新年度「生涯現役シリーズ塾」運営策①
2012年12月1日 お仕事 2 1 世 紀 に は 高 齢 社 会 の 到 来 が
確 定 予 測 さ れ な が ら 、 そ の た め の 定 年 後
対 策 に 本 音 で 取 組 む 企 業 は 、 皆 無 だ っ た
NPO法人 ライフ・ベンチャー・クラブが永年主催してきた「生涯現役シリーズ塾」は、地道ながら営々とこの2012年12月12日で生涯現役仲間皆様のご協力により、通算324回の開催歴を重ねる。
来年には本格的に団塊世代1947年組が65歳の企業定年到来でOB化が始まるので、当生涯現役シリーズ塾でも本腰を入れて、そのOB予備軍に役立つための各種サービス対応策が急務となっている。
そもそも「生涯現役シリーズ塾」を発足させた趣旨は、今さら申すまでもなく、企業サラリーマンを対象にした定年後に役立つ起業・再就業や、社会奉仕などボランティア活動のためのシニア予備校的な役割を果たす試みから始まった。
その成功例・失敗例の体験発表を参加者は数多く学び、自らが当事者意識での主役の立場で、自他ともに研鑽に励みながら、お互いに情報交流と励まし合う仲間づくりの場(プラットフォーム化)を重ねてきた経緯をもっている。
しかし、いまから20年以上も遡る当初の頃は、若い人の起業・再就業への転進チャンスは当然あり得るとしても、年配サラリーマンが人生再出発でリスクを招くようなベンチャー挑戦への実践事例は非常に少なく、ましてや成功する事例など極端に少なかった。
というのも、「起業や再就職に無理してベンチャーに踏み出す実行の最適齢期は、若い時に限る。子育てにカネの懸かる家族のことなどを考えると、できれば30歳代までには決行し、失敗すれば潔く宮仕えの再就職に甘んずべきだ」と言われたものだ。
組織の一歯車役に過ぎない企業戦士が、定年前後にもなってから、敢えて社外での不慣れな環境変化に自ら挑むなどは余りにも無謀で論外だと、「年寄りの冷や水」にも似たリスクは、絶対に避けるべき、という消極姿勢の人が多かった。
その頃の大企業が実施していた定年予定者向け退職準備講座の話題などその典型例だろう。その講座での夫婦揃った出席者たちに、人事担当者たちが説明する決まり文句は、「当社の充分な企業年金額のお蔭で、定年後皆様はご自宅で悠々自適の安泰な毎日を過ごせますよ」
「だから退職後に注意が肝要です。つい退屈まぎれに無謀な誘いなどに乗って、折角築いた平安な人生老後を台無しにせぬように・・・」と老婆心に満ちたご忠告を聴かされたらしい。
その頃のことだ。当生涯現役塾に参加した某自動車メーカーの技術者OBが、「生涯現役に挑戦した成功や失敗の実践例研究を、この生涯現役塾のように在職中の退職準備講座でも話して貰いたかった・・・」と嘆いていたのを忘れない。
しかし、当「生涯現役セミナー塾」に対する企業担当窓口での反応は、一度でも試そうとする気配はなかった。退職準備講座の担当者は異口同音に「内容的に生涯現役など御免蒙る」と面会お断りの反応で、やむなく対象先を生涯現役に関心ある個人会員中心にシフトせざるを得なかった。 つづく
確 定 予 測 さ れ な が ら 、 そ の た め の 定 年 後
対 策 に 本 音 で 取 組 む 企 業 は 、 皆 無 だ っ た
NPO法人 ライフ・ベンチャー・クラブが永年主催してきた「生涯現役シリーズ塾」は、地道ながら営々とこの2012年12月12日で生涯現役仲間皆様のご協力により、通算324回の開催歴を重ねる。
来年には本格的に団塊世代1947年組が65歳の企業定年到来でOB化が始まるので、当生涯現役シリーズ塾でも本腰を入れて、そのOB予備軍に役立つための各種サービス対応策が急務となっている。
そもそも「生涯現役シリーズ塾」を発足させた趣旨は、今さら申すまでもなく、企業サラリーマンを対象にした定年後に役立つ起業・再就業や、社会奉仕などボランティア活動のためのシニア予備校的な役割を果たす試みから始まった。
その成功例・失敗例の体験発表を参加者は数多く学び、自らが当事者意識での主役の立場で、自他ともに研鑽に励みながら、お互いに情報交流と励まし合う仲間づくりの場(プラットフォーム化)を重ねてきた経緯をもっている。
しかし、いまから20年以上も遡る当初の頃は、若い人の起業・再就業への転進チャンスは当然あり得るとしても、年配サラリーマンが人生再出発でリスクを招くようなベンチャー挑戦への実践事例は非常に少なく、ましてや成功する事例など極端に少なかった。
というのも、「起業や再就職に無理してベンチャーに踏み出す実行の最適齢期は、若い時に限る。子育てにカネの懸かる家族のことなどを考えると、できれば30歳代までには決行し、失敗すれば潔く宮仕えの再就職に甘んずべきだ」と言われたものだ。
組織の一歯車役に過ぎない企業戦士が、定年前後にもなってから、敢えて社外での不慣れな環境変化に自ら挑むなどは余りにも無謀で論外だと、「年寄りの冷や水」にも似たリスクは、絶対に避けるべき、という消極姿勢の人が多かった。
その頃の大企業が実施していた定年予定者向け退職準備講座の話題などその典型例だろう。その講座での夫婦揃った出席者たちに、人事担当者たちが説明する決まり文句は、「当社の充分な企業年金額のお蔭で、定年後皆様はご自宅で悠々自適の安泰な毎日を過ごせますよ」
「だから退職後に注意が肝要です。つい退屈まぎれに無謀な誘いなどに乗って、折角築いた平安な人生老後を台無しにせぬように・・・」と老婆心に満ちたご忠告を聴かされたらしい。
その頃のことだ。当生涯現役塾に参加した某自動車メーカーの技術者OBが、「生涯現役に挑戦した成功や失敗の実践例研究を、この生涯現役塾のように在職中の退職準備講座でも話して貰いたかった・・・」と嘆いていたのを忘れない。
しかし、当「生涯現役セミナー塾」に対する企業担当窓口での反応は、一度でも試そうとする気配はなかった。退職準備講座の担当者は異口同音に「内容的に生涯現役など御免蒙る」と面会お断りの反応で、やむなく対象先を生涯現役に関心ある個人会員中心にシフトせざるを得なかった。 つづく
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