ドライバー出世とは意欲奪わぬキャリア
2020年10月5日 お仕事日 本 生 涯 現 役 推 進 協 議 会 &
NPO法人 ラ イ フ ・ ベ ン チ ャ ー ・ ク ラ ブ 活 動 で
ご 協 働 く だ さ る 同 志 皆 様
物流Weekly 2020年10月5日
ご参考URL=https://weekly-net.co.jp/news/106480/
ドライバーにとって出世とは 意欲奪わないキャリアパスを
トラックドライバーにとっての「出世」とはーー。SNS上に投稿された呟きによって、また大きな議論が沸き起こっている。発端となったのは、「若い人にこの仕事は勧めたくない」という現役ドライバーの投稿。理由について同投稿者は、「ドライバーは出世(みたいなもの)が全くと言っていいほどない職業。20代でもらう給料と定年間近でもらう給料が変わらないことを考えると、安易に若い人には勧められない」とした。
さらに、「ドライバーの多くはあくまで平社員扱い。基本的にはトラックを降りて、配車係や事務員になるのが一般的な出世コース」と続けると、他のドライバーも巻き込み、様々な意見が飛び交った。
「運送会社の中で1番長時間働いてるのはドライバーだから、より良い給料をもらうのは当たり前」「配車係は管理職でもあるし、一般的に出世には違いないと思う。『配車にあがる』とも言うが『トラックを降りる』とも言うし、ドライバーの方が稼ぐ場合も多い。 現場第一の運送屋にとって、事務は裏方」など、役職が付いたとしても事務職はあくまで裏方で、「ドライバー職の方が、給料が高いことが運送会社のあるべき姿」という声が多く寄せられた。
「『出世=偉くなること』だから、当然、比例して報酬は上がるべきだが、労働基準法にあわない働き方をさせたいから役職を付けるというケースもある」と、「役職が付くことが出世」という考えには懐疑的なドライバーも。
「事務所が偉いという風潮は好きになれないし、自分は現場にいたい」「事務所内の人間関係とか、上の人が来て気を使うとか、単順に仕事量と責任が増える」など、「事務職よりドライバー職でいたい」という本音も多くみられた。「ドライバーから配車係に出世したが、先輩配車係とやり方が合わず鬱になり退職。今は別の運送屋でトラックに乗っている」というドライバーも。「事務仕事はドライバー職とは対極的な適性を要するので難しい。ドライバー兼営業になるのが好ましいのでは」「事務員になることが出世と言うなら、給料はドライバー職の半分以下になってしまう」と指摘する声もあった。
「この業界でいうところの出世は独立開業以外にはない」という意見もあったが、「そもそも運転が好きな人が集まっている業種なので、ハンドル握って良い仕事ができることに充実感がある」「出世とか肩書きとか、そんなものはどちらでも構わないから、バラ積みなしでがっつり給料が欲しいというのが運転者の本音 」「生涯現役ドライバーという生き方に美学を感じる」と、ドライバーという職業に誇りを持って業務に臨んでいるドライバーが多数見受けられた。
若手人材を運送業界に呼び込むためには、意欲を奪わない給料水準と新しいキャリアパスの設定が必要かもしれない。
NPO法人 ラ イ フ ・ ベ ン チ ャ ー ・ ク ラ ブ 活 動 で
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物流Weekly 2020年10月5日
ご参考URL=https://weekly-net.co.jp/news/106480/
ドライバーにとって出世とは 意欲奪わないキャリアパスを
トラックドライバーにとっての「出世」とはーー。SNS上に投稿された呟きによって、また大きな議論が沸き起こっている。発端となったのは、「若い人にこの仕事は勧めたくない」という現役ドライバーの投稿。理由について同投稿者は、「ドライバーは出世(みたいなもの)が全くと言っていいほどない職業。20代でもらう給料と定年間近でもらう給料が変わらないことを考えると、安易に若い人には勧められない」とした。
さらに、「ドライバーの多くはあくまで平社員扱い。基本的にはトラックを降りて、配車係や事務員になるのが一般的な出世コース」と続けると、他のドライバーも巻き込み、様々な意見が飛び交った。
「運送会社の中で1番長時間働いてるのはドライバーだから、より良い給料をもらうのは当たり前」「配車係は管理職でもあるし、一般的に出世には違いないと思う。『配車にあがる』とも言うが『トラックを降りる』とも言うし、ドライバーの方が稼ぐ場合も多い。 現場第一の運送屋にとって、事務は裏方」など、役職が付いたとしても事務職はあくまで裏方で、「ドライバー職の方が、給料が高いことが運送会社のあるべき姿」という声が多く寄せられた。
「『出世=偉くなること』だから、当然、比例して報酬は上がるべきだが、労働基準法にあわない働き方をさせたいから役職を付けるというケースもある」と、「役職が付くことが出世」という考えには懐疑的なドライバーも。
「事務所が偉いという風潮は好きになれないし、自分は現場にいたい」「事務所内の人間関係とか、上の人が来て気を使うとか、単順に仕事量と責任が増える」など、「事務職よりドライバー職でいたい」という本音も多くみられた。「ドライバーから配車係に出世したが、先輩配車係とやり方が合わず鬱になり退職。今は別の運送屋でトラックに乗っている」というドライバーも。「事務仕事はドライバー職とは対極的な適性を要するので難しい。ドライバー兼営業になるのが好ましいのでは」「事務員になることが出世と言うなら、給料はドライバー職の半分以下になってしまう」と指摘する声もあった。
「この業界でいうところの出世は独立開業以外にはない」という意見もあったが、「そもそも運転が好きな人が集まっている業種なので、ハンドル握って良い仕事ができることに充実感がある」「出世とか肩書きとか、そんなものはどちらでも構わないから、バラ積みなしでがっつり給料が欲しいというのが運転者の本音 」「生涯現役ドライバーという生き方に美学を感じる」と、ドライバーという職業に誇りを持って業務に臨んでいるドライバーが多数見受けられた。
若手人材を運送業界に呼び込むためには、意欲を奪わない給料水準と新しいキャリアパスの設定が必要かもしれない。
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