「人生・活き生き塾」生涯現役論?
2003年12月31日 18年余に及ぶ生涯現役実践道場の活動経験から「生涯現役論」を考えると、2003年最終日の日経新聞「私の履歴書」(今村昌平映画監督)の次のような締めくくり文が、生涯現役=創造行為として共感を覚えます。
(前略)「本来、創造行為は他人に教えられない。創造とは終に個人的な営みでしかなく、ほんの少しの手助けさえ拒むものだ。だが、創造する姿勢、志を伝えることはできる。天才は必要ない。常識に縛られるな。粘っこく人間を追及し、無人の荒野に向かって走り出す勇気を持て。それが後輩に送る私からのメッセージである。」と・・・・
なお、生きがい支援システム研究所の臼倉登貴雄所長「生涯現役論」?最終回「60歳以降の過ごし方をアクティブな視点で考える」(4回シリーズでご紹介)を本日も転載して、2004年希望に満ちた新春を迎えたいものです。
〔生涯現役論〕?
60歳以降の「アクティブ」な過ごし方への提案
これまでは、生涯現役を指向する世代の特徴について整理してきたが、ここでは、生涯現役を指向する世代のこれからの過ごしかたについて幾つかの提案をしてみたい。
まず最初に、「学びから行動へ」を提案したい。今日、生涯学習ばやりで、学ぶ機会は増大しているが、学ぶだけではアクティブな過ごしかたにならない。学んだことを生かして行動につなぐことで、はじめてアクティブな過ごしかたになるといえる。
アクティブな過ごしかたにするには、学びの機会をとおして同好の人との仲間づくりに発展させる。そして、できた仲間で学んだことを社会や人のために生かすことで、本当のアクティブな過ごしかたができるといえる。
次に、「地域の担い手として」を提案したい。これまでの地域社会は、主に女性の手にゆだねられていたが、今日では多くの女性が働きに出るようになったために地域社会は空洞化してきている。
そうすると、3つの宝物を持った、生涯現役指向世代の活躍が期待されるのである。自己の満足や充足を満たすことだけでなく、地域社会のために汗を流すことは自分の存在感や使命感が得られるので、生きがいづくりにもなり生きていることの喜びも多くなるといえる。
そして最後に、「新たな人間関係を築く」を提案したい。最近、家族の個立化、地域社会の人間関係喪失、世代間の断絶とマイナス要因が発生している。これらの原因には、現役世代が忙しすぎるために発生しているものも多いのである。
多くの経験とさまざまな能力を持った生涯現役指向世代が、自分たちの視点からみんなでの視点に行動の意識を変えるだけで、家族や社会の人間関係を改善できるといえる。
前述したように、生涯現役指向世代は数的な面においても行動的な面においても、その存在は大きいのである。したがって、この世代が積極的な社会参加をしていくことは、21世紀の文化を創造する大きな力になるといえる。
ということは、新たな価値観と行動力で、円熟世代が高齢者が生活し易い社会を創ることも可能となる。高齢者が生活し易い社会を創るということは、子供も若者も女性も誰もが住みやすい社会を創るということになる。
そのためには、自分たちの自己満足や充足だけの行動を指向するのではなく、社会や多くの人々の役になる行動を指向することも必要である。
そうすることで、生涯現役指向世代は、現役世代からも期待され、これからの社会の役に立つ存在として重要視されるであろう。
以上
(前略)「本来、創造行為は他人に教えられない。創造とは終に個人的な営みでしかなく、ほんの少しの手助けさえ拒むものだ。だが、創造する姿勢、志を伝えることはできる。天才は必要ない。常識に縛られるな。粘っこく人間を追及し、無人の荒野に向かって走り出す勇気を持て。それが後輩に送る私からのメッセージである。」と・・・・
なお、生きがい支援システム研究所の臼倉登貴雄所長「生涯現役論」?最終回「60歳以降の過ごし方をアクティブな視点で考える」(4回シリーズでご紹介)を本日も転載して、2004年希望に満ちた新春を迎えたいものです。
〔生涯現役論〕?
60歳以降の「アクティブ」な過ごし方への提案
これまでは、生涯現役を指向する世代の特徴について整理してきたが、ここでは、生涯現役を指向する世代のこれからの過ごしかたについて幾つかの提案をしてみたい。
まず最初に、「学びから行動へ」を提案したい。今日、生涯学習ばやりで、学ぶ機会は増大しているが、学ぶだけではアクティブな過ごしかたにならない。学んだことを生かして行動につなぐことで、はじめてアクティブな過ごしかたになるといえる。
アクティブな過ごしかたにするには、学びの機会をとおして同好の人との仲間づくりに発展させる。そして、できた仲間で学んだことを社会や人のために生かすことで、本当のアクティブな過ごしかたができるといえる。
次に、「地域の担い手として」を提案したい。これまでの地域社会は、主に女性の手にゆだねられていたが、今日では多くの女性が働きに出るようになったために地域社会は空洞化してきている。
そうすると、3つの宝物を持った、生涯現役指向世代の活躍が期待されるのである。自己の満足や充足を満たすことだけでなく、地域社会のために汗を流すことは自分の存在感や使命感が得られるので、生きがいづくりにもなり生きていることの喜びも多くなるといえる。
そして最後に、「新たな人間関係を築く」を提案したい。最近、家族の個立化、地域社会の人間関係喪失、世代間の断絶とマイナス要因が発生している。これらの原因には、現役世代が忙しすぎるために発生しているものも多いのである。
多くの経験とさまざまな能力を持った生涯現役指向世代が、自分たちの視点からみんなでの視点に行動の意識を変えるだけで、家族や社会の人間関係を改善できるといえる。
前述したように、生涯現役指向世代は数的な面においても行動的な面においても、その存在は大きいのである。したがって、この世代が積極的な社会参加をしていくことは、21世紀の文化を創造する大きな力になるといえる。
ということは、新たな価値観と行動力で、円熟世代が高齢者が生活し易い社会を創ることも可能となる。高齢者が生活し易い社会を創るということは、子供も若者も女性も誰もが住みやすい社会を創るということになる。
そのためには、自分たちの自己満足や充足だけの行動を指向するのではなく、社会や多くの人々の役になる行動を指向することも必要である。
そうすることで、生涯現役指向世代は、現役世代からも期待され、これからの社会の役に立つ存在として重要視されるであろう。
以上
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