「平成27年度エイジレス・ライフ実践事例及び社会参加活動事例の推薦について」以下の内閣府政策統括官(共生社会政策担当)からの依頼(別添2)を下記転載します。
  ご関心のある方はどうかご遠慮なく、NPO法人 ライフ・ベンチャー・クラブ事務局(Mailto:lvcinfo@sgsk.net or info@sgsk.net)にお問い合わせください。
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(別添2)
エイジレス・ライフ実践事例及び社会参加活動事例推薦要領
                            平成2 7 年1 月9 日
内閣府政策統括官(共生社会政策担当)決定
1 推薦の対象となるエイジレス・ライフ実践事例の実践者及び社会参加活動事例
(1)エイジレス・ライフ実践事例の実践者
現にエイジレス・ライフを実践している者であって、おおむね65 歳以上の者とする。ただし、選考に当たっては、70 歳以上の者を優先することとする。また、活動期間は3年以上のものとする。
(2)社会参加活動事例
主体的に社会と関わりを持ち、積極的な社会参加活動を通じ、生き生きと充実した生活を送っているグループ等であって、原則として構成員の数が10 名以上で、かつ、構成員に占める65 歳以上の者の割合が5割を下回らないものとする。また、活動期間は3年以上のものとする。
2 推薦の方法
「エイジレス・ライフ実践事例及び社会参加活動事例の紹介事業実施要領」(平成27 年1月9日内閣府政策統括官(共生社会政策担当)決定)の2に掲げる紹介事例の具体的類型(以下「具体的類型」という。)に該当する個人及びグループ等を推薦する推薦者は、該当する個人及びグループ等の所属する市区町村の高齢者福祉担当窓口等に2月27 日(金)までに推薦する氏名又はグループ名、活動内容等が分かる資料を提出すること(高齢者関連団体は除く。)。
提出を受けた市区町村(指定都市及び中核市を除く。)は、推薦された事例について活動内容を確認し、都道府県に推薦すること。
市区町村から推薦を受けた都道府県は、推薦された事例について活動内容を確認し、内閣府に推薦すること。
指定都市及び中核市は、推薦された事例について活動内容を確認し、直接内閣府に推薦すること。
高齢者関連団体が推薦する場合には、活動内容を確認し、直接内閣府に推薦すること。
なお、推薦に当たっては、具体的類型に該当するか否かについて、活動内容に関する実情を必ず確認すること。
3 推薦に当たっての留意点(1)本事業は、高齢社会にふさわしい生活スタイルを広く紹介するのが主眼であり表彰ではないことに留意すること。
(2)あまり知られていない事例の実践者及びグループ等の積極的な推薦に努めること。
(3)本事業の趣旨に鑑み、その活動内容が人々の共感を呼ぶような事例の推薦に努めること。
(4)推薦事例は、高齢者の自主的な活動(行政、他の民間団体等からの財政的支援によるものを含む。)とし、行政又は、他の民間団体等の直轄、委託事業、公的保険給付を原資として活動する者等は対
象としないこと。
(5)市区町村、老人クラブ、社会教育関係団体、シルバー人材センター、明るい長寿社会づくり推進機構、社会福祉協議会あるいはマスコミ等の協力を得て、幅広く情報を収集し、事例の推薦に努めること。
なお、市区町村、団体等のほか、知人、隣人等の推薦によっても差し支えない。
また、広報紙、マスコミ等を活用し、直接募る方法を用いても差し支えない。
(6)前年度までに推薦した事例の中で、紹介される事例として決定されなかったものであっても、特に活動内容等が顕著な事例については、再度推薦して差し支えない。
(7)エイジレス・ライフ実践者については、積極的に女性の発掘に努めること。
(8)社会参加活動事例については、例年推薦件数が低調であるので、(5)に掲げた関係団体等の協力を得るなど、情報の収集に特に配意すること。
