AERA dot.プロに聞く美しく年を重ねる肌ケア1
2019年11月4日 お仕事日 本 生 涯 現 役 推 進 協 議 会 &
NPO法人 ラ イ フ ・ ベ ン チ ャ ー ・ ク ラ ブ 活 動 で
ご 支 援 く だ さ る 会 員 皆 様
AERA dot. 赤根千鶴子2019.11.3 07:00週刊朝日#シニア#美容
ご参考URL=https://dot.asahi.com/wa/2019103100012.html
“美爺・美婆”になりたい! プロに聞く「美しく年を重ねる肌ケア」
2018年の日本人の平均寿命は女性が87.32歳、男性が81.25歳と、過去最高を更新している。この長寿時代を若々しく、楽しく生きていくためには肌や心のケアにも気をつかいたいもの。老化防止の具体的なメソッドを、美容のプロに聞く。ライフジャーナリスト・赤根千鶴子氏が取材した。
* * *
社会の高齢化と共に「生涯現役」として働き続けたいという高齢者が増えている。いまや60代、70代でも、“爺さん”“婆さん”として隠居して余生を静かに送る時代ではない。
かつて、サムエル・ウルマンは詩にこう書き綴っている。
「青春とは人生のある時期ではなく、心の持ち方をいう」。いまはまさしく、“心は青春”なシニアの時代なのかもしれない。
とはいえ、人間の体というものは、どうしても老化していくもの。ならばその年齢なりのケア方法を身につけて、美しく年を重ねる現役の「美爺(びじい)」「美婆(びばあ)」として生きていこうではないか。くたびれ感満載の「汚爺(おじい)」「汚婆(おばあ)」ではなくて。
「高齢になっても“美爺”“美婆”であるためには、まず肌の保湿に気をつかうことです」
と教えてくれたのは、ビューティサイエンティストの岡部美代治さんだ。岡部さんは化粧品会社で数多くのヒット化粧品開発に携わり、現在は美容雑誌やファッション雑誌で化粧品のコメンテーターとして活躍している、美容のプロである。
「肌は加齢と共に、水分も油分も減ってきます。男性の場合、50代半ばを過ぎると肌が急に乾燥してきて、カサカサ感に悩まされている方も多いのではないでしょうか」
“男性は年をとっても肌のアブラは減らない”というのは、誤解。
「顔のTゾーン等、皮脂分泌の多い部分もありますが、目のまわりや口のまわり、首といったもともと皮脂腺が少ないところは極端に油分が不足してきます」
そしてうるおいが足りない部分は、シワが深くなりやすい。おそろしいことに肌のカサカサ化、シワシワ化というものは一挙に進んでしまうものなのだ。
「これを防ぐには“油分による保湿”を心がけることが大切です。いまの時代、男性でも洗顔後に化粧水をたっぷりつけて保湿、ということを習慣にしていらっしゃる方も多いと思います。しかし化粧水による保湿というのは、応急処置のようなもの。化粧水の塗布だけでは、時間がたてば水分は蒸発して、肌は乾燥してしまいます」
大切なのは、乳液やクリームなどを肌に塗布して、肌にうるおいをとどまらせることなのだ。
「皮膚の一番表面にあるのが『表皮』。そして『表皮』は四つの層からできています。一番外側にあるのが『角層』ですが、この角層をやわらかい状態に保っておくことが、シワ予防のポイントのひとつと覚えておいてください」
肌の乾燥やシワを遠ざけるためには、やはりクリームを毎日使用することだと岡部さんは言う。
「ドラッグストアで売っているような、買いやすい値段のものでかまいません。自分専用ではなく、家族みんなで使えるものでいいのですよ。朝も晩も、洗顔したらクリームを塗布するというケアをおすすめします」
ひとによって、感触の好みは、まちまちだ。クリームよりもう少し軽い感触が好みのひとはもちろん、乳液やオールインワンジェルなどでもかまわない。
「油分を何も補わないより、毎日何かしら油分を供給することのほうが大事です。目のまわり、口のまわり、額、フェイスラインにうるおいをしっかり与えてあげてください。普段からきちんと保湿ケアをしているかどうかというのは、女性よりも男性のほうが肌に如実に表れてきます。やはりケアをしている方は、実年齢より5歳は若々しく見えますよ」
岡部さん自身、ジャスト70歳だが、70歳という年齢をまったく感じさせない、うるうる、すべすべ肌だ。
「僕は秋冬はボディークリームも塗るようにしているのです。湿度が低い季節になってくると、腕や足がかゆくなってきませんか? かゆくなってくるところというのは、肌が乾燥してきている証拠です。そんなときは、お風呂上がりにボディークリームで体も保湿してあげましょう。肌がまだ完全に乾かないうちに、体にクリームをのばしてあげることが重要です」 つづく
