YOMIURI ONLINE 2014年09月15日:地域/九州・鹿児島【働く】  ご参考URL:
http://www.yomiuri.co.jp/local/kagoshima/news/20140914-OYTNT50069.html を転載ご紹介します。
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   1 0 0 歳   現  役  の  鍼  灸  師
              出   水   の   山   崎   さ   ん

【読売新聞/100歳 現役の鍼灸師 出水の山崎さん :2014年09月15日 】
  9月15日は敬老の日。県内の100歳以上の高齢者は1298人に上り、仕事や趣味などで「生涯現役」を貫くお年寄りも少なくない。出水市の山崎満雄さんは100歳になった今も鍼灸しんきゅう師として、長男隆雄さん(74)とともに、はり・きゅう治療に当たる毎日だ。(江上 純)

  「こいが痛かっじゃなー(ここが痛いんだね)」。診察台にうつぶせになった男性に気さくに話しかけると、真剣な表情で狙ったツボにはりを打つ。わずか2ミリでもずれると効果がないため、はり先に神経を集中させる。

  江戸末期に創業した鍼灸院の4代目で、1931年に17歳で鍼灸師の資格を取得。若い頃は、母乳の出が悪い母親へのきゅう治療が評判になり、九州各地に診療に出向いた。依頼が相次ぎ、帰宅が午前3時になったことも。それでも大病を患ったことはない。老眼鏡と補聴器が欠かせなくなったのは最近のことだ。

  好物の肉と魚を毎日食べ、診療の合間には畑仕事に精を出す。静かにクラシックや演歌を聴き、時代劇を見るのが趣味という。

  長寿の秘訣ひけつを問われると、「まだ死ぬ覚悟ができていない。そう思うことが大事かな」と、満面の笑みを浮かべた。「痛みが和らいだ」と患者からかけられる感謝の言葉を糧に、診療に励むつもりだ。

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