生涯現役社会づくり “集中と選択” 商機⑤
2012年4月20日 お仕事 「生涯現役社会づくり」を一介のサラリーマン経験者が、どうすれば日本国民のDNAに訴えるのがよいかを考えた原点を辿れば、2月5日付“ チャレンジ永続人生こそ生涯現役の真髄③ ”にも書いたが、故城野 宏師の唱える「情勢判断学会」と「シルバーユニオン構想」との出会いである。
「わが生涯現役」を直接ライフワークの命題とする独立に踏み切った契機となったのは、1983年3月編纂の企画書「中高年の連帯組織100万人(第一次)の結集をめざす日本シルバーユニオン」構想だった。確定予測の21世紀わが国高齢時代到来に備えたシルバー自立・自助・相互扶助・連帯精神を掲げた情勢判断に賭けたともいえる。
組織定着型のサラリーマンは、定年後に自立能力を発揮するのは簡単ではない。私自身も体験してサラリーマンの垢落としにはかなりの年月を要している。
「生涯現役」人生の基本は組織従属型のサラリーマン意識はなじまず、人生後半を家庭や組織に隷属することなく、自由な人生哲学を活かせる毎日でありたいものだ。
四半世紀にわたる『生涯現役塾』の運営と会員組織のあり方を考えるとき、いかにしてサラリーマン主体の受講生に真の自由の本質をわきまえた自立の重要性を会得してもらうか。そのためには単なる「生涯現役」から「生涯現役社会づくり」に自分が主体的にどう関わるかを納得していただくことが先決だ。
そこで『生涯現役塾』参加者には参加するだけでなく、毎回“ 頭で理解しても身体が動かず、見て見ないふりの先送り”人生に安住・隠退されていると、“何のための『生涯現役塾』か”となる。その生きざま研鑽の厳しい雰囲気が嫌われて、参加者定着には相当な根気・忍耐を要している。だが“ 人生意気に感ず ”の執念なくして、この世で自分でなければ不可能な「わが生涯現役の目標」など安易に定まるものではないと思う。
それとともに参加者定着に有力な武器となるのが、「カネ」の力であることも現実である。それを安直な官主導の法規制・財政資金で「生涯現役社会づくり」を試みても、見掛け倒しになることは真の民意・民力パワーを前提にしない限り、世直し運動は本物とはならないからである。
「中高年の連帯組織(第一次)百万人/日本シルバーユニオン」構想は、ご本尊の急逝によって敢え無く霧消してしまったが、当時その構想実現への環境条件を勘案する限り、高級官僚のOB活用という純民間天下り策の考え方では見事な発想ながら、経済大国雰囲気の世情にはなじまない、背水の陣ともいえる「集中と選択」策には無理があったろうといまなら総括できるかも知れない。 (つづく)
「わが生涯現役」を直接ライフワークの命題とする独立に踏み切った契機となったのは、1983年3月編纂の企画書「中高年の連帯組織100万人(第一次)の結集をめざす日本シルバーユニオン」構想だった。確定予測の21世紀わが国高齢時代到来に備えたシルバー自立・自助・相互扶助・連帯精神を掲げた情勢判断に賭けたともいえる。
組織定着型のサラリーマンは、定年後に自立能力を発揮するのは簡単ではない。私自身も体験してサラリーマンの垢落としにはかなりの年月を要している。
「生涯現役」人生の基本は組織従属型のサラリーマン意識はなじまず、人生後半を家庭や組織に隷属することなく、自由な人生哲学を活かせる毎日でありたいものだ。
四半世紀にわたる『生涯現役塾』の運営と会員組織のあり方を考えるとき、いかにしてサラリーマン主体の受講生に真の自由の本質をわきまえた自立の重要性を会得してもらうか。そのためには単なる「生涯現役」から「生涯現役社会づくり」に自分が主体的にどう関わるかを納得していただくことが先決だ。
そこで『生涯現役塾』参加者には参加するだけでなく、毎回“ 頭で理解しても身体が動かず、見て見ないふりの先送り”人生に安住・隠退されていると、“何のための『生涯現役塾』か”となる。その生きざま研鑽の厳しい雰囲気が嫌われて、参加者定着には相当な根気・忍耐を要している。だが“ 人生意気に感ず ”の執念なくして、この世で自分でなければ不可能な「わが生涯現役の目標」など安易に定まるものではないと思う。
それとともに参加者定着に有力な武器となるのが、「カネ」の力であることも現実である。それを安直な官主導の法規制・財政資金で「生涯現役社会づくり」を試みても、見掛け倒しになることは真の民意・民力パワーを前提にしない限り、世直し運動は本物とはならないからである。
「中高年の連帯組織(第一次)百万人/日本シルバーユニオン」構想は、ご本尊の急逝によって敢え無く霧消してしまったが、当時その構想実現への環境条件を勘案する限り、高級官僚のOB活用という純民間天下り策の考え方では見事な発想ながら、経済大国雰囲気の世情にはなじまない、背水の陣ともいえる「集中と選択」策には無理があったろうといまなら総括できるかも知れない。 (つづく)
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