(9)推薦の対象となる団体は、実際に活動を行っている団体とし、下部組織の活動をもって上部団体(例えば、連絡協議会や連合会等)を推薦することのないよう留意すること。
(10) ボランティアグループ等のリーダー等をエイジレス・ライフ実践者として推薦されているものがあるが、活動内容によっては、社会参加活動事例として推薦することがふさわしいと思われる事例もあるため留意すること。
4 推薦書の提出
各都道府県・指定都市・中核市及び高齢者関連団体は、具体的類型のバランス等を考慮の上、それぞれ、8事例程度を上限に選考し、総括表(別記1)及び推薦書(別記2)を内閣府政策統括官(共生社会政策担当)宛てに3月13 日(金)までに送付すること。
5 総括表及び推薦書作成に当たっての注意事項
(1)別記の様式に従って提出すること。
(2)総括表は、選考委員会における選考資料及び選考された場合の発表用資料として利用するため、その内容に誤りがないことを確認の上、記入すること。
(3)氏名は、後日報道発表等の際、訂正することがないよう戸籍簿あるいは住民基本台帳に登録された文字で正確に記入すること。また、年齢は、平成27 年4月1日現在のものを記入すること。
(4)総括表1の「職業」欄は、元の職業(元会社員、元県職員、元農業等)又は現在の職業を記入すること。
(5)総括表1の「類型」、総括表2の「事例区分」の欄は、下記6及び7に記載している類型及び事例区分から主なものを1つ選択し記入すること。
(6)総括表1の「エイジレス・ライフの概要」、総括表2の「活動内容」欄は、活動の内容及びその特徴となる点を150 字以上200 字以内に要約して記入すること。
(7)総括表2の「グループ等の母体」欄については、当該グループ等の母体(例えば、○○老人クラブ、○○老人大学卒業生、○○自治会・町内会など)を記入すること。
(8)推薦書2枚目、エイジレス・ライフ及び社会参加活動の概要欄は、都道府県、指定都市及び中核市並びに高齢者関連団体が、実践者本人及びグループ等の代表者から聴取する等により記入すること。なお、推薦されたものが紹介事例となった場合、推薦書に記載された内容は、紹介事業を実施するに当たり内閣府の指定する者へ情報提供されるため、実践者本人及びグループ等にはその旨の同意を得ること。
(9)雑誌、新聞記事等選考するに当たって参考となる資料があれば併せて添付すること。
なお、写真を添付する場合には、現物ではなくカラーコピー等とすること。
6 エイジレス・ライフ実践者の類型及び活動例
(1) 過去に培った知識や経験をいかして、それを高齢期の生活で社会に還元し活躍している。
(類型:A)
(例)
・ 教員時代のクラブ活動指導の経験を生かして、地元小学校等と連携し、地元河川の水質調査・浄化活動に取り組んでいる。
・ 所有する山林を開放し、多世代が交流できる林業体験を実施している。
・ 水産業に携わった経験を生かして、地元の魚や環境問題について放課後児童クラブで教えている。
・ 海外生活で身に付けた語学力をいかし、ボランティア団体で通訳として活躍している。
・ 「村歌舞伎」の演技指導を行うとともに、日頃から歌舞伎について学習している。
(2) 自らの時間を活用し、近所付き合いや仲間うちなどでの支え合い活動に積極的に貢献している。 (類型:B)
(例)
・ 留学生を自宅に招くなどして精神面・生活面での支えとなるとともに、留学生と地域住民との交流活動を行っている。
・ 地域の子育て世代の気軽な居場所として自宅を開放し、育児相談にも応じている。
・ ボランティアで介助の必要な高齢者のお世話や通院、旅行の際の介添えを行っている。
・ 一人暮らし高齢者などに声をかけ、自宅を開放して談笑の場を提供するなど、地域の高齢者が孤立しないように積極的に行動している。
(3) 中高年から一念発起して、物事を成し遂げた。 (類型:C)
(例)
