「生涯現役、終り良ければ全て良し」だけではなく、「生涯現役、始めも良ければ全て良し」だと述べた。結局それでは「生涯現役、(人生)始め、中間、終り良ければ全て良し」と際限なき拡大解釈で限がない。

  たとえ人生の幼少期や半ばで、わが人生に「生涯現役」発想不足で、無為に過ごしたかも知れないが、せめて人生マラソンの後半を悔いなく過ごしたいという人は、大勢いるだろう。そういう考えの人こそ案外多いのではないか。

  その人たちが納得のいく「生涯現役、終り良ければ全て良し」とするには、どうするか。私自身を含め、人生の始まりから半ばを経過して、いま現在へと続く中で、「人生、今日が始まり」と日々気分一新して行動開始する人には、心からの声援を送りたいと願っている。

  人は誰しも自分のこの世オサラバの日時を知らない。神のみぞ知るというのが実情だろう。読売新聞の「100歳の現役サラリーマン」欄で紹介された有名な福井福太郎さんは、1912年(明治45年)生まれの100歳。

  現在も神奈川県のJR辻堂駅からオフィスのある東京神田駅まで電車で通勤される現役サラリーマンとは本当に超人的だ。夜9時には就寝、朝4時半起床という規則正しい生活で、食事も好き嫌いなく何でもおいしく食べるという。

  100歳の今も働き続ける福井太郎さんの言葉は、ずっしりと心に重く響く。「命は天から授かったものだから、粗末にせずにシッカリと生きなくちゃいけない。働ける間は働くのが天命、義務じゃないですか」の人生哲学は、まさに「生涯現役、終り良ければ全て良し」と。

  私たちがめざす「生涯現役」を名実ともに実践されている100歳現役サラリーマンの福井さんは、「生涯現役、終り良ければ全て良し」の見事な人生先達モデルであり、健康である限り、70~80歳歯まだまだ終生現役に励める余裕があると勇気づけらる。

  昨年、日本は100歳以上高齢者人口が遂に5万人を突破の「超長寿社会」国になった。そのために必要な「生涯現役社会づくり」への推進役としての役割を担う『生涯現役プロデューサー』は福井さんを見習う「生涯現役、終り良ければ全て良し」の夢と希望を終生抱き続けたいと願う次第である。  

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