキング」(輸送機器編)だった。このランキングは、各社のCSR/環境レポートを参考にして、各社の温暖化の取り組みを偏差値化した。
その結果、トヨタは28社のうち4位に入ったものの、ライバルである日産自動車(1位)や本田技研工業(2位)の後塵を拝した。得点が伸びなかった最大の理由は「長期的なビジョン」を作っていなかったことだ。
WWFジャパンはランキングの発表後、2週間ほどして、トヨタ自動車に「対話」の申し入れをする。同社はこれを受け入れ、WWFジャパンの自然保護室と、トヨタ自動車の環境部が対話を持つことになった。
WWF側は1)長期的なビジョン、削減目標づくり 2)ライフサイクル全体での排出削減 3)再生可能エネルギーの活用、普及ーーの3点を掲げ、科学的知見を踏まえたトップダウン的な視点を持ち、取り組みを進めていくことが重要だとアドバイスした。
それだけでなく、トヨタは2016年1月、「SBT」への参加を表明することになった。
SBTとは「Science-based Target(科学的根拠に基づいた温室効果ガスの削減目標)」のことで、WWFのほか国連グローバル・コンパクト、CDP(カーボン・ディスクロージャー・プロジェクト)、WRI(世界資源研究所)の4者が共同で提唱するイニシアティブのことだ。
現在、世界でSBT参加の表明をした企業は193社。このうち日本企業はダイキン工業、野村総研、花王、大日本印刷、トヨタ自動車、日本ゼオン、コニカミノルタ、リコー、本田技研工業、キリン、横浜ゴム、電通など19社だ。
日本勢19社のうち、「5-15年後の中期目標」をSBTに提出し、承認されたのはソニーと第一三共の2社だけだ。トヨタ自動車も2年以内に、SBTからの承認を目指す。
WWFジャパン自然保護室の東梅貞義室長は「結果的に、WWFのランキングがトヨタさんの背中を押したのかもしれない。その後出てきた『トヨタ環境チャレンジ2050』は、当方で指摘した足りない分が見事にフォローされていた」と話す。
残念ながら、SBTの取り組みは日本ではあまり知られておらず、参加も19社にとどまる。だが、上に掲げた日本の参加企業は、間違いなく日本の温暖化対策のトップ企業たちだ。
数年前の日本では、「温暖化対策といっても、すでに日本企業は先行して相当の努力をしてきた。もう乾いた雑巾は絞れない」という言い回しが流行した。こうした言葉を公然と口にする経営者もいた。
だが、昨年12月のパリ協定で、世界の枠組みは大きく変わった。「今世紀後半には、人間活動による温室効果ガス排出量を実質的にゼロにしていく」方向が打ち出されたのだ。
パリ協定の批准が大きく遅れた日本政府の後ろ向き姿勢も気になるが、日本経団連を筆頭にした財界の動きも鈍い。このままでは、SBTに参加したトップランナーたちと、取り残される企業の差は広がるばかりだ。日本企業には、早く目を覚まして欲しいと願うばかりである。
NPO法人 ライフ・ベンチャー・クラブ ご 関 係 の 皆 様
環 境 の 長 期 目 標 で
ト ヨ タ 自 動 車 の 背 中 を 押 し た N G O
昨年10月14日、トヨタ自動車は環境の長期目標「トヨタ環境チャレンジ2050」を発表した。「2050年までに新車平均走行時CO2排出量を90%削減」「ライフサイクル視点で、材料・部品・モノづくりを含めたトータルでのCO2排出ゼロ」「グローバル規模で工場CO2排出ゼロ」など意欲的な内容で、内外からの評価を一気に高めた。(オルタナ編集長・森 摂)
高い長期目標を掲げてチャレンジする手法は「バックキャスティング」と呼ばれる。スウェーデン軍隊に端を発するこの手法は、「未来起点」の発想と「有言実行型」が大きな特徴だ。
一方、日本ではまだ「不言実行」「現状からの積み上げ型」を旨とする企業が多い。「できもしないことを外部に約束して、できなかったら恥だ」と考える経営者が多数だ。トヨタも例外なく、「不言実行」を良しとする社風だった。
それがなぜ、一転して大胆な長期目標を打ち出したのか。その背後には、あるNGOの存在があった。
そのNGOとは、WWF(世界自然保護基金)ジャパンだ。WWFインターナショナルは1961年の設立で、いまや世界最大規模の自然環境保護団体である。
事の発端は、WWFジャパンが2015年2月に発表した「企業の温暖化対策ランキング」(輸送機器編)だった。このランキングは、各社のCSR/環境レポートを参考にして、各社の温暖化の取り組みを偏差値化した。
その結果、トヨタは28社のうち4位に入ったものの、ライバルである日産自動車(1位)や本田技研工業(2位)の後塵を拝した。得点が伸びなかった最大の理由は「長期的なビジョン」を作っていなかったことだ。
WWFジャパンはランキングの発表後、2週間ほどして、トヨタ自動車に「対話」の申し入れをする。同社はこれを受け入れ、WWFジャパンの自然保護室と、トヨタ自動車の環境部が対話を持つことになった。
WWF側は1)長期的なビジョン、削減目標づくり 2)ライフサイクル全体での排出削減 3)再生可能エネルギーの活用、普及ーーの3点を掲げ、科学的知見を踏まえたトップダウン的な視点を持ち、取り組みを進めていくことが重要だとアドバイスした。
それだけでなく、トヨタは2016年1月、「SBT」への参加を表明することになった。
SBTとは「Science-based Target(科学的根拠に基づいた温室効果ガスの削減目標)」のことで、WWFのほか国連グローバル・コンパクト、CDP(カーボン・ディスクロージャー・プロジェクト)、WRI(世界資源研究所)の4者が共同で提唱するイニシアティブのことだ。
現在、世界でSBT参加の表明をした企業は193社。このうち日本企業はダイキン工業、野村総研、花王、大日本印刷、トヨタ自動車、日本ゼオン、コニカミノルタ、リコー、本田技研工業、キリン、横浜ゴム、電通など19社だ。
日本勢19社のうち、「5-15年後の中期目標」をSBTに提出し、承認されたのはソニーと第一三共の2社だけだ。トヨタ自動車も2年以内に、SBTからの承認を目指す。
WWFジャパン自然保護室の東梅貞義室長は「結果的に、WWFのランキングがトヨタさんの背中を押したのかもしれない。その後出てきた『トヨタ環境チャレンジ2050』は、当方で指摘した足りない分が見事にフォローされていた」と話す。
残念ながら、SBTの取り組みは日本ではあまり知られておらず、参加も19社にとどまる。だが、上に掲げた日本の参加企業は、間違いなく日本の温暖化対策のトップ企業たちだ。
数年前の日本では、「温暖化対策といっても、すでに日本企業は先行して相当の努力をしてきた。もう乾いた雑巾は絞れない」という言い回しが流行した。こうした言葉を公然と口にする経営者もいた。
だが、昨年12月のパリ協定で、世界の枠組みは大きく変わった。「今世紀後半には、人間活動による温室効果ガス排出量を実質的にゼロにしていく」方向が打ち出されたのだ。
パリ協定の批准が大きく遅れた日本政府の後ろ向き姿勢も気になるが、日本経団連を筆頭にした財界の動きも鈍い。このままでは、SBTに参加したトップランナーたちと、取り残される企業の差は広がるばかりだ。日本企業には、早く目を覚まして欲しいと願うばかりである。