・ 80 歳から水泳を始め、次々と日本記録を樹立。現在では100 歳区分で数々の世界新・世界初の記録を打ち立てている。
・ 退職後に趣味として始めたパソコン技術を生かし、パソコン講座を主宰している。
・ 65 歳から毛糸帽子づくりを始め、つくった帽子を老人福祉施設等へ寄贈している。
・ 73 歳からアカウミガメの調査を始め、海岸の清掃や産卵を助けている。
・ 74 歳で身につけたビデオ撮影技術で町内の各種行事を撮影している。
・ 64 歳から染色織物を始め、自宅で織物を教えている。
・ 退職後に、喫茶店経営のためのノウハウを専門学校で学び、自分のお店を持った。
(4) 壮年期において達成した地位や体面などにとらわれることなく、高齢期を新しい価値観で生き生きと生活している。 (類型:D)
(例)
・ 古希を前に、男声合唱団に入団し、社会福祉施設等への慰問を行うとともに、地元の小唄等保存のため、CDを自主制作している。
・ 退職後、自宅を子どもたちの遊び場として開放し、映画鑑賞会等を開催している。
・ 妻と全国各地の幼稚園・施設等を回り、子どもたちに口演童話、紙芝居等を公演している。
・ 退職後、郷里に帰り、武家屋敷を買取り、夫婦で伝統文化の保存に努めている。
・ 退職後、社交ダンスを始め、車いすの方と共にダンスを楽しんでいる。
(5) 自らの努力、習練等により、優れた体力・気力等を維持し活躍している。 (類型:E)
(例)
・ 咽頭を全摘出し声帯を失ったが、食道発声の技術を習得し、指導員として咽頭摘出手術を受けた人たちの社会復帰の支援を行っている。
・ 69歳から陸上競技を始め、小学生と同じ練習メニューをこなし、数々の世界記録を樹立している。
・ 病気を克服し、居合道の最高位である8段に合格した。
・ 毎日、野山を6キロ歩いて植物研究を続け、植物分布図をまとめた。
・ 脳梗塞のため半身不随となったが、リハビリを続けながら木彫り・陶芸をマスターした。
・ 障害を、ピアノを使ったリハビリで乗り越え、毎年演奏会を開催している。
(6) 地域社会の中で、地域住民のリーダーやコーディネーター的な役割を発揮し、生き生きと生活している。 (類型:F)
(例)
・ 認知症の介護者同士の情報交換や、相談を受けるサロンを開設し、在宅介護者を支えるとともに、認知症に関する啓発活動を実施している。
・ 高齢者が家に閉じこもらないよう、食事会や交流会を企画し、人間関係を深める役割を果たしている。
・ 幅広い人脈をいかして、地域の若者の結婚をサポートし、年間3組程度を結婚に導いている。
・ 地域の高齢者有志を集めて、週に1回、地域のごみ拾いなどのボランティア活動を行うとりまとめ役を果たしている。
・ 福祉センターで、生け花や越前和紙を利用した保険証入れづくりを教え、つくった保険証入れを福祉施設等へ寄贈している。
(7) その他、広く全国に紹介することがふさわしいと認められるもの。 (類型:G)
A~Fの類型にこだわることなく、事業の趣旨に照らして広く全国に紹介するに値すると考えられるユニークな事例も対象とする。
7 社会参加活動の事例区分及び活動例
(1)支え合い活動(若者へのカウンセリング、子育て支援、高齢者の見守りなど) (区分:1)
(例)
・ 昔遊びや伝統芸能の指導など、幼稚園や小学校での授業支援を行っている。
・ 育児をしている保護者の孤立防止や未就学児童の異年齢交流などを実施し、子育て支援を行っている。
・ 育児経験者が集まり、産後間もない母親の家事を手伝うボランティアを行っている。
・ 地域活性化のために、地域の若者を集め、年間10 数回のお見合いを主催し、若者の結婚支援を行っている。
・ 小学生の登下校時に、安全確保のため通学路において継続的に見守りを実施している。
・ 各人が経験や知識をいかして若者の就職相談や進路相談を実施している。
・ 一人暮らしの高齢者宅をグループで訪問して、食事を届けるとともに悩み事の相談にのるなど、独居老人の暮らしを支援している。
