毎日紙5/21:頑張ろう熊本/各地から声援
2016年5月21日 お仕事熊 本 地 震 毎日新聞2016年5月21日
合 言 葉 は「 頑 張 ろ う 熊 本 」
各 地 か ら 応 援 の 声
頑張ろう熊本−−。九州各地の主要駅などに、熊本地震の被災地に向けた応援メッセージが掲げられている。地震から1カ月以上経過したが、応援の機運がしぼむことはない。関係者の共通の願いは「九州全体で熊本を盛り上げよう」だ。
JR博多駅(福岡市)の新幹線改札口近くに、今月になって、福岡県出身の漫画家、松本零士さん(78)が描いたイラスト入り応援パネルが置かれた。足を止め、のぞき込む乗客らが目立つ。
現在、同駅など山陽新幹線の5駅で、松本さんの代表作「銀河鉄道999」の映画版などに使われた曲が発車の予告音に使われている。その縁で、JR西日本が松本さんに応援メッセージを依頼。快諾した松本さんが色紙を寄せ、拡大したパネルを展示した。
登場人物のメーテルが描かれ、被災地の熊本や大分に向け「我々も御協力いたします!! がんばりましょう!!」と書かれている。松本さんは取材に対し、「本当に胸が痛む。(福岡県の)久留米生まれ小倉育ちで、九州人であることを誇りにしている。(色紙には)応援したいとの気持ちを込めた。頑張ってほしい。心からそう思う」と話した。
「笑顔で」「前に一歩ずつ」。JR門司港駅(北九州市)にはメッセージボードが置かれ、乗降客らの被災地への思いが書き込まれたシールが貼られている。
JR九州によると、今月3日から始め、名刺大のシールが約100枚貼れるボードは同15日、いっぱいになり、現在は2枚目に取り換えられた。観光で訪れた奈良県天理市の男性会社員(35)は「晴れが来ない日はありません」と書き込んだ。「神戸で育ちで阪神大震災を経験した。私自身あの恐怖は忘れられない。でも、被災者には希望を捨てないでほしい」と話した。
宮崎市のショッピングセンター「宮交シティ」にも「がんばろう熊本! がんばろう九州!」と書かれた縦約5・5メートル、横約1メートルの垂れ幕が掲げられている。自社で企画・印刷し、4月15日から掲示している。日高淳二総務部長は「熊本出身のオーナーによるテナントが2店舗入るなど、日ごろから熊本の人にお世話になっている。『元気を出してほしい』との願いを込めた」と話す。施設には募金箱も設置している。
福岡空港(福岡市)の国内線第2ターミナルでは、「がんばろう、九州!」のメッセージを掲げ、熊本や大分の県産品を集めた物産展が開催中だ。百貨店「岩田屋三越」(同市)が企画し、熊本県の「阿蘇のあか毛和牛カレー」や同県八代市特産のトマトを使ったケチャップなど約100種類を販売し、売り上げの一部を被災地に寄付する。
出品している「阿蘇ナチュラル・Jファーム」(熊本県南阿蘇村)は、経営するレストラン4店のうち2店が被災し営業再開ができない状態という。小野今朝雄常務取締役は「お客様からの『頑張ってください』という言葉がうれしい。復旧したら遊びに来てもらいたい」と話した。物産展は6月26日まで。【山崎あずさ、長谷川容子、宮原健太】
合 言 葉 は「 頑 張 ろ う 熊 本 」
各 地 か ら 応 援 の 声
頑張ろう熊本−−。九州各地の主要駅などに、熊本地震の被災地に向けた応援メッセージが掲げられている。地震から1カ月以上経過したが、応援の機運がしぼむことはない。関係者の共通の願いは「九州全体で熊本を盛り上げよう」だ。
JR博多駅(福岡市)の新幹線改札口近くに、今月になって、福岡県出身の漫画家、松本零士さん(78)が描いたイラスト入り応援パネルが置かれた。足を止め、のぞき込む乗客らが目立つ。
現在、同駅など山陽新幹線の5駅で、松本さんの代表作「銀河鉄道999」の映画版などに使われた曲が発車の予告音に使われている。その縁で、JR西日本が松本さんに応援メッセージを依頼。快諾した松本さんが色紙を寄せ、拡大したパネルを展示した。
登場人物のメーテルが描かれ、被災地の熊本や大分に向け「我々も御協力いたします!! がんばりましょう!!」と書かれている。松本さんは取材に対し、「本当に胸が痛む。(福岡県の)久留米生まれ小倉育ちで、九州人であることを誇りにしている。(色紙には)応援したいとの気持ちを込めた。頑張ってほしい。心からそう思う」と話した。
「笑顔で」「前に一歩ずつ」。JR門司港駅(北九州市)にはメッセージボードが置かれ、乗降客らの被災地への思いが書き込まれたシールが貼られている。
JR九州によると、今月3日から始め、名刺大のシールが約100枚貼れるボードは同15日、いっぱいになり、現在は2枚目に取り換えられた。観光で訪れた奈良県天理市の男性会社員(35)は「晴れが来ない日はありません」と書き込んだ。「神戸で育ちで阪神大震災を経験した。私自身あの恐怖は忘れられない。でも、被災者には希望を捨てないでほしい」と話した。
宮崎市のショッピングセンター「宮交シティ」にも「がんばろう熊本! がんばろう九州!」と書かれた縦約5・5メートル、横約1メートルの垂れ幕が掲げられている。自社で企画・印刷し、4月15日から掲示している。日高淳二総務部長は「熊本出身のオーナーによるテナントが2店舗入るなど、日ごろから熊本の人にお世話になっている。『元気を出してほしい』との願いを込めた」と話す。施設には募金箱も設置している。
福岡空港(福岡市)の国内線第2ターミナルでは、「がんばろう、九州!」のメッセージを掲げ、熊本や大分の県産品を集めた物産展が開催中だ。百貨店「岩田屋三越」(同市)が企画し、熊本県の「阿蘇のあか毛和牛カレー」や同県八代市特産のトマトを使ったケチャップなど約100種類を販売し、売り上げの一部を被災地に寄付する。
出品している「阿蘇ナチュラル・Jファーム」(熊本県南阿蘇村)は、経営するレストラン4店のうち2店が被災し営業再開ができない状態という。小野今朝雄常務取締役は「お客様からの『頑張ってください』という言葉がうれしい。復旧したら遊びに来てもらいたい」と話した。物産展は6月26日まで。【山崎あずさ、長谷川容子、宮原健太】
コメント