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Forbes News キャリア・教育 2020/05/14 09:00
ご参考URL=https://forbesjapan.com/articles/detail/34405?utm_source=owned&utm_medium=referral&utm_campaign=mailmagazine_0516_2283

       転職すべきタイミングを示す 3つのフレーズ

 転職のきっかけはしばしば、自らを振り返ることだ。そして危機の時とは、いかに過酷な状況であろうとも、自らを振り返るチャンスになる。もしかしたら、しばらく前から転職を考えていた人もいるかもしれない。あるいは、レイオフや一時帰休を踏まえて、転職を思い立ったという人もいるだろう。

 ウォール・ストリート・ジャーナル紙によると、米国では2020年3月の失職者数が、2007年から2009年にかけて起きた暗黒の世界金融危機以来、最大となった。先が見通せない今の時代、自分にとっての正しいキャリアパスおよび会社とは何か、自分を差別化できるスキルセットは何で、それを最大限に活かして現在ならびに今後の企業ニーズにうまく応えていくにはどうすればいいのかを、明確に把握したいとあなたは考えているだろう。そして、適切な求職活動を行い、企業から求められ、見つけてもらえるようにしなくてはならない。

 自らの今後について考え、内省する日々を過ごすなかで、以下に紹介する3つのフレーズが何度も頭に浮かんだのなら、今こそ、転職する絶好のタイミングかもしれない。

  仕事がつまらない

 仕事をしていて退屈だと感じるのは、一時的なことかもしれない。あるいは、職業や勤務先の業界を変えない限り、解消されないこともある。経営コンサルティング会社コーン・フェリー(Korn Ferry)が約5000人を対象にして実施した調査によると、「仕事が退屈」は、転職を決める理由の上位に挙げられている。

 仕事を退屈に感じる理由をいくつか挙げよう。

・自分が最も得意とするスキルをあまり活用できていない。
・環境を変える必要がある。
・仕事に意味を見出せずにいる。
・以前ほど知的な刺激が得られなくなった。
・価値観が変わり、仕事と一致しなくなった。

 退屈だという感情は、それが変化へのきっかけとなるのであれば、かならずしも悪いことではない。しかし、退屈だと思い続けている状態では、孤立感を覚え、仕事に身が入らず、能力を十分に活用できていないと感じる可能性があり、場合によってはストレスになる。

  給与にはとても満足しているけれど……

・それよりも、充実感を得られる仕事がしたい。
・以前からずっとやりたいと思っていることがある。
・セーフティネットや備えがあるので、給与の額はさほど重要ではない。
・個人の生きがいという意味で、仕事からもっと多くを得たい。

 給与額の高さは、職場での幸福感がずっと続くことを意味しない。高給だから満足すべきだと思わせるような雰囲気があるのだとすれば、職場としては有害で好ましくないという証拠だ。

 たしかに、しかるべき給与を得るのが大切であることに、私は誰よりも先に同意したい。できるだけ高額な報酬を得るためのコツ3つを紹介した記事を書いたこともある。しかし、給与の額よりも、内在的な動機に突き動かされる方が、キャリアアップする上では健全だ。

 給与以外にも、お金とは関係のない検討項目はたくさんある。価値観と目標を明らかにすれば、しかるべき交渉材料が選びやすくなるし、条件を提示する際に自信を持てる。

  (以下の理由)さえなければ、転職するのだが……

・いまの仕事は安定を与えてくれる。
・いまの仕事に、時間と労力を長年注ぎ込んできた。
・時間とエネルギーがないので、自分を新たに売り込むリブランディング法を探せない。

 充実感を得られない仕事に就いている人は少なくない。調査会社ギャラップ(Gallup)と、ルミナ財団(Lumina Foundation)、オミダイア・ネットワーク(Omidyar Network)、ビル&メリンダ・ゲイツ財団(Bill and Melinda Gates Foundation)が、米国の労働者6600人を対象に共同実施した調査「The Great Jobs Study」によると、自分は良い仕事に就いていると答えた労働者は半数に満たない。

・良くも悪くもない仕事である:44%
・良い仕事である:40%
・悪い仕事である:16%

 仕事について抱く感情の裏側には、何らかの理屈があるのだろう。ただしそうした考えは、理屈というよりは実際には感情から生まれていることを、心の奥底ではわかっているはずだ。その感情は、実際に存在している。自分を大切にして本心を見出し、それに従って進んでいくことを、誰も否定はできない。

 経済的情勢は未曽有のものだが、夢を諦める必要はない。また、恐怖を理由に、新たな挑戦をやめる必要はない。夢を殺すものは、自分の能力というよりは、恐怖なのだ。

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