人生百年時代への生涯現役実践考察
2019年3月9日 お仕事日 本 生 涯 現 役 推 進 協 議 会 &
NPO法人 ラ イ フ ・ ベ ン チ ャ ー ・ ク ラ ブ 活 動 で
ご 支 援 く だ さ る 会 員 皆 様
人と本や本屋さんとをつなぐWEBメディア「ほんのひきだし」 2019年03月08日
ご参考URL=http://hon-hikidashi.jp/know_learn/77284/
『定年前後の「やってはいけない」』から待望の「実践編」が登場!
充実した定年後を送るために気を付けたいこと
「人生100年時代」といわれる昨今の日本
昨年の第19回未来投資会議では、安倍首相が「生涯現役社会の実現に向け、意欲ある高齢者に働く場を準備するため、65歳以上への継続雇用年齢の引上げに向けた検討を開始する」と述べました。これから先、定年後も働く高齢者はますます増えてくるでしょう。
ところが定年後も働き続けることは容易ではありません。何より自分が求める仕事と出合うことが難しいのです。とはいえ定年後の人生を無職のまま全うすることは、ごく一部の人を除き経済的に限界があるのが現実。
そうであるならば、定年後も楽しく働ける仕事を見つけたいと思いませんか?
今回は、10万部を突破した『定年前後の「やってはいけない」』(青春出版社)の著者・郡山史郎さんの新刊『定年前後「これだけ」やればいい』より、充実した定年後を過ごすために心がけておくべき習慣を、シニアの就職活動でよくみられるお悩みとともに紹介します。
お悩み1:定年後にできる仕事がなかなか見つかりません。どうやって仕事を探せばよいのでしょうか?
現代において就職活動をする場合には、求人情報サイトで調べてインターネット経由で応募するのが一般的。しかし、シニアの再就職に関する仕組みはほとんど整っていないのが現状です。
60代以上を対象とする転職サイトはいくつかあるものの、梱包作業やクリーニング、配送など人手不足が顕著な仕事が大半です。一般的な求人サイトにおいて企業が求めているのは、新卒の若者や30代40代といった即戦力の人材に集中してしまっています。
そこで定年前後の就職活動では、求人サイトなど既存の仕組みを利用するのではなく、自分の足で探すことが何より重要になってくるのです。
たとえば、友人、知人、ご近所などの知り合い、よく行くお店など、とにかく思いつく限りのところへ出かけて、「働きたいのですが、何か仕事はありませんか?」と尋ねてみるのは有力な手段。このような人づての情報で、転職サイトや人材紹介会社では見られない求人案件に出合えるからです。
もちろん、転職サイトや人材紹介会社をあたることは誤りではありませんが、それはわずかな可能性に賭けているに過ぎません。さらに、絶対数が少ないシニアの求人は早い者勝ちの世界で常に激戦区。
だからこそ自分からあれこれ動くことができる人は、それだけ多くの求人に出合うことができ、再就職が決まりやすいといえるでしょう。
お悩み2:前職で得たスキルや成果……履歴書にはどこまで書くべきでしょうか?
いざ希望の会社に履歴書を提出するとなった時、自分の価値をすべて知ってもらいたいと思うあまり、「社長賞を何度ももらった」「売り上げトップを維持し続けた」など過去の栄光をいっぱい書いてしまいがちです。
しかし、50代以降に転職するときには、前の会社での活躍は評価につながらないと心しておきましょう。なぜなら、シニアの就職活動において、過去の経歴がどんなに輝かしくても単なる自慢話としか受け取ってもらえない傾向があるからです。
では具体的にどのように書けばよいのかというと、基本的には単純明快に書くことです。前の会社の業種と担当業務内容を伝えれば、企業側は大まかな能力の判断はできます。書くことは、名前、住所、学歴、職歴などの情報と簡潔な自己アピール、あとは資格に留めるべきです。
このように、履歴書を書く際には“昔取った杵柄”ではなく、未来の仕事を見据えた内容を心掛けてみましょう。
お悩み3:希望する再就職先が決まりません。シニアの就職活動はど
のように進めればうまくいきますか?
