日 本 生 涯 現 役 推 進 協 議 会 &  
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大分合同新聞 2018/06/22 15:30
掲載URL=https://www.oita-press.co.jp/1010000000/2018/06/22/130121042

    93歳医師奮闘 竹田現役最高齢の井田さん

 竹田市竹田の介護老人保健施設「岡の苑」の施設長井田吉継(よしつぐ)さん(93)は市内最高齢の現役医師。県医師会によると、県内の現役医師で7番目の高齢で、管理者としては最高齢。入所者68人の健康管理を1人で引き受けており、優しくゆっくりとした語り口が利用者を安心させる。「死ぬまで続けますよ」と生涯現役を誓っている。

 旧森町(現玖珠町)生まれ。戦時中は長崎県佐世保市の造船所に動員された。1949年に九州大学医学部を卒業し、翌年に医師免許を取得した。内科医として勤務した後、63年に竹田市飛田川で消化器内科を専門に開業した。市内の病院から請われ、2013年に認知症専門棟がある岡の苑の施設長に就任した。
 毎週平日に入所者を診察する。全員の顔と名前、症状や投薬を記憶しており、世間話をしながら聴診器を当てる。「お兄さんみたいに安心して何でも任せられる」「先生が元気だから自分も頑張らないといけない」と好評。看護師は「わがままを言っていた入所者さんも、先生の顔を見れば言うことを聞いてくれるんですよ」という。
 93歳を迎えた13日、職員から花束と色紙、大好きなお酒が贈られた。「毎晩一杯やる。缶ビール1本と日本酒1・5合飲むかな」と笑う。毎日約1・5キロを歩いて帰宅するのが健康の秘訣(ひけつ)。これまで大きな病気やけがをしたことがなく、最近の健康診断でも「健康」と出た。
 目標は聖路加国際病院理事長だった日野原重明さん(故人)の年齢105歳を超えること。「患者が待ってるんじゃ」と、きょうも奮闘している。

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