日 本 生 涯 現 役 推 進 協 議 会 &  
       NPO法人 ラ イ フ ・ ベ ン チ ャ ー ・ ク ラ ブ  で 
                ご  支  援  く  だ  さ  る   会  員  皆  様


  2017年6月2日付教育新聞(https://www.kyobun.co.jp/news/20170602_01/)に下記の掲載記事がありましたので、諸兄姉の率直なご高説を事務局宛お寄せください。

  骨 太 の 基 本 方 針 で 素 案 
                教 育 へ の ア ク セ ス 向 上 図 る

  政府は6月2日、第9回の経済財政諮問会議を開き、「経済財政運営と改革の基本方針2017(仮称)」(素案)を取りまとめ、安倍晋三内閣総理大臣に提出した。この骨太方針では、働き方改革と人材投資を通じた生涯現役社会の実現を視野に、人材投資の抜本強化や教育の質の向上が打ち出されている。

  教育へのアクセス向上策として、幼児教育の段階的無償化や高等教育の進学を確実に後押しするための給付型奨学金制度などの円滑な実施、教員の長時間勤務の早急な是正に向けた緊急対策などを、年末までをめどにまとめるとしている。

  同方針では、一億総活躍社会を見据えた働き方改革や、人材投資を通じた生涯現役社会の実現など、多様な視点を掲げている。

  そのうち、人材投資と教育に関する内容では、世代を超えた貧困の連鎖を断ち切り、全ての子供たちが家庭の経済事情にかかわらず未来に希望を持ち、夢に向かってがんばれる社会をつくるとし、そのための教育の果たす役割の大きさを示す。

  全国民に真に開かれた教育の実現のため、幼児教育や保育の早期無償化などへの財政の効率化や税金、新たな社会保険方式の活用など、安定的な財源確保の進め方を検討。今年中に結論を出したいとする。高等教育を含めた社会全体で人材投資を抜本強化するための改革の在り方も、早急に検討するとした。

  教育の質の向上にも言及。世界トップレベルの学力達成と基礎学力の向上に向けて、新学習指導要領の円滑な実施のための体制整備を記載。

  教員の厳しい勤務実態を踏まえ、適正な勤務時間の管理や業務の効率化や精選を進める点も挙げる。学校の指導や事務体制の効果的な強化や勤務状況を踏まえた処遇の見直しなどを検討し、教員の長時間勤務の状況を早急に是正するための緊急対策を、今年末までにまとめるとした。

  チーム学校の運営体制の構築、学校と地域の連携や協働、安全で安心な学校施設整備の推進、障害者の生涯を通じた学習活動の充実も盛り込んだ。

  教育のアクセス向上のために幼児教育の財源を確保し、段階的無償化を推進する。高等教育への確実な進学を後押しするために、新たに導入した給付型奨学金制度や、所得連動返還型奨学金制度の、円滑で確実な実施や無利子奨学金など、必要な負担軽減策を、財源を確保しながら進める点も挙げた。

  人材投資を効果的に行うために必要な教育基盤の確立に向け、新たな教育振興基本計画を年度内に策定し、総合的な取り組みも推進する。

  リカレント教育の充実では、都道府県や大学、高校、地元産業界が参加しての地域人材育成のための仕組みを構築。キャリア教育の推進や高校の学校運営協議会制度の活用促進も進めるとした。

  経済と財政の一体改革を踏まえた文教予算の考え方では、▽少子化の進展を踏まえた予算の効率化▽民間資金の導入促進▽予算の質の向上と重点化▽エビデンスによるPDCAサイクルの徹底――という基本方針を掲げた。

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