人  の  器  研  究  会  No2

  9月4日日木曜日開催の「自分探し・天職探求・人の器研究会」での山本芳治氏と東瀧代表のトークショウ要旨【糟谷繁子NPO/ライフ・ベンチャー・クラブ理事:記録】を遅くなりましたが、下記ご報告します。

  山本芳治著『開運・幸運・強運はパートナーで決まる』を主たる題材にして、前回(8月21日付当Blogで記録掲載)当研究会は『生涯現役の人づくり』の立場から、山本・東瀧トークショウの人財評価・活用策なども話し合います。前回会合で人には性格(個性)があり、山本流では大略四グループ化され、さらにそのタイプを各細分化すると、16区分のタイプとして、著書で紹介しています。

  企業経営者やベンチャー起業のパートナー、結婚相手との相性組合せなど、掛け算以上の効率成果を生む組合せがある反面、ミスマッチによるお互いの足の引っ張り合いからマイナスが高じて失敗・分裂悲劇をひきおこすことなどで模範教材もあれば、反面教材も多いことで話が進行しました。

  そこで、今回冒頭の話題は、8月末開催の某企業株主総会に山本・東瀧出席の現場経営者評価から始まりました。出席株主は持株企業経営者に何を求めるか? それに対して経営者は自社経営にどう報いるべきか? 企業経営トップの社長が持つ器量と経営哲学は、多分に協働者であるパートナーとの組み合わせや相性の活用如何で業績にも雲泥の大差が生じるのはやむを得ません。

  その株主総会に出席した企業の社長とパートナー役の役員の役員の協働する組合せ一つとっても、同業他社に立ち遅れている問題点指摘が株主側に見抜けないと株式保有の真価は発揮できません。ベンチャー起業家を数多く輩出してきた有力同業トップの未公開企業のIPOが目前に迫っています。経営者の経営能力格差は、一段と明確化されることを意味しております。

  しかし、残念ながら企業側の主たる懸念は、世情裁判で噂される
風評が今回株主総会で飛火しないかの危惧感で、企業本質の付加価値創造性など、本来株主に今後の夢と希望を示せるだけの余裕がないことが会場で推察されました。

  丁度10年前に売上・経常利益ともほぼ同額の同業他社と当社現状を比べた経営格差の本質を訊ねたのです。同業は意欲的M&A買収などで直近決算の売上は1.74倍なのに、経常利益が5.9倍の企業体質変化を遂げている現実に明確な格差理由を示し得ないのは残念です。次回総会では明確な回答への企業努力を求めて深い追求は中止しました。

  経営トップが自社の本質的課題解決を経営陣に提示して、今後1年以内に行動開始しない限りは、未公開強者が出現するマーケットでは一段と敗者の烙印を押されかねません。それ故に人生経験豊かなシニア投資家がもっと強烈に株主総会で経営能力判定をできる研究会が私たち日本生涯現役推進協議会でも求められる時代となっています。

  短期売買の投資家ならぬ投機家は別として、日本でも長期大口投資家として著名なひとの株式投資基準の第一は、自社従業員への報酬を最優先課題として捉える経営トップの人生哲学有無だといわれます。「企業経営の本質は人なり」を信条とした労使信頼があればこそ、時代変化の荒波に自由自在に乗り切れる覇者のみがサバイバルできることは、人類史上の鉄則かも知れません。  つづく

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