日本生涯現役推進協議会 & NPOライフ・ベンチャー・クラブ
   JDESコーディネート経営研究会  ご  関  係  者  各  位

平素より大変にお世話になっております。 
5月15日(金)のコーディネート経営研究会で基調Keynoteをお願いした松井武久氏より講演サマリーを頂きました。
これまで本研究会に参加された方、これを機会に入会される方等、多くのご参加をお待ちしております。

テーマ「リスクマネージメントから見た少子高齢化社会の課題」

<リスクの定義>
従来のリスクの定義は「損失・幣害」とマイナス面が対象とされていたが、リスクマネジメントの国際標準 (ISO31000-2009)日本規格(JISQ31000)では、リスクの定義は「目的に対する不確かさの影響」、その評価は「発生頻度(起こしやすさ)と影響度(結果)の両面から評価する」と表記されている。目的とは、組織全体が求める望ましい姿である。不確かさとは、組織の目標に対してプラス、マイナス両面の影響を持ちうる不確実性を対象とする。影響とは、前提から好ましい方向(好機)、好ましくない方向(危険)の両方向に乖離することである。

<少子化が日本社会に与える影響>
人口減少は悪いことばかりではない。1900年に4300 万人であった日本の人口が100年後の現在は約1億2000万人強となっている。その過程で経済力は飛躍的に発展したが、一方、人口過密により都会の住環境を悪化させている。人口増加ベクトルが逆転した今日、日本の実力(国土面積・資源・文化等)を考慮し、人口減少の影響をプラスとマイナスの両面から研究することが大切である。

・少子化による人口減少と経済成長
・人口減少がもたらす生活水準の向上

<高齢化が日本に与える影響>
団塊世代の800万人の高齢化が進むと、日本の年齢構成は大きく変化し、これまでの社会システムに大きな影響が生じることは容易に推測できる。そこで、その影響をプラスとマイナスの両面から摘出・整理する。

・高齢化の社会保障財源への影響について
・高齢化の経済への影響について
・高齢化の社会貢献活動への影響について
・高齢社会における生と死について

<これから迎える少子高齢化社会の望ましい姿とは>
日本の国力(国土面積、資源、森林、農地、生活空間)及び良き伝統・文化を維持する視点から、団塊世代が後期高齢者(75歳)となる2020年の日本社会の望ましい姿を描く。

・国力と伝統・文化の維持発展を考慮した最適な人口について
・幸せな社会(国民の幸福度)とは
・2020年後の望ましい日本社会の姿

<少子高齢化の問題と原因解析と課題と対策>
課題-1:少子化をある理想の人口になる出生率に高める
課題-2:三世代同居または親と近いところに生活拠点を作る
課題-3:平均寿命と健康年齢の差を限りなくゼロに近づける。
課題-4:生涯現役化(高齢者が生甲斐を持って活躍できる場をつくる)の拡大
課題-5:高齢者の孤独死・老人対象の詐欺・自殺を削減
課題-6:有終の美を飾る(死ぬ前、死後に周囲に迷惑を掛けない)
課題-7:社会福祉財源(保育・医療・介護)の収支改善

第 1 0 回 コ ー デ ィ ネ ー ト 経 営 研 究 会  (平 成 2 7 年 度  Vol.1 )
■ 日 時:  5 月 1 5 日(金) 1 8 : 3 0 〜 2 0 : 3 0 
■ 会 場:  ち よ だ プ ラ ッ ト フ ォ ー ム ス ク ェ ア  5 F 506会議室

*出欠及び発表依頼のご連絡は、本メール持田(santoan@emlive.jp)までお知らせください。
一般社団法人日本開発工学会 コーディネート経営研究会
主査・持田昇一/副主査・永井明彦、井上晴伸

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