再就職先が決まらない状態が続くのはつらいもの。預貯金や退職金などの蓄えが目減りしていき、精神的にも落ち込んでしまうでしょう。そんな状況を打破する魔法の言葉が「何でもやります」。単純ですが、あれこれ条件をつけないとうまくいくのです。
その理由は2つあります。第一に、再就職を仲介する側は、条件をつけない人には仕事を紹介しやすいという点があります。条件をたくさんつけてしまうと、本当は気になる仕事であっても、仲介側でマッチしないと判断され外されてしまいます。それはもったいないことです。
第二に、条件をつけないと企業側も面談に踏み切りやすいという点があります。求職者側の条件を考慮する必要がないので「とりあえず検討してみようか」と気軽に選考することができます。転職活動では、まず求人に出合わなければはじまらないため、ひとまず「なんでもやります」と表明しておくことで、より可能性を広げることができるのです。
本音をいえば「何でもやります」と言い切るのは抵抗がある、という人も多いかもしれません。しかし、業種も職種も待遇も気にしないでまず飛び込んでいける人は、再就職でうまくいく確率が高いといいます。
たしかに「何でもやってみよう」というオープンなマインドは、求人情報を集めるだけでなく、楽しく働いていくためにも必要なこと。想定していた仕事とは違っても、飛び込んでみたら楽しかったということもあります。まずは思い切って何でもやってみようという積極的な気持ちで挑んでみてはいかがでしょうか。
定年後の方が仕事をより楽しめる!
実は「定年後のほうが仕事をより楽しめる」という説もあります。
新入社員や中堅社員時代は、業績を上げるためにノルマを達成しなければならなかったり、時には上司や同僚、同業他社と戦うなどとさまざまな軋轢を経験しながら仕事をする機会が多いもの。
しかし、定年を迎えてしまえばもうそういった仕事の責任からは解放されます。イビる上司や足を引っ張る同僚もいないし、理不尽な要求に苦しむこともノルマを抱えて悩むこともありません。
そして自分が健康で動き回れるなら、どんな仕事でも可能です。塾の先生になってもいいし、スーパーマーケットの荷さばきの仕事、あるいは知り合いの会社を手伝ってもよいでしょう。世の中は人手不足なので、いろいろな仕事がシニアには待っているのです。
つまり血眼になって業績を上げるような仕事ではなく、自分が必要とされている仕事を探せばよいのです。そう気持ちを切り替えると、定年後の仕事探しも、肩の力を抜いてできるのではないでしょうか。
NPO法人 ラ イ フ ・ ベ ン チ ャ ー ・ ク ラ ブ 活 動 で
ご 支 援 く だ さ る 会 員 皆 様
人と本や本屋さんとをつなぐWEBメディア「ほんのひきだし」 2019年03月08日
ご参考URL=http://hon-hikidashi.jp/know_learn/77284/
『定年前後の「やってはいけない」』から待望の「実践編」が登場!
充実した定年後を送るために気を付けたいこと
「人生100年時代」といわれる昨今の日本
昨年の第19回未来投資会議では、安倍首相が「生涯現役社会の実現に向け、意欲ある高齢者に働く場を準備するため、65歳以上への継続雇用年齢の引上げに向けた検討を開始する」と述べました。これから先、定年後も働く高齢者はますます増えてくるでしょう。
ところが定年後も働き続けることは容易ではありません。何より自分が求める仕事と出合うことが難しいのです。とはいえ定年後の人生を無職のまま全うすることは、ごく一部の人を除き経済的に限界があるのが現実。
そうであるならば、定年後も楽しく働ける仕事を見つけたいと思いませんか?
今回は、10万部を突破した『定年前後の「やってはいけない」』(青春出版社)の著者・郡山史郎さんの新刊『定年前後「これだけ」やればいい』より、充実した定年後を過ごすために心がけておくべき習慣を、シニアの就職活動でよくみられるお悩みとともに紹介します。
お悩み1:定年後にできる仕事がなかなか見つかりません。どうやって仕事を探せばよいのでしょうか?
