日本生涯現役推進協議会&NPO法人 ライフ・ベンチャー・クラブ理事の江島 優氏は、ヘッドハンティングの草分け企業で著名な東京エグゼクティブ・サーチ(株)代表取締役会長である。ご本人は80歳まで現役宣言の創業経営者として日本弁論連盟会長、(社)日本人財紹介事業協会名誉会長など、大活躍の『生涯現役プロデューサー』でもある。
  月刊「人間」論壇「日本を考える」掲載の江島氏の記事「人材の不足には若者の育成が急務」ご意見を下記にご紹介したい。
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   人 材 の 不 足 に は 若 者 の 育 成 が 急 務
                                        江 島  優
                          東京エグゼクティブ・サーチ(株)会長

  私は、人材ビジネスを40年間続けてきました。特に、ホワイトカラーの人材、それから身体障害者を企業に紹介するという事業をしています。

  欧米や新進諸国と比較しまして、日本には人材が不足しています。国際社会において人材が少ないから、国際会議でも日本人の存在感が薄くなっている。これでは、ジャパンブランドが低下する一方だと感じます。

  アメリカ人の中には、「世界一平和ボケは日本人」とか、「世界一お人よしは日本人」「世界一騙されやすい民族は日本人」という見方をしている人がおります。

  政治家をはじめ、あらゆる分野に人材が不足していまして、経営者、外交官、大学教授などでも、本物のプロが少ないというのが現状なのです。

  今、就労人口が6,560万人です。若年労働人口は1,800万人、3分の1の600万人のうち会社に所属しないパート、アルバイト、いわゆるフリーターが350万人、働かないで家でごろごろしているニートが250万人もいます。

  さらに、少子高齢化が進み2025年頃には、日本の若者の働き手は600万に減る。ところが、中国は9,000万人、インドは1億人、この数字だけを見ましたら、もう勝負はありです。

  この現実を私たちは見なくてはいけません。そして、今我々がしっかりして若い人を育てる、それにはやはり教育が大事です。

  ということで、私は人材紹介のほかにボランティアで日本弁論連盟の会長をやっております。昨年11月には、全国から50名ほど集めまして、弁論大会を開催しました。

  日本人はコミュニケーション能力が非常に貧しい。自分の主義主張を言えない。これでは国際社会でマイナスに担っていると思います。弁論を通じて若者を育成してゆきたいと思っております。


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