「みんながいきいき生涯現役のすすめ」(寄稿文)
2011年11月4日 お仕事高齢者への提言「みんながいきいき生涯現役のすすめ」
2011年10月
高橋 育郎
わが国は、いまや高齢社会に入った。今後、ますます高齢化は進むであろう。 そうしたなか高齢者は、それぞれ、いかにいきるべきか問われることになると思う。そこで、私はかねてより、生涯現役社会の到来を望んでいるのである。
生涯現役いう言葉は、いまでは一般的に使われ、誰もが耳にするようになっているが、実は、25年前に生まれた造語なのである。私は縁あって、この言葉に22年前、遭遇した。当時は高齢化が始まったころで、いずれ高齢社会になるといわれはじめていた。
そうした中で生涯現役が提唱されたのである。かたや生涯学習という言葉はもっと以前からいわれ通用していた。そこで生涯現役を語るとき、これとの比較をすると分かりやすい。すなわち、学習はあくまで知識の習得である。一方、現役は知識を社会に活かす。還元して役立てようというのだ。
だから単なる知識に終わるのではなく、習得した知識、そして経験に磨きをかけて、更に自分の得意技は何かを見極め、それらを綜合して発揮し、世の中に貢献して行こうという、積極的な生き方なのだ。そこに生きがいが生まれ大きな喜びをもたらし、喜びは心身の健康の元になり、いきいき人生が送れるというわけである。
いま長生き時代になったが、同じ生きていても、社会に向かって元気に働きかけて生きているのと、半病人か社会との関わりなしの状態で生きるとでは天地の差がある。第一病気では医療費が加算され、国家経済的にも損失である。高齢者が若々しく元気に働けば、生産性も高まり、国家経済は潤うことになり、次世代の負担も軽減されるのである。こうして幾つものメリットが発生してくるのだ。
従って、生涯現役は国家的見解から、施策として注目されるようになってきた。これから超高齢者社会に向かっていくとき、ますます生涯現役の必要性は高まってきているのである。
生涯現役を達成するためには、当然ながら要件がある。先ず、心と体の健康が第一である。そして基盤となる家庭が経済的にも安定していること、社会的に人間関係の交流が円滑にいっていること。交流を求めること。さらにもう一つ言えるのは好奇心である。好奇心をもって、常によく物事を考え頭脳を鍛えることだ。頭脳の活性化は若さを生み出し、長生きの元になることを、しっかりと認識すること。ところで、よくみるとこれらの要件は、ローマ字のKが付く。数えると六つあるから、6Kでまとまるのだ。
この六つの要件は基本として大切だ。更に、最近になって、どうしても欠かせてはならない要件のあることを、教えられた。それは感謝の心だ。生かされて生きて行くことへの感謝。人様への感謝の心を持つ。そうすると、人は認めてくれ、強く生きて行けるのだ。そこで生涯現役をまっとう出来るのだ。
私は、これから高齢期を迎えようとする皆さんをも含めて、生涯現役の生き方を、お奨めしたい。 (以上)
2011年10月
高橋 育郎
わが国は、いまや高齢社会に入った。今後、ますます高齢化は進むであろう。 そうしたなか高齢者は、それぞれ、いかにいきるべきか問われることになると思う。そこで、私はかねてより、生涯現役社会の到来を望んでいるのである。
生涯現役いう言葉は、いまでは一般的に使われ、誰もが耳にするようになっているが、実は、25年前に生まれた造語なのである。私は縁あって、この言葉に22年前、遭遇した。当時は高齢化が始まったころで、いずれ高齢社会になるといわれはじめていた。
そうした中で生涯現役が提唱されたのである。かたや生涯学習という言葉はもっと以前からいわれ通用していた。そこで生涯現役を語るとき、これとの比較をすると分かりやすい。すなわち、学習はあくまで知識の習得である。一方、現役は知識を社会に活かす。還元して役立てようというのだ。
だから単なる知識に終わるのではなく、習得した知識、そして経験に磨きをかけて、更に自分の得意技は何かを見極め、それらを綜合して発揮し、世の中に貢献して行こうという、積極的な生き方なのだ。そこに生きがいが生まれ大きな喜びをもたらし、喜びは心身の健康の元になり、いきいき人生が送れるというわけである。
いま長生き時代になったが、同じ生きていても、社会に向かって元気に働きかけて生きているのと、半病人か社会との関わりなしの状態で生きるとでは天地の差がある。第一病気では医療費が加算され、国家経済的にも損失である。高齢者が若々しく元気に働けば、生産性も高まり、国家経済は潤うことになり、次世代の負担も軽減されるのである。こうして幾つものメリットが発生してくるのだ。
従って、生涯現役は国家的見解から、施策として注目されるようになってきた。これから超高齢者社会に向かっていくとき、ますます生涯現役の必要性は高まってきているのである。
生涯現役を達成するためには、当然ながら要件がある。先ず、心と体の健康が第一である。そして基盤となる家庭が経済的にも安定していること、社会的に人間関係の交流が円滑にいっていること。交流を求めること。さらにもう一つ言えるのは好奇心である。好奇心をもって、常によく物事を考え頭脳を鍛えることだ。頭脳の活性化は若さを生み出し、長生きの元になることを、しっかりと認識すること。ところで、よくみるとこれらの要件は、ローマ字のKが付く。数えると六つあるから、6Kでまとまるのだ。
この六つの要件は基本として大切だ。更に、最近になって、どうしても欠かせてはならない要件のあることを、教えられた。それは感謝の心だ。生かされて生きて行くことへの感謝。人様への感謝の心を持つ。そうすると、人は認めてくれ、強く生きて行けるのだ。そこで生涯現役をまっとう出来るのだ。
私は、これから高齢期を迎えようとする皆さんをも含めて、生涯現役の生き方を、お奨めしたい。 (以上)
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