ライフ・ベンチャー・クラブ会員で、「生涯現役アドバイザー」でもある壺阪龍哉さんから昨日、明日香出版社で近く発刊される貴重な著書が拙宅宛に恵送されてきました。

 壺阪氏は、(株)トムオフィス研究所経営の傍ら、駿河台大学大学院客員教授、記録心理学会理事、総務省文書管理アドバイザー、日本経営協会参与など、オフィス業務効率化の専門コンサルタントとして、公開セミナー講師をはじめ、数多くの企業や諸官庁で実践的な改善指導を行なっています。

 その主著書には、「図解整理術」(三笠書房)、「奇跡の整理術」(かんき出版)、「オフィス整理学」(中央経済社)、「OA導入の前に読む本」(ダイヤモンド社)、「仕事は整理の速さで決まる」(成美堂出版)、「[壺阪式]超シンプル仕事術」(PHP研究所)ほか多数あります。

 昨日著者より直接届けられた本の題名『五つの心理がわかれば思い通りしごとができる』は、副題で「整理・ファイリングの壁を打ち破る10の習慣」となっています。その中身は、まず第一部で読者の身近なこと、頭と心の中を整理するときに立ちふさがる壁───「安心」「ズボラ」「甘えと依存」「あいまいさ」「決め付けと思い込み」の五つの真理を取り上げて、具体例で解説してあります。

 次ぎに第二部で、著者がこれまで実行し、多大な効果をあげてきた事例に基づいて、今日からできる整理の壁を打ち破る「10の習慣」をご紹介しています。著者からのアドバイスとして、整理の壁である「五つの壁」から逃げ出さないで、真正面から向き合い、「10の習慣」を積極的に実行することによって、読者も仕事をみるみる片付けられると奨めています。

 また、「おわりに」のところでは、日経産業新聞(平成16年2月27日付記事)のメールマガジン読者6万人を対象にしたアンケート調査「あなたにとって会社とは、どのような場所ですか?」結果の紹介があり、「自分の能力やスキルを磨き、高める場所」が30.9%、「報酬を得るための場所」が30.2%で対照的意見がほぼ肩を並べ、会社と社員の関係が急速に多様化しつつあると見ています。

 そして著者は、以下の「ちょっと困った、リストラされ易いビジネスパーソン15タイプ」を指摘し、一つでも思い当たることがあれば、日常の行動や心の中に、上記五つの心理の壁が存在していることを反省して、「自分を変えよう、生き方を変えてみよう」と、新たな自己変革への一歩を踏み出していただきたいと願っています。

1)    才能を自慢していて、努力をしていない。
2)    「いい人」だと言われている。
3)    健康管理ができていない。
4)    挨拶ができない。
5)    プレゼンテーションが下手。
6)    自分だけで仕事をやりたがる。
7)    決断や状況判断ができない。
8)    たえず愚痴をこぼす。
9)    責任を他人の所為にする。
10)    自分のことがわかっていない。
11)    自分を正当化するために理屈をこねる。
12)    他人の心の痛みを共感できない。
13)    後輩にノウハウを伝達できない。
14)    自分の意見をきちんと言えない。
15)    能書きばかりで実行しない。

 如何でしょうか?思い当たる点などについてご関心いただける方は、どうかぜひご一読されることをお奨めします。

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