「人生案内」への作家久田恵さんの回答
2003年12月17日 昨日の読売朝刊「人生案内」(山形・C子さん)への作家久田恵さんのご回答は、次の通りでした。「隠退派」ではない「生涯現役派」の立場では、どう対応すべきでしょうか?
「夫の定年を楽しみにしていた」のですから、基本的には葛藤の少ないご夫婦だったのですね。ならば、もう少し待ってあげては、いかがでしょう。
彼はずっと働き続けて心身疲労状態、しばしは「生きがい」も「趣味」もいらない〔以下の挿入文は推測ですが、『生涯現役』のことなど勧めるのは、とても無理な相談だと判断して〕でれっとしているのが至福の時、と思って心身を癒しているのかもしれません。長年仕事に追われてきた私にはその気持ちが少し分かる気がするのです。
「夫婦一緒」が唯一の「定年後の至福」の形とは限らないと思います。なにに充実感を覚えるかは、夫婦といえどもそれぞれ。とりあえず妻は妻で好きなことをしていてはどうでしょう。
夫にしても自分にイライラされていると不快だけれど、妻が勝手に楽しんで機嫌がよく、日々が明るいと、ふと「二人で温泉にでも行こうか」なんて思ったりするかもしれません。
夫は「家」、妻は「外」。お互いこれまでと違う自由をそれぞれに味わった後に「二人で一緒」へと歩み寄る道もあるかと思います。答えを出すのはまだまだ早い、と思います。
「夫の定年を楽しみにしていた」のですから、基本的には葛藤の少ないご夫婦だったのですね。ならば、もう少し待ってあげては、いかがでしょう。
彼はずっと働き続けて心身疲労状態、しばしは「生きがい」も「趣味」もいらない〔以下の挿入文は推測ですが、『生涯現役』のことなど勧めるのは、とても無理な相談だと判断して〕でれっとしているのが至福の時、と思って心身を癒しているのかもしれません。長年仕事に追われてきた私にはその気持ちが少し分かる気がするのです。
「夫婦一緒」が唯一の「定年後の至福」の形とは限らないと思います。なにに充実感を覚えるかは、夫婦といえどもそれぞれ。とりあえず妻は妻で好きなことをしていてはどうでしょう。
夫にしても自分にイライラされていると不快だけれど、妻が勝手に楽しんで機嫌がよく、日々が明るいと、ふと「二人で温泉にでも行こうか」なんて思ったりするかもしれません。
夫は「家」、妻は「外」。お互いこれまでと違う自由をそれぞれに味わった後に「二人で一緒」へと歩み寄る道もあるかと思います。答えを出すのはまだまだ早い、と思います。
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