当Blog7/22付【「生涯現役社会づくり」協働活動への始動①】の中でも既に記述させていただきましたが、今回は特に『生涯現役プロデューサー』の脳力開発についてどうすればよいかを、皆様とご一緒に考えてみたいと存じます。

  そこで前提条件として考える、「生涯現役社会づくり」とはどういう意味でしょうか。どういう説明なら、誰にも分るでしょうか。私たちは2004年6月に「日本生涯現役推進協議会(略称=生涯現役協)」を創設以来、真剣に考えてきました。

  それには、「生涯現役社会」とは何かも説明する必要があるでしょう。残念なことですが、「生涯現役」や「生涯現役社会」の言葉はいまだ国語辞典に掲載されていません。ですから、それをどのように説明すればよいのかは、私たち自身の大切な使命だと思えるのです。

  生涯現役活動に熱心な某地方都市のホームページで、次のように説明しています。 「生涯現役」には、(1)健康、(2)自立、(3)活動という3つの要素があります。しかし、これらは単に病気や障害がないとか、介護を受けていない、というような状態を指すのではありません。

  たとえ、病気や障害があっても、自分はおおむね健康だと感じていて、必要なときには支援を受けながら自らの選択と責任に基づいて日常生活を送り、家事や仕事、趣味やボランティアなど、家庭や地域においていきいきと活動していること、これが「生涯現役」なのです。

  「生涯現役」は、誰にとっても同じ状態というわけではありません。先ほどの3つの要素の強さやバランスは人それぞれその人に合った「生涯現役」を目指すことが重要です。

  生涯現役で過ごすことで、毎日の生活に充実感、満足感が生まれます。この充実感、満足感がさらなる活動への原動力になります。この良い循環によって、心豊かな、質の高い生活を送ることができるのです。・・・という「生涯現役」の説明です。

  そして、私たち「日本生涯現役推進協議会(略称=生涯現役協)」のホームページでは、次のように「生涯現役」を説明しています。

  「生涯現役」という四字熟語は、まだ国語辞典に掲載されていないようです。この言葉は、日常会話の中で誰もが一般的に表現する「定年後も仕事を続け、働くこと」というような狭義の意味で使われる場合と、社会全体の立場からの視点を持つ、広義の意味で使用されている場合があります。

  超高齢時代となったわが国は、これから定年期を迎えた団塊世代中心に、高齢者が急増。労働人口の減少は、経済社会全般の衰退を招くだけではなく、年金・医療・福祉など社会保障の財政負担増が、国や公共団体、ひいては現役世代の上に重くのしかかってきています。

  個人の自主性を頼りにした狭義の「生涯現役」活動だけでは、社会全般に活性化を及ぼすような総合力は期待できません。百人百様ともいえる主観的な「生涯現役」の解釈では、急速な超高齢化対策に対する成果は少ないといえるでしょう。

  数年前から、先進的な公共団体では「生涯現役社会づくり」という表現での、官民協働活動における、「生涯現役」の用語が使われ始めました。

  私たち日本生涯現役協議会は、狭義・広義の意味を持つ「生涯現役」を簡略に説明するために、「生涯現役」とは、「自分の生きがい人生が世の中に役立つこと」と表現しています。・・・と「生涯現役」を説明しています。  つづく

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