奥州:高橋さん/生涯現役で被災地演芸
2017年9月27日 お仕事日 本 生 涯 現 役 推 進 協 議 会 &
NPO法人 ラ イ フ ・ ベ ン チ ャ ー ・ ク ラ ブ 活 動 で
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URL=http://www.yomiuri.co.jp/local/iwate/news/20170927-OYTNT50029.html
88歳 被災地励ます演芸…内閣府の「エイジレス・ライフ」
奥州の高橋安三郎さん「生涯現役で」(YOMIURI ONLINE)
年齢にとらわれず、積極的に社会活動をしている高齢者を選考する内閣府の今年度の「エイジレス・ライフ実践事例」に、奥州市水沢区の高橋安三郎さん(88)が選ばれた。自ら結成したボランティアの演芸一座を率いて、東日本大震災の被災地で踊りなどを披露している。「被災地を元気づける公演を、生涯現役で続けたい」と意欲は衰えない。(斉藤新)
高橋さんは、地元の老人クラブ「水沢南大鐘寿会」の会長を2008年から務める。11年5月、震災で被災した大槌町の一家が近所に避難してきた際には、地域住民に呼びかけて暖房器具や食料を提供した。被災者と接するうちに「大変な思いをした被災地に笑顔を届けたい」と思うようになった。老人クラブの芸達者な会員を集め、14年6月に「演芸みなみ寿座」を結成、座長に就いた。
一座は年2、3回、釜石市や陸前高田市などの仮設住宅や災害公営住宅を訪れ、高橋さんを含めて8人ほどで公演を行う。マジックやフラメンコ、ギター演奏など演目は多彩。高橋さんは小中学校の教師を退職した後に習った日本舞踊を披露している。これまでの公演は19回に上る。
公演後は被災者とお茶を飲みながら、被災地が抱える問題や困りごとなどに耳を傾ける。「また来てください」と涙ながらに話す高齢者もおり、そんな時は「活動を続けていて良かった」と思う。被災者から聞いたことは地元に戻って周囲に話し、復興が道半ばであることを伝えている。
水沢南地区の老人クラブ連絡協議会の会長も務める高橋さんは、地区の町内会をまとめたり、行事に参加したりといった活動の合間を縫って、自分の車やマイクロバスで一座と共に被災地に足を運ぶ。水沢南大鐘寿会の事務局長、村上徳也さん(82)は「被災地を継続して訪れるのは大変だが、長年地域に貢献してきた会長だから一緒に活動したいという会員もいる」と話す。
高橋さんは「震災から6年半が過ぎて被災地の人間関係が薄れる中、演芸で人を集めて地域の結びつきを支えたい。少しの時間でも笑顔になってほしい」と意気込む。
エイジレス・ライフ実践事例は内閣府が1989年度から選定しており、今年度は県内から高橋さんを含め3人が選ばれた。高橋さんには28日、県を通じて記念の盾などが贈られる。
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88歳 被災地励ます演芸…内閣府の「エイジレス・ライフ」
奥州の高橋安三郎さん「生涯現役で」(YOMIURI ONLINE)
年齢にとらわれず、積極的に社会活動をしている高齢者を選考する内閣府の今年度の「エイジレス・ライフ実践事例」に、奥州市水沢区の高橋安三郎さん(88)が選ばれた。自ら結成したボランティアの演芸一座を率いて、東日本大震災の被災地で踊りなどを披露している。「被災地を元気づける公演を、生涯現役で続けたい」と意欲は衰えない。(斉藤新)
高橋さんは、地元の老人クラブ「水沢南大鐘寿会」の会長を2008年から務める。11年5月、震災で被災した大槌町の一家が近所に避難してきた際には、地域住民に呼びかけて暖房器具や食料を提供した。被災者と接するうちに「大変な思いをした被災地に笑顔を届けたい」と思うようになった。老人クラブの芸達者な会員を集め、14年6月に「演芸みなみ寿座」を結成、座長に就いた。
一座は年2、3回、釜石市や陸前高田市などの仮設住宅や災害公営住宅を訪れ、高橋さんを含めて8人ほどで公演を行う。マジックやフラメンコ、ギター演奏など演目は多彩。高橋さんは小中学校の教師を退職した後に習った日本舞踊を披露している。これまでの公演は19回に上る。
公演後は被災者とお茶を飲みながら、被災地が抱える問題や困りごとなどに耳を傾ける。「また来てください」と涙ながらに話す高齢者もおり、そんな時は「活動を続けていて良かった」と思う。被災者から聞いたことは地元に戻って周囲に話し、復興が道半ばであることを伝えている。
水沢南地区の老人クラブ連絡協議会の会長も務める高橋さんは、地区の町内会をまとめたり、行事に参加したりといった活動の合間を縫って、自分の車やマイクロバスで一座と共に被災地に足を運ぶ。水沢南大鐘寿会の事務局長、村上徳也さん(82)は「被災地を継続して訪れるのは大変だが、長年地域に貢献してきた会長だから一緒に活動したいという会員もいる」と話す。
高橋さんは「震災から6年半が過ぎて被災地の人間関係が薄れる中、演芸で人を集めて地域の結びつきを支えたい。少しの時間でも笑顔になってほしい」と意気込む。
エイジレス・ライフ実践事例は内閣府が1989年度から選定しており、今年度は県内から高橋さんを含め3人が選ばれた。高橋さんには28日、県を通じて記念の盾などが贈られる。
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