現代において就職活動をする場合には、求人情報サイトで調べてインターネット経由で応募するのが一般的。しかし、シニアの再就職に関する仕組みはほとんど整っていないのが現状です。
60代以上を対象とする転職サイトはいくつかあるものの、梱包作業やクリーニング、配送など人手不足が顕著な仕事が大半です。一般的な求人サイトにおいて企業が求めているのは、新卒の若者や30代40代といった即戦力の人材に集中してしまっています。
そこで定年前後の就職活動では、求人サイトなど既存の仕組みを利用するのではなく、自分の足で探すことが何より重要になってくるのです。
たとえば、友人、知人、ご近所などの知り合い、よく行くお店など、とにかく思いつく限りのところへ出かけて、「働きたいのですが、何か仕事はありませんか?」と尋ねてみるのは有力な手段。このような人づての情報で、転職サイトや人材紹介会社では見られない求人案件に出合えるからです。
もちろん、転職サイトや人材紹介会社をあたることは誤りではありませんが、それはわずかな可能性に賭けているに過ぎません。さらに、絶対数が少ないシニアの求人は早い者勝ちの世界で常に激戦区。
だからこそ自分からあれこれ動くことができる人は、それだけ多くの求人に出合うことができ、再就職が決まりやすいといえるでしょう。
お悩み2:前職で得たスキルや成果……履歴書にはどこまで書くべきでしょうか?
いざ希望の会社に履歴書を提出するとなった時、自分の価値をすべて知ってもらいたいと思うあまり、「社長賞を何度ももらった」「売り上げトップを維持し続けた」など過去の栄光をいっぱい書いてしまいがちです。
しかし、50代以降に転職するときには、前の会社での活躍は評価につながらないと心しておきましょう。なぜなら、シニアの就職活動において、過去の経歴がどんなに輝かしくても単なる自慢話としか受け取ってもらえない傾向があるからです。
では具体的にどのように書けばよいのかというと、基本的には単純明快に書くことです。前の会社の業種と担当業務内容を伝えれば、企業側は大まかな能力の判断はできます。書くことは、名前、住所、学歴、職歴などの情報と簡潔な自己アピール、あとは資格に留めるべきです。
このように、履歴書を書く際には“昔取った杵柄”ではなく、未来の仕事を見据えた内容を心掛けてみましょう。
お悩み3:希望する再就職先が決まりません。シニアの就職活動はど
のように進めればうまくいきますか?
再就職先が決まらない状態が続くのはつらいもの。預貯金や退職金などの蓄えが目減りしていき、精神的にも落ち込んでしまうでしょう。そんな状況を打破する魔法の言葉が「何でもやります」。単純ですが、あれこれ条件をつけないとうまくいくのです。
その理由は2つあります。第一に、再就職を仲介する側は、条件をつけない人には仕事を紹介しやすいという点があります。条件をたくさんつけてしまうと、本当は気になる仕事であっても、仲介側でマッチしないと判断され外されてしまいます。それはもったいないことです。
第二に、条件をつけないと企業側も面談に踏み切りやすいという点があります。求職者側の条件を考慮する必要がないので「とりあえず検討してみようか」と気軽に選考することができます。転職活動では、まず求人に出合わなければはじまらないため、ひとまず「なんでもやります」と表明しておくことで、より可能性を広げることができるのです。
本音をいえば「何でもやります」と言い切るのは抵抗がある、という人も多いかもしれません。しかし、業種も職種も待遇も気にしないでまず飛び込んでいける人は、再就職でうまくいく確率が高いといいます。
たしかに「何でもやってみよう」というオープンなマインドは、求人情報を集めるだけでなく、楽しく働いていくためにも必要なこと。想定していた仕事とは違っても、飛び込んでみたら楽しかったということもあります。まずは思い切って何でもやってみようという積極的な気持ちで挑んでみてはいかがでしょうか。
定年後の方が仕事をより楽しめる!
実は「定年後のほうが仕事をより楽しめる」という説もあります。
新入社員や中堅社員時代は、業績を上げるためにノルマを達成しなければならなかったり、時には上司や同僚、同業他社と戦うなどとさまざまな軋轢を経験しながら仕事をする機会が多いもの。
しかし、定年を迎えてしまえばもうそういった仕事の責任からは解放されます。イビる上司や足を引っ張る同僚もいないし、理不尽な要求に苦しむこともノルマを抱えて悩むこともありません。
そして自分が健康で動き回れるなら、どんな仕事でも可能です。塾の先生になってもいいし、スーパーマーケットの荷さばきの仕事、あるいは知り合いの会社を手伝ってもよいでしょう。世の中は人手不足なので、いろいろな仕事がシニアには待っているのです。
つまり血眼になって業績を上げるような仕事ではなく、自分が必要とされている仕事を探せばよいのです。そう気持ちを切り替えると、定年後の仕事探しも、肩の力を抜いてできるのではないでしょうか。
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