J.I.メールニュース No.674 2014.10.02発行
2014年10月4日 お仕事このメールは 日本生涯現役推進協議会 様宛にお送りしました。
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J.I.メールニュース No.674 2014.10.02発行
「『憲法9条にノーベル平和賞を』実行委員会の誕生」
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<巻頭寄稿文>
「『憲法9条にノーベル平和賞を』実行委員会の誕生」
「憲法9条にノーベル平和賞を」共同代表 落合 正行
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「憲法9条にノーベル平和賞を」の提唱者 鷹巣直美さんには小学校2年生と、2歳になったばかりの子どもがいます。彼女はこの幼子たちに将来戦争をさせないようにと強く強く願っています。
その背景には結婚する前、オーストラリアに5年滞在、留学していた際の難民との出会いとキリスト教との出会いがあります。平和な日本で育ち、母となった人との違いがあります。
「小さい時に家族を殺され、難民キャンプで暮らしていた友人。言葉で語れない悲惨な思いをした女性たち。戦争に巻き込まれる悲惨さと、武器が蔓延し、犯罪に怯えながら生きなければならない恐怖。戦争は一度始まってしまったら、止めようと思っても止められない事実を痛感した」と彼女は語ります。そして、それまでは自分のことしか考えてこなかったと、教会に通い始めた頃のことを顧みます。
「日本では当然と思っていた平和は当たり前ではなかった」。帰国後、鷹巣さんは途上国支援の活動をはじめました。家族を持つようになると国を超えた友情をより強く思うようになり、「平和を愛する諸国民の公正と信義に信頼して、われらの安全と生存を保持しようと決意した」という憲法前文は、そのまま自身の生活信条になりました。
一昨年あたりから「北朝鮮」や「領土」の問題が改憲論議を活発化させるようになると、この生活信条に危機感が募ります。幼子を抱えて、戦争は厭だ。世界中の誰一人として平和を願わぬ人はいない。
「憲法9条を守ろう」の集会やデモにも参加できず、悶々としていた時ひらめいたのが、欧州連合(EU)が「ノーベル平和賞」を受賞したことでした。この賞は実際に成果のあった人だけに贈られるものではなく、高い理想に向かって進もうとしている人々の後押しのためにも贈られるものだと気がついたと言います。
ならば戦後70年近く戦争をさせなかった「日本国憲法9条」にも受賞資格があるのではないか、もしそれが認められたら、憲法に無関心の人や日本の存在すら知らない世界の人にも「日本国憲法9条」の尊さが伝わるに違いないと考えました。それが2013年1月でした。
それからが鷹巣直美さんの若さと行動力の発揮です。幼子が寝静まった夜中、得意のパソコンに向かいインターネット世界での活動開始です。ノーベル平和賞の扱いはノールウェーにあるノーベル委員会だと判ると「改憲の危機に曝されている日本国憲法9条にノーベル平和賞を授与してください」と電子メールによる請願をはじめました。
何度か繰り返すのですが、返事がありません。
そこで、インターネット署名サイト「チェンジ・ドット・オルグ」を使って「憲法9条にノーべル平和賞を」の賛同署名を集めました。これは署名者の氏名がノーベル委員会へ同時に送られる仕組みで、開始3日で630筆、5日で1500筆に達する勢いに驚いていると、ノーベル委員会からメールが届きました。
「平和賞は、人または団体が対象で憲法9条は該当しないこと、推薦の締め切りは2月1日で、推薦資格のある者は大学教授や受賞既得者、国会議員などであること」というもので、時は既に5月になっていました。推薦人なってくださる人を探し、賛同署名の仕切り直しです。相談したのは時々顔を出していた近隣の9条の会でした。
この話を聴こうと近くにある三つの9条の会が鷹巣直美さんを囲んで合同学習会を開いたのは8月でした。彼女は「憲法9条」ではノーベル賞の対象にならないので「この平和憲法を70年近く保持し続けている日本国民にノーベル平和賞をください」としたいのだと力説します。集まった人たちは危機に瀕している憲法9条をなんとしても守りたい、世界に広げたい一心で話に共感し、実行委員会をつくって活動しようと決意します。
こうして「憲法9条にノーベル平和賞を」実行委員会が2013年8月29日に誕生したのです。
今年9月29日現在、署名は41万1千筆を越えました。
今後も世界中から100万筆を目指して頑張ります。
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落合 正行 (おちあい まさゆき)
1932年生。1962年法政大学社会学部卒業。1997年和光大学事務職退職。2014年「憲法9条にノーベル平和賞を」共同代表。天佑を保有する神の国日本が「東洋平和のために戦う戦争」は正義の戦争であり、必ず勝つと教えられ信じて疑わず、やがて靖国に英霊として祀られたいと考えていた「少国民」時代を臍を噛む思いで、二度と騙されまいと生きてきた。が、「核の平和利用」にまたしても騙された福島原発事故に深い衝撃を受けている。「憲法9条にノーベル平和賞を」実行委員会 http://nobel-peace-prize-for-article-9.blogspot.jp/2014/03/blog-post_4927.html。チェンジ・オルグ(電子署名)http://www.change.org 内「ノーベル平和賞」で検索。
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*みなさんのご意見をお待ちしています。(800字以内でお願いします)
