誰も教えない「生涯現役 自己評価」考 ①
2012年9月19日 お仕事 人間とは“人の間に生きている”、つまり“人間関係が大切である”ということを何となく子どもの頃から教えられた方は多いだろうと思う。人生訓で重要なのは、知人・友人選びをどう心得ているかで、初対面で相手の人に与える印象には気を付けろ・・・などと書かれている書物が多い。
人生を心豊かに充実させるために何といっても欠かせないのは、自分が見習いたい人生の先輩をどこに求めるか、どういう人が自分を正しく導いてくれるか・・・両親が子どもの将来に役立つ生き方を教えることは学校の授業に優先して、家庭での幼少からの親の本当の後ろ姿にあると思う。生みの親と心身の育ての親ともに大事だと実感させられる現世相ではなかろうか。
その意味で、江戸時代の読み書き、そろばんの教科習得の習練以上に、基本的な繰り返し幼い頭脳に叩き込む論語熟読での徹底した修身徳育はともかくとしても、歴史物語や偉人伝など興味深く学ぶことの必要性を子どもに示す家庭環境づくりに努めている親は幸せに違いない。
“金を失うのは人生の半分を失うことだ。しかし勇気を失うのは人生のすべてを失うことだ!! ”
と教えられるユダヤ人は、有史5千年の聖典タルムードに蜂蜜を塗ってでも抱いたわが乳飲み子に味覚で生きる意味を教える父親もいる・・・だから、ユダヤ国家が滅亡後の離散と迫害にも屈せずイスラエルを建国させ、ノーベル賞の受賞も最多の民族なのだ・・・とか聞かされた。
ところが日本では、学校教育を卒業して職場教育の社会人となってから、日常の職務に没頭し始めると“如何に生きるべきか”よりも目先の生活が優先する人間環境に左右されることが多くなり、没個性型組織のサラリーマンに徹底した揚句、自己実現の人生構築などとても考える暇なく、気が付いてみればはや定年目前という方もおられよう。
教育パパ・ママに一流校進学で急き立てられ、“自分の生きがい”や人生目標が定まらないまま一流企業に就職できた子どもが、“親の生きざまを参考にしろ”と親になってもいえるのは、本人が人物として立派な社会的評価も得られる親子の対話が成り立っている立派な家族であることが前提となる。
先祖代々世襲制の家業を継いでいける時代には、身近な親の姿にあらゆる人間社会の荒波を乗り切る知恵を教えられた。家業を継ぐ・継がないに関係なく社会人になる際に、子ども自らが人生目標の覚悟を決める親からの巣立ち教育があって社会人への初陣を経験していた慣習が、現代では完全に消滅している。 つづく
人生を心豊かに充実させるために何といっても欠かせないのは、自分が見習いたい人生の先輩をどこに求めるか、どういう人が自分を正しく導いてくれるか・・・両親が子どもの将来に役立つ生き方を教えることは学校の授業に優先して、家庭での幼少からの親の本当の後ろ姿にあると思う。生みの親と心身の育ての親ともに大事だと実感させられる現世相ではなかろうか。
その意味で、江戸時代の読み書き、そろばんの教科習得の習練以上に、基本的な繰り返し幼い頭脳に叩き込む論語熟読での徹底した修身徳育はともかくとしても、歴史物語や偉人伝など興味深く学ぶことの必要性を子どもに示す家庭環境づくりに努めている親は幸せに違いない。
“金を失うのは人生の半分を失うことだ。しかし勇気を失うのは人生のすべてを失うことだ!! ”
と教えられるユダヤ人は、有史5千年の聖典タルムードに蜂蜜を塗ってでも抱いたわが乳飲み子に味覚で生きる意味を教える父親もいる・・・だから、ユダヤ国家が滅亡後の離散と迫害にも屈せずイスラエルを建国させ、ノーベル賞の受賞も最多の民族なのだ・・・とか聞かされた。
ところが日本では、学校教育を卒業して職場教育の社会人となってから、日常の職務に没頭し始めると“如何に生きるべきか”よりも目先の生活が優先する人間環境に左右されることが多くなり、没個性型組織のサラリーマンに徹底した揚句、自己実現の人生構築などとても考える暇なく、気が付いてみればはや定年目前という方もおられよう。
教育パパ・ママに一流校進学で急き立てられ、“自分の生きがい”や人生目標が定まらないまま一流企業に就職できた子どもが、“親の生きざまを参考にしろ”と親になってもいえるのは、本人が人物として立派な社会的評価も得られる親子の対話が成り立っている立派な家族であることが前提となる。
先祖代々世襲制の家業を継いでいける時代には、身近な親の姿にあらゆる人間社会の荒波を乗り切る知恵を教えられた。家業を継ぐ・継がないに関係なく社会人になる際に、子ども自らが人生目標の覚悟を決める親からの巣立ち教育があって社会人への初陣を経験していた慣習が、現代では完全に消滅している。 つづく
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