「生涯現役」をライフワークにできる幸せ①
2012年5月27日 お仕事 「生涯現役」を意識して、サラリーマン人生に区切りをつけてから28年を過ごした。 そのサラリーマン人生の卒業目標を満50歳にすることも考え始めて転職したのが39年前。転職する前の職場人生15年も加えた社会人としての人生53年は、いかに“自分をどう活かすか”で猪突猛進をした人生だった。
その人生マラソンを走りながら常に参考にさせていただけたのは、自分の人生先達ともいえる10年・20年・30年先を走る人たちの後姿である。社会人になっての最初に遭遇した参考事例は、当時55歳でサラリーマン定年だった大先輩の後姿であった。職場で実力あると思っていた有能者なのに肩書きを喪失した途端、何と寂しい退職挨拶だったか。
それに反して担当職務の法人営業活動の現場では、苦労した末に自ら新規開拓できた中小成長経営者トップの活き活きしたその活動力の素晴らしかったこと。セールス訪問の度にその企業の特色・経営理念・将来性展望等苦労話に耳を傾ければ何よりの耳学問になり、自社職場内での同年層先輩たちとの人物評価では気になることが実に多かった。
特にIPO(Initial Public Offering:新規株式公開)候補になる有望な企業経営者への自社を引受幹事として売込む営業目標がある以上、相手優良企業への夜討ち朝駆けを強行する手ごわい競争相手にも負けいで、一体何を自社自慢の売込み武器とするかはセールスマン負けじ魂の見せ所であった。経営トップとの男対男人生勝負を覚悟で立ち向かわざるを得ない。
それにはオーナー企業トップは、唯我独尊の孤独な立場であるから、社内情報では得られない相手をうならせる外部からの貴重な情報提供が最も有難がられる。またIPO合格の条件には厳しい社内統制面での、部下が経営トップに直言できないことも承知で理解してもらう必要がある。そのために創意工夫して毎回訪問の際に、相手に謹んで持参する手土産情報をどうするか予め備えるのは、本当に苦しかったが楽しみでもあった。
そして転勤異動で動かされる企業サラリーマン上司・同僚の処世感覚と、従業員家族すべての生活責任も背負ったオーナー経営トップ姿勢の人生哲学から学ぶ差異は一体何なのか。あたかも前者が「動物園の檻の中暮し」だとすれば、後者は「自由な野生暮しで獲物採り」の人生に映った。人生後半に果たしてどちらの生き様が役立つか・・・真剣に考えさせられる課題でもあった。 (つづく)
その人生マラソンを走りながら常に参考にさせていただけたのは、自分の人生先達ともいえる10年・20年・30年先を走る人たちの後姿である。社会人になっての最初に遭遇した参考事例は、当時55歳でサラリーマン定年だった大先輩の後姿であった。職場で実力あると思っていた有能者なのに肩書きを喪失した途端、何と寂しい退職挨拶だったか。
それに反して担当職務の法人営業活動の現場では、苦労した末に自ら新規開拓できた中小成長経営者トップの活き活きしたその活動力の素晴らしかったこと。セールス訪問の度にその企業の特色・経営理念・将来性展望等苦労話に耳を傾ければ何よりの耳学問になり、自社職場内での同年層先輩たちとの人物評価では気になることが実に多かった。
特にIPO(Initial Public Offering:新規株式公開)候補になる有望な企業経営者への自社を引受幹事として売込む営業目標がある以上、相手優良企業への夜討ち朝駆けを強行する手ごわい競争相手にも負けいで、一体何を自社自慢の売込み武器とするかはセールスマン負けじ魂の見せ所であった。経営トップとの男対男人生勝負を覚悟で立ち向かわざるを得ない。
それにはオーナー企業トップは、唯我独尊の孤独な立場であるから、社内情報では得られない相手をうならせる外部からの貴重な情報提供が最も有難がられる。またIPO合格の条件には厳しい社内統制面での、部下が経営トップに直言できないことも承知で理解してもらう必要がある。そのために創意工夫して毎回訪問の際に、相手に謹んで持参する手土産情報をどうするか予め備えるのは、本当に苦しかったが楽しみでもあった。
そして転勤異動で動かされる企業サラリーマン上司・同僚の処世感覚と、従業員家族すべての生活責任も背負ったオーナー経営トップ姿勢の人生哲学から学ぶ差異は一体何なのか。あたかも前者が「動物園の檻の中暮し」だとすれば、後者は「自由な野生暮しで獲物採り」の人生に映った。人生後半に果たしてどちらの生き様が役立つか・・・真剣に考えさせられる課題でもあった。 (つづく)
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