(2) 趣味(旅行、カラオケ、手芸、工芸、陶芸、俳句、囲碁、園芸など) (区分:2)
(例)
・ 高齢者施設を慰問し、健康マージャンによる交流を実施している。
・ 高齢の男性が料理づくりに親しめるよう、料理教室を実施している。
・ シルバーコーラスグループが交歓演奏会や福祉施設で慰問演奏会を行っている。
・ 子ども、障害者等幅広い層を対象に、手作りおもちゃ教室を開催している。
(3) 健康、スポーツ(体操、ウォーキング、ハイキング、ゲートボール、水泳など)
(区分:3)
(例)
・ 高齢者が歩いて集まれる地区の集会所を中心に、玄米ダンベル体操を主軸にした介護予防サークルを展開し、介護予防だけでなく、閉じこもり防止や見守りにも貢献している。
・ 地域の有志と歩こう会を年に70 回実施している。
・ 誰でも気軽にできる軽スポーツクラブを結成し、長年にわたり定期的に活動している。
・ 近隣町に呼びかけ、ビーチボールバレーを通じた地域の人々の交流の場をつくっている。
(4) 生産、就業(起業を含む)(高齢者が行う専門的業務、軽作業、農業、サービス業など)
(区分:4)
(例)
・ 定年した技術者や研究者がその経験を生かし、科学技術論文の翻訳会社を起業した。
・ 6月から11 月まで毎日野菜市を開催している。
・ 名物である山野草料理の原料である山野草を採集して、町の施設に提供している。
(5) 教育、文化(教養講座、読書会、演奏活動、子供会の育成、郷土芸能の伝承など)
(区分:5)
(例)
・ 廃棄される端布を利用して草履を作成し、1 歳の餅踏みに使ってもらうように健診時に贈るとともに、小学校で草履作りの指導を行っている。
・ 学校や地域と連携を図りながら、郷土の伝統芸能である神楽の指導を行っている。
・ 地域の伝統芸能の演劇化、オリジナルのミュージカル等をボランティアで公演している。
・ 郷土料理の発掘・伝承や独居老人への給食サービスを実施している。
(6) 生活環境改善(環境美化、緑化推進、まちづくりなど) (区分:6)
(例)
・ 不法投棄の多かった荒地の整備に携わるとともに、整備後も維持管理を行っている。
・ 公共施設の竹垣作り、補修作業、民家の塀の補修作業を実施している。
・ 毎朝、駅の待合室の清掃、空き缶拾いを実施し、春・秋には花苗を植えて世話をしている。
(7) 安全管理(交通安全、防犯・防災など) (区分:7)
(例)
・ 市内全域のカーブミラーの清掃を年4回行い、交通事故防止に努めている。
・ 交通指導、運転適正診断、意見発表会等、高齢者に対する交通安全活動を実施している。
・ 地域における交通安全学習会、街路指導を春秋の交通安全週間を中心に取り組んでいる。
・ 交通安全看板製作、道路清掃ボランティア等を実施している。
・ 緊急避難場所の周知等、地域の災害対策に取り組んでいる。
(8) 福祉、保健(在宅高齢者の介護・家事援助、友愛訪問、施設訪問など) (区分:8)
(例)
・ 地元の大学と連携し、介護予防のためのサロンを開催している。
・ 地域において、家庭看護教室、在宅介護者への相談、助言等を行っている。
・ 独居老人への郷土料理給食サービス、福祉作業所への昼食サービスを行っている。
(9) 地域行事、自治会(祭りなど地域の催しものの運営など) (区分:9)
(例)
・ 墓地の草刈や清掃活動を行い、市民の美化意識の向上に貢献している。
・ 地域文化の掘り起こしを行い、小冊子を発行し、地域の昔話を紙芝居にして上演している。
・ 地域の他世代と協力し、伝統芸能の復活や集落総出の行事を実施している。
(10) その他、広く全国に紹介することがふさわしいと認められるもの。 (区分:10)
(1)~(9)の事例区分にこだわることなく、事業の趣旨に照らして広く全国に紹介するに値すると考えられるユニークな事例も対象とする。

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