Zakzak by フジ 【生涯現役脳をめざせ】
2019年4月10日 お仕事日 本 生 涯 現 役 推 進 協 議 会 &
NPO法人 ラ イ フ ・ ベ ン チ ャ ー ・ ク ラ ブ 活 動 で
ご 支 援 く だ さ る 会 員 皆 様
Zakzak by 夕刊フジ 健康新聞 2019.3.9 ライフ 健康・医療
ご参考URL=https://www.zakzak.co.jp/lif/news/190409/lif1904090007-n1.html
【生涯現役脳をめざせ!】「緑内障」進行すると生活に深刻な影響
日本人の中途失明原因の第1位
★(3)ゲスト大野京子・東京医科歯科大学教授(眼科)
緑内障(りょくないしょう)の発症率は40歳以上で5%、60歳以上では10%と多く、日本人の中途失明原因の第1位となっている。視野が狭くなるのは加齢黄斑変性と同じだが進行すると生活に深刻な影響が出るという。
朝田 緑内障が進行すると生活に深刻な影響を与えるというのはなぜですか?
大野 緑内障では周辺部から視野狭窄(きょうさく)が始まり、怖くて1人で外を歩けなくなる方が多いです。また、物を探したり料理をするなど身の回りのことをこなすのが難しくなります。さらに、他の病気では起こらない『完全に光を失う』ところまで進行してしまうので特に深刻です。
朝田 緑内障の原因と治療について教えてください。
大野 緑内障は視神経が特徴的なパターンで変性する病気です。眼圧は高いこともそうでないこともあります。遺伝的素因も大きいので身内に緑内障の方がいる方は、現在見え方に問題のない方も定期受診をおすすめします。また、強い近視があると発症リスクが3倍になります。治療は進行を緩やかにして将来の失明を回避するためのもので、残念ながら失った視野が回復することはありません。
朝田 緑内障もやはり早期発見が大事ということになりますね。
大野 特に高齢者の場合、目のかすみが老眼のせいなのか緑内障のせいのか区別がつかず発見が遅れがちです。そこで重要になるのが眼底写真です。緑内障による変化は、視野に異常が出る前に眼底写真でわかります。
朝田 視力が低いのに眼科に行かないと認知症の発症リスクが9・5倍に上がるなど、視力低下と認知症との関係も近年明らかになっています。人生100年時代、将来の視野を守るために定期検査は欠かせません。AIによる自動診断が実用化してもっと簡単に受診できるようになることを期待しています。(協力・東京医科歯科大学)
■朝田隆(あさだ・たかし) 1982年東京医科歯科大学卒業。メモリークリニックお茶の水理事長、東京医科歯科大学医学部特任教授、医学博士。数々の認知症実態調査に関わり、軽度認知障害(MCI)のうちに予防を始めることを強く推奨、デイケアプログラムの実施など第一線で活躍中。『効く!「脳トレ」ブック』(三笠書房)など編著書多数。
■大野京子(おおの・きょうこ) 1987年横浜市立大学医学部卒。東京医科歯科大学にて医学博士学位取得。97年東京医科歯科大学眼科講師、98年文部省在外研究員(Johns Hopkins大学)などを経て2014年より現職。16年に日本近視学会を立ち上げ近視疾患診療ガイドラインの作成や病的近視の研究、啓発活動などに取り組んでいる。
NPO法人 ラ イ フ ・ ベ ン チ ャ ー ・ ク ラ ブ 活 動 で
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Zakzak by 夕刊フジ 健康新聞 2019.3.9 ライフ 健康・医療
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【生涯現役脳をめざせ!】「緑内障」進行すると生活に深刻な影響
日本人の中途失明原因の第1位
★(3)ゲスト大野京子・東京医科歯科大学教授(眼科)
緑内障(りょくないしょう)の発症率は40歳以上で5%、60歳以上では10%と多く、日本人の中途失明原因の第1位となっている。視野が狭くなるのは加齢黄斑変性と同じだが進行すると生活に深刻な影響が出るという。
朝田 緑内障が進行すると生活に深刻な影響を与えるというのはなぜですか?
大野 緑内障では周辺部から視野狭窄(きょうさく)が始まり、怖くて1人で外を歩けなくなる方が多いです。また、物を探したり料理をするなど身の回りのことをこなすのが難しくなります。さらに、他の病気では起こらない『完全に光を失う』ところまで進行してしまうので特に深刻です。
朝田 緑内障の原因と治療について教えてください。
大野 緑内障は視神経が特徴的なパターンで変性する病気です。眼圧は高いこともそうでないこともあります。遺伝的素因も大きいので身内に緑内障の方がいる方は、現在見え方に問題のない方も定期受診をおすすめします。また、強い近視があると発症リスクが3倍になります。治療は進行を緩やかにして将来の失明を回避するためのもので、残念ながら失った視野が回復することはありません。
朝田 緑内障もやはり早期発見が大事ということになりますね。
大野 特に高齢者の場合、目のかすみが老眼のせいなのか緑内障のせいのか区別がつかず発見が遅れがちです。そこで重要になるのが眼底写真です。緑内障による変化は、視野に異常が出る前に眼底写真でわかります。
朝田 視力が低いのに眼科に行かないと認知症の発症リスクが9・5倍に上がるなど、視力低下と認知症との関係も近年明らかになっています。人生100年時代、将来の視野を守るために定期検査は欠かせません。AIによる自動診断が実用化してもっと簡単に受診できるようになることを期待しています。(協力・東京医科歯科大学)
■朝田隆(あさだ・たかし) 1982年東京医科歯科大学卒業。メモリークリニックお茶の水理事長、東京医科歯科大学医学部特任教授、医学博士。数々の認知症実態調査に関わり、軽度認知障害(MCI)のうちに予防を始めることを強く推奨、デイケアプログラムの実施など第一線で活躍中。『効く!「脳トレ」ブック』(三笠書房)など編著書多数。
■大野京子(おおの・きょうこ) 1987年横浜市立大学医学部卒。東京医科歯科大学にて医学博士学位取得。97年東京医科歯科大学眼科講師、98年文部省在外研究員(Johns Hopkins大学)などを経て2014年より現職。16年に日本近視学会を立ち上げ近視疾患診療ガイドラインの作成や病的近視の研究、啓発活動などに取り組んでいる。
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