info@kosonippon.org
いただいたご意見はバックナンバーと共に「読者の声」として以下に掲載しています。 http://www.kosonippon.org/mail/index.php
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J.I.メールニュース No.674 2014.10.02発行
「『憲法9条にノーベル平和賞を』実行委員会の誕生」
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<巻頭寄稿文>
「『憲法9条にノーベル平和賞を』実行委員会の誕生」
「憲法9条にノーベル平和賞を」共同代表 落合 正行
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「憲法9条にノーベル平和賞を」の提唱者 鷹巣直美さんには小学校2年生と、2歳になったばかりの子どもがいます。彼女はこの幼子たちに将来戦争をさせないようにと強く強く願っています。
その背景には結婚する前、オーストラリアに5年滞在、留学していた際の難民との出会いとキリスト教との出会いがあります。平和な日本で育ち、母となった人との違いがあります。
「小さい時に家族を殺され、難民キャンプで暮らしていた友人。言葉で語れない悲惨な思いをした女性たち。戦争に巻き込まれる悲惨さと、武器が蔓延し、犯罪に怯えながら生きなければならない恐怖。戦争は一度始まってしまったら、止めようと思っても止められない事実を痛感した」と彼女は語ります。そして、それまでは自分のことしか考えてこなかったと、教会に通い始めた頃のことを顧みます。
「日本では当然と思っていた平和は当たり前ではなかった」。帰国後、鷹巣さんは途上国支援の活動をはじめました。家族を持つようになると国を超えた友情をより強く思うようになり、「平和を愛する諸国民の公正と信義に信頼して、われらの安全と生存を保持しようと決意した」という憲法前文は、そのまま自身の生活信条になりました。
一昨年あたりから「北朝鮮」や「領土」の問題が改憲論議を活発化させるようになると、この生活信条に危機感が募ります。幼子を抱えて、戦争は厭だ。世界中の誰一人として平和を願わぬ人はいない。
「憲法9条を守ろう」の集会やデモにも参加できず、悶々としていた時ひらめいたのが、欧州連合(EU)が「ノーベル平和賞」を受賞したことでした。この賞は実際に成果のあった人だけに贈られるものではなく、高い理想に向かって進もうとしている人々の後押しのためにも贈られるものだと気がついたと言います。
ならば戦後70年近く戦争をさせなかった「日本国憲法9条」にも受賞資格があるのではないか、もしそれが認められたら、憲法に無関心の人や日本の存在すら知らない世界の人にも「日本国憲法9条」の尊さが伝わるに違いないと考えました。それが2013年1月でした。
それからが鷹巣直美さんの若さと行動力の発揮です。幼子が寝静まった夜中、得意のパソコンに向かいインターネット世界での活動開始です。ノーベル平和賞の扱いはノールウェーにあるノーベル委員会だと判ると「改憲の危機に曝されている日本国憲法9条にノーベル平和賞を授与してください」と電子メールによる請願をはじめました。
何度か繰り返すのですが、返事がありません。
そこで、インターネット署名サイト「チェンジ・ドット・オルグ」を使って「憲法9条にノーべル平和賞を」の賛同署名を集めました。これは署名者の氏名がノーベル委員会へ同時に送られる仕組みで、開始3日で630筆、5日で1500筆に達する勢いに驚いていると、ノーベル委員会からメールが届きました。
「平和賞は、人または団体が対象で憲法9条は該当しないこと、推薦の締め切りは2月1日で、推薦資格のある者は大学教授や受賞既得者、国会議員などであること」というもので、時は既に5月になっていました。推薦人なってくださる人を探し、賛同署名の仕切り直しです。相談したのは時々顔を出していた近隣の9条の会でした。
この話を聴こうと近くにある三つの9条の会が鷹巣直美さんを囲んで合同学習会を開いたのは8月でした。彼女は「憲法9条」ではノーベル賞の対象にならないので「この平和憲法を70年近く保持し続けている日本国民にノーベル平和賞をください」としたいのだと力説します。集まった人たちは危機に瀕している憲法9条をなんとしても守りたい、世界に広げたい一心で話に共感し、実行委員会をつくって活動しようと決意します。
こうして「憲法9条にノーベル平和賞を」実行委員会が2013年8月29日に誕生したのです。
今年9月29日現在、署名は41万1千筆を越えました。
今後も世界中から100万筆を目指して頑張ります。
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落合 正行 (おちあい まさゆき)
1932年生。1962年法政大学社会学部卒業。1997年和光大学事務職退職。2014年「憲法9条にノーベル平和賞を」共同代表。天佑を保有する神の国日本が「東洋平和のために戦う戦争」は正義の戦争であり、必ず勝つと教えられ信じて疑わず、やがて靖国に英霊として祀られたいと考えていた「少国民」時代を臍を噛む思いで、二度と騙されまいと生きてきた。が、「核の平和利用」にまたしても騙された福島原発事故に深い衝撃を受けている。「憲法9条にノーベル平和賞を」実行委員会 http://nobel-peace-prize-for-article-9.blogspot.jp/2014/03/blog-post_4927.html。チェンジ・オルグ(電子署名)http://www.change.org 内「ノーベル平和賞」で検索。
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