NPO法人 ラ イ フ ・ ベ ン チ ャ ー ・ ク ラ ブ 活 動 で
ご 支 援 く だ さ る 会 員 皆 様
AERA dot. 赤根千鶴子2019.11.3 07:00週刊朝日#シニア#美容
ご参考URL=https://dot.asahi.com/wa/2019103100012.html
“美爺・美婆”になりたい! プロに聞く「美しく年を重ねる肌ケア」
2018年の日本人の平均寿命は女性が87.32歳、男性が81.25歳と、過去最高を更新している。この長寿時代を若々しく、楽しく生きていくためには肌や心のケアにも気をつかいたいもの。老化防止の具体的なメソッドを、美容のプロに聞く。ライフジャーナリスト・赤根千鶴子氏が取材した。
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社会の高齢化と共に「生涯現役」として働き続けたいという高齢者が増えている。いまや60代、70代でも、“爺さん”“婆さん”として隠居して余生を静かに送る時代ではない。
かつて、サムエル・ウルマンは詩にこう書き綴っている。
「青春とは人生のある時期ではなく、心の持ち方をいう」。いまはまさしく、“心は青春”なシニアの時代なのかもしれない。
とはいえ、人間の体というものは、どうしても老化していくもの。ならばその年齢なりのケア方法を身につけて、美しく年を重ねる現役の「美爺(びじい)」「美婆(びばあ)」として生きていこうではないか。くたびれ感満載の「汚爺(おじい)」「汚婆(おばあ)」ではなくて。
「高齢になっても“美爺”“美婆”であるためには、まず肌の保湿に気をつかうことです」
と教えてくれたのは、ビューティサイエンティストの岡部美代治さんだ。岡部さんは化粧品会社で数多くのヒット化粧品開発に携わり、現在は美容雑誌やファッション雑誌で化粧品のコメンテーターとして活躍している、美容のプロである。
「肌は加齢と共に、水分も油分も減ってきます。男性の場合、50代半ばを過ぎると肌が急に乾燥してきて、カサカサ感に悩まされている方も多いのではないでしょうか」
“男性は年をとっても肌のアブラは減らない”というのは、誤解。
「顔のTゾーン等、皮脂分泌の多い部分もありますが、目のまわりや口のまわり、首といったもともと皮脂腺が少ないところは極端に油分が不足してきます」
そしてうるおいが足りない部分は、シワが深くなりやすい。おそろしいことに肌のカサカサ化、シワシワ化というものは一挙に進んでしまうものなのだ。
「これを防ぐには“油分による保湿”を心がけることが大切です。いまの時代、男性でも洗顔後に化粧水をたっぷりつけて保湿、ということを習慣にしていらっしゃる方も多いと思います。しかし化粧水による保湿というのは、応急処置のようなもの。化粧水の塗布だけでは、時間がたてば水分は蒸発して、肌は乾燥してしまいます」
大切なのは、乳液やクリームなどを肌に塗布して、肌にうるおいをとどまらせることなのだ。
「皮膚の一番表面にあるのが『表皮』。そして『表皮』は四つの層からできています。一番外側にあるのが『角層』ですが、この角層をやわらかい状態に保っておくことが、シワ予防のポイントのひとつと覚えておいてください」
肌の乾燥やシワを遠ざけるためには、やはりクリームを毎日使用することだと岡部さんは言う。
「ドラッグストアで売っているような、買いやすい値段のものでかまいません。自分専用ではなく、家族みんなで使えるものでいいのですよ。朝も晩も、洗顔したらクリームを塗布するというケアをおすすめします」
ひとによって、感触の好みは、まちまちだ。クリームよりもう少し軽い感触が好みのひとはもちろん、乳液やオールインワンジェルなどでもかまわない。
「油分を何も補わないより、毎日何かしら油分を供給することのほうが大事です。目のまわり、口のまわり、額、フェイスラインにうるおいをしっかり与えてあげてください。普段からきちんと保湿ケアをしているかどうかというのは、女性よりも男性のほうが肌に如実に表れてきます。やはりケアをしている方は、実年齢より5歳は若々しく見えますよ」
岡部さん自身、ジャスト70歳だが、70歳という年齢をまったく感じさせない、うるうる、すべすべ肌だ。
「僕は秋冬はボディークリームも塗るようにしているのです。湿度が低い季節になってくると、腕や足がかゆくなってきませんか? かゆくなってくるところというのは、肌が乾燥してきている証拠です。そんなときは、お風呂上がりにボディークリームで体も保湿してあげましょう。肌がまだ完全に乾かないうちに、体にクリームをのばしてあげることが重要です」 つづく
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