4月25日(水)朝日新聞オピニオン“耕論/政治とSNS”の中で「使わぬ地方の首長は淘汰」と題する佐賀県武雄市・樋渡啓祐市長のフェイスブック意見に関心を抱いた。本年3月末までに市役所全職員390人をフェイスブックに登録させたという。武雄市ホームページを昨年夏にフェイスブックに移して「フェイスブック・シティ課」も新設、職員のフェイスブックでの情報発信を強化するなど随分と意欲的なフェイスブックへの取り組みである。首長のこの活用実践がどう影響するのかご本人の本5/1日・昨4/30日のブログをご参考までにご紹介したい。
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【 武 雄 市 長 物 語 = http://hiwa1118.exblog.jp/
佐賀県武雄市長、市民ランナーの樋渡啓祐(ひわたしけいすけ)のほぼ毎日ブログです。
武雄市政やまちづくり、Facebook、自分の趣味のこと、いろいろ語りたいと思っています。
by fromhotelhibiscus

5 月 3 日 ・ 4 日 は 高 槻 ジ ャ ズ ス ト リ ー ト

僕はあんまり人から影響は受けませんが、それでも、強い影響を受けた人間に、大阪府高槻市の北川潤一郎がいます。じゅんちゃんと言われて地元で親しまれていますが、この人が、最初たった数人で始めた高槻ジャズストリート。

すっかり、たった2日で10数万人集まる高槻どころか日本の名物イベントになりました。今年は、3日(木)・4日(金)に高槻市内がジャズ一色になります。屋外、屋内、路上、高架下、いろんなところがステージに。

この高槻ジャズストリートなんですが、今から9年前、高槻市役所に総務省から出向した際に、腰抜かした記憶があります。それは、この運営がフラットな市民ボランティアでなされていること。かっこいいTシャツを着た老若男女の皆さんが、交通整理、駐車場整理から誘導から何から何まで嬉々として活動されていたこと。その中心人物が、じゅんちゃん。

もともと、GWとなると高槻市民が、もともとの地元に戻ったり、大阪市内に遊びにいったり、高槻の商店街、高槻市内が閑散となることががまんならんということで、あえて、最も不利なGWにビッグイベントを開催したとじゅんちゃん、僕らに言ってました。

このイベントに行くために、飛行機に乗る価値があります。ぜひ、高槻にお越しください。ジャズはもちろん、これほど、まちづくりが楽しくできる、って実感できるイベントを僕は他に知らない。


◎そうは言いながら、私は、4日(金)11時に東京で会見、17時に佐賀県庁で会見、その後、地元佐賀のテレビ局に生出演しますので、高槻に伺うことはできませんが、じゅんちゃん、そして、高槻ジャズストリート実行委員会の皆さん、心から応援しています。

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こ れ か ら は i S o p s の 時 代 だ 。

今日は、楼門朝市、北方町の四季の丘フェスタ、若木の大楠の里でスケッチ大会(30年振りにスケッチしました(笑))、武内町長寿会、披露宴と続きました。

最近、僕は職員に対して、「情報を発信するな。共感を発信してほしい。」と言い始めました。これは市長就任6年でやっと分かってきたこと。無味乾燥な情報を提供するより、共感を共有したほうが、同じ情報でも広がり方の強度が全く違う。また、いろんなところから、武雄市のFacebookモデルはなぜうまくいっているのか、教えてほしいという要請もありました。

もちろん、「共感」に関しては、僕が最初に言い始めた訳ではなく、さとなおさんが、SIPSというモデルを出しています。僕は全くこんなモデル関心がありませんが、それでもこのモデルはよく出来ている。

SはSympathize(共感する)
IはIdentify(確認する)
PはParticipate(参加する)
SはShare & Spread(共有・拡散する)

がさとなおモデル。SNS時代の1つのモデルなんでしょうね。

◎でも、僕は少しだけ違和感。というのも、共感する・確認するというのは、気持ちの動きとしては同一のタイミングだし、かなり被っている。だから、僕は、長野の講演で言ったように、Identify(確認する)ではなく、On(乗っかる)だろうと。

さらに、武雄に戻る途中、飛行機の中でいろいろ考えていたら、僕自身、大震災以降、「共感する」の前に、例えば、「自分」自身が、「何かしたい」「共感したい」という動的な気持ちになっています。

そういう動的な気持ちを一言で言えば、僕は、Iだと。Iは、自分のIと入っていく意味でIN。

そうしたら、

I = I & In(自分が中に)
S = Sympathize(共感する)
O = On(乗っかる)
P = Participate(参加する)
S = Share & Spread(共有・拡散する)

かなあと。

◎そう、iSops(イソップス)です。静的なさとなおさんのモデルに、動的な視点を加えてみました。もともと、さとなおさんのモデルを教えてくださったのは、杉山隆志さん。そして、杉山さんと議論の上、この新しいモデルに到達しました。

生まれて初めて、今の武雄STYLEをモデルとして表現してみました。いろんなご意見を頂ければと思います。

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