【 ライフ・ベンチャーのすすめ 第1章 ライフ・ベンチャーへの挑戦 】

  ◎ “ 不 測 ” の 時 代 に 備 え る

 昭和59年(1984年)2月3日・・・。
 この日を、私は決して忘れない。
 わがライフ・ベンチャー会社設立の輝かしい “ 船出 ” の日だからである。

 たった一度しかない人生を、運や天に任せるのではなく、自らの意志で切り拓き、人生後半の飛躍の可能性をめざして、“ 人生、意気に感ずべし ” の発想と決意で、独立自営への道を実行に移したのだ。 ラ イ フ ・ ベ ン チ ャ ー 、そこには挑戦者のみに与えられる人生のドラマがあり、無限の可能性を秘めた未知の世界がある。

 会社の正式社名は、「ライフ・ベンチャー株式会社」、英文名は、「 Life Venture Co., Ltd. 」である。授権資本四千四十万円、資本金壱千壱拾万円、発行済株式総数が弐百弐株(額面壱株五万円)。

 ほんの小さな “ ライフ・ベンチャー丸 ” にすぎないが、通算25年のサラリーマンの “ 航海 ” の末に辿り着いた私のかけがえのない会社なのである。当年(注:1984年)49歳の私だが、こうして熟年からの再挑戦を試みるまでは、ごく平々凡々たるサラリーマンであり、いまもごく平凡な男であることに変わりない。

 昭和34年(1959年)、大阪外語大印度語学科(現阪大外国学部)を卒業、就職難の時代に、つてを求めて証券会社に就職し、以後15年間、証券セールスの仕事に、真面目一筋に携わってきた。

 そして、その後の10年間は、自動販売機のコインメカニズム(硬貨・紙幣の選別積算機構)のトップメーカーであるベンチャー企業に出向、その会社を上場させ、そのまま居ついて、企業の広報や研修活動を主に担当してきたのである。 つづく

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