滋賀県:琵琶湖環境保全軸に官民SDGs推進
2020年3月21日 お仕事日 本 生 涯 現 役 推 進 協 議 会 &
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滋 賀 県 、琵 琶 湖 の 環 境 保 全 軸 に 官 民 で S D G s 推 進
環境省が主催する「持続可能な開発目標(SDGs)ステークホルダーズ・ミーティング」の11回目会合が、このほど都内で開催された。同ミーティングは、環境側面からSDGsを推進するため、民間企業や自治体、NGOなどの先進事例を共有し、さらなる発展を目指すものだ。今回は、過去に琵琶湖の水質問題を改善し、現在SDGs未来都市に選出されている滋賀県における、県や滋賀銀行の取り組みが紹介された。(オルタナ総研コンサルタント=室井孝之)
同ミーティングは環境省主催、地球環境戦略研究機関(IGES)が共催で2016年から開かれており、今回11回目となる。
琵琶湖では、高度経済成長のよる水質悪化が深刻化し、1977年に大規模な赤潮が発生した。危機感を抱いた住民が、リンや窒素を含まない粉石けんを推奨した「石けん運動」を展開し、滋賀県は79年水質改善条例である「琵琶湖条例」を成立させた。
こうした琵琶湖の環境保全運動も踏まえて滋賀県(三日月大造知事)は2017年1月、SDGsを県政に取り込むことを都道府県で初めて宣言。2019年7月にはSDGs未来都市に選出された。
2020年1月には、2050年までに二酸化炭素の排出量を実質ゼロにすることを目指す「“しがCO2ネットゼロ”ムーブメント」のキックオフ宣言を行った。
滋賀県総合企画部企画調整課の嶋田宏之副主幹は、「滋賀県には、琵琶湖を健全な姿で次世代に引き継ぐための環境保全活動や、近江商人の『三方よし(売り手よし、買い手よし、世間よし)』の精神といったSDGsに通じる思想・歴史・文化が息づいている」と述べた。
滋賀銀行(大津市、高橋祥二郎頭取)は、2007年にCSR憲章(経営理念)を制定した。「地域社会」「役職員」「地球環境」それぞれとの「共存共栄」を謳っている。
2017年11月にはSDGsを経営に統合する「しがぎんSDGs宣言」を地銀で初めて宣言した。「ターゲット2030」として、「地域経済の創造」「地域環境の持続性」「多様な人材の育成」を掲げている。
滋賀銀行の西籐崇浩常務取締役は、「琵琶湖の様々な現象は世界の環境問題を象徴している。滋賀県は『地球環境の縮図』だ」と強調した。
琵琶湖の透明度は改善傾向にあるが、外来水草の繁茂や在来魚介類の減少という生態系の課題や、460本の川が流れ込むためにプラスチックごみ問題も浮上しているという。環境対応先進県として、行政、金融機関、企業、支援団体のさらなる連携が求められる。
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滋 賀 県 、琵 琶 湖 の 環 境 保 全 軸 に 官 民 で S D G s 推 進
環境省が主催する「持続可能な開発目標(SDGs)ステークホルダーズ・ミーティング」の11回目会合が、このほど都内で開催された。同ミーティングは、環境側面からSDGsを推進するため、民間企業や自治体、NGOなどの先進事例を共有し、さらなる発展を目指すものだ。今回は、過去に琵琶湖の水質問題を改善し、現在SDGs未来都市に選出されている滋賀県における、県や滋賀銀行の取り組みが紹介された。(オルタナ総研コンサルタント=室井孝之)
同ミーティングは環境省主催、地球環境戦略研究機関(IGES)が共催で2016年から開かれており、今回11回目となる。
琵琶湖では、高度経済成長のよる水質悪化が深刻化し、1977年に大規模な赤潮が発生した。危機感を抱いた住民が、リンや窒素を含まない粉石けんを推奨した「石けん運動」を展開し、滋賀県は79年水質改善条例である「琵琶湖条例」を成立させた。
こうした琵琶湖の環境保全運動も踏まえて滋賀県(三日月大造知事)は2017年1月、SDGsを県政に取り込むことを都道府県で初めて宣言。2019年7月にはSDGs未来都市に選出された。
2020年1月には、2050年までに二酸化炭素の排出量を実質ゼロにすることを目指す「“しがCO2ネットゼロ”ムーブメント」のキックオフ宣言を行った。
滋賀県総合企画部企画調整課の嶋田宏之副主幹は、「滋賀県には、琵琶湖を健全な姿で次世代に引き継ぐための環境保全活動や、近江商人の『三方よし(売り手よし、買い手よし、世間よし)』の精神といったSDGsに通じる思想・歴史・文化が息づいている」と述べた。
滋賀銀行(大津市、高橋祥二郎頭取)は、2007年にCSR憲章(経営理念)を制定した。「地域社会」「役職員」「地球環境」それぞれとの「共存共栄」を謳っている。
2017年11月にはSDGsを経営に統合する「しがぎんSDGs宣言」を地銀で初めて宣言した。「ターゲット2030」として、「地域経済の創造」「地域環境の持続性」「多様な人材の育成」を掲げている。
滋賀銀行の西籐崇浩常務取締役は、「琵琶湖の様々な現象は世界の環境問題を象徴している。滋賀県は『地球環境の縮図』だ」と強調した。
琵琶湖の透明度は改善傾向にあるが、外来水草の繁茂や在来魚介類の減少という生態系の課題や、460本の川が流れ込むためにプラスチックごみ問題も浮上しているという。環境対応先進県として、行政、金融機関、企業、支援団体のさらなる連携が求められる。
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